Pay the cost(s)
2019年8月2日 Ruling問「APは《悪意の調合》を起動したい。APのライブラリーは空であるが、APの手札には《大祖始》がある。コストを『手札を捨てる』→『ライブラリーの一番上のカードを墓地に置く』→『《悪意の調合》を生贄に捧げる』→『1ライフを支払う』という順番で支払うことで、《悪意の調合》の起動を完了できるだろうか?」
呪文や能力のコストの支払いに関して、総コストを決めた(CR601.2f)後、任意の順で支払いを行う(CR601.2h)とされている。コストの支払いに関しては制限があり、コストを支払うためには事前にその支払うためのリソースを持っている必要がある。(CR118.3)
118.3. プレイヤーは、コストを完全に支払うために必要なリソースを持たずにそのコストを支払うことはできない。例えば、ライフが1点しかないプレイヤーは、2点のライフをコストとして支払うことはできないし、タップ状態のパーマネントをタップすることでコストを支払うことはできない。rule 202〔マナ・コストと色〕、rule 602〔起動型能力の起動〕参照。
例えば、マナ・プールに{U}しかないのに「{2}支払う」コストは支払えない。{U}{U}{U}があれば、そのコストは支払えるだけのリソースはあるので、そのコストを支払うことができる。
では、総コストの場合はどうなのだろう? これまでの解釈では、総コストの支払いを始める前、つまりCR601.2hに入った時点で、総コストを全て支払えるだけのリソースが要る、ということになっていた。これはCR118.3からの類推である。
が、CR118.3を原文で見てみよう。
118.3. A player can’t pay a cost without having the necessary resources to pay it fully. For example, a player with only 1 life can’t pay a cost of 2 life, and a permanent that’s already tapped can’t be tapped to pay a cost. See rule 202, "Mana Cost and Color," and rule 602, "Activating Activated Abilities."
a cost というように、単数形になっている。つまり、総コストを考えた後はコストを任意の順で支払う(CR601.2h)ので、「それぞれのコストの支払い時にそのコストを支払えるだけのリソースを持つかどうかを判断する」(CR118.3)のだ。
この違いは、言語のギャップから生まれている。CR118.3も、CR608.1hも特に誤ってはいない和訳であるのだが、言語体系の違いから、解釈にズレがあるようになってしまったのだ。
問題のほうに戻ろう。問いにあった《悪意の調合》のコストは、問題なく支払える。
また、以下のように支払おうとすると(CR118.3より)支払えない。
『ライブラリーの一番上のカードを墓地に置く』→『《悪意の調合》を生贄に捧げる』→『1ライフを支払う』→『手札を捨てる』
赤文字の部分のリソースがなく、支払えないのだ。
このように、途中で支払えなくなるような状態は他にも存在する。そして、コストが適正に支払えないのなら、CR601.3およびCR721から、唱えたり起動したりする直前の状態に戻る。
似たような次の問題を見てみよう。
問「APは《レンと6番》の紋章を得ている。NAPの唱えた呪文に対し、APは墓地の《目くらまし》を回顧能力を使って、かつ代替コストを使用して唱えることを宣言した。ただ、この時点でAPの手札は0枚である。APは《目くらまし》を適正に唱え終わることはできるだろうか?」
ここまで読んでいただいた読者にはもうおわかりかもしれないが、「唱えられる」のである。コストの支払いを以下の順にすると、各それぞれのコストの支払いにおいて、支払うべきリソースがある状態になっているので、支払いを完遂できる。
『代替コスト(戦場の島を手札に戻す)』→『土地・カードを捨てる』
逆にするともちろん支払えない。捨てるべき土地・カードが無いからだ。
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以上です。この問題をとりあげてくださった方々、情報をお寄せいただいた方々に感謝します。
原文)
http://www.eternalcentral.com/middleschoolrules/
http://www.eternalcentral.com/introducing-middle-school/
*概要
ミドルスクール/middle school は、マジックの構築戦のハウスルール(非公式ルール)です。
オールドスクール/old school または"93/94" と呼ばれる、黎明期のみのカードが使用できるハウスルールがCFBを始め色々なイベントで遊ばれています。
ミドルスクールは、マジックが成長期にあった第4版以降からモダン枠になるまでのカードを使用してプレイする、構築戦ハウスルールです。
下記のルールは Eternal Central イベントに準拠します。他団体での開催イベントでは、異なるルールが採用されることがあります。
*使用可能カードセット
1995年(第4版)から2003年(スカージ)までに印刷された下記のエキスパンションのカードが使用できます。
第4版 / Fourth Edition (April 1995)
Ice Age (June 1995)
クロニクル / Chronicles (July 1995)
Renaissance & Rinascimento (August 1995) (欧州圏言語版クロニクル)
Homelands (October 1995)
Alliances (May 1996)
ミラージュ / Mirage (October 1996)
ヴィジョンズ / Visions (February 1997)
第5版 / Fifth Edition (March 1997)
ウェザーライト / Weatherlight (June 1997)
ポータル / Portal (June 1997)
テンペスト / Tempest (October 1997)
ストロングホールド / Stronghold (March 1998)
エクソダス / Exodus (June 1998)
ポータル2 / Portal Second Age (June 1998)
ウルザズ・サーガ / Urza’s Saga (October 1998)
ウルザズ・レガシー / Urza’s Legacy (February 1999)
第6版 / Sixth Edition (April 1999)
ウルザズ・デスティニー / Urza’s Destiny (June 1999)
ポータル三国志 / Portal Three Kingdoms (June 1999)
スターター1999 / Starter 1999 (July 1999)
メルカディアン・マスクス / Mercadian Masques (October 1999)
ネメシス / Nemesis (February 2000)
プロフェシー / Prophecy (June 2000)
スターター2000 / Starter 2000 (July 2000)
インベイジョン / Invasion (October 2000)
プレーンシフト / Planeshift (February 2001)
第7版 / Seventh Edition (April 2001)
アポカリプス / Apocalypse (June 2001)
オデッセイ / Odyssey (September 2001)
トーメント / Torment (February 2002)
ジャッジメント / Judgment (May 2002)
オンスロート / Onslaught (October 2002)
レギオン / Legions (January 2003)
スカージ / Scourge (May 2003)
追加で、下記の特殊セットに収録されているカードも使用できます。
Pro Tour Collector Set Inaugural Edition (May 1996) **金枠**
Anthologies (November 1998)
Battle Royal Box Set (November 1999)
Beatdown Box Set (December 2000)
Deckmasters: Garfield vs. Finkel (September 2001)
World Championship Decks 1997-2003 **金枠**
下記のブック・プロモカードも使用できます。
《闘技場/Arena》
《Sewers of Estark》
《Nalathni Dragon》
《Giant Badger》
《Windseeker Centaur》
(注意:《Mana Crypt》は禁止カードに指定されています)
また、同じ期間内(第4版~スカージ)で配布されたアリーナ・リーグ及びDCIメンバーシップ・プロモカードも使用できます。
再録されたカードは、上記に該当するカードであれば全て使用できます。
例)《意志の力》のEMA版は元がAlliancesに収録されているので使用可能です。
通常の大会では使用できない、IE/CE版、金枠版、アーティストプルーフでも、上記に該当するカードであれば全て使用できます。
例)金枠版の《意志の力》は元がAlliancesに収録されているので使用可能です。
*使用不可
プロキシ、そして偽造カードは使用できません。
*デッキ構築ルール
通常の構築戦と同様に、デッキの最低枚数は60枚、サイドボードは15枚までです。
同名のカードは基本土地を除き、4枚までしか入れられません。
また、下記のカードは禁止カードに指定されており、デッキに入れることはできません。
《Amulet of Quoz》
《天秤/Balance》
《渦まく知識/Brainstorm》
《青銅のタブレット/Bronze Tablet》
《チャネル/Channel》
《暗黒の儀式/Dark Ritual》
《Demonic Consultation》
《閃光/Flash》
《ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter》
《伝国の玉璽/Imperial Seal》
《宝石の鳥/Jeweled Bird》
《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》
《Mana Crypt》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《記憶の壺/Memory Jar》
《精神の願望/Mind’s Desire》
《精神錯乱/Mind Twist》
《再誕/Rebirth》
《露天鉱床/Strip Mine》
《Timmerian Fiends》
《修繕/Tinker》
《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《意外な授かり物/Windfall》
《ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth’s Bargain》
《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》
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Scryfall用検索子:
year>=1996 year<=2002 OR (set:hml OR set:ice OR set:4ed OR set:ren OR set:rin OR set:chr OR set:scg OR set:lgn)
(不等号記号は全角にしてあります)
Scryfallリンク:
https://scryfall.com/search?q=year%3E%3D1996+year%3C%3D2002+OR+%28set%3Ahml+OR+set%3Aice+OR+set%3A4ed+OR+set%3Aren+OR+set%3Arin+OR+set%3Achr+OR+set%3Ascg+OR+set%3Algn%29
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*改変ルール
当時のマジックに沿った、ルール改変が行われます。
・マナバーン/Mana burn があります。
・戦闘ダメージはスタックに積まれて解決を待ちます。
・ジャッジメントの「願い」サイクルは、M10以前のルールに従います。(端的に言うと、追放領域のカードを探せます)
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http://www.eternalcentral.com/middleschoolrules/
http://www.eternalcentral.com/introducing-middle-school/
*概要
ミドルスクール/middle school は、マジックの構築戦のハウスルール(非公式ルール)です。
オールドスクール/old school または"93/94" と呼ばれる、黎明期のみのカードが使用できるハウスルールがCFBを始め色々なイベントで遊ばれています。
ミドルスクールは、マジックが成長期にあった第4版以降からモダン枠になるまでのカードを使用してプレイする、構築戦ハウスルールです。
下記のルールは Eternal Central イベントに準拠します。他団体での開催イベントでは、異なるルールが採用されることがあります。
*使用可能カードセット
1995年(第4版)から2003年(スカージ)までに印刷された下記のエキスパンションのカードが使用できます。
第4版 / Fourth Edition (April 1995)
Ice Age (June 1995)
クロニクル / Chronicles (July 1995)
Renaissance & Rinascimento (August 1995) (欧州圏言語版クロニクル)
Homelands (October 1995)
Alliances (May 1996)
ミラージュ / Mirage (October 1996)
ヴィジョンズ / Visions (February 1997)
第5版 / Fifth Edition (March 1997)
ウェザーライト / Weatherlight (June 1997)
ポータル / Portal (June 1997)
テンペスト / Tempest (October 1997)
ストロングホールド / Stronghold (March 1998)
エクソダス / Exodus (June 1998)
ポータル2 / Portal Second Age (June 1998)
ウルザズ・サーガ / Urza’s Saga (October 1998)
ウルザズ・レガシー / Urza’s Legacy (February 1999)
第6版 / Sixth Edition (April 1999)
ウルザズ・デスティニー / Urza’s Destiny (June 1999)
ポータル三国志 / Portal Three Kingdoms (June 1999)
スターター1999 / Starter 1999 (July 1999)
メルカディアン・マスクス / Mercadian Masques (October 1999)
ネメシス / Nemesis (February 2000)
プロフェシー / Prophecy (June 2000)
スターター2000 / Starter 2000 (July 2000)
インベイジョン / Invasion (October 2000)
プレーンシフト / Planeshift (February 2001)
第7版 / Seventh Edition (April 2001)
アポカリプス / Apocalypse (June 2001)
オデッセイ / Odyssey (September 2001)
トーメント / Torment (February 2002)
ジャッジメント / Judgment (May 2002)
オンスロート / Onslaught (October 2002)
レギオン / Legions (January 2003)
スカージ / Scourge (May 2003)
追加で、下記の特殊セットに収録されているカードも使用できます。
Pro Tour Collector Set Inaugural Edition (May 1996) **金枠**
Anthologies (November 1998)
Battle Royal Box Set (November 1999)
Beatdown Box Set (December 2000)
Deckmasters: Garfield vs. Finkel (September 2001)
World Championship Decks 1997-2003 **金枠**
下記のブック・プロモカードも使用できます。
《闘技場/Arena》
《Sewers of Estark》
《Nalathni Dragon》
《Giant Badger》
《Windseeker Centaur》
(注意:《Mana Crypt》は禁止カードに指定されています)
また、同じ期間内(第4版~スカージ)で配布されたアリーナ・リーグ及びDCIメンバーシップ・プロモカードも使用できます。
再録されたカードは、上記に該当するカードであれば全て使用できます。
例)《意志の力》のEMA版は元がAlliancesに収録されているので使用可能です。
通常の大会では使用できない、IE/CE版、金枠版、アーティストプルーフでも、上記に該当するカードであれば全て使用できます。
例)金枠版の《意志の力》は元がAlliancesに収録されているので使用可能です。
*使用不可
プロキシ、そして偽造カードは使用できません。
*デッキ構築ルール
通常の構築戦と同様に、デッキの最低枚数は60枚、サイドボードは15枚までです。
同名のカードは基本土地を除き、4枚までしか入れられません。
また、下記のカードは禁止カードに指定されており、デッキに入れることはできません。
《Amulet of Quoz》
《天秤/Balance》
《渦まく知識/Brainstorm》
《青銅のタブレット/Bronze Tablet》
《チャネル/Channel》
《暗黒の儀式/Dark Ritual》
《Demonic Consultation》
《閃光/Flash》
《ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter》
《伝国の玉璽/Imperial Seal》
《宝石の鳥/Jeweled Bird》
《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》
《Mana Crypt》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《記憶の壺/Memory Jar》
《精神の願望/Mind’s Desire》
《精神錯乱/Mind Twist》
《再誕/Rebirth》
《露天鉱床/Strip Mine》
《Timmerian Fiends》
《修繕/Tinker》
《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《意外な授かり物/Windfall》
《ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth’s Bargain》
《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》
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Scryfall用検索子:
year>=1996 year<=2002 OR (set:hml OR set:ice OR set:4ed OR set:ren OR set:rin OR set:chr OR set:scg OR set:lgn)
(不等号記号は全角にしてあります)
Scryfallリンク:
https://scryfall.com/search?q=year%3E%3D1996+year%3C%3D2002+OR+%28set%3Ahml+OR+set%3Aice+OR+set%3A4ed+OR+set%3Aren+OR+set%3Arin+OR+set%3Achr+OR+set%3Ascg+OR+set%3Algn%29
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*改変ルール
当時のマジックに沿った、ルール改変が行われます。
・マナバーン/Mana burn があります。
・戦闘ダメージはスタックに積まれて解決を待ちます。
・ジャッジメントの「願い」サイクルは、M10以前のルールに従います。(端的に言うと、追放領域のカードを探せます)
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RNA MTR更新点
2019年1月25日 Ruling『ラヴニカの献身』でのイベント規定(MTR)更新点です。
原文:
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/competitive-gaming/january-magic-tournament-rules-release-notes-2019-01-21
*全体的なこと
ミシック・チャンピオンシップ、プロツアーなど、これから使用される/されなくなる大会名称が適宜書き換わりました。
*2.5(マッチ終了時の手順)
APがターンの終了を宣言し、NAPがそのターン中に対応している間にマッチの終了時刻が来た場合、「延長5ターン」を数える上では、すでにNAPのターンに入っているとみなされるようになりました。
言い換えると、今はAPの終了ステップが終わり、次のNAPに入っても「ターン0」と数えられます。
#NAPがAPのターンを「保持」して、ターンを凌ぐことができなくなりました。
*2.7(デッキ登録)
ルール適用度が「プロ」の大会の決勝シングル・エリミネーションでは、構築戦の場合のみ対戦相手のデッキリストが配布されていましたが、これが全てのイベントにも適用されるようになりました。リミテッドでも対戦相手のデッキリストを見れるようになります。
*4.4(ループ)
プレイヤーの行動ではなく、選択によって構成されるループでも、異なる選択を行ってループを止めるようになりました。選択に秘匿情報がある場合、ループが止まる/止まらない判断だとしてジャッジが必要なこともあります。
#具体的な例を出しましょう。《世界喰らいのドラゴン》と《動く死体》でのループが構成されているとします。「ループの継続に関与しているプレイヤーが1人のみの場合」にあたります。墓地から釣る選択を《世界喰らいのドラゴン》にする限り、ループは継続しますが、このループは他の選択として墓地の別のクリーチャーを選ぶことで止めることができます。古いMTRではループを止める選択を無理に取る必要はなかったのですが、今回の変更ではループの回数を指定した後、止める選択を行う必要があります。また、同じプレイヤーの手札に《剣を鍬に》があってそれをループの途中で唱えられる場合、ジャッジはその秘匿情報を見て、「このループは停止できるのでそうしなくてはならない」と判断します。そしてそのプレイヤーは実際にループを停止しなくてはいけません。
これにより、ほとんどのループは、ジャッジの介入が必要な場合もありますが、止めることができるようになりました。
*5.2(買収)
見返りを申し出て投了を促したり、勝ちをもらう行為はこれまでも(そして、これからも)あってはならないことです。
IPGの今回の変更により、買収行為については【失格】から【マッチの敗北】に変更されましたが、上記の理念は生きており、買収行為は基本的に(それをやってはいけないとわかってて)意図的に行われるので、故意の違反、つまり【失格】になりうることです。絶対にやめましょう。
今回のMTRの変更は、IPGの変更を受けてのものです。買収の定義については、
『(棄権、投了、IDなど)決定について見返りを申し出た』
『他者がそのような申し出をするように誘惑した』
とされました。対戦相手を誘惑するような言動、例えば
「引き分けだとどっちも残れない。どうにかできない?」
というのは、これまでは具体的な見返りを期待していないので何もありませんでしたが、今回の変更では、違反、つまり買収にあたります。ジャッジを呼んで伝えましょう。
#いわゆる「トス」をしてもらう言動についても同様です。
#勝敗はゲームでつけてください。そうすれば何も心配することはありません。
その一方で、そのような申し出を受けたときに「直ちに」ジャッジを呼ぶ必要はなくなりました。これまでは、「直ちに」ジャッジを呼ばないと、申し出をしたほうもされたほうも互いに【失格】になっていました。が、これは直されました。
(もちろん、そのような申し出をされたときには指摘してジャッジを呼ぶことがこれまで通り期待されますが、最初からジャッジを巻き込む必要はなくなりました。)
*6.4(モダン構築戦)
《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》 が禁止されました。
B&R改訂: https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/january-21-2019-banned-and-restricted-announcement
次回改訂日は 2019/03/11 です。
*8.6(チームシールド)
ルール適用度が一般で、かつデッキリストを用いない場合、ラウンドとラウンドの間において、チーム内でのカードプールの交換が認められる、ということが明確化されました。
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原文:
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/competitive-gaming/january-magic-tournament-rules-release-notes-2019-01-21
*全体的なこと
ミシック・チャンピオンシップ、プロツアーなど、これから使用される/されなくなる大会名称が適宜書き換わりました。
*2.5(マッチ終了時の手順)
APがターンの終了を宣言し、NAPがそのターン中に対応している間にマッチの終了時刻が来た場合、「延長5ターン」を数える上では、すでにNAPのターンに入っているとみなされるようになりました。
言い換えると、今はAPの終了ステップが終わり、次のNAPに入っても「ターン0」と数えられます。
#NAPがAPのターンを「保持」して、ターンを凌ぐことができなくなりました。
*2.7(デッキ登録)
ルール適用度が「プロ」の大会の決勝シングル・エリミネーションでは、構築戦の場合のみ対戦相手のデッキリストが配布されていましたが、これが全てのイベントにも適用されるようになりました。リミテッドでも対戦相手のデッキリストを見れるようになります。
*4.4(ループ)
プレイヤーの行動ではなく、選択によって構成されるループでも、異なる選択を行ってループを止めるようになりました。選択に秘匿情報がある場合、ループが止まる/止まらない判断だとしてジャッジが必要なこともあります。
#具体的な例を出しましょう。《世界喰らいのドラゴン》と《動く死体》でのループが構成されているとします。「ループの継続に関与しているプレイヤーが1人のみの場合」にあたります。墓地から釣る選択を《世界喰らいのドラゴン》にする限り、ループは継続しますが、このループは他の選択として墓地の別のクリーチャーを選ぶことで止めることができます。古いMTRではループを止める選択を無理に取る必要はなかったのですが、今回の変更ではループの回数を指定した後、止める選択を行う必要があります。また、同じプレイヤーの手札に《剣を鍬に》があってそれをループの途中で唱えられる場合、ジャッジはその秘匿情報を見て、「このループは停止できるのでそうしなくてはならない」と判断します。そしてそのプレイヤーは実際にループを停止しなくてはいけません。
これにより、ほとんどのループは、ジャッジの介入が必要な場合もありますが、止めることができるようになりました。
*5.2(買収)
見返りを申し出て投了を促したり、勝ちをもらう行為はこれまでも(そして、これからも)あってはならないことです。
IPGの今回の変更により、買収行為については【失格】から【マッチの敗北】に変更されましたが、上記の理念は生きており、買収行為は基本的に(それをやってはいけないとわかってて)意図的に行われるので、故意の違反、つまり【失格】になりうることです。絶対にやめましょう。
今回のMTRの変更は、IPGの変更を受けてのものです。買収の定義については、
『(棄権、投了、IDなど)決定について見返りを申し出た』
『他者がそのような申し出をするように誘惑した』
とされました。対戦相手を誘惑するような言動、例えば
「引き分けだとどっちも残れない。どうにかできない?」
というのは、これまでは具体的な見返りを期待していないので何もありませんでしたが、今回の変更では、違反、つまり買収にあたります。ジャッジを呼んで伝えましょう。
#いわゆる「トス」をしてもらう言動についても同様です。
#勝敗はゲームでつけてください。そうすれば何も心配することはありません。
その一方で、そのような申し出を受けたときに「直ちに」ジャッジを呼ぶ必要はなくなりました。これまでは、「直ちに」ジャッジを呼ばないと、申し出をしたほうもされたほうも互いに【失格】になっていました。が、これは直されました。
(もちろん、そのような申し出をされたときには指摘してジャッジを呼ぶことがこれまで通り期待されますが、最初からジャッジを巻き込む必要はなくなりました。)
*6.4(モダン構築戦)
《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》 が禁止されました。
B&R改訂: https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/january-21-2019-banned-and-restricted-announcement
次回改訂日は 2019/03/11 です。
*8.6(チームシールド)
ルール適用度が一般で、かつデッキリストを用いない場合、ラウンドとラウンドの間において、チーム内でのカードプールの交換が認められる、ということが明確化されました。
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RNA Oracle更新点
2019年1月24日 Ruling『ラヴニカの献身』でのオラクル・テキスト更新点です。
原文:
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/ravnica-allegiance-oracle-changes-2019-01-22
*《アジャニの群れ仲間/Ajani’s Pridemate》 (機能的な変更)
《アジャニの群れ仲間》が印刷された頃の大会ポリシーでは、誘発型能力がコントローラーの利益になるか損益になるかを区別せず、誘発を忘れたなら全て【警告】になりました。これが累積すると【ゲームの敗北】になります。この問題を避けるために、有益になる誘発型能力は選択的--「may/してもよい」--に書かれ、例え忘れたとしても「何もしない」ことを選んだとみなされていました。
誘発忘れのポリシーは変更され、プレイヤーにとって有益である誘発型能力を忘れたとしても、懲罰は出されないようになりました。(多少の語弊はありますが、ここでは表現の簡潔さを優先しました)
機能的な変更は最小限にする、というオラクル変更の方針により、古いポリシーで定められた「may/してもよい」は残ったままにしたので、M19の《アジャニの群れ仲間》はまだmayが残っています。
《アジャニの群れ仲間》は環境で目にする機会が増え、チャレンジャーデッキに封入されることやデジタル・Magicの世界でも使用されることやわかりやすさを鑑み、mayを取り除くことにしました。
オラクル・テキストの更新は主にそれが再印刷される(例えばチャレンジャー・デッキなど)際に行われるものですが、今回はそれにはあたりません。私達はカードを印刷する時期を早めるか、それともテキストを変更する時期を早めるかという選択肢を考えると、デジタルが決定的要因であり、カード・テキストの更新を少し早めにリリースしています。
現時点では、このオラクル変更に伴った、他のカードは変わりません。古い大会ポリシーで印刷されたカードが再印刷された場合は、新しいテキスト文面でそれらを変更することを検討します。このカード、《アジャニの群れ仲間》の変更のタイミングは、かなり特別です。
変更前)
Whenever you gain life, you may put a +1/+1 counter on Ajani’s Pridemate.
変更後)
Whenever you gain life, put a +1/+1 counter on Ajani’s Pridemate.
*《連合旗/Coalition Flag》および《連合儀仗兵/Coalition Honor Guard》 (機能的な変更)
ゼンディカーのオラクル変更により、《連合旗》などの「旗手/Flagbearer」に関する能力は、すげえ奇妙な誘発型能力から、やっぱりすげえ奇妙な対象制限に変更されました。
さて、この変更で一つ積み残しがありました。原文では対戦相手がプレイした呪文や能力にのみ機能するように見えますが、ゼンディカー版のオラクルでは、全部の呪文や能力に機能するように読めます。私がプレイした呪文や能力で、対戦相手がその対象を選ぶことがあるでしょうか?
《クォムバッジの魔女/Cuombajj Witches》 はその1つの例です。
「旗手」と《クォムバッジの魔女》は、両方共コモンで、Pauperで見受けられることもあり、この点を変更することにしました。
変更前)
While choosing targets as part of casting a spell or activating an ability, your opponents must choose at least one Flagbearer on the battlefield if able.
変更後)
While an opponent is choosing targets as part of casting a spell they control or activating an ability they control, that player must choose at least one Flagbearer on the battlefield if able.
*《ギルド渡りの急使/Transguild Courier》 (いちおう機能的な変更)
『イニストラード』の更新で、色指標が導入され、《ギルド渡りの急使》はこの色指標を用いて5色であることを示していました。今回、新たに《ギルドパクトのスフィンクス》が出たことで、「5色の色指標」を作成する必要が出てきました。
方針を転換し、《ギルドパクトのスフィンクス》は、テキストによってそれが全ての色を持つように表現されました。同じ修正を《ギルド渡りの急使/Transguild Courier》にも用います。
変更前)
(色指標による表現なのでありません)
変更後)
Transguild Courier is all colors.
*《アトランティスの王/Lord of Atlantis》 (機能的な変更)
部族テーマを整理した際に、サブタイプを参照して修整をもたらす能力は、(サプタイプ)・クリーチャーというテキストに変更されました。例えば、《メロウの交易/Merrow Commerce》はクリーチャーでないので《アトランティスの王》があったとしても+1されません。
しかし『イニストラードを覆う影』以降、私達はその「クリーチャー」という単語をつけるのを止めました。カードが再印刷されたときに、「(サブタイプ)・クリーチャー」というテキストから「クリーチャー」を外して印刷するようになりました。
《アトランティスの王》はプロモカードとして再印刷されたので、この変更を受けました。つまり、《メロウの交易》は修整も受けるし、島渡りも得ます。
変更前)
Other Merfolk creatures get +1/+1 and have islandwalk. (They can’t be blocked as long as defending player controls an Island.)
変更後)
Other Merfolk get +1/+1 and have islandwalk. (They can’t be blocked as long as defending player controls an Island.)
#例えばドミナリアで再録された《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》は、すでにこの変更を受けて印刷されている。歴代のカードを見比べるのも面白い。
https://scryfall.com/search?as=grid&order=released&q=%21%E2%80%9CGoblin+Warchief%E2%80%9D&unique=prints
https://scryfall.com/search?as=grid&order=released&q=%21%E2%80%9CLord+of+Atlantis%E2%80%9D&unique=prints
*プレインズウォーカーの注釈文 (機能的ではない)
《卓絶のナーセット/Narset Transcendent》および《混沌をもたらす者、ドムリ/Domri, Chaos Bringer》は、エキスパンション特有のキーワード能力を持ちます。プレインズウォーカーの見栄えを良くするため、必要以上のテキストは印刷せず、そのため注釈文は印刷されていません。
しかし、オラクルにはテキスト欄の制約などはありません。オラクル上は、それらは注釈文を持っています。
*マリット・レイジ (機能的ではない)
《刃の翼ヴェリックス/Verix Bladewing》に続く2枚目の「伝説のクリーチャー・トークン」を生成するカードとして、《暗黒の深部》が矢面に立ちました。その他の伝説のトークンを生成するカードを全て変更するわけではありませんが、新しいテンプレートは受け入れられているものと考えます。
変更前)
When Dark Depths has no ice counters on it, sacrifice it. If you do, create a legendary 20/20 black Avatar creature token with flying and indestructible named Marit Lage.
変更後)
When Dark Depths has no ice counters on it, sacrifice it. If you do, create Marit Lage, a legendary 20/20 black Avatar creature token with flying and indestructible.
*《時のらせん/Time Spiral》 (機能的ではない)
今や知ることができない理由で、《時のらせん》の「手札」と「墓地」の順序は逆になっていました。
標準的な順序にもどしますが、思わぬところに落とし穴があるかもしれないので今後も注視していきます。
変更前)
Exile Time Spiral. Each player shuffles their graveyard and hand into their library, then draws seven cards. You untap up to six lands.
変更後)
Exile Time Spiral. Each player shuffles their hand and graveyard into their library, then draws seven cards. You untap up to six lands.
*《狂った火猫/Crazed Firecat》 (機能的ではない)
#英語における過去形と現在形の違いなので翻訳は割愛します。
#コイン投げに「勝つ/win」たびに行うのではなくて、コイン投げが終わった後に「勝った/won」数を数えるのが期待されている挙動なので、winでなくwonを使うのが正しい、ということだけです。
変更前)
When Crazed Firecat enters the battlefield, flip a coin until you lose a flip. Put a +1/+1 counter on Crazed Firecat for each flip you win.
変更後)
When Crazed Firecat enters the battlefield, flip a coin until you lose a flip. Put a +1/+1 counter on Crazed Firecat for each flip you won.
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原文:
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/ravnica-allegiance-oracle-changes-2019-01-22
*《アジャニの群れ仲間/Ajani’s Pridemate》 (機能的な変更)
《アジャニの群れ仲間》が印刷された頃の大会ポリシーでは、誘発型能力がコントローラーの利益になるか損益になるかを区別せず、誘発を忘れたなら全て【警告】になりました。これが累積すると【ゲームの敗北】になります。この問題を避けるために、有益になる誘発型能力は選択的--「may/してもよい」--に書かれ、例え忘れたとしても「何もしない」ことを選んだとみなされていました。
誘発忘れのポリシーは変更され、プレイヤーにとって有益である誘発型能力を忘れたとしても、懲罰は出されないようになりました。(多少の語弊はありますが、ここでは表現の簡潔さを優先しました)
機能的な変更は最小限にする、というオラクル変更の方針により、古いポリシーで定められた「may/してもよい」は残ったままにしたので、M19の《アジャニの群れ仲間》はまだmayが残っています。
《アジャニの群れ仲間》は環境で目にする機会が増え、チャレンジャーデッキに封入されることやデジタル・Magicの世界でも使用されることやわかりやすさを鑑み、mayを取り除くことにしました。
オラクル・テキストの更新は主にそれが再印刷される(例えばチャレンジャー・デッキなど)際に行われるものですが、今回はそれにはあたりません。私達はカードを印刷する時期を早めるか、それともテキストを変更する時期を早めるかという選択肢を考えると、デジタルが決定的要因であり、カード・テキストの更新を少し早めにリリースしています。
現時点では、このオラクル変更に伴った、他のカードは変わりません。古い大会ポリシーで印刷されたカードが再印刷された場合は、新しいテキスト文面でそれらを変更することを検討します。このカード、《アジャニの群れ仲間》の変更のタイミングは、かなり特別です。
変更前)
Whenever you gain life, you may put a +1/+1 counter on Ajani’s Pridemate.
変更後)
Whenever you gain life, put a +1/+1 counter on Ajani’s Pridemate.
*《連合旗/Coalition Flag》および《連合儀仗兵/Coalition Honor Guard》 (機能的な変更)
ゼンディカーのオラクル変更により、《連合旗》などの「旗手/Flagbearer」に関する能力は、すげえ奇妙な誘発型能力から、やっぱりすげえ奇妙な対象制限に変更されました。
さて、この変更で一つ積み残しがありました。原文では対戦相手がプレイした呪文や能力にのみ機能するように見えますが、ゼンディカー版のオラクルでは、全部の呪文や能力に機能するように読めます。私がプレイした呪文や能力で、対戦相手がその対象を選ぶことがあるでしょうか?
《クォムバッジの魔女/Cuombajj Witches》 はその1つの例です。
「旗手」と《クォムバッジの魔女》は、両方共コモンで、Pauperで見受けられることもあり、この点を変更することにしました。
変更前)
While choosing targets as part of casting a spell or activating an ability, your opponents must choose at least one Flagbearer on the battlefield if able.
変更後)
While an opponent is choosing targets as part of casting a spell they control or activating an ability they control, that player must choose at least one Flagbearer on the battlefield if able.
*《ギルド渡りの急使/Transguild Courier》 (いちおう機能的な変更)
『イニストラード』の更新で、色指標が導入され、《ギルド渡りの急使》はこの色指標を用いて5色であることを示していました。今回、新たに《ギルドパクトのスフィンクス》が出たことで、「5色の色指標」を作成する必要が出てきました。
方針を転換し、《ギルドパクトのスフィンクス》は、テキストによってそれが全ての色を持つように表現されました。同じ修正を《ギルド渡りの急使/Transguild Courier》にも用います。
変更前)
(色指標による表現なのでありません)
変更後)
Transguild Courier is all colors.
*《アトランティスの王/Lord of Atlantis》 (機能的な変更)
部族テーマを整理した際に、サブタイプを参照して修整をもたらす能力は、(サプタイプ)・クリーチャーというテキストに変更されました。例えば、《メロウの交易/Merrow Commerce》はクリーチャーでないので《アトランティスの王》があったとしても+1されません。
しかし『イニストラードを覆う影』以降、私達はその「クリーチャー」という単語をつけるのを止めました。カードが再印刷されたときに、「(サブタイプ)・クリーチャー」というテキストから「クリーチャー」を外して印刷するようになりました。
《アトランティスの王》はプロモカードとして再印刷されたので、この変更を受けました。つまり、《メロウの交易》は修整も受けるし、島渡りも得ます。
変更前)
Other Merfolk creatures get +1/+1 and have islandwalk. (They can’t be blocked as long as defending player controls an Island.)
変更後)
Other Merfolk get +1/+1 and have islandwalk. (They can’t be blocked as long as defending player controls an Island.)
#例えばドミナリアで再録された《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》は、すでにこの変更を受けて印刷されている。歴代のカードを見比べるのも面白い。
https://scryfall.com/search?as=grid&order=released&q=%21%E2%80%9CGoblin+Warchief%E2%80%9D&unique=prints
https://scryfall.com/search?as=grid&order=released&q=%21%E2%80%9CLord+of+Atlantis%E2%80%9D&unique=prints
*プレインズウォーカーの注釈文 (機能的ではない)
《卓絶のナーセット/Narset Transcendent》および《混沌をもたらす者、ドムリ/Domri, Chaos Bringer》は、エキスパンション特有のキーワード能力を持ちます。プレインズウォーカーの見栄えを良くするため、必要以上のテキストは印刷せず、そのため注釈文は印刷されていません。
しかし、オラクルにはテキスト欄の制約などはありません。オラクル上は、それらは注釈文を持っています。
*マリット・レイジ (機能的ではない)
《刃の翼ヴェリックス/Verix Bladewing》に続く2枚目の「伝説のクリーチャー・トークン」を生成するカードとして、《暗黒の深部》が矢面に立ちました。その他の伝説のトークンを生成するカードを全て変更するわけではありませんが、新しいテンプレートは受け入れられているものと考えます。
変更前)
When Dark Depths has no ice counters on it, sacrifice it. If you do, create a legendary 20/20 black Avatar creature token with flying and indestructible named Marit Lage.
変更後)
When Dark Depths has no ice counters on it, sacrifice it. If you do, create Marit Lage, a legendary 20/20 black Avatar creature token with flying and indestructible.
*《時のらせん/Time Spiral》 (機能的ではない)
今や知ることができない理由で、《時のらせん》の「手札」と「墓地」の順序は逆になっていました。
標準的な順序にもどしますが、思わぬところに落とし穴があるかもしれないので今後も注視していきます。
変更前)
Exile Time Spiral. Each player shuffles their graveyard and hand into their library, then draws seven cards. You untap up to six lands.
変更後)
Exile Time Spiral. Each player shuffles their hand and graveyard into their library, then draws seven cards. You untap up to six lands.
*《狂った火猫/Crazed Firecat》 (機能的ではない)
#英語における過去形と現在形の違いなので翻訳は割愛します。
#コイン投げに「勝つ/win」たびに行うのではなくて、コイン投げが終わった後に「勝った/won」数を数えるのが期待されている挙動なので、winでなくwonを使うのが正しい、ということだけです。
変更前)
When Crazed Firecat enters the battlefield, flip a coin until you lose a flip. Put a +1/+1 counter on Crazed Firecat for each flip you win.
変更後)
When Crazed Firecat enters the battlefield, flip a coin until you lose a flip. Put a +1/+1 counter on Crazed Firecat for each flip you won.
