4/10 追記)

・Conspireの和訳は「共謀」でした。それに伴って記事中の単語を修正しています。

・で、その共謀能力なんですが、日本語カードの注釈文を素直によむと、
 これが誘発型能力を内包していることがわかりにくいやうな。
 注釈文は以下の通り。

  『この呪文をプレイするに際し、あなたはあなたがコントロールするこの呪文と
   共通の色を持つアンタップ状態のクリーチャー2体をタップしてもよい。
   そうした場合、この呪文をコピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでも良い。』

 英語注釈文にはWhenがあるので、幾分かはわかりやすい。

  "As you play this spell, you may tap two untapped creatures you control
   that share a color with it. When you do, copy it and you may choose
   a new target for the copy."

どっちにせよ、FAQ(CR項目)に書かれているテキストが常に正しい。

#訳するのが妙に難しい。Rule-mongerの諸氏は適当な日本語文を考えてみてください。
#きっとこの文章が一番自然な日本語に聞こえると思います。CRは人類に対して書かれていません。
#まー、なんですな。注釈文はあくまで注釈文にすぎない、ということで。(逃

--------------------------------------(追記ここまで

シャドームーアのプレビューがWofC本家で始まっておりますが、
いくつかの能力やルール語にはFAQからの引用がみられるので、ちょっと気にかかったことを。

たぶん来週の水曜あたりにはルール入門が、プレリリースの終わった月曜日にはFAQが
それぞれ出されるんじゃないでしょうか。(これまでもそうだったし)

ルール入門やFAQが出たら、またぞろ書きたいと思います。

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 ・Monocolored Hybrid

以前のプレビュー・パックでも話題になった、混成マナ・シンボルの一方の側に
数字が書かれているシンボルが新しく作成された。

実際のカードはこちら↓
http://www.wizards.com/magic/images/mtgcom/fcpics/latest/dl31_l0isup.jpg

(以下、このマナ・シンボルを{2/B} 等と表記する)

・混成マナ・シンボルと同様の考え方をすると、このマナ・シンボル{2/B}で示される
 コストは、「{2}でも{B}でも支払える」ということを意味する。

・このマナ・コストで示される「色」は、もう片方の色に依存する色のみである。
 例のカード《Beseech the Queen》は、黒単色のカードである。

・「点数で見たマナ・コスト」はいくつなのか? という点が問題だったが、
 「それをプレイするためのコストのうち、最も高いもの」を使用することになった。
 《Beseech the Queen》の点数で見たマナ・コストは「6」であるし、
 {3}{2/B}というコストであれば、点数で見たマナ・コストは「5」である。

・シンボルごとに異なったマナの支払いをしても良い。
 《Beseech the Queen》であれば
   {6}(全ての{2/B}を{2}で支払う)
   {4}{B} (1つの{2/B}については{B}を支払う。)
   {2}{B}{B} (1つの{2/B}については{2}を支払う。)
   {B}{B}{B} (全ての{2/B}を{B}マナで支払う)
 上記のどれでもよい。

・プレイするための(不特定マナ)コストが減少する効果がある場合、
 それは不特定マナ・コストを支払うことを選択した支払い方をしたときのみ減少する。
 《Beseech the Queen》を《黒玉の大メダル/Jet Medallion》が1枚場にあるときにプレイすると、
   {5}(全ての{2/B}を{2}で支払う)
   {3}{B} (1つの{2/B}については{B}を支払う。)
   {1}{B}{B} (1つの{2/B}については{2}を支払う。)
   {B}{B}{B} (全ての{2/B}を{B}マナで支払う)
 上記のいずれかで支払わなくてはいけない。

・上のように、実際にこのコストをどのように支払うかを決定するのは
 支払うべきコストを増減させる効果よりも前であるので、
 CR上ではCR409.1fに該当すると考えられる。

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 ・共謀/Conspire

・共謀/Conspireはインスタントとソーサリーのみが持つキーワード能力である。

・共謀/Conspireは2つの能力からなる。

・1つはスタック上にあるときに機能する常在型能力である。
 「この呪文をプレイする際の追加コストとして、あなたはあなたのコントロールする、
  この呪文と共通の色を持ち、かつアンタップ状態のクリーチャー2体をタップしてもよい。」

・もう1つはスタック上にあるときに機能する誘発型能力である。
 「この呪文をプレイしたとき、共謀/Conspireコストが支払われていた場合、この呪文をコピーする。
  この呪文が対象をとるならば、あなたはそのコピーの対象を新たに選んでもよい。」

・平たく言うと「コストを1回しか支払えない 複製/Replicate 能力」である。
 ルール文章を良く見比べること。

・追加コストとしてタップするクリーチャー2体は、必ずしも同じ色でなくてもよい。
 あくまで基準は「共謀/Conspire能力をもつ呪文を同じ色を持つクリーチャー」2体である。

 例)共謀/Conspire能力を持つ呪文が赤と緑の両方の色を持つ場合、
   《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》と《怒り狂うゴブリン/Raging Goblin》を
   タップすることで、Conspireコストを支払うことができる。

・作成されたコピーはもちろんそれ自身が共謀/Conspire能力を持つが、そのコピーはプレイされて
 いるわけではない。追加で(コピーの共謀/Conspire能力が誘発して)コピーがさらに作成されることはない。

・上の文章を読んだ後だと余計に難しいが、もしも共謀/Conspireコストを支払った呪文をコピーし、
それを「プレイ」するのならば、共謀/Conspire能力は誘発する。
 そのコピーは追加コストが支払われていることもコピーするからだ。

・「コピーを作成する」という誘発型能力が打ち消された場合、コピーは作成されない。
 (複製能力や、ストーム能力と挙動は同じ。)

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そんなところで。

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