#Modernのデッキタイプ別記事その14です。
#今までの記事はタグの Modern でよろしく。

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*ヒャッハー! わからん殺しだぁー!

世の中にはあまのじゃくというか世間の流れに勇ましく抗い、正道を見ず邪道に走るかっこいい
無法者が存在したりします。デッキでもそれは同じ事で、凡百のデッキでは見れないような
素晴らしい狂気の沙汰の片鱗すら感じられるリストがあります。……勝ち負けすら犠牲にして。

そんなRogueなデッキをいくつか紹介しましょう。


*Pitch World


from https://sales.starcitygames.com/deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=40508

Main
4《メムナイト/Memnite》
4《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
4《通りの悪霊/Street Wraith》
4《溶鉱炉の大長/Chancellor of the Forge》
4《ドロスの大長/Chancellor of the Dross》
3《別館の大長/Chancellor of the Annex》
4《刈り取りの王/Reaper King》
4《大祖始/Progenitus》

4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4《猛火の群れ/Blazing Shoal》
4《輝く群れ/Shining Shoal》
4《魂の撃ち込み/Soul Spike》
4《徴用/Commandeer》
4《大群の怒り/Fury of the Horde》
4《合同勝利/Coalition Victory》
1《衝合/Conflux》


ご覧のように、土地が一切ありません。
やることは《溶鉱炉の大長》を開幕手札に入れてトークンを出すか、《メムナイト》や
《羽ばたき飛行機械》を展開して、《猛火の群れ》で+10して殴るだけです。
《猛火の群れ》が2枚無くても、《大群の怒り》で攻撃をも一回すればOK。
先手1ターンキルも可能です。
(《ドロスの大長》+2x《猛火の群れ》+2x(5色で10マナのカード))

やっていることは単純ですが、軽い除去のないデッキはまさしくわからん殺しになります。
しかし、マリガン基準が常人には理解出来ないことや、
自分がやっているゲームは果たしてマジックなのだろうかという哲学的な問題があります。

#おまけ
#狂気の出所と思われるもの
# http://www.wizards.com/magic/magazine/events.aspx?x=mtgevent/worlds07/blog2#9



*Infect Shoal


Modern Daily #2739372 on 08/31/2011 by ucdgin (3-1-0)

Main
1《森/Forest》
4《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
4《島/Island》
3《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
1《トレイリア西部/Tolaria West》
2《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》

4《荒廃の工作員/Blighted Agent》
3《刈り取りの王/Reaper King》

4《猛火の群れ/Blazing Shoal》
1《残響する真実/Echoing Truth》
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4《交錯の混乱/Muddle the Mixture》
4《深遠の覗き見/Peer Through Depths》
4《思案/Ponder》
4《定業/Preordain》
4《呪文嵌め/Spell Snare》
4《召喚士の契約/Summoner’s Pact》

Sideboard
1《古えの遺恨/Ancient Grudge》
4《虚空の杯/Chalice of the Void》
1《はらわた撃ち/Gut Shot》
1《骨髄の破片/Marrow Shards》
4《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
4《呪文滑り/Spellskite》


先ほどのPitchWorldから、《猛火の群れ》+10コスト5色カードのコンボを抜き出し、
感染クリーチャーで一撃必殺を狙うデッキです。土地があるって良いことですね。

インスタントカードを探してくることが前提なので、コンボデッキの必須パーツ
(《定業/Preordain》、《思案/Ponder》、インスタントを探す呪文)が入っています。
マナ加速が必要ないので、若干の妨害手段も入っています。
なんで《否定の契約/Pact of Negation》や《差し戻し/Remand》でないのかは謎ですが。

《召喚士の契約》→《刈り取りの王》→《猛火の群れ》 という流れは美しいです。

構成上、先手1ターンキルは不可能ですが、先手2ターンキルは可能です。
(《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》起動してアタック→《猛火の群れ》で+10)

《猛火の群れ/Blazing Shoal》が強そうに思えてきたでしょう? 多分幻想です。


*Zombie Hunt


from https://sales.starcitygames.com/deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=40510

Main

8《冠雪の島/Snow-Covered Island》
9《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp》
4《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》
4《幽霊街/Ghost Quarter》
4《ハリマーの深み/Halimar Depths》
4《変わり谷/Mutavault》
4《聖遺の塔/Reliquary Tower》
4《地盤の際/Tectonic Edge》
4《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》
2《海の中心、御心/Mikokoro, Center of the Sea》
2《烏羅未の墳墓/Tomb of Urami》
4《占術の岩床/Scrying Sheets》

4《宝物探し/Treasure Hunt》
3《ゾンビの横行/Zombie Infestation》


土地があると安心とは言ったけど多すぎだよ!

やることといえば《宝物探し/Treasure Hunt》で大量にドローした土地を
全て《ゾンビの横行/Zombie Infestation》でゾンビトークンにするだけの簡単なお仕事です。
手札の最大枚数は《聖遺の塔/Reliquary Tower》でごまかしましょう。

《烏羅未の墳墓/Tomb of Urami》を遠慮無く起動したい奇特な人におすすめ。


*Living End


Modern Daily #2739342 on 08/25/2011 by feefyfohfum (3-1-0)

Main
4《黒割れの崖/Blackcleave Cliffs》
4《銅線の地溝/Copperline Gorge》
4《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard》
2《森/Forest》
2《山/Mountain》
3《沼/Swamp》

4《意思切る者/Architects of Will》
4《死の一撃のミノタウルス/Deadshot Minotaur》
4《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》
1《鋳塊かじり/Ingot Chewer》
4《ジャングルの織り手/Jungle Weaver》
4《巨怪なオサムシ/Monstrous Carabid》
4《通りの悪霊/Street Wraith》
4《谷のラネット/Valley Rannet》

4《死せる生/Living End》
4《悪魔の戦慄/Demonic Dread》
4《暴力的な突発/Violent Outburst》

Sideboard
1《内にいる獣/Beast Within》
3《斑の猪/Brindle Boar》
3《鋳塊かじり/Ingot Chewer》
4《クローサの掌握/Krosan Grip》
3《思考の消滅/Perish the Thought》
1《叫び大口/Shriekmaw》


《超起源/Hypergenesis》が禁止になっているため、続唱能力からマナ・コストの存在しない
強力な先祖還り呪文を撃つデッキはなりを潜めましたが、《死せる生/Living End》は
ある程度のポテンシャルを持つようです。

デッキの動きとしては、大量のサイクリング+自爆能力でカードを掘り進み、
8枚の続唱能力を持つカードを唱え、《死せる生/Living End》を強引に唱えます。
構成上、3マナ以上のカードのみを入れなくてはいけないため、コンボデッキなのに低速です。

墓地を掃除されてしまったり、そもそも《死せる生/Living End》が打ち消されるなどといった弱点も
多くありますが、クリーチャーデッキにはめっぽう強いデッキになっています。

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さて、今週末はModernのプレミアイベント、PTフィラデルフィアです。
果たしてトッププロの選んだデッキは何でしょうか? そして誰が勝ち、そのデッキは何でしょうか?
結果が出るのを楽しみに待ちましょう。

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Welcome to Modern はこれで一段落です。PTにはとりあえず間に合ったかな?
まだまだ紹介しきれていないアーキタイプはありますが、それはまた時々更新するということで。
WW、Kiki-Twin、Jund、Merfolk、Dredgeなどといったデッキもいずれ書きたいですね。

そんなところで。



#Modernのデッキタイプ別記事その13です。
#今までの記事はタグの Modern でよろしく。

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*本名はロバート・ブルース・バナー

《閃光/Flash》のオラクル変更というかパワーレベル・エラッタが無くなったことによって、
Hulk-Flashというコンボデッキがエターナル界を席巻したのも過去の話です。

確かにぶっ壊れていたのは《閃光》でしたが、実際のキーカードはHulkこと《変幻の大男/Protean Hulk》でした。

Modernで《閃光/Flash》は使えませんが、それと同じようなカードがあります。
それがHulkコンボと呼ばれるコンボデッキになりました。


*コンボの詳細

コンボの中心は《変幻の大男/Protean Hulk》+《裂け目の突破/Through the Breach》です。

《裂け目の突破》の効果で《変幻の大男》を出し、ターン終了時の遅延誘発型能力で生け贄に捧げます。
《変幻の大男》が戦場から墓地に置かれたので、ライブラリーから生物をサーチします。

……かつてはここで《悪性スリヴァー/Virulent Sliver》と《ハートのスリヴァー/Heart Sliver》
を探してきて速攻で殴って終了していましたが……残念ながら今は最終フェイズなのでもう戦闘はできません。

ここで探してくるのは《影武者/Body Double》と《臓物の予見者/Viscera Seer》です。
《影武者》を戦場に出す際に、墓地にある《変幻の大男》のコピーとなることを選びます。

そうして《臓物の予見者》でコピー《変幻の大男》を生け贄に捧げ、再び生物をライブラリーから探します。

今度は《目覚ましヒバリ/Reveillark》と1コストのETB/LTBか、起動型能力で人を倒せる生物をもってきます。
《胆汁小僧/Bile Urchin》、《死の信者/Death Cultist》、《モグの狂信者/Mogg Fanatic》などです。

あとは《目覚ましヒバリ》で《影武者》と1コストの生物を戻し続ければコンボは完成です。


*構成(キーカード)

コンボのキーカードは上で示した通りです。必ずしも4枚とは限りません。

 ・《変幻の大男/Protean Hulk》
 ・《影武者/Body Double》
 ・《目覚ましヒバリ/Reveillark》
 ・《臓物の予見者/Viscera Seer》
 ・《胆汁小僧/Bile Urchin》《死の信者/Death Cultist》《モグの狂信者/Mogg Fanatic》