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『ラヴニカの献身』でのCR更新点です。今回は少なめ。
原文:
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/ravnica-allegiance-comprehensive-rules-changes-2019-01-22
*114.6(0個以上の対象を取れる場合)
「0個以上の対象を取れる」場合、選んだ対象数が0であったとしても、それは「対象を取りうる」ようになりました。些細な変更ですが、これは後にCR605.1の変更として出てきます。
*207.2c(能力語)
附則/addendum が追加されました。
*603.3c, 700.2b (モードを取る誘発型能力)
誘発型能力にモードがある場合、適正なモードを選ぶ必要があります。また、どのモードも適正に選べない場合、その誘発型能力はスタックから取り除かれます。……そう、「選べない」場合です。
では、《荒廃ワーム/Ravager Wurm》などで、モードを選ぶ必要が無い場合はどうでしょうか。
今回の変更で、モードを「選ばない」場合でも、誘発型能力はスタックから取り除かれることが明記されました。
#言い換えると、(例えば)《荒廃ワーム》で無理に自分の土地を選ぶ必要はない。
*605.1a, 1b (マナ能力)
マナ能力は対象を持ちません。しかし、《忘れられた神々の僧侶/Priest of Forgotten Gods》で、
対象のプレイヤーを選ばなかった場合はどうでしょう? CR605.1aのマナ能力の定義を満たしているように見えます。
この項目は変更され、マナ能力は「対象を取りうることがない」ようになりました。(CR114.6の変更を思い出してください。)
#《忘れられた神々の僧侶/Priest of Forgotten Gods》は、例えプレイヤーを対象に選ばなくても、マナ能力ではなく、スタックに積まれて解決を待ちます。
*RNAのキーワード処理、キーワード能力
701.42 適応(を行う)/Adapt
702.134 死後/Afterlife
702.135 暴動/Riot
702.136 絢爛/Spectacle
が追加されました。
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原文:
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/ravnica-allegiance-comprehensive-rules-changes-2019-01-22
*114.6(0個以上の対象を取れる場合)
「0個以上の対象を取れる」場合、選んだ対象数が0であったとしても、それは「対象を取りうる」ようになりました。些細な変更ですが、これは後にCR605.1の変更として出てきます。
*207.2c(能力語)
附則/addendum が追加されました。
*603.3c, 700.2b (モードを取る誘発型能力)
誘発型能力にモードがある場合、適正なモードを選ぶ必要があります。また、どのモードも適正に選べない場合、その誘発型能力はスタックから取り除かれます。……そう、「選べない」場合です。
では、《荒廃ワーム/Ravager Wurm》などで、モードを選ぶ必要が無い場合はどうでしょうか。
今回の変更で、モードを「選ばない」場合でも、誘発型能力はスタックから取り除かれることが明記されました。
#言い換えると、(例えば)《荒廃ワーム》で無理に自分の土地を選ぶ必要はない。
*605.1a, 1b (マナ能力)
マナ能力は対象を持ちません。しかし、《忘れられた神々の僧侶/Priest of Forgotten Gods》で、
対象のプレイヤーを選ばなかった場合はどうでしょう? CR605.1aのマナ能力の定義を満たしているように見えます。
この項目は変更され、マナ能力は「対象を取りうることがない」ようになりました。(CR114.6の変更を思い出してください。)
#《忘れられた神々の僧侶/Priest of Forgotten Gods》は、例えプレイヤーを対象に選ばなくても、マナ能力ではなく、スタックに積まれて解決を待ちます。
*RNAのキーワード処理、キーワード能力
701.42 適応(を行う)/Adapt
702.134 死後/Afterlife
702.135 暴動/Riot
702.136 絢爛/Spectacle
が追加されました。
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RAVNICA ALLEGIANCE Release Notes
2019年1月17日 Ruling「ラヴニカの献身」のリリースノートが発表されています。
最新版は以下のページにあります。
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/ravnica-allegiance-release-notes-2019-01-16
いつものように、ざっくり紹介。
以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docxでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。
参考にしたのは 2018/11/12 版(日本語更新版 2018/10/24)です。文章は以後アップデートされる可能性があります。
-------------------------------
製品情報
-------------------------------
ラヴニカの献身 公式発売日 2019年01月25日(金)
セットレアリティー内訳:コモン111、アンコモン80、レア53、神話レア15の計259種。
これとは別に、以下のものが存在する。
・『ラヴニカの献身』プレインズウォーカーデッキの一部としてのみ提供される8枚
・キャンペーン限定カード1枚(ボックス購入キャンペーンによってのみ入手可能)
・プレインズウォーカーデッキやBundleや一部のサポート用製品に含まれる基本土地・カード5枚
2019年01月25日(金)より、構築戦でラヴニカの献身が使用可能です。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになります。。
イクサラン、イクサランの相克
ドミナリア、基本セット2019
ラヴニカのギルド、ラヴニカの献身
次回禁止改訂は1月21日(月)(現地時間)です。
-------------------------------
一般注釈
-------------------------------
** 附則/addendum **
附則/addendum は能力語である。アゾリウスに属するカードに記載されている。
#能力語なので「附則」自体に意味はない。
#附則は「唱えていたなら~」である。つまり、コピーをスタックに置いただけでは附則は機能しない。
** 死後/afterlife **
死後/afterlife は新しいキーワード能力(誘発型能力)である。オルゾフに属するカードに記載されている。
** 絢爛/spectacle **
絢爛/spectacle は新しいキーワード能力(常在型能力)である。ラクドスに属するカードに記載されている。
** 暴動/riot **
暴動/riot は新しいキーワード能力(常在型能力)である。グルールに属するカードに記載されている。
#暴動は置換効果を作成する常在型能力である。
*暴動を2つ持つクリーチャーが戦場に出るなら、+1/+1カウンターを2個得るか、+1/+1カウンターを1個と速攻を1つ得るか、速攻を2つ得るか、いずれかを選べる。同一のクリーチャーに速攻が複数あっても意味はないが、グルール一族のやることに口を出すつもりはない。
** 順応/adapt **
順応/adapt は新しいキーワード処理である。シミックに属するカードに記載されている。
-------------------------------
カード別注釈
-------------------------------
#《拒否/Nix》も参照せよ。
*呪文を唱えるためのコストを変更したり置き換えたりする効果(たとえば、絢爛の効果)は、呪文の点数で見たマナ・コストには影響しないので、《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》の1つ目の能力によってその呪文を唱えられないかどうかにも影響しない。
*破壊されたアーティファクトやエンチャントはすべて、ケンタウルスが1体も生成されないうちに戦場を離れる。それらの持つ能力が、トークンが戦場に出ることに影響を与えたり、トークンが戦場に出ることによって誘発したりすることはない。
*パーマネントの中に破壊不能を持つものがあれば、それはこれにより破壊されず、それのコントローラーはその分のケンタウルス・トークンを生成しない。破壊されたパーマネントの中に墓地以外の領域に置かれたものがあったとしても、それのコントローラーはその分のケンタウルス・トークンを生成する。
*各プレイヤーが生成するゾンビ・トークンの数は、そのプレイヤーが捨てたカードの枚数に等しい。捨てられたカードの総数に等しいわけではない。
#訂正# 日本語版で「対象とする」が文の途中に表記されていたが、対象は全て唱える時点で選択する。ライフを2倍にした後でライフを失わせる対象を選ぶわけではない。
*トークンはすべて同時に戦場に出る。
*「ギルドパクトのスフィンクスはすべての色である。」の能力は、すべての領域で機能する。
*あなたは、《荒廃ワーム》の誘発型能力のモードを選ばなくてもよい。その場合、その能力は何の効果もなくスタックから取り除かれる。
#訂正# 日本語版で「対象とする」が複数に分かれて書かれていたが、それらの対象は全て唱える時点で選択する。土地を破壊した後でダメージを与える対象を選ぶわけではない。
*《しつこい請願者》1体をタップして、それの1つ目と2つ目の能力の両方を起動したり、それ自身と他の《しつこい請願者》の2つ目の能力を両方起動したりすることはできない。つまり、あなたが《しつこい請願者》を4体タップしたなら、対象としたプレイヤーはライブラリーの一番上から12枚のカードを失うのであって、48枚失うわけではない。
*《しつこい請願者》の最後の能力によって、あなたは「4枚制限」ルールを無視できるが、フォーマットのカードの使用可否の制限を無視できるわけではない。たとえば、『ラヴニカの献身』のリミテッドのイベントにおいて、別途用意した《しつこい請願者》をデッキに入れることはできない。しつこく請願しても無駄である。
*インスタントやソーサリーである呪文がクリーチャーを破壊するには、それが実際にそのクリーチャーにダメージを与えなければならない。クリーチャーを対象とするのみでは十分ではない。その呪文に、他のオブジェクトがダメージを与えると記載されていたなら、その呪文自身はダメージを与えないので、それの接死は適用されない。0点のダメージを与えることは、ダメージを与えることではない。
#例えば、格闘を行うと書かれているインスタントは、そのインスタントがダメージを与えるわけではない。
*対象としたプレイヤーがコントロールしているクリーチャーの中で最大のパワーを持つクリーチャーを、そのプレイヤーが2体以上コントロールしていたなら、そのプレイヤーが生け贄に捧げるものを選ぶ。
*生術師の使い魔》の最後の能力は、カウンターを置いたり取り除いたりするものではない。単に、すでに+1/+1カウンターが置かれていてもクリーチャーに順応を行わせられるようにするだけである。
*ウンターがパーマネントの上に置かれたときに誘発する能力は、何らかの理由によりパーマネントがカウンターが置かれた状態で戦場に出るときにも誘発する。
*《大判事、ドビン》の1つ目の能力によって生成される遅延誘発型能力は、あなたがコントロールしていてこのターンにプレイヤーに戦闘ダメージを与えたクリーチャー1体につき1つ誘発する。能力が1つ解決されるたびに《大判事、ドビン》は忠誠カウンターを1個得る。与えたダメージの点数とは関係ない。
#→参照:《パンハモニコン/Panharmonicon》
*誘発イベントは「クリーチャー」を特定して参照するものでなくてもよい。その場合、誘発イベントは何かが「戦場から墓地に置かれる」ことを参照しているかもしれない。たとえば、「アーティファクトが1つ戦場から墓地に置かれるたび」に誘発する能力は、《テイサ・カルロフ》が戦場にある間にアーティファクト・クリーチャーが1体死亡したなら、2回誘発する。
*結果としてクリーチャーが死亡するイベントによって誘発する能力は、2回誘発しない。たとえば、「あなたがクリーチャーを1体生け贄に捧げるたび」に誘発する能力は、1回のみ誘発する。
*《テイサ・カルロフ》が死亡するのと同時にクリーチャーが死亡することによってあなたがコントロールしているパーマネントの誘発型能力が誘発するなら、その能力は追加でもう1回誘発する(《テイサ・カルロフ》自身が死亡することによって誘発するものも同様である)。
*パーマネントの、カードが「いずれかの領域から」墓地に置かれたときに誘発する能力は、《テイサ・カルロフ》とそのパーマネントの両方が、クリーチャーが死亡し終えた直後に依然として戦場にあったときにのみ、2回誘発する。
*《肉儀場の叫び》の置換効果は、そのターンに死亡するすべてのクリーチャーに影響する。それの解決時に戦場になかったクリーチャーにも影響する。
*-2/-2の修整を受けて死亡することになるクリーチャーは、カードを墓地から追放する時点ではまだ戦場にある。それは死亡せず、代わりに《肉儀場の叫び》の解決が完全に終わった後で追放されることになる。
#再帰誘発型能力である。
*《火刃の芸術家》の誘発型能力は対象を取らずにスタックに置かれる。その能力の解決中に、あなたはクリーチャーを1体生け贄に捧げてもよい。そうしたとき、この再帰誘発型能力が誘発し、あなたは対象としてダメージを与える対戦相手かプレインズウォーカーを選ぶ。これは「そうしたなら」と書かれている能力とは異なり、プレイヤーは、あなたがクリーチャーを生け贄に捧げた後、ダメージが与えられる前というタイミングで、処理を行うことができる。
#コイン投げをするが誰も勝たない。
#オブジェクトは戦場に出る際には、それが戦場にあったとして機能する継続的効果を考慮することに留意せよ。つまり、戦場にあったとしてそれが第4種でクリーチャーになるならば、そのオブジェクトは暴動をもち、カウンターか速攻を得ることになる。
*トークンでもクリーチャーでもないパーマネントが、戦場に出た後でクリーチャーになったなら、それは暴動を得ることになるが、その置換効果が何らかの効果を持つには手遅れである。
#→参照:《虚空の力線》など力線サイクル
*プレイヤーの「ゲーム開始時の手札」とは、プレイヤーすべてがマリガンを行い終えて、該当するなら「占術」も行った後に、そのプレイヤーが持っているカードからなる手札のことである。プレイヤーの手札に、プレイヤーのゲーム開始時の手札から何らかの処理を行えるカードがあったなら、まず開始プレイヤーがそれらの処理をすべて望む順番で行い、その後、他の各プレイヤーもターン順に行う。その後、最初のターンが始まる。
*あなたがあなたのゲーム開始時の手札から《予見のスフィンクス》を2枚公開したなら、あなたは占術3を2回行うことになる。占術6を行うわけではない。1回目の占術3によってライブラリーの一番上に置いたカードがあれば、それらは2回目の占術3の一部になる。
*《忘れられた神々の僧侶》の能力は、対象を取ることがあるので、マナ能力ではない。それはスタックを使うので、対応することができる。対象を選んでいなくても構わない。
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最新版は以下のページにあります。
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/ravnica-allegiance-release-notes-2019-01-16
いつものように、ざっくり紹介。
以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docxでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。
参考にしたのは 2018/11/12 版(日本語更新版 2018/10/24)です。文章は以後アップデートされる可能性があります。
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製品情報
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ラヴニカの献身 公式発売日 2019年01月25日(金)
セットレアリティー内訳:コモン111、アンコモン80、レア53、神話レア15の計259種。
これとは別に、以下のものが存在する。
・『ラヴニカの献身』プレインズウォーカーデッキの一部としてのみ提供される8枚
・キャンペーン限定カード1枚(ボックス購入キャンペーンによってのみ入手可能)
・プレインズウォーカーデッキやBundleや一部のサポート用製品に含まれる基本土地・カード5枚
2019年01月25日(金)より、構築戦でラヴニカの献身が使用可能です。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになります。。
イクサラン、イクサランの相克
ドミナリア、基本セット2019
ラヴニカのギルド、ラヴニカの献身
次回禁止改訂は1月21日(月)(現地時間)です。
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一般注釈
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** 附則/addendum **
附則/addendum は能力語である。アゾリウスに属するカードに記載されている。
《スフィンクスの眼識》
{2}{W}{U}
インスタント
カードを2枚引く。
附則 ― あなたがこの呪文をあなたのメイン・フェイズ中に唱えていたなら、あなたは2点のライフを得る。
#能力語なので「附則」自体に意味はない。
#附則は「唱えていたなら~」である。つまり、コピーをスタックに置いただけでは附則は機能しない。
** 死後/afterlife **
死後/afterlife は新しいキーワード能力(誘発型能力)である。オルゾフに属するカードに記載されている。
702.134. 死後/Afterlife
702.134a 死後は誘発型能力である。「死後N/Afterlife N」は、「このパーマネントが戦場から墓地に置かれたとき、飛行を持ち白であり黒である1/1のスピリット・クリーチャー・トークンをN体生成する。」を意味する。
702.134b パーマネント1つが複数の死後を持つなら、それらはそれぞれ個別に誘発する。
** 絢爛/spectacle **
絢爛/spectacle は新しいキーワード能力(常在型能力)である。ラクドスに属するカードに記載されている。
702.136. 絢爛/Spectacle
702.136a 絢爛はスタック上で機能する常在型能力である。「絢爛[コスト]/Spectacle [cost]」は、「このターンに対戦相手がライフを失っていたなら、あなたはこの呪文のマナ・コストを支払うのではなく、[コスト]を支払ってもよい。」を意味する。呪文の絢爛コストを支払うことは、rule 601.2bと601.2f\x{ff5e}hの追加コストの支払いのルールに従う。
** 暴動/riot **
暴動/riot は新しいキーワード能力(常在型能力)である。グルールに属するカードに記載されている。
702.135. 暴動/Riot
702.135a 暴動は常在型能力である。「暴動/Riot」は、「あなたは『このパーマネントは+1/+1カウンターが追加で1個置かれた状態で戦場に出る。』を選んでもよい。そうしないなら、それは速攻を得る。」を意味する。
702.135b パーマネント1つが複数の暴動を持つなら、それらはそれぞれ個別に機能する。
#暴動は置換効果を作成する常在型能力である。
*暴動を2つ持つクリーチャーが戦場に出るなら、+1/+1カウンターを2個得るか、+1/+1カウンターを1個と速攻を1つ得るか、速攻を2つ得るか、いずれかを選べる。同一のクリーチャーに速攻が複数あっても意味はないが、グルール一族のやることに口を出すつもりはない。
** 順応/adapt **
順応/adapt は新しいキーワード処理である。シミックに属するカードに記載されている。
701.42. 順応を行う/Adapt
701.42a 「順応Nを行う/Adapt N」とは、「このパーマネントの上に+1/+1カウンターが置かれていないなら、これの上に+1/+1カウンターをN個置く。」を意味する。
-------------------------------
カード別注釈
-------------------------------
《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》
{W}{U}
伝説のクリーチャー ― 人間・兵士
2/2
各対戦相手はそれぞれ、点数で見たマナ・コストが自分がコントロールしている土地の総数より大きくクリーチャーでない呪文を唱えられない。
対戦相手が呪文を唱えるたび、それを唱えるためにマナが支払われていない場合、その呪文を打ち消す。
#《拒否/Nix》も参照せよ。
*呪文を唱えるためのコストを変更したり置き換えたりする効果(たとえば、絢爛の効果)は、呪文の点数で見たマナ・コストには影響しないので、《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》の1つ目の能力によってその呪文を唱えられないかどうかにも影響しない。
《一族の暴行》
{3}{G}
インスタント
すべてのアーティファクトとすべてのエンチャントを破壊する。これにより破壊されたパーマネント1つにつき、それのコントローラーは緑の3/3のケンタウルス・クリーチャー・トークンを1体生成する。
*破壊されたアーティファクトやエンチャントはすべて、ケンタウルスが1体も生成されないうちに戦場を離れる。それらの持つ能力が、トークンが戦場に出ることに影響を与えたり、トークンが戦場に出ることによって誘発したりすることはない。
*パーマネントの中に破壊不能を持つものがあれば、それはこれにより破壊されず、それのコントローラーはその分のケンタウルス・トークンを生成しない。破壊されたパーマネントの中に墓地以外の領域に置かれたものがあったとしても、それのコントローラーはその分のケンタウルス・トークンを生成する。
《往時軍の覚醒》
{3}{B}{B}
ソーサリー
各プレイヤーはそれぞれ、自分の手札にあるカードをすべて捨て、その後、その枚数に等しい数の黒の2/2のゾンビ・クリーチャー・トークンを生成する。
*各プレイヤーが生成するゾンビ・トークンの数は、そのプレイヤーが捨てたカードの枚数に等しい。捨てられたカードの総数に等しいわけではない。
《回生》
{w/b}{w/b}
ソーサリー
あなたの墓地から点数で見たマナ・コストが3以下のクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
//
《会稽》
{4}{W}{B}
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。あなたのライフ総量を2倍にする。そのプレイヤーは自分のライフの端数を切り上げた半分の点数のライフを失う。
#訂正# 日本語版で「対象とする」が文の途中に表記されていたが、対象は全て唱える時点で選択する。ライフを2倍にした後でライフを失わせる対象を選ぶわけではない。
《鏡の行進》
{5}{R}
エンチャント
トークンでないクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたがコイン投げに負けるまでコイン投げをする。あなたがコイン投げに勝った回数1回につき、そのクリーチャーのコピーであるトークンを1体生成する。それらのトークンは速攻を得る。次の終了ステップの開始時に、それらを追放する。
*トークンはすべて同時に戦場に出る。
《ギルドパクトのスフィンクス》
{7}
アーティファクト・クリーチャー ― スフィンクス
5/5
ギルドパクトのスフィンクスはすべての色である。
飛行
単色からの呪禁(このクリーチャーは、対戦相手がコントロールしている単色の呪文や能力の対象にならない。)
*「ギルドパクトのスフィンクスはすべての色である。」の能力は、すべての領域で機能する。
《荒廃ワーム》
{3}{R}{G}{G}
クリーチャー ― ワーム
4/5
暴動(このクリーチャーは+1/+1カウンター1個か速攻のうちあなたが選んだ1つを持った状態で戦場に出る。)
荒廃ワームが戦場に出たとき、以下から最大1つを選ぶ。
・あなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とする。荒廃ワームはそれと格闘を行う。
・マナ能力でない起動型能力を持つ土地1つを対象とし、それを破壊する。
*あなたは、《荒廃ワーム》の誘発型能力のモードを選ばなくてもよい。その場合、その能力は何の効果もなくスタックから取り除かれる。
《豪奢》
{b/r}{b/r}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+3/\-3の修整を受ける。
//
《誤認》
{4}{B}{R}
インスタント
基本でない土地1つと対戦相手1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。その前者を破壊する。誤認はその後者に2点のダメージを与える。
#訂正# 日本語版で「対象とする」が複数に分かれて書かれていたが、それらの対象は全て唱える時点で選択する。土地を破壊した後でダメージを与える対象を選ぶわけではない。
《しつこい請願者》
{1}{U}
クリーチャー ― 人間・アドバイザー
1/3
{1}, {T}:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上のカードを自分の墓地に置く。
あなたがコントロールしているアンタップ状態のアドバイザー4体をタップする:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上からカードを12枚自分の墓地に置く。
デッキに「しつこい請願者」という名前のカードを何枚入れてもよい。
*《しつこい請願者》1体をタップして、それの1つ目と2つ目の能力の両方を起動したり、それ自身と他の《しつこい請願者》の2つ目の能力を両方起動したりすることはできない。つまり、あなたが《しつこい請願者》を4体タップしたなら、対象としたプレイヤーはライブラリーの一番上から12枚のカードを失うのであって、48枚失うわけではない。
*《しつこい請願者》の最後の能力によって、あなたは「4枚制限」ルールを無視できるが、フォーマットのカードの使用可否の制限を無視できるわけではない。たとえば、『ラヴニカの献身』のリミテッドのイベントにおいて、別途用意した《しつこい請願者》をデッキに入れることはできない。しつこく請願しても無駄である。
《死に到る霊》
{2}{B}
クリーチャー ― スピリット
3/2
威迫、接死
あなたがコントロールしていてインスタントやソーサリーである呪文は接死を持つ。(それが何らかのダメージをクリーチャーに与えたら、それだけで破壊する。)
*インスタントやソーサリーである呪文がクリーチャーを破壊するには、それが実際にそのクリーチャーにダメージを与えなければならない。クリーチャーを対象とするのみでは十分ではない。その呪文に、他のオブジェクトがダメージを与えると記載されていたなら、その呪文自身はダメージを与えないので、それの接死は適用されない。0点のダメージを与えることは、ダメージを与えることではない。
#例えば、格闘を行うと書かれているインスタントは、そのインスタントがダメージを与えるわけではない。
《昇華》
{1}{w/b}
インスタント
墓地からカード1枚を対象とし、それを追放する。
カードを1枚引く。
//
《消耗》
{2}{W}{B}
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分がコントロールしているクリーチャーの中で最大のパワーを持つクリーチャー1体を生け贄に捧げる。あなたはそれのパワーに等しい点数のライフを得る。
*対象としたプレイヤーがコントロールしているクリーチャーの中で最大のパワーを持つクリーチャーを、そのプレイヤーが2体以上コントロールしていたなら、そのプレイヤーが生け贄に捧げるものを選ぶ。
《生術師の使い魔》
{G}{U}
クリーチャー ― ミュータント
2/2
あなたがコントロールしているクリーチャーの起動型能力を起動するためのコストは{2}少なくなる。この効果は、能力の起動コストのマナの点数を1点未満に減らせない。
{T}:クリーチャー1体を対象とする。このターン、それが次に順応を行うなら、それはその上に+1/+1カウンターが置かれていないかのように順応を行う。
*生術師の使い魔》の最後の能力は、カウンターを置いたり取り除いたりするものではない。単に、すでに+1/+1カウンターが置かれていてもクリーチャーに順応を行わせられるようにするだけである。
《成長室の守護者》
{1}{G}
クリーチャー ― エルフ・カニ・戦士
2/2
{2}{G}:順応2を行う。(このクリーチャーの上に+1/+1カウンターが置かれていないなら、これの上に+1/+1カウンターを2個置く。)
成長室の守護者の上に+1/+1カウンターが1個以上置かれるたび、あなたは「あなたのライブラリーから『成長室の守護者』という名前のカード1枚を探し、それを公開してあなたの手札に加え、その後あなたのライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
*ウンターがパーマネントの上に置かれたときに誘発する能力は、何らかの理由によりパーマネントがカウンターが置かれた状態で戦場に出るときにも誘発する。
《大判事、ドビン》
{1}{W}{U}
伝説のプレインズウォーカー ― ドビン
3
+1:ターン終了時まで、あなたがコントロールしているクリーチャー1体がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、大判事、ドビンの上に忠誠カウンターを1個置く。
-1:飛行を持つ無色の1/1の飛行機械・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。あなたは1点のライフを得る。
-7:あなたのライブラリーの一番上からカードを10枚見る。そのうち3枚をあなたの手札に加え、残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
*《大判事、ドビン》の1つ目の能力によって生成される遅延誘発型能力は、あなたがコントロールしていてこのターンにプレイヤーに戦闘ダメージを与えたクリーチャー1体につき1つ誘発する。能力が1つ解決されるたびに《大判事、ドビン》は忠誠カウンターを1個得る。与えたダメージの点数とは関係ない。
《テイサ・カルロフ》
{2}{W}{B}
伝説のクリーチャー ― 人間・アドバイザー
2/4
クリーチャーの死亡によりあなたがコントロールしているパーマネントの誘発型能力が1回誘発するなら、その能力は追加でもう1回誘発する。
あなたがコントロールしているクリーチャー・トークンは警戒と絆魂を持つ。
#→参照:《パンハモニコン/Panharmonicon》
*誘発イベントは「クリーチャー」を特定して参照するものでなくてもよい。その場合、誘発イベントは何かが「戦場から墓地に置かれる」ことを参照しているかもしれない。たとえば、「アーティファクトが1つ戦場から墓地に置かれるたび」に誘発する能力は、《テイサ・カルロフ》が戦場にある間にアーティファクト・クリーチャーが1体死亡したなら、2回誘発する。
*結果としてクリーチャーが死亡するイベントによって誘発する能力は、2回誘発しない。たとえば、「あなたがクリーチャーを1体生け贄に捧げるたび」に誘発する能力は、1回のみ誘発する。
*《テイサ・カルロフ》が死亡するのと同時にクリーチャーが死亡することによってあなたがコントロールしているパーマネントの誘発型能力が誘発するなら、その能力は追加でもう1回誘発する(《テイサ・カルロフ》自身が死亡することによって誘発するものも同様である)。
*パーマネントの、カードが「いずれかの領域から」墓地に置かれたときに誘発する能力は、《テイサ・カルロフ》とそのパーマネントの両方が、クリーチャーが死亡し終えた直後に依然として戦場にあったときにのみ、2回誘発する。
《肉儀場の叫び》
{1}{B}{B}
ソーサリー
ターン終了時まで、クリーチャーはすべて\-2/\-2の修整を受ける。墓地にあって、このターンに戦場からその墓地に置かれたクリーチャー・カードをすべて追放する。このターンにクリーチャーが死亡するなら、代わりにそれを追放する。
*《肉儀場の叫び》の置換効果は、そのターンに死亡するすべてのクリーチャーに影響する。それの解決時に戦場になかったクリーチャーにも影響する。
*-2/-2の修整を受けて死亡することになるクリーチャーは、カードを墓地から追放する時点ではまだ戦場にある。それは死亡せず、代わりに《肉儀場の叫び》の解決が完全に終わった後で追放されることになる。
《火刃の芸術家》
{B}{R}
クリーチャー ― 人間・シャーマン
2/2
速攻
あなたのアップキープの開始時に、あなたはクリーチャー1体を生け贄に捧げてもよい。そうしたとき、対戦相手1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。火刃の芸術家はそれに2点のダメージを与える。
#再帰誘発型能力である。
*《火刃の芸術家》の誘発型能力は対象を取らずにスタックに置かれる。その能力の解決中に、あなたはクリーチャーを1体生け贄に捧げてもよい。そうしたとき、この再帰誘発型能力が誘発し、あなたは対象としてダメージを与える対戦相手かプレインズウォーカーを選ぶ。これは「そうしたなら」と書かれている能力とは異なり、プレイヤーは、あなたがクリーチャーを生け贄に捧げた後、ダメージが与えられる前というタイミングで、処理を行うことができる。
《名演撃、ラクドス》
{4}{B}{R}
伝説のクリーチャー ― デーモン
6/6
飛行、トランプル
名演撃、ラクドスが戦場に出たとき、デーモンでもデビルでもインプでもない各クリーチャーにつきそれぞれ1回コイン投げをする。コインが裏だった各クリーチャーをそれぞれ破壊する。
#コイン投げをするが誰も勝たない。
《野生の律動》
{1}{R}{G}
エンチャント
あなたがコントロールしているクリーチャー・呪文は打ち消されない。
あなたがコントロールしていてトークンでないクリーチャーは暴動を持つ。(それらは+1/+1カウンター1個か速攻のうちあなたが選んだ1つを持った状態で戦場に出る。)
#オブジェクトは戦場に出る際には、それが戦場にあったとして機能する継続的効果を考慮することに留意せよ。つまり、戦場にあったとしてそれが第4種でクリーチャーになるならば、そのオブジェクトは暴動をもち、カウンターか速攻を得ることになる。
*トークンでもクリーチャーでもないパーマネントが、戦場に出た後でクリーチャーになったなら、それは暴動を得ることになるが、その置換効果が何らかの効果を持つには手遅れである。
《予見のスフィンクス》
{2}{U}{U}
クリーチャー ― スフィンクス
4/4
あなたはあなたのゲーム開始時の手札からこのカードを公開してもよい。そうしたなら、あなたの最初のアップキープの開始時に、占術3を行う。
飛行
あなたのアップキープの開始時に、占術1を行う。
#→参照:《虚空の力線》など力線サイクル
*プレイヤーの「ゲーム開始時の手札」とは、プレイヤーすべてがマリガンを行い終えて、該当するなら「占術」も行った後に、そのプレイヤーが持っているカードからなる手札のことである。プレイヤーの手札に、プレイヤーのゲーム開始時の手札から何らかの処理を行えるカードがあったなら、まず開始プレイヤーがそれらの処理をすべて望む順番で行い、その後、他の各プレイヤーもターン順に行う。その後、最初のターンが始まる。
*あなたがあなたのゲーム開始時の手札から《予見のスフィンクス》を2枚公開したなら、あなたは占術3を2回行うことになる。占術6を行うわけではない。1回目の占術3によってライブラリーの一番上に置いたカードがあれば、それらは2回目の占術3の一部になる。
《忘れられた神々の僧侶》
{1}{B}
クリーチャー ― 人間・クレリック
1/2
{T}, 他のクリーチャー2体を生け贄に捧げる:望む数のプレイヤーを対象とする。それらのプレイヤーはそれぞれ、2点のライフを失いクリーチャー1体を生け贄に捧げる。あなたは{B}{B}を加えカードを1枚引く。
*《忘れられた神々の僧侶》の能力は、対象を取ることがあるので、マナ能力ではない。それはスタックを使うので、対応することができる。対象を選んでいなくても構わない。
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GRN Oracle更新点
2018年9月30日 Ruling『ラヴニカのギルド』でのオラクル・テキスト更新点です。一部にスタンダードで影響のあるテキスト更新があります。
原文:
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/guilds-ravnica-oracle-changes-2018-09-28
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*《反転+観点/Invert+Invent》(エラータ:機能的な変更)
《反転/Invert》の方は「ターン終了時まで」です。
Gathererリンク:http://gatherer.wizards.com/Pages/Card/Details.aspx?multiverseid=452978&part=Invent
#ひさびさの英語版 0-day errata.
*《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》(機能的な変更)
すでに知られている通り、1番目の能力はアンタップする土地の枚数を強制していました。また、すでにアンタップ状態の土地をアンタップすることは選べません。そのため、自分の土地が全てアンタップだと、相手の土地をアンタップしなくてはいけませんでした。これによるミスプレイを防ぐため、多くのプレイヤーがそう扱うと考えている「最大2つまで」の土地をアンタップするように変更されました。
*《ディミーアの脳外科医、シアクー/Circu, Dimir Lobotomist》(機能的な変更)
「ライブラリーを対象とする」ことから、「プレイヤーを対象」としてそのライブラリーの一番上のカードを追放するようになりました。
これにより、プレイヤーが呪禁や被覆を持つ場合、対象に取れなくなりました。
*トランプルの注釈文 (機能的ではありません)
文章的に古い表現になっている、トランプルの注釈文が現代風に直されました。注釈文の変更なので、機能的な変更はもちろんありません。
*いつでも/any time (機能的ではありません)
《実験の狂乱/Experimental Frenzy》で、「いつでも/any time」ライブラリーの上を見ても良い、という文章がお目見えしました。このような能力はこれまでもありましたが、全て注釈文で補っていました。以後、この表現が用いられます。
以下の5枚がこの影響を受けます。
《水晶の番人/Keeper of the Lens》
《鮮明のレンズ/Lens of Clarity》
《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》
《生類の侍臣/Vizier of the Menagerie》
《前知の場/Precognition Field》
*《ねじれのワーム/Warping Wurm》(機能的ではありません)
かつてはフェイジング/Phasingは領域があり、領域変更誘発では"When"を使用していました。もうそんな領域はなく、フェイジングに関わる誘発では領域を移動しません。したがってこの能力は"Whenever"を用いるのが適当です。
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CR更新はこちら。
http://74598.diarynote.jp/201809301237116813/
原文:
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/guilds-ravnica-oracle-changes-2018-09-28
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*《反転+観点/Invert+Invent》(エラータ:機能的な変更)
《反転/Invert》の方は「ターン終了時まで」です。
(誤)
クリーチャー最大2体を対象とし、それらそれぞれについてパワーとタフネスを入れ替える。
(正)
クリーチャー最大2体を対象とする。ターン終了時まで、それらそれぞれについてパワーとタフネスを入れ替える。
Gathererリンク:http://gatherer.wizards.com/Pages/Card/Details.aspx?multiverseid=452978&part=Invent
#ひさびさの英語版 0-day errata.
*《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》(機能的な変更)
すでに知られている通り、1番目の能力はアンタップする土地の枚数を強制していました。また、すでにアンタップ状態の土地をアンタップすることは選べません。そのため、自分の土地が全てアンタップだと、相手の土地をアンタップしなくてはいけませんでした。これによるミスプレイを防ぐため、多くのプレイヤーがそう扱うと考えている「最大2つまで」の土地をアンタップするように変更されました。
(旧)
+1: Draw a card. At the beginning of the next end step, untap two lands.
-3: Put target nonland permanent into its owner’s library third from the top.
-8: You get an emblem with "Whenever you draw a card, exile target permanent an opponent controls."
(新)
+1: Draw a card. At the beginning of the next end step, untap up to two lands.
-3: Put target nonland permanent into its owner’s library third from the top.
-8: You get an emblem with "Whenever you draw a card, exile target permanent an opponent controls."
*《ディミーアの脳外科医、シアクー/Circu, Dimir Lobotomist》(機能的な変更)
「ライブラリーを対象とする」ことから、「プレイヤーを対象」としてそのライブラリーの一番上のカードを追放するようになりました。
(旧)
Whenever you cast a blue spell, exile the top card of target library.
Whenever you cast a black spell, exile the top card of target library.
Your opponents can’t cast spells with the same name as a card exiled with Circu, Dimir Lobotomist.
(新)
Whenever you cast a blue spell, exile the top card of target player’s library.
Whenever you cast a black spell, exile the top card of target player’s library.
Your opponents can’t cast spells with the same name as a card exiled with Circu, Dimir Lobotomist.
これにより、プレイヤーが呪禁や被覆を持つ場合、対象に取れなくなりました。
*トランプルの注釈文 (機能的ではありません)
文章的に古い表現になっている、トランプルの注釈文が現代風に直されました。注釈文の変更なので、機能的な変更はもちろんありません。
《鳴動スリヴァー/Groundshaker Sliver》
(旧)
Sliver creatures you control have trample. (If a Sliver you control would assign enough damage to its blockers to destroy them, you may have it assign the rest of its damage to the player or planeswalker it’s attacking.)
(新)
Sliver creatures you control have trample. (A creature with trample can deal excess combat damage to the player or planeswalker it’s attacking.)
*いつでも/any time (機能的ではありません)
《実験の狂乱/Experimental Frenzy》で、「いつでも/any time」ライブラリーの上を見ても良い、という文章がお目見えしました。このような能力はこれまでもありましたが、全て注釈文で補っていました。以後、この表現が用いられます。
《前知の場/Precognition Field》
(旧)
You may look at the top card of your library. (You may do this at any time.)
You may cast the top card of your library if it’s an instant or sorcery card.
3: Exile the top card of your library.
(新)
You may look at the top card of your library any time.
You may cast the top card of your library if it’s an instant or sorcery card.
3: Exile the top card of your library.
以下の5枚がこの影響を受けます。
《水晶の番人/Keeper of the Lens》
《鮮明のレンズ/Lens of Clarity》
《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》
《生類の侍臣/Vizier of the Menagerie》
《前知の場/Precognition Field》
*《ねじれのワーム/Warping Wurm》(機能的ではありません)
かつてはフェイジング/Phasingは領域があり、領域変更誘発では"When"を使用していました。もうそんな領域はなく、フェイジングに関わる誘発では領域を移動しません。したがってこの能力は"Whenever"を用いるのが適当です。
(旧)
Phasing (This phases in or out before you untap during each of your untap steps. While it’s phased out, it’s treated as though it doesn’t exist.)
At the beginning of your upkeep, Warping Wurm phases out unless you pay 2GU.
When Warping Wurm phases in, put a +1/+1 counter on it.
(新)
Phasing (This phases in or out before you untap during each of your untap steps. While it’s phased out, it’s treated as though it doesn’t exist.)
At the beginning of your upkeep, Warping Wurm phases out unless you pay 2GU.
Whenever Warping Wurm phases in, put a +1/+1 counter on it.
