EDH September 2009 update
2009年9月18日 EDH元記事:
http://forum.dragonhighlander.net/EDH_Forum/viewtopic.php?f=1&t=2768
----
Elder Dragon Highlander のルール変更がアナウンスされています。
なお、このルールは2009年9月20日より施行されます。
1)禁止カードリスト変更
・《裂け目掃き/Riftsweeper》 禁止解除
後述するルール変更により、ジェネラルはコマンド領域に置かれるようになったため、
《裂け目掃き》がジェネラルに対する脅威ではなくなりました。
そのため、禁止カードから外されています。
2)ジェネラルは「コマンド領域」へ置かれる
新しいカードセットである Planechase の導入により、
次元カードその他が置かれる領域として『コマンド領域』が新たに作られました。
それに伴い、これまで追放領域に置かれていたジェネラルは、コマンド領域に置かれるようになりました。
具体的には今までとさほど変わりません。
ゲーム開始時にジェネラルを(追放領域でなく)コマンド領域に置きます。
そして、ジェネラルがコマンド領域にある限り、本来唱える事ができるできるタイミングで
唱えることができます。このルールを使用してジェネラルを唱える度、これまでにジェネラルを
唱えた回数1回につき{2}を追加で支払わなければいけません。
ジェネラルが墓地領域もしくは追放領域に置かれる場合、それを代わりにコマンド領域に置くことができます。
これは置換効果であり、選択することが可能です。代わりにコマンド領域に置くことを選んだ場合、
「墓地に置かれた時~」といった類の誘発型能力は誘発しません。
また、コマンド領域はゲーム内に規定されている領域にあたるため、
《生ける願い/Living Wish》などでコマンド領域にあるジェネラルを手札に加えることはできません。
3)ジェネラルはレジェンド・ルールの適用を受ける
ジェネラルは伝説のクリーチャーですが、他人のデッキに入っている同名の伝説のクリーチャーと
戦場で相対しても、「ジェネラルが優先的に戦場に残る」といったオプション・ルールを設けている
グループは珍しくありません。
しかし、今回のルール改正によって、ジェネラルであったとしてもレジェンド・ルールが適用される
ことになりました。
相手のジェネラルを《クローン/Clone》でコピーした場合、レジェンド・ルールにより
2枚とも墓地に置かれます。(大抵の場合、ジェネラルはコマンド領域にいくでしょう)
4)変形パリ・マリガン(="ブルターニュ・マリガン")の採用
EDHにおけるマリガンは、CR800.5に規定されている多人数戦用のマリガン方法を踏襲していました。
しかし、それでも序盤のマナ事故や、コンボデッキへの対抗策などを初期の手札で引かないといった
事がプレイヤーの楽しみを減らしていました。今回のルール改正により、できるだけゲームを
スムーズに動かせるような、良い初期手札を維持できるマリガン方法が採用されました。
・変形パリ・マリガンルール "Partial Paris Mulligan rule" (別名 "Brittany" mulligan)
1)ターン進行順に、手札から好きな枚数のカードを裏向きに追放します。
2)それぞれのプレイヤーは、追放したカード枚数より1枚少ないカードの枚数だけ、
ライブラリーからカードを引きます。
3)1~2)の手順を好きなだけ繰り返します。
繰り返すたびに、追放したカード枚数よりも1枚少ない枚数を引き直します。
4)全員これ以上カードを追放しないことを選択したら、追放されたカードを全てライブラリーに
入れ混ぜてシャッフルします。
これで全員の初期手札が、1度のシャッフルで決定します。
例)初期手札7枚がこのようなカードだった。
・3枚の《平地/Plains》
・《解呪/Disenchant》
・《砂の逆流/Reverse the Sands》
・《セラのアバター/Serra Avatar》
・《隔離するタイタン/Sundering Titan》
《解呪/Disenchant》は持っておきたいが、他の3枚の呪文が重すぎるので
これら3枚を裏向きに追放した。3枚追放したので、2枚引き直した。
・3枚の《平地/Plains》
・《解呪/Disenchant》
*《旅行者の凧/Journeyer’s Kite》
*《近づきがたい監視塔/Forbidding Watchtower》
《旅行者の凧》を引いたのでマナベースはばっちり、4マナ目はキープする必要はない。
こうなると《解呪》はイマイチだと感じたので、
《平地》と《解呪》を裏向きに追放した。2枚追放したので、1枚引き直した。
・2枚の《平地/Plains》
・《近づきがたい監視塔/Forbidding Watchtower》
・《旅行者の凧/Journeyer’s Kite》
*《神の怒り/Wrath of God》
申し分ない初手になったので、ここでカードを追放するのをやめた。
これまでに裏向きで追放した5枚をライブラリーに入れてシャッフルし、
ゲームを始める準備が整った。
----
