前回の記事:
https://74598.diarynote.jp/201902151715213039/

ミドルスクールはいくつかの特殊セットが使用可能になっています。
そのため、本来なら使用できないエキスパンションに収録されているはずが、
特殊セットに収録されているために、使用可能になっているカードがいくつかあります。

以下はその一覧です。強いカードもありますのでご注意ください。

白:
《Order of Leitbur》(FEM) 
《Combat Medic》(FEM)
《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers》(FEM)

青:
(なし)

黒:
《トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach》(FEM)
《Order of the Ebon Hand》(FEM)

赤:
《密林の猿人/Kird Ape》(ARN, 3RD)
《ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenade》(FEM)

緑:
(なし)

アーティファクト:
《Aeolipile》(FEM)
《Ring of Renewal》(FEM)

多色:
《Lady Orca》(LEG)

土地:
《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》(LEG)




以下詳細。

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Pro Tour Collector Set Inaugural Edition(1996:金枠)

《Order of Leitbur》(FEM)
《トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach》(FEM)(Anthologiesにも収録)
《Order of the Ebon Hand》(FEM)
《Aeolipile》(FEM)
《Ring of Renewal》(FEM)


All cards:
https://scryfall.com/sets/ptc?order=set&as=grid

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Anthologies(ATH)

《Combat Medic》(FEM)
《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers》(FEM)
《トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach》(FEM)
《ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenade》(FEM)
《Lady Orca》(LEG)
《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》(LEG)

All cards:
https://scryfall.com/sets/ath?order=set&as=grid

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Battle Royal Box Set (BRB)

(特になし)

All cards:
https://scryfall.com/sets/brb?order=color&as=grid


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Beatdown Box Set (BTD)

《密林の猿人/Kird Ape》(ARN, 3RD)

All cards:
https://scryfall.com/sets/btd?order=color&as=grid

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Deckmasters: Garfield vs. Finkel (DKM)

(特になし)

All cards:
https://scryfall.com/sets/dkm?order=color&as=grid


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World Championship Decks 1997-2003(金枠)

(1997の時点で5版/Ice Age 以降が使用されているので、時期的に交錯するカードはありません。)
(また、2003には第8版のカードが使用されていますが、全てミドルスクールのエキスパンション内で再録されているものです)

All cards:
https://scryfall.com/sets/wc97?as=grid&order=name など。


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Niche Stickies

2018年12月27日 Tips
*去年(2017年)はこの記事作成してないことに気が付きました。それだけ多忙だったんだなあ、と。

*今年(2018年)は公私の公のほうはやや落ち着いてきたので、私のほうに割ける時間がちょっとだけ増えました。来年もこの調子でいきたいと思います。

*CBLですが、11月に再開したときに、GP静岡効果もあってか、大勢来てくれて本当に嬉しかったです。レガシーというフォーマットが、多くの店舗で遊ばれるようになったのは嬉しいことです。反面、日程が被ってしまうと人数が半減するのは仕方ないですね。でも8人いれば認定にはなるのです。

*CBx(xはLかMかVかてきとー)は、もともと「自分がやりたいなー。でもイベントないなー。よし、作ろう!(決意)」という意志からできたものです。なので、来年はCBLではなくCBV(ヴィンテージ)や、CBM(モダン)を増やしていきたいですね。

*個人的にはカジュアル・フォーマット試したいんですよ。禁止解除モダンとか、キュミレイティブ・シールド(*1)とか、エンシェント(*2)とか。

(*1)キュミレイティブ・シールド:
 ・第1ラウンドは1パックシールド、ライブラリー10枚以下、ライフ5点、ライブラリー負けなし。 ・第2ラウンドは1パック追加して、ライブラリー20枚以下、ライフ10点。ライブラリー負けあり。
 ・第3ラウンドは1パック追加して、ライブラリー30枚以下、ライフ15点。
 ・第4ラウンド以降はパックを追加する以外は通常。
 ・基本土地は何枚入れても良い。

(*2)エンシェント
 ・いわゆるモダンの逆、「旧枠のみ」使用可能。アルファからオンスロートまで。レガシーで禁止なのはほとんど禁止。冬コミで頒布するブースターブリッツ本にも書いています(宣伝)

*とまあ年末恒例というか年単位のメモ、「ふとしたことから天啓ならぬ電波が降りてきたネタ」をつらつら挙げていくチラシの裏でございます。

*C95(冬コミ)は参加します。日曜日です。詳しいことは次の記事に書いときます・・・

*すべてに回答があるわけではありません。思考実験的なものもあります。

*今年度お世話になった、全てのプレイヤー/スタッフ/ジャッジ に感謝を。

*PPTQ制度の廃止や、MTGAの脚光といった話がありますが、ゲームとしての面白さは変わらないと思っています。これからもイベントに携われるなら、参加者した方々に楽しんでいただけるように、微力を尽くす次第です。

*それではつらつらと開始。

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*現状(2018年12月27日現在、GRNまで)で、全ての再帰誘発型能力は対象を持つ。○か×か?

*再帰誘発型能力/reflexive triggered abiliy は最近のエキスパンションではそれなりに顔を出すテキストになっている。なぜ採用されているのはR&Dだけが知っているだろう。扱いとしては「作られた直後にチェックされる」点を除いては、遅延誘発型能力と変わりはない。プレイヤーにとっては、「いつ再帰誘発型能力の対象を取るか?」ということを判断すればよいだろう。

*対戦相手のターンのアップキープに動きたいときに、一番よいと思われる行動は何か?

*上の質問はわざと曖昧さを残してある。特に、「誰にとってよい」かを記載していない。注意深くなること。

*継続的効果の7種類(Layers)のうち、「絶対に依存しない」Layerはどれか?
 つまりそれらは何も考えずにタイムスタンプ順で処理することになる。

*公開領域を2つ経由したオブジェクトの「記憶」が残るような状況はありうるか? 

*トークンの生成における置換効果を適用順番を述べよ。特に、「何かのコピートークン」「生成される数の変更」「生成されるものが置き換わる」「コントローラーの変更」について調べよ。

*上の適用順番を「クリーチャーが戦場に出る際」に適用される置換効果を比較せよ。

*いわゆる無限ループに関してはCRのみならずMTRを用いてプレイヤーに干渉できるようになったので、既存にあった問題はほぼ消滅した。では、あなたがジャッジであるときに、それが無限ループになっていると判断する最も重要な点は何か? 他人の意見を聞くのも面白いだろう。

*通常の2人対戦。あなたが負けたらゲームは終わる。○か×か?

*上の正解は×。CRを見よ。

*「スタックの一番上のオブジェクトが解決されるのは、常にNAPが優先権をパスした後である。」 ◯か×か?

*「次のフェイズやステップに移るのは、常にNAPが優先権をパスした後である。」 ◯か×か?

*上2つの差異を示せ。

*1)「ある単一イベントを別の単一イベントに置き換える置換効果」を要素とする集合Rを考える。RによりイベントEは必ずイベントE’(空も含む)に置き換わると言えるか? 2)イベントEが置換効果Sを適用後にゲームが無限ループになって引き分けになる場合があるか?

*諜報2を行った際、見えたカードが《運命のきずな》と《島/Island》だった。《運命のきずな》のみを墓地に置くことを選んだ場合、最もふさわしいと思われる最終状態はどちらか?

 ・《運命のきずな》ごと完全に切り混ぜられたライブラリー
 ・《運命のきずな》ごと切り混ぜられたライブラリーだが、一番上は《島/Island》

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*それでは良いお年を。ライブラリーの上に希望がありますように。

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*次期PPTQ、東海での一覧をポスターにしました。
http://cdn19.atwikiimg.com/toukaimtg/?plugin=ref&serial=47

*更新がある場合、イベント宣伝wikiにて行います。
http://www19.atwiki.jp/toukaimtg/

*次回CBLは1月9日(祝)の午前中から行います。よろしくです。CBM、CBVもあるよ!

*年末恒例というか年単位のメモ、「ふとしたことから天啓ならぬ電波が降りてきたネタ」をつらつら挙げていくチラシの裏でございます。

*すべてに回答があるわけではありません。思考実験的なものもあります。

*今年度お世話になった、全てのプレイヤー/スタッフ/ジャッジ に感謝を。

*Twitterでは相変わらずなにかつぶやいてるとは思います。MTG関連とは限りませんし、最近はわんだーらーん関連が多めかもです。あと食事画像。"testing"で神筆使いやってますんでマッチしたらよろしくです。

*何か質問がありましたら、質問箱、通称てすちーボックス( https://twitter.com/testing_box )に投げておいて下さい。

*今年の国内GPは全て2000人超えという、数年前では考えられないことになりました。ただ、世界的に見ると人数の肥大化は止まっており、これから先はいかに「良い経験になる」イベントを作っていくかが課題となりそうです。イベントの内容でなく、参加されたプレイヤーがGPを思い返して、「ああ、あのGPは良かったね。そういやこんなことがあってさ。」とか、話せるようなイベントでありたいですね。私にできることは微力かもしれませんが、でも、かくあれかし。

*FMQというか文章作成すらおぼつかない日々が続いております。本業のほうが忙しいというのもありますが、それはそれでストレスが貯まってしまうので、定期的に発散しないと。来年の目標はこれにしましょう。定期的に文章を作る/訳す。目標は1週間に1本。

*それではつらつらと開始。

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*問題の質、というか質問の質について聞かれることがあるが、大抵は以下の条件を満たしている。
  ・疑問点がはっきりしている。
  ・状況の描写が的確で、解答に至るまでの条件が十分に備わっている。
  ・日本語として壊滅していない。
 これらを満たすのは「良い質問」である。

*逆に言うと、知りたい情報を得るためには、きちんとその疑問点を的確にしないといけない。そうでないと、あなたの望む答えは引き出せない。そのあたりはGoogle検索と似ている。

*ジャッジがゲーム中にプレイングを教示することはない。しかし、どの発言が教示にあたるのかは、個人差が大きい。とおもっていたら、どうも文化の差もあるようで。

*融合/fuse を持つ分割カードを、融合で唱えた場合、それは融合した分割呪文/fused split spell になる。このオブジェクトの「カード名」はいくつあるか?

*同時に領域を移動する場合、なかなかややこしいことが起こる。APは《威圧する君主/Imposing Sovereign》をコントロールしている。効果によってAPは《捕食者のドラゴン/Predator Dragon》を、NAPは《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》を同時に出すことになった。APは《捕食者のドラゴン》で、自分の《威圧する君主》を貪食すること宣言した。NAPの《大天使アヴァシン》はどのような状態で戦場に出るか?

*《倍増の季節/Doubling Season》をコントロールしている。もうこの時点で頭が痛い。あなたは《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin》で、墓地にある《悲嘆の暴君/Grief Tyrant》を対象にとり、戦場に出した。どうなるかを答えよ。

*ゲームがループに陥ることは(不幸にして)存在する。プレイヤーに選択肢が無く、止められないループが繰り返される場合、ゲームは引き分けになる。(CR719.4)このようなループの具体例はそれなりにあるが、では、「プレイヤーが優先権すら得ることができずループになる」状況はあるか? あるならばその具体的な例を示せ。

*《Equinox》で《稲妻》を打ち消せるか?

*(ジョーク)
「《開発部の秘密の部屋/R&D’s Secret Lair》を出します。」
「《Floral Spuzzem》で攻撃します。」
「選択するのを待ちます。」

*あなたは《野生の抵抗/Wild Defiance》をコントロールしている。それと、適当なクリーチャーAとBをコントロールしている。
 あなたのターンに、Aを対象として何かしらのソーサリー呪文Sを唱える。その後、以下のことをする。

 1)Sの対象を《偏向/Deflection》などでAからBに変更する。
 2)Sのコピーを《双つ術/Twincast》などを使って作成し、対象をBにする。
 3)Sのコピーを《双つ術/Twincast》などを使って作成し、対象を変更しない。(Aのまま)

いずれの場合に、《野生の抵抗/Wild Defiance》は誘発するか?