*構成(コンボへ至る道)

少ないターンで手札に《裂け目の突破/Through the Breach》と《変幻の大男/Protean Hulk》、
それに《裂け目の突破/Through the Breach》を唱えられるマナが必要です。

コンボ系に必要なソート系カードとして《思案/Ponder》、《定業/Preordain》、
探すのがインスタントなので《深遠の覗き見/Peer Through Depths》が使用されます。

マナ加速としては2から5へのジャンプアップができる《五元のプリズム/Pentad Prism》や、
3から5へ増える《煮えたぎる歌/Seething Song》が採用されます。

 ・《召喚士の契約/Summoner’s Pact》
  《変幻の大男》はこれで持ってこれます。コンボが完成すれば次のターンは来ません。



*サンプルデッキ


4《湿った墓/Watery Grave》
3《蒸気孔/Steam Vents》
1《繁殖池/Breeding Pool》
1《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
3《宝石鉱山/Gemstone Mine》
3《島/Island》
3《乾燥台地/Arid Mesa》
3《沸騰する小湖/Scalding Tarn》

2《変幻の大男/Protean Hulk》
2《影武者/Body Double》
1《胆汁小僧/Bile Urchin》
1《死の信者/Death Cultist》
2《臓物の予見者/Viscera Seer》
2《目覚ましヒバリ/Reveillark》

4《五元のプリズム/Pentad Prism》
4《召喚士の契約/Summoner’s Pact》
4《煮えたぎる歌/Seething Song》
4《裂け目の突破/Through the Breach》
1《殺戮の契約/Slaughter Pact》
4《定業/Preordain》
4《深遠の覗き見/Peer Through Depths》
4《思案/Ponder》

Sideboard
3《根絶/Extirpate》
3《計略縛り/Trickbind》
4《炎渦竜巻/Firespout》
3《否定の契約/Pact of Negation》
2《残響する真実/Echoing Truth》



#Modernのデッキタイプ別記事その12です。
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*アーティファクト・ビートダウン

かつてのスタンダードで暴れまくったのがミラディンの親和デッキでした。
その失敗を二度としないようになのかはわかりませんが、Modernにおいても
親和の重要パーツである色マナの出るアーティファクト・土地は禁止カードに指定されています。

しかし、ミラディンの傷跡に収録されているカードを入れることにより、新旧ミラディンの力を
合わせたModernでの親和デッキができるようになりました。

*親和の方向性

かつての親和デッキは《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》を入れてアーティファクトを全て
+1/+1カウンターにしてしまうものでしたが、土地がアーティファクトにしづらいことから
この戦略のみでは苦しくなり、方向性がいくつかわかれるように成りました。

 ・親和
  旧ミラディンのカードから伝わる親和デッキの核となるカードを使用します。
  《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》+《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》
  のコンボはModernでも顕在です。

 ・白単鋼
  スタンダードからの逆輸入で、白単にほぼ近い構成をとり、《鍛えられた鋼/Tempered Steel》
  を中心に据えたビートダウンを目指します。

 ・赤親和
  白ではなく、赤色に寄せて火力(《感電破/Galvanic Blast》)と《エイトグ/Atog》を入れた
  親和ビートダウンです。《投げ飛ばし/Fling》が入ることもあります。

*親和共通パーツ

 ほとんどの親和デッキでよく見られるパーツです。

 ・《メムナイト/Memnite》《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
  ご存知0マナクリーチャー。

 ・《信号の邪魔者/Signal Pest》《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》
  1マナクリーチャーかつブロックされづらい生物たち。

 ・《金属ガエル/Frogmite》《マイアの処罰者/Myr Enforcer》
  親和(アーティファクト)を持つ親和デッキの命名元生物2種。《マイアの処罰者》は少し重め。

 ・《エーテリウムの達人/Master of Etherium》
  アーティファクト・ロードとも言える存在。ただし青マナが必要。

 ・《刻まれた勇者/Etched Champion》
  金属術でプロテクション(全色)を持つ。本体が2/2であることに注意。

 ・《頭蓋囲い/Cranial Plating》
  アーティファクトが大量にあれば凶悪になる装備品。

 ・《オパールのモックス/Mox Opal》《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
  マナを供給してくれるアーティファクト。色マナも心配なし。


*その他

 ・《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》
  ほとんどがアーティファクトなのでどの能力も有効に使える。色の組み合わせだけが問題。

 ・《急送/Dispatch》
  金属術さえ達成していれば《剣を鍬に》より上。

 ・《物読み/Thoughtcast》
  2枚引けるが青マナが必要。

 ・《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》《真髄の針/Pithing Needle》
  起動型能力を止めるアーティファクト。サイドボード要員か。


*サンプルデッキ


Modern Daily #2739371 on 08/31/2011 by _Escaffi_ (3-1-0)

Main
2《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
4《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
4《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
4《山/Mountain》

4《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》
4《エイトグ/Atog》
4《金属ガエル/Frogmite》
4《メムナイト/Memnite》
4《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
4《信号の邪魔者/Signal Pest》
3《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》

4《頭蓋囲い/Cranial Plating》
4《投げ飛ばし/Fling》
4《感電破/Galvanic Blast》
4《オパールのモックス/Mox Opal》
3《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》

Sideboard
4《血染めの月/Blood Moon》
2《刻まれた勇者/Etched Champion》
3《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
3《炎渦竜巻/Firespout》
3《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》




#Modernのデッキタイプ別記事その11です。
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*集団除去といえば白

黎明期から存在するデッキコンセプトとして、《神の怒り/Wrath of God》でクリーチャーを祓い、
《セラの天使/Serra Angel》を出し、《ハルマゲドン/Armageddon》でそのまま勝つ、という
白という色を体現したようなものがありました。

現在では《ハルマゲドン/Armageddon》のような土地をいじめるカードはありませんが、
それでも大雑把なボードコントロールといえば白(と黒)の役割になっています。

*構成(Taxes)

クリーチャーを一掃するまで、無駄に殴られないようにする必要があります。

 ・《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》、《ノーンの別館/Norn’s Annex》
  時間稼ぎをしてくれる置物2つ。《ノーンの別館/Norn’s Annex》は相手が白マナを出せないと
  ライフを支払うしか無くなります。

 ・《幕屋の大魔術師/Magus of the Tabernacle》
  マナを縛ることができるのならば場にいるクリーチャーをさらに縛ることができます。

*構成(除去)

大量に除去できる《神の怒り/Wrath of God》、《審判の日/Day of Judgment》が使用されます。
白なので《流刑への道/Path to Exile》、《忘却の輪/Oblivion Ring》、《未達への旅/Journey to Nowhere》
といったピン除去も使用しましょう。

 ・《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》
  Taxes要素と除去とフィニッシャーを兼ねたPW。重いのが欠点。

*構成(ユーティリティ)

 ・《再誕の宣言/Proclamation of Rebirth》+《砂の殉教者/Martyr of Sands》
  白いカードを見せるだけでライフがどんどん増えていくコンボ。

 ・《前兆の壁/Wall of Omens》、《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
  単純にアドバンテージをとってくれるカード。

 ・《太陽のタイタン/Sun Titan》
  出すだけでアドバンテージをとってくれるカード。3マナ以下のカードをチェック。
  《幽霊街/Ghost Quarter》や《地盤の際/Tectonic Edge》を動かすのも面白い。

 ・《コロンドールのマンガラ/Mangara of Corondor》+《ちらつき鬼火/Flickerwisp》など
  LegacyのDeath&Taxesでは、《コロンドールのマンガラ》+《Karakas》でパーマネントを
  追放していくというコンボがありましたが、Modernでは《Karakas》が使用できないので
  《ちらつき鬼火/Flickerwisp》などの一時的な追放効果を使用することになります。

 ・《空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin》
  土地なのにアドバンテージをとれるカード。しかし極端に遅い。

*勝ち手段

 ・《聖なるメサ/Sacred Mesa》、《動員令/Mobilization》、《光輝王の昇天/Luminarch Ascension》
   いずれもトークンを湧き立たせて殴ることになります。

 ・《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
   こちらもトークン+勝ち手段を兼ねています。


*補助

 ・《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》
 ・《レオニンの裁き人/Leonin Arbiter》
  いずれも探すことを妨害する生物。生物なのでもろいが、在ると鬱陶しい。

 ・《法の定め/Rule of Law》
 ・《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
  Stormや続唱もち対策に。


*サンプルデッキ


Main
10《平地/Plains》
3《湿地の干潟/Marsh Flats》
2《乾燥台地/Arid Mesa》
4《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
2《地盤の際/Tectonic Edge》
4《空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin》

4《砂の殉教者/Martyr of Sands》
4《前兆の壁/Wall of Omens》
4《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
2《幕屋の大魔術師/Magus of the Tabernacle》
3《太陽のタイタン/Sun Titan》

3《忘却の輪/Oblivion Ring》
2《聖なるメサ/Sacred Mesa》
4《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》
2《威圧の杖/Staff of Domination》
4《神の怒り/Wrath of God》

1《滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner》
1《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》

Sideboard
4《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
3《ヨツンの兵卒/Jotun Grunt》
3《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
3《流刑への道/Path to Exile》
2《解呪/Disenchant》





#Modernのデッキタイプ別記事その10です。
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*俺のこの手が真っ赤に燃える!