----
CR更新はこちら。
http://74598.diarynote.jp/201809301237116813/
『ラヴニカのギルド』でのCR更新点です。一部は統率者2018での更新も含みます。
原文:
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/guilds-ravnica-comprehensive-rules-changes-2018-09-28
*106.6a (それで支払うことによって追加の効果があるマナ)
《原初の水源》のように、マナを使用することによって遅延誘発型能力が追加される場合、《マナの反射》等で複数のマナが加えられたとしても、それぞれのマナから個別に誘発していました。
今回、《ギルド魔道士の広場/Guildmages’ Forum》が出たことにより、追加されるものが置換効果や継続的効果でも、同様に機能するようになりました。
#例えば《マナの反射》で《ギルド魔道士の広場》からマナを2つ加え、それらを1つの呪文に使用した場合、カウンターは2つ伴って戦場に出ます。
*107.3i, 3j (Xの値)
カードに記載されているXの値は、ある瞬間には同じ値を取ります。この例外として、Xが記載されている能力を得た場合は別の値を取ることが明記されていました。
今回、《庁舎の歩哨/Chamber Sentry》という2つ目の例外ができてしまったので、これに関する除外規定を追加しました。
#起動型能力をX=4で起動したとしても、マナ・コストが4になるわけではありません。
*110.5d (トークンが生成できない)
トークンが生成されて戦場に出る際に、効果がそのパーマネントを戦場に出すことを禁止していた場合、トークンは生成されません。今回、ルールと効果の両方を考慮するように変更されました。これにより、《ミミックの大桶》によって予示されていた《稲妻》を追放し、《稲妻》トークンを生成しようと考えても、生成されません。
#日本語版では2018年8月時点ですでにルール及び効果を参照するようになっていました。
*112.1b (能力)
能力とは以下の2つです。
・オブジェクトが持つ特性
・スタックにある起動型あるいは呪文
ですが、プレイヤーも呪禁やプロテクションを持ちます。これらも能力なので、以後は能力とは上の2つに1つ加えられて3つになります。
#つまり、「全てのプレイヤーは能力を失う」といった感じのテキストが書ける。
*114.1 とその他いっぱい (対象)
領域は対象にならなくなりました。オブジェクトとプレイヤーのみが対象になりえます。領域を対象にする文言が全て修正されています。
*117.6 (マナ・シンボルの無いマナ・コスト)
「マナ・コストがマナ・シンボルを含まない/mana cost with no symbols」ことを「マナ・コストを持たない/no mana cost」という表現に統一しました。機能的な変更はありません。
#日本語版ではほとんど違いはありません。
*201.3 (カード名を選ぶ)
カード名を指定する場合、それが今行っているフォーマットで適正かどうかを判別しなくなりました。
元来、このルールはプレイヤーが同じようなカード名を誤って指定することがないようにするものでした。
例)モダン構築戦で"Shackles"と言ったときに、《Vedalken Shackles》(モダンにある)を指し、決して《手かせ/Shackles》(モダンには無い)ではないことを保証する。
ですが、現在はトーナメントルールのほうであいまいな指定に関しては処理ができるようになっています。(MTR3.6)ですので、ゲームルール上ではこのような規定は不要であるという結論になりました。
*201.5 (「何か」を追いかける)
効果が「何か」特定のものを指している場合、効果はその「何か」を追跡できます。これまではオブジェクト的な「何か」を指していましたが、別にこの「何か」は本当に任意のモノで構いません。例えば、カード名を追いかけることも可能です。そうなると、CR200番台に記載するのは適当ではありません。この項目はCR700番台に移動しました。
#それなりに重要なCR項目なので移動先はしっておいたほうが良いです。旧項目番を示しておきます。
*202.3d (分割カードの点数で見たマナ・コスト)
分割カードのルールに同じことが書いてあるので、簡略化しました。
#機能的な変更はありません。
*205.3j (プレインズウォーカー・タイプ)
ウィンドグレイス、アミナトゥ、エストリッド が追加されました。
*207.2c (能力語)
宿根/Undergrowth が追加されました。
*303.4i (効果でオーラを出すが、出られない)
オーラが適正なエンチャント先が無い場合、それは呪文でない限り元の領域にとどまります。スタックにあれば墓地に置かれます。ここまでは303.4gの内容と同じです。
また、オーラ・トークンが生成できない場合は、トークンが生成できない110.5dと同一に収めることができます。つまり、この項目はまるまる不要になったのです。
*400.7c (領域を移動したオブジェクトの記憶喪失の例外)
パーマネント呪文が解決されてそれがパーマネントになると、領域を移動したので、別オブジェクト扱いとなり、以前の記憶はなくなります。しかし、いくつかの例外があり、例えば「キッカーされたかどうか」を見るために、スタックでの扱いを参照する必要があります。これまではマナの支払い方をCRに記載していましたが、《覚醒の太陽の化身/Wakening Sun’s Avatar》のように、「手札から唱えられたかどうか」も確認できるように文章が改められました。
#これまで普通に判断していたことではあるのですが・・・
*603.12 (再帰誘発型能力)
再帰誘発型能力が作成される前に、何か処理を行う必要がありますが、テキストで「~してもよい」となっている場合、その処理は行わなくても良いということが明確化されました。
#単に原文わかりづらいので文章が直されるだけと推測されます。
*701.6b (生成する)
トークンを生成する場合、それは「トークンを戦場に出す」ことを意味するので、戦場に出る際に影響する置換効果や継続的効果を考慮する必要がありました。
ところが、《神聖な訪問/Divine Visitation》の登場によって、トークンを生成すること自体に影響が出るようになりました。
そこで、「トークンを生成する」ことに影響する置換効果は、それらのトークンが戦場に出た時点で機能する継続的効果を無視することになりました。
#例えば、宝物・トークン(クリーチャーでないアーティファクト・トークン)を生成する時点で、戦場にアーティファクトをアーティファクト・クリーチャーにする継続的効果があったとしても、「トークンを生成する」時点でそれは考慮しない。したがって生成されるのはクリーチャー・トークンではなく、《神聖な訪問》はこのトークン生成では機能しない。
*701.33f
カードを予示する場合、稀な理由(=《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》)によって、それが戦場に出ず、何も起こらないことがあります。このことが明示されました。
*701.41
諜報を行う/surveil が追加されました。
*702.43 (烈日)
烈日によって蓄積か+1/+1カウンターのどちらを得るかはカード・タイプによって変更されます。主に《機械の行進/March of the Machines》がある場合に問題となっていました。最近のルール更新により、戦場に出た時点での特性を考慮する必要が出てきたため、烈日に関する項目は少しだけ更新されることになりました。
#具体的にどうかわったかは新CRを参照してください。
#個人的には、長年決着がつかなかった烈日に関してメスが入れられたのが嬉しいです。
*702.48d (上忍術)
上忍術に関する項目が追加されました。日本語版では追記済です。
*702.50c (召集)
『ラヴニカのギルド』では召集能力に関する変更はありません。が、「召集されたクリーチャー」に関する項目が追加されました。
#→《敬慕されるロクソドン/Venerated Loxodon》など
*702.132、702.133
再活/Jump-start, 教導/Mentor が追加されました。
*706.10e
《光線分割の魔道士》の能力に関する項目が追加されました。
*711.1a, 1b
両面カードに示されている特殊シンボル(カード左上に記載)についての記載で、基本セット2019の記載がありませんでしたが、今回新しく記載されました。
*903.8 (統率者税)
統率者を統率領域から繰り返し唱えるたびに支払う{2}のことを、俗称で「統率者税/commander tax」と呼ばれることをCRに記載しました。
#いわゆる「召喚酔い/Summoning sickness」と同様の俗語です。
#日本語版では追記済みです。
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原文:
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/guilds-ravnica-comprehensive-rules-changes-2018-09-28
*106.6a (それで支払うことによって追加の効果があるマナ)
《原初の水源》のように、マナを使用することによって遅延誘発型能力が追加される場合、《マナの反射》等で複数のマナが加えられたとしても、それぞれのマナから個別に誘発していました。
今回、《ギルド魔道士の広場/Guildmages’ Forum》が出たことにより、追加されるものが置換効果や継続的効果でも、同様に機能するようになりました。
#例えば《マナの反射》で《ギルド魔道士の広場》からマナを2つ加え、それらを1つの呪文に使用した場合、カウンターは2つ伴って戦場に出ます。
*107.3i, 3j (Xの値)
カードに記載されているXの値は、ある瞬間には同じ値を取ります。この例外として、Xが記載されている能力を得た場合は別の値を取ることが明記されていました。
今回、《庁舎の歩哨/Chamber Sentry》という2つ目の例外ができてしまったので、これに関する除外規定を追加しました。
#起動型能力をX=4で起動したとしても、マナ・コストが4になるわけではありません。
*110.5d (トークンが生成できない)
トークンが生成されて戦場に出る際に、効果がそのパーマネントを戦場に出すことを禁止していた場合、トークンは生成されません。今回、ルールと効果の両方を考慮するように変更されました。これにより、《ミミックの大桶》によって予示されていた《稲妻》を追放し、《稲妻》トークンを生成しようと考えても、生成されません。
#日本語版では2018年8月時点ですでにルール及び効果を参照するようになっていました。
*112.1b (能力)
能力とは以下の2つです。
・オブジェクトが持つ特性
・スタックにある起動型あるいは呪文
ですが、プレイヤーも呪禁やプロテクションを持ちます。これらも能力なので、以後は能力とは上の2つに1つ加えられて3つになります。
#つまり、「全てのプレイヤーは能力を失う」といった感じのテキストが書ける。
*114.1 とその他いっぱい (対象)
領域は対象にならなくなりました。オブジェクトとプレイヤーのみが対象になりえます。領域を対象にする文言が全て修正されています。
*117.6 (マナ・シンボルの無いマナ・コスト)
「マナ・コストがマナ・シンボルを含まない/mana cost with no symbols」ことを「マナ・コストを持たない/no mana cost」という表現に統一しました。機能的な変更はありません。
#日本語版ではほとんど違いはありません。
*201.3 (カード名を選ぶ)
カード名を指定する場合、それが今行っているフォーマットで適正かどうかを判別しなくなりました。
元来、このルールはプレイヤーが同じようなカード名を誤って指定することがないようにするものでした。
例)モダン構築戦で"Shackles"と言ったときに、《Vedalken Shackles》(モダンにある)を指し、決して《手かせ/Shackles》(モダンには無い)ではないことを保証する。
ですが、現在はトーナメントルールのほうであいまいな指定に関しては処理ができるようになっています。(MTR3.6)ですので、ゲームルール上ではこのような規定は不要であるという結論になりました。
*201.5 (「何か」を追いかける)
効果が「何か」特定のものを指している場合、効果はその「何か」を追跡できます。これまではオブジェクト的な「何か」を指していましたが、別にこの「何か」は本当に任意のモノで構いません。例えば、カード名を追いかけることも可能です。そうなると、CR200番台に記載するのは適当ではありません。この項目はCR700番台に移動しました。
#それなりに重要なCR項目なので移動先はしっておいたほうが良いです。旧項目番を示しておきます。
201.5. オブジェクトの能力が、特性を用いて「この[何か]/this [something]」の類の表現を用いていずれかのオブジェクトを指していた場合、後でその特性が合わなくなったとしても、その特定のオブジェクトを指す。
例:「クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+2/+2の修整を受ける。次の終了ステップの開始時に、そのクリーチャーを破壊する」という能力があった場合、その+2/+2の修整を受けたオブジェクトが次の終了ステップの開始時にクリーチャーでなくなっていたとしても、破壊する。
*202.3d (分割カードの点数で見たマナ・コスト)
分割カードのルールに同じことが書いてあるので、簡略化しました。
#機能的な変更はありません。
*205.3j (プレインズウォーカー・タイプ)
ウィンドグレイス、アミナトゥ、エストリッド が追加されました。
*207.2c (能力語)
宿根/Undergrowth が追加されました。
*303.4i (効果でオーラを出すが、出られない)
オーラが適正なエンチャント先が無い場合、それは呪文でない限り元の領域にとどまります。スタックにあれば墓地に置かれます。ここまでは303.4gの内容と同じです。
また、オーラ・トークンが生成できない場合は、トークンが生成できない110.5dと同一に収めることができます。つまり、この項目はまるまる不要になったのです。
*400.7c (領域を移動したオブジェクトの記憶喪失の例外)
パーマネント呪文が解決されてそれがパーマネントになると、領域を移動したので、別オブジェクト扱いとなり、以前の記憶はなくなります。しかし、いくつかの例外があり、例えば「キッカーされたかどうか」を見るために、スタックでの扱いを参照する必要があります。これまではマナの支払い方をCRに記載していましたが、《覚醒の太陽の化身/Wakening Sun’s Avatar》のように、「手札から唱えられたかどうか」も確認できるように文章が改められました。
#これまで普通に判断していたことではあるのですが・・・
*603.12 (再帰誘発型能力)
再帰誘発型能力が作成される前に、何か処理を行う必要がありますが、テキストで「~してもよい」となっている場合、その処理は行わなくても良いということが明確化されました。
#単に原文わかりづらいので文章が直されるだけと推測されます。
*701.6b (生成する)
トークンを生成する場合、それは「トークンを戦場に出す」ことを意味するので、戦場に出る際に影響する置換効果や継続的効果を考慮する必要がありました。
ところが、《神聖な訪問/Divine Visitation》の登場によって、トークンを生成すること自体に影響が出るようになりました。
そこで、「トークンを生成する」ことに影響する置換効果は、それらのトークンが戦場に出た時点で機能する継続的効果を無視することになりました。
#例えば、宝物・トークン(クリーチャーでないアーティファクト・トークン)を生成する時点で、戦場にアーティファクトをアーティファクト・クリーチャーにする継続的効果があったとしても、「トークンを生成する」時点でそれは考慮しない。したがって生成されるのはクリーチャー・トークンではなく、《神聖な訪問》はこのトークン生成では機能しない。
*701.33f
カードを予示する場合、稀な理由(=《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》)によって、それが戦場に出ず、何も起こらないことがあります。このことが明示されました。
*701.41
諜報を行う/surveil が追加されました。
*702.43 (烈日)
烈日によって蓄積か+1/+1カウンターのどちらを得るかはカード・タイプによって変更されます。主に《機械の行進/March of the Machines》がある場合に問題となっていました。最近のルール更新により、戦場に出た時点での特性を考慮する必要が出てきたため、烈日に関する項目は少しだけ更新されることになりました。
#具体的にどうかわったかは新CRを参照してください。
#個人的には、長年決着がつかなかった烈日に関してメスが入れられたのが嬉しいです。
*702.48d (上忍術)
上忍術に関する項目が追加されました。日本語版では追記済です。
*702.50c (召集)
『ラヴニカのギルド』では召集能力に関する変更はありません。が、「召集されたクリーチャー」に関する項目が追加されました。
#→《敬慕されるロクソドン/Venerated Loxodon》など
*702.132、702.133
再活/Jump-start, 教導/Mentor が追加されました。
*706.10e
《光線分割の魔道士》の能力に関する項目が追加されました。
*711.1a, 1b
両面カードに示されている特殊シンボル(カード左上に記載)についての記載で、基本セット2019の記載がありませんでしたが、今回新しく記載されました。
*903.8 (統率者税)
統率者を統率領域から繰り返し唱えるたびに支払う{2}のことを、俗称で「統率者税/commander tax」と呼ばれることをCRに記載しました。
#いわゆる「召喚酔い/Summoning sickness」と同様の俗語です。
#日本語版では追記済みです。
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Guilds of Ravnica Release Notes
2018年9月28日 Ruling「ラヴニカのギルド」のリリースノートが発表されています。
最新版は以下のページにあります。
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/guilds-ravnica-release-notes-2018-09-20
いつものように、ざっくり紹介。
以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docxでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。
参考にしたのは 2018/08/08 版(日本語更新版 2018/08/08)です。文章は以後アップデートされる可能性があります。
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製品情報
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ラヴニカのギルド 公式発売日 2018年10月5日(金)
マジック初心者体験会:2018年9月22日~23日
プレリリース・ウィークエンド:2018年9月29日~30日
ドラフト・ウィークエンド:2018年10月6日~7日
セットレアリティー内訳:コモン111、アンコモン80、レア53、神話レア15の計259種。
これとは別に、以下のものが存在する。
・『ラヴニカのギルド』プレインズウォーカーデッキの一部としてのみ提供される12枚
・キャンペーン限定カード1枚(ボックス購入キャンペーンによってのみ入手可能)
・プレインズウォーカーデッキやBundleや一部のサポート用製品に含まれる基本土地・カード5枚
2018年10月5日(金)より、構築戦でラヴニカのギルドが使用可能です。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになります。。
イクサラン、イクサランの相克
ドミナリア、基本セット2019
ラヴニカのギルド
次回禁止改訂は10月1日(月)(現地時間)です。
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一般注釈
-------------------------------
** 諜報/Surveil **
*「あなたが諜報を行うたび」に誘発する能力は、あなたが諜報の処理を行った後に誘発する。あなたのライブラリーにあるカードの枚数が、諜報を行うという指示で指定されたカードの枚数よりも少ない場合も同様である。あなたのライブラリーにカードがなくても、その能力は誘発する。
** 再活/Jump-start **
*何らかの効果により呪文のマナ・コストではなく代替コストを支払える場合には、呪文を再活するときにその代替コストを支払ってもよい。その場合でも、それを唱える追加コストとしてカード1枚を捨てることになる。
** 宿根/Undergrowth **
#宿根は能力語である。
*他のタイプでもあるクリーチャー・カード、たとえばアーティファクト・クリーチャーのようなものも、宿根の能力の数に入れる。
** 教導/Mentor **
#攻撃するたびに誘発するが、対象がない場合はスタックから単に取り除かれる。
#いわゆるif節ルールではないことに注意。単に対象が適正であるかどうかをみる。
*教導では、教導を持つクリーチャーのパワーと対象のクリーチャーのパワーを、2回比較する。誘発型能力がスタックに置かれる時点で一度比較し、誘発型能力が解決される時点でもう一度比較する。より大きなクリーチャーを教導能力の対象にするために、クリーチャーのパワーを増やそうとするなら、その最後の機会は戦闘開始ステップの間である。
** 召集/Coonvoke **
#再録なので省略します。
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カード別注釈
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*あなたの墓地から点数で見たマナ・コストが1であるクリーチャー・カード1枚を選び、その後、点数で見たマナ・コストが2と3であるクリーチャー・カードについても同じことを行う。それらのカードを戦場に戻す。
*《陰惨な生類》では、戻すカードを対象としない。あなたはそれの解決中にそれらのカードを選ぶ。あなたが各選択を行ってからそれらを戦場に戻すまでの間には、どのプレイヤーも処理を行えない。
*戦場に戻るカードはすべて同時に戦場に出る。
*あなたがコントロールしているクリーチャーは永続的に破壊不能を得る。何らかの方法により、あなたが次のターンにゲームに敗北しなければ、それらはそれらが戦場に残り続けているかぎり破壊不能であり続ける。
*《疫病造り師》の能力の解決時に、まず現在のターンを進行しているプレイヤーが自分がコントロールしているクリーチャーかプレインズウォーカーを選ぶ。その後、他の各プレイヤーもターン順に同じことを行うが、そのとき自分よりも先に行ったプレイヤーの選択を知っていることになる。その後、選ばれたパーマネントがすべて同時に生け贄に捧げられる。次に、同じ順番で、パーマネントを生け贄に捧げなかった各プレイヤーが手札のカードをそれぞれ1枚ずつ公開せずに選び、その後選ばれたカードが同時に捨てられる。
#行動順番が「同時に生け贄に捧げる」→「できなかったら同時に手札を捨てる」なので、このようになる。
#クリーチャーやプレインズウォーカーがあるのに、手札を捨てるという行動は選べない。
*これにより追放された土地・カードをプレイすることはできない。
*追放したカードを唱えられるタイミングが、《記憶の裏切り》によって変わることはない。たとえば、ソーサリー・カードを追放したなら、あなたがそれを唱えられるのは、あなたのメイン・フェイズ中でスタックが空であるときのみである。
*あなたがこれにより呪文を唱え、そのカードが追放されたなら、それは新しいオブジェクトとなる。それは、もう《記憶の裏切り》によって唱えることはできず、《記憶の裏切り》の遅延誘発型能力の解決時に追放領域に残る。
*追放領域に残っているカードのみがオーナーの墓地に戻される。たとえば、これによって唱えたパーマネント・呪文は戦場に残る。
*多人数戦では、プレイヤーがゲームから除外されたなら、そのプレイヤーがオーナーであるカードもすべて除外される。あなたがゲームから除外されたなら、《記憶の裏切り》の効果によってあなたがコントロールしていた呪文やパーマネントは追放される。《記憶の裏切り》の遅延誘発型能力が解決される前にあなたがゲームから除外されたなら、カードは追放されたままになる。
#これにより非パーマネント呪文を唱えたなら、その呪文は解決後に(通常通り)オーナーの墓地に置かれる。
*《虚報活動》の最後の能力は、それが戦場にあるときにのみ誘発する。墓地から戻るわけではない。
*《敬慕されるロクソドン》を召集するために、それの総コストの支払いに必要な限度より多くのクリーチャーをタップすることはできない。つまり通常は、それを召集するためにクリーチャーを6体以上タップすることはできない。
#→《面晶体の掘削者、ザダ》を参照。
*そのプレイヤーがクリーチャーをコントロールしていないなら、《静める者、エトラータ》の能力は解決されない。《静める者、エトラータ》は戦場に残り、オーナーはライブラリーを切り直さない。《静める者、エトラータ》の能力の解決時に、対象としたクリーチャーが不適正な対象になっていた場合も同様である。
*《静める者、エトラータ》が、それの誘発型能力がスタック上にある間に戦場を離れたなら、それはそれがある新しい領域に残るが、《静める者、エトラータ》のオーナーはライブラリーを切り直す。
*《静める者、エトラータ》の能力によってトークン・クリーチャーを追放したなら、それは、追放されていて殺人カウンターが置かれているカードの数に入らない。
*《静める者、エトラータ》のオーナーは、それの誘発型能力が解決される際にはそれをライブラリーに加えて切り直す。追放領域にあるカードの枚数やそのプレイヤーがゲームに敗北するかどうかには関係ない。
*統率者戦で《静める者、エトラータ》があなたの統率者であったなら、あなたはそれの能力の解決時にそれを統率領域に置いてもよいが、あなたはライブラリーを切り直すことになる。
*トークンの特性全体が、飛行と警戒を持つ白の4/4の天使・クリーチャー・トークンに置き替えられる。生成されるトークンが持つはずだった能力は一切持たない。そのトークンを生成する効果が指定する他の事項(たとえば、「タップ状態で」、「攻撃している状態で」、「そのトークンは速攻を得る」、「戦闘終了時に、そのトークンを追放する」)は適用される。
*クリーチャーとして戦場に出る、クリーチャーでないトークンを生成した場合(たとえば、《機械の行進》の効果が作用する場合)には、《神聖な訪問》の効果はそのトークンの生成には適用されない。(その理由は、《神聖な訪問》の効果はトークンが生成されることに変更を加えるものだが、《機械の行進》の効果はトークンが戦場に出る状態を考慮する時点になるまで適用されないからである。)
#生成されるトークンが何であるかを見る。
*あなたが諜報を行い、その際に《血の刺客》をあなたの墓地に置いたなら、諜報の処理の後でこれの誘発型能力が誘発する。
*あなたが3点のライフを支払うことを選んでからあなたが《血の刺客》をあなたの手札に戻すまでの間には、どのプレイヤーも処理を行えない。
*《生皮収集家》のパワー以下のパワーを持つクリーチャーが戦場に出るか死亡したなら、《生皮収集家》の1つ目の能力は誘発しない。あなたは、そのクリーチャーのパワーを増やしたり、《生皮収集家》のパワーを減らしたりして、カウンターを得るようなことはできない。
*《生皮収集家》の1つ目の能力の解決時に、戦場に出たクリーチャーのパワーが《生皮収集家》のパワーよりも大きくなくなっていた場合や、《生皮収集家》のパワーが増えて死亡したクリーチャーのパワーよりも大きくなっていた場合には、《生皮収集家》の上の+1/+1カウンターを置かない。特に、《生皮収集家》が1/1であるときに2/2のクリーチャーが2体同時に死亡したとすると、最初に解決される誘発型能力によってのみ+1/+1カウンターを1個置き、次の誘発型能力が解決される際にはすでにパワーが大き過ぎるのでカウンターを置かないということになる。
#誘発する条件が「戦場に出る」か「死亡する」ことに注意。さらに"if節のルール"にも従う。
#わりとジャッジ泣かせ。
*トークンのオーナーは、それを生成したプレイヤーである。
#引っ張ってこれるのは黒のカードである。
*黒のマナを生み出す土地・カード(たとえば、《沼》)には、普通は色がない。
*ライブラリーにあるカードのマナ・コストに{X}が含まれるなら、Xは0として扱う。
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最新版は以下のページにあります。
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/guilds-ravnica-release-notes-2018-09-20
いつものように、ざっくり紹介。
以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docxでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。
参考にしたのは 2018/08/08 版(日本語更新版 2018/08/08)です。文章は以後アップデートされる可能性があります。
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製品情報
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ラヴニカのギルド 公式発売日 2018年10月5日(金)
マジック初心者体験会:2018年9月22日~23日
プレリリース・ウィークエンド:2018年9月29日~30日
ドラフト・ウィークエンド:2018年10月6日~7日
セットレアリティー内訳:コモン111、アンコモン80、レア53、神話レア15の計259種。
これとは別に、以下のものが存在する。
・『ラヴニカのギルド』プレインズウォーカーデッキの一部としてのみ提供される12枚
・キャンペーン限定カード1枚(ボックス購入キャンペーンによってのみ入手可能)
・プレインズウォーカーデッキやBundleや一部のサポート用製品に含まれる基本土地・カード5枚
2018年10月5日(金)より、構築戦でラヴニカのギルドが使用可能です。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになります。。
イクサラン、イクサランの相克
ドミナリア、基本セット2019
ラヴニカのギルド
次回禁止改訂は10月1日(月)(現地時間)です。
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一般注釈
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** 諜報/Surveil **
701.41 諜報を行う/Surveil
701.41a 「諜報Nを行う/surveil N」とは、あなたのライブラリーの一番上からカードをN枚見て、そのうちの望む枚数をあなたの墓地に、残りをあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置くことである。
701.41b 何らかの効果によって、あなたが諜報を行う間にカードを追加で何枚か見てもよいとされた場合は、それらのカードは、あなたが墓地に置いたりあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置いたりしてもよいカードに含まれる。
*「あなたが諜報を行うたび」に誘発する能力は、あなたが諜報の処理を行った後に誘発する。あなたのライブラリーにあるカードの枚数が、諜報を行うという指示で指定されたカードの枚数よりも少ない場合も同様である。あなたのライブラリーにカードがなくても、その能力は誘発する。
** 再活/Jump-start **
702.132. 再活/Jump-Start
702.132a 再活は、一部のインスタントとソーサリーが持つ。これは2つの常在型能力を表している。1つはそのカードがプレイヤーの墓地にある間に作用し、もう1つはそのカードがスタック上にある間に作用する。「再活/Jump-start」は、「あなたは、これを唱えるための追加コストとしてカード1枚を捨てることで、あなたの墓地からこのカードを唱えてもよい。」と「この呪文がこれの再活能力を使用して唱えられたなら、これがスタックを離れるときはいつでも、これを他の領域に置く代わりに追放する。」を意味する。呪文を、それの再活能力を使用して唱える場合は、rule 601.2bとrule 601.2f~rule 601.2hの追加コストのルールに従う。
*何らかの効果により呪文のマナ・コストではなく代替コストを支払える場合には、呪文を再活するときにその代替コストを支払ってもよい。その場合でも、それを唱える追加コストとしてカード1枚を捨てることになる。
** 宿根/Undergrowth **
#宿根は能力語である。
*他のタイプでもあるクリーチャー・カード、たとえばアーティファクト・クリーチャーのようなものも、宿根の能力の数に入れる。
** 教導/Mentor **
702.133. 教導/Mentor
702.133a 教導は誘発型能力である。「教導/Mentor」は、「このクリーチャーが攻撃するたび、パワーがこのクリーチャーのパワーよりも小さい攻撃クリーチャー1体を対象とし、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。」を意味する。
702.133b クリーチャー1体が複数の教導を持つなら、それらはそれぞれ個別に誘発する。
#攻撃するたびに誘発するが、対象がない場合はスタックから単に取り除かれる。
#いわゆるif節ルールではないことに注意。単に対象が適正であるかどうかをみる。
*教導では、教導を持つクリーチャーのパワーと対象のクリーチャーのパワーを、2回比較する。誘発型能力がスタックに置かれる時点で一度比較し、誘発型能力が解決される時点でもう一度比較する。より大きなクリーチャーを教導能力の対象にするために、クリーチャーのパワーを増やそうとするなら、その最後の機会は戦闘開始ステップの間である。
** 召集/Coonvoke **
#再録なので省略します。
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カード別注釈
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《陰惨な生類》
{3}{B}{B}
ソーサリー
あなたの墓地から点数で見たマナ・コストが1であるクリーチャー・カード1枚を選び、その後、点数で見たマナ・コストが2と3であるクリーチャー・カードについても同じことを行う。それらのカードを戦場に戻す。
*あなたの墓地から点数で見たマナ・コストが1であるクリーチャー・カード1枚を選び、その後、点数で見たマナ・コストが2と3であるクリーチャー・カードについても同じことを行う。それらのカードを戦場に戻す。
*《陰惨な生類》では、戻すカードを対象としない。あなたはそれの解決中にそれらのカードを選ぶ。あなたが各選択を行ってからそれらを戦場に戻すまでの間には、どのプレイヤーも処理を行えない。
*戦場に戻るカードはすべて同時に戦場に出る。
《栄光の好機》
{1}{R}{W}
インスタント
あなたがコントロールしているクリーチャーは破壊不能を得る。このターンに続いて追加の1ターンを行う。そのターンの終了ステップの開始時に、あなたはこのゲームに敗北する。
*あなたがコントロールしているクリーチャーは永続的に破壊不能を得る。何らかの方法により、あなたが次のターンにゲームに敗北しなければ、それらはそれらが戦場に残り続けているかぎり破壊不能であり続ける。
《疫病造り師》
{2}{B}
クリーチャー ― 人間・シャーマン
3/2
疫病造り師が戦場に出たとき、各プレイヤーはそれぞれクリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を生け贄に捧げる。それができない各プレイヤーはそれぞれカード1枚を捨てる。
*《疫病造り師》の能力の解決時に、まず現在のターンを進行しているプレイヤーが自分がコントロールしているクリーチャーかプレインズウォーカーを選ぶ。その後、他の各プレイヤーもターン順に同じことを行うが、そのとき自分よりも先に行ったプレイヤーの選択を知っていることになる。その後、選ばれたパーマネントがすべて同時に生け贄に捧げられる。次に、同じ順番で、パーマネントを生け贄に捧げなかった各プレイヤーが手札のカードをそれぞれ1枚ずつ公開せずに選び、その後選ばれたカードが同時に捨てられる。
#行動順番が「同時に生け贄に捧げる」→「できなかったら同時に手札を捨てる」なので、このようになる。
#クリーチャーやプレインズウォーカーがあるのに、手札を捨てるという行動は選べない。
《記憶の裏切り》
{1}{U}{B}
ソーサリー
対戦相手すべての墓地からカードをすべて追放する。このターン、あなたはそれらのカードを唱えてもよい。あなたは、それらの呪文を唱えるために、任意のマナを望むタイプのマナであるかのように支払ってもよい。次の終了ステップの開始時に、それらのカードのうちいくつかが追放されたままになっていた場合、それらをオーナーの墓地に戻す。
記憶の裏切りを追放する。
*これにより追放された土地・カードをプレイすることはできない。
*追放したカードを唱えられるタイミングが、《記憶の裏切り》によって変わることはない。たとえば、ソーサリー・カードを追放したなら、あなたがそれを唱えられるのは、あなたのメイン・フェイズ中でスタックが空であるときのみである。
*あなたがこれにより呪文を唱え、そのカードが追放されたなら、それは新しいオブジェクトとなる。それは、もう《記憶の裏切り》によって唱えることはできず、《記憶の裏切り》の遅延誘発型能力の解決時に追放領域に残る。
*追放領域に残っているカードのみがオーナーの墓地に戻される。たとえば、これによって唱えたパーマネント・呪文は戦場に残る。
*多人数戦では、プレイヤーがゲームから除外されたなら、そのプレイヤーがオーナーであるカードもすべて除外される。あなたがゲームから除外されたなら、《記憶の裏切り》の効果によってあなたがコントロールしていた呪文やパーマネントは追放される。《記憶の裏切り》の遅延誘発型能力が解決される前にあなたがゲームから除外されたなら、カードは追放されたままになる。
#これにより非パーマネント呪文を唱えたなら、その呪文は解決後に(通常通り)オーナーの墓地に置かれる。
《虚報活動》
{1}{U}{B}
エンチャント
虚報活動が戦場に出たとき、あなたはカードを1枚引き、各対戦相手はそれぞれカード1枚を捨てる。
あなたが諜報を行うたび、虚報活動をオーナーの手札に戻す。
*《虚報活動》の最後の能力は、それが戦場にあるときにのみ誘発する。墓地から戻るわけではない。
敬慕されるロクソドン》
{4}{W}
クリーチャー ― 象・クレリック
4/4
召集(あなたのクリーチャーが、この呪文を唱える助けとなる。この呪文を唱える段階であなたがタップした各クリーチャーは、{1}かそのクリーチャーの色のマナ1点を支払う。)
敬慕されるロクソドンが戦場に出たとき、これを召集するためにタップした各クリーチャーの上に+1/+1カウンターをそれぞれ1個置く。
*《敬慕されるロクソドン》を召集するために、それの総コストの支払いに必要な限度より多くのクリーチャーをタップすることはできない。つまり通常は、それを召集するためにクリーチャーを6体以上タップすることはできない。
《光線分割の魔道士》
{U}{R}
クリーチャー ― ヴィダルケン・ウィザード
2/2
あなたが光線分割の魔道士のみを対象としてインスタントかソーサリーである呪文を唱えるたび、あなたがその呪文の対象にできる他のクリーチャーを1体以上コントロールしている場合、それらのクリーチャーのうち1体を選ぶ。その呪文をコピーする。そのコピーはその選ばれたクリーチャーを対象とする。
#→《面晶体の掘削者、ザダ》を参照。
《静める者、エトラータ》
{2}{U}{B}
伝説のクリーチャー ― 吸血鬼・暗殺者
3/5
静める者、エトラータはブロックされない。
静める者、エトラータがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。それを追放し、そのカードの上に殺人カウンターを1個置く。そのプレイヤーがオーナーであり、追放されていて、殺人カウンターが置かれているカードが3枚以上あるなら、そのプレイヤーはこのゲームに敗北する。静める者、エトラータのオーナーは静める者、エトラータを自分のライブラリーに加えて切り直す。
*そのプレイヤーがクリーチャーをコントロールしていないなら、《静める者、エトラータ》の能力は解決されない。《静める者、エトラータ》は戦場に残り、オーナーはライブラリーを切り直さない。《静める者、エトラータ》の能力の解決時に、対象としたクリーチャーが不適正な対象になっていた場合も同様である。
*《静める者、エトラータ》が、それの誘発型能力がスタック上にある間に戦場を離れたなら、それはそれがある新しい領域に残るが、《静める者、エトラータ》のオーナーはライブラリーを切り直す。
*《静める者、エトラータ》の能力によってトークン・クリーチャーを追放したなら、それは、追放されていて殺人カウンターが置かれているカードの数に入らない。
*《静める者、エトラータ》のオーナーは、それの誘発型能力が解決される際にはそれをライブラリーに加えて切り直す。追放領域にあるカードの枚数やそのプレイヤーがゲームに敗北するかどうかには関係ない。
*統率者戦で《静める者、エトラータ》があなたの統率者であったなら、あなたはそれの能力の解決時にそれを統率領域に置いてもよいが、あなたはライブラリーを切り直すことになる。
《神聖な訪問》
{3}{W}{W}
エンチャント
あなたのコントロール下でクリーチャー・トークンが1体以上生成されるなら、代わりに、それに等しい数の、飛行と警戒を持つ白の4/4の天使・クリーチャー・トークンを生成する。
*トークンの特性全体が、飛行と警戒を持つ白の4/4の天使・クリーチャー・トークンに置き替えられる。生成されるトークンが持つはずだった能力は一切持たない。そのトークンを生成する効果が指定する他の事項(たとえば、「タップ状態で」、「攻撃している状態で」、「そのトークンは速攻を得る」、「戦闘終了時に、そのトークンを追放する」)は適用される。
*クリーチャーとして戦場に出る、クリーチャーでないトークンを生成した場合(たとえば、《機械の行進》の効果が作用する場合)には、《神聖な訪問》の効果はそのトークンの生成には適用されない。(その理由は、《神聖な訪問》の効果はトークンが生成されることに変更を加えるものだが、《機械の行進》の効果はトークンが戦場に出る状態を考慮する時点になるまで適用されないからである。)
#生成されるトークンが何であるかを見る。
《血の刺客》
{1}{B}{B}
クリーチャー ― 吸血鬼・暗殺者
3/1
絆魂
血の刺客が戦場に出たとき、墓地からカード1枚を対象とする。あなたはそれを追放してもよい。
あなたが諜報を行うたび、あなたの墓地に血の刺客がある場合、あなたは3点のライフを支払ってもよい。そうしたなら、血の刺客をあなたの手札に戻す。
*あなたが諜報を行い、その際に《血の刺客》をあなたの墓地に置いたなら、諜報の処理の後でこれの誘発型能力が誘発する。
*あなたが3点のライフを支払うことを選んでからあなたが《血の刺客》をあなたの手札に戻すまでの間には、どのプレイヤーも処理を行えない。
《生皮収集家》
{G}
クリーチャー ― エルフ・戦士
1/1
あなたがコントロールしている他のクリーチャーが1体戦場に出るか死亡するたび、そのクリーチャーのパワーが生皮収集家よりも大きい場合、生皮収集家の上に+1/+1カウンターを1個置く。
生皮収集家の上に+1/+1カウンターが3個以上置かれているかぎり、これはトランプルを持つ。
*《生皮収集家》のパワー以下のパワーを持つクリーチャーが戦場に出るか死亡したなら、《生皮収集家》の1つ目の能力は誘発しない。あなたは、そのクリーチャーのパワーを増やしたり、《生皮収集家》のパワーを減らしたりして、カウンターを得るようなことはできない。
*《生皮収集家》の1つ目の能力の解決時に、戦場に出たクリーチャーのパワーが《生皮収集家》のパワーよりも大きくなくなっていた場合や、《生皮収集家》のパワーが増えて死亡したクリーチャーのパワーよりも大きくなっていた場合には、《生皮収集家》の上の+1/+1カウンターを置かない。特に、《生皮収集家》が1/1であるときに2/2のクリーチャーが2体同時に死亡したとすると、最初に解決される誘発型能力によってのみ+1/+1カウンターを1個置き、次の誘発型能力が解決される際にはすでにパワーが大き過ぎるのでカウンターを置かないということになる。
#誘発する条件が「戦場に出る」か「死亡する」ことに注意。さらに"if節のルール"にも従う。
#わりとジャッジ泣かせ。
《不和のトロスターニ》
{3}{G}{W}
伝説のクリーチャー ― ドライアド
1/4
あなたがコントロールしている他のクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
不和のトロスターニが戦場に出たとき、絆魂を持つ白の1/1の兵士・クリーチャー・トークンを2体生成する。
あなたの終了ステップの開始時に、各プレイヤーは自分がオーナーであるすべてのクリーチャーのコントロールを得る。
*トークンのオーナーは、それを生成したプレイヤーである。
《霊廟の秘密》
{1}{B}
インスタント
宿根 ― あなたのライブラリーから、点数で見たマナ・コストがあなたの墓地にあるクリーチャー・カードの枚数以下である黒のカード1枚を探し、それを公開してあなたの手札に加え、その後あなたのライブラリーを切り直す。
#引っ張ってこれるのは黒のカードである。
*黒のマナを生み出す土地・カード(たとえば、《沼》)には、普通は色がない。
*ライブラリーにあるカードのマナ・コストに{X}が含まれるなら、Xは0として扱う。
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M19でのCR更新点です。
参考にした版は 2018/04/27 と 2018/07/13 です。
CR102.4
"あなたのチーム/your team" という言葉が「あなたやあなたのチームメイト/you and/or your teammates」の省略として使うことがあることが明記されました。
チームを用いない場合、「あなたのチーム」と「あなた」は同じ意味を持ちます。
CR103.3d, 118.1d
2人ブロール戦/Brawl の初期ライフが25点であること、多人数ブロール戦では30点であることが示されました。
CR110.5a
プレイヤーがトークンを生成するなら、そのトークンのオーナーはそのプレイヤーであり、そのプレイヤーのコントロール下で戦場に出るようになりました。
(《狡猾な巾着切り/Crafty Cutpurse》にようにどのコントロール下で出るかが変更される場合もあります)
CR112.1a, 112.10
能力を持つ場合には"has"や"gain"が使用されていました。が、非クリーチャーのオブジェクトがクリーチャー化する際に、"with"で能力を付随することがままあるので、能力を持つ場合に用いられる表現が"has"や"gain"以外にも使用されうることが明記されました。