これらのEDHのルールは、連休中の21日(月)に行う C.B.L. 30thの後で採用して
EDH交流会を行います。15時くらいからのんびりやりますので、参加したい方は
BIG MAGIC名古屋矢場町店までお越し下さい。
Planechaseも1セット(40枚)用意しております。希望する方は当日声をかけて下さい。
----
そんなところで。
http://forum.dragonhighlander.net/EDH_Forum/viewtopic.php?f=1&t=2768
----
Elder Dragon Highlander のルール変更がアナウンスされています。
なお、このルールは2009年9月20日より施行されます。
1)禁止カードリスト変更
・《裂け目掃き/Riftsweeper》 禁止解除
後述するルール変更により、ジェネラルはコマンド領域に置かれるようになったため、
《裂け目掃き》がジェネラルに対する脅威ではなくなりました。
そのため、禁止カードから外されています。
2)ジェネラルは「コマンド領域」へ置かれる
新しいカードセットである Planechase の導入により、
次元カードその他が置かれる領域として『コマンド領域』が新たに作られました。
それに伴い、これまで追放領域に置かれていたジェネラルは、コマンド領域に置かれるようになりました。
具体的には今までとさほど変わりません。
ゲーム開始時にジェネラルを(追放領域でなく)コマンド領域に置きます。
そして、ジェネラルがコマンド領域にある限り、本来唱える事ができるできるタイミングで
唱えることができます。このルールを使用してジェネラルを唱える度、これまでにジェネラルを
唱えた回数1回につき{2}を追加で支払わなければいけません。
ジェネラルが墓地領域もしくは追放領域に置かれる場合、それを代わりにコマンド領域に置くことができます。
これは置換効果であり、選択することが可能です。代わりにコマンド領域に置くことを選んだ場合、
「墓地に置かれた時~」といった類の誘発型能力は誘発しません。
また、コマンド領域はゲーム内に規定されている領域にあたるため、
《生ける願い/Living Wish》などでコマンド領域にあるジェネラルを手札に加えることはできません。
3)ジェネラルはレジェンド・ルールの適用を受ける
ジェネラルは伝説のクリーチャーですが、他人のデッキに入っている同名の伝説のクリーチャーと
戦場で相対しても、「ジェネラルが優先的に戦場に残る」といったオプション・ルールを設けている
グループは珍しくありません。
しかし、今回のルール改正によって、ジェネラルであったとしてもレジェンド・ルールが適用される
ことになりました。
相手のジェネラルを《クローン/Clone》でコピーした場合、レジェンド・ルールにより
2枚とも墓地に置かれます。(大抵の場合、ジェネラルはコマンド領域にいくでしょう)
4)変形パリ・マリガン(="ブルターニュ・マリガン")の採用
EDHにおけるマリガンは、CR800.5に規定されている多人数戦用のマリガン方法を踏襲していました。
しかし、それでも序盤のマナ事故や、コンボデッキへの対抗策などを初期の手札で引かないといった
事がプレイヤーの楽しみを減らしていました。今回のルール改正により、できるだけゲームを
スムーズに動かせるような、良い初期手札を維持できるマリガン方法が採用されました。
・変形パリ・マリガンルール "Partial Paris Mulligan rule" (別名 "Brittany" mulligan)
1)ターン進行順に、手札から好きな枚数のカードを裏向きに追放します。
2)それぞれのプレイヤーは、追放したカード枚数より1枚少ないカードの枚数だけ、
ライブラリーからカードを引きます。
3)1~2)の手順を好きなだけ繰り返します。
繰り返すたびに、追放したカード枚数よりも1枚少ない枚数を引き直します。
4)全員これ以上カードを追放しないことを選択したら、追放されたカードを全てライブラリーに
入れ混ぜてシャッフルします。
これで全員の初期手札が、1度のシャッフルで決定します。
例)初期手札7枚がこのようなカードだった。
・3枚の《平地/Plains》
・《解呪/Disenchant》
・《砂の逆流/Reverse the Sands》
・《セラのアバター/Serra Avatar》
・《隔離するタイタン/Sundering Titan》
《解呪/Disenchant》は持っておきたいが、他の3枚の呪文が重すぎるので
これら3枚を裏向きに追放した。3枚追放したので、2枚引き直した。
・3枚の《平地/Plains》
・《解呪/Disenchant》
*《旅行者の凧/Journeyer’s Kite》
*《近づきがたい監視塔/Forbidding Watchtower》
《旅行者の凧》を引いたのでマナベースはばっちり、4マナ目はキープする必要はない。
こうなると《解呪》はイマイチだと感じたので、
《平地》と《解呪》を裏向きに追放した。2枚追放したので、1枚引き直した。
・2枚の《平地/Plains》
・《近づきがたい監視塔/Forbidding Watchtower》
・《旅行者の凧/Journeyer’s Kite》