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*それでは良いお年を。ライブラリーの上に希望がありますように。

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#自分用まとめ。
#おいらはプレイヤーとしては2流以下ですので、プレイング考察は甘いと思います。
#あくまでデッキ構築のヒントとなれば幸い。

*《ウギンの目》

以前のセットで収録されていたニッチなカードが、現在のエキスパンションで脚光を浴びることはままある。それが競技レベルで活躍したのならなおさらだ。《ウギンの目》はそんな1枚だった。

《ウギンの目》は、エルドラージ・呪文のコストを下げることはできたが、トーナメントシーンで出てくるエルドラージは、どれもこれも伝説だった。マナは15とか10とか途方も無い量のマナを要求されていて、2マナ減るのはおまけ程度だった。伝説の土地であることもあいまって、《ウギンの目》は、ウルザトロンを始めとしたランプデッキに1枚差しされるくらいにしか居場所がなかった。

『戦乱のゼンディカー』と、『ゲートウォッチの誓い』は、概念を覆した。
以前の伝説のエルドラージと比べればすごく軽くて、しかも強力なクリーチャーが多数収録されたのだ。しかも最新版のセットで! プレイヤーはすぐさまエルドラージのコストが軽くなる《ウギンの目》に注目した。そしてその結果、エルドラージはモダン環境を席巻した。まさしく台風の目となったのだ。この動きは、"目"が禁止されるまで続いた。


*強さの根本

エルドラージがなぜこれほどまでに強力であるかは、プレイヤーなら思いつくのはそう難しくないだろう。例えば以下の様な動きをする。

 ・1T目:2マナ土地から《エルドラージのミミック》
 ・2T目:2マナ土地から《難題の予見者》、《エルドラージのミミック》が4/4で殴る。
 ・3T目:追加の土地から《現実を砕くもの》を唱えて、5/5, 4/4, 5/5 で殴る。

妨害手段があったとしても、2T目に恒久的に抜かれてしまう。もし後手だとしたら、あなたは1T目に除去を打つか、土地を破壊して相手の動きを阻害するか、そうでなければ2T目の「ドロー」に解決策を引き込まないといけない。やれやれ。

そしてこれは、2マナ土地が戦略の根本にあることも注目すべきだ。エルドラージは強力だが、相応のターンに出したのでは相応の力しか出せない。あくまで早期のターンか、相手の準備ができない内に殴り切ることを主題とするべきだ。

もちろん、エルドラージを優秀なクリーチャーとして扱い、呪文でテンポを取って戦うこともできる。その場合は色が必要になり、必然的に爆発力は落ちざるを得ない。


*エルドラージ・パーツ

恐ろしい(喜ばしい)ことに、ヴィンテージまで含めた各フォーマットにおいて、エルドラージ・デッキには高い頻度で使用されるカードが多く重なっている。それらを見ていこう。

 ・《難題の予見者》
 ・《現実を砕くもの》

どこでも4枚近く積まれる2種。
《難題の予見者》は相手の手札を見て、妨害手段を恒久的に追放することができる。《現実を砕くもの》は除去しづらく、かつ速攻でパワーも5であり、弱いことが書かれていない。

 ・《作り変えるもの》

上の2種には及ばないものの、複数枚採用される。死亡したときにカードを得ることができ、クリーチャー以外の置物(=装備品や妨害アーティファクト)は大抵2マナなので、そのまま戦場に置くこともできる。《果てしなきもの》が公開されても、慌てずに手札に入れよう。

 ・《果てしなきもの》
 ・《エルドラージのミミック》

2マナ土地を採用できるかどうかで、これらを入れるかどうかを決めることになる。上に書いたような動きを目指そう。

 ・《終末を招くもの》

マナが確保できるのなら、ここまで考えてもよい。動き出してしまえば、クリーチャー戦で負けることはほぼ無くなる上に、カードまで引ける。相手の《実物提示教育》からの《引き裂かれし永劫、エムラクール》に対して出すことで、相手の攻勢を凌ぐことも一応できる。

 ・《歪める嘆き》

何枚いれるかは微妙であるが、数少ない無色マナのみでできる除去・妨害手段。強力なシステム・クリーチャーはP/Tのいずれかが1であることが多いので、案外除去として打つことも多い。一番下の能力は忘れよう。

 ・《次元の歪曲》

環境に《歪める嘆き》ではなく、タフネス2~3の生物が溢れているなら採用してもよい。最後の3点が足りない時のひと押しでも良い。

 ・《四肢切断》

エルドラージ由来ではないが、無色マナのみの除去手段としてはこれ以上を望めない。

 ・《ファイレクシアの変形者》

無色マナでコピーを作成できる。4枚投入されることはまず無いが、1~2枚であれば面白い。

 ・《猿人の指導霊》、《Elvish Spirit Guide》

土地がないなら手札からマナを出せばいいじゃない。基本的にびっくり要素なので、信頼しないこと。特に、これらからは{C}を出せないことに注意。

色マナを絡めるなら、以下のエルドラージも採用されることが多い。

 ・《変位エルドラージ》

OGWが生み出したバグ。マナさえあればいくらでもクリーチャーを使いまわせる。別にエルドラージでなくても使える。しかも3マナ3/3である。アーモドンに謝れ。弱点は{W}が要ること。レガシーなら《カラカス》から{W}が出せる。

 ・《空中生成エルドラージ》

安定してクロックを稼ぐことができ、マナ加速も行ってくれるいぶし銀エルドラージ。{U}を要求するが、青くないので《Force of Will》のためには使用できない。

 ・《希望を溺れさせるもの》

エルドラージの対エルドラージ・クリーチャー。2体までいきなりタップすることもできる。マナ域が重いこともあり、かなり計算が狂うこと請け合い。


*レガシー

《ウギンの目》はモダンでは禁止されてしまったので、レガシーで考えてみることにする。
土地として採用できるカードは以下のようになる。

・《古えの墳墓》
・《エルドラージの寺院》
・《ウギンの目》
・《魂の洞窟》
・《不毛の大地》
・《裏切り者の都》
・《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
・《カラカス》

2マナ土地が潤沢に採用できるので、《エルドラージのミミック》からの爆発力をあてにしたデッキも簡単に組むことができる。

クリーチャー(22)
4《果てしなきもの》
4《エルドラージのミミック》
4《作り変えるもの》
4《難題の予見者》
2《ファイレクシアの変形者》
4《現実を砕くもの》

呪文(6)
2《歪める嘆き》
2《梅澤の十手》
2《四肢切断》

土地(21)
4《古えの墳墓》
4《エルドラージの寺院》
4《魂の洞窟》
4《不毛の大地》
3《ウギンの目》
2《裏切り者の都》

あとはメタゲームによって変更する。
大抵は相手の速度を遅くするために、

 ・《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》
 ・《虚空の杯/Chalice of the Void》

が採用される。


*ヴィンテージ

レガシーのデッキをヴィンテージに採用するのは容易い。ほぼそのまま持ってこれる上に、他の制限カードが採用しずらいので、ほぼパワー9が入らずに組むことができる。

ヴィンテージならではのカードとしては以下のようなものがある。

 ・《無のロッド/Null Rod》
 ・《三なる宝球/Trinisphere》(制限)
 ・《磁石のゴーレム/Lodestone Golem》(制限)

相手のMoxenを止めたいが、《虚空の杯/Chalice of the Void》は制限なので、その隙間に入れよう。無色マナが確保できるので、《磁石のゴーレム》や《三なる宝球》も入れたい。

こちら側のマナ加速としては《魔力の墓所/Mana Crypt》が採用可能である。《太陽の指輪/Sol Ring》や《魔力の櫃/Mana Vault》も採用できるが、いずれも《無のロッド》と相性が悪いことに注意。


*モダン

《ウギンの目》、《古えの墳墓》、《裏切り者の都》といった2マナ土地が軒並み使用できず、加速も乏しいので、爆発力は以前のe-sportsほどない。

そのため、搦手として《変位エルドラージ》や《空中生成エルドラージ》を採用し、《難題の予見者》と《現実を砕くもの》を殴って、白青の優秀な呪文のサポートを受ける形がある。(→バント・エルドラージ)

緑を採用すると、《古きものの活性/Ancient Stirrings》を採用でき、土地もエルドラージも引っ張ることができる。(→RGエルドラージ)


*まとめ

エルドラージ・デッキのパーツはほとんどが現行のスタンダードのカードであり、スタンダード以外でも活躍の場は多い。特に《難題の予見者》と《現実を砕くもの》は、使い回しが効く。いつでも{C}を出せるようなマナ・ベースを構築し、これらのカードを末永く使えるようにしよう。

2マナ土地をふんだんに使えるフォーマットに挑戦するなら、《エルドラージのミミック》、《果てしなきもの》も採用すると良い。信じがたいスピードで相手のライフを削ることができるだろう。

最後に。2マナ土地に依存することはすでに述べたとおりだ。そのため、相手の《不毛の大地/Wasteland》にはめっぽう弱い。土地やマナベースの枚数を減らしすぎないように。


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「ゲートウォッチの誓い」リリースに対応した各種更新、文書などをまとめて。

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*禁止・制限カードリスト改訂

・モダン構築戦

 《花盛りの夏/Summer Bloom》 禁止
 《欠片の双子/Splinter Twin》 禁止

・Pauper(コモン限定戦)

 《フェアリーの大群/Cloud of Faeries》 禁止

次回改訂は2016年4月4日です。

原文)
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/january-18-2016-banned-and-restricted-announcement-2016-01-18

変更なしかな、と思っていたところに色々と変更がありました。モダンはまだまだ変化しそうです。


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*統率者戦

《クルフィックスの預言者/Prophet of Kruphix》 禁止


・統率者戦マリガンの廃止

これまで統率者戦は変形パリ・マリガンを使用していました。
これを廃止し、通常の多人数戦マリガン(とバンクーバー・マリガン)を採用します。
つまり、1回のみ7枚引き直せます。それ以降は1枚ずつ減り、6枚以下でスタートしたなら、ライブラリーの一番上を見て、それをライブラリーの底に置くことを選ぶことができます。

・"ルール4"の廃止

"ルール4"は、統率者の色と合わないマナがマナ・プールに入る場合、代わりに同じ量の無色マナが加えられるというものでした。
このルールは撤廃されます。統率者と色が合わないマナもそのままマナ・プールに加えられるようになります。
例えば、あなたが緑単色の統率者を選んでいる場合に、戦場に《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》があるとします。あなたは《森/Forest》をタップして通常通り{G}を出しても良いし、{B}を出してマナ・プールに入れることもできます。

原文)
http://www.dragonhighlander.net/Forum/viewtopic.php?f=1&t=18057&sid=f99e1e188fcfa4ea439a380bd4a39c3e

統率者戦はルールの大きな変更が2つあります。
1つは、BFZで採用されたバンクーバー・マリガンの対処です。当初はパリ・マリガンのままで変更されなかったですが、通常の多人数戦と同じ処理になりました。
もう1つは、色の合わないマナを出すことによって、強制的に{C}を出し、{C}を伴うカードを使う、という「ルールの穴」が塞がりました。どうやっても《極楽鳥》からは{C}が出せなくなっています。

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*デュエルコマンダー 

《大変動/Cataclysm》 禁止解除

・警告リスト/Red list

統率者での《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》

・注意リスト/Orange list

《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》
《時を越えた探索/Dig Through Time》
《大変動/Cataclysm》 New!
《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》 New!
統率者での《放浪の吟遊詩人、イーサーン》 New!

警告リスト、注意リストは、いわゆるWatch listです。監視されてますよ―、ということ。
警告リスト(Red List)は、「そう遠くないうちに禁止だろうね」リスト。
注意リスト(Orange List)は、「最終的に禁止になるかもね」というリスト。

・統率者の色ではないマナの扱い

統率者と色の合わないマナについては、無色マナ{C}として使用可能です。
例えば、好きな色のマナが出る《極楽鳥》からは、あなたの統率者の色指標が5色でない限り、統率者の色でない色マナを選択して、{C}をもつコストを支払うことができます。

原文)
http://www.duelcommander.com/2016/01/oath-gatewatch-january-2016-rules-banlist-update/


本家の統率者戦と、デュエルコマンダーで扱いが異なるのが面白いですね。

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*タイニーリーダーズ

No Changes.

無色のリーダーが使用可能になりました。


Glass {C}{C}{C}
Legendary Creature
3/3


《スゥルタイ》と同じように使用してOKです。


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*怒涛とコピー

怒涛コストを支払ったインスタント・呪文やソーサリー・呪文をコピーした場合、そのコピーも「怒涛コストを支払った」扱いになります。これは既存のCR706.10に従うものです。

例えば、《押し潰す触手/Crush of Tentacles》をコピーした場合、そのコピーからも、8/8のタコ・トークンが出てきます。

OGWリリースノートの書いてある記述は原文から誤っています。ご注意下さい。

ソース)
https://www.reddit.com/r/magicTCG/comments/41lrta/small_error_in_ogw_release_notes_concerning_surge/

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*各種文書

一部手前味噌も含まれています。

・リリースノート
http://magic.wizards.com/articles/archive/feature/oath-gatewatch-release-notes-2016-01-13
http://74598.diarynote.jp/201601141201095013/

・カード名変換辞書
http://whisper.wisdom-guild.net/apps/autodic/

・EPWING形式オラクル辞書
http://blog.mtg.ne.jp/cbanother/2016/01/ogwepwing.html

・OGW-BFZ リミテッド用デッキ・チェックリスト
本家)http://wpn.wizards.com/ja/resources/rules-documents
私家版・非公式)http://blog.mtg.ne.jp/cbanother/2016/01/ogw-bfz.html


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そんなところで。


*次期PPTQ、東海での一覧をポスターにしました。
http://img.atwikiimg.com/www19.atwiki.jp/toukaimtg/attach/1/44/pptq2016_3_toukai_01.pdf

*更新がある場合、イベント宣伝wikiにて行います。
http://www19.atwiki.jp/toukaimtg/pages/1.html

*次回CBLは1月10日(日)の午前中から行います。よろしくです。

*年末恒例というか年度単位の覚書、「中途半端な思いつきで投げっぱなしなネタ」をつらつら挙げていくチラシの裏でございます。

*すべてに回答があるわけではありません。思考実験的なものもあります。

*今年度お世話になった、全てのプレイヤー/スタッフ/ジャッジ に感謝を。

*Twitterでは相変わらずなにかつぶやいてるとは思います。MTG関連とは限りませんし、最近はわーんだーらーん関連が多めかもです。あと食事画像。

*何か質問がありましたら、質問箱、通称てすちーボックス( https://twitter.com/testing_box )に投げておいて下さい。

*GPが大型化してきて色々感じることはあるのですが、みなさんのおかげでイベントは成り立っているのです。感謝。

*FMQの掲載回数が順調に減りました。この原因は間違いなくMTG質問箱にリソースを割くようになってしまったせいです。去年立てた2週間に1度も更新できませんでしたし。誠に申し訳ない。MTG質問箱から選り抜きでFMQ作れば良いのかもしれない。

*それではつらつらと開始。

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*去年のこのStickiesで紹介した「プロテクション(3)」は、わりとひどい意見をいただきました。(もちろん定義的にはありえません)
その中でも一番ひどいものは、「ポータル【三】国志」のカード全部にひっかかる、という主張。エキスパンションシンボルが三だからか!