Legacyでも時々Goblinsが上位に上がってくるように、どんな環境においても一定の使い手と
ポテンシャルを持つのがGoblinsと赤系のビートダウン(Red Deck Wins)です。

GoblinsについてはLegacyでの優秀なパーツ《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》、
《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》、《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》、
《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》が軒並み使用不能になっており、
Legacyのゴブリンよりも地味に殴ることが重要視されます。

対して赤系のビートダウンは元々Extendedでも高速なビートダウンが組めましたので、
それに幾つかのパーツを追加して合わせる形になっています。


*構成(生物)

各マナ域ごとの優秀な生物を見てみましょう。

・1マナ
  ・《ゴブリンの先達/Goblin Guide》押しも押されぬ2/2速攻生物。
  ・《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》事実上2マナ生物。
  ・《モグの狂信者/Mogg Fanatic》 最近影が薄い。
  ・《運命の大立者/Figure of Destiny》 成長すればなんとでも。
  ・《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》 まともに使用できるpinger。

・2マナ
  ・《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》ゴブリンの数が増える。死んでも増える。
  ・《ゴブリンの戦煽り/Goblin Wardriver》喊声持ち。
  ・《巣穴の煽動者/Warren Instigator》従僕のかわりにこいつなら十分有り。
  ・《棘鞭使い/Stingscourger》 バウンスできるゴブリン。サイドボード要員?
  ・《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental》速攻3/1で折り返し可能。
  ・《カルガの竜王/Kargan Dragonlord》Lvアップで飛行がついて殴れる。
  ・《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》3/3とデカく、ETB/LTBで1点。でも2ターンで終了。

・3マナ
  ・《ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain》新規ゴブリンロード。速攻が付く。
  ・《ゴブリンの王/Goblin King》古きゴブリンロード。山渡りも付く。
  ・《狂い婆/Mad Auntie》黒いゴブリンロード。赤黒になる。
  ・《ボガートの突撃隊/Boggart Ram-Gang》速攻持ちでブロックされづらい。
  ・《ボール・ライトニング/Ball Lightning》前のめりを体現する1枚
  ・《探検家タクタク/Tuktuk the Explorer》タクタクとは死ぬことと見つけたり
  ・《地獄の雷/Hell’s Thunder》 飛行+速攻。フラッシュバック付き。

・4マナ
  ・《稲妻造り士/Lightning Crafter》 覇権ゴブリン。能力は最強のpinger。
  ・《ボガートの汁婆/Wort, Boggart Auntie》 赤黒の伝説生物。ゴブリンを補充してくれる。

・5マナ
  ・《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》 ほぼフィニッシャーに近い能力持ち。
  ・《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》 ゴブリンだが相方を選ぶ。


*構成(火力)

  火力は毎度おなじみの《稲妻/Lightning Bolt》、《火葬/Incinerate》がほぼ鉄板です。

  ・《噴出の稲妻/Burst Lightning》
   2点と4点を使い分けることができる火力。
   4点が欲しい場合、《炎の投げ槍》でも良いことに注意。

  ・《ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenade》
   なぜかFEから現在に返ってきた1枚。1マナ5点火力。とどめ用。

  ・《炎の投げ槍/Flame Javelin》
   点数で見たマナコストが6の4点火力。


*構成(ユーティリティ)

  赤での妨害といえば《血染めの月/Blood Moon》や《月の大魔術師/Magus of the Moon》なので
  よくサイドボードに採用されます。
  また、《槌のコス/Koth of the Hammer》もビートダウンならば有効に機能します。

  ・《霊気の薬瓶/AEther Vial》
   なぜ禁止リストから除外されているのかわからないパワーカード。
   コストが多少重たくても強引に出すことができる。ETB持ちはLegacyほどいないことに注意。

*サンプルデッキ


Main
4《乾燥台地/Arid Mesa》
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
14《山/Mountain》

4《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
4《モグの狂信者/Mogg Fanatic》
4《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
4《ボガートの突撃隊/Boggart Ram-Gang》
3《巣穴の煽動者/Warren Instigator》
4《ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain》
2《ゴブリンの王/Goblin King》
2《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》

3《ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenade》
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《霊気の薬瓶/AEther Vial》


*おまけ

カルドーサレッド+親和気味に組んだ場合、《怒りのもや/Haze of Rage》が面白い。
《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》も絡めて速攻で殴ろう。

例)1T目山セット、0マナアーティファクト唱える、それを生け贄にして《カルドーサの再誕》、《メムナイト/Memnite》唱える。
  2T目 《オパールのモックス/Mox Opal》、0マナアーティファクト、0マナアーティファクト、《怒りのもや/Haze of Rage》で全員5/1にして殴って20点。



#Modernのデッキタイプ別記事その9です。
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*あーかいつーきーあかいつきー

マナをつぎ込んで高速で展開する、となるとStormになるのですが、これとは別方向の発想があり、
1,2ターン目に《血染めの月/Blood Moon》や《月の大魔術師/Magus of the Moon》を置いて
相手の基本でない土地を縛り、5~6マナ域の生物で早期にゲームを決めてしまうデッキがあります。

手札全てを使い切る動きがベストなので、ポーカーのオールイン(手持ち全部を賭け山に入れる)から、
All-in-Red(AiR)の名称がつきました。

どちらかというと対面を無視したHate系のデッキです。
有利な相手にはとことん有利ですが、不利なデッキにはどうしようもありません。

Legacyでも同様のデッキはありましたが、Modernでは天敵と言える《Force of Will》や
《目くらまし/Daze》がありません。代わりに、《金属モックス/Chrome Mox》が
使用不可になっており、マナ加速呪文のぶっぱ性が増しています。

 
*構成(マナ加速)

 Storm系のマナ加速が使用されます。1~2ターンで3~5マナを出せるのが理想です。

 ・0マナ:《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》(0→1。呪文ではない)
 ・1マナ:《炎の儀式/Rite of Flame》(1→2+枚数)
 ・2マナ:《捨て身の儀式/Desperate Ritual》(秘儀。2→3)
 ・2マナ:《発熱の儀式/Pyretic Ritual》(2→3)
 ・3マナ:《煮えたぎる歌/Seething Song》(3→5)

 ・《槌のコス/Koth of the Hammer》
  フィニッシャー兼マナ加速要員。山が3つあれば6マナに届くことを頭に入れておきましょう。
  早いターンに出してもいっこうに構いません。
  ただし、ビートダウン相手には全く維持できないので、そのあたりは諦めましょう。


*構成(フィニッシャー)

 主に5~6マナの生物が選ばれます。

 ・《災難の大神/Deus of Calamity》
  大きい上に5マナ、そして《血染めの月/Blood Moon》に影響しない基本土地を
  壊せる可能性のある生物。1ターン目に出して除去されなかったら大幅に有利な展開に。

 ・《復讐の亜神/Demigod of Revenge》
  かつては使用されていましたが、4枚必須のうえ、追放呪文が採用される率が高く、
  さらに《四肢切断/Dismember》にも引っかかるP/Tのため、昔ほど魅力がありません。

 ・《業火のタイタン/Inferno Titan》
  6マナかかりますが、盤面の制圧力は凄まじいものがあります。

 ・《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
  もはや6マナの代表格になってしまいました。性能は言うまでもありません。

 ・《燃え立つチャンドラ/Chandra Ablaze》
  赤いカードは全て火力になります。もうマナ加速は要りません。
  手札を使い切ったあとで補充も可能です。

 ・《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
  裏の手。集団除去が無い色ならぶっぱなしましょう。


*構成(Hate)

 妨害手段を置いて相手のデッキを機能不全に追い込むことが勝ちへの近道です。

 ・《血染めの月/Blood Moon》
 ・《月の大魔術師/Magus of the Moon》
  基本でない土地は全て山になってしまう。
  相手によってはまるで効かないので、1ターン目にぶっぱするかどうかは応相談。

 ・《三なる宝球/Trinisphere》
  全てのコストが{3}以上になるので、1ターン目にぶっぱしても問題ない置物。
  置く場合には、《煮えたぎる歌》以外のマナ加速がほとんど役立たずになることに注意。

 ・《虚空の杯/Chalice of the Void》
  1か2で置くことが普通です。0はLegacyほど有効ではありません。
  自分のデッキ構成と相談することにしましょう。


*サンプルデッキ


by testing

Main
20《山/Mountain》

4《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
4《月の大魔術師/Magus of the Moon》
4《災難の大神/Deus of Calamity》
2《業火のタイタン/Inferno Titan》
2《燃え立つチャンドラ/Chandra Ablaze》

4《炎の儀式/Rite of Flame》
4《捨て身の儀式/Desperate Ritual》
4《煮えたぎる歌/Seething Song》
4《三なる宝球/Trinisphere》
4《血染めの月/Blood Moon》

4《槌のコス/Koth of the Hammer》

Sideboard
4《金屑の嵐/Slagstorm》
4《破壊放題/Shattering Spree》
4《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
3《四肢切断/Dismember》


*ルーリング

 ・《血染めの月/Blood Moon》、《月の大魔術師/Magus of the Moon》

  *継続的効果第4種である。依存関係をよく見ること。(→《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》)
  *《血染めの月/Blood Moon》が戦場にある場合に、《寺院の庭/Temple Garden》などの
   ラヴニカブロックの二重土地をプレイする場合、あなたは2ライフを支払っても良い。
   支払った場合、それはアンタップ位相で戦場に出るが、それは山である。支払わない場合、
   タップ位相で戦場に出て、それは山である。
  *《血染めの月/Blood Moon》が戦場にあって、あなたが《ヴェズーヴァ/Vesuva》をプレイした
   場合、あなたは出るに際しどの土地のコピーになるかを選ぶことができる。
   選んだ土地が基本土地だったならば、それはタップ位相で戦場に出て、選んだ基本土地である。
   基本でない土地を選んだならば、それはタップ位相で戦場に出て、それは山である。
   その後、《血染めの月/Blood Moon》の効果が無くなった場合、選んだ基本でない土地に戻る。

