#シャドウムーアのリミテッドで遊んでいると、
#混成マナというのにだまされているような錯覚を受けます。
#{W/U}{W/U}と{B/R}{B/R}というマナ・コストが同居するデッキでも
#「青赤ですから。」と言えば納得できなくもありません。
でも {W/U}{W/U}{W/U}{W/U}{W/U} と、{B/R}{B/R}{B/R}{B/R}{B/R} は
さすがに同居できませんから! 残念!
・・・以上、プレリで《畏敬の神格/Godhead of Awe》と《復讐の亜神/Demigod of Revenge》
を同時に引いてしまったおいらの愚痴でした。
それでは先週の回答ー。
×
Tokens aren’t considered cards-even a card that represents a token isn’t considered
a card for rules purposes.(CR200.1)
というわけでトークンを示すカードは、ルールの適用に関してはカードと扱わない。
なので、トークンカードに示されている名前は、カード名を指定するときに指定できない。
例を出すと、
「フェアリー・ならず者」というトークン・カードは存在するが、そんな名前のカードは無い
ので、「フェアリー・ならず者」という指定はできない。
4点
Bのできることは戦闘前メイン・フェイズ中に《魂魄流》をプレイし、
対象を(プレイヤーとしてB)、墓地の対象を《なだれ乗り》か《包囲攻撃の司令官》として
どちらかを場に出し、速攻を得たクリーチャーで殴るしかない。
《なだれ乗り》の場合は4点であることは簡単に理解できるだろう。
では、《包囲攻撃の司令官》ではどうだろうか?
《包囲攻撃の司令官》を場に出し、1/1トークンが3体出て、全部速攻と+2/+0を得て・・・
・・・いやいや。ちょっと待って欲しい。
1/1トークンが出るのは、《包囲攻撃の司令官》が場に出たことによる誘発型能力の効果である。
速攻と+2/+0を得るのは《魂魄流》の解決中であり、このときのBのコントロールしている
クリーチャーは《包囲攻撃の司令官》のみである。
結局、1/1トークンは速攻を得ることがないので、このターンでは攻撃できない。
したがって、一人速攻を得た《包囲攻撃の司令官》だけが攻撃することになる。
この場合のダメージは4点となる。
どっちにせよ、このターンでは、BはAに4点のダメージしか与えることができない。
引ける。
対戦相手はこのターンに3点のライフを失っているので、《川の殺し屋、シグ》の誘発条件を
満たしている。よって、私はこの誘発型能力の解決時にカードを引ける。
対戦相手が3点以上ライフを失った時点で《川の殺し屋、シグ》が場にいる必要はない。
あくまで「ターン終了時に、このターンでライフを3点以上失っている」ことだけが誘発条件である。
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最近聞かれた質問について2つほど。
1)《墨深みの魔女/Inkfathom Witch》
よくある勘違いとして、戦闘にそもそも参加していないクリーチャーを4/1にしようとしたり、
ブロッククリーチャー指定ステップ前に《墨深みの魔女》の能力を起動し、
「ブロックされていない」ので全ての攻撃クリーチャーが4/1にしようとすることがある。
もちろん両方共にできない。(能力を起動することはできるが、願った結果にはならないだろう)
「ブロックされていないクリーチャー」とは、攻撃してブロックされなかったクリーチャーを指す。
そもそも「ブロックされている」状態と「ブロックされていない」状態は、
ブロック・クリーチャー指定ステップ以降にしかありえない。(CR309.2f)
もちろん呪文や能力の効果によってこの状態が変わることはありうる。
2)萎縮/Wither
繰り返し書くことになるが、萎縮は置換効果ではない。
萎縮能力の定義には instead/代わりに という単語が一切使用されていないので、
この能力を置換効果と同様に処理してはいけない。
このような挙動は既知のカードで存在する。
・・・そう、プレインズウォーカーへのダメージと、忠誠カウンターの関係である。
プレインズウォーカーへダメージが与えられると、それと同数の忠誠カウンターが
取り除かれる。これはダメージを置換しているのではなく、単にそうなるだけである。
萎縮能力も同様で、単にダメージは蓄積されず、同じ数の-1/-1カウンターを乗せるだけである。
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赤線で引いた "Rather," の部分には面白い意図があるようだ。ある文章を引用する。
理解の助けになるかどうかはわからない。
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そんなところで。
#混成マナというのにだまされているような錯覚を受けます。
#{W/U}{W/U}と{B/R}{B/R}というマナ・コストが同居するデッキでも
#「青赤ですから。」と言えば納得できなくもありません。
でも {W/U}{W/U}{W/U}{W/U}{W/U} と、{B/R}{B/R}{B/R}{B/R}{B/R} は
さすがに同居できませんから! 残念!
・・・以上、プレリで《畏敬の神格/Godhead of Awe》と《復讐の亜神/Demigod of Revenge》
を同時に引いてしまったおいらの愚痴でした。
それでは先週の回答ー。
問1
かたならし○×。
「『カード名を1つ指定する。』とある場合、現実に存在するカード名を宣言しなくては
いけないが、それはトークンカード(パックに入っているボーナスカード)でもよい。」
○か×か?