*エキスパンションシンボルは特性でない。○か×か。

*土地のマナ能力を起動してマナを出した。この時点で、優先権は誰にあるか?
 1)あなた 2)あなたでない誰か 3)誰も持ってない。

*《狩猟の神、ナイレア》が予示された状態で戦場にある。
1)あなたの緑の信心は5である。{3}{G}支払って、それを表にできるか?
2)あなたの緑の信心は4である。表にできるか?
3)あなたの緑の信心は1である。表にできるか?

*《墓掘りの檻》が戦場にある。あなたがライブラリーの一番上のカードを予示した場合、何が起こるか?

*《魂剥ぎ》で《エイヴンの散兵》を探査コストとして支払って唱えた。それが戦場に出た後、追放領域の《エイヴンの散兵》が、《裂け目掃き》によってライブラリーに戻った。《魂剥ぎ》は飛行を持つか?

*あるクリーチャー(P)には、AとBという能力があり、2つは関連している。
AによってBがどう作用するかが決定される。
別のクリーチャー(Q)も、関連している2つの能力CとDをもつ。
AとCは同じテキストである。PがQのコピーになった場合、Dは機能するか?

*あなたは《包囲マストドン》をコントロールしている。あなたは《イクシドロン/Ixidron》を唱えて戦場に出した。何がおこるかを***正確に***答えよ。

*A1とA2、B1とB2がチームの双頭巨人戦を行う。A1チームが先攻であり、マリガンの結果、全員の手札が6枚になり、初期手札のキープを行った。「ライブラリーの上を見てもよい」ことを行う場合、誰から可能か。その順番を答えよ。

*「無限Scry2はSlowPlayである」 ○か×か。

*1)呪文の解決中に呪文を唱えることができる。◯か×か。
2)呪文の解決中にまずもって起こり得ないことを述べよ。

*《高原の狩りの達人》がある。ある軽減効果でこの発生源からのダメージがこのターン軽減される。先のものが変身し《高原の荒廃者》となって攻撃した。ダメージはどうなるか?

*ある統率者は両面カードである。オリジナルの側で2点、そのもう一つの面で3点の戦闘ダメージをプレイヤーPに与えた。Pが与えられた「統率者ダメージ」は何点だろうか?

*APは自身の能力でクリーチャー化している《忍び寄るタール坑》を、NAPは《徴税の大天使》をコントロールしている。
1)APは《忍び寄るタール坑》を、それ自身から出したマナで攻撃することができるか?
2)《忍び寄るタール坑》ではなく《天界の列柱》ではどうか?

*《ニクスの星原》によりクリーチャーになっている《死者の神、エレボス》のサブタイプは神である。◯か×か?

*トリビア)
「印刷された定形で標準のカード(銀枠でない)のうち、ヴィンテージで使用できるカード種類は99%を超えるが、レガシーも99%を越える。」
◯か×か?

*トリビア)
「オラクル・テキストで、カードテキスト部分が一番長い文字数を持つのは、《Dance of the Dead》である。」
○か×か?

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*最後の問題だけ答えを。正解は×。(《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer》は第2面も含めると《Dance of the Dead》を越えるため)


*それでは良いお年を。ライブラリーの上に希望がありますように。

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*PPTQはまとめてますのでこちら参照です。休み中に新年以降のも更新しますのでしばしお待ちを。
 http://pptqjpmtg.blogspot.jp/

*年末恒例というか年度単位の覚書、「中途半端な思いつきで言いっぱなしなネタ」をつらつら挙げていくチラシの裏でございます。

*すべてに回答があるわけではありません。思考実験的なものもあります。

*今年度お世話になった、全てのプレイヤー/スタッフ/ジャッジ に感謝を。

*Twitterでは相変わらずなにかつぶやいてるとは思います。MTG関連とは限りませんし、最近は某クイズソシャゲ関連が多めかもです。あと食事画像。アイコンに関しては気にしないでというか今更変えることも考えていないのでこのままでいいかな?

*何か質問がありましたら、質問箱、通称てすちーボックス( https://twitter.com/testing_box )に投げておいて下さい。

*「MTGのルールについてしゃべる妹/雷/電bot」は作成予定にありません。
*あ、だれか作成したのなら通知ください。フォローします。

*今年は生放送でもあんまり人数の話はしなかったし、もう人数フラグクラッシャーは返上します。GPの事前予約とかで人数の予測および、推移もおおまかにわかるようになったのもありますし。

*でもGP京都2015(レガシー)と、GP幕張2015(MM2015)は本当に人数が読めないです。両方共参加したいですね。

*FMQの掲載回数が順調に減っているのは申し訳なく。他にリソースを割くようになってしまったのが一番の原因です。ちゃんと自分でアウトプットしないと。来年の目標はせめて2週間に1度(=25回以上)の掲載で。

*それではつらつらと開始。

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*"Cretaures your opponents control lose all abilities and can’t have or gain any abilities" というクリーチャーを互いに戦場に出した。結果としてどうなるか?
(参考:《攻撃の元型/Archetype of Aggression》などの元型サイクル)

*キーワード能力が列挙される場合、常に最初に来るのは「Flying」である。○か×か。(text template ruling)

*「非公開領域で公開されているカード」→ありうる。
「公開領域で非公開なカード」→裏向き位相
「非公開領域だがあなたは見れるカード」→手札
では、「あなたの手札にあるが誰も見れないカード」というのは存在するか?

*1)以下の2つに違いはあるか。
  「Destroy target artifact or creature.」
  「Choose one - Destory target artifact; or destory target creature.」
 2)1)を説明せよ。

*「ある基本土地タイプになる」という継続的効果によって、本来持っている能力も失われることはご承知の通り。
では、「能力を失う」部分を通常通り第6種にした場合、都合が悪いことは起こりえるだろうか?

*1)非公開領域にあって、公開されているオブジェクトが存在する。このオブジェクトの特性を、ゲームは参照することはできるか? 
 2)「手札からライブラリーに移動したカードの特性は常に参照できる」といえるか? 3)(もしあれば)2)の反例を一つ示せ。
 4)効果によってライブラリーの一番上が公開されている。手札からライブラリーの一番上にカードを移動した場合、このカードの特性をゲームは参照することができるか?

*1)プレイヤーAに優先権がある。Aが宣言して、即解決される行動を挙げよ。
 2)それらは特別な行動であるか? 
 3)特別な行動以外で1)を満たすものがあるか? 
 4)3)を満たし、かつ、オブジェクトが領域を移動する行動は存在するか?

*「Aが死亡したとき、それを裏向きで戦場に戻す」という生物Aがいる。
 Aのコピーになっている《クローン》が破壊されて墓地に置かれた。
 戦場にはBという別の生物がいる。
 さて、《クローン》はどのような状態で戦場に戻ることになるか?

*あなたの墓地に発掘6を持つカードがある。戦場に次のエンチャントがあって、あなたは発掘を行いたい。どのようなことが起こるか説明せよ。
 1)《地獄界の夢》
 2)《ズアーの運命支配》
 3)《Chains of Mephistopheles》

*1)あるカードがFoilであるかそうでないかは特性の一部である。○か×か?
 2) では位相の一つではあるか?
 3) Foilかそうでないかを見分ける適切な方法を考えよ。

*Aは《倍増の季節》をコントロールしている。Aは裏向きの《頭巾被りのハイドラ》を、変異コストを支払って表向きにした。《頭巾被りのハイドラ》の上にはいくつの+1/+1カウンターが置かれることになるか?

*プロテクションのテンプレートは、「プロテクション(性質)」という形式である。
 (性質)が次の場合を考えよ。どのような挙動になるか?
 1)「対戦相手」
 2)「スタック」
 3)「3」

*《Containment Priest》が戦場にある。
 1)《霊気の薬瓶》から《海の神、タッサ》を出そうとした。あなたの青への信心は4である。どうなるか。
 2)さらに《機械の行進》がある。あなたは《修繕》で《通電式キー》を出そうとした。どうなるか?

*「可能なら1体のみのクリーチャーでブロックしなければならない」クリーチャーに対して、2体のクリーチャーでブロックを適正に宣言したい。これは可能か? 可能なら他にどのような効果が必要か?

*「あなたのライフが5点未満のとき、あなたは1点のライフを得る」という誘発型能力をもつパーマネントを、あなたはコントロールしている。現在、あなたのライフは2点である。最終的にあなたのライフは何点になるか? また、ゲームはどうなるか?

*AとBが競技RELのリミテッドの試合をしている。ゲームが終了し、変異のままでその表を公開しないままに、Aはカードを片付けてしまった。そこで、観客であるCがジャッジを呼ばずにこう指摘した。「Aさん、変異公開忘れていますよ。」 さて、AとBはもちろんジャッジを呼び、BはAの変異の公開をし忘れていたことに気がついていなかった。さて、誰か違反を犯しているだろうか?

*なお、変異の公開忘れについては少しゆるくなっている。そうそう格上げされないのだ。

*(難)以下の問いに順番に答えよ。

1)Pは何もコピーしていない《気紛れな詐称者/Mercurial Pretender》をコントロールしている。(通常0/0であり即墓地行きだが、《凱旋の間》のようなP/T修整があって、とにかく戦場にとどまっているという設定である。問題の本質ではないので無視して頂いて構わない)
 戦場には他にPのコントロールする《ルーン爪の熊》がある。

 Pは手札から2枚目の《気紛れな詐称者/Mercurial Pretender》を出した。
 「まず、戦場の《気紛れな詐称者》のコピーになります。そして、その選択の後、さらなるコピー先として《ルーン爪の熊》を選びます。」

 結局《ルーン爪の熊》のコピーとしてこのクリーチャーは戦場に出る。

 では問題。
 「{2}{U}{U}:このクリーチャーをオーナーの手札に戻す。」という能力をいくつ持つだろうか?

2)Pは何もコピーしていない《クローン》をコントロールしている。
 同様に、《ルーン爪の熊》もコントロールしている。

 Pは手札から《気紛れな詐称者/Mercurial Pretender》を出した。
 「まず、戦場の《クローン》のコピーになります。そして、その選択の後、さらなるコピー先として《ルーン爪の熊》を選びます。」

 結局《ルーン爪の熊》のコピーとしてこのクリーチャーは戦場に出る。

 では問題。
 「{2}{U}{U}:このクリーチャーをオーナーの手札に戻す。」という能力をいくつ持つだろうか?

この2つの問題は直感で答えられる範囲だろう。では深淵に向かう。

3)Pは何もコピーしていない《気紛れな詐称者/Mercurial Pretender》をコントロールしている。
 戦場には他にPのコントロールする《ルーン爪の熊》がある。

 Pは手札から2枚目の《気紛れな詐称者/Mercurial Pretender》を出した。

 ……ここまでは1)と同じである。さて、ここからPはこんなことを言い出した。

 「まず、戦場の《気紛れな詐称者》のコピーになります。」
 「そして、その選択の後、コピー先として《気紛れな詐称者》を選びます。」
 「そして、その選択の後、コピー先として《気紛れな詐称者》を選びます。」
 「そして、その選択の後、コピー先として《気紛れな詐称者》を選びます。」
 ・・・
 ・・・(100回繰り返し)
 ・・・
 「このままだと終わらないんで、そろそろコピー先として《ルーン爪の熊》を選びます。」

 ああ、ようやくにして《ルーン爪の熊》のコピーとしてこのクリーチャーは戦場に出た。

 では問題。
 「{2}{U}{U}:このクリーチャーをオーナーの手札に戻す。」という能力をいくつ持つだろうか?

4)3)と同じことを《気紛れな詐称者》ではなく、それぞれ《前駆ミミック/Progenitor Mimic》で行った。Pの次のターンのアップキープに、《ルーン爪の熊》のコピー・トークンは何個出てくるか? またこの個数は無限に増やせるだろうか?