*《神の怒り/Wrath of God》
申し分ない初手になったので、ここでカードを追放するのをやめた。
これまでに裏向きで追放した5枚をライブラリーに入れてシャッフルし、
ゲームを始める準備が整った。
----
これらのEDHのルールは、連休中の21日(月)に行う C.B.L. 30thの後で採用して
EDH交流会を行います。15時くらいからのんびりやりますので、参加したい方は
BIG MAGIC名古屋矢場町店までお越し下さい。
Planechaseも1セット(40枚)用意しております。希望する方は当日声をかけて下さい。
----
そんなところで。
不定期更新、EDHのデッキ構築記事です。
EDHをたしなむ人も多くなっているようで、1ファンとしては喜んでいます。
EDHは基本的に多人数ゲームですので、通常とは戦略も大きくちがってきますが
そのあたりは別に書くとして。今回はデッキの主題についてです。
なお、EDHの基本的なルールは以下を参照のこと。
参考リンク
・おいら過去記事(やや古いので禁止カードのリスト等が異なります)
http://74598.diarynote.jp/200803121309400000/
・Official Elder Dragon Highlander (EDH) Rules
http://csclub.uwaterloo.ca/~geduggan/EDH_rules.html
・上記ルールの日本語訳(進藤さんによる)
http://logicwolf.sakura.ne.jp/magic/edh.html
--------------------------------------------------
・構築へのアプローチ
EDHのデッキを組む、と言っても、100枚のデッキを日常的に組んでいるプレイヤーは
そういないでしょうし、ハイランダーではカードの選定も一苦労です。
そこで、ある程度の指針となるような方法をいくつかピックアップしてみました。
参考になれば幸いです。
・既存デッキを模倣する
一番簡単な方法は、既存のデッキを模倣することです。
もちろん、既存のデッキは60枚、サイドボードを含めても75枚ですから、
なんらかの水増しが必要です。一例を挙げて説明していきましょう。
まずはデッキレシピの捜索です。
今回はLMC217thの三原さんのデッキを模倣することにしましょう。
(→http://magicdailynews.com/20090518.html)
デッキの土地以外のスペル枚数は、37+15 = 52枚 です。
前回のコラムで土地は40枚と書きましたので、あと8枚ありますが、
それはフリースペースとして空けておきましょう。
2 モグの狂信者/Mogg Fanatic
4 運命の大立者/Figure of Destiny
4 白蘭の騎士/Knight of the White Orchid
4 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander
3 イーオスのレインジャー/Ranger of Eos
2 目覚ましヒバリ/Reveillark
4 精神石/Mind Stone
3 栄光の頌歌/Glorious Anthem
4 幽体の行列/Spectral Procession
3 流刑への道/Path to Exile
4 復讐のアジャニ/Ajani Vengeant
3 ゴブリンの突撃/Goblin Assault
2 耳障りな反応/Guttural Response
2 火山の流弾/Volcanic Fallout
2 軍部政変/Martial Coup
1 神の怒り/Wrath of God
3 風生まれの詩神/Windborn Muse
1 ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender
1 炎族の先触れ/Flamekin Harbinger
これらのカードは1枚刺すことはできますが、EDHでは2枚以上入らないので、
2枚以上書いてあるカードは代用のカードを探すことになります。
ここでいう代用とは、
・役割が似通っている
・カードタイプが似通っている
・右上のコストが似通っている
カードを探していきます。もちろん、代用が効かないカードがいくつかありますが、
そのあたりはカードタイプ固定して、一つ多いor少ないコストを指定し、
データベースから探すと良いでしょう。
たとえば、4枚入っている《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》は
1《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》
1《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
1《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar》
といった感じに代用します。
代用の難しいカードは、タイプと点数でみたマナ・コストを書いて空白にしておくのも手です。