 ・《虚空の杯/Chalice of the Void》

  *誘発条件は「乗っている蓄積カウンターと同じ値の点数で見たマナ・コストの呪文が唱えられた時」
   である。呪文なら何でも誘発するわけではない。
  *誘発条件に合う呪文が唱えられ、能力が誘発した後で乗っている蓄積カウンターの数が
   上下したとしても、誘発をさせた呪文は打ち消される。
  *蓄積カウンターの数をチェックするのは呪文を唱えた時のみである。
  *「呪文が唱え」られないと誘発しない。スタックにコピーを置くだけでは《虚空の杯》は
   何もしない。


#Modernのデッキタイプ別記事その8です。
#今までの記事はタグの Modern でよろしく。

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*せかいのはんぶんをおまえにやろう

高速でマナをひねり出して《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》を唱え、ライブラリーのドラゴンを出して
殴る、というデッキは当初から存在しました。時のらせんの紫枠で採録された時のスタンダードでは
潤沢なマナ基盤と、阻止しづらいStormという能力も相まって、高いポテンシャルを誇っていました。

そんな《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》デッキはModernでも健在です。


*構成(必須パーツ)

 ・《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》
  9マナのソーサリーでStorm付き。
  早いターンにぶっぱできればできるほど(Stormの関係上)強い。

*構成(ドラゴン)

 手札に来ては困るので、5~6枚のドラゴンが選ばれます。

 ・《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite》
  ETBで5点ばらまいていくドラゴン。ほぼ4枚積みされる。

 ・《ジャンドの暴君、カーサス/Karrthus, Tyrant of Jund》
  ドラゴンが全部速攻持ちになって殴れるようになる。Storm=2からで20点以上叩きだせる。
  (→《ボガーダンのヘルカイト》x2、《ジャンドの暴君、カーサス》で27点)
  相手にコピーされると涙目になるので、出すときは一撃必殺を心がけること。

 ・《ヘルカイトの首領/Hellkite Overlord》
  自身が速攻もち。
  Storm=2の裏の手で20点を叩き出せる。
  (→《ボガーダンのヘルカイト》x2、《ヘルカイトの首領》攻撃、パンプ2回で20点)

*構成(マナ加速)

 以下のStorm系のマナ加速が使用されます。

 ・0マナ:《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》(0→1。呪文ではない)
 ・1マナ:《炎の儀式/Rite of Flame》(1→2+枚数)
 ・2マナ:《捨て身の儀式/Desperate Ritual》(秘儀。2→3)
 ・2マナ:《発熱の儀式/Pyretic Ritual》(2→3)
 ・3マナ:《煮えたぎる歌/Seething Song》(3→5)

 ・《睡蓮の花/Lotus Bloom》
  待機からしか唱えることができませんが、Stormが1とマナが3つ増えます。


*構成(ドロー/ユーティリティ)

 《思案/Ponder》、《定業/Preordain》といった毎度おなじみソート系カードが使用されます。

 ・《先読み/See Beyond》
  手札に来てしまったドラゴンをライブラリーへ戻すことができるカード。
  手札の枚数が増えないことに注意。(これ使って、2枚引いて、1枚戻すため)

 妨害手段としては時間稼ぎ用の《差し戻し/Remand》を始めとした軽い打ち消しや、
 高速ビートダウンに耐えるための少量の火力呪文が採用されます。

 ・《万の眠り/Gigadrowse》
  相手に立っているマナをタップさせて返しのターンでコンボ達成を狙うことができる。
  Modernではマナの無い状態で有効に使える打ち消し呪文が少ないため、
  土地を寝かしてからコンボをスタートすることで安全に勝ちに行ける。


*変種

 Storm系としては他に、《巣穴からの総出/Empty the Warrens》を使用して
 《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》で速攻をつけて殴る形や、
 《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath》と《背骨岩の小山/Spinerock Knoll》、
 《ぶどう弾/Grapeshot》を利用したSwathStormが存在します。

*サンプルデッキ


Modern Daily #2739365 on 08/29/2011 by matejjjx (3-1-0)

Main
2《戦慄艦の浅瀬/Dreadship Reef》
6《島/Island》
4《山/Mountain》
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
1《蒸気孔/Steam Vents》

4《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite》
1《ジャンドの暴君、カーサス/Karrthus, Tyrant of Jund》

4《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》
4《万の眠り/Gigadrowse》
4《睡蓮の花/Lotus Bloom》
4《思案/Ponder》
4《定業/Preordain》
4《差し戻し/Remand》
4《炎の儀式/Rite of Flame》
3《先読み/See Beyond》
4《煮えたぎる歌/Seething Song》

Sideboard
3《血染めの月/Blood Moon》
3《焼却/Combust》
2《乱動への突入/Into the Roil》
3《稲妻/Lightning Bolt》
2《紅蓮地獄/Pyroclasm》
2《呪文貫き/Spell Pierce》


*ルーリング

・待機能力

 *手札にあるカードを待機コストを支払って待機状態にする行動は特別な行動である。
  それは優先権があるときにしかできないが、スタックを使用しない。
 *「乗っている時間カウンターの最後の1つを取り除く」誘発型能力を打ち消すと、
  結果として「1個の時間カウンターが乗っていて待機状態である」カードが残る。
 *最後の1つを取り除き、「可能ならコストを支払わずにそれを唱える」誘発型能力を打ち消すと、
  結果としてそのカードは追放領域に残る。それは時間カウンターが無く、従って待機状態でない。

・複製能力

 *唱えた時に誘発する誘発型能力を解決すると、複製コストを支払った回数分のコピーが作成される。

・《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite》

 *戦場に出た時の誘発型能力がスタックに積まれた際、あなたはどの対象に何点のダメージを
  割り振るかを宣言しなくてはいけない。0点のダメージを割り振る対象は認められず、
  1つの対象には必ず1点以上のダメージを割り振らなくてはいけない。


#Modernのデッキタイプ別記事その7です。
#今までの記事はタグの Modern でよろしく。

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vol.7 "Hive Mind"

*僕と一緒に契約して代金は君が先に払ってよ!

Legacyには《実物提示教育/Show and Tell》での一発出しか、《古えの墳墓/Ancient Tomb》等の
マナ加速から速攻で《集団意識/Hive Mind》を出し、各種《契約》サイクルを唱えて
相手のコントロールするコピーを作成させて、契約死させるデッキが存在します。

Modernには《実物提示教育/Show and Tell》も2マナ出る土地シリーズもありませんが、
高速で《集団意識/Hive Mind》を展開して《契約》を唱えて相手を倒すというコンボ自体は残っています。

《集団意識/Hive Mind》はそのコピーを作成するという性質上、《虚空の杯/Chalice of the Void》
と組み合わせて、自分の唱えた《契約》は打ち消されるのに、作成されたコピーは打ち消されない
といったことも可能です。また、《否定の契約/Pact of Negation》が入るので、
《Force of Will》が無いModernでは貴重な0マナ打ち消しが自然に組み込めるデッキになっています。


*構成(必須パーツ)

 ・《集団意識/Hive Mind》
   これを高速で展開することが勝ちにそのまま直結する。

 ・《否定の契約/Pact of Negation》
   《集団意識/Hive Mind》を通すためにとっておきたい。

 ・《タイタンの契約/Pact of the Titan》、《召喚士の契約/Summoner’s Pact》
 ・《仲裁の契約/Intervention Pact》、《殺戮の契約/Slaughter Pact》
   《契約》サイクル。《タイタンの契約》、《召喚士の契約》、《仲裁の契約》は
   要求されるコストや色マナが重く、唱えるのに何も制限が要らない。
   対して《殺戮の契約》は対象となる生物が必要である。


*構成(ドロー/ユーティリティ)

Vol.6であったようなドロー呪文が使用されます。

 ・《思案/Ponder》
 ・《定業/Preordain》
 ・《血清の幻視/Serum Visions》 9枚目以降の《思案/Ponder》シリーズ。

打ち消し要素は《否定の契約/Pact of Negation》があるため、
《差し戻し/Remand》が主に使用されます。


*構成(マナ加速)

Storm系のマナ加速が使用されます。ついでなのでまとめておきましょう。

 ・0マナ:《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》(0→1。呪文ではない)
 ・1マナ:《炎の儀式/Rite of Flame》(1→2+枚数)
 ・2マナ:《捨て身の儀式/Desperate Ritual》(秘儀。2→3)
 ・2マナ:《発熱の儀式/Pyretic Ritual》(2→3)
 ・3マナ:《煮えたぎる歌/Seething Song》(3→5)

これらが代表的です。

 ・2マナ:《魔力変/Manamorphose》(マナは増えない。1ドロー)
 ・2マナ:《マナの地鳴り/Mana Seism》(土地n枚を生け贄にして{n}マナ)
 ・4マナ:《内なる火/Inner Fire》(4→手札の数と同じ{R})
 ・4マナ:《大地のうねり/Geosurge》(4→7。ただし生物かアーティファクトのみ)

条件付きで使用されるかもしれないマナ加速です。あまり現実的な選択ではありません。

 
*構成(サブ戦略)