5)Pは《第三の道のフェルドン》の能力を墓地の《クローン》を対象にして起動した。

解決時に、そのコピーであるトークンが出るが、Pは戦場にある《ルーン爪の熊》のコピーとして出すことを選んだ。

 この《ルーン爪の熊》・トークンのカード・タイプを答えよ。


*問題5)にきちんと答えられたのであれば、胸を張ってよい。おっと、きちんと理由は添えてね。

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*今年は私自身もL3になったり、またマジックと付き合う上で大きな動きがあった年でもありました。でもこうやって思い出しながらマジックに関する記事や文章を書けるのも、東海を始めとしたコミュニティの皆さん、そして国内外の黒服の皆様のおかげです。一緒にイベントやるのは本当に楽しい。これまでも、これからもひとつよろしくお願いいたします。

*それでは良いお年を。ライブラリーの上に希望がありますように。

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m14 and standard

2014年9月29日 Tips
以下のカードはマジック2014に収録されていますが、スタンダードでも使用できます。(再録されているので)

《集い/Congregate》
《神聖なる好意/Divine Favor》
《セラの天使/Serra Angel》
《真面目な捧げ物/Solemn Offering》
《魂癒し人/Soulmender》

《取り消し/Cancel》
《予言/Divination》
《否認/Negate》
《霜の壁/Wall of Frost》

《呪われたスピリット/Accursed Spirit》
《夜の子/Child of Night》
《精神腐敗/Mind Rot》
《夢魔/Nightmare》
《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》

《反逆の行動/Act of Treason》
《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》
《破砕/Demolish》
《溶岩の斧/Lava Axe》
《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》

《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
《弱者狩り/Hunt the Weak》
《帰化/Naturalize》
《垂直落下/Plummet》
《レインジャーの悪知恵/Ranger’s Guile》
《新緑の安息所/Verdant Haven》
《暴風/Windstorm》

《憑依された板金鎧/Haunted Plate Mail》
《死の大魔術師の杖/Staff of the Death Magus》
《炎の大魔術師の杖/Staff of the Flame Magus》
《精神の大魔術師の杖/Staff of the Mind Magus》
《太陽の大魔術師の杖/Staff of the Sun Magus》
《野生の大魔術師の杖/Staff of the Wild Magus》

(+基本土地)

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上に書かれていないM14のカードは全てスタンダードローテーション落ちしました。
代表的なものを挙げます。

《群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride》
《放逐する僧侶/Banisher Priest》
《精霊への挑戦/Brave the Elements》
《鬼斬の聖騎士/Fiendslayer Paladin》
《次元の浄化/Planar Cleansing》

《家畜化/Domestication》
《本質の散乱/Essence Scatter》
《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept》
《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》

《破滅の刃/Doom Blade》
《強迫/Duress》
《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie》
《減縮/Shrivel》
《ザスリッドの屍術師/Xathrid Necromancer》

《燃え立つ大地/Burning Earth》
《チャンドラのフェニックス/Chandra’s Phoenix》
《ショック/Shock》
《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》

《濃霧/Fog》
《獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beasts》
《巨大化/Giant Growth》
《カロニアの大牙獣/Kalonian Tusker》
《漁る軟泥/Scavenging Ooze》

《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot》
《不死の霊薬/Elixir of Immortality》
《漸増爆弾/Ratchet Bomb》

《浸食する荒原/Encroaching Wastes》
《変わり谷/Mutavault》
《ゆらめく岩屋/Shimmering Grotto》

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そんなところで。

#自分用メモ。

M14からM15に続投して収録されるカード

エルフの神秘家
シヴ山のドラゴン
セラの天使
センギアの吸血鬼
レインジャーの悪知恵
予言
取り消し
否認
呪われたスピリット
垂直落下
夜の子
夢魔
太陽の大魔術師の杖
帰化
弱者狩り
憑依された板金鎧
新緑の安息所
死の大魔術師の杖
溶岩の斧
炎の大魔術師の杖
真面目な捧げ物
神聖なる好意
精神の大魔術師の杖
精神腐敗
紅蓮の達人チャンドラ
野生の大魔術師の杖
集い
霜の壁
魂癒し人

M14以外からM15に収録されたカード

かき回すゴブリン[M13]
かき集める勇気[RAV]
ひどい荒廃[M13]
アジャニの群れ仲間[M11][C13]
オレスコスの速爪[JOU]
カミソリ足のグリフィン[INV][7ED][8ED][M10]
ガラクの群れ率い[M11][M13]
ガーゴイルの歩哨[M11]
キンズベイルの散兵[LRW]
グレイブディガー[POR][TMP][6ED][S99][7ED][ODY][8ED][9ED][10E][M10][M11][M12][CMD]
ケンタウルスの狩猟者[M10][M13]
コイロスの洞窟[APC][9ED][10E]
ゴブリンの荒くれ乗り[WWK]
サテュロスの道探し[BNG]
シヴの浅瀬[APC][9ED][10E]
ジェイスの創意[M11]
ゾフの影[ROE]
ダークスティールの城塞[DST]
チフス鼠[ISD][CNS]
トーモッドの墓所[DRK][CHR][TSB][M13]
ファイレクシアの破棄者[MBS]
マハモティ・ジン[2ED][3ED][4ED][7ED][8ED][9ED][10E]
ヤヴィマヤの沿岸[APC][9ED][10E]
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ[PLC]
ラノワールの荒原[APC][9ED][10E]
リリアナ・ヴェス[LRW][M10][M11]
ルーン爪の熊[M10][M11][M12]
不可視[2ED][8ED]
不屈の宣教師[M11]
再供給[INV]
刺し傷[RTR]
剛力化[M12][M13]
包囲ワーム[RAV]
召喚の調べ[RAV]
咆哮するプリマドックス[M13]
土を踏み付けるもの[ZEN]
圧倒[RAV]
地鳴りの一撃[M10]
天空のアジサシ[ZEN][M13]
女王スズメバチ[CMD]
屍噛み[AVR][BNG]
屍気を飛ばすもの[SOM]
嵐潮のリバイアサン[M11][M13]
巨大戦車[2ED][3ED][DST][10E][M11]
年経たシルバーバック[UDS][7ED][9ED]
幻影の天使[PC2]
急報[MRD]
戦場の鍛冶場[APC][9ED][10E]
打ち寄せる水[M13]
抑圧的な光線[JOU]
松明の悪鬼[DKA][M13][CNS]
根囲いの壁[ONS]
歩く死骸[ISD][M13]
深夜の護衛[DKA]
溜め込むドラゴン[M11]
激情のゴブリン[RAV]
火のるつぼ[ALA]
火炎放射[WTH][10E]
炉の小悪魔[DKA]
炎の円[M12]
炎の壁[2ED][3ED][4ED][5ED][6ED][7ED][10E][M10][M13]
無私の聖戦士[ISD]
焼炉の仔[5DN][10E][M13][CMD]
熟達した戦い[LRW][DDL]
熱光線[USG][ROE]
爆片破[MRD][MMA]
現実からの剥離[RAV][AVR]
研磨時計[SOM]
硬化[M13]
神盾の天使[M12]
神聖なる評決[M10][M13][THS]
秀でた隊長[MOR]
稲妻の一撃[THS]
突進するサイ[POR][TMP][CNS]
精油の壁[STH]
精神刻み[M13]
羽ばたき飛行機械[ATQ][3ED][4ED][5ED][6ED][MRD][9ED][10E][M10][M11]
脱走魔術師[LGN][8ED][9ED][10E]
自然に帰れ[M11]
苛性タール[ODY]
虚空への突入[AVR]
蛙変化[M12]
血の署名[M10][M11][M13][CMD]
貪る光[RAV]
轟きの巨人[USG][10E][MMA]
進化する未開地[ROE][DKA][M13][CMD][C13]
鋳造所通りの住人[GTC]
障害排除[DGM]
集団の石灰化[SHM]
雲散霧消[MIR][ISD]
青銅の黒貂[THS]
黒猫[DKA]
鼓舞する突撃[M11]


M15から収録された新規カード

アルタクの求血者
アンフィンの抜け道魔道士
アーティファクトの魂込め
イニストラードの魂
ウルドのオベリスク
オナッケの古きもの、クルケッシュ
かき立てる炎
カプショ海の飛行魚
ガラクの目覚め
カロニアのツイングローブ
ギルドパクトの体現者、ジェイス
クイックリング
クレンコの処罰者
ゴブリンのドカーン物取扱者
ゴブリンの熟練扇動者
ザスリッドの隠し刃
シャンダラーの魂
ジョルベイの闇潜み
スズメバチの巣
スリヴァーの巣
ゼンディカーの魂
テーロスの魂
ならず者の手袋
ニッサの探検
ヘリオッドの巡礼者
ラヴニカの魂
影外套の吸血鬼
永遠の口渇
永遠の荒野の模範
下生えのゴミあさり
化身の盾
加護織りの巨人
解き放たれし者、オブ・ニクシリス
拡散スリヴァー
寛大な拷問者
危険な櫃
毅然たる大天使
気紛れな詐称者
起源のハイドラ
窮地の主
虚空の罠
強引な採掘
強欲の護符
業火の拳
屑鉄場の雑種犬
軍事情報
激しい抵抗の模範
血の宿主
血の誓約
血吸いスリヴァー
喧嘩屋の板金鎧
研究助手
原野の霊
光の柱
光輝の泉
光波の護法印
好戦スリヴァー
鉱夫の破滅
国境地帯の匪賊
鎖のヴェール
再利用の賢者
三つぞろいの霊魂
珊瑚の障壁
残酷なサディスト
残忍な実体化
屍術士の助手
屍術士の備蓄品
屍食いカラス
肢体の壁
主任技師
守護天使アヴァシン
狩人の待ち伏せ
終わりなき従順
衆生の熾天使
春のシャーマン
初期対応
小走り破滅エンジン
衝動的な行動
侵入する生物種
心鍛のゴーレム
新たなるファイレクシアの魂
新たな夜明けの模範
人喰い苔野獣
世界を目覚めさせる者、ニッサ
清められた突撃
生きているトーテム像
生命の遺産
聖なる武器庫
静翼のグリフ
戦列への復帰
巣主スリヴァー
草タイタン
霜のオオヤマネコ
束縛スリヴァー
堕ちたる者の饗宴
地割れ潜み
頂点捕食者、ガラク
槌手
蔦織り
潰瘍化
天麗のペガサス
毒牙スリヴァー
肉は塵に
熱いスープ
燃え盛る怒り
爆炎の稲妻
発生器の召使い
否定の法典
彼方の管理人
飛空士の修繕屋
氷河の壊し屋
不屈の河川司令官
不敬な遺品
不動のアジャニ
腐敗喰いの蛆
変身術士の戯れ
墓穴の模範
墓損ない
包囲ドラゴン
放浪の吟遊詩人、イーサーン
暴君の機械
魔女の使い魔
密林の酋長
民衆の好意
無駄省き
名誉の印
網投げ蜘蛛
夜火の巨人
陽刃のエルフ
落とし子の守り手
立ちこめる霧の模範
力こそ正義
霊気渦竜巻
霊魂の絆
練達の変身術士、ジャリラ
儚き盾
爛れ暗がり
瞑想パズル
隕石
精神染み
諸島の雨雲
時間づまり

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コンスピラシーはドラフト多人数戦を想定されている製品であり、遊び方は様々です。
公式である程度のプレイガイドが紹介されていますので、そちらもぜひご覧ください。

http://mtg-jp.com/publicity/0010742/

ここでは、「遊び方」と「運営・順位付け」を私なりに提案してみたいと思います。
コンスピラシーでのイベントを考えている方や、遊んでみたいプレイヤーの方に参考になれば幸いです。

(用語)
 ポッド……ドラフトをする1テーブルのこと。通常は1ポッド毎に8人がドラフトを行う。
 グループ……ゲームを行う1テーブルのこと。

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*ポッドとグループの人数

1ポッドあたりの推奨人数は通常のドラフトと同様に8人です。
リリースノートにもある通り、1ポッドの最高人数は10人です。

1グループの人数は3~5人が適正です。

参加人数、ポッド、グループの分け方は以下のようになります。

 3人 3 3
 4人 4 4
 5人 5 5
 6人 6 3+3
 7人 7 3+4
 8人 8 4+4 ←推奨
 9人 9 4+5
 10人 10 5+5
 11人 6,5 3+3、5
 12人 6,6 3+3、3+3
 13人 7,6 3+4、3+3
 14人 8,6 4+4、3+3
 15人 8,7 4+4、4+3
 16人 8,8 4+4、4+4
 17人 9,8 4+5、4+4

できる限り「8人」単位のポッドを作成することをおすすめします。

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*順位付け

コンスピラシーからでたカードの所有権ですが、グランプリなどで行われる「取り切り」では、肝心のゲームがスポイルされる恐れがあります。そこで、レア以上とフォイルカードを「順位取り」にすることをおすすめします。

「順位取り」にするためには順位を決定しないといけません。ここでは以下の様な対戦方式を提案します。

(以下、8人のポッドで説明を行います)