1《運命の大立者/Figure of Destiny》
1《モグの狂信者/Mogg Fanatic》
1《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》
4(1cc, クリーチャー)
余裕があるならば、データベースの捜索範囲をスタンダードからエクステンデッド、レガシーと
広げていきましょう。最初から全範囲で捜索すると、カード枚数が多すぎて確認しきれなくなります。
その後は、ジェネラルを決定して方針を固めます。
空白であったカードのスロットを埋め、デッキは完成です。
・ジェネラルの能力を活かす
EDHではジェネラルという特殊な存在があります。
最初にジェネラルを決め、その能力を活かしたカードを選んでいくのも一つの方法です。
例えば、《霧を歩むもの、ウリル》であればオーラ・カードに関するカードををたくさん詰め込みます。
《汚らわしき者バルソー》であれば、クリーチャーが自殺できたり、墓地に自動的に送ることが
できるようなカードをたくさん入れるべきです。
ジェネラルによって選び方は様々ですが、
「ジェネラルで殴って勝つ」
「ジェネラルによってアドバンテージを得て勝つ」
「ジェネラルがコンボ要素」
というように、ジェネラルの立ち位置をしっかり決めておくと良いでしょう。
・自分なりのテーマを持つ
上2つとも重なるのですが、自分なりのテーマがあるとカードの選択もしやすいです。
「とりあえずトークンを出す」
「他力本願」
「クリーチャーのみ」
などなど。
ちなみに、現在おいらが作成しているのは「土地以外みんな多色」だったりします。
----
他にもアプローチはあると思いますが、そんなところで。
楽しいEDHを!
EDHのデッキ構築は慣れていないとわからない上に、通常の二人対戦とは異なる点が多く、
「面白そうだけど組み方がわからない」というプレイヤーも多いのではないでしょうか。
そんな人のために、おいら流の「EDHデッキの組み方」をしばらく書いてみようと思います。
もちろん組み方は人それぞれですが、こういう考え方もあるよ、くらいに受け止めてもらえれば。
なお、EDHの基本的なルールは以下を参照のこと。
参考リンク
・おいら過去記事(やや古いので禁止カードのリスト等が異なります)
http://74598.diarynote.jp/200803121309400000/
・Official Elder Dragon Highlander (EDH) Rules
http://csclub.uwaterloo.ca/~geduggan/EDH_rules.html
・上記ルールの日本語訳(進藤さんによる)
http://logicwolf.sakura.ne.jp/magic/edh.html
-------------------------------------------------
・マナの割合
普通の構築戦においてデッキを組む場合、60枚の中の土地配分は24枚ぐらいが普通である。
つまり土地の割合は総枚数の4割なので、EDHの100枚デッキの場合、土地は40枚が標準となる。
また、マナを生み出す目的のアーティファクトやクリーチャーは、普通の考え方と同じく、
「2枚のマナ・アーティファクトorクリーチャー」=「土地1枚」
と大ざっぱに考えて良い。ただし、入れるマナ・アーティファクトやクリーチャーの
マナ・コストが大きいと、結局はマナ不足に陥ってしまう。個人的には、
4マナ以上のマナ・コストを持った「マナ供給用」のカードは、普通の呪文と考えている。
・フェッチ・ランドの有用性
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》や《汚染された三角州/Polluted Delta》といった、
いわゆるフェッチ・ランドは、通常の構築戦では頻繁に使用されている。
主な理由は、出せるマナの種類が多くなるのと、デッキの圧縮という面があるからだ。
ところが、EDHでは思ったほどフェッチ・ランドの有用性が無いと私は思う。
EDHは多人数戦を想定しているので、「1ターンにやれること」を多くした方が有利になる。
つまり、使えるマナが増えれば増えるほどよい。自分のターンでアクションを行い、
他人のターン(こっちのほうが長い)に有用なアクションができるようにするには、
どうしても大量のマナが必要である。
さて、ご存じのようにフェッチ・ランドはマナの種類は増えても、総量は増えない。
また、デッキの圧縮という面でも、元々のライブラリーの枚数が多い故に普通の構築戦よりも
メリットが薄れてしまっている。
以上の点から、私はフェッチ・ランドをあまり使わない。
これよりも《やせた原野/Barren Moor》などのサイクリング・土地の方が、置いた場合に
マナの総量が増える点や、後半に引いてもムダにならない点において優れていると考える。
・土地を並べる VS 非土地マナ基盤を採用する
1ターンにできることを多くするために、《不屈の自然/Rampant Growth》や
《木霊の手の内/Kodama’s Reach》を使い、土地を高速で展開する形は、
EDHでそれなりに有利に立てる。
ただし、EDHでほぼ確実に刺さっているリセット系呪文に対して極端に弱くなる。