 ・《天上の案内者/Ethereal Usher》
   6マナの変成用カードです。5枚目以降の《集団意識/Hive Mind》として数えます。

 ・《トレイリア西部/Tolaria West》
   こちらは0マナの変成用です。《契約》でもよし、サイドボードの0マナでもよし。

 ・《欠片の双子/Splinter Twin》+《詐欺師の総督》or《やっかい児/Pestermite》
   青赤である以上、2枚コンボであるこれらをサブ戦略として仕込む手があります。
   《否定の契約》があることを最大限に利用しましょう。

*サンプルデッキ


Modern Daily #2739362 on 08/29/2011 by bozidar2121 (4-0-0)

Main
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
8《冠雪の島/Snow-Covered Island》
3《冠雪の山/Snow-Covered Mountain》
1《蒸気孔/Steam Vents》
2《トレイリア西部/Tolaria West》

2《天上の案内者/Ethereal Usher》
4《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》

4《集団意識/Hive Mind》
2《仲裁の契約/Intervention Pact》
3《否定の契約/Pact of Negation》
4《タイタンの契約/Pact of the Titan》
2《五元のプリズム/Pentad Prism》
4《思案/Ponder》
4《定業/Preordain》
4《差し戻し/Remand》
4《炎の儀式/Rite of Flame》
4《煮えたぎる歌/Seething Song》

Sideboard
1《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
3《炎渦竜巻/Firespout》
3《月の大魔術師/Magus of the Moon》
1《否定の契約/Pact of Negation》
1《真髄の針/Pithing Needle》
1《紅蓮地獄/Pyroclasm》
2《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
1《殺戮の契約/Slaughter Pact》
2《呪文嵌め/Spell Snare》



*ルーリング

・《契約》サイクル

 *《契約》が打ち消された場合、何も起きない。遅延誘発型能力は生成されない。
 *遅延誘発型能力による支払いを忘れた場合、「支払うことを選ばなかった」と
  みなされるので、そのプレイヤーはゲームに敗北する。


・《集団意識/Hive Mind》

 *この能力は強制である。コピーは他のプレイヤーのコントロールで作成されスタックに積まれる。
 *適正な対象が無い場合、新たな対象を選び直すことはできないが、「対象を変更しない」ことが
  常に選択できる。
 *これによって作成されたコピーは「唱えられ」ていない。単に作成される。



*おまけ

「やあ、僕の名前は《無限の日時計/Sundial of the Infinite》。
 僕をデッキに入れて、《集団意識/Hive Mind》使いをげんなりさせようよ!」


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次回はDragonstormとAiR。


#Modernのデッキタイプ別記事その6です。
#今までの記事はタグの Modern でよろしく。

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vol.6 "Pyromancer Ascension"

*昇天しましょう

スタンダードで《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension》を中心に据えたコンボデッキは
度々見受けられました。カードソート用の呪文と軽量火力、打ち消しを大量に入れ、
コピーよるアドバンテージをじわじわと得て相手を倒すデッキになっています。

Modernでもそれは変わりません。形を変えるとマナ増加呪文を連打するStorm系のデッキになったり、
《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath》を追加して火力で押しつぶす方になったりします。
ドローという面で見れば、《黒檀の梟の根付/Ebony Owl Netsuke》を使用したハウリングオウルも
組むこともできますが、今回の記事では見送ります。


*構成

構成上、土地と《紅蓮術士の昇天》以外のカードは墓地に落ちる必要があるので、
同名のインスタントまたはソーサリーが4枚詰め込まれた形になります。
1枚刺しをするならばフィニッシャー呪文として割り切るべきです。

*構成(ドロー)

素早く《紅蓮術士の昇天》というパーツを見つけることが重要になるので、
軽いソート系の呪文が使用されます。

 ・《思案/Ponder》
 ・《定業/Preordain》
  ほぼ鉄板で4枚採用されるソートカード。

 ・《深遠の覗き見/Peer Through Depths》
  デッキのほとんどはインスタントかソーサリーなので、5枚掘れるこれは有効です。

 ・《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
  0マナでカードを引けるライブラリー圧縮カード。相手の手札を確認できるのも良い。

 ・《血清の幻視/Serum Visions》
  9枚目以降の《思案/Ponder》シリーズ。

 ・《吠えたける鉱山/Howling Mine》など
  相手にもドローを与える/壊される可能性がある/昇天のカウンターが乗らない
  ということにも気をつけること。

*構成(ユーティリティ)

打ち消し要素やマナ加速系のカードが主に入ります。

 ・《魔力変/Manamorphose》
  昇天でコピーを作ることができれば加速とドローができるようになるカード。

 ・《炎の儀式/Rite of Flame》
  墓地にあればあるほどマナが増える。ただし赤マナしか増えないことに注意。

 ・《差し戻し/Remand》
  打ち消しの第1選択。相手のテンポを崩す/自分の呪文に唱えてコピーを再作成するなど、
  使用はいくらでも考えられる。

 ・《交錯の混乱/Muddle the Mixture》
  限定打ち消し兼、2マナの変成能力付き。《紅蓮術士の昇天》を始め足りないパーツを探しに。

 ・《思い起こし/Call to Mind》
  スタンダードで採用されていた呪文。墓地のカードをぐるぐる回すことに特化した形に。
  《時間のねじれ/Time Warp》を再度唱えることができればなお良い。

 ・《有毒の蘇生/Noxious Revival》
  0マナで唱えられ、墓地からライブラリーの上に乗せることができるカード。
  ドローできる呪文をあらかじめ唱えておけば、マナのかからない《思い起こし》に。

 ・《乱動への突入/Into the Roil》、《撤廃/Repeal》
  パーマネントを戻すことのできるカード。役に立たない場合もあるので絶対視してはいけない。

 その他、《謎めいた命令/Cryptic Command》、《マナ漏出/Mana Leak》、《卑下/Condescend》など。

 
*構成(エンドカード)

たいていは火力によるフィニッシュとなります。

 ・《稲妻/Lightning Bolt》
  軽くて除去でインスタント。7発打つことが出来れば人は死にます。

 ・《ぶどう弾/Grapeshot》
  Stormを十分稼ぐことができればこちらでもOK。

 ・《苦悩火/Banefire》などX火力
  どのX火力を選んでも良いが、マナの増加分や使い回し前提、コピーの作成などに注意。

*サンプルデッキ


Modern Daily #2739362 on 08/29/2011 by lobster411 (3-1-0)

Main
5《島/Island》
4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1《山/Mountain》
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3《蒸気孔/Steam Vents》
1《湿った墓/Watery Grave》

1《苦悩火/Banefire》
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
1《ぶどう弾/Grapeshot》
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《魔力変/Manamorphose》
4《交錯の混乱/Muddle the Mixture》
4《深遠の覗き見/Peer Through Depths》
4《思案/Ponder》
4《定業/Preordain》
4《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension》
4《差し戻し/Remand》
4《炎の儀式/Rite of Flame》

Sideboard
4《血染めの月/Blood Moon》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
4《残響する真実/Echoing Truth》
3《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》


*ルーリング

・Storm系

 *このターンにどのような動きをしたか、を再現できるのが望ましい。
  できれば「このターンに何回の呪文を唱えたか」というメモを取っておくこと。
 *《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension》による呪文のコピーは唱えられていない。
  従って、Stormの数には数えられない。コピーを唱えるかそうでないかはカードを見ること。
  (→《等時の王笏/Isochron Scepter》)

・《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension》

 *両方の能力共に、唱えた時に誘発する。唱えた呪文が打ち消されるなどの理由で
  スタックから取り除かれた場合でも、誘発型能力は解決される。
 *2番目(コピーする方)の能力は、if節ではない。誘発時のみに探索カウンターの数を
  数え、2個以上なら誘発する。解決時の数は見ない。




#Modernのデッキタイプ別記事その5です。
#今までの記事はタグの Modern でよろしく。

#今日の夜にでもニコ生をやろうと思います。
#話題はもちろん、ISDの両面カードについて。けどFAQが出れば全部ひっくり返るかもね。

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vol.5 "Bant"

*アラーラ次元のバント

アラーラ世界で緑白青の断片はバントと呼ばれることから、この3色で構成されたデッキを
バントと呼称するようになりました。《バントの魔除け/Bant Charm》や
《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》のように、中心となる3色カードがあるのも特徴です。

白青というコントロール要素に強いデッキに緑という生物色を混ぜたことにより、
早期展開した生物を守りつつ戦うというアグロコントロールや、
緑はマナ増幅と割りきって大型呪文を連打するデッキが主体となります。


*構成(生物)

緑や緑を絡めた多色の生物が中心です。いくつかは他のデッキでもよく採用されます。

 ・《貴族の教主/Noble Hierarch》
   バントの具現化カードその1。出せる色は限られているが、賛美があることにより
   《極楽鳥/Birds of Paradise》よりも使用頻度は高い。

 ・《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》
   バントの具現化カードその2。マナレシオにも優れ、絆魂も持っている生物。

 ・《数多のラフィーク/Rafiq of the Many》
   バントの具現化というか権化。戦闘に入ることができれば無双できる。

 ・《失われたアラーラの君主/Sovereigns of Lost Alara》
   《エルドラージの徴兵/Eldrazi Conscription》との組み合わせで使用される。
   6マナと重いので、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》などで加速が必要。

 その他、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》、
 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》、《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
 といったZooにも採用されるクリーチャーが続きます。

 ・《三角エイの捕食者/Trygon Predator》
  LegacyやVintageで見られる対アーティファクト、エンチャント生物。
  飛んでいるためにチャンプされづらいので、恒久的に破壊してくれる。


*構成(インスタント)