 グループは2つ作成します。各グループは4人で、誰がどちらのグループに入るかはランダムで決定します。そして、多人数戦を2回戦行います。

 1回戦:各グループで2人がゲームから離脱した時点で1回戦を終了します。

 2回戦:各グループで勝ち残った2人ずつ(勝ちグループ)と、敗北し離脱した2人ずつ(負けグループ)を組み合わせます。2回戦は勝者が1人になるまで戦います。

 2回戦の終了時で、以下のように順位を決めます。

 勝ちグループで最後まで残った:1位
 勝ちグループで3番めに離脱した:2位
 勝ちグループで2番めに離脱した:3位
 勝ちグループで最初に離脱した:4位
 負けグループで最後まで残った:5位
 負けグループで3番めに離脱した:6位
 負けグループで2番めに離脱した:7位
 負けグループで最初に離脱した:8位

・同時に敗北条件を満たした場合、そのグループで最初のターンを行った人にターン順で近いプレイヤーがより「低い」順位になります。これは、手番が最も遅いプレイヤーが最も「不利である」とみなされるからです。

 例)最初の順番が A→B→C→D の場合で、CとDが同時に敗北した場合、Dの方がCよりも順位が上になる。

・ドラフトしているカード以外に、追加で賞品が供与される場合、2回戦のグループごとに賞品を出すことを提案します。例えば、プロモの《真価の宗匠》を、(1位~4位)のグループに1枚、(5位~8位)のグループに1枚、など。どうやって配るかは各グループの話し合いにお任せしましょう。

・制限時間に関しては、60~90分を推奨します。多人数戦は思ったよりも時間がかかるので、時間制限には余裕をもたせたほうが良いでしょう。万が一、時間切れになってしまった場合は、「アクティブ・プレイヤーから初めてもう一周して、アクティブ・プレイヤーに戻るまで」を追加ターンとして与えましょう。ターンを終えても決着が付かない場合、
ライフの値を比べて、最も大きい値のプレイヤーがより上になります。ライフの値が同じ場合、そのグループで最初のターンを行った人にターン順で近いプレイヤーがより「低い」順位になります。

 例)最初の順番が A→B→C→D の場合に、健闘むなしく時間切れになった。Aのライフが21、Bのライフが4、Cのライフが10、Dのライフが10であった。順位は A(1位)D(2位)C(3位)B(4位)となる。

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選択ルール

・「無差別戦」→「左側への攻撃」

無差別戦では、最後に手番を行うプレイヤーがどうあっても一番不利です。この差異を減らすため、「左側への攻撃」ルールを採用すると、多少は順番による不利がなくなります。しかし、多人数戦の多様さは失われてしまうでしょう。

・影響範囲=「1」

影響範囲を1にすると、2人以上離れているプレイヤーには何もできません。全体呪文でさえも影響を与えません。対象を取らない呪文の威力が多少低くなります。
反面、処理が面倒くさくなることは否定できません。

選択ルールを採用するかどうかは、ポッドにいるプレイヤーできちんと話しあいましょう。

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*グループ・ゲーム・ドラフト

3~5人の場合、通常のドラフトを行うと、どうしてもカードプールが足りなくなります。そんな場合は、4パックを使用する「グループ・ゲーム・ドラフト」はいかがでしょうか。

以前の記事でやり方を紹介しましたが、書きなおしたものを再掲します。

原文)http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/sf/72

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グループゲームドラフトの特徴:
---------------------------------

グループゲームドラフト(以下、GGD)は、ドラフト戦のルールを踏襲した、
多人数戦のカジュアルなバリアントです。

特徴的な4つのルールを除き、通常のドラフト戦と変わりありません。……対戦相手は複数ですが。

・4パック使用
・3人から最大6人まで参加可能
・全員で1卓
・『無双』ルール(=Rumble rule)

それぞれを解説していきながら、GGDの流れを見ていきましょう。


---------------------------------
1) プレイヤーは4パックを使用する
---------------------------------

通常のドラフトでは3パックのブースターを使用しますが、
GGDでは代わりに4パックを使用します。

4パック目をドラフトする場合、2パック目と同じ反時計回り(右の人に渡す)となります。

 
---------------------------------
2) 参加人数は3人~6人
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理論上は何人でもできるのですが、まとめて1卓で試合をするため、
どうしても試合時間が長くなってしまいます。筆者的には4人がおすすめです。
 
---------------------------------
3) 参加した全員で多人数戦
---------------------------------

ドラフトを終え、個人でデッキを組むわけですが、ゲームは参加した全員での多人数戦となります。使用するルールはコンスピラシーの推奨通り、「無差別戦」です。

主なルールとしては

 ・マリガンは1回目のみ7枚引き直せる。
 ・先手ドロー・ステップは飛ばされずに存在する。
 ・あなた以外は全て対戦相手である。
 ・どの対戦相手にも攻撃ができる。
 ・呪文影響範囲は無限。
 ・初期ライフ20点。

となります。

ゲームの終了については、

  ・誰かがカードにある勝利条件を満たして勝利する
 又は
  ・1人を除き他全員が敗北する

という、「最後の一人」を決定するまで戦います。

 
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4) 『無双』ルール (=Rumble rule)
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GGDには独特のルールがあります。それが『無双』ルールです。

ゲーム中に、「あなたがコントロールする発生源か、呪文や能力の効果によって、
対戦相手のライフを失わせた点数が通算20点を越える」ごとに、

「あなたのサイドボードにあるカードを1枚選んで、統率領域に置く。そのカードが
統率領域にある間、あなたはそのカードをマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。
そのカードのマナ・コストに{X}が含まれる場合、あなたはその{X}の部分のコストを通常通りに支払ってもよい。」

というルールです。

対戦相手のライフを失わせた通算が20点を超えたかどうかの判定は、状況起因処理のチェックと同様に行います。条件を満たした時点で、カードを選ぶ行動を行います。これはスタックを用いません。

これによって統率領域に置かれたカードは、そのカード・タイプ由来のタイミングであれば、マナ・コストを支払うことなく唱える/プレイすることができます。キッカーや追加のコストはその都度支払わなければなりません。

このルールにより、色が合わず、普通のドラフトでカットしたり無駄にピックしてしまうカードが、あなたの強力な味方になってくれます。

緑赤だったはずのデッキから、なぜか黒い除去呪文が飛んできたり、
重すぎて通常ではプレイできない呪文が活躍する時が来るかもしれません。

全てはあなたが対戦相手を--誰でもいいから--合計20点以上のライフを削ることから始まります。

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それでは、皆さん、楽しんで下さい!


#本日22時過ぎ辺りからニコ生やります。
#内容はJOUのメカニズムあたりで。


GP名古屋は無事終了しました。
ご来場いただいた方には御礼申し上げます。

今回はあまりフロアにも出なかったのですが、2,3の心に残る事例があったので紹介しておきます。

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1)神啓

《オレスコスの太陽導き/Oreskos Sun Guide》などが持つ神啓能力ですが、これを忘れるという事態がそこかしこであったそうです。
アンタップする時に誘発しますが、気付かずにドローまでしてしまっている、ということがほとんどです。注意深くゲームを行ってください。

神啓の誘発を覚えておくために、ライブラリーの上に小さなマーカーを置くのはOKです。

 
2)《ヘリオッドの使者/Heliod’s Emissary》

《ヘリオッドの使者》が、3/3のケンタウルス・トークンに授与でついています。
これで攻撃した場合、対戦相手の《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》をタップできるでしょうか?

答えは「できない」です。
《ヘリオッドの使者》の能力は、それ自体が発生源であり、つけられているクリーチャーが能力を得るわけではありません。従ってこの能力の発生源の色は白なので、プロテクション(白)の前では無力になってしまいます。

 
3)《万戦の幻霊/Eidolon of Countless Battles》

前にも書いた気がしましたが、これが数えるのは「クリーチャー」と「オーラ」です。
「エンチャント」は数えません。従ってニクス枠のクリーチャーがいたとしても、2回数えることはありませんし、単なるエンチャントがあっても数えません。

また、戦場にこれのみがある場合、それは1/1です。


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そんなところで。

あ、Lv3になりました。今度ともよろしくお願いします。


JOUより、認定大会でのシャッフルに規定が加わります。
これまで、シャッフルについてはある程度の指針が示されている程度でした。
しかし、プレイヤーがシャッフルの際にカードを取り落としてしまい、【過剰なカードを見た】の罰則を与えられるケースが余りに多く見受けられました。

この点が見直され、シャッフルのやり方を規定することによって、カードを取り落とさずにデッキを無作為化できるようになったのが、今回の変更です。

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まず、シャッフルの方法が以下の3つに定められました。

*ヒンズー・シャッフル

 片方の手に持ったデッキの上または下の部分をずらし、もう片方の手に取ります。そして、それらの順番を入れ替えてまたひとまとめにします。これを数回繰り返すのがヒンズー・シャッフルです。ずらす時点で上下でなく、真ん中を抜いて取る動作も認められます。

 対戦相手のデッキをヒンズー・シャッフルする場合は、片手をテーブルにつけてゆっくりヒンズー・シャッフルを行い、カードを落とさないように努力しなくてはいけない、という注意書きが明示されました。

 また、よく行われる「カット」は、「ヒンズー・シャッフル1動作のみの行動」と扱われるようになりました。つまり、「数回」でないのでヒンズー・シャッフルとはみなされません。


*リフル・シャッフル

 デッキを2つの山に分け、それぞれの山の端をはじくか、噛みあわせて押し込む事によって一つに揃える方法です。ファロー・シャッフルやコンバイン・シャッフルもカードの混ぜ方としては同様(カードの端を互い違いに組み合わせて合わせる)なので、同じ方法とみなされます。

対戦相手のデッキをリフル・シャッフルする場合は、カードを不用意に曲げたり、垂直に立てたりすることは認められず、カードの表面を見ないような努力をしなくてはいけない、という注意書きが明示されました。


*ディール・シャッフル

 テーブル上のいくつかの場所にカードを配り、いくつかの山を作ります。そして、それらの山を合わせて一つの山にする方法です。いわゆる「?山切り」と呼ばれる方法です。
 ディール・シャッフルには一つだけ制約があり、「山を60の約数にしてはいけない」とされています。従って、1~6までの山数は全て不適切で、7、8、9、11、13までがふさわしい数と例示されています。
#(山の数の積がデッキの枚数になると、デッキの並びが元に戻ってしまうため)


また、競技REL以上ではさらに4つ目のシャッフル方法として、以下が加わります。


*ウォッシュ・シャッフル

カードをテーブルに広げ、手でかき混ぜる方法です。タロットカードや、麻雀の洗牌をイメージするとわかりやすいでしょう。この方法はカードを損傷しやすいため、対戦相手のデッキをシャッフルする際には推奨されず、自分のデッキをシャッフルする際に使用されます。


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さて、シャッフルの方法が規定されました。そして、実際のゲームでは以下のようにシャッフルがなされます。

・一般RELでは、上記シャッフルの方法から最低2つを組み合わせる。

・競技REL以上では、上記シャッフルの方法から最低3つを組み合わせる。
 ただし、自分のものではないデッキをシャッフルする場合、3つではなく2つになる。

・自分のデッキをシャッフル中に、カードの表面が見えてしまった場合、懲罰なしでそのままシャッフルを続けることができるが、「無作為化」自体は元に戻る。つまり、見えた時点で、またそこからシャッフルの方法を2つ(競技RELは3つ)を組み合わせなくてはいけない。

・相手のデッキをシャッフル中に、カードの表面が見えてしまった場合、これまでと同様に【過剰なカードを見た】が適用される。それに加え、シャッフルの際にどのような防止努力をしたかの調査が行われる場合もある。

・シャッフルにかけられる時間にははっきりした規定は無い。が、プレイヤーは制限時間内にマッチを終わらせるように、シャッフルも含めたプレイ時間の管理が期待されている。

・対戦相手のシャッフルが不十分であると感じた場合には、これまで通りジャッジを呼んで対処してもらう。フロアジャッジは、シャッフル時間や方法を管理する専門ジャッジ(=シャッフラー)に助言を求めることができる。

・競技RELでは、ラウンド終了時にシャッフルのためにかかった時間によるロスタイムが告知される場合がある。ロスタイムはヘッドジャッジによる宣言が最終決定となるが、ヘッドジャッジは、シャッフラーにロスタイムの助言を求めることができる。これによるロスタイムは、制限時間終了後にまだ試合を行っている全テーブルに対して分単位で発行される。

・上記ロスタイムの累積が10分を超えたプレイヤーは、【遅いプレイ】の罰則が次ラウンド開始時点で与えられる。ただし、この懲罰による延長ターンの追加措置は行われない。

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以上です。

シャッフルの方法は様々ではありますが、大会の肝心な場面でカードを取り落としたりすることがない様に、お願いしたいものです。懸命なプレイヤー諸氏は慣れ親しんだシャッフル方法を既に習得しているものであり、こんな事は気にしなくてもよいと信じていますので、全て忘れ、楽しくゲームを行える環境を作成しましょう。


*2014年始のおいらまわり大会予定はこっちを参照。
 http://74598.diarynote.jp/201312281359393433/


*年末恒例というか年度単位の覚書、「毎度記事にできない中途半端な思いつき」をつらつら挙げていくチラシの裏でございます。

*すべてに回答があるわけではありません。思考実験的なものもあります。

*今年度お世話になった、全てのプレイヤー/スタッフ/ジャッジ に感謝を。

*Twitterでは相変わらずなにかつぶやいてるとは思います。MTG関連とは限りませんが。いつものようにアイコンに関しては気にしないで下さい。

*Twitterで過去にツイートしたことが中心だったりします。

*何か質問がありましたら、質問箱、通称てすちーボックス( https://twitter.com/testing_box )に投げておいて下さい。そのうち回答しますです。

*あ、冬コミには行きます。例年通り。今年も電源なしって2日目ですよねー。

*それではつらつらと開始。

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*昨年末(2012)のstickiesで、横浜を1800人とか書いててさすがに大反省。

*さんざんフラグクラッシャーやら土下座放送やら言われましたが、GP静岡では1750とだいたい合っている予想したからもう返上していいすかね?