#なんでも第6種になりうる、ということです。テキストを読みましょう。
CR112.6k
通常、カードがある領域から移動させるかどうかは、そのカードが移動前の領域になければいけません。それらはテキストに明記されています。その中でも、これまで明記されてこなかった事例として、
それがオーラである場合には、「それがエンチャントしているオブジェクトが戦場を離れることが含まれている場合」でも機能することが明記されました。
CR117.8, 117.8e
特に「追加」と書かれていようがいまいが、支払うべきコストを増加させるものは追加コストであるとされました。例えばキーワード能力は(追加という言葉を内包していることもありますが)、追加コストでありえます。
CR205.3j
「ローアン/Rowan」「ビビアン/Vivien」「ウィル/Will」「ヤングー/Yanggu」「ヤンリン/Yanling」
が新しいプレインズウォーカー・タイプとして追加されました。
CR205.3m
「アズラ/Azra」「卵/Egg」「センザンコウ/Pangolin」がクリーチャー・タイプに復帰・追加されました。
CR212
文章欄の下にある情報に関する内容が古すぎたので、今風に改稿されました。
#もちろん、ゲーム上ではほぼ意味がないので、プレイヤーにとっての影響はありません。
CR601.2, 601.3a
呪文を唱える際に「唱えられないかどうか」を確認する項目として、CR601.2がありましたが、後の選択によって唱えることができるようになる場合のルールがCR601.3に追加されました。
#詳しくは以前のエントリを参照ください。 http://74598.diarynote.jp/201807051630553793/
#今一度まとめておきます。
#《イクサランの束縛》で《不死身、スクイー》が追放されている場合、《不死身、スクイー》のオーナーは、追放されているそれを唱えることはできません。
#対戦相手が《虚空の選別者/Void Winnower》をコントロールしていても、あなたはマナ・コストが{X}{R}{R}の《とどろく雷鳴》を唱え始めることができます。そして、Xに奇数を選ぶことで、唱えることを完了できます。
#逆に、Xに偶数を選ぶと、CR601.2eによってそれは唱えられないので、唱えることを完了できません。
CR603.12
再帰誘発型能力/reflexive triggered ability は、これまで《心臓貫きのマンティコア》しかありませんでした。M19で新たにこれが含まれるカードが収録され、新しいテンプレートとして
「これにより[○○した]とき/when [something happens] this way」処理する
というものが追加されました。これも、再帰誘発型能力です。
(→《ビビアンの召致/Vivien’s Invocation》)
CR701.17c, 701.18h, 701.22c
複数のプレイヤーが何かを行う場合、選択があればAPNAP順にやって、行動は同時、というのがAPNAP順のルールです。しかし、占術やカードを探したり、激突したりする場合、どこまでを同時にするのかが明確でありませんでした。今回の更新では以下のようにすることが定められました。
・複数のプレイヤーが一度に占術を行なう場合、それらのプレイヤーはそれぞれ自分のライブラリーの一番上のカードを一度に見る。それらのプレイヤーはAPNAP順でそれらのカードをどこに置くか決め、その後で一度に置く
・複数のプレイヤーが同時に探す場合、各プレイヤーは同時に該当するカードを見て、APNAP順でどのカードを見つけるかを決定する。
・激突を行なう各プレイヤーは、それぞれのライブラリーの一番上のカードを一度に公開する。その後、それらのプレイヤーはAPNAP順でそれらのカードをどこに置くか決め、その後、一度にそれらのカードを置く。
CR702.16a
プロテクション(hoge)で示される中身は、普通は特性です。特性でない語、「プレイヤー」や「すべて」というのは別のルール項目で定義されていました。
さて、「点数で見たマナ・コスト」というのは特性から求められる値であって、特性値ではありません。これでは《ミストメドウの身隠し/Mistmeadow Skulk》が機能しなくなります。
ということで、プロテクション()の中身は、どのような特性値や情報であっても良くなりました。
#その昔にジョークで言っていた、「プロテクション(3)」が現実味を帯びてきました。
CR702.123f
[名前]との共闘/Partner with [name] が追加されました。
CR702.131
助力/Assist が追加されました。
CR705.1, 705.2
《知恵の目、ゼンドスプルト》などみ見られるように、コイン投げの勝ち負けを見る効果があります。コイン投げは通常、コイン投げを行ったほうが勝つか負けるかのどちらかになるのですが、以前のCRの書き方が誤解を招きかねないようになっていたので、意味を同じくして表現が変えられました。
機能的な変更はありません。
CR706.2b, 706.2c
《変態変異/Metamorphic Alteration》は、one-shotや置換効果でコピー効果を影響させるのではなく、常在型能力によってコピー効果を機能させる初めてのカードです。
これによってコピーされる値は、《変態変異》が戦場に出てその効果をもたらした値に「固定」されるようになりました。
#《変態変異》のコピー元がコピー効果で変更されている場合を考えるとよい。
#《変態変異》が戦場に出た後で、参照元のコピー可能な値が変わったとして、それを適用するかどうかはこれまで規定されていなかったのだ。とはいえ、もう心配はない。
CR706.9b
一部の値をコピーしない場合、「ただし、[特性]は[特性値]のままである/except its [特性] is still [特性値]」という表記が使われていました。が、元々の特性値が「~のまま」でない場合、それが適用されるかどうかは難解でした。
例としてわかりやすいのは、《水銀のガルガンチュアン》が墓地にあり、それを《王神の贈り物》で追放してトークンを作成し、戦場の《ルーン爪の熊》のコピーになることです。
《王神の贈り物》ですから、それは4/4なのですが、「P/Tは7/7のままである」という文章があるので、これが4/4なのか7/7なのかは一見して分かりづらくなっていました。
今回の変更では、オラクル・テキストでこのような表現をなくし、CR項目からも still... という表現がなくなりました。もう上のようなややこしいことは起きません。
CR707.2a
《残酷な機械技師、テゼレット/Tezzeret, Cruel Machinist》の[-7]能力では、裏向きにカードが出てきます。さて、これを表向きにした場合、それはまだアーティファクト・クリーチャーで5/5なのでしょうか? これまでの裏向きのルールでは、それは名無しで能力の無い2/2でしたので、《残酷な機械技師、テゼレット》の能力ではそれに第4種+第6種の効果が機能している、と考えることもできるでしょう。
こうなることがないように、裏向きのクリーチャーであっても、それを出した効果が特性を決めているのなら、その特性に従うようになりました。そしてこれはコピー可能な値です。
CR720.1c
行動の省略およびループがMTR4.4に書かれたのを受け、CR720とMTR4.4が矛盾した場合、MTRが優先されることが明記されました。
#これにより、ほとんどのステイルメイト・千日手の状況は、どんなにCRが許していたとしても、MTRで処理できるようになりました。もうループに苦しむことはないでしょう。
CR721
通常、マナの支払いのために起動されたマナ能力は、その影響を受けたプレイヤーしかいないわけですが、いくつかの呪文や能力は、一人だけではなく複数のプレイヤーがマナを支払う状況が有りうるようになりました。そのため、適正でない処理をしようとしてそれらにまつわる行動を巻き戻す場合、その人だけでなく、各プレイヤーが起動したマナ能力が戻ることになりました。
CR903.11
ブロール/Brawl が追加されました。
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参考にした版は 2018/04/27 と 2018/07/13 です。
CR102.4
"あなたのチーム/your team" という言葉が「あなたやあなたのチームメイト/you and/or your teammates」の省略として使うことがあることが明記されました。
チームを用いない場合、「あなたのチーム」と「あなた」は同じ意味を持ちます。
CR103.3d, 118.1d
2人ブロール戦/Brawl の初期ライフが25点であること、多人数ブロール戦では30点であることが示されました。
CR110.5a
プレイヤーがトークンを生成するなら、そのトークンのオーナーはそのプレイヤーであり、そのプレイヤーのコントロール下で戦場に出るようになりました。
(《狡猾な巾着切り/Crafty Cutpurse》にようにどのコントロール下で出るかが変更される場合もあります)
CR112.1a, 112.10
能力を持つ場合には"has"や"gain"が使用されていました。が、非クリーチャーのオブジェクトがクリーチャー化する際に、"with"で能力を付随することがままあるので、能力を持つ場合に用いられる表現が"has"や"gain"以外にも使用されうることが明記されました。
#なんでも第6種になりうる、ということです。テキストを読みましょう。
CR112.6k
通常、カードがある領域から移動させるかどうかは、そのカードが移動前の領域になければいけません。それらはテキストに明記されています。その中でも、これまで明記されてこなかった事例として、
それがオーラである場合には、「それがエンチャントしているオブジェクトが戦場を離れることが含まれている場合」でも機能することが明記されました。
CR117.8, 117.8e
特に「追加」と書かれていようがいまいが、支払うべきコストを増加させるものは追加コストであるとされました。例えばキーワード能力は(追加という言葉を内包していることもありますが)、追加コストでありえます。
CR205.3j
「ローアン/Rowan」「ビビアン/Vivien」「ウィル/Will」「ヤングー/Yanggu」「ヤンリン/Yanling」
が新しいプレインズウォーカー・タイプとして追加されました。
CR205.3m
「アズラ/Azra」「卵/Egg」「センザンコウ/Pangolin」がクリーチャー・タイプに復帰・追加されました。
CR212
文章欄の下にある情報に関する内容が古すぎたので、今風に改稿されました。
#もちろん、ゲーム上ではほぼ意味がないので、プレイヤーにとっての影響はありません。
CR601.2, 601.3a
呪文を唱える際に「唱えられないかどうか」を確認する項目として、CR601.2がありましたが、後の選択によって唱えることができるようになる場合のルールがCR601.3に追加されました。
#詳しくは以前のエントリを参照ください。 http://74598.diarynote.jp/201807051630553793/
#今一度まとめておきます。
#《イクサランの束縛》で《不死身、スクイー》が追放されている場合、《不死身、スクイー》のオーナーは、追放されているそれを唱えることはできません。
#対戦相手が《虚空の選別者/Void Winnower》をコントロールしていても、あなたはマナ・コストが{X}{R}{R}の《とどろく雷鳴》を唱え始めることができます。そして、Xに奇数を選ぶことで、唱えることを完了できます。
#逆に、Xに偶数を選ぶと、CR601.2eによってそれは唱えられないので、唱えることを完了できません。
CR603.12
再帰誘発型能力/reflexive triggered ability は、これまで《心臓貫きのマンティコア》しかありませんでした。M19で新たにこれが含まれるカードが収録され、新しいテンプレートとして
「これにより[○○した]とき/when [something happens] this way」処理する
というものが追加されました。これも、再帰誘発型能力です。
(→《ビビアンの召致/Vivien’s Invocation》)
CR701.17c, 701.18h, 701.22c
複数のプレイヤーが何かを行う場合、選択があればAPNAP順にやって、行動は同時、というのがAPNAP順のルールです。しかし、占術やカードを探したり、激突したりする場合、どこまでを同時にするのかが明確でありませんでした。今回の更新では以下のようにすることが定められました。
・複数のプレイヤーが一度に占術を行なう場合、それらのプレイヤーはそれぞれ自分のライブラリーの一番上のカードを一度に見る。それらのプレイヤーはAPNAP順でそれらのカードをどこに置くか決め、その後で一度に置く
・複数のプレイヤーが同時に探す場合、各プレイヤーは同時に該当するカードを見て、APNAP順でどのカードを見つけるかを決定する。
・激突を行なう各プレイヤーは、それぞれのライブラリーの一番上のカードを一度に公開する。その後、それらのプレイヤーはAPNAP順でそれらのカードをどこに置くか決め、その後、一度にそれらのカードを置く。
CR702.16a
プロテクション(hoge)で示される中身は、普通は特性です。特性でない語、「プレイヤー」や「すべて」というのは別のルール項目で定義されていました。
さて、「点数で見たマナ・コスト」というのは特性から求められる値であって、特性値ではありません。これでは《ミストメドウの身隠し/Mistmeadow Skulk》が機能しなくなります。
ということで、プロテクション()の中身は、どのような特性値や情報であっても良くなりました。
#その昔にジョークで言っていた、「プロテクション(3)」が現実味を帯びてきました。
CR702.123f
[名前]との共闘/Partner with [name] が追加されました。
CR702.131
助力/Assist が追加されました。
CR705.1, 705.2
《知恵の目、ゼンドスプルト》などみ見られるように、コイン投げの勝ち負けを見る効果があります。コイン投げは通常、コイン投げを行ったほうが勝つか負けるかのどちらかになるのですが、以前のCRの書き方が誤解を招きかねないようになっていたので、意味を同じくして表現が変えられました。
機能的な変更はありません。
CR706.2b, 706.2c
《変態変異/Metamorphic Alteration》は、one-shotや置換効果でコピー効果を影響させるのではなく、常在型能力によってコピー効果を機能させる初めてのカードです。
これによってコピーされる値は、《変態変異》が戦場に出てその効果をもたらした値に「固定」されるようになりました。
#《変態変異》のコピー元がコピー効果で変更されている場合を考えるとよい。
#《変態変異》が戦場に出た後で、参照元のコピー可能な値が変わったとして、それを適用するかどうかはこれまで規定されていなかったのだ。とはいえ、もう心配はない。
CR706.9b
一部の値をコピーしない場合、「ただし、[特性]は[特性値]のままである/except its [特性] is still [特性値]」という表記が使われていました。が、元々の特性値が「~のまま」でない場合、それが適用されるかどうかは難解でした。
例としてわかりやすいのは、《水銀のガルガンチュアン》が墓地にあり、それを《王神の贈り物》で追放してトークンを作成し、戦場の《ルーン爪の熊》のコピーになることです。
《王神の贈り物》ですから、それは4/4なのですが、「P/Tは7/7のままである」という文章があるので、これが4/4なのか7/7なのかは一見して分かりづらくなっていました。
今回の変更では、オラクル・テキストでこのような表現をなくし、CR項目からも still... という表現がなくなりました。もう上のようなややこしいことは起きません。
CR707.2a
《残酷な機械技師、テゼレット/Tezzeret, Cruel Machinist》の[-7]能力では、裏向きにカードが出てきます。さて、これを表向きにした場合、それはまだアーティファクト・クリーチャーで5/5なのでしょうか? これまでの裏向きのルールでは、それは名無しで能力の無い2/2でしたので、《残酷な機械技師、テゼレット》の能力ではそれに第4種+第6種の効果が機能している、と考えることもできるでしょう。
こうなることがないように、裏向きのクリーチャーであっても、それを出した効果が特性を決めているのなら、その特性に従うようになりました。そしてこれはコピー可能な値です。
CR720.1c
行動の省略およびループがMTR4.4に書かれたのを受け、CR720とMTR4.4が矛盾した場合、MTRが優先されることが明記されました。
#これにより、ほとんどのステイルメイト・千日手の状況は、どんなにCRが許していたとしても、MTRで処理できるようになりました。もうループに苦しむことはないでしょう。
CR721
通常、マナの支払いのために起動されたマナ能力は、その影響を受けたプレイヤーしかいないわけですが、いくつかの呪文や能力は、一人だけではなく複数のプレイヤーがマナを支払う状況が有りうるようになりました。そのため、適正でない処理をしようとしてそれらにまつわる行動を巻き戻す場合、その人だけでなく、各プレイヤーが起動したマナ能力が戻ることになりました。
CR903.11
ブロール/Brawl が追加されました。
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M19 MTR, IPG更新点
2018年7月17日 RulingM19でのMTR、IPGの更新点です。
どちらも2018/04/27 版と 2018/07/13 版 の差分を参考にしています。
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MTR 2018/04/27 版と 2018/07/13 版 の変更差分
(筆者注:2018/05/18 にも一度MTRの更新は行われています。)
3.2 (フォーマットとレーティング区分)
構築戦から「ブロック構築」が消滅しました。
3.7 (新製品)
『ラヴニカのギルド』が追加されました。
4.2 (手順省略)
双頭巨人戦で、特にどちらのプレイヤーを攻撃したかを宣言しなかった場合、攻撃クリーチャーのコントローラーの真正面に座っているプレイヤーを攻撃したものとみなされるようになりました。
(以前はプレイヤーA(primary head)でした。)
4.4 (ループ)
CR720では、行動の省略について書かれています。プレイヤーが同じ行動を繰り返すことができる場合、それらの行動の省略を提示し、提示された回数繰り返すというものです。このような行動の省略のなかで、ゲームの状況が同じ状態に戻ってしまうことがあります。つまりループ/Loopしています。
CR上では、ループの定義を明確に決めることができませんでした。例えば、互いに《試練に挑むギデオン》の紋章を持っていて、ライブラリーにカードが無いというゲームを考えましょう。このゲームの進行は止まってしまっています。しかし、ギデオンの忠誠度カウンターを増やすことや、土地を適当に起動することによって、「ゲームの状況が全く同じ」になることを避けることができます。従ってこれはループではないのです。CRに従えば、上記のゲームを延々と続けることができてしまいます。
このように、現実のゲームでは、CRでは処理できない「疑似ループ/Pseudo-loop」になることがあります。
今回のMTR変更では、ループに関する項目が加えられました。CR720に記載されている内容の延長になっていますが、重要と思われる点が3つあります。
・互いのプレイヤーがループを終了させないことを選んだ場合、ゲームは引き分けになる。
先程の例のような場合、互いに《試練に挑むギデオン》を失いたくはないので、互いに消極的な行動を繰り返し、終了させるようなことを選択することがないでしょう。その場合、(CR上ではゲームを永遠に続けることができましたが)MTRによりゲームは引き分けになります。
・ジャッジがループの構成に関して最終決定権を得られた
ゲーム内の一連の行動をみて、それがループであるとジャッジが判断することができるようになりました。もちろん、MTR4.4にかかれているループのどれかに該当すると判断したなら、それに従って処理を行います。
・時間を費やす目的でループを実行することは〔遅延行為〕である
以前から不文律として、「制限時間を用いた戦略は罰則にあたる」というものがありましたが、今回、明文化されました。同じ行動を繰り返すことで時間を潰して時間切れにしてゲームを引き分けにする、ということは罰則にあたります。
6.3 (スタンダード構築戦)
スタンダードで使用できるエキスパンションのリストが更新されました。
『カラデシュ』/Kaladesh(2018年10月5日まで)
『霊気紛争』/Aether Revolt(2018年10月5日まで)
『アモンケット』/Amonkhet(2018年10月5日まで)
『破滅の刻』/Hour of Devastation(2018年10月5日まで)
『イクサラン』/Ixalan
『イクサランの相克』/Rivals of Ixalan
『ドミナリア』/Dominaria
『Global Deck Series: Jiang Yanggu & Mu Yanling』 (中国国内で開催されるスタンダード・フォーマットのイベントのみで使用でき、『ドミナリア』がスタンダードで使用不可能になるのと同時にスタンダードで使用不可能になる。)
『基本セット2019』/Core 2019
『ラヴニカのギルド』/Guilds of Ravnica(2018年10月5日から)
M19、およびM19のブースターから出現しないカードも、M19と同じようにスタンダード構築で使用可能であることが記載されました。
6.6 (レガシー構築戦)
2枚の禁止カードが追加されました。
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
7.7 (ブースター・ドラフトの手順)
M19のように、基本土地カードの枠に他のドラフト可能なカードがある場合、基本土地・カードを取り除くことなくブースターに残され、ドラフトされることが明記されました。
そのため、M19は15枚でドラフトが行われます。
10.4 (組み合わせのアルゴリズム)
グランプリ・トライアルがこの項目の例外となることが明記されました。
グランプリ・トライアルは店舗開催ではなく、グランプリの併催イベントとして開催されています。
そのため、通常の組み合わせではなく、グランプリのファクトシートに従うようになります。
付録E (推奨される回戦数)
グランプリ・トライアル、およびプロツアー予選(PTQ)は、グランプリの併催イベントとして介されています。そのため、通常の回戦数ではなく、グランプリのファクトシートに従うようになります。
付録F (ルール適用度)
日付上は1日目ですが、1日目で2日目進出者の足切りが行われる場合、以降は「2日目」のルール適用度が採用されることが明記されました。
例)
グランプリ1日目の1回戦から8回戦 :競技
グランプリ1日目の足切り後の9回戦 ;プロ
グランプリ2日目: プロ
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IPG 2018/04/27 版と 2018/07/13 版 の変更差分
1.1 (懲罰の定義)
【ゲームの敗北】は、ゲームが進行中である限り直ちに与えられ、それ以外の場合は特に規定がないかぎりそのプレイヤーの次のゲームに与えられるようになりました。
(以前は、次のゲームがすでに始まっていた場合、その次のゲームに対してゲームの敗北が与えられていましたが、今回の変更で現在進行中のゲームに対して与えられるようになりました。)
2.5 (ゲーム一般違反)
追加措置の部分的な修正/partial fix が認められるケースが1つ増えました。
「プレイヤーが自身のターン開始時にオブジェクトのアンタップを忘れ、まだそのターン内である場合、それらをアンタップする。」
3.1 (遅刻)
正当な理由により遅れることをプレイヤーがジャッジに求めただけで10分間の時間が与えられていました。今回の変更で、その要求がジャッジに認められることも含まれるようになりました。
#普通は、プレイヤーがそのような時間を求めれば、ジャッジはそれを認めるでしょう。
3.4 (リストの誤り)
デッキリストに関する誤りは、即座に与えられるようになっていました。が、例えばデッキリストの枚数を確認しているときに発見したとしても、そのデッキとの照合を即座に行って誤りを指摘することはできません。そのため、この項目は以下のように書き改められました。
「マッチ及びその通常の手順の外で発見されたデッキリストの誤り(例えばデッキリストの枚数を確認している間に発見された誤り)に対する懲罰は、ジャッジがそのデッキ自体が誤りであると強く確信している場合を除き、次のマッチの開始時に与えられる。」
3.5 (デッキの誤り)
例えばリストには《ショック》がメインに2枚、サイドに2枚と書かれていたのに、メインデッキに3枚の《ショック》があった場合、格上げになります。しかし、《ショック》3枚全てがライブラリーの無作為の部分にあった場合、そのプレイヤーはこの誤りによって不当に優位を得ていると判断することはできません。
今回の変更で、このような場合に格上げすることはなくなりました。
3.7 (意思疎通規定抵触行為/CPV)
共有情報の伝え間違いを始めとした意思疎通規定に違反している情報をもとに、「行動して」いたならば〔意思疎通規定抵触行為〕になっていました。ところが、思疎通規定に違反によってもたらされた情報で、「行動を起こさない」こともありえます。
今回の変更では、「明確に」行動を起こさなかった場合でも、ジャッジは〔意思疎通規定抵触行為〕であると判断できるようになりました。
#かなり判断としては難しいところですので、調査は慎重に。
3.8 (区別できるカード)
例示から、「他のカードと用意に区別できた」箔押しカードに関して、スリーブの使用の文言が消失しました。
また、区別できるカードを基本土地と入れ替える場合、《平地/Plains》《島/Island》《沼/Swamp》《山/Mountain》《森/Forest》のいずれかと替えるようになりました。(これまでは単に《荒地》でない基本土地という表現でした)
また、これを行った場合、デッキリストの変更となるため、懲罰は格上げされて【ゲームの敗北】となります。
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どちらも2018/04/27 版と 2018/07/13 版 の差分を参考にしています。
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MTR 2018/04/27 版と 2018/07/13 版 の変更差分
(筆者注:2018/05/18 にも一度MTRの更新は行われています。)
3.2 (フォーマットとレーティング区分)
構築戦から「ブロック構築」が消滅しました。
3.7 (新製品)
『ラヴニカのギルド』が追加されました。
4.2 (手順省略)
双頭巨人戦で、特にどちらのプレイヤーを攻撃したかを宣言しなかった場合、攻撃クリーチャーのコントローラーの真正面に座っているプレイヤーを攻撃したものとみなされるようになりました。
(以前はプレイヤーA(primary head)でした。)
4.4 (ループ)
CR720では、行動の省略について書かれています。プレイヤーが同じ行動を繰り返すことができる場合、それらの行動の省略を提示し、提示された回数繰り返すというものです。このような行動の省略のなかで、ゲームの状況が同じ状態に戻ってしまうことがあります。つまりループ/Loopしています。
CR上では、ループの定義を明確に決めることができませんでした。例えば、互いに《試練に挑むギデオン》の紋章を持っていて、ライブラリーにカードが無いというゲームを考えましょう。このゲームの進行は止まってしまっています。しかし、ギデオンの忠誠度カウンターを増やすことや、土地を適当に起動することによって、「ゲームの状況が全く同じ」になることを避けることができます。従ってこれはループではないのです。CRに従えば、上記のゲームを延々と続けることができてしまいます。
このように、現実のゲームでは、CRでは処理できない「疑似ループ/Pseudo-loop」になることがあります。
今回のMTR変更では、ループに関する項目が加えられました。CR720に記載されている内容の延長になっていますが、重要と思われる点が3つあります。
・互いのプレイヤーがループを終了させないことを選んだ場合、ゲームは引き分けになる。
先程の例のような場合、互いに《試練に挑むギデオン》を失いたくはないので、互いに消極的な行動を繰り返し、終了させるようなことを選択することがないでしょう。その場合、(CR上ではゲームを永遠に続けることができましたが)MTRによりゲームは引き分けになります。
・ジャッジがループの構成に関して最終決定権を得られた
ゲーム内の一連の行動をみて、それがループであるとジャッジが判断することができるようになりました。もちろん、MTR4.4にかかれているループのどれかに該当すると判断したなら、それに従って処理を行います。
・時間を費やす目的でループを実行することは〔遅延行為〕である
以前から不文律として、「制限時間を用いた戦略は罰則にあたる」というものがありましたが、今回、明文化されました。同じ行動を繰り返すことで時間を潰して時間切れにしてゲームを引き分けにする、ということは罰則にあたります。
6.3 (スタンダード構築戦)
スタンダードで使用できるエキスパンションのリストが更新されました。
『カラデシュ』/Kaladesh(2018年10月5日まで)
『霊気紛争』/Aether Revolt(2018年10月5日まで)
『アモンケット』/Amonkhet(2018年10月5日まで)
『破滅の刻』/Hour of Devastation(2018年10月5日まで)
『イクサラン』/Ixalan
『イクサランの相克』/Rivals of Ixalan
『ドミナリア』/Dominaria
『Global Deck Series: Jiang Yanggu & Mu Yanling』 (中国国内で開催されるスタンダード・フォーマットのイベントのみで使用でき、『ドミナリア』がスタンダードで使用不可能になるのと同時にスタンダードで使用不可能になる。)
『基本セット2019』/Core 2019
『ラヴニカのギルド』/Guilds of Ravnica(2018年10月5日から)
M19、およびM19のブースターから出現しないカードも、M19と同じようにスタンダード構築で使用可能であることが記載されました。
6.6 (レガシー構築戦)
2枚の禁止カードが追加されました。
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
7.7 (ブースター・ドラフトの手順)
M19のように、基本土地カードの枠に他のドラフト可能なカードがある場合、基本土地・カードを取り除くことなくブースターに残され、ドラフトされることが明記されました。
そのため、M19は15枚でドラフトが行われます。
10.4 (組み合わせのアルゴリズム)
グランプリ・トライアルがこの項目の例外となることが明記されました。
グランプリ・トライアルは店舗開催ではなく、グランプリの併催イベントとして開催されています。
そのため、通常の組み合わせではなく、グランプリのファクトシートに従うようになります。
付録E (推奨される回戦数)
グランプリ・トライアル、およびプロツアー予選(PTQ)は、グランプリの併催イベントとして介されています。そのため、通常の回戦数ではなく、グランプリのファクトシートに従うようになります。
付録F (ルール適用度)
日付上は1日目ですが、1日目で2日目進出者の足切りが行われる場合、以降は「2日目」のルール適用度が採用されることが明記されました。
例)
グランプリ1日目の1回戦から8回戦 :競技
グランプリ1日目の足切り後の9回戦 ;プロ
グランプリ2日目: プロ
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IPG 2018/04/27 版と 2018/07/13 版 の変更差分
1.1 (懲罰の定義)
【ゲームの敗北】は、ゲームが進行中である限り直ちに与えられ、それ以外の場合は特に規定がないかぎりそのプレイヤーの次のゲームに与えられるようになりました。
(以前は、次のゲームがすでに始まっていた場合、その次のゲームに対してゲームの敗北が与えられていましたが、今回の変更で現在進行中のゲームに対して与えられるようになりました。)
2.5 (ゲーム一般違反)
追加措置の部分的な修正/partial fix が認められるケースが1つ増えました。
「プレイヤーが自身のターン開始時にオブジェクトのアンタップを忘れ、まだそのターン内である場合、それらをアンタップする。」
3.1 (遅刻)
正当な理由により遅れることをプレイヤーがジャッジに求めただけで10分間の時間が与えられていました。今回の変更で、その要求がジャッジに認められることも含まれるようになりました。
#普通は、プレイヤーがそのような時間を求めれば、ジャッジはそれを認めるでしょう。
3.4 (リストの誤り)
デッキリストに関する誤りは、即座に与えられるようになっていました。が、例えばデッキリストの枚数を確認しているときに発見したとしても、そのデッキとの照合を即座に行って誤りを指摘することはできません。そのため、この項目は以下のように書き改められました。
「マッチ及びその通常の手順の外で発見されたデッキリストの誤り(例えばデッキリストの枚数を確認している間に発見された誤り)に対する懲罰は、ジャッジがそのデッキ自体が誤りであると強く確信している場合を除き、次のマッチの開始時に与えられる。」
3.5 (デッキの誤り)
例えばリストには《ショック》がメインに2枚、サイドに2枚と書かれていたのに、メインデッキに3枚の《ショック》があった場合、格上げになります。しかし、《ショック》3枚全てがライブラリーの無作為の部分にあった場合、そのプレイヤーはこの誤りによって不当に優位を得ていると判断することはできません。
今回の変更で、このような場合に格上げすることはなくなりました。
3.7 (意思疎通規定抵触行為/CPV)
共有情報の伝え間違いを始めとした意思疎通規定に違反している情報をもとに、「行動して」いたならば〔意思疎通規定抵触行為〕になっていました。ところが、思疎通規定に違反によってもたらされた情報で、「行動を起こさない」こともありえます。
今回の変更では、「明確に」行動を起こさなかった場合でも、ジャッジは〔意思疎通規定抵触行為〕であると判断できるようになりました。
#かなり判断としては難しいところですので、調査は慎重に。
3.8 (区別できるカード)
例示から、「他のカードと用意に区別できた」箔押しカードに関して、スリーブの使用の文言が消失しました。
また、区別できるカードを基本土地と入れ替える場合、《平地/Plains》《島/Island》《沼/Swamp》《山/Mountain》《森/Forest》のいずれかと替えるようになりました。(これまでは単に《荒地》でない基本土地という表現でした)
また、これを行った場合、デッキリストの変更となるため、懲罰は格上げされて【ゲームの敗北】となります。
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マジックというゲームにおいて、「唱える/cast」というのは重要な行動です。呪文を唱えるためには、CR601に示される手順を踏む必要があります。・・・が、ほとんどの場合は細かいところまで気にする必要はありません。何を唱えるかを宣言し、対象を決め、コストを支払えばよいのです。ところが、唱えるということをきちんと考えないと、以下のような問題で困ってしまいます。
問)NAPの《イクサランの束縛/Ixalan’s Binding》によって、APの《不死身、スクイー/Squee, the Immortal》が追放されている。APはこの追放されている《不死身、スクイー》を唱えることができるか?
この問題に対して答えを出す前に、「唱える」、いや、「唱え始める」ということに関して考えていきましょう。
*唱えることができる/できない
カードを呪文として唱えられるかどうかは、ルール、つまりCRに定義されています。(以下、特に言及されていないかぎり、「ルール」とは「CR」を指します)例えば、優先権を持っていないとカードを唱えることはできません。また、クリーチャーやソーサリーは唱えるための状況がさらに限定されています。
一方、ゲーム内の効果によってそれが上書きされることがあります。例えば、《ヤヘンニの巧技》のように、呪文の解決中にカードを唱えてもよい、という効果があります。呪文の解決中ですから、プレイヤーは優先権をもっていませんし、スタック上にはまだ解決中の呪文があります。それにもかかわらず、あなたはソーサリー・カードを唱えることができます。
まとめると、呪文を唱えることができる、できないというのは、以下の4種類の状態があります。
・「ルールによって唱えることができる」
・「ルールによって唱えることができない」が「効果によって唱えることができる」
・「ルールによって唱えることができない」
・「ルールによって唱えることができる」が「効果によって唱えることができない」
最終的に、上2つは唱えることができて、下2つは唱えることができません。
*《翻弄する魔道士/Meddling Mage》から逃げる
4つ目の状態、つまり効果によって唱えることができない、の良い例として、《翻弄する魔道士》が挙げられます。選ばれたカード名のカードを唱えることをできなくさせます。では、変異をもつカードを選ばれた場合、それを変異(=裏向き)で唱えることはできるでしょうか?
解答としては、これは唱えることができます。変異能力を用いてそれを唱える場合、まずそれを(スタックに移動させる前に)裏向きにします。そして、唱えられるかどうかをチェックしていました。当然、《翻弄する魔道士》選ばれたカード名ではないので、それを裏向きで唱えることができる、ということになります。
これからわかることは、「唱えることができない」という効果は、いつ適用されるのかという判断をしなくてはいけないことです。
*テーロス
テーロスではキーワード能力として、授与/Bestow が出てきました。これは、唱える際にオーラ呪文として唱えることを選んでも良い、というものです。授与はそれまでのカードと大きく異なる点がありました。それは、呪文を「唱えている間」に、カード・タイプが変化してしまう点です。クリーチャー・呪文として唱え始めたのに、唱え終わった後ではクリーチャーでないオーラ・呪文になっているわけです。
さて、「あなたはクリーチャー・呪文を唱えられない」という効果を受けている場合、あなたは授与能力を使ってオーラ・呪文を唱えることができるでしょうか?
残念ながら、この疑問に対する解決は、マジック・オリジンの改訂を待つことになります。
*オリジン
マジック・オリジンでは、CR601.2において大きな改訂が行われました。呪文を唱えることを大きく2つに分け、前半を「呪文を示すこと/proposal of the spell」、後半を「コストの決定と支払い/determination and payment of costs」としました。そのうえで、前半の最後にCR601.2eを追加し、そこで「その呪文が本当に唱えられるかどうか」を再チェックするようになりました。これにより、唱え始めることはできても、CR601.2eによってチェックされることによって唱えることを続けられなくなる、というケースが出てくるようになりました。
さきほどの授与の例を考えてみましょう。何であろうととりあえず唱え始めることができます。そして、唱えるための手順をCR601.2eまで進めた時点では、もうそれはオーラ・呪文です。再度チェックしても、それは「ルールによって唱えることができて」かつ効果によってなにも影響していません--禁止されているのはクリーチャー呪文です--ので、結局オーラ呪文として唱えることができます。
さて、オリジンでは同時にCR601.5が削除されました。この項目は唱え始める前に何かしら唱えることをできなくさせる効果があった場合、唱え始めることができない、という項目でした。が、これが削除されたことにより、「何であろうととりあえず唱え始めることができる」ことになりました。例えば、《翻弄する魔道士》で《稲妻》を指定されていたとしても、あなたは《稲妻》を唱え始めることはできます。そして、CR601.2eによってそれは唱えられないので、結局《稲妻》は唱えられず、巻戻ります。しかしこれはすぐ後の戦乱のゼンディカーで訂正されることになります。
*戦乱のゼンディカー
さて、「何であろうととりあえず唱え始めることができる」ことで、例えば、対戦相手のライブラリーからカードを唱えられる効果があったとして、「とりあえず唱えることを宣言して、唱えることができないので巻き戻す」ことを繰り返し、結果的に相手のライブラリーを全て閲覧することが行えるようになっていました。
これは非常に奇妙なので、CR601.2自体が変更され、「唱えることを始める時点では、それが適正に唱え始められる必要がある。それをできなくさせる効果があった場合、CR601.2eの時点でそれをチェックする」となりました。
前述した4つの場合分けを再掲しましょう。
・「ルールによって唱えることができる」
→(唱え始めることができる)
・「ルールによって唱えることができない」かつ「効果によって唱えることができる」 →(唱え始めることができる)
・「ルールによって唱えることができない」
→(唱え始めることができない)
・「ルールによって唱えることができる」かつ「効果によって唱えることができない」 →(唱え始めることができるが、CR601.2eのチェック時点で唱えることを続けられなくなる)
この分類で「唱えることが適正かどうか」をチェックするのが、唱え始めとCR601.2eの時点でズレが生じているのがわかると思います。さて、次は異界月です。
*異界月
上の4分類の2つ目と3つ目を見てみましょう。ルールによって本来唱えることができない呪文が、効果によって唱えることができる場合に、唱え始めることができる・できないという差が生まれます。ここで、瞬速でも唱えることができるカードの扱いが問題になりました。例えば、《総崩れ》はソーサリーであり、相手のターンには唱えられませんが、追加で{2}支払うことを選ぶと、瞬速を持つかのように唱えられます。が、「追加のコストを支払う」ことを選ぶのは、CR601.2bの段階なので、唱え始めることができないと、そもそもその支払い方を選ぶことすらできません。つまり、ルールにより唱えることができません。おや? 機能していませんね。
これを解決するために、異界月でCR601.3が新たに挿入されました。この時点では、呪文がコストの支払いや、その後の選択などによって瞬速を持ち得る場合、瞬速を持つかのように唱え始めることができるようになりました。
つまり、4分類の1つに亜種が含まれるようになりました。
・「ルールによって唱えることができる」
→(唱え始めることができる)
・「ルールによって唱えることができない」かつ「効果によって唱えることができる」
または「唱えている間の選択をすることにより効果によって唱えることができる」
→((選択があるならばそうすることにして)唱え始めることができる)
・「ルールによって唱えることができない」
→(唱え始めることができない)
・「ルールによって唱えることができる」かつ「効果によって唱えることができない」 →(唱え始めることができるが、CR601.2eのチェック時点で唱えることを続けられなくなる)
以後、カラデシュ、イクサラン、ドミナリアでも、CR601の細かいところで修正が加えられましたが、「唱え始められるかどうか」については未着手でした。
*《不死身、スクイー》
ようやくもともとの問題に立ち返ることができるようになりました。
問)NAPの《イクサランの束縛/Ixalan’s Binding》によって、APの《不死身、スクイー/Squee, the Immortal》が追放されている。APはこの追放されている《不死身、スクイー》を唱えることができるか?
4分類からすると、(通常の)ルールにより追放領域のカードは唱えることができませんが、《不死身、スクイー》の効果により唱えることができます。つまり唱え始めることができます。そしてCR602.1aの時点で《不死身、スクイー》は追放領域からスタック領域に移動します。その後。CR601.2eのチェックの時点でもうそれは《イクサランの束縛》によって追放されたカードではないため、《不死身、スクイー》を唱えることを妨げる効果は何もありません。従って唱えることができ、スクイーはやはり不死身であるのです。めでたしめでたし。
・・・とはいきませんでした。効果により唱えることができないカードを「唱え始める」ことができてしまうのは、直感的ではありません。また、Magic Arenaでは、同じ状況で《不死身、スクイー》は唱えられないようになっていました。
原因の根本は、4分類の4番目で、「ルールによって唱えることができるが、効果によりできない」ことを、CR601.2eのみで判断しているためです。
*バトルボンド
バトルボンドでの更新で、CR601.2で「唱えられなくする効果をCR601.2eでチェックする」という文が消滅しました。これにより、唱え始める時点で「唱えられない効果」を考慮できるようになりました。また、効果によって唱えることはできないが、後からの選択によってはその効果が適用されなくなる場合、効果を無視して唱え始めることができるようになりました。
CR601.3aの例示は、典型的でありわかりやすいものになっています。《虚空の選別者》を対戦相手がコントロールしている場合、あなたは点数で見たマナ・コストが偶数の呪文を唱えることができません。あなたは《とどろく雷鳴》を唱えようとします。それは唱え始める時点では点数で見たマナ・コストは2なので偶数ですが、その後のXの選択によっては偶数でなくなります。従って、「唱えられない効果」を無視して唱え始めることができ、例えばX=3を指定して唱えることを完遂できます。
*現在の4分類
4分類は以下のようになりました。
・「ルールによって唱えることができる」
→(唱え始めることができる)
・「ルールによって唱えることができない」かつ「効果によって唱えることができる」
または「唱えている間の選択をすることにより効果によって唱えることができる」
→((選択があるならばそうすることにして)唱え始めることができる)
・「ルールによって唱えることができない」
→(唱え始めることができない)
・「ルールによって唱えることができる」かつ「効果によって唱えることができない」 →(唱え始めることができないが、(選択によって効果の適用外になるならばそうすることにして)できない効果を無視して唱え始めることができる)
もともとの問題、《イクサランの束縛》と《不死身、スクイー》は、4番目の分類にあたり、選択によって効果の適用外になることがないので、結局唱え始めることができません。こうしてMagic Arena の挙動と、現実の紙Magicの挙動が一致することになりました。
*まとめ
唱えることができる/できないというのは、昔から大幅に変化したわけではなく、直感的でない部分を直してきた結果、今のような状態になっています。ややこしいとは思いますが、現実に行われるゲームで問題になることは99.9%無いでしょう。ただ、新しいセットが登場するたびに、既存のカードとの組み合わせの解釈で議論が発生し、妙なところにスポットライトが当てられることもあるのです。面白いと思いましたら、お近くのジャッジにご相談を。
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そんなところで。
問)NAPの《イクサランの束縛/Ixalan’s Binding》によって、APの《不死身、スクイー/Squee, the Immortal》が追放されている。APはこの追放されている《不死身、スクイー》を唱えることができるか?
