#先週末はローウィンのプレリリース・トーナメントでした。
#色々な事があったとは思いますが、プレイヤーの方は新しいカードに触れ、
#楽しいひとときをすごされたかと思います。
#次に見るは構築戦と、このローウィン世界の限定戦です。

プレリリースで起こったことを募集しようと思ったけど、
あんまりなさそうだったので棚に放り込んで忘れることにしました。

それでは、先週の回答ー。

問1
かたならしじゃない○×。

「多相/Changeling を持つクリーチャーが、クリーチャーで無くなった場合、
 そのサブタイプは必ず失われる。」

○か×か?


×

おいらの問題で「必ず」という言葉を使う場合、たいていは例外があって答えが×になる。
これもその一つ。

あるクリーチャーがクリーチャーで無くなった場合、そのクリーチャーとしての
サブタイプは基本的には失われる。(CR212.1b)

ただし、同項にある通り、オブジェクトのあるタイプが失われた場合に、そのタイプ以外
にそのサブタイプを用いるタイプを持っていたのならば、そのサブタイプは失われない。

ここで部族が意味を持つ。
部族はクリーチャーと同じサブタイプのリストを持つ。
つまり、クリーチャーでなくなったとしても、部族であればそのサブタイプを用いるので
そのサブタイプが失われることはない。

これは出題された状況に反するので、反例があるということを提示できた。
よって回答は×である。

 
問2
ローウィンのプレリリースは明日だというのに、待ちきれないプレイヤーAとBが、
わざわざ紙でproxyを作って対戦をしている。

プレイヤーAは、忠誠カウンターが3個乗っている《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
(緑色のプレインズウォーカー)と、《サマイトの癒し手/Samite Healer》を
コントロールしている。

現在はプレイヤーBのターンである。

B「じゃ、《火葬/Incinerate》を(Aの)本体に。」
A「《サマイトの癒し手/Samite Healer》を起動して、僕に軽減の盾を作ります。」
B「OK。それは解決していいよ。」
A「はい、1点軽減する盾が作成されました。《火葬》も解決していいよ。」
B「んー・・・これってどうなるの?」
A「軽減も置換もできるから・・・あれ?」

A,Bは《火葬》の処理で悩んでいるようだ。
A,Bの選択によって、どのような結末が考えられるか? ありうる全ての結果を述べよ。
その上で、あなたがもっとも「A,Bが共に最善」であるといえる選択はどれか?


非戦闘ダメージを、プレイヤーではなくプレインズウォーカーへ与えるという効果は
プレインズウォーカーに関するルールによって定められた置換効果である。

この状況の場合、《火葬/Incinerate》のダメージに関して、2つの置換効果が同時に適用
されることになる。

 1)《サマイトの癒し手/Samite Healer》の1点軽減(A本体への軽減)
 2)プレインズウォーカーへダメージを移し変えても良い(どちらに与えるかはBが決める)

複数の置換効果が単一のイベントを変更しようとした場合、影響を受けるオブジェクトを
コントロールしているプレイヤー、または影響を受けるプレイヤーがどれを適用するか決める。
(CR419.9a)

なので、1)または2)の効果のどちらを適用するかを、影響をうけるプレイヤーである、
プレイヤーAが決定することになる。

仮に1)を先に適用することにすると、《火葬/Incinerate》のダメージは軽減され2点になる。
ここでまだ2)を適用することができるので、AはBに選択を聞かなくてはいけない。
BはA本体に2ダメージを与えることにしてもよいし、プレインズウォーカーにダメージを
移し変えて、忠誠カウンターを2個減らすことにしてもよい。

では、2)を先に適用することにするとどうなるだろうか?
AはBに選択を聞かなくてはいけない。BはA本体に3ダメージを与えることにしてもよいし、
プレインズウォーカーにダメージを移し変えることを選んでも良い。
本体に3ダメージを与えることをBが選んだ場合、まだ1)が適用できるので、ダメージは
軽減され、2点のダメージがAに与えられる。
プレインズウォーカーにダメージを移し変えた場合、もうそれはA本体へのダメージでは
無いので、1)は適用できない。従ってプレインズウォーカーが3ダメージを受け、
忠誠カウンターを3個減らすことになる。

結果としては3通りある。

 ・プレイヤーA本体に2ダメージを与える。
 ・《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》の忠誠カウンターを2個減らす。
 ・《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》の忠誠カウンターを3個減らす。