土地を含めたリセットボタンは、白と赤のお家芸である。主なところでは
《ハルマゲドン/Armageddon》、《大変動/Cataclysm》、《ジョークルホープス/Jokulhaups》、
《抹消/Obliterate》と、さまざまである。
これによる被害を小さくするためには、土地以外によるマナ基盤を準備する方法がある。
構築戦では《極楽鳥/Birds of Paradise》や《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》といった
マナ能力付きのクリーチャーがよく採用されるが、EDHではクリーチャーが除去されやすいので、
マナ基盤として採用するならばアーティファクトを使用するほうが良いと思われる。
(もちろん、アーティファクトをいじめる呪文も入っている場合が多いので、過信は禁物。)
・マナ・アーティファクトについて
いくつかのマナ・アーティファクトについて個人的な感想を以下に挙げる。
これ以外にも有用なアーティファクトがあれば、是非デッキに投入して使用してもらいたい。
順番はコストの小さい方から。
*《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
(資産的な意味でもデッキ的な意味でも)余裕があるなら入れても良い。土地枚数に注意。
*《Mana Crypt》
3ダメージのコインフリップに勝ち続けられる運と、それを場に出したときの対戦相手の
視線と反応に耐えられる人向け。
*《Sol Ring》
入らない理由がないので土地1枚抜いて早く入れなさい。それくらい強い。
時には空気を読むことも必要。
*《魔力の櫃/Mana Vault》、《厳かなモノリス/Grim Monolith》
無色3マナブースト。決して弱くはない。たまに相手の《氷の干渉器/Icy Manipulator》に泣く。
*《アゾリウスの印鑑/Azorius Signet》など各ギルド印鑑
色が合うならば印鑑を大量に採用するのもよい。3色のジェネラルならば確実に3個入る。
*《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》
2マナタップインだが、選んだ色が出る。Snow-manaであることも忘れずに。
*《星のコンパス/Star Compass》
基本土地を多く採用しているデッキには○。ダブルマナシンボルが多いデッキに。
*《友なる石/Fellwar Stone》
対戦相手はたくさんいるはず。なのでなんでも出る……と思いがち。
2マナ域ならば他のカードもたくさんある。
*《精神石/Mind Stone》
マナは増えるわドローに代えられるわと有用な一品。おすすめ。
*《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot》
壊れない、何色でも出るとまさに盤石のマナ基盤。単色でも多色でも真っ先に入れるべきカード。
*《連合の秘宝/Coalition Relic》
実質2マナ増えるマナ基盤。何色でもokなところも良い。
*《ウェザーシードのトーテム像/Weatherseed Totem》など各色トーテム像
いざというときにクリーチャーになれるところが地味に強い。でも地味。
色による差も顕著。黒は怖くて入れにくいし、青は能力が異次元。
*《幽体の照明灯/Spectral Searchlight》
他人のマナ・プールにマナを与えることができる。多人数戦ならではの駆け引きをしたい人に。
「んー。あの呪文打ち消して欲しいんだけど。何? マナがないって? いつでもどうぞ。」
*《摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone》
マナ・アーティファクトとしてはぎりぎり許せる部類。でも無色マナなら他のカードも。
(番外編)
*《彩色の星/Chromatic Star》、《彩色の宝球/Chromatic Sphere》、《逆刺の六分儀/Barbed Sextant》
デッキが単色であったとしても圧縮に使える。でもマナ総量は増えない。
入れたいカードがすぐ飽和してしまうEDHでは、採用するにはちょいとつらそう。
・瞬間マナ
マナを出すにはマナ能力を使用する以外に、《暗黒の儀式/Dark Ritual》や《炎の儀式/Rite of Flame》
といったインスタント呪文でマナを得る方法がある。ただ、EDHではハイランダー構築という縛り
があるため、各1枚しか入れられない。これにより、有用性は随分薄れてしまっている。
デッキのメインテーマに沿っている場合に入ることもあるが、無理をして入れる必要はない。
・ビッグ・マナ
これまではちまちまとしたマナ基盤について述べてきたが、マナを増やす方法として
《ほとばしる魔力/Mana Flare》や《春の鼓動/Heartbeat of Spring》を使用し、
土地から得られるマナを2倍にして大呪文を連発するデッキタイプもある。
ジェネラルと上手く組み合わせれば、複数の対戦相手を圧倒することも夢ではない。
--------------
そんなところで。
明日はFMQの回答編。