×
Tokens aren’t considered cards-even a card that represents a token isn’t considered
a card for rules purposes.(CR200.1)
というわけでトークンを示すカードは、ルールの適用に関してはカードと扱わない。
なので、トークンカードに示されている名前は、カード名を指定するときに指定できない。
例を出すと、
「フェアリー・ならず者」というトークン・カードは存在するが、そんな名前のカードは無い
ので、「フェアリー・ならず者」という指定はできない。
問2
Bは、以下のようなパーマネントをコントロールし、墓地と手札は以下の状態である。
場:
3x《山/Mountain》
2x《沼/Swamp》
墓地:
《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
《火葬/Incinerate》
《涙の雨/Rain of Tears》
《なだれ乗り/Avalanche Riders》
手札:
《山/Mountain》
《山/Mountain》
《魂魄流/Torrent of Souls》
現在はBのターン、戦闘前メイン・フェイズである。
早めに決着をつけたいBは、このターンに、Aへできるだけダメージを与えようと考えた。
さて、何点のダメージを与えることができるだろうか?
4点
Bのできることは戦闘前メイン・フェイズ中に《魂魄流》をプレイし、
対象を(プレイヤーとしてB)、墓地の対象を《なだれ乗り》か《包囲攻撃の司令官》として
どちらかを場に出し、速攻を得たクリーチャーで殴るしかない。
《なだれ乗り》の場合は4点であることは簡単に理解できるだろう。
では、《包囲攻撃の司令官》ではどうだろうか?
《包囲攻撃の司令官》を場に出し、1/1トークンが3体出て、全部速攻と+2/+0を得て・・・
・・・いやいや。ちょっと待って欲しい。
1/1トークンが出るのは、《包囲攻撃の司令官》が場に出たことによる誘発型能力の効果である。
速攻と+2/+0を得るのは《魂魄流》の解決中であり、このときのBのコントロールしている
クリーチャーは《包囲攻撃の司令官》のみである。
結局、1/1トークンは速攻を得ることがないので、このターンでは攻撃できない。
したがって、一人速攻を得た《包囲攻撃の司令官》だけが攻撃することになる。
この場合のダメージは4点となる。
どっちにせよ、このターンでは、BはAに4点のダメージしか与えることができない。
問3
私がシャドウムーアを使用したシールド戦で遊んでいたときのことである。
私のターンの戦闘フェイズに、《スズメバチの槍兵/Wasp Lancer》で対戦相手に攻撃し、
戦闘後メイン・フェイスで《川の殺し屋、シグ/Sygg, River Cutthroat》を場に出した。
私はこう言った。
「このターンにあなたは3点のダメージを受けているから、エンド時にカードを引くよ。」
私はカードを引けるだろうか?
引ける。
対戦相手はこのターンに3点のライフを失っているので、《川の殺し屋、シグ》の誘発条件を
満たしている。よって、私はこの誘発型能力の解決時にカードを引ける。
対戦相手が3点以上ライフを失った時点で《川の殺し屋、シグ》が場にいる必要はない。
あくまで「ターン終了時に、このターンでライフを3点以上失っている」ことだけが誘発条件である。
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最近聞かれた質問について2つほど。
1)《墨深みの魔女/Inkfathom Witch》
"Each unblocked creature becomes 4/1 until end of turn."
ブロックされていない各クリーチャーはターン終了時まで4/1になる。
よくある勘違いとして、戦闘にそもそも参加していないクリーチャーを4/1にしようとしたり、
ブロッククリーチャー指定ステップ前に《墨深みの魔女》の能力を起動し、
「ブロックされていない」ので全ての攻撃クリーチャーが4/1にしようとすることがある。
もちろん両方共にできない。(能力を起動することはできるが、願った結果にはならないだろう)
「ブロックされていないクリーチャー」とは、攻撃してブロックされなかったクリーチャーを指す。
そもそも「ブロックされている」状態と「ブロックされていない」状態は、
ブロック・クリーチャー指定ステップ以降にしかありえない。(CR309.2f)
もちろん呪文や能力の効果によってこの状態が変わることはありうる。
2)萎縮/Wither
502.80a Damage dealt to a creature by a source with wither doesn’t stay on
that creature (see rule 212.3g). Rather, it causes that many -1/-1 counters
to be put on that creature.
502.80a 萎縮を持つ発生源からクリーチャーに与えられたダメージはクリーチャーに
残らない(rule 212.3gを参照)。そうではなく、それはその点数に等しい−1/−1
カウンターをそのクリーチャーの上に置く。
繰り返し書くことになるが、萎縮は置換効果ではない。
萎縮能力の定義には instead/代わりに という単語が一切使用されていないので、
この能力を置換効果と同様に処理してはいけない。
このような挙動は既知のカードで存在する。
・・・そう、プレインズウォーカーへのダメージと、忠誠カウンターの関係である。
プレインズウォーカーへダメージが与えられると、それと同数の忠誠カウンターが
取り除かれる。これはダメージを置換しているのではなく、単にそうなるだけである。
萎縮能力も同様で、単にダメージは蓄積されず、同じ数の-1/-1カウンターを乗せるだけである。
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赤線で引いた "Rather," の部分には面白い意図があるようだ。ある文章を引用する。
理解の助けになるかどうかはわからない。
"Rather" is an English adverb meaning "to the contrary." When you see the word
"rather" in Magic rules documentation, it means "not as a replacement effect,"
or else we would have said "instead."
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そんなところで。