A,Bがともに最善だと言えるのは、上2つのうちいずれかであろう。
一番下を選ぶのは(そんな深謀遠慮があるのならば別だが)あまり考えられない。

つまり、「さきに軽減する効果を適用して、ダメージを減らしてから、
相手に移し替えの選択をさせる」のがプレイングとして正しい。

 
問3 (難)

ルール入門の 秘匿/Hideaway の項目には、以下のようにある。

* 秘匿を持つ土地が場を離れたら、誰も取り除かれたカードを見ることができなくなる。

ところが、以前にFMQで出したとおり、同じように裏向きで取り除くカードである、
《道化の王笏/Jester’s Scepter》を出したあと、それが壊されたとしても、
依然として裏向きに取り除かれたカードの表を見ることができるのだ。

両者の違いは何か? ルール入門に書かれているCR項目が正しいとして考えよ。


キーとなる文章は、ルール入門やFAQに書かれている秘匿の以下の箇所である。

  「・・・そのカードがゲームから取り除かれているかぎり、
   そのパーマネントをコントロールしていたプレイヤーはそれを見てもよい。」

対して、《道化の王笏/Jester’s Scepter》の文章は以下の通りである。

  「あなたは、それらのカードがゲームから取り除かれている限り、それらを見てもよい。 」

違いは、裏向きのカードを見ることができる人物の表記である。

《道化の王笏/Jester’s Scepter》の場合は明確であり、誘発型能力のコントローラーである。

秘匿の場合、「そのパーマネントをコントロールしていたプレイヤー」とある。
では、秘匿を持つパーマネントが場を離れるとどうなるだろうか。
そのパーマネントは誰にコントロールされていたか、という記憶を失ってしまうのだ。
(CR217.1c) これは、同じ項目に書かれている4つの例外に該当しない。

なので、「そのパーマネントをコントロールしていたプレイヤー」というのはいなくなり、
秘匿によって裏向きに取り除かれたカードの表を、誰も見ることはできなくなる。

 
おまけ。秘匿のCR。

CR502.75a
"Hideaway" means "This permanent comes into play tapped" and "When
this permanent comes into play, look at the top four cards of your
library. Remove one of them from the game face down and put the rest
on the bottom of your library in any order. As long as that card
remains removed from the game, it may be looked at by any player
who has controlled this permanent."

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そんな感じで。
今週は10月1日改訂のCR変更解説と、ローウィンのFAQで感じたこととか。
10月1日付けでCRが更新されています。
とりあえず、以前の予告どおりに変更点をざらざらと。

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注)CR更新箇所の種類

(新規):完全に新規の項目番号です。かつて無くなっていたものも含みます。

(変更):旧ver.から内容が変わった項目です。リバーサルもここに含まれます。

(修整):旧ver.から文章や単語が変更された項目です。内容は微妙に変わっているかも。

(追記):旧ver.に文章が追加された項目です。内容は変わりません。

(文・私訳):CR文章を私訳しています。ここだけ文体が異なりますがご容赦を。

注2)ここに書いてあるのが更新の全てではありません。
   筆者が内容的に自明と思ったものや、微妙な言い回しの変更などは
   ここには書いていません。判断は常に最新版のCR本体を参照してください。
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CR102.2b (修整)
  ゲームの勝利条件を満たしたとしても、ゲームが終わるとは限らないことが
  明記されました。CR102.3gを参照。

CR102.3g (新規)
  多人数戦で「影響範囲制限」ルールを使用している場合、あるプレイヤーが
  勝利する条件を満たした場合、その影響範囲にある他全てのプレイヤーが敗北する。
  それ以外のプレイヤーには影響が無く、ゲームは続けられることが追加されました。
  「大乱闘戦」ルールで主に関係します。

CR104.3, CR104.3c (修整)
  マナ・シンボルで{Y},{Z}という表記はなくなりました。
  これが使用されるのはUn-シリーズのみだからです。

CR104.7 (新規)
  プレインズウォーカーの起動コスト部分に書かれている矢印型のシンボルに
  ついての記述が新規に追加されました。

CR200.5a (修整)
  コピーされた呪文のオーナーは、そのコピーを作成した効果をコントロールしていた
  プレイヤーと同じになる、ことが追記されました。

 例)ある呪文を、オーナーがプレイヤーAで、コントローラーがプレイヤーBである
   呪文でコピーすると、作られたコピーのオーナーは『B』になります。

CR200.7a (修整)(文・私訳)
  起動型能力のコントローラーは、それをプレイしたプレイヤーである。
  遅延誘発型能力でない、誘発型能力のコントローラーは、それが誘発したときに
  発生源をコントロールしていたプレイヤーである。遅延誘発型能力の場合、
  そのコントローラーは、その遅延誘発型能力を作成した呪文や能力を
  コントロールしていたプレイヤーである。