コントロールの面をどちらに向けるか、ということになります。
除去は基本白しかないので、《流刑への道/Path to Exile》または《バントの魔除け/Bant Charm》
を使用することになるでしょう。色が確保できるのならば魔除けは良い選択になります。

打ち消し呪文は低マナ域の呪文がよく使用されます。

 ・《呪文嵌め/Spell Snare》
  2マナ域には危険な生物が多く、生物の除去に乏しいバントでは、良い選択の打ち消しとなります。
  後手1ターン目に構えることができ、《精神的つまづき/Mental Misstep》もないModernでは
  一考に値する打ち消しと言えるでしょう。

 ・《マナ漏出/Mana Leak》/《ルーンのほつれ/Rune Snag》
  毎度おなじみケアするのがめんどくさい打ち消し2種。
  4枚のスロットを割くことができれば《ルーンのほつれ/Rune Snag》も十分有りです。

 ・《差し戻し/Remand》
  生物があり、殴れる体制であるならば、時間を稼ぐことができカードも引けるこちらで。

 ・《謎めいた命令/Cryptic Command》
  申し分ない確定打ち消し呪文。問題はマナコスト。

 ・《呪文貫き/Spell Pierce》
  呪文の打ち消しに対抗する打ち消し呪文。サイドボードでも大活躍。

 ・《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
  打ち消せない《引き裂かれし永劫、エムラクール》でもこれなら大丈夫。
  ストーム系デッキの対策にも。

 
*構成(ユーティリティ)

 ・《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
  ほとんどのクリーチャーは緑なので、なんでもひっぱってこれるこのカードは有効。
  《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》を1枚入れておくと安心。

 ・《最高の時/Finest Hour》
  ダメージを倍加させるエンチャント。
  単体で何もしない上に重たいので枚数は入れづらいが、出てしまえば強力。

 ・《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
  上記《最高の時》よりもクセがなく、トークンも出してくれるPW。
  最終奥義まで行くことはあんまりない。


*サンプルデッキ


徴兵バント型

Main
1《天界の列柱/Celestial Colonnade》
1《活発な野生林/Stirring Wildwood》
1《セジーリのステップ/Sejiri Steppe》
3《森/Forest》
1《島/Island》
1《平地/Plains》
4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2《乾燥台地/Arid Mesa》
2《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
2《寺院の庭/Temple Garden》
1《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
1《氷河の城砦/Glacial Fortress》
1《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》

4《極楽鳥/Birds of Paradise》
4《貴族の教主/Noble Hierarch》
2《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
4《マナ漏出/Mana Leak》
4《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
4《失われたアラーラの君主/Sovereigns of Lost Alara》
2《エルドラージの徴兵/Eldrazi Conscription》
4《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》

3《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》

Sideboard
1《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
4《呪文嵌め/Spell Snare》
3《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》
2《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
3《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
2《難問の鎮め屋/Vexing Shusher》


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#Modernのデッキタイプ別記事その4です。
#今までの記事はタグの Modern でよろしく。

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vol.4 "Esper Teaching"

*インスタントであること

《神秘の指導/Mystical Teachings》はインスタントもしくは瞬速を持つカードを探してくる
Tutor系のカードです。多少重いのは気になるところですが、直接手札に入るので
ピンポイントに役に立つカードを探してくるのにも役立ちますし、ご丁寧にフラッシュバックも
付いているので、使いまわすことも可能です。

これから《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》を探してきて
打ち消し呪文を構えつつ盤面をコントロールしていたのがTeachingという青黒デッキでした。

後にローウィン/アラーラブロックにおいて、エスパー(白青黒)コントロールという
重めかつ低速コントロールが生まれましたが、その中心は《エスパーの魔除け/Esper Charm》
というインスタント呪文でした。

そんな2つのデッキが組み合わさったのがEsper Teachingです。

*構成

インスタントと少量のフィニッシャーで構成されています。
分類的にはコントロールに入るので、良質の打ち消し呪文と除去で固められます。
アドバンテージを簡単に取れるカードは軒並み禁止されているので、地味に稼ぐしかありません。

*構成(除去)

クリーチャー対策はLegacyよりも重視することになります。

 ・《流刑への道/Path to Exile》
 ・《四肢切断/Dismember》
 ・《喉首狙い/Go for the Throat》
 ・《破滅の刃/Doom Blade》

この4枚はよく使用される除去です。それぞれに一長一短あり、どれを選択するかも重要です。

 ・《燻し/Smother》
  軽コストを相手にするならば一番癖のない除去になります。

 ・《殺戮の契約/Slaughter Pact》
  急な《月の大魔術師/Magus of the Moon》があっても、これさえあれば安心。
  ただしご利用は計画的に。

 ・《忘却の輪/Oblivion Ring》
  インスタントでないけど万能除去。ただし脆い。サイド要員?

 ・《神の怒り/Wrath of God》/《滅び/Damnation》
  ピン除去との枚数を考えること。色の偏りも考えて選択すること。

 ・《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
  3色なので3つまでの蓄積カウンターは見込める。ただしやっぱり脆い。

*構成(打ち消し)

残念ながら《対抗呪文/Counterspell》は使えませんが、Xマナ支払う系の呪文は豊富です。
《卑下/Condescend》、《マナ漏出/Mana Leak》、《ルーンのほつれ/Rune Snag》、
《呪文貫き/Spell Pierce》などが使用されるでしょう。

もちろん、《呪文嵌め/Spell Snare》、《謎めいた命令/Cryptic Command》、《瞬間凍結》
《差し戻し/Remand》といったものも使用できます。

*構成(生物)

フィニッシャーとして使用の耐えられる生物になります。

 ・《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》
   《神秘の指導/Mystical Teachings》で引っ張ってこれるエース。

 ・《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
   《四肢切断/Dismember》されるけどスペックは文句なし。

 ・《墓所のタイタン/Grave Titan》
 ・《ワームとぐろエンジン》
   6/6であることはよいことです。

 ・《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》
   生き残れば相手よりも多くのカードが引けます。

 ・《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
   生物としては使い勝手が少々異なるカード。それでも有用。

*構成(その他)

 ・《神秘の指導/Mystical Teachings》
 ・《エスパーの魔除け/Esper Charm》
  アドバンテージを取れるカード。《エスパーの魔除け/Esper Charm》はどのモードでも強い。

 ・《撤廃/Repeal》/《乱動への突入/Into the Roil》
  どちらもパーマネントを戻してカードを引けるかもしれないカード。
  《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》を警戒するなら《乱動への突入/Into the Roil》。


*サンプルデッキ



Main
2《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2《湿地の干潟/Marsh Flats》
2《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
2《沈んだ廃墟/Sunken Ruins》
1《秘教の門/Mystic Gate》
1《金属海の沿岸/Seachrome Coast》
1《湿った墓/Watery Grave》
1《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
1《氷河の城砦/Glacial Fortress》
1《闇滑りの岸/Darkslick Shores》
1《戦慄艦の浅瀬/Dreadship Reef》
1《石灰の池/Calciform Pools》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
1《涙の川/River of Tears》
4《島/Island》
2《沼/Swamp》
1《平地/Plains》

3《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
1《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》
1《ワームとぐろエンジン》

3《流刑への道/Path to Exile》
1《外科的摘出/Surgical Extraction》
3《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》
3《マナ漏出/Mana Leak》
2《喉首狙い/Go for the Throat》
2《破滅の刃/Doom Blade》
1《乱動への突入/Into the Roil》
2《差し戻し/Remand》
4《エスパーの魔除け/Esper Charm》
1《原野の脈動/Pulse of the Fields》
3《神秘の指導/Mystical Teachings》
2《謎めいた命令/Cryptic Command》
1《撤廃/Repeal》
1《弱者の消耗/Consume the Meek》

Sideboard
4《広がりゆく海/Spreading Seas》
2《袖の下/Bribery》
1《否認/Negate》
1《滅び/Damnation》
1《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》
1《撤廃/Repeal》
1《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
2《卑下/Condescend》
2《遅延/Delay》




*ルーリング

・《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》

 *ソーサリーを唱えられるときとは、
   ・あなたのターンのメイン・フェイズ
   ・あなたに優先権がある
   ・スタックが空である
  ことを指す。呪文や能力の解決中にはあなたに優先権がないので、
  呪文や能力の効果がそれの解決中に呪文を唱えるように許可しても、
  《ザルファーの魔道士、テフェリー》はそれを禁止する。

・《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》

 *戦場に出たときに誘発する能力は、対象を取る。
 *あなたが「見る」ので、あなた自身を対象にした場合、手札を全て公開する必要はない。

・《エスパーの魔除け/Esper Charm》、《謎めいた命令/Cryptic Command》

 *これらの呪文はモードを取る。どのモードを選んたかにもよるが、
  全ての対象が不適正になっていた場合、その呪文は打ち消される。





#Modernのデッキタイプ別記事その3です。
#今までの記事はタグの Modern でよろしく。

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vol.3 "Project Melira"

*Project X

2006年の世界選手権のスタンダード構築で取り上げられ、翌年のGP京都では準優勝に入ったのが
Project X と呼ばれる生物中心のコンボデッキでした。

コンボの中心は《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter》と
《墓所の勇者/Crypt Champion》で、この2枚だけで戦場と墓地を行ったり来たりできます。
これと戦場に出た時/戦場を離れた時/戦場から墓地に置かれた時/に誘発する誘発型能力を
組み合わせて、無限にライフを回復したり、トークンを出したりして勝利するデッキでした。