この問題に対して答えを出す前に、「唱える」、いや、「唱え始める」ということに関して考えていきましょう。
*唱えることができる/できない
カードを呪文として唱えられるかどうかは、ルール、つまりCRに定義されています。(以下、特に言及されていないかぎり、「ルール」とは「CR」を指します)例えば、優先権を持っていないとカードを唱えることはできません。また、クリーチャーやソーサリーは唱えるための状況がさらに限定されています。
一方、ゲーム内の効果によってそれが上書きされることがあります。例えば、《ヤヘンニの巧技》のように、呪文の解決中にカードを唱えてもよい、という効果があります。呪文の解決中ですから、プレイヤーは優先権をもっていませんし、スタック上にはまだ解決中の呪文があります。それにもかかわらず、あなたはソーサリー・カードを唱えることができます。
まとめると、呪文を唱えることができる、できないというのは、以下の4種類の状態があります。
・「ルールによって唱えることができる」
・「ルールによって唱えることができない」が「効果によって唱えることができる」
・「ルールによって唱えることができない」
・「ルールによって唱えることができる」が「効果によって唱えることができない」
最終的に、上2つは唱えることができて、下2つは唱えることができません。
*《翻弄する魔道士/Meddling Mage》から逃げる
4つ目の状態、つまり効果によって唱えることができない、の良い例として、《翻弄する魔道士》が挙げられます。選ばれたカード名のカードを唱えることをできなくさせます。では、変異をもつカードを選ばれた場合、それを変異(=裏向き)で唱えることはできるでしょうか?
解答としては、これは唱えることができます。変異能力を用いてそれを唱える場合、まずそれを(スタックに移動させる前に)裏向きにします。そして、唱えられるかどうかをチェックしていました。当然、《翻弄する魔道士》選ばれたカード名ではないので、それを裏向きで唱えることができる、ということになります。
これからわかることは、「唱えることができない」という効果は、いつ適用されるのかという判断をしなくてはいけないことです。
*テーロス
テーロスではキーワード能力として、授与/Bestow が出てきました。これは、唱える際にオーラ呪文として唱えることを選んでも良い、というものです。授与はそれまでのカードと大きく異なる点がありました。それは、呪文を「唱えている間」に、カード・タイプが変化してしまう点です。クリーチャー・呪文として唱え始めたのに、唱え終わった後ではクリーチャーでないオーラ・呪文になっているわけです。
さて、「あなたはクリーチャー・呪文を唱えられない」という効果を受けている場合、あなたは授与能力を使ってオーラ・呪文を唱えることができるでしょうか?
残念ながら、この疑問に対する解決は、マジック・オリジンの改訂を待つことになります。
*オリジン
マジック・オリジンでは、CR601.2において大きな改訂が行われました。呪文を唱えることを大きく2つに分け、前半を「呪文を示すこと/proposal of the spell」、後半を「コストの決定と支払い/determination and payment of costs」としました。そのうえで、前半の最後にCR601.2eを追加し、そこで「その呪文が本当に唱えられるかどうか」を再チェックするようになりました。これにより、唱え始めることはできても、CR601.2eによってチェックされることによって唱えることを続けられなくなる、というケースが出てくるようになりました。
さきほどの授与の例を考えてみましょう。何であろうととりあえず唱え始めることができます。そして、唱えるための手順をCR601.2eまで進めた時点では、もうそれはオーラ・呪文です。再度チェックしても、それは「ルールによって唱えることができて」かつ効果によってなにも影響していません--禁止されているのはクリーチャー呪文です--ので、結局オーラ呪文として唱えることができます。
さて、オリジンでは同時にCR601.5が削除されました。この項目は唱え始める前に何かしら唱えることをできなくさせる効果があった場合、唱え始めることができない、という項目でした。が、これが削除されたことにより、「何であろうととりあえず唱え始めることができる」ことになりました。例えば、《翻弄する魔道士》で《稲妻》を指定されていたとしても、あなたは《稲妻》を唱え始めることはできます。そして、CR601.2eによってそれは唱えられないので、結局《稲妻》は唱えられず、巻戻ります。しかしこれはすぐ後の戦乱のゼンディカーで訂正されることになります。
*戦乱のゼンディカー
さて、「何であろうととりあえず唱え始めることができる」ことで、例えば、対戦相手のライブラリーからカードを唱えられる効果があったとして、「とりあえず唱えることを宣言して、唱えることができないので巻き戻す」ことを繰り返し、結果的に相手のライブラリーを全て閲覧することが行えるようになっていました。
これは非常に奇妙なので、CR601.2自体が変更され、「唱えることを始める時点では、それが適正に唱え始められる必要がある。それをできなくさせる効果があった場合、CR601.2eの時点でそれをチェックする」となりました。
前述した4つの場合分けを再掲しましょう。
・「ルールによって唱えることができる」
→(唱え始めることができる)
・「ルールによって唱えることができない」かつ「効果によって唱えることができる」 →(唱え始めることができる)
・「ルールによって唱えることができない」
→(唱え始めることができない)
・「ルールによって唱えることができる」かつ「効果によって唱えることができない」 →(唱え始めることができるが、CR601.2eのチェック時点で唱えることを続けられなくなる)
この分類で「唱えることが適正かどうか」をチェックするのが、唱え始めとCR601.2eの時点でズレが生じているのがわかると思います。さて、次は異界月です。
*異界月
上の4分類の2つ目と3つ目を見てみましょう。ルールによって本来唱えることができない呪文が、効果によって唱えることができる場合に、唱え始めることができる・できないという差が生まれます。ここで、瞬速でも唱えることができるカードの扱いが問題になりました。例えば、《総崩れ》はソーサリーであり、相手のターンには唱えられませんが、追加で{2}支払うことを選ぶと、瞬速を持つかのように唱えられます。が、「追加のコストを支払う」ことを選ぶのは、CR601.2bの段階なので、唱え始めることができないと、そもそもその支払い方を選ぶことすらできません。つまり、ルールにより唱えることができません。おや? 機能していませんね。
これを解決するために、異界月でCR601.3が新たに挿入されました。この時点では、呪文がコストの支払いや、その後の選択などによって瞬速を持ち得る場合、瞬速を持つかのように唱え始めることができるようになりました。
つまり、4分類の1つに亜種が含まれるようになりました。
・「ルールによって唱えることができる」
→(唱え始めることができる)
・「ルールによって唱えることができない」かつ「効果によって唱えることができる」
または「唱えている間の選択をすることにより効果によって唱えることができる」
→((選択があるならばそうすることにして)唱え始めることができる)
・「ルールによって唱えることができない」
→(唱え始めることができない)
・「ルールによって唱えることができる」かつ「効果によって唱えることができない」 →(唱え始めることができるが、CR601.2eのチェック時点で唱えることを続けられなくなる)
以後、カラデシュ、イクサラン、ドミナリアでも、CR601の細かいところで修正が加えられましたが、「唱え始められるかどうか」については未着手でした。
*《不死身、スクイー》
ようやくもともとの問題に立ち返ることができるようになりました。
問)NAPの《イクサランの束縛/Ixalan’s Binding》によって、APの《不死身、スクイー/Squee, the Immortal》が追放されている。APはこの追放されている《不死身、スクイー》を唱えることができるか?
4分類からすると、(通常の)ルールにより追放領域のカードは唱えることができませんが、《不死身、スクイー》の効果により唱えることができます。つまり唱え始めることができます。そしてCR602.1aの時点で《不死身、スクイー》は追放領域からスタック領域に移動します。その後。CR601.2eのチェックの時点でもうそれは《イクサランの束縛》によって追放されたカードではないため、《不死身、スクイー》を唱えることを妨げる効果は何もありません。従って唱えることができ、スクイーはやはり不死身であるのです。めでたしめでたし。
・・・とはいきませんでした。効果により唱えることができないカードを「唱え始める」ことができてしまうのは、直感的ではありません。また、Magic Arenaでは、同じ状況で《不死身、スクイー》は唱えられないようになっていました。
原因の根本は、4分類の4番目で、「ルールによって唱えることができるが、効果によりできない」ことを、CR601.2eのみで判断しているためです。
*バトルボンド
バトルボンドでの更新で、CR601.2で「唱えられなくする効果をCR601.2eでチェックする」という文が消滅しました。これにより、唱え始める時点で「唱えられない効果」を考慮できるようになりました。また、効果によって唱えることはできないが、後からの選択によってはその効果が適用されなくなる場合、効果を無視して唱え始めることができるようになりました。
CR601.3aの例示は、典型的でありわかりやすいものになっています。《虚空の選別者》を対戦相手がコントロールしている場合、あなたは点数で見たマナ・コストが偶数の呪文を唱えることができません。あなたは《とどろく雷鳴》を唱えようとします。それは唱え始める時点では点数で見たマナ・コストは2なので偶数ですが、その後のXの選択によっては偶数でなくなります。従って、「唱えられない効果」を無視して唱え始めることができ、例えばX=3を指定して唱えることを完遂できます。
*現在の4分類
4分類は以下のようになりました。
・「ルールによって唱えることができる」
→(唱え始めることができる)
・「ルールによって唱えることができない」かつ「効果によって唱えることができる」
または「唱えている間の選択をすることにより効果によって唱えることができる」
→((選択があるならばそうすることにして)唱え始めることができる)
・「ルールによって唱えることができない」
→(唱え始めることができない)
・「ルールによって唱えることができる」かつ「効果によって唱えることができない」 →(唱え始めることができないが、(選択によって効果の適用外になるならばそうすることにして)できない効果を無視して唱え始めることができる)
もともとの問題、《イクサランの束縛》と《不死身、スクイー》は、4番目の分類にあたり、選択によって効果の適用外になることがないので、結局唱え始めることができません。こうしてMagic Arena の挙動と、現実の紙Magicの挙動が一致することになりました。
*まとめ
唱えることができる/できないというのは、昔から大幅に変化したわけではなく、直感的でない部分を直してきた結果、今のような状態になっています。ややこしいとは思いますが、現実に行われるゲームで問題になることは99.9%無いでしょう。ただ、新しいセットが登場するたびに、既存のカードとの組み合わせの解釈で議論が発生し、妙なところにスポットライトが当てられることもあるのです。面白いと思いましたら、お近くのジャッジにご相談を。
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そんなところで。
Core Set 2019 Release Notes
2018年6月29日 Ruling「基本セット2019」のリリースノートが発表されています。
最新版は以下のページにあります。
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/core-set-2019-release-notes-2018-06-22
いつものように、ざっくり紹介。
以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docxでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。
参考にしたのは 2018/05/22 版(日本語更新版 2018/04/12)です。文章は以後アップデートされる可能性があります。
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製品情報
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基本セット2019 公式発売日 2018年7月13日(金)
マジック初心者体験会:2018年6月30日~7月1日
プレリリース・ウィークエンド:2018年7月7日~8日
ドラフト・ウィークエンド:2018年7月14日~15日
ストアチャンピオンシップ:2018年9月15日~16日
セットレアリティー内訳:コモン111、アンコモン80、レア53、神話レア16、基本土地20の計280種。
これとは別に、『基本セット2019』プレインズウォーカーデッキの一部としてのみ提供される25枚および、キャンペーン限定カード1枚(ボックス購入キャンペーンによってのみ入手可能)からなる。
2018年7月13日(金)より、構築戦でドミナリアが使用可能です。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになります。。
カラデシュ、霊気紛争
アモンケット、破滅の刻
イクサラン、イクサランの相克
ドミナリア、基本セット2019
「W17」という識別コードがついたカード
最も最近の禁止改定は2018年4月16日に行われました。(変更なし)
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/april-16-2018-banned-and-restricted-announcement-2018-04-16
次回禁止改訂は7月2日(月)(現地時間)です。
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一般注釈
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** 再録メカニズム:両面カード/Double-face card **
#以前の両面カードのルールからは変更がありません。
#基本セット2019では、ただ1枚のみ、両面カードが収録されています。
** ゲーム用物品:チェックリスト・カード **
#両面カードが封入されているので、チェックリスト・カードも存在します。
#が、今回はただ1枚のみなので、チェックする箇所はありません。
#ですが、これまでのチェックリスト・カードと同様に扱われます。
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カード別注釈
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*あなたがコントロールしているクリーチャーやプレインズウォーカーが同時に複数死亡するなら、《アジャニ最後の抵抗》の1つ目の能力はそれと同じ回数誘発する。しかし、これを生け贄に捧げることができるのは1回のみである。よって、あなたが得るトークンは1体のみである。
#see《大祖始/Progenitus》など。
*《風読みのスフィンクス》の能力は、それ自身が攻撃した場合も誘発する。
*《風読みのスフィンクス》の能力が誘発するには、そのクリーチャーが攻撃クリーチャーとして指定された直後に飛行を持っている必要がある。たとえば、《帆凧の海賊》で攻撃した場合、この能力は誘発する。《ペガサスの駿馬》と飛行を持たないクリーチャーで攻撃した場合、この能力は1回のみ誘発する。飛行を持つクリーチャー2体で攻撃した場合、この能力は2回誘発する。
*パワーが4以上のクリーチャーをあなたが何体コントロールしていたとしても、あなたはカードを1枚のみ引く。
*《高山の月》の効果は特殊タイプや他のカード・タイプには影響しない。アーティファクト・土地からアーティファクトのカード・タイプを取り除いたり、伝説の土地から伝説という特殊タイプを取り除いたりしない。
*影響を受ける土地に「タップ状態で戦場に出る」という能力があるなら、それはその能力が適用される前にその能力を失う。他の、土地が戦場に出る状態を変更する能力や土地が「戦場に出るに際し」適用される能力も同様である。
*《残酷な機械技師、テゼレット》の3つ目の能力によって戦場に出るカードは、5/5のアーティファクト・クリーチャーとして戦場に出る。それら自身の特性を持って戦場に出てから5/5になるわけではない。
*裏向きのクリーチャーのコピーとしてクリーチャーが戦場に出る場合や、裏向きのクリーチャーのコピーとしてトークンが生成される場合は、そのコピーはその裏向きのクリーチャー(この場合、他の特性を持たない5/5のアーティファクト・クリーチャー)と同じ特性を持つ。ただしそのコピーは表向きである。
*『基本セット2019』には、これらのカードを表向きにできるカードは含まれていない。このセットに含まれていないカードによる効果がこれらのカードを表向きにするなら、それを5/5のアーティファクト・クリーチャーにしていた効果は終了する。そのような効果がインスタントかソーサリーであるカードを表向きにしようとするなら、そのカードを公開し、それは裏向きのままになる。その場合には、それは5/5のアーティファクト・クリーチャーのままになる。
*裏向きのクリーチャーが戦場を離れた後に、何らかの効果(たとえば、『ドミナリア』の《テフェリーの誓い》)がそれを戦場に戻そうとするなら、その効果はそのカードを表向きで戦場に戻す。これによりそれがインスタントかソーサリーであるカードを戦場に出そうとするなら、代わりにそのカードは現在の領域に残る。
#裏向きにする能力による影響は、継続的効果第1種である。従って裏向きでなくなればP/Tの設定もなくなる。
*普通は《死の男爵》は自身に影響を与えない。しかし、あなたが何らかの方法でこれをスケルトンにできたなら、これはこれ自身に+1/+1の修整と接死を与えることになる。
*《睡眠》の能力の後半は、対象としたプレイヤーが《睡眠》の解決時にコントロールしていたすべてのクリーチャーに影響を及ぼす。《睡眠》が実際にタップしたものに限られない。
*《殲滅の龍、パラディア=モルス》が初めてダメージを与えるのと同時に何らかの誘発型能力が誘発したなら、その能力の対象を選ぶのは、《殲滅の龍、パラディア=モルス》が呪禁を持たなくなった後である。
#訂正# カードには「そうしたなら」構文で印刷されていますが、誤りです。上記の通り訂正します。
*《空乗りの巡回兵》の誘発型能力は対象を取らずにスタックに置かれる。その能力の解決中に、あなたは{G}{U}を支払ってもよい。そうしたとき、もう一つの能力が誘発し、あなたはクリーチャー1体を対象として選ぶ。これは、「そうしたなら」と書かれている能力とは異なり、マナが支払われた後、対象としたクリーチャーがカウンターと飛行を得る前というタイミングで、プレイヤーは呪文を唱えたり能力を起動したりできる。
*《秘紋のアルマサウルス》の能力は、対戦相手が、手札にあるカードの能力(たとえば、『アモンケット』ブロックのサイクリング能力)や、墓地にあるカードの能力(たとえば、《骨ドラゴン》の能力)を起動しても誘発しない。それによりカードが戦場に出るとしても誘発しない。
*《ビビアンの召致》を唱える際には、あなたは対象を選ばない。その呪文の解決中に、あなたはあなたが見たカードの中からクリーチャー・カードを1枚戦場に出してもよい。そうしたとき、別の能力が誘発する。あなたは、ダメージを与えるための、対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象として選ぶ。
*《悠長な再構築》の誘発型能力が1つ解決されるたびに、その能力の解決中に墓地に置かれた土地・カードのみを数える。たとえば、対戦相手があるアップキープに土地・カードを2枚自分の墓地に置き、その次のアップキープに土地・カードを3枚置いた場合、あなたはカードをそれぞれ2枚と3枚引く。2枚と5枚引くわけではない。
*置換効果によって、プレイヤーがイベントを変更したり置き換えたりすることが許されていて、その結果《陽光浄化者》の影響を受けるクリーチャーやプレイヤーの上にカウンターを置くことになる場合、そのプレイヤーはその置換効果を適用してもよいが、それらがカウンターを得ることはない。その元のイベント全体が置き換えられる場合(たとえば、《損魂魔道士》の置換効果が適用される場合)は、その元のイベントは起きない。
*《呼び覚ます者イザレス》の誘発型能力は対象を取らずにスタックに置かれる。その能力の解決中に、あなたは{X}を支払ってもよい。そうしたとき、もう一つの能力が誘発し、あなたは戦場に戻すクリーチャー・カード1枚を対象として選ぶ。これは、「そうしたなら」と書かれている能力とは異なり、マナが支払われた後、対象とするクリーチャー・カードが選ばれる前というタイミングで、プレイヤーは呪文を唱えたり能力を起動したりできる。
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最新版は以下のページにあります。
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/core-set-2019-release-notes-2018-06-22
いつものように、ざっくり紹介。
以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docxでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。
参考にしたのは 2018/05/22 版(日本語更新版 2018/04/12)です。文章は以後アップデートされる可能性があります。
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製品情報
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基本セット2019 公式発売日 2018年7月13日(金)
マジック初心者体験会:2018年6月30日~7月1日
プレリリース・ウィークエンド:2018年7月7日~8日
ドラフト・ウィークエンド:2018年7月14日~15日
ストアチャンピオンシップ:2018年9月15日~16日
セットレアリティー内訳:コモン111、アンコモン80、レア53、神話レア16、基本土地20の計280種。
これとは別に、『基本セット2019』プレインズウォーカーデッキの一部としてのみ提供される25枚および、キャンペーン限定カード1枚(ボックス購入キャンペーンによってのみ入手可能)からなる。
2018年7月13日(金)より、構築戦でドミナリアが使用可能です。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになります。。
カラデシュ、霊気紛争
アモンケット、破滅の刻
イクサラン、イクサランの相克
ドミナリア、基本セット2019
「W17」という識別コードがついたカード
最も最近の禁止改定は2018年4月16日に行われました。(変更なし)
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/april-16-2018-banned-and-restricted-announcement-2018-04-16
次回禁止改訂は7月2日(月)(現地時間)です。
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一般注釈
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** 再録メカニズム:両面カード/Double-face card **
#以前の両面カードのルールからは変更がありません。
#基本セット2019では、ただ1枚のみ、両面カードが収録されています。
** ゲーム用物品:チェックリスト・カード **
#両面カードが封入されているので、チェックリスト・カードも存在します。
#が、今回はただ1枚のみなので、チェックする箇所はありません。
#ですが、これまでのチェックリスト・カードと同様に扱われます。
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カード別注釈
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《アジャニ最後の抵抗》
{2}{W}{W}
エンチャント
あなたがコントロールしているクリーチャーかプレインズウォーカーが1体死亡するたび、あなたはアジャニ最後の抵抗を生け贄に捧げてもよい。そうしたなら、飛行を持つ白の4/4のアバター・クリーチャー・トークンを1体生成する。
対戦相手がコントロールしている呪文か能力によってあなたがこのカードを捨てるとき、あなたが平地をコントロールしている場合、飛行を持つ白の4/4のアバター・クリーチャー・トークンを1体生成する。
*あなたがコントロールしているクリーチャーやプレインズウォーカーが同時に複数死亡するなら、《アジャニ最後の抵抗》の1つ目の能力はそれと同じ回数誘発する。しかし、これを生け贄に捧げることができるのは1回のみである。よって、あなたが得るトークンは1体のみである。
《運命のきずな》(ボックス購入特典キャンペーン限定プロモカード)
{5}{U}{U}
インスタント
このターンに続いて追加の1ターンを行う。
運命のきずながいずれかの領域から墓地に置かれるなら、代わりに運命のきずなを公開し、オーナーのライブラリーに加えて切り直す。
#see《大祖始/Progenitus》など。
《風読みのスフィンクス》
{5}{U}{U}
クリーチャー ― スフィンクス
3/7
飛行
飛行を持つクリーチャーが1体攻撃するたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
*《風読みのスフィンクス》の能力は、それ自身が攻撃した場合も誘発する。
*《風読みのスフィンクス》の能力が誘発するには、そのクリーチャーが攻撃クリーチャーとして指定された直後に飛行を持っている必要がある。たとえば、《帆凧の海賊》で攻撃した場合、この能力は誘発する。《ペガサスの駿馬》と飛行を持たないクリーチャーで攻撃した場合、この能力は1回のみ誘発する。飛行を持つクリーチャー2体で攻撃した場合、この能力は2回誘発する。
《巨大な威厳》
{2}{G}
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたがパワーが4以上のクリーチャーをコントロールしている場合、カードを1枚引く。
*パワーが4以上のクリーチャーをあなたが何体コントロールしていたとしても、あなたはカードを1枚のみ引く。
《高山の月》
{R}
エンチャント
高山の月が戦場に出るに際し、基本でない土地・カードのカード名1つを選ぶ。
対戦相手がコントロールしていてその選ばれた名前を持つ土地はすべての土地タイプと能力を失い、「{T}:好きな色1色のマナ1点を加える。」を得る。
*《高山の月》の効果は特殊タイプや他のカード・タイプには影響しない。アーティファクト・土地からアーティファクトのカード・タイプを取り除いたり、伝説の土地から伝説という特殊タイプを取り除いたりしない。
*影響を受ける土地に「タップ状態で戦場に出る」という能力があるなら、それはその能力が適用される前にその能力を失う。他の、土地が戦場に出る状態を変更する能力や土地が「戦場に出るに際し」適用される能力も同様である。
《残酷な機械技師、テゼレット》(プレインズウォーカーデッキのみ)
{4}{U}{U}
伝説のプレインズウォーカー ― テゼレット
4
+1:カードを1枚引く。
0:あなたがコントロールしているアーティファクト1つを対象とする。あなたの次のターンまで、それはそれの他のタイプに加えて5/5のクリーチャーになる。
-7:あなたの手札から望む枚数のカードを裏向きの状態で戦場に出す。それらは5/5の
アーティファクト・クリーチャーである。
*《残酷な機械技師、テゼレット》の3つ目の能力によって戦場に出るカードは、5/5のアーティファクト・クリーチャーとして戦場に出る。それら自身の特性を持って戦場に出てから5/5になるわけではない。
*裏向きのクリーチャーのコピーとしてクリーチャーが戦場に出る場合や、裏向きのクリーチャーのコピーとしてトークンが生成される場合は、そのコピーはその裏向きのクリーチャー(この場合、他の特性を持たない5/5のアーティファクト・クリーチャー)と同じ特性を持つ。ただしそのコピーは表向きである。
*『基本セット2019』には、これらのカードを表向きにできるカードは含まれていない。このセットに含まれていないカードによる効果がこれらのカードを表向きにするなら、それを5/5のアーティファクト・クリーチャーにしていた効果は終了する。そのような効果がインスタントかソーサリーであるカードを表向きにしようとするなら、そのカードを公開し、それは裏向きのままになる。その場合には、それは5/5のアーティファクト・クリーチャーのままになる。
*裏向きのクリーチャーが戦場を離れた後に、何らかの効果(たとえば、『ドミナリア』の《テフェリーの誓い》)がそれを戦場に戻そうとするなら、その効果はそのカードを表向きで戦場に戻す。これによりそれがインスタントかソーサリーであるカードを戦場に出そうとするなら、代わりにそのカードは現在の領域に残る。
#裏向きにする能力による影響は、継続的効果第1種である。従って裏向きでなくなればP/Tの設定もなくなる。
《死の男爵》
{1}{B}{B}
クリーチャー ― ゾンビ・ウィザード
2/2
あなたがコントロールしているスケルトンとあなたがコントロールしている他のゾンビは+1/+1の修整を受け、接死を持つ。
*普通は《死の男爵》は自身に影響を与えない。しかし、あなたが何らかの方法でこれをスケルトンにできたなら、これはこれ自身に+1/+1の修整と接死を与えることになる。
《睡眠》
{2}{U}{U}
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーがコントロールしているクリーチャーをすべてタップする。それらのクリーチャーは、そのプレイヤーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
*《睡眠》の能力の後半は、対象としたプレイヤーが《睡眠》の解決時にコントロールしていたすべてのクリーチャーに影響を及ぼす。《睡眠》が実際にタップしたものに限られない。
《殲滅の龍、パラディア=モルス》
{3}{R}{G}{W}
伝説のクリーチャー ― エルダー・ドラゴン
6/6
飛行、警戒、トランプル
殲滅の龍、パラディア=モルスがまだダメージを与えていないなら、これは呪禁を持つ。
*《殲滅の龍、パラディア=モルス》が初めてダメージを与えるのと同時に何らかの誘発型能力が誘発したなら、その能力の対象を選ぶのは、《殲滅の龍、パラディア=モルス》が呪禁を持たなくなった後である。
《空乗りの巡回兵》
{2}{G}{U}
クリーチャー ― エルフ・スカウト
2/3
飛行
あなたのターンの戦闘の開始時に、あなたは{G}{U}を支払ってもよい。そうしたとき、あなたがコントロールしている他のクリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンターを1個置き、ターン終了時まで、そのクリーチャーは飛行を得る。
#訂正# カードには「そうしたなら」構文で印刷されていますが、誤りです。上記の通り訂正します。
*《空乗りの巡回兵》の誘発型能力は対象を取らずにスタックに置かれる。その能力の解決中に、あなたは{G}{U}を支払ってもよい。そうしたとき、もう一つの能力が誘発し、あなたはクリーチャー1体を対象として選ぶ。これは、「そうしたなら」と書かれている能力とは異なり、マナが支払われた後、対象としたクリーチャーがカウンターと飛行を得る前というタイミングで、プレイヤーは呪文を唱えたり能力を起動したりできる。
《秘紋のアルマサウルス》
{1}{G}{G}
クリーチャー ― 恐竜
2/5
対戦相手がクリーチャーか土地の、マナ能力でない能力を起動するたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
*《秘紋のアルマサウルス》の能力は、対戦相手が、手札にあるカードの能力(たとえば、『アモンケット』ブロックのサイクリング能力)や、墓地にあるカードの能力(たとえば、《骨ドラゴン》の能力)を起動しても誘発しない。それによりカードが戦場に出るとしても誘発しない。
《ビビアンの召致》
{5}{G}{G}
ソーサリー
あなたのライブラリーの一番上からカードを7枚見る。あなたはその中からクリーチャー・カード1枚を戦場に出してもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。これによりクリーチャーが戦場に出たとき、対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。その戦場に出たクリーチャーは自身のパワーに等しい点数のダメージをその対象としたクリーチャーに与える。
*《ビビアンの召致》を唱える際には、あなたは対象を選ばない。その呪文の解決中に、あなたはあなたが見たカードの中からクリーチャー・カードを1枚戦場に出してもよい。そうしたとき、別の能力が誘発する。あなたは、ダメージを与えるための、対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象として選ぶ。
《悠長な再構築》
{3}{U}{U}
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上からカードを3枚自分の墓地に置く。その後あなたはこれにより墓地に置かれた土地・カード1枚につきカードを1枚引く。
*《悠長な再構築》の誘発型能力が1つ解決されるたびに、その能力の解決中に墓地に置かれた土地・カードのみを数える。たとえば、対戦相手があるアップキープに土地・カードを2枚自分の墓地に置き、その次のアップキープに土地・カードを3枚置いた場合、あなたはカードをそれぞれ2枚と3枚引く。2枚と5枚引くわけではない。
《陽光浄化者》
{1}{W}
クリーチャー ― 人間・クレリック
1/4
陽光浄化者が戦場に出たとき、以下から1つを選ぶ。
・クリーチャー1体を対象とする。それの上からカウンターをすべて取り除く。陽光浄化者が戦場に残り続けているかぎり、それの上にカウンターを置くことはできない。
・対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはカウンターをすべて失う。陽光浄化者が戦場に残り続けているかぎり、そのプレイヤーはカウンターを得ることができない。
*置換効果によって、プレイヤーがイベントを変更したり置き換えたりすることが許されていて、その結果《陽光浄化者》の影響を受けるクリーチャーやプレイヤーの上にカウンターを置くことになる場合、そのプレイヤーはその置換効果を適用してもよいが、それらがカウンターを得ることはない。その元のイベント全体が置き換えられる場合(たとえば、《損魂魔道士》の置換効果が適用される場合)は、その元のイベントは起きない。
《呼び覚ます者イザレス》
{1}{B}{B}
伝説のクリーチャー ― 人間・ウィザード
3/3
接死
呼び覚ます者イザレスが攻撃するたび、あなたは{X}を支払ってもよい。そうしたとき、あなたの墓地から点数で見たマナ・コストがXのクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを死体カウンターが1個置かれた状態で戦場に戻す。そのクリーチャーが戦場を離れるなら、それを他の領域に置く代わりに追放する。
*《呼び覚ます者イザレス》の誘発型能力は対象を取らずにスタックに置かれる。その能力の解決中に、あなたは{X}を支払ってもよい。そうしたとき、もう一つの能力が誘発し、あなたは戦場に戻すクリーチャー・カード1枚を対象として選ぶ。これは、「そうしたなら」と書かれている能力とは異なり、マナが支払われた後、対象とするクリーチャー・カードが選ばれる前というタイミングで、プレイヤーは呪文を唱えたり能力を起動したりできる。
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Dominaria Release Notes
2018年4月19日 Ruling「ドミナリア」のリリースノートが発表されています。
とある事件によってプレビュー記事よりも早く公開されていましたが、
最新版はWPNのページにあります。
https://wpn.wizards.com/ja/resources/rules-documents
いつものように、ざっくり紹介。
以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docxでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。
参考にしたのは 2018/01/31 版(日本語更新版 2018/04/04)です。文章は以後アップデートされる可能性があります。
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製品情報
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ドミナリア 公式発売日 2018年4月27日(金)
マジック初心者体験会:2018年4月14日~15日
プレリリース・ウィークエンド:2018年4月21日~22日
ドラフト・ウィークエンド:2018年4月28日~29日
マジック・リーグ:2018年4月30日開始
スタンダード・ショーダウン:2018年5月6日開始
ストアチャンピオンシップ:2018年6月30日~7月1日
セットレアリティー内訳:コモン101、アンコモン80、レア53、神話レア15、基本土地20の計269種。
これとは別に、『ドミナリア』プレインズウォーカーデッキの一部としてのみ提供される10枚および、キャンペーン限定カード1枚(『ドミナリア』ボックス購入キャンペーンによってのみ入手可能)からなる。
2018年4月27日(金)より、構築戦でドミナリアが使用可能です。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになります。。
カラデシュ、霊気紛争
アモンケット、破滅の刻
イクサラン、イクサランの相克
ドミナリア
「W17」という識別コードがついたカード
最も最近の禁止改定は2018年4月16日に行われました。(変更なし)
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/april-16-2018-banned-and-restricted-announcement-2018-04-16
次回禁止改訂は7月2日(月)(現地時間)です。
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一般注釈
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*** 英雄譚・カード / Saga ***
《ベナリア史》
{1}{W}{W}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I, II ― 警戒を持つ白の2/2の騎士・クリーチャー・トークンを1体生成する。
III ― ターン終了時まで、あなたがコントロールしている騎士は+2/+1の修整を受ける。
#伝承カウンターは以下のいずれかの方法で置かれる。
#1)戦場に出る際に置かれる。
#2)戦闘前・メインフェイズのターン起因処理として置かれる。
#いずれもスタックを使用しない。
*英雄譚の文章欄の左側に書かれている各シンボルは章能力/Chapter Abilityを表している。章能力は誘発型能力であり、英雄譚の上に伝承カウンターが置かれて英雄譚の上に置かれている伝承カウンターの個数がこの能力の章番号の数以上になったときに誘発する。章能力はスタックに置かれるので、対応することができる。
#従って、章能力は通常、以下のいずれで誘発する。
#1)英雄譚が戦場に出た後
#2)あなたの戦闘前・メインフェイズに入った後(ソーサリーを唱えられないことに注意)
*すでに伝承カウンターが章番号の数以上置かれている英雄譚の上に伝承カウンターが置かれても、その章能力は誘発しない。たとえば、英雄譚の上に3個目の伝承カウンターが置かれると、IIIの章能力が誘発するが、IとIIが再び誘発することはない。
*英雄譚の上に置かれた伝承カウンターの数が、その英雄譚の最大の章番号の数(『ドミナリア』セットでは常に3)以上になって、その章能力がスタックを離れた(たとえば、それが解決されたり打ち消されたりした)なら、その英雄譚のコントローラーはその英雄譚を生け贄に捧げる。これは状況起因処理であり、スタックを使わない。
#→計略(CR312.6)を参照。
###(以下、推測)
#新規CR文章を読まないことにはなんともいえないが、一旦伝承カウンターが3個以上になってIII能力が誘発した後に、その英雄譚から伝承カウンターが取り除かれて2個以下になった場合でも、III能力がスタックから離れたのであれば、その後の状況起因処理で英雄譚は生け贄に捧げられるように読める。端的に言うと、III能力を使い回すことはおそらくできない。
*** 中心となるテーマ:伝説のパーマネント ***
#『ドミナリア』には、1パックに少なくとも1枚の伝説のクリーチャーが入っている。
#レジェンド・ルールに変更はない。
#プレインズウォーカーは全て伝説のパーマネントである。(これは少し前に行われた変更である)
*『ドミナリア』セットから、プレインズウォーカー以外の伝説のカードは装飾のあるカード枠を用い、カード名の欄にも特別な飾りがついている。この変更は表面的なものでルール上の意味はないが、ゲーム中に一目で伝説のカードを区別する役に立つだろう。
*** 新メカニズム:伝説のソーサリー/Legendary Sorcery ***
《ウルザの殲滅破》
{4}{W}
伝説のソーサリー
(伝説のソーサリーは、あなたが伝説のクリーチャーか伝説のプレインズウォーカーをコントロールしているときにのみ唱えられる。)
伝説でなく土地でもないパーマネントをすべて追放する。
*あなたが伝説のクリーチャーか伝説のプレインズウォーカーをコントロールしていないかぎり、あなたは伝説のソーサリーを唱えることはできない。あなたが伝説のソーサリーを唱え始めた後は、伝説のクリーチャーや伝説のプレインズウォーカーのコントロールを失ったとしてもその呪文には影響がない。
*唱える上での制限以外には、ソーサリーが持つ「伝説の」の特殊タイプには特別なルールはない。1ターン中に伝説のソーサリーをいくつ唱えてもよい。また、デッキに伝説のカードが何枚入っていても構わない(ただし、同じ名前を持つカードは4枚以内である)。
#ソーサリーはパーマネントにはならないので、それが伝説性を持つことでレジェンド・ルールが適用されることはほぼない。無垢なフロアジャッジを試さないこと。
*** 新ルール用語:歴史的 / Histroic ***
#歴史的/Historic は、ゲーム上の用語である。
# ・「伝説の」の特殊タイプ
# ・「アーティファクト」のカード・タイプ
# ・「英雄譚」のエンチャント・タイプ
#のいずれかを持つカードを意味する。
#これが直感的でないのは、タイプ行全て(特殊タイプ、カードタイプ、サブタイプ)を見渡すからである。
*カードか呪文かパーマネントが歴史的であるとは、それが「伝説の」の特殊タイプか「アーティファクト」のカード・タイプか「英雄譚」のサブタイプを持っていることである。これらの特性を2つ以上持っていたとしても、そのオブジェクトが他の歴史的オブジェクトよりも歴史的であったり、追加の恩恵をもたらしたりすることはない。オブジェクトは歴史的であるかないか、どちらかである。
#忘れがちであるが、「伝説のソーサリー」は歴史的である。
*** ルール変更:ダメージをプレインズウォーカーに移し替えることはできない ***
以前は、戦闘ダメージでないダメージの移し替えが可能だった。これは、あなたがコントロールしている発生源が戦闘ダメージでないダメージを対戦相手に与えるなら、あなたは、代わりにその発生源がそのダメージをその対戦相手がコントロールしているプレインズウォーカー1体に与えることを選べるというものであった。『ドミナリア』セットの発売にあたり、このルールを削除する。
今まで「プレイヤー1人を対象」として一定のダメージを与えることになっていた多数のカードが、以下のような変更を受ける。
・「クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象」とすると書かれていた能力は「クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象」とするように変更された。
・「プレイヤー1人を対象」とすると書かれていた能力は「プレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象」とするように変更された。ただし、ダメージの量が、そのプレイヤーやプレイヤーがコントロールしているオブジェクトの情報を用いて計算される場合には、その能力は変更されず、新しいルールではダメージを与えられるのはプレイヤーのみになった。
・「対戦相手1人を対象」とすると書かれていた能力は「対戦相手1人かプレインズウォーカー1体を対象」とするように変更された。ただし、やはり上記と同様の例外がある。これらの呪文や能力では、あなたがコントロールしているプレインズウォーカーも対象にできる。
・対象とせずにダメージを与える能力は変更されていない。ただし、例外が1つある(《激情の薬瓶砕き》)。
これらの変更に加えて、他にも、ダメージを変更するような少数のカードも影響を受ける。特に、何かを対象として、それに与えられるダメージを軽減するような効果が、上記の方針の下で変更を受けた。
#説明スライドを作成しました。
https://docs.google.com/presentation/d/12yShpHhELmDNSamvOcms-7qNacvBCDcSpRfm047FsRg/edit?usp=sharing
#オラクルの変更は法則があるものの、かなりややこしく理解するには困難なので、オラクルを参照したほうが確実です。少なくとも、自分のデッキのカードは、何を対象にできるのかは把握しておいたほうがよいでしょう。
*呪文や能力で、対象にできるものの記載が省略されることがある。その場合に対象にできるのは、クリーチャーかプレインズウォーカーかプレイヤーである。(なお、日本語版では、対象にできるものに関する省略はしていない。)たとえば、英語版では、「any target」(日本語版では「クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする」)、「another target」(日本語版では「他のクリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする」)、「up to three targets」(日本語版では「クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤー合わせて最大3つを対象とする」)のような記載になる。カードや、クリーチャーでもプレインズウォーカーでもないパーマネントは、対象にできるものの記載が省略されている呪文や能力の対象にできない。
*このルール変更に関連して、700枚以上のカードが変更を受けた。すべての変更を含む、カードの現在のルール・テキストはhttp://Gatherer.Wizards.comで確認できる。
#「キッカー」、「マナ・プールの記載の削除」、「三人称単数theyの使用」、「『この呪文』という表現の使用」、「チェックランド」に関しては省略します。
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カード別注釈
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《悪意の騎士》
{1}{B}