*ニコ生でアンケートをできるようなLvまでなったので、来年はこれ使って色々やります。

*来年は2.0的にいろんなことがありそうな年。今のうちに色々考えておくのも良いのじゃ。ところで良いレンタルサーバありません?

*「基本土地はテキストを持たない。○か×か?」(FMQ没問)

*1)他の継続的効果を停止する継続的効果は存在するか?
 2)あるとすればその継続的効果はどんな能力から生成されるだろうか?

*戦場に出る際のクリーチャーへ影響を与える置換効果(R)がある。「戦場に出た後に」クリーチャーであろうパーマネント(A)はRの影響を受けるだろうか?

*前述の考えはテーロスの神々と信心が絶妙な値であるときに、相手の《威圧する君主》があるときに役に立つ。考えてみて欲しい。

*今年度最悪の競技レベルカード:
 1位)《冒涜の悪魔/Desecration Demon》
 2位)《威圧する君主/Imposing Sovereign》
 3位)《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought》

*上記殿堂入り→平地の絵が書いてある《Wald/森》

*1)オブジェクトAが、別の領域に移動してA’になった。A’は常にAとは関係のない新しいオブジェクトである。これは正しいか? 
 2)Aが同じ領域に移動することになった。この場合、Aは移動先でも以前と同じオブジェクトとして扱われる。これは正しいか?

*1)《雨雲のナイアード》を授与コストで唱えた。対象の生物Aが戦場から除かれた場合の処理を述べよ。
 2)同様にAがプロテクション(青)を得た場合の処理を述べよ。
 3)仮に「あなたの手札の生物は授与を持つ」という効果があったとする。何が矛盾するか?

*プロテクション(クリーチャー)を持つクリーチャーAが戦場にいる。
 1)《ゴーア族の暴行者》の湧血能力をAに使うことはできるか? 
 2)《食餌の時間》の対象になれるか? 
 3)《加護のサテュロス》を授与で唱えてAにエンチャントできるか?

*1)「1ダメージを与える」ことを「2ダメージを与える」ことに置換する場合のテキストを考えよ。
 2)Scry 1→Scry 2 への置換ではどうか。
 3)整数値Nを使う能力(A-N)で、「NをN+1に置換する」では不具合が起こる。それはどのような場合か。

*1)ある呪文のコストにXが含まれる場合、テキストにあるXも同じ値を持つといえるか? 2)能力AにXが含まれる場合、同じカードに記載されている能力BはそのXを参照できるか? 
 3)《生命を破滅させるもの》の挙動について述べよ。
 4)《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》にも同様に考えよ。

*1)日本語テキストが同じでも、英語表現が異なれば、その挙動自体も異なる。是か非か? 
 2)英語テキストが同じでも、日本語表現が異なれば、その挙動自体も異なる。是か非か? 
 3)「ブロックされない」という日本語表現の英語テキストを挙げよ。

*1)呪文のコピーも呪文である。これは正しい? 
 2)あるオブジェクトAをコピーすることを考える。AのコピーA’はAと同じ領域にあるか? 3)Aは非公開領域にある。作成されたA’も非公開であるか? 
 4)Aがライブラリーにある場合のA’について考えよ。

*1)通常でもskipされることがあるフェイズ/ステップを全て挙げよ。
 2)全てのフェイズ/ステップをskipすることは可能か? ただしターン自体をskipしてはいけないし、銀枠のカードを使用してもいけない。

*1)《変わり谷》の、全てのクリーチャータイプを得る効果は第何種か? 
 2)多相を持つ生物が「全ての能力を失う」効果を受けた。この生物のサブタイプは何か? 
 3)《変わり谷》のテキストを「多相を得る」にするとどのような不具合があるか?

*あるパーマネント・カードのカード名はAである。これをAと異なるBというカード名にせよ。ただし、第1種のLayerを使用してはならない。

*複数の置換効果によって、閉じている環があるとする。この環の任意の一つに相当するイベントが起こった場合、置換の結果、結局もとのイベントが実行される。真か偽か。偽ならば反例を挙げよ。

*1)分割カードの片方のみ、唱えることを禁止したい。このようなことは可能か? 
 2)その状態で、禁止されていない、もう片方を唱えたい。どのような挙動を示すだろうか? 
 3)3分割以上されているカードについて上記1,2を一般化せよ。

*それでは良いお年を。ライブラリーの上に希望がありますように。

Game Loss penalties.

2013年12月18日 Tips
#本日22時過ぎからニコ生を行います。
#お題はGP静岡でと競技イベントについて。
#裏方話も差し障りの無い程度で。


GP静岡は今週末です。
また、年が明けた後はPTQが次々に行われます。

普通の店舗大会と大きく違うのは、ルール適用度が「競技」であることです。
なにかしらの違反をすると、それに応じた懲罰がジャッジより下されます。
その中には、Game Loss、つまり「1ゲームを敗北」という処理をされてしまうものがあります。

今回はどのような違反が、GL(GameLoss)案件になるのかをつらつら書いていきます。
頻度が多いものから挙げていきますので、必ずしもIPGの順番とは限りません。

プレイヤーは、ジャッジの判定が不服と感じた場合、ヘッドジャッジへの「上告」が可能です。ヘッドジャッジが下した判定は大会における最終決定です。

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遅刻(Tardiness)

ラウンドの開始合図から制限時間までに着席していない場合、遅刻になります。

(対策)
アナウンスをよく聞きましょう。

競技イベントでは、次のラウンドの開始時間を掲示している場合もあります。
事前に"3-10"など、ラウンド開始合図からの制限時間が告知されることもあります。
例えばこの場合は、「開始合図から3分以内に着座すればセーフ、3分を過ぎると遅刻、10分を過ぎると欠席(No Show)扱いになってマッチロスの後、大会からの強制ドロップ処理」を行うことを示します。

遅刻が与えられるまでの時間は主催者判断になりますが、欠席扱いになる「10分」は共通しています。

もし不幸にも欠席扱いになって強制ドロップになってしまい、それでも大会に参加し続けたい場合は、ジャッジに相談して復帰処理をしてもらいましょう。


デッキ/リストの問題(D/DL)

提出したデッキリストと、使用しているデッキの内容が異なる場合がこれにあたります。
また、ゲームを『開始してから』サイドボードの戻し忘れがわかった場合もこれにあたります。

(対策)
・提出前にデッキリストを再確認。(印刷したものを準備するのも良い。後で自分で参照もできてベター。)
・マッチ/ゲームの開始前には、メインボードの枚数と、サイドボードを確認する。
・デッキケースにはメインとサイドボード以外のカードを入れない。

最も多い、そして単純な不注意から起こってしまうゲームロスがこれです。
だいたい構築では数%、リミテッドではその倍くらいの確率で出現します。

対策にもある通り、まず自分の提出するリストを確認しましょう。ぎりぎりまで調整を行っている人は、特に注意しましょう。

また、特に第1ゲームでは、サイドボードの戻し忘れがないよう、まず自分のサイドボードが戻っているかを確認しましょう。もしゲーム中に戻し忘れを発見したら、即座にジャッジを呼んで指示に従いましょう。

毎ゲーム、開始時のシャッフルを行う際に、デッキの枚数を確認しましょう。
最近は《夜帷の死霊/Nightveil Specter》などによって、相手がオーナーであるカードを自分の手前側に持ってくるケースが多く、他人のカードが自分のデッキに混ぜられてしまう場合もあります。そのようなことがないように、枚数を確認しましょう。

また、マッチ中、卓上に出すカードはメインボードとサイドボードにあるカードのみです。他のカード(例えば、さっきトレードしたばかりのカードや、他人に貸したカードが戻ってきたなど)が卓上のデッキケースに入っていてはいけません。関係ないカードはバッグの中にしまっちゃいましょう。

 
過剰なカードを引いた(Drawing Extra Cards)

カードを引くべきときでないときに、カードを引いて手札に入れてしまった場合にあたります。

(対策)
何によってカードを引くかを理解し、明言しておく。

カードを引くべき時でないとき--例えば、「占術1を行う」だけなのに、カードを引いてしまったなど--にカードを引いてはいけません。緊張している場面では頭が真っ白になってこのようなミスを犯しがちです。

対策にもある通り、カードを引く場合には「何によって」カードを引くかをきちんと理解しておきましょう。口に出すのも良い方法です。
 「(ドローステップに)ドローします。」
 「《地下世界の人脈/Underworld Connections》(をつけた《沼/Swamp》の能力を起動して)で1枚引きます。」
 「《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》で6枚引きます。」

などです。口にだすことによって、相手にもそれを確認させることができます。

 
非公開情報に関わるその他一般のゲームルール抵触行為(Game Rule Violation)

公開されるべき情報が公開されなかった場合(例:「インスタント・カードを1枚探し、それを公開して手札に入れる」という行動を行う際に探したカードを公開せずに手札に入れた)
は、懲罰分類として「その他一般のゲームルール抵触行為(GRV)」にあたりますが、「警告」ではなくHJによって「ゲームロス」に格上げされます。

(対策)
公開するべきものは公開しましょう。

GRVはゲーム中における一般的な誤りに対して下されます。通常は警告です。
ですが、対戦相手が適正かどうか確認できない類の誤りに対しては、警告ではなくゲームロスに格上げされます。

#(古くは『公開忘れ』という分類がなされていました。)

理由としては公開しないことで不正が行えてしまう、というのに尽きます。

 
完全性が崩れるほどの区別できるカード(Marked Cards)

使っているカードやそれを覆うスリーブに傷がついていたり、向きが異なるなどで他のカードと区別がつくようになっている場合、「区別できるカード」として警告が出ます。

通常は警告止まりなのですが、あまりにも簡単に区別がついてしまい、ゲームを完全に行うことができないとHJに判断された場合、「ゲームロス」に格上げされます。

(対策)
スリーブの取り扱いに注意しましょう。

最近は絵柄のみでスリーブの使用可/不可を判断するのはとても少なくなりました。
また、箔押し(Foil)カードだからといって、それが安易に「区別できるカード」とは判断されなくなりました。

それでも、使用すればスリーブに傷がつきますし、他のカード(特にサイドボード)との区別がついてしまうこともあります。

自分の使うデッキなのですから、綺麗に使うことを心がけましょう。

#スリーブのロット違いが気になる人用:
#スリーブにカードを入れる際に、「スリーブを」シャッフルしてから入れるのも良い方法です。

 
重度の非紳士的行為(Unsporting Conduct)

以下のいずれかを行った場合に該当します。

 ・スタッフからの直接の指示に従わなかった。
 ・対戦相手を、その人種、肌の色、宗教、出生国、年齢、性別、障害、性的趣向に基づいて侮辱した。
 ・他の参加者やその財産に対してのものでない、攻撃的・暴力的振る舞いを行なった。

(対策)
ありません。
……というか、紳士的に振る舞うのが通例であるはずです。それさえ守っていればよいのですから、対策なんか要りません。しいて言えば、あなたの友人がそういう立ち振る舞いをしていたのなら、止めるべきです。

3番目ですが、怒りに任せて「物にあたる」行為を暗に指しています。

#(いわゆる「台パン」ですね。)

 
外部情報の参照(Outside Assistance)-- 【マッチの敗北】

プレイヤー、観客、その他イベント関係者が以下の行動を取った場合に該当します。
 
 ・マッチのために座った以降に外部からの助言またはそのマッチに関する非公開情報を求めた。
 ・マッチのために座っているプレイヤーに助言をし、あるいはそのマッチに関する非公開情報を開示した。
 ・ゲームの進行中に、そのマッチの開始を宣言されるよりも前に作られた(オラクル以外の)メモを見た

(対策)
ゲーム中のプレイヤーには話しかけないようにしましょう。

もしあなたが進行中のゲームの誤りを見つけた場合、その卓のプレイヤーにゲームを止めるように言い、速やかにジャッジを呼びましょう。または黙って見届けましょう。

ジャッジの手を借りず、勝手にゲームの誤りを訂正することはできません。

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競技RELのイベントは、一般とは異なる部分が多いです。
ですが、やっているゲームは同じマジックです。自分が何をいつやりたいのかをきちんと伝え、相手を敬った行動を心がけましょう。
「書いてないからやって良い」ではありません。それは書くまでもなくやってはいけないことです。