*Project Melira

《サッフィー・エリクスドッター》+《墓所の勇者》以外にも、
戦場と墓地とを行ったり来たりさせるエンジンは他にもありました。

さて、Modernで注目されたのは新たなるファイレクシアで登場した
《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast》を中心に据えたものです。
《シルヴォクののけ者、メリーラ》の能力によって、自分のクリーチャーには-1/-1カウンターが
配置されないので、シャドームーア・イーブンタイドのキーワード能力「頑強」と非常に相性が良く、

《シルヴォクののけ者、メリーラ》+(頑強生物)+(生物を生け贄にする何か)

だけで頑強生物がぐるぐる戦場と墓地を行き来する、ということができます。
頑強生物自体が戦場に出た時~といった誘発型能力を持つことが多く、種類も豊富なので
緑を中心に据えた生物コンボデッキが開発されるようになりました。

 
*構成(キーカード)

 ・《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast》

頑強生物を使いまわすためのキーカード。何気に熊並のパワーとタフネスを誇る。

 ・《柏槙教団のレインジャー/Juniper Order Ranger》

頑強生物を使いまわすだけなら、同じことができる。メリーラと比べて、マナコストが重たい、
色が多色である、誘発型能力の関係上、隙ができてしまいコンボが途切れる可能性がある、
といった不利な点が多くあげられる。

*構成(頑強生物)

戦場と墓地を行ったり来たりする現場作業員。

 ・《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
  ご存知赤系ビートの天敵。スペックは一線級。無限にライフを得ることができる。

 ・《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》
  無限ダメージを叩き出すフィニッシャー。参照するのはパワーの値であることに注意。

 ・《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》
  メリーラがそばにいるだけで非生物の呪文がほとんど通らなくなってしまう。

 ・《安寧砦の精鋭/Safehold Elite》
  マナコストが2である頑強生物。単体では何もしないが、他の要素と組み合わせて。

《出産の殻/Birthing Pod》を採用した形では、コスト別の頑強生物も採用されます。

 4マナ:《放牧のケルピー/Grazing Kelpie》 墓地からライブラリーへ戻す。
 5マナ:《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》 相手の墓地のクリーチャー・カードを戦場へ。
 5マナ:《川のケルピー/River Kelpie》 カードアドバンテージの固まり。


*構成(生け贄用)

生物を生け贄に捧げることがコストである起動型能力が選ばれます。
できればマナを支払わず、繰り返し起動できるものが良いです。

 ・1マナ
  《臓物の予見者/Viscera Seer》 一番軽くてついでにソートできる代物。
  《大いなるガルガドン/Greater Gargadon》 スタックの積み方だけに注意。最後にこいつで殴ろう。

 ・2マナ
  《凶運の彫像/Jinxed Idol》 スタックの積み方に注意。単体では特に何もしないが、相手によっては刺さる。
  《落とし子の穴/Spawning Pit》 蓄積カウンターがどんどん溜まる。2/2落とし子で殴れるかも。
  《血の座の吸血鬼/Bloodthrone Vampire》 生け贄によって無限パンプできる生物。これだけ2マナ。

 ・3マナ
  《ナントゥーコの鞘虫》《ファイレクシアの食屍鬼》《吸血鬼の貴族》《貪る大群》
    生け贄によって無限パンプする人たち。最後1つだけ飛んでいる。

  《傷跡の地のトリナクス/Scarland Thrinax》 
    同じく無限パンプだが、《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》で引っ張れる。

  《爆破基地/Blasting Station》 無限ダメージを叩き出す裏のフィニッシャー。

 ・4マナ
  《よりよい品物/Greater Good》 手札の調整用。生物の大きさと相談。
  《ディミーア家の護衛/Dimir House Guard》
   生け贄パーツでもあり、変成で《残忍なレッドキャップ》や《出産の殻》を探したり。


*ユーティリティとサイドボード

生物に依存したデッキなので、生物を探してくるカードは採用する価値ありです。

  ・《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》
  ・《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
  ・《出産の殻/Birthing Pod》
  ・《召喚の調べ/Chord of Calling》
  ・《召喚の罠/Summoning Trap》
  ・《きらめく願い/Glittering Wish》 (多色の頑強生物を引っ張る)

また、《霊気の薬瓶/AEther Vial》は有効に機能します。マナコスト域を考えましょう。



*サンプルデッキ


Magic Online Modern Daily #2739320 on 08/24/2011 by Gainsay (4-0-0)

Main
4《森/Forest》
1《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》
1《神無き祭殿/Godless Shrine》
1《ゴルガリの腐敗農場/Golgari Rot Farm》
1《地平線の梢/Horizon Canopy》
4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2《草むした墓/Overgrown Tomb》
1《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
2《沼/Swamp》
1《寺院の庭/Temple Garden》
1《黄昏のぬかるみ/Twilight Mire》
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》

1《酸のスライム/Acidic Slime》
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
1《影武者/Body Double》
1《闇の腹心/Dark Confidant》
1《永遠の証人/Eternal Witness》
1《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》
4《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
3《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast》
1《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》
1《貴族の教主/Noble Hierarch》
1《変幻の大男/Protean Hulk》
1《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》
1《目覚ましヒバリ/Reveillark》
1《潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler》
3《臓物の予見者/Viscera Seer》
4《根の壁/Wall of Roots》
1《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》

4《出産の殻/Birthing Pod》
3《召喚の調べ/Chord of Calling》

Sideboard
1《四肢切断/Dismember》
2《強迫/Duress》
1《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
1《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
1《調和スリヴァー/Harmonic Sliver》
1《記憶殺し/Memoricide》
1《強情なベイロス/Obstinate Baloth》
1《皮裂き/Skinrender》
1《呪文滑り/Spellskite》
3《思考囲い/Thoughtseize》
2《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》



*ルーリング

行動の省略

 *あなたはある繰り返し行動を相手に示し、それを何回繰り返すかを宣言したとする。
  相手が何もしないことを選んだのならばその宣言した回数分繰り返したことにしてもよい。
  他のプレイヤーは好きなところで適正に割り込むことができる。
 *マジックに無限はない。可能な限りの大きな数(または回数)を言うことはできるが、
  「無限のライフ」「無限点のダメージ」ということはできない。

《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast》

 *配置できないのは-1/-1カウンターのみである。他のカウンターは乗る。
 *対戦相手のクリーチャーは感染を失う。これは第6種である。

頑強能力

 *この能力は戦場から墓地に置かれたときに、「直前の状況で-1/-1カウンターが置かれて
 いなかった場合」に誘発する。if節のルールに従う。
 解決時に墓地から戦場に戻るが、置換効果が働く。
  

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#Modernのデッキタイプ別記事その2です。
#今までの記事はタグの Modern でよろしく。

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vol.2 "Zoo"

*Modern Zoo

1ターン目から出てくる3/3クリーチャーで相手をビートする、そんなデッキがZooです。
レガシーにおいてもZooの強さは光っていましたが、《精神的つまづき/Mental Misstep》という
ビートダウン速度を落とされるカードが存在することや、多色にすればするほど《不毛の大地》が
刺さってくる、といった弱点も見え隠れするデッキでした。

しかし、Modernでは上記2枚のカードは存在せず、かといって生物の質は全く変わっていません。
代わりに土地の問題が出るようになりましたが、ビートダウンデッキの代表であることは
間違いないでしょう。

 
*構成(生物)

たいていはナヤカラー(緑白赤)の低マナ域かつ優秀なクリーチャーが入ります。

 《野生のナカティル/Wild Nacatl》
 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》

あたりは必須で、

 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
 《運命の大立者/Figure of Destiny》
 《壌土のライオン/Loam Lion》
 《密林の猿人/Kird Ape》
 《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
 《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》

なども候補にあがります。


*構成(非生物)

除去兼用の火力を採用することが多いです。とくに《稲妻のらせん/Lightning Helix》は
ビートダウン同型のマッチアップではライフレースを逆転することもできます。
1マナ3点シリーズである《Chain Lightning》は残念ながら使用不可能です。

 《稲妻/Lightning Bolt》
 《稲妻のらせん/Lightning Helix》
 《火葬/Incinerate》
 《罰する火/Punishing Fire》(+《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》とのコンボ用)

万能除去としては白に頼ることになるでしょう。

 《流刑への道/Path to Exile》
 《忘却の輪/Oblivion Ring》

《内にいる獣/Beast Within》も使えますが、《クァーサルの群れ魔道士》で破壊できるものと
相談するようにして下さい。


*構成(土地)

Zooで一番頭が痛いのは土地構成です。最大のマナ・コストでも4を超えることが滅多に無いので、
21~22枚の土地を組み込むことになりますが、うち4割はフェッチランドになります。
引っ張ってこれる二重土地も、ラヴニカのショックランド(《寺院の庭》、《踏み鳴らされる地》など)
なので、1ターン目にいきなり17点からスタートすることはざらにあります。

 構成例:
  4《乾燥台地/Arid Mesa》
  4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
  2《霧深い雨林/Misty Rainforest》
  1《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
  1《湿地の干潟/Marsh Flats》
  2《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》(白赤)
  2《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》(赤緑)
  2《寺院の庭/Temple Garden》(緑白)
  1《平地/Plains》
  1《山/Mountain》
  1《森/Forest》
  21 Lands.