クリーチャー ― 人間・騎士
2/2
先制攻撃
白からの呪禁(このクリーチャーは、対戦相手がコントロールしている白の呪文や能力の対象にならない。)
いずれかのプレイヤーが白のパーマネントをコントロールしているかぎり、悪意の騎士は+1/+0の修整を受ける。
*「[特性]からの呪禁」は、呪禁能力の変種である。「白からの呪禁」は、「このパーマネントは、対戦相手がコントロールしている白の呪文や対戦相手がコントロールしている白の発生源の能力の対象にならない。」を意味する。
#発生源を見ることに注意。
《悪魔王ベルゼンロック》
{4}{B}{B}
伝説のクリーチャー ― エルダー・デーモン
6/6
飛行、トランプル
悪魔王ベルゼンロックが戦場に出たとき、土地でないカードが追放されるまで、あなたのライブラリーの一番上からカードを1枚ずつ追放する。その後、そのカードをあなたの手札に加える。そのカードの点数で見たマナ・コストが4以上なら、この手順を繰り返す。悪魔王ベルゼンロックはあなたに、これによりあなたの手札に加えられたカード1枚につき1点のダメージを与える。
*この誘発型能力が解決された後は、あなたが点数で見たマナ・コストが3以下で土地でないカードを追放するか、この手順の実行中にカードをそれ以上追放できなくなるまでは、この能力の処理が続く。《悪魔王ベルゼンロック》の恩寵の受け取りを、勝手に中断することは許されない。
《アルガイヴ国家執事、ベイルド》
{2}{W}{W}
伝説のクリーチャー ― 人間・兵士
2/4
警戒
あなたやあなたがコントロールしているプレインズウォーカーを攻撃するクリーチャー1体につきそのコントローラーが{1}を支払わないかぎり、その攻撃はできない。
*双頭巨人戦では、クリーチャーがあなたのチームメイトやあなたのチームメイトがコントロールしているプレインズウォーカーを攻撃するためにマナを支払う必要はない。これは以前のルールからの変更点である。
#2HGではルールの変更があり、攻撃時にどちらのプレイヤーを攻撃するかを宣言するようになりました。詳しくは更新されたCRを参照してください。
《陰謀団の聖騎士》
{3}{B}
クリーチャー ― 人間・騎士
4/2
あなたが歴史的な呪文を唱えるたび、陰謀団の聖騎士は各対戦相手にそれぞれ12点のダメージを与える。(歴史的とは、アーティファクトと伝説と英雄譚のことである。)
#訂正# 「それぞれ1点のダメージを与える。」となっているが、これは誤りである。正しくは「それぞれ2点のダメージを与える。」である。
《艦の整備士、ティアナ》
{3}{R}{W}
伝説のクリーチャー ― 天使・工匠
3/3
飛行、先制攻撃
あなたがコントロールしているオーラか装備品が1つ戦場から墓地に置かれるたび、次の終了ステップの開始時に、あなたはそのカードをオーナーの手札に戻してもよい。
* 《艦の整備士、ティアナ》の最後の能力が誘発すると、遅延誘発型能力が生成される。それによってあなたは次の終了ステップにオーラか装備品を戻すことができる。遅延誘発型能力は、《艦の整備士、ティアナ》が次の終了ステップの前に戦場を離れたとしても誘発する。
#黒服の方々へ:これの誘発忘れの処理を考えよ。
《ケルドの戦呼び》
{1}{R}
クリーチャー ― 人間・戦士
2/2
ケルドの戦呼びが攻撃するたび、あなたがコントロールしている英雄譚1つを対象とし、それの上に伝承カウンターを1個置く。
*ブロック・クリーチャーが指定される前に、対象とした英雄譚の該当する章能力が誘発して解決される。
《減衰球》
{2}
アーティファクト
2点以上のマナを引き出す目的で土地が1つタップされるなら、それは他のタイプや点数の代わりに{C}を生み出す。
プレイヤーが各呪文を唱えるためのコストはそれぞれ、そのプレイヤーがこのターンに唱えた他の呪文1つにつき{1}多くなる。
*複数の置換効果が、あなたがコントロールしている能力が生み出すマナに影響を及ぼす場合、適用する効果を1つ選ぶ。その後で、他の効果が適用可能であるかどうかを決定する。1つの置換効果を、これにより同じイベントに2回以上適用することはできない。
#→《汚染/Contamination》など。
*《減衰球》の2つ目の能力は、そのターンに唱えられた呪文の数を数える。その呪文が唱えられた時点では《減衰球》が戦場に出ていなかったとしても数に入れる。たとえば、《減衰球》自身が、あなたがそのターンに唱えた3番目の呪文であったなら、あなたが次に唱える呪文のコストは{3}多くなる。
《孤独な王、グラン》
{4}{G}{G}
伝説のクリーチャー ― 類人猿・戦士
5/5
キッカー{3}(あなたはこの呪文を唱えるに際し、追加で{3}を支払ってもよい。)
孤独な王、グランがキッカーされていたなら、これは+1/+1カウンターが5個置かれた状態で戦場に出る。
孤独な王、グランが単独で攻撃するたび、ターン終了時まで、これのパワーとタフネスを2倍にする。
*何らかの効果にクリーチャーのパワーを「2倍にする」よう指示があるなら、それは「そのクリーチャーは+X/+0の修整を受ける。Xはそれのパワーに等しい。」を意味する。タフネスについても同様である。
#第7c種。
《最初の噴火》
{2}{R}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― 最初の噴火は、飛行を持たない各クリーチャーにそれぞれ1点のダメージを与える。
II ― {R}{R}を加える。
III ― 山1つを生け贄に捧げる。そうしたなら、最初の噴火は各クリーチャーにそれぞれ3点のダメージを与える。
*《最初の噴火》の最後の章能力の解決中、あなたは可能なら山1つを生け贄に捧げなければならない。複数の山を生け贄に捧げて与えるダメージを増やすようなことはできない。
《史学者の護法印》
{2}{U}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(パーマネント)
エンチャントされているパーマネントは呪禁を持つ。
エンチャントされているパーマネントが戦場を離れたとき、それが歴史的であった場合、カードを2枚引く。(歴史的とは、アーティファクトと伝説と英雄譚のことである。)
*あなたが《史学者の護法印》で対戦相手のパーマネントをエンチャントして、その対戦相手のパーマネントが呪禁を得たなら、そのプレイヤーは依然としてそのパーマネントを対象にできるが、あなたはそれを対象にできない。
《ジェラードの勝利》
{1}{W}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I, II ― あなたがコントロールしていて最大のパワーを持つクリーチャー1体を対象とし、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
III ― あなたがコントロールしていて最大のパワーを持つクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは飛行と先制攻撃と絆魂を得る。
*《ジェラードの勝利》の各章能力はそれぞれ、あなたがコントロールしているクリーチャーの中で最大のパワーを持つクリーチャーのうち1体を対象とする。その能力の解決前にあなたがコントロールしている他のクリーチャーのパワーが対象としたクリーチャーのパワーより大きくなったなら、その対象は不適正である。
《叙爵》
{2}{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、+2/+2の修整を受けるとともに先制攻撃を持ち、それの他のタイプに加えて騎士でもある。
*《叙爵》はすでに騎士であるクリーチャーもエンチャントできる。それは+2/+2の修整を受けるとともに先制攻撃を持つようになるが、騎士になることによる恩恵は受けない。
#「騎士・騎士」とはならない。
《セラからの翼》
{3}{W}
伝説のエンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは伝説であり、+1/+1の修整を受けるとともに飛行と警戒と絆魂を持つ。
*あなたが《セラからの翼》を2つコントロールしていて、それらがあなたがコントロールしていて同じ名前を持つ2体のクリーチャーにつけられている場合、「レジェンド・ルール」はエンチャントされているクリーチャーと《セラからの翼》に同時に適用される。あなたは、残す方のクリーチャーをエンチャントしている《セラからの翼》を残すことを選択できる。
#端的にいうと、《セラからの翼》がついたクリーチャーを1体残すことができる。
*あなたが同じ名前を持つパーマネントを2つコントロールしていて、そのうち一方のみが伝説であるなら、「レジェンド・ルール」は適用されない。
《多勢の兜》
{4}
伝説のアーティファクト ― 装備品
あなたのターンの戦闘の開始時に、装備しているクリーチャーが伝説であってもそのトークンは伝説ではないことを除き、装備しているクリーチャーのコピーであるトークンを1体生成する。そのトークンは速攻を得る。
装備{5}
#特定の特性をコピーしない効果。(CR706.9d)
*このトークンは伝説ではない。またこの例外規定はコピー可能である。後になって他の何かがこのトークンをコピーするなら、そのコピーも伝説ではない。あなたが同じ名前を持つパーマネントを2つ以上コントロールしていて、そのうち1つのみが伝説であるなら、「レジェンド・ルール」は適用されない。
*このトークンは永続的に速攻を得るが、この効果はコピー可能ではない。後になって他の何かがこのトークンをコピーするなら、そのコピーは速攻を持たない。
*《多勢の兜》の誘発型能力の解決前に装備しているクリーチャーが戦場を離れた場合や、装備しているクリーチャーが存在しない場合は、トークンは生成されない。しかし、《多勢の兜》が、それの誘発型能力がスタック上にある間に戦場を離れたなら、最後のときにそれを装備していたクリーチャーのトークンが生成される。そのクリーチャーも戦場を離れていたなら、それの最後の情報を用いて、生成するトークンの特性を決定する。
#誘発型能力の解決前に、
#「《多勢の兜》が戦場にあってあって装備しているクリーチャーがいない場合」=トークンは出ない。
#「《多勢の兜》が戦場を離れ、最後の状態はクリーチャーに装備されていた場合」=LKIで出る。
《チェイナーの苦悩》
{3}{B}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I, II ― チェイナーの苦悩は各対戦相手にそれぞれ2点のダメージを与え、あなたは2点のライフを得る。
III ― 黒のX/Xのナイトメア・ホラー・クリーチャー・トークンを1体生成する。Xはあなたのライフ総量の端数を切り上げた半分に等しい。それはあなたにX点のダメージを与える。
*《選定された行進》のような効果によって《チェイナーの苦悩》の最後の章能力でナイトメア・ホラー・トークンが2体生成される場合は、それぞれがあなたにX点のダメージを与える。
《転生するデアリガズ》
{4}{B}{R}{G}
伝説のクリーチャー ― ドラゴン
7/7
飛行、トランプル、速攻
転生するデアリガズが死亡するなら、代わりに、これを卵カウンターを3個置いた状態で追放する。
あなたのアップキープの開始時に、転生するデアリガズが卵カウンターが置かれた状態で追放されている場合、これの上から卵カウンターを1個取り除く。その後、転生するデアリガズの上に卵カウンターが置かれていないなら、これを戦場に戻す。
*他にも《転生するデアリガズ》が死亡するなら追放するという効果があるなら、あなたは《転生するデアリガズ》自身の効果を先に適用して、卵カウンターを3個置くことができる。
#→《マグマのしぶき/Magma Spray》など。
《でたらめな砲撃》
{5}{R}
エンチャント
でたらめな砲撃が戦場に出たとき、あなたがコントロールしておらずエンチャントでもないパーマネント4つを選び、それらの上に照準カウンターをそれぞれ1個置く。
あなたの終了ステップの開始時に、あなたがコントロールしていないパーマネント2つ以上の上に照準カウンターが置かれていた場合、それらのパーマネントのうち1つを無作為に選び、それを破壊する。
*照準カウンターは互いに区別しない。《でたらめな砲撃》は、照準カウンターが上に置かれていてあなたがコントロールしていないパーマネントであればどれでも破壊する可能性がある。そのカウンターがどのようにしてそこに置かれたのかは関係ない。たとえば、あなたや他の対戦相手が唱えた別の《でたらめな砲撃》によって置いた照準カウンターであっても関係ない。
*破壊不能を持ったパーマネントの上に照準カウンターが置かれている場合は、照準カウンターが置かれている他のパーマネントの中から、無作為に選んで破壊するパーマネントを選ばれなければならない。
《墓場波、ムルドローサ》
{3}{B}{G}{U}
伝説のクリーチャー ― エレメンタル・アバター
6/6
あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地から各パーマネント・タイプのパーマネント・カードをそれぞれ最大1枚プレイしてもよい。(カード1枚が複数のパーマネント・タイプを持っているなら、それをプレイするに際し、1つを選ぶ。)
*たとえば、アーティファクト・クリーチャー・カード1枚をアーティファクト・カードとして唱え、別のアーティファクト・クリーチャー・カードをクリーチャー・カードとして唱えることができる。
*カードを墓地からプレイできるという効果が複数ある場合(たとえば、《ギサとゲラルフ》と《幽霊の酋長、カラドール》がある場合)は、それによりカードをプレイし始める際に、どの効果の許諾によりプレイするのかを宣言しなければならない。
《ハルシオンの目撃者、エヴラ》
{4}{W}{W}
伝説のクリーチャー ― アバター
4/4
絆魂
{4}:あなたのライフ総量とハルシオンの目撃者、エヴラのパワーを交換する。
*《ハルシオンの目撃者、エヴラ》が、その起動型能力の解決時に戦場になかったなら、交換は起こらず、この能力は何もしない。しかし、《ハルシオンの目撃者、エヴラ》が戦場にありパワーが0以下であった場合は、交換が起きてあなたはゲームに敗北する。
《ファイアソングとサンスピーカー》(ボックス購入特典キャンペーン限定プロモカード)
{4}{R}{W}
伝説のクリーチャー ― ミノタウルス・クレリック
4/6
あなたがコントロールしていて赤でありインスタントかソーサリーである呪文は絆魂を持つ。
白でありインスタントかソーサリーである呪文によりあなたがライフを得るたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。ファイアソングとサンスピーカーはそれに3点のダメージを与える。
*呪文によりあなたがライフを得るとは、その呪文のコストや効果によってあなたがライフを得ることを指示されるか、呪文のコストや効果が置換効果によって変更されて変更後のイベントがあなたがライフを得ることを含んでいたことである。呪文のコストや効果によって、あなたがコントロールしていて絆魂を持つ発生源にダメージを与えるように指示があった場合も、その呪文によりライフを得ることになる。
*白でありインスタントかソーサリーである呪文であれば、あなたがコントロールしていないものによってあなたがライフを得た場合も、《ファイアソングとサンスピーカー》の最後の能力は誘発する。
*あなたがコントロールしていて赤であり白である呪文がダメージを与え、それと別にあなたがライフを得るという指示もある場合には、《ファイアソングとサンスピーカー》の最後の能力は2回誘発する。
《マーフォークのペテン師》
{U}{U}
クリーチャー ― マーフォーク・ウィザード
2/2
瞬速
マーフォークのペテン師が戦場に出たとき、対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とし、それをタップする。ターン終了時まで、それは能力をすべて失う。
#0/0で能力により修整を得ているクリーチャーは、これによって能力を失うと0/0になって墓地に置かれる。
*対象としたクリーチャーのパワーとタフネスが「*/*」という形で書かれていて、それがパワーとタフネスを決める能力を持っている場合には、それがすべての能力を失うと0/0になる。それのパワーとタフネスが「*/*+1」という形で書かれていれば0/1になる。以下同様。
《モックス・アンバー》
{0}
伝説のアーティファクト
{T}:あなたがコントロールしている伝説のクリーチャーとプレインズウォーカーの中の好きな色1色のマナ1点を加える。
あなたがコントロールしている伝説のクリーチャーやプレインズウォーカーがすべて無色であるなら、《モックス・アンバー》の能力を起動することはできるが、それによりあなたがマナを加えることはない。無色は色ではない。
《刃の翼ヴェリックス》
{2}{R}{R}
伝説のクリーチャー ― ドラゴン
4/4
キッカー{3}(あなたはこの呪文を唱えるに際し、追加で{3}を支払ってもよい。)
飛行
刃の翼ヴェリックスが戦場に出たとき、これがキッカーされていた場合、「刃の翼カロックス」という名前で飛行を持つ赤の4/4の伝説のドラゴン・クリーチャー・トークンを1体生成する。
*《刃の翼ヴェリックス》の英語版では、伝説のトークンを生成する新しいテンプレートが使用されており、「create Karox Bladewing, a legendary 4/4 red Dragon creature token with flying」と記載されている。これは「create a legendary 4/4 red Dragon creature token with flying named Karox Bladewing」という文章と機能的に同一である。
《リッチの熟達》
{3}{B}{B}{B}
伝説のエンチャント
呪禁
あなたはこのゲームに敗北できない。
あなたがライフを得るたび、その点数に等しい枚数のカードを引く。
あなたがライフを失うたび、あなたが失ったライフ1点につき、あなたがコントロールしているパーマネント1つか、あなたの手札か墓地からカード1枚を、追放する。
リッチの熟達が戦場を離れたとき、あなたはこのゲームに敗北する。
*あなたがゲームに敗北できない間も、効果にそう記されているなら、対戦相手は依然としてゲームに勝利できる。
#→《副陽の接近/Approach of the Second Sun》
Rivals of Ixalan Release Notes
2018年1月11日 Ruling「イクサランの相克」のリリースノートが発表されています。
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/rivals-ixalan-release-notes-2018-01-05
いつものように、ざっくり紹介。
以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docxでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。
参考にしたのは 2017/11/20 版です。文章は以後アップデートされる可能性があります。
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製品情報
-------------------------------
イクサランの相克 公式発売日:2018年1月19日
プレリリース・イベント:2018年1月13日・14日
ドラフトウィークエンド:2018年1月20日・1月21日
ストア・チャンピオンシップ:2017年4月7日・8日
セットレアリティー内訳:コモン70、アンコモン60、レア48、神話レア13、基本土地5の計196種。
これとは別に、『イクサランの相克』プレインズウォーカーデッキの一部としてのみ提供される9枚からなる。
2018年1月19日(金)より、構築戦でイクサランが使用可能です。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになります。。
カラデシュ、霊気紛争
アモンケット、破滅の刻
イクサラン、イクサランの相克
「W17」という識別コードがついたカード
次回禁止改訂は1月15日(月)(現地時間)です。なお、次回プロツアーに影響が出ないように、モダン構築戦では改訂は行われません。
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一般注釈
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*** 新キーワード:昇殿/Ascend ***
* あなたが都市の承認を得た後では、そのゲームの終わりまでずっと、あなたはそれを持ち続ける。あなたが自分のパーマネントの一部または全部のコントロールを失ったとしても持ち続ける。都市の承認それ自身はパーマネントではなく、それを取り除くような効果は存在しない。
#一度昇殿を達成してしまえば、都市の承認は取り除かれない。機能しつづけるスレッショルドとも言える。
#「都市の承認」は付属カードとして封入されているが、これは紋章ではない。それは統率領域に置かれるものではない。これはオブジェクトではない。
#常在型能力でも都市の承認を得られることに留意せよ。一度得てしまえば、失われないことにも注意するべきである。対応できるかどうかは、昇殿を持つオブジェクトが何なにかを知る必要がある。
再録メカニズムについては省略します。
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カード別注釈
-------------------------------
*分割カード(たとえば、『アモンケット』ブロックの余波カード)の点数で見たマナ・コストは、その2つの半分が持つマナ・コスト両方を足したものである。分割カード1枚に点数で見たマナ・コストが2つあるわけではない。
*オブジェクトにマナ・コストがないなら、それの点数で見たマナ・コストは0である。0という点数で見たマナ・コストも、《アゾールの門口》を変身させるための1種類として扱う。
#つまり土地を追放しても、「0」としてカウントできる。
#第6種+第7b種。
* 《永遠への旅》が、あなたがコントロールしているがあなたがオーナーではないクリーチャーをエンチャントしているなら、それが死亡したとき、そのクリーチャーはそれのオーナーの墓地からあなたのコントロール下で戦場に戻る。多人数戦では、プレイヤーがゲームから除外されたなら、そのプレイヤーがオーナーであるカードもすべて除外される。あなたがゲームから除外されたなら、《永遠への旅》の効果によってあなたがコントロールしていたクリーチャーはすべて追放される。
#あくまで「エンチャント(あなたがコントロールしているクリーチャー)」であることと、伝説であることに注意せよ。
#起動型能力は対象を取る。従って対応されてしまうと打ち消されて何も起きない。
*《強者鏖殺》により、各プレイヤーがクリーチャー望む数をそれぞれ選び、その後でこれにより各プレイヤーが選んだクリーチャーのパワーの合計それぞれが4以下であることを確認する。たとえば、2/2のクリーチャー2体か、1/1と3/3のクリーチャー1体ずつを助けることができる。しかし、これら4体のクリーチャーすべてを助けることはできない。
*何らかの理由により、パワーが0未満のクリーチャーがあったなら、それはそれのコントローラーが選んだ他のクリーチャーのパワーの合計を減らす。これにより、パワーが5以上のクリーチャーにも生き残る可能性がある。
*それらの追放されたカードのうちいずれかを唱えるなら、それは誘発型能力の解決の一部として唱える。あなたはそれらを、そのターン、後になって唱えるために取っておくことはできない。カード・タイプに基づくタイミングの制限は無視する。それらの呪文は、ブロック・クリーチャーを指定する前に解決される。
* 追放されているカードを2枚以上唱えるなら、あなたはそれらを唱える順番を選ぶ。これにより唱えた呪文は、これによりそれより後に唱える呪文の対象になることができる。しかし、これにより唱えたパーマネント・呪文は、あなたがそれらの呪文をすべて唱え終わるまで解決されないので、そのパーマネントをこれにより唱える呪文の対象とすることはできない。たとえば、あなたが《双つ術》と《稲妻の一撃》を追放したなら、先に《稲妻の一撃》を唱え、その後それを対象として《双つ術》を唱えることができる。しかし、あなたがクリーチャー・カードとオーラ・カードを追放したなら、そのクリーチャーを対象としてそのオーラを唱えることはできない。
* 《狡猾な巾着切り》の置換効果は、トークンが戦場に出る方法を変更するような他の一切の置換効果よりも先に適用される。たとえば、対戦相手が《選定された行進》をコントロールしている場合、《狡猾な巾着切り》の効果の方が《選定された行進》の効果よりも先に適用されるので、あなたが得るトークンの数は2倍にならない。
#CR616.1を参照のこと。
*トークンがタップ状態で攻撃している状態で生成されるときに、そのトークンのコントローラーが攻撃プレイヤーでなかったなら、そのトークンはタップ状態で生成されるが、攻撃している状態ではない。トークンがクリーチャーをブロックしている状態で生成されるときに、そのトークンのコントローラーが防御プレイヤーでなかったなら、そのトークンは生成されるが、ブロックしている状態ではない。
*トークンを生成する効果が何らかの遅延誘発型能力も生成する場合、《狡猾な巾着切り》によってその能力のコントローラーが変わることはない。たとえば、対戦相手が《鏡割りのキキジキ》の能力を起動したなら、その遅延誘発型能力はその対戦相手がコントロールしている。その能力が誘発したとき、そのプレイヤーはそのトークンを生け贄に捧げることができないので、それは戦場に残る。
*しかし、トークンを生成する効果がトークンに何らかの誘発型能力を与えるなら、その能力が誘発した時点でトークンをコントロールしていたプレイヤーがその能力をコントロールするプレイヤーになる。たとえば、対戦相手が《狡猾な漂流者、ジェイス》の2つ目の能力を起動したなら、そのトークンは記載されている能力を持つ。その能力が誘発したとき、あなたがそれをコントロールしているので、あなたはそのトークンを生け贄に捧げなければならない。
#「トークンを生成する効果の一部」なのか、「トークンが持っている能力」なのかの違い。
*「再燃するフェニックス」という名前のカードがあなたの墓地にないなら、このエレメンタル・トークンの能力は誘発後に即座にスタックから取り除かれる。あなたはこのトークンを生け贄に捧げない。この能力の誘発後解決前に、その対象が不適正になった場合も、あなたはこのエレメンタル・トークンを生け贄に捧げない。どちらの場合も、この能力はあなたの次のアップキープに再び誘発する。
*他のカードが《再燃するフェニックス》をコピーする場合(たとえば、《変幻の襲撃者》がコピーする場合)は、このエレメンタル・トークンの誘発型能力は「再燃するフェニックス」という名前のカードを参照する。他のカード名を持つカードを参照するようになるわけではない。これは、《再燃するフェニックス》をコピーするカードが、《再燃するフェニックス》をコピーしている間も元のカードの名前を保持している場合(たとえば、《ディミーアの黒幕ラザーヴ》のような場合)も同様である。
*カジュアルなプレイでは、ゲームの外部のカードはあなたのカード・コレクションから選ぶ。イベントでは、ゲームの外部のカードはあなたのサイドボードから選ぶ必要がある。あなたはいつでも自分のサイドボードを見てよい。
#ひさびさに「ゲームの外部」からカードを取ってくる『願い』系カードである。スタンダード環境でも見られることになるので、サイドボードの取扱に関して復習しておくと良い。
*《胆力の道》の最後の能力が誘発するためには、あなたがコントロールしている攻撃クリーチャー2体が、それぞれ記載されている4つの能力のうち1つを持っていればよい。その2体が共通に持っている能力がある必要はない。たとえば、《太陽の歩哨》(警戒を持つクリーチャー)と《狂信的扇動者》(速攻を持つクリーチャー)で攻撃したなら、《胆力の道》の能力が誘発する。もちろん、《太陽の歩哨》2体で攻撃しても誘発する。
#継続的効果第6種である。戦場に出る際の置換効果を内包する能力にも影響が及ぶことに注意。(→《血染めの月/Blood Moon》)
*土地に、「タップ状態で戦場に出る」という能力があるなら、それはその能力が適用される前にその能力を失う。土地が持つ、それが戦場に出る方法を変更する能力や「戦場に出るに際し」適用される他の能力(たとえば、《手付かずの領土》の1つ目の能力)も同様である。
*土地に、他の土地のタイプを継続的に変更する能力(たとえば、《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》の能力)があったなら、その能力は、《血染めの太陽》がその土地の能力を取り除く前に適用されることになる。土地に、他のオブジェクトに能力を与える能力があったなら、《血染めの太陽》によって、その土地はその能力を与えなくなる。
#第4種と第6種の違い。
*《翡翠光のレインジャー》が1回目に探検を行ったときに、あなたが土地でないカードを公開してあなたのライブラリーの一番上に戻したなら、2回目の探検でも同じカードを公開することになる。それを見たあなたが驚いたフリをしないと、あなたは《翡翠光のレインジャー》の感情を害することになる。
#いつもの。
*どのプレイヤーも追放されたカードを見ることはできない。
*《誘導記憶喪失》が戦場を離れて、それが墓地に置かれなかったなら、追放されたカードは永遠に失われる。それらは、他の《誘導記憶喪失》が墓地に置かれても、手札に戻ることはない。その《誘導記憶喪失》が同じカードによって表されていたとしても、戻らない。
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https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/rivals-ixalan-release-notes-2018-01-05
いつものように、ざっくり紹介。
以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docxでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。
参考にしたのは 2017/11/20 版です。文章は以後アップデートされる可能性があります。
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製品情報
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イクサランの相克 公式発売日:2018年1月19日
プレリリース・イベント:2018年1月13日・14日
ドラフトウィークエンド:2018年1月20日・1月21日
ストア・チャンピオンシップ:2017年4月7日・8日
セットレアリティー内訳:コモン70、アンコモン60、レア48、神話レア13、基本土地5の計196種。
これとは別に、『イクサランの相克』プレインズウォーカーデッキの一部としてのみ提供される9枚からなる。
2018年1月19日(金)より、構築戦でイクサランが使用可能です。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになります。。
カラデシュ、霊気紛争
アモンケット、破滅の刻
イクサラン、イクサランの相克
「W17」という識別コードがついたカード
次回禁止改訂は1月15日(月)(現地時間)です。なお、次回プロツアーに影響が出ないように、モダン構築戦では改訂は行われません。
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一般注釈
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*** 新キーワード:昇殿/Ascend ***
702.130 昇殿/Ascend
702.130a インスタントかソーサリーである呪文の昇殿は呪文能力を表す。それは「あなたがパーマネントを10個以上コントロールしていて、あなたが都市の承認を持っていないなら、あなたは都市の承認を得て、このゲームの間それを持ち続ける。」を意味する。
702.130b パーマネントの昇殿は常在型能力を表す。それは「あなたがパーマネントを10個以上コントロールしていて、あなたが都市の承認を持っていないときならいつでも、あなたは都市の承認を得て、このゲームの間それを持ち続ける。」を意味する。
702.130c 「都市の承認を持っている/Having the city’s blessing」とは、他のルールや効果が参照できる目印として機能するが、それ以外にはルール上の意味を持たない記号である。同時に都市の承認を持てるプレイヤーの人数には制約がない。
702.130d プレイヤー1人が都市の承認を得たあと、ゲームの局面や先行するイベントが何らかの誘発条件に該当するかどうかを見るより先に、継続的効果が再度適用される。
* あなたが都市の承認を得た後では、そのゲームの終わりまでずっと、あなたはそれを持ち続ける。あなたが自分のパーマネントの一部または全部のコントロールを失ったとしても持ち続ける。都市の承認それ自身はパーマネントではなく、それを取り除くような効果は存在しない。
#一度昇殿を達成してしまえば、都市の承認は取り除かれない。機能しつづけるスレッショルドとも言える。
#「都市の承認」は付属カードとして封入されているが、これは紋章ではない。それは統率領域に置かれるものではない。これはオブジェクトではない。
#常在型能力でも都市の承認を得られることに留意せよ。一度得てしまえば、失われないことにも注意するべきである。対応できるかどうかは、昇殿を持つオブジェクトが何なにかを知る必要がある。
再録メカニズムについては省略します。
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カード別注釈
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《アゾールの門口》
{2}
伝説のアーティファクト
{1}, {T}:カードを1枚引き、その後あなたの手札からカード1枚を追放する。アゾールの門口により5種類以上の異なる点数で見たマナ・コストを持つカードが追放されたなら、あなたは5点のライフを得て、アゾールの門口をアンタップし、これを変身させる。
////
《太陽の聖域》
伝説の土地
(アゾールの門口から変身する。)
{T}:あなたのマナ・プールに好きな色1色のマナX点を加える。Xはあなたのライフ総量に等しい。
*分割カード(たとえば、『アモンケット』ブロックの余波カード)の点数で見たマナ・コストは、その2つの半分が持つマナ・コスト両方を足したものである。分割カード1枚に点数で見たマナ・コストが2つあるわけではない。
*オブジェクトにマナ・コストがないなら、それの点数で見たマナ・コストは0である。0という点数で見たマナ・コストも、《アゾールの門口》を変身させるための1種類として扱う。
#つまり土地を追放しても、「0」としてカウントできる。
《戦凧の匪賊》
{1}{U}
クリーチャー ― 人間・海賊
2/1
飛行
戦凧の匪賊が攻撃するたび、防御プレイヤーがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは能力をすべて失うとともに基本のパワーとタフネスが0/1になる。
#第6種+第7b種。
《永遠への旅》
{1}{B}{G}
伝説のエンチャント ― オーラ
エンチャント(あなたがコントロールしているクリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーが死亡したとき、それをあなたのコントロール下で戦場に戻し、その後永遠への旅を変身させた状態であなたのコントロール下で戦場に戻す。
/////
《永遠の洞窟、アザル》
伝説の土地
(永遠への旅から変身する。)
{T}:あなたのマナ・プールに、好きな色1色のマナ1点を加える。
{3}{B}{G}, {T}:あなたの墓地からクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
* 《永遠への旅》が、あなたがコントロールしているがあなたがオーナーではないクリーチャーをエンチャントしているなら、それが死亡したとき、そのクリーチャーはそれのオーナーの墓地からあなたのコントロール下で戦場に戻る。多人数戦では、プレイヤーがゲームから除外されたなら、そのプレイヤーがオーナーであるカードもすべて除外される。あなたがゲームから除外されたなら、《永遠への旅》の効果によってあなたがコントロールしていたクリーチャーはすべて追放される。
#あくまで「エンチャント(あなたがコントロールしているクリーチャー)」であることと、伝説であることに注意せよ。
《黄金の守護者》
{4}
アーティファクト・クリーチャー ― ゴーレム
4/4
防衛
{2}:あなたがコントロールしている他のクリーチャー1体を対象とする。黄金の守護者はそれと格闘を行う。このターン、黄金の守護者が死亡したとき、これを変身させた状態であなたのコントロール下で戦場に戻す。
/////
《黄金炉の駐屯所》
土地
(黄金の守護者から変身する。)
{T}:あなたのマナ・プールに、好きな色1色のマナ2点を加える。
{4}, {T}:無色の4/4のゴーレム・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。
#起動型能力は対象を取る。従って対応されてしまうと打ち消されて何も起きない。
《強者鏖殺》
{1}{W}{W}
ソーサリー
各プレイヤーはそれぞれ、自分がコントロールしている望む数のクリーチャーを、それらのパワーの合計が4以下になるように選び、その後自分がコントロールしている他のクリーチャーをすべて生け贄に捧げる。
*《強者鏖殺》により、各プレイヤーがクリーチャー望む数をそれぞれ選び、その後でこれにより各プレイヤーが選んだクリーチャーのパワーの合計それぞれが4以下であることを確認する。たとえば、2/2のクリーチャー2体か、1/1と3/3のクリーチャー1体ずつを助けることができる。しかし、これら4体のクリーチャーすべてを助けることはできない。
*何らかの理由により、パワーが0未満のクリーチャーがあったなら、それはそれのコントローラーが選んだ他のクリーチャーのパワーの合計を減らす。これにより、パワーが5以上のクリーチャーにも生き残る可能性がある。
《原初の嵐、エターリ》
{4}{R}{R}
伝説のクリーチャー ― エルダー・恐竜
6/6
原初の嵐、エターリが攻撃するたび、各プレイヤーのライブラリーの一番上のカードを追放する。その後あなたは、これにより追放されていて土地でない望む枚数のカードを、それらのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
*それらの追放されたカードのうちいずれかを唱えるなら、それは誘発型能力の解決の一部として唱える。あなたはそれらを、そのターン、後になって唱えるために取っておくことはできない。カード・タイプに基づくタイミングの制限は無視する。それらの呪文は、ブロック・クリーチャーを指定する前に解決される。
* 追放されているカードを2枚以上唱えるなら、あなたはそれらを唱える順番を選ぶ。これにより唱えた呪文は、これによりそれより後に唱える呪文の対象になることができる。しかし、これにより唱えたパーマネント・呪文は、あなたがそれらの呪文をすべて唱え終わるまで解決されないので、そのパーマネントをこれにより唱える呪文の対象とすることはできない。たとえば、あなたが《双つ術》と《稲妻の一撃》を追放したなら、先に《稲妻の一撃》を唱え、その後それを対象として《双つ術》を唱えることができる。しかし、あなたがクリーチャー・カードとオーラ・カードを追放したなら、そのクリーチャーを対象としてそのオーラを唱えることはできない。
《狡猾な巾着切り》
{3}{U}
クリーチャー ― 人間・海賊
2/2
瞬速
狡猾な巾着切りが戦場に出たとき、このターン、対戦相手のコントロール下で生成される各トークンは、代わりに、あなたのコントロール下で生成される。
* 《狡猾な巾着切り》の置換効果は、トークンが戦場に出る方法を変更するような他の一切の置換効果よりも先に適用される。たとえば、対戦相手が《選定された行進》をコントロールしている場合、《狡猾な巾着切り》の効果の方が《選定された行進》の効果よりも先に適用されるので、あなたが得るトークンの数は2倍にならない。
#CR616.1を参照のこと。
*トークンがタップ状態で攻撃している状態で生成されるときに、そのトークンのコントローラーが攻撃プレイヤーでなかったなら、そのトークンはタップ状態で生成されるが、攻撃している状態ではない。トークンがクリーチャーをブロックしている状態で生成されるときに、そのトークンのコントローラーが防御プレイヤーでなかったなら、そのトークンは生成されるが、ブロックしている状態ではない。
*トークンを生成する効果が何らかの遅延誘発型能力も生成する場合、《狡猾な巾着切り》によってその能力のコントローラーが変わることはない。たとえば、対戦相手が《鏡割りのキキジキ》の能力を起動したなら、その遅延誘発型能力はその対戦相手がコントロールしている。その能力が誘発したとき、そのプレイヤーはそのトークンを生け贄に捧げることができないので、それは戦場に残る。
*しかし、トークンを生成する効果がトークンに何らかの誘発型能力を与えるなら、その能力が誘発した時点でトークンをコントロールしていたプレイヤーがその能力をコントロールするプレイヤーになる。たとえば、対戦相手が《狡猾な漂流者、ジェイス》の2つ目の能力を起動したなら、そのトークンは記載されている能力を持つ。その能力が誘発したとき、あなたがそれをコントロールしているので、あなたはそのトークンを生け贄に捧げなければならない。
#「トークンを生成する効果の一部」なのか、「トークンが持っている能力」なのかの違い。
《再燃するフェニックス》
{2}{R}{R}
クリーチャー ― フェニックス
4/3
飛行
再燃するフェニックスが死亡したとき、「あなたのアップキープの開始時に、あなたの墓地から『再燃するフェニックス』という名前のカード1枚を対象とする。このクリーチャーを生け贄に捧げ、その対象としたカードを戦場に戻す。ターン終了時まで、それは速攻を得る。」を持つ赤の0/1のエレメンタル・クリーチャー・トークンを1体生成する。
*「再燃するフェニックス」という名前のカードがあなたの墓地にないなら、このエレメンタル・トークンの能力は誘発後に即座にスタックから取り除かれる。あなたはこのトークンを生け贄に捧げない。この能力の誘発後解決前に、その対象が不適正になった場合も、あなたはこのエレメンタル・トークンを生け贄に捧げない。どちらの場合も、この能力はあなたの次のアップキープに再び誘発する。
*他のカードが《再燃するフェニックス》をコピーする場合(たとえば、《変幻の襲撃者》がコピーする場合)は、このエレメンタル・トークンの誘発型能力は「再燃するフェニックス」という名前のカードを参照する。他のカード名を持つカードを参照するようになるわけではない。これは、《再燃するフェニックス》をコピーするカードが、《再燃するフェニックス》をコピーしている間も元のカードの名前を保持している場合(たとえば、《ディミーアの黒幕ラザーヴ》のような場合)も同様である。
《首謀者の収得》
{2}{B}{B}
ソーサリー
以下から1つを選ぶ。
・あなたのライブラリーからカード1枚を探し、それをあなたの手札に加え、その後あなたのライブラリーを切り直す。
・あなたはゲームの外部からあなたがオーナーであるカード1枚を選び、あなたの手札に加える。
*カジュアルなプレイでは、ゲームの外部のカードはあなたのカード・コレクションから選ぶ。イベントでは、ゲームの外部のカードはあなたのサイドボードから選ぶ必要がある。あなたはいつでも自分のサイドボードを見てよい。
#ひさびさに「ゲームの外部」からカードを取ってくる『願い』系カードである。スタンダード環境でも見られることになるので、サイドボードの取扱に関して復習しておくと良い。
《胆力の道》
{R}{W}
伝説のエンチャント
胆力の道が戦場に出たとき、これは先制攻撃も二段攻撃も警戒も速攻も持たない各クリーチャーにそれぞれ1点のダメージを与える。
あなたが、先制攻撃や二段攻撃や警戒や速攻を持つクリーチャー2体以上で攻撃するたび、胆力の道を変身させる。
/////
《制覇の塔、メッツァーリ》
伝説の土地
(胆力の道から変身する。)
{T}:あなたのマナ・プールに好きな色1色のマナ1点を加える。
{1}{R}, {T}:制覇の塔、メッツァーリは各対戦相手にそれぞれ2点のダメージを与える。
{2}{W}, {T}:このターンに攻撃したクリーチャー1体を無作為に選ぶ。そのクリーチャーを破壊する。
*《胆力の道》の最後の能力が誘発するためには、あなたがコントロールしている攻撃クリーチャー2体が、それぞれ記載されている4つの能力のうち1つを持っていればよい。その2体が共通に持っている能力がある必要はない。たとえば、《太陽の歩哨》(警戒を持つクリーチャー)と《狂信的扇動者》(速攻を持つクリーチャー)で攻撃したなら、《胆力の道》の能力が誘発する。もちろん、《太陽の歩哨》2体で攻撃しても誘発する。
《血染めの太陽》
{2}{R}
エンチャント
血染めの太陽が戦場に出たとき、カードを1枚引く。
土地はすべて、マナ能力でない能力をすべて失う。
#継続的効果第6種である。戦場に出る際の置換効果を内包する能力にも影響が及ぶことに注意。(→《血染めの月/Blood Moon》)
*土地に、「タップ状態で戦場に出る」という能力があるなら、それはその能力が適用される前にその能力を失う。土地が持つ、それが戦場に出る方法を変更する能力や「戦場に出るに際し」適用される他の能力(たとえば、《手付かずの領土》の1つ目の能力)も同様である。
*土地に、他の土地のタイプを継続的に変更する能力(たとえば、《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》の能力)があったなら、その能力は、《血染めの太陽》がその土地の能力を取り除く前に適用されることになる。土地に、他のオブジェクトに能力を与える能力があったなら、《血染めの太陽》によって、その土地はその能力を与えなくなる。
#第4種と第6種の違い。
《翡翠光のレインジャー》
{1}{G}{G}
クリーチャー ― マーフォーク・スカウト
2/1
翡翠光のレインジャーが戦場に出たとき、これは探検を行い、その後これはもう一度探検を行う。(あなたのライブラリーの一番上のカードを公開する。それが土地であるなら、そのカードをあなたの手札に加える。そうでないなら、このクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置き、その後、そのカードを戻すかあなたの墓地に置く。その後この手順を繰り返す。)
*《翡翠光のレインジャー》が1回目に探検を行ったときに、あなたが土地でないカードを公開してあなたのライブラリーの一番上に戻したなら、2回目の探検でも同じカードを公開することになる。それを見たあなたが驚いたフリをしないと、あなたは《翡翠光のレインジャー》の感情を害することになる。
#いつもの。
《誘導記憶喪失》
{2}{U}
エンチャント
誘導記憶喪失が戦場に出たとき、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札のカードをすべて裏向きに追放し、その後その枚数に等しい枚数のカードを引く。
誘導記憶喪失が戦場から墓地に置かれたとき、それらの追放されたカードをオーナーの手札に戻す。
*どのプレイヤーも追放されたカードを見ることはできない。
*《誘導記憶喪失》が戦場を離れて、それが墓地に置かれなかったなら、追放されたカードは永遠に失われる。それらは、他の《誘導記憶喪失》が墓地に置かれても、手札に戻ることはない。その《誘導記憶喪失》が同じカードによって表されていたとしても、戻らない。
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ソース:http://mtgcommander.net/rules.php
期間の限定こそあれ、銀枠が統率者戦で解禁されます。以下はざっくり訳です。
追記)12/03 に《Narf War》が禁止カードとして追加されました。
----
Unstableは盛り上がりそうだ。茶目っ気がふんだんに盛り込まれている。とはいえ使えるのは、カジュアルに焦点を当てていて、そこで起こる面白いことやおバカなことを楽しめる様な環境だけだ。
……いやまて! 我々はそのような環境を知っているぞ!