何が書かれているか、はMTR、IPGを参照しましょう。

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それでは、静岡でお会いしましょう。



Team Tips advanced

2013年11月21日 Tips

MTG-JPの方でチーム戦に関するイベント規定について色々書きました。
http://mtg-jp.com/reading/fmq/023788/

で、もうちょっと突っ込んだことについて書いてみます。

***ここで書いている内容は実際のGP会場では当てはまらない場合もあります***

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*チェック時、構築時にL字に座る

シートオールが発表された時点では、こんな感じになると思います。

100 A
100 X
101 B
101 Y
102 C
102 Z

A,B,Cが同じチーム、X,Y,Zが同じチームです。
が、このままでは横に広がってしまってAとCが話しづらいので、

A B C → A B X
X Y Z → C Y Z 

のように、CとXが席を替わることによって、話しやすくなります。
元の席番は覚えておきましょう。テーブルナンバーを記入することになるかもしれませんから。

また、指示があるまでは無闇に席を立たないようにしてください。


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*チェック時

そこまでする必要はないかもしれませんが、

・ソートする人
・番号を読み上げる人
・記入する人

と配分すると少しは楽になります。最初は数が少ないアーティファクト、土地、金色から始めるとよいでしょう。

168枚も書くことになるので、もたもたしていると間に合いませんよー。


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*構築時

構築時間は1時間です。自分の時計を見て覚えておきましょう。
残り15分くらいになったらデッキをリストに記載していくことを始めたほうが良いです。

残り時間ギリギリになって書き始めてしまうと、ミスをしやすくなります。

終盤のラウンドでひょいとゲームロスをくらうことの無きよう、ご注意ください。

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*スリップ

  ***あくまで個人的な意見です***

大会で使用するツールの設定にもよりますが、内部的には 3-0のマッチも2-1のマッチも変わりません。
従って、すでに勝負の付いているマッチテーブルは、スリップの提出を考えたほうが良いです。
実際に差があるかどうかはジャッジに聞きましょう。

(すでに決着のついているマッチで、第3テーブルだけ終わらずに延長時間突入、というのは考えものです。無理にとは言いませんが、提出を考えたほうが良いかと。)


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そんな感じで。

もし対戦することになりましたら、お手柔らかに。


#めずらしくレポ形式で。

*承前

テーロスを開封しつつ、何か出たレアでデッキを組みたいな―、と考えていたら、
《歓楽者ゼナゴス》さんが2枚こんにちわ。というわけでこれを使用したグルールを考えていました。
同じく引いた《鍛冶の神、パーフォロス》も入れて色々パターンを考えていたのですが、どーにもしっくりこない。
そんなときにデッキケースから出てきたのは前環境のナヤドムリ。そういや《羊毛鬣のライオン》も枚数引いていたなあ、ということを思い出してから、いっその事ナヤドムリを改造してみようかと考えたのでした。

*改造

土地はおいといて、呪文の部分だけを抽出。前環境のナヤドムリから、カードをRTR-M14-THSに置き換えてみます。

4《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim》→《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
4《復活の声/Voice of Resurgence》
4《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》
4《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter》
4《修復の天使/Restoration Angel》→《加護のサテュロス/Boon Satyr》
4《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》→??
4《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite》→《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》
4《ドムリ・ラーデ/Domri Rade》
2《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》
2《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》

《エルフの神秘家/Elvish Mystic》にしたことで白マナの供給が減って、{G}{G}を出すのは容易になりました。しかし、そのせいで《ボロスの反攻者》が出しづらくなっています。このあたりは土地の選択でなんとでもなりそうですが、どうやっても《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》の代わりになるクリーチャーがいません。

*選出

代わりになるクリーチャーがいないなら、入れたいカードを探そう、というわけで赤緑+白でカードを探すと、

・《羊毛鬣のライオン》
・《ゴーア族の暴行者》
・《世界を喰らう者、ポルクラノス》
・《高木の巨人》

といった感じになりました。ここから土地を考えます。

*占術土地?

M10土地がスタンダードから消えてしまったため、テーロスの占術土地を採用するかどうかが問題になりました。結局、4枚しか無い《エルフの神秘家/Elvish Mystic》のためにアンタップで緑マナを確保してまで2ターン目に《ドムリ・ラーデ/Domri Rade》を出すことにさほど魅力を感じなかったので、マナ基盤の安定を重視して占術土地を全力投入することにしました。

結果的には《ドムリ・ラーデ》との相性も良いし、次のカードが見れるのといらない土地を流せるのはゲームプランを練る上でかなり良い働きをしました。

*再度選出

占術土地を8枚投入してしまったので、1ターン目に緑マナをアンタップで出すには、《寺院の庭/Temple Garden》か《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》か《森/Forest》が必要です。都合10枚。まずまずですが、4マナに到達してまで出したいクリーチャーが《世界を喰らう者、ポルクラノス》くらいしかいません。前環境だと《高原の狩りの達人》をまっ先に展開したいですし、いざとなれば《修復の天使/Restoration Angel》を構えることもできましたが、その2枚はもういません。

そこで、《エルフの神秘家/Elvish Mystic》を切ってしまい、2マナ域を充実させることにしました。《羊毛鬣のライオン》はフル投入し、M14の2マナ域最強生物である《漁る軟泥/Scavenging Ooze》も入れることにしました。

*呪文

呪文枠は《ドムリ・ラーデ》込みで8枚と決めていたので、《歓楽者ゼナゴス》をお試しに入れてみました。環境的には《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》よりも《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》の方が強そうなので残しておきました。

*デッキ

Main

4《寺院の庭/Temple Garden》
4《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
4《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
4《凱旋の神殿/Temple of Triumph》
4《奔放の神殿/Temple of Abandon》
2《平地/Plains》
2《森/Forest》

4《復活の声/Voice of Resurgence》
4《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion》
3《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
4《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter》
4《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》
1《加護のサテュロス/Boon Satyr》
4《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》
4《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》

2《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》

4《ドムリ・ラーデ/Domri Rade》
2《歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler》

Sideboard
1《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》
3《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》
→追加の除去スロット。同系対策。後から考えると《ボロスの反攻者》を除去したいので《異端の輝き》が正解。なにげに《破壊的な享楽》を積まなくても《拘留の宝球/Detention Sphere》対策になる。あと《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》。

2《破壊的な享楽/Destructive Revelry》
→《燃え立つ大地/Burning Earth》ほか、神様武器対策。《解呪/Disenchant》系はいつでもあると安心。本当に神様を退治したいのなら《古代への衰退/Fade into Antiquity》というのもあるけどやり過ぎ感があったので。《鍛冶の神、パーフォロス》が台頭してくるならワンチャン。

4《ひるまぬ勇気/Unflinching Courage》
→環境初期特有の赤単パーリィに対応。ガン積みして《ロクソドンの強打者》に付ければ勝てる。

2《ボロスの魔除け/Boros Charm》
2《軍勢の集結/Assemble the Legion》
1《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
→対コントロール。「対応しなきゃ負け」カードを叩きつけるような感じで。


ちなみにサイドで大抵抜けていくのは《歓楽者ゼナゴス》。ついで《ゴーア族の暴行者》。相手にクリーチャーが出てこず、火力も無いようなら《ボロスの反攻者》が抜かれる。


*結果。

R1 GWビート ×○×
R2 BYE
B3 GUWx《予想外の結果/Unexpected Results》 ○○
R4 R単《ニクスの祭殿、ニクソス》 ○○
R5 WUBコントロール ○○


*考察

・《歓楽者ゼナゴス》は怪物化を後押しするようなデッキに入れるほうがよい。[0]でトークンを出しまくるのも強いが、マナを出して《羊毛鬣のライオン》を怪物化する動きも強かった。たぶん《世界を喰らう者、ポルクラノス》の方がもっと強い。《エルフの神秘家/Elvish Mystic》、《森の女人像/Sylvan Caryatid》を入れて純粋な赤緑のマナランプすると楽しそう。コントロールに絶望できそうだけど。

・《ボロスの反攻者》という存在がバグ。相手に出されるととたんに《ドムリ・ラーデ》を維持することが難しくなる。サイドからで良いので対応策が必要。なんで赤単相手に《異端の輝き》が欲しいと思う日が来るんだか。

*そんな《ボロスの反攻者》も《嵐の息吹のドラゴン》の前では置き物。まあ自爆して4点どっかにくらうかしれないけど、ドラゴンは無傷。怪物化して手札分ダメージを計算していないケースも見られた。まあこの生物は流行るだろうから、そんなことはこれから無くなっていくと思う。

*《羊毛鬣のライオン》はにらみ合い製造機。土地が6~7枚で硬直していると、いきなり出てきて怪物化し、突破できない壁と化す。地上戦はまず絶望。《ひるまぬ勇気》付けられると投了もの。

*《加護のサテュロス》VS《ゴーア族の暴行者》は、「《ゴーア族の暴行者》を湧血する」というプランがあるかどうかに帰着する。今のところこのデッキは《ドムリ・ラーデ》でゆっくりアドバンテージを得るプランを重要視しているので、あんまり湧血してビートを刻むことはない。ただ、全く無くすのは惜しいので1~2枚は残してもいいと思う。

*《万神殿の兵士/Soldier of the Pantheon》の前にさっそうと立ちはだかる《加護のサテュロス》!(相討ちです)

*《ロクソドンの強打者》1枚+残りみんな土地 はキープ。主に黒系のコントロールに対して。

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そんなところで。

スタンダード環境のin-out list です。
再録とかもついでに載せてます。基本土地は除外しています。

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*テーロスにある再録カード
青文字はM13-ISDに存在するカード。

《神聖なる評決/Divine Verdict》(M13, M10)
《今わの際/Last Breath》(SHM, MMQ)
《無効/Annul》(MRD, USG)
《反論/Gainsay》(PLS)
《捕海/Griptide》(DKA)
《記憶の壁/Mnemonic Wall》(ROE)
《思考囲い/Thoughtseize》(LRW)
《破砕/Demolish》(M14, AVR, M11, ZEN, XTH, 9TH, 8TH, ODY)
《マグマの噴流/Magma Jet》(5DN)
《ネシアンの狩猟者/Nessian Courser》(FUT)
《蛮族の血気/Savage Surge》(RTR)
《旅行者の護符/Traveler’s Amulet》(ISD)


*M13にあってM14、RTR、THSにもあるカード

《群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride》
《神聖なる好意/Divine Favor》
《神聖なる評決/Divine Verdict》
《平和な心/Pacifism》
《柱平原の雄牛/Pillarfield Ox》
《次元の浄化/Planar Cleansing》
《セラの天使/Serra Angel》
《武勇の誇示/Show of Valor》

《古術師/Archaeomancer》
《クローン/Clone》
《予言/Divination》
《本質の散乱/Essence Scatter》
《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept》
《否認/Negate》
《巻物泥棒/Scroll Thief》

《闇の好意/Dark Favor》
《強迫/Duress》
《闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms》
《吸血鬼の印/Mark of the Vampire》
《精神腐敗/Mind Rot》
《不快な再誕/Vile Rebirth》

《峡谷のミノタウルス/Canyon Minotaur》
《ドラゴンの雛/Dragon Hatchling》
《炬火の炎/Flames of the Firebrand》
《溶解/Smelt》
《溶岩噴火/Volcanic Geyser》
《野生の勘/Wild Guess》

《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse》
《濃霧/Fog》
《帰化/Naturalize》
《垂直落下/Plummet》

《不死の霊薬/Elixir of Immortality》
《交易所/Trading Post》

《風のドレイク/Wind Drake》(DGM)


M13にあって上記以外のカードは全てスタンダード落ち。
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*M13に収録されていて次期スタンダード落ちになるカードの中で、重要っぽいカードの抜粋

《消去/Erase》
《忘却の輪/Oblivion Ring》
《テューンの戦僧/War Priest of Thune》

《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》
《機知の戦い/Battle of Wits》
《真珠三叉矛の達人/Master of the Pearl Trident》
《送還/Unsummon》

《もぎとり/Mutilate》
《血の署名/Sign in Blood》
《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》

《灼熱の槍/Searing Spear》
《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite》
《火山の力/Volcanic Strength》

《酸のスライム/Acidic Slime》
《東屋のエルフ/Arbor Elf》
《遥か見/Farseek》
《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar》
《地の封印/Ground Seal》
《怨恨/Rancor》
《スラーグ牙/Thragtusk》

《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》

《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
《氷河の城砦/Glacial Fortress》
《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》


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そんな感じで。

Rule Tips

2013年9月11日 Tips コメント (3)

#しばらく更新していませんでしたが、記事になりそうでならないものが増えてきたので、
#ざらっと書き下してみます。時系列順でないので脈略なしですがご了承ください。

#なお、新カードについてのことが中心となるので、ここでの記載はREVERSALされることも
#予想されます。正確な回答が欲しい場合、FAQやCRが出るまで待つのじゃ。