その他、《幽霊街/Ghost Quarter》、《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》(Zenith Zoo)、
《地平線の梢/Horizon Canopy》といった土地も採用されます。


*妨害とサイドボード

Zooのターンクロックは4~5ターンです。高速で展開されるデッキには分が悪いので、
コンボを止めるための妨害(《倦怠の宝珠/Torpor Orb》、《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》)
や、赤単バーンなどでのライフを得る手段(《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》)などが挙げられます。
全体除去に耐えるために《不屈の随員/Dauntless Escort》を積んだり、起動型能力に対抗するために
《真髄の針/Pithing Needle》を採用すレシピも見受けられます。


*Zooの亜種

Zooは多色ビートダウンのイイトコどりなので、その亜種は様々なものがあります。

・Domain Zoo
 5色にして《アラーラの力/Might of Alara》や《部族の炎/Tribal Flames》を入れた形。

・Dark Zoo
 ナヤに黒を足して、《闇の腹心/Dark Confidant》や軽量の手札破壊を積んだ形。

・Zenith Zoo
 ほとんどが緑の生物なので《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》で生物を引っ張る形。
 1ターン目にX=0で唱えて《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》を持ってくるパターンもあり。

・Landfall Zoo
 上陸ボロス(《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》、《板金鎧の土百足/Plated Geopede》)
 に緑を足した形のナヤカラー。一瞬の打撃力が増える。《幽霊街/Ghost Quarter》が普通に入る。

その他にもデッキ調整者によって色々な形があります。


*サンプルデッキ


Main
4《乾燥台地/Arid Mesa》
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
3《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1《湿地の干潟/Marsh Flats》
2《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
2《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
2《寺院の庭/Temple Garden》
1《セジーリのステップ/Sejiri Steppe》
1《平地/Plains》
1《山/Mountain》
1《森/Forest》

4《野生のナカティル/Wild Nacatl》
4《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
4《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
4《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
2《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》

4《稲妻/Lightning Bolt》
4《流刑への道/Path to Exile》
4《稲妻のらせん/Lightning Helix》

Sideboard
3《忘却の輪/Oblivion Ring》
3《真髄の針/Pithing Needle》
3《幽霊街/Ghost Quarter》
3《不屈の随員/Dauntless Escort》
2《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
1《ボジューカの沼/Bojuka Bog》



*ルーリング

《寺院の庭》を始めとするラヴニカの二重土地

 *2ライフを支払うか支払わないかの選択は戦場に出る際に行う。
  なにもしない場合、この土地はタップ状態で戦場に出る。これは置換効果である。

《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》

 *起動型能力のコストで生け贄に捧げる土地は、基本土地の《森/Forest》や《平地/Plains》
  でなくてもよい。それが土地タイプとして森または平地を持っていればよい。
 *+1/+1の修正はカウンターが乗るわけではない。

《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》

 *分割カードの一方が《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》の能力により唱えることができない場合、
  もう一方の側のみを唱えることができる。
  例)《爆裂+破綻/Boom+Bust》の場合、《爆裂/Boom》は唱えることができるが、
    《破綻/Bust》は唱えることができない。


*おまけ

タルモゴイフの呼称:

0/1 《カー砦ゴイフ/Goyf of Kher Keep》
1/2 《従者ゴイフ/Squire Goyf》
2/3 《騎士ゴイフ/Knight Goyf》
3/4 《刃砦ゴイフ/Bladehold Goyf》
4/5 《皮背ゴイフ/Leatherback Goyf》
5/6 《タルモの超越種/Tarmo Superion》
6/7 《ボッシュゴイフ/Boshgoyf》
7/8 《未知ゴイフ/Unknown Goyf》
8/9 《限界ゴイフ/Limited Goyf》

#うむ、これは流行らない。



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次回はProject Melira。


#いつもの記事とはちょっと趣向を変えて、
#Modernのデッキタイプ別記事をさっくり書こうと思います。
#自分用FAQ(っぽいもの)作成の意味合いもあるのよ。
#なお情報源は海外サイト、Forum、MO-Dailyなどです。

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vol.1 "12 post"

*12post

土地から大量に無色マナを出す、というデッキは古くからあり、《ウルザの塔/Urza’s Tower》、
《ウルザの鉱山/Urza’s Mine》、《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant》を集めるUrzaTronや、
《雲上の座/Cloudpost》と《ヴェズーヴァ/Vesuva》でマナを加速する8-postが存在しました。

ミラディンの傷跡で新しい 神座/Locus (=《微光地/Glimmerpost》)が追加されたことにより、
8-post は12postへと進化しました。
《雲上の座/Cloudpost》、《ヴェズーヴァ/Vesuva》、《微光地/Glimmerpost》という
都合12枚の神座を組み入れたデッキを総称して12postと呼びます。

12postはレガシーでも組むことができましたが、《不毛の大地/Wasteland》という天敵があることから
選択するプレイヤーは少数でした。ところがModernでは《不毛の大地》はありません。
そしてスタンダードで組まれていた緑単エルドラージの要素がうまい具合にミックスされています。

 
*共通パーツ

12postに共通して見られるパーツは以下のカードです。

 4《雲上の座/Cloudpost》
 4《ヴェズーヴァ/Vesuva》
 4《微光地/Glimmerpost》
 1《ウギンの目/Eye of Ugin》
 1《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》

唱えただけでゲームがほぼ終わってしまう《引き裂かれし永劫、エムラクール》に達するまでが
このデッキの基本ターンになります。

 
*構成

構成としてはマナを加速するためのカードが重要となります。よく使用されるのは以下のカードです。

・《古きものの活性/Ancient Stirrings》
必要なカードはpost-land なので、無色です。1マナで5枚掘れるので有効。エルドラージ生物も引っ張れます。

・《探検の地図/Expedition Map》
特殊土地を探さないといけないのでこのカードは非常に有効です。起動するのにマナがかかりますが、序盤はこれ以外に特にやることがありません。

・《探検/Explore》/《原始のタイタン/Primeval Titan》
ヴァラクートデッキで猛威を奮ったこの2枚のペアも良く使用されます。
《探検/Explore》は特に有効で、3ターン目には膨大なマナを出せます。

・各種《印鑑》
2色、特に青緑ならば《シミックの印鑑/Simic Signet》が選択肢として入るでしょう。
特殊土地に頼らないマナ加速として一考できます。

・《刈り取りと種まき/Reap and Sow》
探す方も壊す方も有用です。両方出来れば文句ありません。

----
一方、フィニッシャーとしては伝説のエルドラージ生物(《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》、《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》)
や、ビートダウンには強力な《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》が採用されます。
もちろん、《原始のタイタン/Primeval Titan》はフィニッシャーとしても有用です。

----
大量に出したマナを使用する先として、5枚目以降の《原始のタイタン/Primeval Titan》である
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》や、《精神隷属器/Mindslaver》が挙げられます。


*妨害とサイドボード

クリーチャーなどをまとめて吹き飛ばすため、《全ては塵/All Is Dust》が使用されます。
天敵である《血染めの月/Blood Moon》も吹き飛ばせます。

また、《血染めの月/Blood Moon》は《自然の要求/Nature’s Claim》や《内にいる獣/Beast Within》
でも壊すことができます。有色マナは基本土地や《シミックの印鑑/Simic Signet》から出しましょう。

サイドボード要員として、序盤がどうしても弱くなるのでゲームスピードの低下を促す
《虚空の杯/Chalice of the Void》や《三なる宝球/Trinisphere》の採用が考えられます。

墓地対策としては土地を引っ張れるので《ボジューカの沼/Bojuka Bog》が第一選択でしょう。


*サンプルデッキ


Modern Daily #2739320 on 08/24/2011 by Ume_Nao (score: 4-0-0)

Main
1《繁殖池/Breeding Pool》
4《雲上の座/Cloudpost》
1《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
1《ウギンの目/Eye of Ugin》
4《森/Forest》
4《微光地/Glimmerpost》
1《島/Island》
4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4《ヴェズーヴァ/Vesuva》

2《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
1《永遠の証人/Eternal Witness》
1《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》
3《原始のタイタン/Primeval Titan》
4《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
1《トリスケリオン/Triskelion》

2《全ては塵/All Is Dust》
3《探検の地図/Expedition Map》
4《探検/Explore》
4《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
1《解放された者、カーン/Karn Liberated》
4《風景の変容/Scapeshift》
3《シミックの印鑑/Simic Signet》
3《知識の渇望/Thirst for Knowledge》

Sideboard
3《自然の要求/Nature’s Claim》
1《強情なベイロス/Obstinate Baloth》
1《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》
1《埋め尽くすツリーフォーク/Tilling Treefolk》
4《三なる宝球/Trinisphere》
4《ヴィダルケンの策謀者/Vedalken Plotter》
1《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》



*ルーリング

《雲上の座/Cloudpost》、《微光地/Glimmerpost》

 *神座/Locus を数える場合、戦場全てのLocusを数える。コントローラーの方のみではない。
  そのため、ミラーマッチでは3ターン目に15マナ出るといったことがおこる。

《三なる宝球/Trinisphere》

 *支払うべきコストの増減を全て加味した上で、{3}未満ならば{3}にする。
  点数で見たマナ・コストは一切関係しない。
  →《四肢切断/Dismember》と《三なる宝球/Trinisphere》

《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》

 *シャッフルは2回行われる。(手順の省略として1回で済ませても良い)
 *《永遠の証人/Eternal Witness》を探して来た場合、使った《緑の太陽の頂点》は回収できない。
  それはライブラリーに混ぜ入れられているからである。

《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》

 *プロテクション(有色の呪文)であることに注意せよ。起動型能力や誘発型能力は呪文ではない。
  それらの場合、プロテクションは機能しない。(→《忘却の輪/Oblivion Ring》)
 *墓地に落ちる場合、一旦墓地に置かれた後、誘発型能力が誘発する。それが解決された後で
  ライブラリーは切り直される。(つまり、《トーモッドの墓所》を起動したり《根絶》を唱えたりできる)
----

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