次の禁止リストの改訂日(1月15日)まで、統率者戦で銀枠カードが使用可能になります。
そう、知った通りだ! 《Fruitcake Elementals》をその不幸な立場から解き放つときだ! Unstableを祝おうじゃないか。
以下のカードは禁止される。これらは、1本制である多人数戦でふさわしく無かったり、他の似たようなカードが既に禁止されていたり、取り扱うにはあまりにも悪夢であるようなものだからだ。
Ashnod’s Coupon
Double Cross
Double Deal
Double Dip
Double Play
Double Take
Enter the Dungeon
Magical Hacker
Mox Lotus
Once More With Feeling
R&Ds Secret Lair
Richard Garfield
Staying Power
Time Machine
Nerf War 追加
以下のカードを使用する際には、注意しないといけない。これらは統率者戦というゲームにおいて取り扱うこと自体は可能なので、我々は禁止しようとはしない。が、考えもなしにこれらのカードを使うと、周りの頭痛は激しくなるしとても厄介な状態になることはうけあいだ。これらを使うなら、肝に銘じておこう。あなたがこれらのカードをプレイするのは、他のプレイヤーがゲームを楽しむことにつながらないだろう。そして、あなたとゲームをしてくれなくなる恐れがある。
Ach! Hans, Run!
Collector Protector
Incoming
Infernal Spawn of Infernal Spawn of Evil
Johnny, Combo Player
Mirror, Mirror
Topsy Turvy
Yet Another Aether Vortex
個人的には、"Gocha" カードは避けることを推奨する。使えば友人を早期に失いかねない。そして、これらのカードは銀枠の世界においても、それほど壊れているわけでない。あなたがきちんとそれらを指摘できるのであればね。
からくりについては、あなたのデッキ(99枚)には数えない。Unstableの構築戦にあるように、それぞれ1枚ずつであるなら、からくり・デッキの枚数は自由に決められる。最低枚数は15枚だ。
最後に、Unstableの《Spike》を使うのであれば、ルール13を忘れないようにしよう。ゲーム外のカードを参照する(注:サイドボード的なもの)場合は、プレイするグループにおいて、事前に使うことを申告している必要がある。
我々は、プレイヤーの皆さんが意図した精神でこれらのカードを使用することを願っています。さあ、楽しい時間を過ごしてください。そしてたくさんのリスを召喚してください。伯爵もそれを要求します。
-----
追記)Nerf War が禁止カードに追加されました。以下はその説明文です。
やはりというか、銀枠解禁には、肯定的であれ否定的であれ、大きな反響がありました。反応を頂いた皆さま、ありがとうございます。 6週間、楽しんでいただけると思います。
しかし、追加のカードを禁止する必要があると判断しました。 《Nerf War》は機能的にはプレイするのに問題がありません。そして、ごく一般的には、他の人のカードを傷つけないようにすることは当たり前のことで、事さらに伝える必要は無いと考えました。それにもかかわらず、多くの人々がそのような他人のカードを合法的に傷つけようとする行為を試みていました。そのようなことが強制されるのはショックであり、計画されることも恐怖であると思っています。それは統率者戦というフォーマットの精神を失っています。一方でまた、銃のような外見の物を使ってゲームストアやコンベンションの周りをうろつくことを人々に奨励することは少し問題です。以上から、《Nerf War》を削除する必要があると感じています。
相手のカードを傷つける方法を企んでいるような場合、プレイグループ、地元のゲームストア、または他の主催者がこれを防ぐために適切な処置を講じることをお勧めします。
さて、これまでの発表についていろいろ思うところはあるでしょうが、いくつかの誤解をとくために、私たちが考慮したことを以下に挙げます。
*WofCは私たちにこのようなこと(訳注:銀枠の解禁や禁止カード群の設定)をするように求めてはいません。WofCに計画を伝えたとき、彼らは支持的でしたが、通常どおり、私たち自身によって最終的な決定を行いました。
*これはテストや試用期間ではありません。数週間は少し違うことをするチャンスです。その後、通常の統率者戦ルールに戻ります。近いうちに起こることは、いくつかのプレイグループが遊んで楽しむカードを発見する可能性があるということです。
*私たちはごく短い期間の短絡的な利益のためにマジック・コミュニティの様々なポジションを危険にさらすことに関心がありません。そして、そうするために銀枠カードを売買しようとはしていませんでした。完全公開:(銀枠が)利用可能になった時点で、私はHasconのプロモーションセットを選びました。
ソース: http://mtgcommander.net/Forum/viewtopic.php?f=1&t=18754
----
というわけで、銀枠が使用可能になります。さあ、無茶な世界を楽しみましょう。
(Un-Announcementなので、1月15日以降にしれっと戻されている可能性はあります)
期間の限定こそあれ、銀枠が統率者戦で解禁されます。以下はざっくり訳です。
追記)12/03 に《Narf War》が禁止カードとして追加されました。
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Unstableは盛り上がりそうだ。茶目っ気がふんだんに盛り込まれている。とはいえ使えるのは、カジュアルに焦点を当てていて、そこで起こる面白いことやおバカなことを楽しめる様な環境だけだ。
……いやまて! 我々はそのような環境を知っているぞ!
次の禁止リストの改訂日(1月15日)まで、統率者戦で銀枠カードが使用可能になります。
そう、知った通りだ! 《Fruitcake Elementals》をその不幸な立場から解き放つときだ! Unstableを祝おうじゃないか。
以下のカードは禁止される。これらは、1本制である多人数戦でふさわしく無かったり、他の似たようなカードが既に禁止されていたり、取り扱うにはあまりにも悪夢であるようなものだからだ。
Ashnod’s Coupon
Double Cross
Double Deal
Double Dip
Double Play
Double Take
Enter the Dungeon
Magical Hacker
Mox Lotus
Once More With Feeling
R&Ds Secret Lair
Richard Garfield
Staying Power
Time Machine
Nerf War 追加
以下のカードを使用する際には、注意しないといけない。これらは統率者戦というゲームにおいて取り扱うこと自体は可能なので、我々は禁止しようとはしない。が、考えもなしにこれらのカードを使うと、周りの頭痛は激しくなるしとても厄介な状態になることはうけあいだ。これらを使うなら、肝に銘じておこう。あなたがこれらのカードをプレイするのは、他のプレイヤーがゲームを楽しむことにつながらないだろう。そして、あなたとゲームをしてくれなくなる恐れがある。
Ach! Hans, Run!
Collector Protector
Incoming
Infernal Spawn of Infernal Spawn of Evil
Johnny, Combo Player
Mirror, Mirror
Topsy Turvy
Yet Another Aether Vortex
個人的には、"Gocha" カードは避けることを推奨する。使えば友人を早期に失いかねない。そして、これらのカードは銀枠の世界においても、それほど壊れているわけでない。あなたがきちんとそれらを指摘できるのであればね。
からくりについては、あなたのデッキ(99枚)には数えない。Unstableの構築戦にあるように、それぞれ1枚ずつであるなら、からくり・デッキの枚数は自由に決められる。最低枚数は15枚だ。
最後に、Unstableの《Spike》を使うのであれば、ルール13を忘れないようにしよう。ゲーム外のカードを参照する(注:サイドボード的なもの)場合は、プレイするグループにおいて、事前に使うことを申告している必要がある。
我々は、プレイヤーの皆さんが意図した精神でこれらのカードを使用することを願っています。さあ、楽しい時間を過ごしてください。そしてたくさんのリスを召喚してください。伯爵もそれを要求します。
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追記)Nerf War が禁止カードに追加されました。以下はその説明文です。
やはりというか、銀枠解禁には、肯定的であれ否定的であれ、大きな反響がありました。反応を頂いた皆さま、ありがとうございます。 6週間、楽しんでいただけると思います。
しかし、追加のカードを禁止する必要があると判断しました。 《Nerf War》は機能的にはプレイするのに問題がありません。そして、ごく一般的には、他の人のカードを傷つけないようにすることは当たり前のことで、事さらに伝える必要は無いと考えました。それにもかかわらず、多くの人々がそのような他人のカードを合法的に傷つけようとする行為を試みていました。そのようなことが強制されるのはショックであり、計画されることも恐怖であると思っています。それは統率者戦というフォーマットの精神を失っています。一方でまた、銃のような外見の物を使ってゲームストアやコンベンションの周りをうろつくことを人々に奨励することは少し問題です。以上から、《Nerf War》を削除する必要があると感じています。
相手のカードを傷つける方法を企んでいるような場合、プレイグループ、地元のゲームストア、または他の主催者がこれを防ぐために適切な処置を講じることをお勧めします。
さて、これまでの発表についていろいろ思うところはあるでしょうが、いくつかの誤解をとくために、私たちが考慮したことを以下に挙げます。
*WofCは私たちにこのようなこと(訳注:銀枠の解禁や禁止カード群の設定)をするように求めてはいません。WofCに計画を伝えたとき、彼らは支持的でしたが、通常どおり、私たち自身によって最終的な決定を行いました。
*これはテストや試用期間ではありません。数週間は少し違うことをするチャンスです。その後、通常の統率者戦ルールに戻ります。近いうちに起こることは、いくつかのプレイグループが遊んで楽しむカードを発見する可能性があるということです。
*私たちはごく短い期間の短絡的な利益のためにマジック・コミュニティの様々なポジションを危険にさらすことに関心がありません。そして、そうするために銀枠カードを売買しようとはしていませんでした。完全公開:(銀枠が)利用可能になった時点で、私はHasconのプロモーションセットを選びました。
ソース: http://mtgcommander.net/Forum/viewtopic.php?f=1&t=18754
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というわけで、銀枠が使用可能になります。さあ、無茶な世界を楽しみましょう。
(Un-Announcementなので、1月15日以降にしれっと戻されている可能性はあります)
Ixalan Update Bulletin
2017年9月29日 Ruling コメント (1)『イクサラン』リリースによる総合ルールの更新紹介です。
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/ixalan-comprehensive-rules-changes-2017-09-28
以下は統率者2017での変更説明も含まれています。
#で始まる行は筆者のコメントです。
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104.2a, 304.5, 307.5, 603.2a, 701.13c, 702.7c, 810.8a
(英語のみ)"prevent" という単語はルール用語でも使用されている単語ですが、文書内で通常英単語として汎用的に使用されていました。理解の妨げになるので、文書内でルール用語として使用していない場合、"preclude" という単語を使用することにしました。機能的な変更はありません。
#日本語訳での変更はありません。
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112.10 (能力を得る/失う)
起動型能力を追加する効果に、起動指示が含まれる場合があります。(例:《偽善者、メアシル》)
これらの指示はそのオブジェクトに追加された能力の一部になる、とされました。
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120.2a (複数枚のカードを引く)
「カードを3枚引く」という効果は、実際には「カードを引く、カードを引く、カードを引く」ということを行います。更新されたこの項目では、個別にカードを引くよりも前に、「カードを3枚引く」というイベントを(置換効果などで)変更できることが記載されました。(例:《托鉢する者》)
----
120.2b (複数枚のカードは引けない)
《迷宮の霊魂》などの効果で、「2枚以上のカードを引くことができない」というものがあります。この効果と、複数枚のカードを引く効果を考慮する際のルールが示されました。
《迷宮の霊魂》が戦場にあるとしましょう。
・「2枚のカードを引く」という効果を実行する際には、1枚目は引けますが、2枚めは引くことができません。(一部は実行される)
・「2枚のカードを引いてもよい」という効果の場合、2枚引くことを選べません。(不可能なので)
・コストとして「2枚のカードを引く」という場合、そのコストを支払うことはできません。
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205.3g (アーティファクトのサブタイプ)
宝物/Treasure が追加されました。
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205.3j (プレインズウォーカーのサブタイプ)
ファートリ/Huatli が追加されました。また、「プレインズウォーカーの唯一性ルール」が廃止されたので、それに関する文言はなくなりました。
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205.3m (クリーチャーのサブタイプ)
恐竜/Dinosaur、三葉虫/Trilobite が追加されました。滅亡したサブタイプはありません。
----
207.2c (能力語)
収斂/Eminence、激昂/enrage が追加されました。
----
306.4, 704.5j (プレインズウォーカーの唯一性ルール)
『プレインズウォーカーの唯一性ルール』があった項目ですが、このルールは廃止されました。全てのプレインズウォーカーは『伝説の』という特殊タイプを持ち、レジェンド・ルールに従います。
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508.1d, 509.1c (可能なら攻撃する/ブロックする)
「毎ターン、可能なら攻撃する(ブロックする)」という効果があります。同一ターンに複数の戦闘フェイズが存在する場合に、それぞれの戦闘フェイズでこの強制がかかるように明確化されました。
#なお、オラクル・テキストも "each turn" から "each combat" に変更されたものがあります。
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508.3, 509.5 (攻撃/ブロックしたことによって誘発する)
ブロックしたことによって誘発する能力(CR509)と同様の項目を並べて記載されるようになりました。機能内容的な変更はありません。
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508.5, 802.2a, 805.10e (防御プレイヤー)
攻撃クリーチャーが攻撃しているプレイヤーは防御プレイヤーになりますが、通常それは戦闘中は固定されるはずです。ですが、《門の魔道士》により、それが絶対であるとは言えなくなりました。この項目については後の項目(508.6, 508.7)も含めて文言の変更が為されました。
----
508.6 (攻撃プレイヤー)
どのクリーチャーがプレイヤーを攻撃しているかを参照するカードはたくさんあります。しかし、プレイヤーが攻撃しているか、それとも他のプレイヤーを攻撃しているかはCRで未定義でした。この項目でそれをどのように解釈するかが示されました。
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508.7 (攻撃の選び直し)
CR508の項番は、あるカード(《門の魔道士》)によって変更を受けました。この項目は《門の魔道士》の効果をどのように処理するかが書かれています。
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605.1b (誘発型マナ能力)
《かごの中の太陽》は奇妙な能力です。土地の能力によってマナが加えられた時に誘発します。土地のマナ能力によってマナが加えられた時、ではありません。このような能力がマナ能力であるかそうでないかを決定するため、この項目によって、このような能力は常にマナ能力である、ということになりました。
#実のところ、《かごの中の太陽》だけで言うと、以前からマナ能力であったので変更はない。ただ、CRで明言されていなかっただけである。このため、《かごの中の太陽》が土地である(!?)場合に、土地からマナを出すと、繰り返し《かごの中の太陽》が誘発して止まらなくなる。そしてその結論は正しい。
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614.12, 614.16d (戦場に出る際に機能する置換効果)
この項目では、戦場に出る際に機能する置換効果について説明されています。
当初は単純な効果のみ考えれば良かったのですが、例外的なものが増えてきました。多くの場合は受け入れられるような結果につながりましたが、継続的効果がどのように置換効果と相互作用したかにおいては、多くの混乱を引き起こすようになりました。
このような混乱の一例として、Blood MoonとDimir Aqueductの組み合わせがあります。ルールに従うと、Dimir Aqueductはタップ状態で戦場に出ます……Blood Moonを無視して。そして、戦場に出ましたが、Dimir Aqueductは全ての能力を失い、誘発型能力は誘発しません。プレイヤーは、Blood Moonが戦場に出ている間、という特別な状況で起こる出来事を知っています。ですが、同じ状況に新しいカードが登場するたびに、まったく同じ混乱が引き起こされていました。つまるところ、プレイヤーはがルールシステムではなくカードの相互作用を学習しているということを示しています。それは必ずしも悪いことではありませんが、相互作用がもはやレアなケースではないときに問題を起こし始めます。
Arcane AdaptationとMetallic Mimicという組み合わせは、より奇妙なことを引き起こします。2枚はスタンダードで使用でき、部族デッキの使い手にとっては幸福な時間をもたらしてくれます。あなたのMetallic Mimicがイタチ好きで(選ぶ人はいないだろうけど。誰かいない?)、あなたがArcane Adaptationを使って、あなたがオーナーである全てのものをイタチにしました。(ひでえニオイだね)。さて、スタック上にはクラゲ・イタチ呪文があります。そして、それが戦場に出たなら、クラゲ・イタチをあなたはコントロールするでしょう。しかし、これまでのルールが適用された結果、Metallic Mimicからのカウンターは得られませんでした。
というわけで、このルールを変更します。これからは、戦場に出てくるパーマネントにどのような置換効果が適用されるのかを判断するのに、パーマネント自体の特性を変更する継続的効果を参照します。Blood Moonの下では、Dimir Aqueductはアンタップ状態で戦場に出ます。Humilityの下では、電結を持つクリーチャーは+ 1 / + 1カウンター無しで戦場に出ます。 Metallic MimicはArcane Adaptationの下で、イタチの軍隊に+ 1 / + 1カウンターを喜んで置くことができます。
旧CR614,16d には、「できない」効果について書かれていました。が、もはやレアなケースではない相互作用が出てきたので、この項目番号は1つ下にズレました。また、新CR614.17d には先程と同じように継続的効果を参照するような文章を足しています。
新しいルール・システムが完璧であるとは思いません。ですが、プレイヤーが思っている答えと、ルール上での答えが一致することが多くなると考えています。
#アイコニック・マスターズのリリースノートにおいて、《血染めの月》にかかれていた内容がこれになる。以前は戦場に出る際の置換効果を考慮する際に、すでに戦場にあって機能している継続的効果を(しばしば第4種であるが第6、第7種もありうる)考慮することはなかった。だが、今回の変更により戦場にある際に及ぼされる効果を考慮することになった。
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614.16 (効果によりカウンターが生成される/トークンが置かれる際の置換効果)
置換効果がトークンを生成したり、カウンターを置いたりする「効果」を見るときに、置換効果や軽減効果が影響するのならば、それを行うようになりました。
#例えば、これまではドロー・ステップのドローを《野生の言葉》で置き換えた場合、《倍増の季節》があっても、置換・軽減効果の影響を受けるイベントそのものが「効果」でないので、《倍増の季節》は適用されず、生成されるトークンは1体でした。
ですが、これからは置換・軽減効果の影響を受けるイベントそのものが効果でなかった場合ににも適用されるので、生成されるトークンは2体になります。
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701.38
探検を行う/Explore が追加されました。
----
702.25k, 110.5f, 704.5d (フェイズ・アウト)
昔々、フェイジングによってオブジェクトはフェイズ・アウト領域に移動していました。このような領域の移動は、Magic2010のルール変更によって全てではありませんが、なくなりました。フェイズ・アウトしたオブジェクトはそこに存在しないふりをするだけになったのです。しかし、トークンは実際には領域を移動した場合と同じように機能していたので、現実には消滅してしまうようになりましたが、《殴打頭蓋》が煉獄に置き去りにされるような奇妙な挙動を示すようになりました。 《テフェリーの防御》では、一時だけパーマネントがフェイズ・アウトします。そしてそれらは戻ってきます。トークン重視のデッキでもこのような挙動をさせるべきでしょう。そのため、ルールを更新し、フェイズ・アウト状態でトークンを生き残らせることにしました。
----
702.36f (変異のX)
怪物化のルールには、「怪物化 X」と、怪物的になった時に誘発する能力にあるXの値とがリンクするように書かれているルールがあります。変異に関しても同じようなカードがありますが、ルールは存在しませんでした。この項目により、同じようにリンクして処理することが可能になりました。
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711.1a, 711.1b (両面カードのシンボル)
両面カードに示されているシンボルに『イクサラン』のカードが加わりました。(羅針図と土地アイコン)
----
Glossary (用語集)
探検を行う/Explore が追加されました。
----
そんなところで。
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/ixalan-comprehensive-rules-changes-2017-09-28
以下は統率者2017での変更説明も含まれています。
#で始まる行は筆者のコメントです。
----
104.2a, 304.5, 307.5, 603.2a, 701.13c, 702.7c, 810.8a
(英語のみ)"prevent" という単語はルール用語でも使用されている単語ですが、文書内で通常英単語として汎用的に使用されていました。理解の妨げになるので、文書内でルール用語として使用していない場合、"preclude" という単語を使用することにしました。機能的な変更はありません。
#日本語訳での変更はありません。
----
112.10 (能力を得る/失う)
起動型能力を追加する効果に、起動指示が含まれる場合があります。(例:《偽善者、メアシル》)
これらの指示はそのオブジェクトに追加された能力の一部になる、とされました。
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120.2a (複数枚のカードを引く)
「カードを3枚引く」という効果は、実際には「カードを引く、カードを引く、カードを引く」ということを行います。更新されたこの項目では、個別にカードを引くよりも前に、「カードを3枚引く」というイベントを(置換効果などで)変更できることが記載されました。(例:《托鉢する者》)
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120.2b (複数枚のカードは引けない)
《迷宮の霊魂》などの効果で、「2枚以上のカードを引くことができない」というものがあります。この効果と、複数枚のカードを引く効果を考慮する際のルールが示されました。
《迷宮の霊魂》が戦場にあるとしましょう。
・「2枚のカードを引く」という効果を実行する際には、1枚目は引けますが、2枚めは引くことができません。(一部は実行される)
・「2枚のカードを引いてもよい」という効果の場合、2枚引くことを選べません。(不可能なので)
・コストとして「2枚のカードを引く」という場合、そのコストを支払うことはできません。
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205.3g (アーティファクトのサブタイプ)
宝物/Treasure が追加されました。
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205.3j (プレインズウォーカーのサブタイプ)
ファートリ/Huatli が追加されました。また、「プレインズウォーカーの唯一性ルール」が廃止されたので、それに関する文言はなくなりました。
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205.3m (クリーチャーのサブタイプ)
恐竜/Dinosaur、三葉虫/Trilobite が追加されました。滅亡したサブタイプはありません。
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207.2c (能力語)
収斂/Eminence、激昂/enrage が追加されました。
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306.4, 704.5j (プレインズウォーカーの唯一性ルール)
『プレインズウォーカーの唯一性ルール』があった項目ですが、このルールは廃止されました。全てのプレインズウォーカーは『伝説の』という特殊タイプを持ち、レジェンド・ルールに従います。
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508.1d, 509.1c (可能なら攻撃する/ブロックする)
「毎ターン、可能なら攻撃する(ブロックする)」という効果があります。同一ターンに複数の戦闘フェイズが存在する場合に、それぞれの戦闘フェイズでこの強制がかかるように明確化されました。
#なお、オラクル・テキストも "each turn" から "each combat" に変更されたものがあります。
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508.3, 509.5 (攻撃/ブロックしたことによって誘発する)
ブロックしたことによって誘発する能力(CR509)と同様の項目を並べて記載されるようになりました。機能内容的な変更はありません。
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508.5, 802.2a, 805.10e (防御プレイヤー)
攻撃クリーチャーが攻撃しているプレイヤーは防御プレイヤーになりますが、通常それは戦闘中は固定されるはずです。ですが、《門の魔道士》により、それが絶対であるとは言えなくなりました。この項目については後の項目(508.6, 508.7)も含めて文言の変更が為されました。
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508.6 (攻撃プレイヤー)
どのクリーチャーがプレイヤーを攻撃しているかを参照するカードはたくさんあります。しかし、プレイヤーが攻撃しているか、それとも他のプレイヤーを攻撃しているかはCRで未定義でした。この項目でそれをどのように解釈するかが示されました。
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508.7 (攻撃の選び直し)
CR508の項番は、あるカード(《門の魔道士》)によって変更を受けました。この項目は《門の魔道士》の効果をどのように処理するかが書かれています。
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605.1b (誘発型マナ能力)
《かごの中の太陽》は奇妙な能力です。土地の能力によってマナが加えられた時に誘発します。土地のマナ能力によってマナが加えられた時、ではありません。このような能力がマナ能力であるかそうでないかを決定するため、この項目によって、このような能力は常にマナ能力である、ということになりました。
#実のところ、《かごの中の太陽》だけで言うと、以前からマナ能力であったので変更はない。ただ、CRで明言されていなかっただけである。このため、《かごの中の太陽》が土地である(!?)場合に、土地からマナを出すと、繰り返し《かごの中の太陽》が誘発して止まらなくなる。そしてその結論は正しい。
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614.12, 614.16d (戦場に出る際に機能する置換効果)
この項目では、戦場に出る際に機能する置換効果について説明されています。
当初は単純な効果のみ考えれば良かったのですが、例外的なものが増えてきました。多くの場合は受け入れられるような結果につながりましたが、継続的効果がどのように置換効果と相互作用したかにおいては、多くの混乱を引き起こすようになりました。
このような混乱の一例として、Blood MoonとDimir Aqueductの組み合わせがあります。ルールに従うと、Dimir Aqueductはタップ状態で戦場に出ます……Blood Moonを無視して。そして、戦場に出ましたが、Dimir Aqueductは全ての能力を失い、誘発型能力は誘発しません。プレイヤーは、Blood Moonが戦場に出ている間、という特別な状況で起こる出来事を知っています。ですが、同じ状況に新しいカードが登場するたびに、まったく同じ混乱が引き起こされていました。つまるところ、プレイヤーはがルールシステムではなくカードの相互作用を学習しているということを示しています。それは必ずしも悪いことではありませんが、相互作用がもはやレアなケースではないときに問題を起こし始めます。
Arcane AdaptationとMetallic Mimicという組み合わせは、より奇妙なことを引き起こします。2枚はスタンダードで使用でき、部族デッキの使い手にとっては幸福な時間をもたらしてくれます。あなたのMetallic Mimicがイタチ好きで(選ぶ人はいないだろうけど。誰かいない?)、あなたがArcane Adaptationを使って、あなたがオーナーである全てのものをイタチにしました。(ひでえニオイだね)。さて、スタック上にはクラゲ・イタチ呪文があります。そして、それが戦場に出たなら、クラゲ・イタチをあなたはコントロールするでしょう。しかし、これまでのルールが適用された結果、Metallic Mimicからのカウンターは得られませんでした。
というわけで、このルールを変更します。これからは、戦場に出てくるパーマネントにどのような置換効果が適用されるのかを判断するのに、パーマネント自体の特性を変更する継続的効果を参照します。Blood Moonの下では、Dimir Aqueductはアンタップ状態で戦場に出ます。Humilityの下では、電結を持つクリーチャーは+ 1 / + 1カウンター無しで戦場に出ます。 Metallic MimicはArcane Adaptationの下で、イタチの軍隊に+ 1 / + 1カウンターを喜んで置くことができます。
旧CR614,16d には、「できない」効果について書かれていました。が、もはやレアなケースではない相互作用が出てきたので、この項目番号は1つ下にズレました。また、新CR614.17d には先程と同じように継続的効果を参照するような文章を足しています。
新しいルール・システムが完璧であるとは思いません。ですが、プレイヤーが思っている答えと、ルール上での答えが一致することが多くなると考えています。
#アイコニック・マスターズのリリースノートにおいて、《血染めの月》にかかれていた内容がこれになる。以前は戦場に出る際の置換効果を考慮する際に、すでに戦場にあって機能している継続的効果を(しばしば第4種であるが第6、第7種もありうる)考慮することはなかった。だが、今回の変更により戦場にある際に及ぼされる効果を考慮することになった。
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614.16 (効果によりカウンターが生成される/トークンが置かれる際の置換効果)
置換効果がトークンを生成したり、カウンターを置いたりする「効果」を見るときに、置換効果や軽減効果が影響するのならば、それを行うようになりました。
#例えば、これまではドロー・ステップのドローを《野生の言葉》で置き換えた場合、《倍増の季節》があっても、置換・軽減効果の影響を受けるイベントそのものが「効果」でないので、《倍増の季節》は適用されず、生成されるトークンは1体でした。
ですが、これからは置換・軽減効果の影響を受けるイベントそのものが効果でなかった場合ににも適用されるので、生成されるトークンは2体になります。
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701.38
探検を行う/Explore が追加されました。
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702.25k, 110.5f, 704.5d (フェイズ・アウト)
昔々、フェイジングによってオブジェクトはフェイズ・アウト領域に移動していました。このような領域の移動は、Magic2010のルール変更によって全てではありませんが、なくなりました。フェイズ・アウトしたオブジェクトはそこに存在しないふりをするだけになったのです。しかし、トークンは実際には領域を移動した場合と同じように機能していたので、現実には消滅してしまうようになりましたが、《殴打頭蓋》が煉獄に置き去りにされるような奇妙な挙動を示すようになりました。 《テフェリーの防御》では、一時だけパーマネントがフェイズ・アウトします。そしてそれらは戻ってきます。トークン重視のデッキでもこのような挙動をさせるべきでしょう。そのため、ルールを更新し、フェイズ・アウト状態でトークンを生き残らせることにしました。
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702.36f (変異のX)
怪物化のルールには、「怪物化 X」と、怪物的になった時に誘発する能力にあるXの値とがリンクするように書かれているルールがあります。変異に関しても同じようなカードがありますが、ルールは存在しませんでした。この項目により、同じようにリンクして処理することが可能になりました。
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711.1a, 711.1b (両面カードのシンボル)
両面カードに示されているシンボルに『イクサラン』のカードが加わりました。(羅針図と土地アイコン)
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Glossary (用語集)
探検を行う/Explore が追加されました。
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そんなところで。
Ixalan Release Notes
2017年9月20日 Ruling「イクサラン」のリリースノートが発表されています。
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/ixalan-release-notes-2017-09-15
いつものように、ざっくり紹介。
以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docxでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。
参考にしたのは 2017/07/20 版です。文章は以後アップデートされる可能性があります。
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製品情報
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イクサラン 公式発売日:2017年9月29日
プレリリース・イベント:2017年9月23日・24日
ドラフトウィークエンド:2017年9月29日?10月1日
ゲームデー:2017年11月11日・12日
セットレアリティー内訳:コモン101、アンコモン80、レア63、神話レア15、基本土地20の計279種。
これとは別に、『イクサラン』プレインズウォーカーデッキおよび『イクサラン』デッキビルダーセットの一部としてのみ提供される10枚からなる。
2017年9月29日(金)より、構築戦でイクサランが使用可能です。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになります。。
カラデシュ、霊気紛争
アモンケット、破滅の刻
イクサラン
次回禁止改訂は10月17日(火)(現地時間)です。
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一般注釈
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** 「部族」ボーナス / Tribal bonus **
#単にサブタイプのみを用いてオブジェクトを示している場合、それは戦場にあるパーマネントで該当するサブタイプのものを指す。
*何らかの効果が「[サブタイプ]・呪文」や「[サブタイプ]・カード」を参照するなら、それはそのサブタイプを持つ呪文やカードのみを参照する。たとえば、《溺死者の行進》は海賊に恩恵をもたらし、イラストにも海賊が描かれているが、海賊・カードではない。
** 新キーワード処理:「探検を行う/Explore」 **
*カードが公開されなかった(たとえば、そのプレイヤーのライブラリーにカードがなかった)場合は、探検を行っているクリーチャーの上に+1/+1カウンターを置く。
*呪文や能力がその解決中に、特定のクリーチャーが探検を行うように指示したなら、そのクリーチャーが戦場を離れていても、そのクリーチャーは依然として探検を行う。これにより土地でないカードを公開したなら、+1/+1カウンターを置くことはないが、公開したカードを墓地に置くことはできる。「あなたがコントロールしているクリーチャーが探検を行うたび」に誘発する効果も、他の条件を満たしていれば誘発する。
#上にある通り、探検を行うという誘発型能力を誘発させたクリーチャーが、その能力の解決前に除去されたとしても、探検は行われる。特に、「探検を行うたび?」という能力が誘発することに注意せよ。
** 再録メカニズム:両面カード/Double-Faced Card **
#以前の「イニストラードを覆う影」からルールは変更されていない。
#今回の両面カードは全てレア/神話レアスロットに封入されている。両面カード専用のスロットは存在しない。つまり、全てのパックに両面カードが入っているとは限らない。むしろ入っていないことのほうが多い。
#『イクサラン』に収録されている両面カードの第2面は、全て土地である。第1面の色にかかわらず、第2面は無色である。マナ・コストも無いが、点数で見たマナ・コストは第1面のものを参照する。
** ゲーム用物品:チェックリスト・カード **
* チェックリスト・カードで両面カードを示すときには、それが示す実際の両面カードを持っていなければならない。その両面カードはデッキおよびサイドボードの他のカードとは別に置いておくべきである。
* チェックリスト・カードは、両面カードを示すとき以外はデッキに入れてはならない。
* チェックリスト・カードが公開領域(戦場、墓地、スタック、追放領域)に(表向きで)置かれるなら、即座に実際の両面カードと置き換え、チェックリスト・カードを脇に置く。両面カードが非公開領域(手札やライブラリー)に置かれるなら、再びチェックリスト・カードを用いる。
** 新能力語:激昂/Enrage **
*複数の発生源が激昂の能力を持つクリーチャーに同時にダメージを与えた(たとえば、複数のクリーチャーがそのクリーチャーをブロックした)場合は、激昂の能力は1つのみ発動する。
#ダメージがいつ与えられるか、ということに注意せよ。
** アーティファクトの新サブタイプ:宝物/Treasure **
#宝物自体は、これまであった「手がかり」のように、新しいアーティファクトのサブタイプである。《海賊の獲物》で生成されるトークンのサブタイプは「宝物」であり、名前も「宝物」である。
** ルール変更:プレインズウォーカーへの「レジェンド・ルール」の適用 **
『イクサラン』セットの発売にあたり、CR704.5j「プレインズウォーカーの唯一性ルール」をルールから削除し、これまでに印刷されたすべてのプレインズウォーカー・カードに「伝説の」の特殊タイプを追加するよう訂正された。『イクサラン』のプレインズウォーカー・カードにはすべて「伝説の」の特殊タイプが記載されている。
#このルールは、イクサランの発売から適用される。もしくは、イクサランを使用するプレリリース大会内でのみ適用される。
#オラクル・テキストによる解釈は、ヘッドジャッジの判断に従う。
#これまでのプレインズウォーカーには全て「伝説の」の特殊タイプがつく。
#サブタイプが共通するプレインズウォーカーを同時にコントロールしていたとしても、異なる名前であれば全て戦場に存在できる。
再録メカニズムである「強襲」「機体」、再録サイクル「チェックランド」については省略します。
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カード別注釈
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*《暴れ回るフェロキドン》が戦場にある間に、何らかの効果がプレイヤーのライフ総量を現在のライフ総量より多い点数にするように指示しても、そのプレイヤーのライフ総量は変わらない。
*捨てたカードが持ち得るカード・タイプには、アーティファクト、クリーチャー、エンチャント、インスタント、土地、プレインズウォーカー、ソーサリー、部族がある(「部族」は、一部の古いカードのみが持つカード・タイプである)。「伝説の」は特殊タイプであり、カード・タイプではない。
*《イクサランの束縛》が、その誘発型能力が解決される前に戦場を離れたなら、対象としたパーマネントは追放されない。
*追放されたカードが追放領域で、戦場にあったときと異なる名前を持っている場合は、《イクサランの束縛》により、それの追放領域での名前と同じ名前を持つ呪文を唱えられなくなる。
*追放されたカードが、土地でないパーマネントになっていた土地・カードであった場合は、《イクサランの束縛》は、そのカードと同じ名前を持つ土地をプレイすることを妨げない。
#→「唱えられない」ことに注意。唱えることなくプレイはできる。
*追放されたカードが存在しない場合(たとえば、追放されたパーマネントがトークンであった場合や、統率者戦変種ルールで統率者が統率領域に移動した場合)は、《イクサランの束縛》は、プレイヤーが呪文を唱えることを一切妨げない。