*Bestow/授与で唱えて不適正になった場合


《洞窟のランパード》 {3}{B}
クリーチャー・エンチャント -- ニンフ
授与{5}{B}
威嚇
エンチャントされているクリーチャーは、+2/+2の修整を受けるとともに威嚇を持つ。
2/2


Bestow/授与はテーロスの中でもかなりCR的にやっかい--というより、無茶な挙動を示す。

公式記事のメカニズムや、R&D、ルール・マネージャーのツイートから判断すると、以下の様な挙動が正解であるらしい。つまり、

 i) 《洞窟のランパード》を通常通り{3}{B}で唱えた場合、この呪文はクリーチャーでありかつエンチャントである。(もちろん対象は取らない)
 ii) 《洞窟のランパード》を授与コスト{5}{B}で唱えた場合、この呪文はオーラ呪文 -- つまりエンチャント呪文 -- であって、対象を1つ取る。(クリーチャーではないので《否認/Negate》される)
 iii) 授与コストで唱え、その対象が解決前に不適正になった場合、この呪文は打ち消されず、クリーチャー・エンチャントとして戦場に出る。
 iv)《洞窟のランパード》をつけられているクリーチャーが戦場を離れた場合、《洞窟のランパード》は墓地に置かれるのではなく戦場にクリーチャー・エンチャントとして留まる。

ii)はカードタイプ自体を変える効果が働いている。つまり、CR601.2bに従って代替コスト(=授与コスト)を支払うことを決定したら、以降この呪文は「エンチャント -- オーラ」となって対象を一つ持つのだ。つまりこれによってCR601.2cの段階で対象を指定することになる。
つまりこれはカードタイプを変更する類の継続的効果であると推測できる。

iii)はとにかく奇妙な結果に思える。なぜなら、オーラ呪文は1つの対象を取るし、その対象が不適正ならば(ルールによって)打ち消されるはずだ。(CR608.2b)
また、オーラ呪文はその特性上、対象が適正であったとしても、エンチャント先としてつけることができなかった場合でも、やはり戦場には出ずに墓地に置かれる。(CR608.3)
 例:《怨恨/Rancor》を《上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendant》を対象にして唱え、解決前に条件を達成してエラヨウが《エラヨウの本質/Erayo’s Essence》になった場合

これはどう解釈すればいいのだろうか?

置換効果をいっぱい散りばめたエレファントな処理よりも、エレガントに処理することを考えると、以下の2つの推測が成り立つ。

推測1)「この呪文はルールによって打ち消されない」

《金粉のドレイク/Gilded Drake》じみた文章ではあるが、「効果や呪文以外では打ち消されない」というフレーズはルールを上書きするには便利なフレーズである。
つまり、打ち消されなくしてしまえば、対象が無いからといって墓地には行かない。
しかし、解決の最終段階でこいつはまだオーラなので、エンチャント先として付けることができない場合はやっぱり墓地に置かれる。これは打ち消しではないので上記のフレーズでは無理だ。

推測2)期限付き継続的効果

継続的効果はしばしば期限付きで使われる。~であるかぎり、というのは定型句であるし、一時的にカードの様相を変えてしまう場合には有効な効果である。つまりこうだ。

『授与コストを支払う選択をした場合、「この呪文の解決時に対象が不適正である」か、「エンチャント先が不適正になる」まで、この呪文はエンチャント・オーラ呪文になる。』

期限付きであってその条件は
 (開始)授与コストを支払う選択をした 時点から、
 (終了1) 解決時に対象が不適正である
 (終了2) 付けられる先が不適正である
まで、このオブジェクトはエンチャント・オーラになるのだ。

この変更は上記のi)-iv)を全て満たす。 さて本当はどうなのだろうか。

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*信心が足りない


《鍛冶の神、パーフォロス》 {3}{R}
伝説のクリーチャー・エンチャント -- 神
破壊不能
あなたの赤への信心が5未満であるかぎり、鍛冶の神、パーフォロスはクリーチャーではない。
他のクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、鍛冶の神、パーフォロスは各対戦相手にそれぞれ2点のダメージを与える。
{2}{R}:あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。


テーロスの神々は対応する色への信心を数え、不足しているとクリーチャーとして顕現しない。

では、白への信心が3未満の時に、あなたが《太陽の神、ヘリオッド》({3}{W})を唱えて戦場に出すと、《鍛冶の神、パーフォロス》の能力は誘発するだろうか?


……これは誘発しない。
誘発条件を満たしているかどうかは、戦場に出た後、継続的効果を考慮してから判断する必要があるのだ。良い例として、《謙虚/Humility》を《テューンの戦僧/War Priest of Thune》で割ることができない、という事例がある。

つまり《太陽の神、ヘリオッド》はクリーチャーでもあって戦場に出るのだが、自身の継続的効果を適用した結果、クリーチャーではなくなり、結果として《鍛冶の神、パーフォロス》の誘発型能力の条件を満たさない。


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*幽霊議員と鞭


《Whip of Erebos》 {2}{B}{B}
Legendary Enchantment Artifact
Creatures you control have lifelink.
{2}{B}{B}, {T}: Return target creature card from your graveyard to the battlefield. It gains haste. Exile it at the beginning of the next end step. If it would leave the battlefield, exile it instead of putting it anywhere else. Activate this ability only any time you could cast a sorcery.


《Whip of Erebos》で《幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council》を墓地から引っ張りあげ、ターン終了時に《幽霊議員オブゼダート》の能力で自身を追放した場合に戻ってくるのかという問題。

これは既にあるルーリングで、正解は「戻ってくる」。

《幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council》の能力で自身は戦場から追放領域に移動する。しかし、《Whip of Erebos》によって戦場からどこかの領域に移動する場合、代わりに追放領域に移動する。
つまり、《幽霊議員オブゼダート》の能力で自身は戦場から追放領域に移動する。これは、《幽霊議員オブゼダート》の能力自体は何も変わっていない。従って、この能力は追放領域の《幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council》を追跡することができるので、次のあなたのターンに戻ってくる。

#同じ例として 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》によってフラッシュバックを持った暗号持ちの呪文をクリーチャーに暗号化できるか? という問題がある。もちろんこれもできる。


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そんなところで。

Duplicant

2013年8月1日 Tips


*承前

時は旧ミラディンのころ。
《水銀の精霊/Quicksilver Elemental》というクリーチャーが出たことによって、ルールモンガー的には美味し……頭の痛い問題がいくつか出るようになった。

その最たるものとして、追放されたカードの扱いがあった。(当時は「取り除かれたカード」という表現でしたが、以後現在風の「追放する」と表現します)
よく引き合いに出されたのは、《弧炎撒き/Arc-Slogger》の能力をコピーして、まず10枚追放する。その後、クリーチャーになっている《教議会の聖域/Synod Sanctum》の能力をコピーし、さっき追放されたカードを戦場に出す、という動きだった。

果たしてこのコンボは可能なのか?

……結局、このコンボは不可能とされた。追放したカードを追跡するには、同じオブジェクト由来の能力でないといけない、という理由が付けられたのである。つまり、《教議会の聖域/Synod Sanctum》由来の能力でカードが戻ってくるには、その《教議会の聖域/Synod Sanctum》由来の能力で追放したものであることが必要で、他の能力(=《弧炎撒き/Arc-Slogger》由来の能力)で追放したカードは、戻ってこない、という裁定が下ったのである。


*刻印

長らく、《教議会の聖域/Synod Sanctum》のように「単に追放されたカード」と、《等時の王笏/Isochron Scepter》などの「刻印されたカード」の扱いは別物であった。そのオブジェクト由来で追放されたカードであっても、それは「刻印」されているかどうかを見ていたのである。


*《映し身人形/Duplicant》VS《死面の映し身人形/Death-Mask Duplicant》

さて、《映し身人形/Duplicant》に話をもっていこう。これと同時期のカードに《死面の映し身人形/Death-Mask Duplicant》というカードがある。この2枚はいずれも刻印しているカードを参照する。

さて、いくつかのコピー効果を適用すると、《死面の映し身人形/Death-Mask Duplicant》を利用して、「複数のクリーチャー・カードを刻印した状態の《映し身人形/Duplicant》」ができあがる。

この《映し身人形/Duplicant》は奇妙なことに、複数のP/Tの値を持つことになる。カードが複数のP/Tの値を持つことは、実はCR上で禁止されていないので、CR上の矛盾は起こらない。

例えば、2/3 と 4/1 のクリーチャーが刻印されているとしよう。この《映し身人形/Duplicant》が戦闘でダメージを与える場合、それはパワーの値……つまり2、4……のダメージを与える。従って6点のダメージを結果として与える。逆に、致死ダメージをチェックする場合、タフネスの値……つまり3、1……を見る。つまり、この《映し身人形/Duplicant》は1点のダメージを負うことでそれは致死ダメージを受けていると判断される。


*エラッタ

このため、複数個のオブジェクトが刻印されうることを考慮し、《映し身人形/Duplicant》のオラクル・テキストには "last" が加えられ、「『最後に』刻印されたクリーチャーカード」1枚のみを参照するようになった。これにより、複数のP/Tを持つことは避けられたのである。


*関連する能力

時が経ち、CRの整備が進んで、「関連する能力」が提唱された。

これは、前述の《弧炎撒き/Arc-Slogger》+《教議会の聖域/Synod Sanctum》の問題を解決する手がかりになるものである。つまり、ある能力が、同じオブジェクトに書かれている能力によって追放されたカードを参照する場合、2つの能力は「関連して」いて、関連している能力以外の能力によって追放されたカードは参照しない、とされたのだ。

これにより、能力によって追放されたカードは、他の関連付けられた能力のために使われるようになり、刻印という単語も能力語になって個別の意味が消失したのである。


*エラッタ(2回目)

「関連する能力」の整備により、《映し身人形/Duplicant》はたかだか一つのカードしか参照できなくなったので、"last" は不要とされ、ほぼ印刷された文章そのままになった。
(→Archenemy版、Commander’s Arsenal版の《映し身人形/Duplicant》)


*関連する能力のコピー

さて、M14で《ストリオン共鳴体/Strionic Resonator》が出現した。これにより、関連する能力であったとしても、複数の「追放されたオブジェクト」を参照することが可能になった。

ほとんどのカードで利用できるよう、CRには複数のオブジェクトを参照するための指針が設けられた。《精鋭秘儀術師/Elite Arcanist》と《ストリオン共鳴体/Strionic Resonator》の挙動は代表的な説明になっている。


*エラッタ(3回目)

不幸なことに、《映し身人形/Duplicant》は《ストリオン共鳴体/Strionic Resonator》によってまたしても「複数のP/Tを持つ」状態になってしまった。

そして、前回と同じようなエラッタ……"last/最後"……が付加されたのである。


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そんなところで。


#今日公式で掲載された記事に、面白そうなバリアントルールがあったので紹介。
#27日(土)にどこかでやりたいなー。(とか

原文)
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/257b


Wizard’s Tower

人数:2~5人

用意するもの:

 ・ブースター 9パック(ブロックなら3つずつを推奨、全部M14でも可。ていうかなんでもいい。)
 ・基本土地 80枚 (平地、島、沼、山、森をそれぞれ16枚ずつ)

セッティング:

 1)パックを全部開封する。   #パックの中身は見ないほうがエキサイティング。

 2)1)のカードを基本土地と混ぜて。1つの大きなデッキ(=タワー)にする。
   以後、このタワーは全員共通のライブラリーになる。

 3)順番を決めて、それぞれが3枚引く。

 4)最初の人から順に、「手札から好きな枚数のカードを捨て、同じ枚数引く」ことを行う。
  #要はマリガンを行う。

 5)4)によって捨てられたカードを集めてシャッフルし、タワーの一番下に置く。

 6)タワーの上から7枚を公開して卓上に置く。(以下、これを『公開カード』と呼ぶ)


特殊ルール:

 *ドローステップのドローについて、以下のことを行う。

  1)まず、『公開カード』のうち1枚を選んで手札に加える。
   『公開カード』が存在しない場合、タワーより7枚のカードを公開して卓上に置き、
   新しい『公開カード』を作成してから、そのうち1枚を選んで手札に加える。
  2)タワーの一番上から1枚引く。

 *プレイヤーは全員で1つのライブラリー、1つの墓地を共有する。
  あなたが「対戦相手の墓地にあるカード」を対象にしたり、ライブラリーを操作する場合、
  共通ライブラリーまたは共通墓地に対してそれを行う。

 *『公開カード』はどの領域にも存在しない。


ゲームの終了:

 ・通常の多人数戦に準じる。 (推奨は最後の1人が勝者になる方式)


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なかなか面白そうなバリアントです。

まず、7枚の『公開カード』とタワーからドローできるので、1ターンに2枚手札が増えます。
その分、開始時の手札が3枚になっています。

パックを全部入れたとして、15x9+80=215枚のライブラリーがありますから、結構な高さになるでしょう。

入れるパックは何でもいいので、安めで売っているパックを大量にいれるのもいいかもです。勝った人から順取りにすると商品わけもできていいかも。

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そんなところで。




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