*《覚醒の太陽の神官》の誘発型能力の解決時まで、あなたはあなたの手札から恐竜・カードを公開するかどうかを選ばない。あなたは、この誘発型能力に対応して、恐竜・カードを手札に加えるような処理を行う(たとえば、これの2つ目の能力を起動する)ことができる。
*パーマネントが戦場にあったときの点数で見たマナ・コストを使用して、占術を行うかどうかを決める。
*双頭巨人戦では、あなたのチームメイトがコントロールしている攻撃クリーチャーも+2/+0の修整を受けるが、トランプルを得るのはあなたがコントロールしている恐竜のみである。
#これまでの墓地制限系と比べると、できることはかなり多い。例えば、墓地にある土地・カードをプレイしたり、墓地のカードを対象にすることはできる。(しかし墓地から唱えることはできない)
*この、土地がクリーチャーになる効果は永続する。この効果はクリンナップ・ステップ中にも、《原野を目覚めさせる者》のコントロールを失ったときにも終わらない。
*《狡猾な漂流者、ジェイス》の1つ目の能力によって生成される遅延誘発型能力は、あなたがコントロールしているクリーチャーがそのターンの異なる複数の時点で戦闘ダメージを与えた場合(たとえば、先制攻撃を持っているクリーチャーがあった場合)や、あなたがコントロールしているクリーチャーが同時に複数のプレイヤーに戦闘ダメージを与えた場合には、1ターンに複数回誘発する。
#端的に言うと、通常は1つの戦闘フェイズで1枚しか引けない。が、先制攻撃や二段攻撃があると、2枚引けることもある。多人数戦ならプレイヤーの数だけ引けることもある。
*《狡猾な漂流者、ジェイス》の最後の能力によって生成されたトークンは、「伝説の」の特殊タイプを持たない。他のオブジェクトがこのトークンのコピーになったなら、そのコピーも伝説でない。
#トークンは伝説でないので、名前が同じであってもレジェンド・ルールに引っかからない。
*そのプレイヤーは基本土地・カードを見つける枚数を、追放されたクリーチャーの数より少なくすることができる。そのプレイヤーがそうしたかったからという理由でも、基本土地・カードがその枚数残っていなかったからという理由でも、構わない。
#例えば、攻撃クリーチャーが3体だったとして、そのプレイヤーは基本土地を3枚まで好きな数、探すことができる。3枚か0枚かではない。
*プレイヤーがライフを得ることができないなら、そのプレイヤーはライフ総量が自分よりも多いプレイヤーとライフ総量を交換することもできない。プレイヤーがライフを失うことができないなら、そのプレイヤーはライフ総量が自分よりも少ないプレイヤーとライフ総量を交換することもできない。これらのいずれかに当てはまる場合には、どちらのプレイヤーのライフ総量も変化しない。
*《征服者のガレオン船》が戦闘に生き残らなかったなら、これは追放されない。
*『イクサラン』セットの他の両面カードと異なり、《征服者のガレオン船》は追放され、その後変身させた状態で戦場に戻される。戦場に出るにあたり、新しいオブジェクトとみなされる。特に、これはアンタップ状態で戦場に戻ることになることに注意。
#『マジック・オリジン』の両面カードと同様。
#オーナーでなく、あなたのコントロール下で変身させた状態で戦場に戻る。(→《乗っ取り》)
*そのクリーチャーが追放される時点で海賊であったなら、あなたはカードを1枚引く。それが戦場に戻らなかった(たとえば、それがトークンであった)場合や、それが戦場に戻ったが海賊ではなかった(たとえば、それが何か別のものをコピーしていた)場合でも構わない。
*その公開されたカードを唱えるなら、それは誘発型能力の解決の一部として唱える。そのターン、後になって唱えるために取っておくことはできない。カード・タイプに基づくタイミングの制限は無視するが、他の(「[このカード]は戦闘中にのみ唱えられる」のような)制限は無視しない。
*海賊1体が複数回戦闘ダメージを与えた(たとえば、二段攻撃を持っていた)場合には、それは《鉄面提督ベケット》の誘発型能力の海賊3体のうち1体としてのみ扱う。
*あなたのアップキープの開始時にあなたが宝物を10個コントロールしていなかったなら、《富の享楽》の2つ目の能力は誘発しない。あなたは、あなたのターンに、アップキープの開始以前に何らかの処理を行うことはできない。
*《富の享楽》の2つ目の能力によってあなたがゲームに勝利したとしても、宝物・トークンを撒き散らさないこと。他のプレイヤーの迷惑であり、怪我につながる恐れもある。
*特定のタイプを持つクリーチャーが戦場に出る際にそれを変更する置換効果は、《秘儀での順応》の効果の適用後に適用される。これは以前のルールからの変更点である。あなたが《秘儀での順応》と、『霊気紛争』のカードである《金属ミミック》をコントロールしていて、その両方について同じクリーチャー・タイプを選んだなら、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーは+1/+1カウンターが追加で1個置かれた状態で戦場に出る。
#具体的なCRの変更は示されていない。
*人質取り》には、それ自身を対象とすることを防ぐため、訂正が出ている。訂正後のオラクルの日本語訳は上記の通りである。
#英語版でも変更が行われている。原文に関してはオラクル・データベースを参照すること。
#とにかくそれ自身を対象にすることはできない。たとえ、《人質取り》がアーティファクトであったとしても、それ自身を対象にすることはできない。
*あなたが追放したカードを唱え始めた後では、それは新しいオブジェクトとみなされる。《人質取り》が戦場を離れたとしても、あなたはその呪文や、その呪文が解決されて戦場に出たパーマネントをコントロールする。
#つまり、追放領域からスタックへの領域移動である。
*《帆凧の掠め盗り》が、これの戦場に出たときに誘発する能力が解決される前に戦場を離れたなら、対戦相手は手札を公開するが、カードは追放しない。
#より正確には、公開してあなたはカードを1枚選ぶ。で、何もしない。
*あなたは任意のカード名を選べる。そのカードが通常起動型能力を持っていなくてもよい。あなたが見た、対戦相手の手札にあったカードの名前でなくてもよい。
#つまり、対戦相手の手札を見て、その中に無かったカード名を宣言してもよい。
*トークンがカードと同じ名前を持っていないかぎり、トークンの名前を指定することはできない。
#「宝物」や「手がかり」は指定できない。
#攻撃強制の一種である。
*各対戦相手は、あなたかあなたがコントロールしているプレインズウォーカーを合計1体のクリーチャーで攻撃すればよい。あなたを1体で攻撃し、さらにあなたがコントロールしている各プレインズウォーカーをそれぞれ1体で攻撃する必要があるわけではない。他のクリーチャーは、他のプレイヤーを攻撃しても、他のプレインズウォーカーを攻撃しても、何も攻撃しなくてもよい。
*追放したカードを唱えるときにも、そのカードを唱えることに関する通常のルールに従う。コストを支払わなければならないし、該当するタイミングのルールを守らなければならない。たとえば、これによりあなたがクリーチャー・カードを追放したなら、それを唱えるにはあなたのメイン・フェイズまで待たなくてはならない。
#書いてある通り、土地・カードが追放されてもそれをプレイすることはできない。
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https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/ixalan-release-notes-2017-09-15
いつものように、ざっくり紹介。
以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docxでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。
参考にしたのは 2017/07/20 版です。文章は以後アップデートされる可能性があります。
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製品情報
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イクサラン 公式発売日:2017年9月29日
プレリリース・イベント:2017年9月23日・24日
ドラフトウィークエンド:2017年9月29日?10月1日
ゲームデー:2017年11月11日・12日
セットレアリティー内訳:コモン101、アンコモン80、レア63、神話レア15、基本土地20の計279種。
これとは別に、『イクサラン』プレインズウォーカーデッキおよび『イクサラン』デッキビルダーセットの一部としてのみ提供される10枚からなる。
2017年9月29日(金)より、構築戦でイクサランが使用可能です。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになります。。
カラデシュ、霊気紛争
アモンケット、破滅の刻
イクサラン
次回禁止改訂は10月17日(火)(現地時間)です。
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一般注釈
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** 「部族」ボーナス / Tribal bonus **
《溺死者の行進》
{B}
ソーサリー
以下から1つを選ぶ。
・あなたの墓地からクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。
・あなたの墓地から海賊・カード2枚を対象とし、それらをあなたの手札に戻す。
#単にサブタイプのみを用いてオブジェクトを示している場合、それは戦場にあるパーマネントで該当するサブタイプのものを指す。
*何らかの効果が「[サブタイプ]・呪文」や「[サブタイプ]・カード」を参照するなら、それはそのサブタイプを持つ呪文やカードのみを参照する。たとえば、《溺死者の行進》は海賊に恩恵をもたらし、イラストにも海賊が描かれているが、海賊・カードではない。
** 新キーワード処理:「探検を行う/Explore」 **
701.38. 探検を行う/Explore
701.38a パーマネントに探検を行うように指示する能力がある。これを行うには、そのパーマネントのコントローラーは自分のライブラリーの一番上のカードを公開する。これにより土地・カードが公開されたなら、そのプレイヤーはそのカードを自分の手札に加える。そうでないなら、そのプレイヤーは探検を行っているパーマネントの上に+1/+1カウンターを1個置き、「そのプレイヤーは公開したカードを自分の墓地に置く。」を選んでもよい。
701.38b パーマネントが「探検を行う」とは、rule 701.38aに規定された手順を完了することである。このうち一部か全部の処理を行うことができなかったとしても構わない。
701.38c 何らかの効果によってパーマネントが探検を行う以前に、それが領域を移動したなら、それの最後の情報を用いて、探検を行ったオブジェクトとそれのコントローラーを決める。
*カードが公開されなかった(たとえば、そのプレイヤーのライブラリーにカードがなかった)場合は、探検を行っているクリーチャーの上に+1/+1カウンターを置く。
*呪文や能力がその解決中に、特定のクリーチャーが探検を行うように指示したなら、そのクリーチャーが戦場を離れていても、そのクリーチャーは依然として探検を行う。これにより土地でないカードを公開したなら、+1/+1カウンターを置くことはないが、公開したカードを墓地に置くことはできる。「あなたがコントロールしているクリーチャーが探検を行うたび」に誘発する効果も、他の条件を満たしていれば誘発する。
#上にある通り、探検を行うという誘発型能力を誘発させたクリーチャーが、その能力の解決前に除去されたとしても、探検は行われる。特に、「探検を行うたび?」という能力が誘発することに注意せよ。
** 再録メカニズム:両面カード/Double-Faced Card **
#以前の「イニストラードを覆う影」からルールは変更されていない。
#今回の両面カードは全てレア/神話レアスロットに封入されている。両面カード専用のスロットは存在しない。つまり、全てのパックに両面カードが入っているとは限らない。むしろ入っていないことのほうが多い。
#『イクサラン』に収録されている両面カードの第2面は、全て土地である。第1面の色にかかわらず、第2面は無色である。マナ・コストも無いが、点数で見たマナ・コストは第1面のものを参照する。
** ゲーム用物品:チェックリスト・カード **
* チェックリスト・カードで両面カードを示すときには、それが示す実際の両面カードを持っていなければならない。その両面カードはデッキおよびサイドボードの他のカードとは別に置いておくべきである。
* チェックリスト・カードは、両面カードを示すとき以外はデッキに入れてはならない。
* チェックリスト・カードが公開領域(戦場、墓地、スタック、追放領域)に(表向きで)置かれるなら、即座に実際の両面カードと置き換え、チェックリスト・カードを脇に置く。両面カードが非公開領域(手札やライブラリー)に置かれるなら、再びチェックリスト・カードを用いる。
** 新能力語:激昂/Enrage **
《太陽冠のハンター》
{4}{R}{R}
クリーチャー ― 恐竜
5/4
激昂 ― 太陽冠のハンターにダメージが与えられるたび、対戦相手1人を対象とする。これはそのプレイヤーに3点のダメージを与える。
*複数の発生源が激昂の能力を持つクリーチャーに同時にダメージを与えた(たとえば、複数のクリーチャーがそのクリーチャーをブロックした)場合は、激昂の能力は1つのみ発動する。
#ダメージがいつ与えられるか、ということに注意せよ。
** アーティファクトの新サブタイプ:宝物/Treasure **
《海賊の獲物》
{3}{U}
ソーサリー
カードを2枚引く。「{T}, このアーティファクトを生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに、好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つ無色の宝物・アーティファクト・トークンを1つ生成する。
#宝物自体は、これまであった「手がかり」のように、新しいアーティファクトのサブタイプである。《海賊の獲物》で生成されるトークンのサブタイプは「宝物」であり、名前も「宝物」である。
** ルール変更:プレインズウォーカーへの「レジェンド・ルール」の適用 **
704.5j プレイヤー1人が、プレインズウォーカー・タイプを共有するプレインズウォーカーを2体以上コントロールしているなら、そのプレイヤーはその中から1体を選び、残りをすべてオーナーの墓地に置く。これを「プレインズウォーカーの唯一性ルール」と呼ぶ。
704.5k プレイヤー1人が同じ名前を持つ伝説のパーマネントを2つ以上コントロールしているなら、そのプレイヤーはその中から1つを選び、残りをすべてオーナーの墓地に置く。これを「レジェンド・ルール」と呼ぶ。
『イクサラン』セットの発売にあたり、CR704.5j「プレインズウォーカーの唯一性ルール」をルールから削除し、これまでに印刷されたすべてのプレインズウォーカー・カードに「伝説の」の特殊タイプを追加するよう訂正された。『イクサラン』のプレインズウォーカー・カードにはすべて「伝説の」の特殊タイプが記載されている。
#このルールは、イクサランの発売から適用される。もしくは、イクサランを使用するプレリリース大会内でのみ適用される。
#オラクル・テキストによる解釈は、ヘッドジャッジの判断に従う。
#これまでのプレインズウォーカーには全て「伝説の」の特殊タイプがつく。
#サブタイプが共通するプレインズウォーカーを同時にコントロールしていたとしても、異なる名前であれば全て戦場に存在できる。
再録メカニズムである「強襲」「機体」、再録サイクル「チェックランド」については省略します。
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カード別注釈
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《暴れ回るフェロキドン》
{2}{R}
クリーチャー ― 恐竜
3/3
威迫
プレイヤーはライフを得られない。
他のクリーチャーが1体戦場に出るたび、暴れ回るフェロキドンはそのクリーチャーのコントローラーに1点のダメージを与える。
*《暴れ回るフェロキドン》が戦場にある間に、何らかの効果がプレイヤーのライフ総量を現在のライフ総量より多い点数にするように指示しても、そのプレイヤーのライフ総量は変わらない。
《荒くれ船員》
{2}{R}{R}
クリーチャー ― 人間・海賊
3/3
トランプル
荒くれ船員が戦場に出たとき、カードを3枚引き、その後カード2枚を無作為に選んで捨てる。これにより共通するカード・タイプを持つカード2枚が捨てられたなら、荒くれ船員の上に+1/+1カウンターを2個置く。
*捨てたカードが持ち得るカード・タイプには、アーティファクト、クリーチャー、エンチャント、インスタント、土地、プレインズウォーカー、ソーサリー、部族がある(「部族」は、一部の古いカードのみが持つカード・タイプである)。「伝説の」は特殊タイプであり、カード・タイプではない。
《イクサランの束縛》
{3}{W}
エンチャント
イクサランの束縛が戦場に出たとき、対戦相手がコントロールしていて土地でないパーマネント1つを対象とする。イクサランの束縛が戦場を離れるまでそれを追放する。
対戦相手は、その追放されたカードと同じ名前を持つ呪文を唱えられない。
*《イクサランの束縛》が、その誘発型能力が解決される前に戦場を離れたなら、対象としたパーマネントは追放されない。
*追放されたカードが追放領域で、戦場にあったときと異なる名前を持っている場合は、《イクサランの束縛》により、それの追放領域での名前と同じ名前を持つ呪文を唱えられなくなる。
*追放されたカードが、土地でないパーマネントになっていた土地・カードであった場合は、《イクサランの束縛》は、そのカードと同じ名前を持つ土地をプレイすることを妨げない。
#→「唱えられない」ことに注意。唱えることなくプレイはできる。
*追放されたカードが存在しない場合(たとえば、追放されたパーマネントがトークンであった場合や、統率者戦変種ルールで統率者が統率領域に移動した場合)は、《イクサランの束縛》は、プレイヤーが呪文を唱えることを一切妨げない。
《覚醒の太陽の神官》
{W}
クリーチャー ― 人間・クレリック
1/1
あなたのアップキープの開始時に、あなたはあなたの手札から恐竜・カード1枚を公開してもよい。そうしたなら、あなたは2点のライフを得る。
{3}{W}{W},・覚醒の太陽の神官を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから恐竜・カード1枚を探し、それを公開してあなたの手札に加え、その後あなたのライブラリーを切り直す。
*《覚醒の太陽の神官》の誘発型能力の解決時まで、あなたはあなたの手札から恐竜・カードを公開するかどうかを選ばない。あなたは、この誘発型能力に対応して、恐竜・カードを手札に加えるような処理を行う(たとえば、これの2つ目の能力を起動する)ことができる。
《危険な航海》
{1}{U}
インスタント
あなたがコントロールしておらず土地でもないパーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。それの点数で見たマナ・コストが2以下であったなら、占術2を行う。
*パーマネントが戦場にあったときの点数で見たマナ・コストを使用して、占術を行うかどうかを決める。
《恐竜暴走》
{2}{R}
インスタント
ターン終了時まで、攻撃クリーチャーは+2/+0の修整を受ける。ターン終了時まで、あなたがコントロールしている恐竜はトランプルを得る。
*双頭巨人戦では、あなたのチームメイトがコントロールしている攻撃クリーチャーも+2/+0の修整を受けるが、トランプルを得るのはあなたがコントロールしている恐竜のみである。
《穢れを灰に》
{1}{W}
エンチャント
プレイヤーは墓地から呪文を唱えたり墓地にあるカードの能力を起動したりできない。
クリーチャーが1体死亡するたび、あなたは1点のライフを得る。
#これまでの墓地制限系と比べると、できることはかなり多い。例えば、墓地にある土地・カードをプレイしたり、墓地のカードを対象にすることはできる。(しかし墓地から唱えることはできない)
《原野を目覚めさせる者》
{2}{G}{G}
クリーチャー ― マーフォーク・シャーマン
3/3
{X}{G}{G}:あなたがコントロールしている土地1つを対象とし、それの上に+1/+1カウンターをX個置く。その土地は、速攻を持つ0/0のエレメンタル・クリーチャーになる。それは土地でもある。
*この、土地がクリーチャーになる効果は永続する。この効果はクリンナップ・ステップ中にも、《原野を目覚めさせる者》のコントロールを失ったときにも終わらない。
《狡猾な漂流者、ジェイス》
{1}{U}{U}
伝説のプレインズウォーカー ― ジェイス
3
+1:このターン、あなたがコントロールしている1体以上のクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、カードを1枚引き、その後カード1枚を捨てる。
-2:「このクリーチャーが呪文の対象になったとき、これを生け贄に捧げる。」を持つ青の2/2のイリュージョン・クリーチャー・トークンを1体生成する。
-5:それらが伝説でないことを除き狡猾な漂流者、ジェイスのコピーであるトークンを2体生成する。
*《狡猾な漂流者、ジェイス》の1つ目の能力によって生成される遅延誘発型能力は、あなたがコントロールしているクリーチャーがそのターンの異なる複数の時点で戦闘ダメージを与えた場合(たとえば、先制攻撃を持っているクリーチャーがあった場合)や、あなたがコントロールしているクリーチャーが同時に複数のプレイヤーに戦闘ダメージを与えた場合には、1ターンに複数回誘発する。
#端的に言うと、通常は1つの戦闘フェイズで1枚しか引けない。が、先制攻撃や二段攻撃があると、2枚引けることもある。多人数戦ならプレイヤーの数だけ引けることもある。
*《狡猾な漂流者、ジェイス》の最後の能力によって生成されたトークンは、「伝説の」の特殊タイプを持たない。他のオブジェクトがこのトークンのコピーになったなら、そのコピーも伝説でない。
#トークンは伝説でないので、名前が同じであってもレジェンド・ルールに引っかからない。
《残骸の漂着》
{2}{W}{W}
インスタント
プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーがコントロールしている攻撃クリーチャーをすべて追放する。そのプレイヤーは自分のライブラリーから、その数に等しい枚数の基本土地・カードを探してもよい。そうしたなら、そのプレイヤーはそれらのカードをタップ状態で戦場に出し、その後自分のライブラリーを切り直す。
*そのプレイヤーは基本土地・カードを見つける枚数を、追放されたクリーチャーの数より少なくすることができる。そのプレイヤーがそうしたかったからという理由でも、基本土地・カードがその枚数残っていなかったからという理由でも、構わない。
#例えば、攻撃クリーチャーが3体だったとして、そのプレイヤーは基本土地を3枚まで好きな数、探すことができる。3枚か0枚かではない。
《定命の枢軸》
{4}{W}{W}
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、プレイヤー2人を対象とする。あなたは「その両者はライフ総量を交換する。」を選んでもよい。
*プレイヤーがライフを得ることができないなら、そのプレイヤーはライフ総量が自分よりも多いプレイヤーとライフ総量を交換することもできない。プレイヤーがライフを失うことができないなら、そのプレイヤーはライフ総量が自分よりも少ないプレイヤーとライフ総量を交換することもできない。これらのいずれかに当てはまる場合には、どちらのプレイヤーのライフ総量も変化しない。
《征服者のガレオン船》
{4}
アーティファクト ― 機体
2/10
征服者のガレオン船が攻撃したとき、戦闘終了時に、これを追放し、その後、変身させた状態であなたのコントロール下で戦場に戻す。
搭乗4(あなたがコントロールしている望む数のクリーチャーを、パワーの合計が4以上になるように選んでタップする:ターン終了時まで、この機体はアーティファクト・クリーチャーになる。)
/////
《征服者の橋頭堡》
土地
(征服者のガレオン船から変身する。)
{T}:あなたのマナ・プールに{C}を加える。
{2}, {T}:カードを1枚引き、その後カード1枚を捨てる。
{4}, {T}:カードを1枚引く。
{6}, {T}:あなたの墓地からカード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。
*《征服者のガレオン船》が戦闘に生き残らなかったなら、これは追放されない。
*『イクサラン』セットの他の両面カードと異なり、《征服者のガレオン船》は追放され、その後変身させた状態で戦場に戻される。戦場に出るにあたり、新しいオブジェクトとみなされる。特に、これはアンタップ状態で戦場に戻ることになることに注意。
#『マジック・オリジン』の両面カードと同様。
#オーナーでなく、あなたのコントロール下で変身させた状態で戦場に戻る。(→《乗っ取り》)
《セイレーンの策略》
{1}{U}
インスタント
あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とし、それを追放する。その後、そのカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。これにより海賊が追放されたなら、カードを1枚引く。
*そのクリーチャーが追放される時点で海賊であったなら、あなたはカードを1枚引く。それが戦場に戻らなかった(たとえば、それがトークンであった)場合や、それが戦場に戻ったが海賊ではなかった(たとえば、それが何か別のものをコピーしていた)場合でも構わない。
《太陽鳥の祈祷》
{5}{R}
エンチャント
あなたがあなたの手札から呪文を唱えるたび、あなたのライブラリーの一番上からカードをX枚公開する。Xはその呪文の点数で見たマナ・コストに等しい。あなたは、これにより公開されたカードの中から、点数で見たマナ・コストがX以下であるカード1枚を、それのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
*その公開されたカードを唱えるなら、それは誘発型能力の解決の一部として唱える。そのターン、後になって唱えるために取っておくことはできない。カード・タイプに基づくタイミングの制限は無視するが、他の(「[このカード]は戦闘中にのみ唱えられる」のような)制限は無視しない。
《鉄面提督ベケット》
{1}{U}{B}{R}
伝説のクリーチャー ― 人間・海賊
3/3
あなたがコントロールしている他の海賊は+1/+1の修整を受ける。
あなたの終了ステップの開始時に、このターンに海賊3体以上によって戦闘ダメージを与えられたプレイヤーがコントロールしていて土地でないパーマネント1つを対象とし、それのコントロールを得る。
*海賊1体が複数回戦闘ダメージを与えた(たとえば、二段攻撃を持っていた)場合には、それは《鉄面提督ベケット》の誘発型能力の海賊3体のうち1体としてのみ扱う。
《富の享楽》
{4}{B}
エンチャント
対戦相手がコントロールしているクリーチャーが1体死亡するたび、「{T}, このアーティファクトを生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つ無色の宝物・アーティファクト・トークンを1つ生成する。
あなたのアップキープの開始時に、あなたが宝物を10個以上コントロールしている場合、あなたはこのゲームに勝利する。
*あなたのアップキープの開始時にあなたが宝物を10個コントロールしていなかったなら、《富の享楽》の2つ目の能力は誘発しない。あなたは、あなたのターンに、アップキープの開始以前に何らかの処理を行うことはできない。
*《富の享楽》の2つ目の能力によってあなたがゲームに勝利したとしても、宝物・トークンを撒き散らさないこと。他のプレイヤーの迷惑であり、怪我につながる恐れもある。
《秘儀での順応》
{2}{U}
エンチャント
秘儀での順応が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプ1つを選ぶ。
あなたがコントロールしているクリーチャーは、それらの他のタイプに加えてその選ばれたタイプでもある。あなたがコントロールしているクリーチャー・呪文と、あなたがオーナーである戦場にないクリーチャー・カードについても同様である。
*特定のタイプを持つクリーチャーが戦場に出る際にそれを変更する置換効果は、《秘儀での順応》の効果の適用後に適用される。これは以前のルールからの変更点である。あなたが《秘儀での順応》と、『霊気紛争』のカードである《金属ミミック》をコントロールしていて、その両方について同じクリーチャー・タイプを選んだなら、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーは+1/+1カウンターが追加で1個置かれた状態で戦場に出る。
#具体的なCRの変更は示されていない。
《人質取り》
{2}{U}{B}
クリーチャー ― 人間・海賊
2/3
人質取りが戦場に出たとき、他のクリーチャー1体かアーティファクト1つを対象とし、人質取りが戦場を離れるまでそれを追放する。そのカードが追放され続けているかぎり、あなたはそのカードを唱えてもよい。あなたは、その呪文を唱えるために、任意のマナを望むタイプのマナであるかのように支払ってもよい。
*人質取り》には、それ自身を対象とすることを防ぐため、訂正が出ている。訂正後のオラクルの日本語訳は上記の通りである。
#英語版でも変更が行われている。原文に関してはオラクル・データベースを参照すること。
#とにかくそれ自身を対象にすることはできない。たとえ、《人質取り》がアーティファクトであったとしても、それ自身を対象にすることはできない。
*あなたが追放したカードを唱え始めた後では、それは新しいオブジェクトとみなされる。《人質取り》が戦場を離れたとしても、あなたはその呪文や、その呪文が解決されて戦場に出たパーマネントをコントロールする。
#つまり、追放領域からスタックへの領域移動である。
《帆凧の掠め盗り》
{1}{B}
クリーチャー ― 人間・海賊
1/2
飛行
帆凧の掠め盗りが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中からクリーチャーでも土地でもないカード1枚を選ぶ。帆凧の掠め盗りが戦場を離れるまでそのカードを追放する。
*《帆凧の掠め盗り》が、これの戦場に出たときに誘発する能力が解決される前に戦場を離れたなら、対戦相手は手札を公開するが、カードは追放しない。
#より正確には、公開してあなたはカードを1枚選ぶ。で、何もしない。
《魔術遠眼鏡》
{2}
アーティファクト
魔術遠眼鏡が戦場に出るに際し、対戦相手1人の手札を見て、その後任意のカード名1つを選ぶ。
その選ばれた名前を持つ発生源の起動型能力は、それがマナ能力でないかぎり起動できない。
*あなたは任意のカード名を選べる。そのカードが通常起動型能力を持っていなくてもよい。あなたが見た、対戦相手の手札にあったカードの名前でなくてもよい。
#つまり、対戦相手の手札を見て、その中に無かったカード名を宣言してもよい。
*トークンがカードと同じ名前を持っていないかぎり、トークンの名前を指定することはできない。
#「宝物」や「手がかり」は指定できない。
《誘惑の財宝》
{3}{R}
エンチャント
各戦闘で、各対戦相手はそれぞれ、可能ならあなたかあなたがコントロールしているプレインズウォーカーを少なくとも1体のクリーチャーで攻撃しなければならない。
あなたの終了ステップの開始時に、「{T}, このアーティファクトを生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つ無色の宝物・アーティファクト・トークンを1つ生成する。
#攻撃強制の一種である。
*各対戦相手は、あなたかあなたがコントロールしているプレインズウォーカーを合計1体のクリーチャーで攻撃すればよい。あなたを1体で攻撃し、さらにあなたがコントロールしている各プレインズウォーカーをそれぞれ1体で攻撃する必要があるわけではない。他のクリーチャーは、他のプレイヤーを攻撃しても、他のプレインズウォーカーを攻撃しても、何も攻撃しなくてもよい。
《ヴァンスの爆破砲》
{3}{R}
伝説のエンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。それが土地でないカードであったなら、このターン、あなたはそのカードを唱えてもよい。
あなたがいずれかのターン内で3つ目のあなたの呪文を唱えるたび、あなたはヴァンスの爆破砲を変身させてもよい。
/////
《火を吐く稜堡》
伝説の土地
(ヴァンスの爆破砲から変身する。)
{T}:あなたのマナ・プールに{R}を加える。
{2}{R}, {T}:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。火を吐く稜堡はそれに3点のダメージを与える。
*追放したカードを唱えるときにも、そのカードを唱えることに関する通常のルールに従う。コストを支払わなければならないし、該当するタイミングのルールを守らなければならない。たとえば、これによりあなたがクリーチャー・カードを追放したなら、それを唱えるにはあなたのメイン・フェイズまで待たなくてはならない。
#書いてある通り、土地・カードが追放されてもそれをプレイすることはできない。
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『破滅の刻』リリースに伴う総合ルール(CR)の更新点です。
原文)
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/play-design/hour-devastation-comprehensive-rules-changes-2017-07-14
注意)上記原文の逐字訳ではなく、要訳です。筆者個人の考察や感想は行頭に#が付きます。
赤文字は新規項番です。
青文字は既存項番の変更です。
特筆しない限り、新規項番/項番消失による番号ズレは記載しません。
107.1b (負の値の扱い)
Xが負の値をとるときには、+X/+Xの修整を与える場合に注意する必要があります。《立て直しのケンラ/Resilient Khenra》が《毒の責め苦/Torment of Venom》によって除去された場合、そのパワーは-1です。従って-1/-1の修整を受けます。強化されるはずだったのになぜか弱体化することになってしまいました。このことにプレイヤーが困惑していたので、効果によって+Xや-Xを与える場合、Xの値が負の値であるなら、Xを0として扱う、ということにしました。
#新CRの例が一番わかり易い。
例)《カメレオンの巨像》は4/4クリーチャーで、「{2}{G}{G}:ターン終了時まで、カメレオンの巨像は+X/+Xの修整を受ける。Xはこれのパワーに等しい。」の能力を持つ。効果によって-6/-0された後でこの能力を起動した場合、これは-2/4クリーチャーのままである。-4/2になるわけではない。
#以前ならば、X=-2なので、-2/-2され、-2/4 から -4/2 になっていた。
205.3j (プレインズウォーカー・タイプ)
サムト/Samut が入りました。
603.3e (新規?)
#《金粉のドレイク/Gilded Drake》ような誘発型能力に付随する効果がある場合、それらを適切に処理できるようにこの項目が作成されたようですが、2017/07/07版ではこの項目はありません。カードの機能的なことは変わりません。
615.9
609.7bには、あなたの選んだ発生源に、なんらかの制約がある、置換・軽減効果に関することが記載されています。例えば、「あなたの選んだ赤の発生源」などです。しかし、609.7はダメージの発生源についての説明であり、置換・軽減効果は615に書かれるべきです。そのため、この部分を615.9として新たに追加し、置換・軽減効果としての説明に属するようにしました。
615.9. 呪文や能力の解決によって生成された効果の中には、プレイヤーが選んだ特定の条件を持つ発生源からのダメージを軽減するものがある。その発生源がダメージを与える時点で、その盾は発生源の条件を再確認する。その条件がすでに当てはまらなくなっていた場合、ダメージは軽減されることも置換されることもなく、盾は消費されない。rule 609.7b 参照。
701.23b (実行中にする)
《My Laughter Echoes》のテキストが機能するように、計略を実行中にすることの説明が加えられました。これまでの挙動と特に異なることはありません。
702.128
702.129
永遠/Eternalize 、加虐/Afflict についての項目が追加されました。
704.5w (アーチエネミー戦の計略に関する状況起因処理)
《My Laughter Echoes》のテキストが機能するように状況起因処理が書き換えられました。
715.1b (ターンを終了する)
処理の一部で、クリーチャーやプレインズウォーカーを戦闘から取り除きます。が、なぜかフェイズ・アウトしているものまで取り除くように書かれていました。フェイズ・アウトしているなら既に戦闘から取り除かれているので、この文言は不要です。従ってこの部分は削除されました。
800.4g
多人数戦において、自分のターン中に自分が敗北したとしても、ゲームは終わりません。さらに言うなら、今のターンすら終わりません。現在のターンはアクティブ・プレイヤー無しにゲームが進みます。
今回の更新で、既にゲームから離れているプレイヤーに対してカードやルールが何かしらの行動や選択を行われる場合、ターン順で次のプレイヤーがそれらを行ったり選択したりすることになりました。
(例:同時に出たパーマネントのタイムスタンプの順番。本来はアクティブ・プレイヤーがそれらを決めるが、残念ながらこのターンにはアクティブ・プレイヤーはいない)
805.8 (共有チーム・ルールにおいてプレイヤーをコントロールする)
「共有チーム・ターン」選択ルールにおいては、チームの1人をコントロールすることで、チーム全体をコントロールできます。これまでのルールでは、Aの呪文の効果によってBがCのコントロールを得ると、CのチームはAのコントロールになるような書き方がされていました。本来はBがCのチームをコントロールすべきなので、そのようになるよう、書き換えられました。
805.10
「共有チーム・ターン」選択ルールでの戦闘ルールが、現状の双頭巨人戦に近くなるように修正されました。
810.7
上記の変更を受けて、「共有チーム・ターン」選択ルールでの戦闘ルールを下地にしたものに書き換えられました。
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用語集の変更は省略します。
『破滅の刻』リリースに伴うオラクル・テキストの更新点です。
原文)
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/play-design/hour-devastation-oracle-changes-2017-07-14
注意)上記原文の逐字訳ではなく、要訳です。筆者個人の考察や感想は行頭に#が付きます。
《宿命/Kismet》 (機能的な変更)
《宿命/Kismet》と《凍りつく霊気/Frozen AEther》は、一時期同じオラクル・テキストでした。ところが、『ミラディンの傷跡』のころに、印刷されたテキストに機能的な違いがあるとして、《宿命/Kismet》のテキストは、プレイされたものだけがタップされて、トークンや単に戦場に出されたものには機能しなくなりました。
時が経っても、プレイヤーは《宿命/Kismet》と《凍りつく霊気/Frozen AEther》を同じように扱っていました。そして、もともと《宿命/Kismet》には「対象のプレイヤー」と印刷されている版もあり、これは対象をとらずに全ての対戦相手に対して機能するものでした。そのため、私たちはテキストを《凍りつく霊気/Frozen AEther》と同様に戻し、大多数のプレイヤーがそう考えるように、機能することにしました。
旧:Artifacts, creatures, and lands played by your opponents enter the battlefield tapped.
新:Artifacts, creatures, and lands your opponents control enter the battlefield tapped.
《豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury》 (機能的でない変更)
《豪華の王、ゴンティ》によて追放されたカードをいつ唱えることができるのか、という点に関して、テキストがやや曖昧でした。そのため、テキストを少し変更し、曖昧さを少なくすることにしました。
旧:
... in a random order. For as long as that card remains exiled, you may look at it, you may cast it, and you may spend mana as though it were mana of any type to cast it.
新:
... in a random order. You may look at and cast that card for as long as it remains exiled, and you may spend mana as though it were mana of any type to cast that spell.
《メレティスのダクソス/Daxos of Meletis》 (機能的でない変更)
《豪華の王、ゴンティ》の議論をしている際に、《メレティスのダクソス》と《精神的な介入》が話題に上がりました。マナの色を気にせず唱えるべきものを、一方は「その呪文/that spell」としながら、もうひとつは「それ/it」というように曖昧にしてしまっていました。「その呪文/that spell」としたほうがよりはっきりするので、《メレティスのダクソス》もそのようにしました。
旧:... mana cost. Until end of turn, you may cast that card and you may spend mana as though it were mana of any color to cast it.
新:... mana cost. Until end of turn, you may cast that card and you may spend mana as though it were mana of any color to cast that spell.
《力説/Insist》 (機能的でない変更)
インスタント、ソーサリー、オーラ呪文は、ルールにより打ち消されることがあります。その他の呪文は呪文や能力により打ち消されます。このことは自明であるので、スペースを節約するために「打ち消されない」という文言には、「呪文や能力により(打ち消されない)」という語句を抜いて適用できるものにはそうしてきました。さて、《力説/Insist》は同じセットにある《圧服/Overmaster》との類似呪文なので、テキストの表記も同じでした。ところが、上のように自明であるものについてはもうテキストを省略しているのに、《力説/Insist》だけ残っていると、機能的に異なるのではないかという疑念がプレイヤーに浮かんでしまうので、それを排除するようにしました。
旧:The next creature spell you cast this turn can’t be countered by spells or abilities.
新:The next creature spell you cast this turn can’t be countered.
《戦場のたかり屋/Battlefield Scrounger》 (機能的でない変更)
アモンケットでの変更時に、《陰謀団の尋問者/Cabal Inquisitor》の不可解なカンマについて変更を行いました。《戦場のたかり屋/Battlefield Scrounger》も同じような問題がありました。
旧:Threshold ? Put three cards from your graveyard on the bottom of your library: Battlefield Scrounger gets +3/+3 until end of turn. Activate this ability only once each turn, and only if seven or more cards are in your graveyard.
新:Threshold ? Put three cards from your graveyard on the bottom of your library: Battlefield Scrounger gets +3/+3 until end of turn. Activate this ability only once each turn and only if seven or more cards are in your graveyard.