CR200.10, 10a (修整)(新規)
  +X/+Y カウンターの扱いが200.10項から外され、同10a項に移されました。
  文章の変化はありません。

CR200.10b (新規)
  プレインズウォーカーの上に乗る忠誠カウンターの記述が追加されました。

CR200.11 (修整)
  CR201.1項からの移動です。カードの各部分について。

CR201.1 (修整)
  CR201.2項からの移動です。オブジェクトの特性について。
  CR201.2項はこれにより消滅しました。

CR205.1 以下多数 (修整)
  "type" -> "card type" と明記されました。今まで暗に"type"だけでカード・タイプ
  を指していた単語は全てカード・タイプと表記されます。

CR205.2a 以下多数 (追加)
  カード・タイプ「プレインズウォーカー」が追加されました。
  以下の項目でもたくさんありますが、この記事では言及しません。

CR209 (変更)
  CR209は「忠誠度/Loyalty」に関する項目に変更されました。
  旧CR209〜211にある内容は、CR210に統合されました。

CR210 (変更)
  「文章欄の下にある情報」として、イラストの著作権表記、権利表記、コレクター番号
  があることがCR210に統合されました。

CR211 (変更)
  この項目は消滅しました。

CR212.3d (修整)
  パワー/タフネスは、クリーチャーのみが持つ特性である、と明記されました。

CR212.6a (修整)
  土地をプレイするのは特別な行動であるということが(この項目でも)示されました。
  また、土地は決して呪文ではないということも示されました。

CR212.6b〜6e (変更)
  旧CR212.6bの項目が、6b, 6c, 6d, 6e に分割されました。
  CR212.6b : 土地のプレイが可能であるタイミングと、その領域。
  CR212.6c : 通常は土地のプレイは1枚だけであること。追加の土地のプレイ。
  CR212.6d : 土地のプレイが禁止されている場合の処理
  CR212.6e : 呪文や能力によって土地を「出す」場合の処理

CR212.6f〜6j (変更)(新規)
  上の212.6bの変更により、項目がその数だけずれました。
  旧CR212.6c → 212.6f
  旧CR212.6d → 212.6g
  旧CR212.6e → 212.6h 以下212.6jまで同文。

CR212.8b (修整)
  部族の例が「部族エンチャント -- マーフォーク」になりました。

CR212.9 (新規)
  プレインズウォーカーの内容について追加されました。
  内容はローウィンのFAQにある文章と同じです。

CR306.2 (変更)
  旧CR306.3に、攻撃側プレイヤーは、攻撃をする際にプレインズウォーカーも指定
  できることが追記されました。

CR306.3 (新規)(文・私訳)
  クリーチャーのみ、攻撃やブロックができる。
  プレイヤーとプレインズウォーカーのみが攻撃を受ける。

CR306.3a (新規)(文・私訳)
  クリーチャーでないパーマネントが、攻撃している状態、もしくはブロックしている状態
  で場に出る場合、そのパーマネントは場に出るが、それは攻撃もしくはブロックしている
  状態にはならない。
  
  #クリーチャーのみが、攻撃したりブロックしたりできるからです。

CR306.4, 4a, 4b (変更)
  旧CR306.2, 2a, 2b と同じです。

CR306.4c (新規)
  プレインズウォーカーに攻撃しているクリーチャーは、そのプレインズウォーカーが
  場から離れたとしても、ひきつづき「プレインズウォーカーに攻撃している」
  ことが明記されました。ローウィンFAQに書かれている内容と同じです。

CR306.5 (新規)
  旧CR306.4と同じです。番号のみ新規。

CR308.2a (修整)
  攻撃できないクリーチャーではなく、攻撃可能なクリーチャーを示すように
  文章が変更されました。

CR308.4 (変更・新規)
  旧項目は308.5へ移されました。
  この項目では、「攻撃に参加している」状態でクリーチャーを出す場合、それが
  プレイヤーまたはプレインズウォーカーのどれを攻撃するかを選べるという
  ことが示されています。また、「攻撃に参加している」状態でクリーチャーを出す
  場合、すでに攻撃に参加しているので、新たに「攻撃に参加した」ことにはなりません。

CR308.5 (新規)
  旧CR308.4と同じです。番号のみ新規。

CR309.5 (新規)
  「ブロックしている」状態でクリーチャーを出す場合、すでにブロックしているので、
  新たに「ブロックした」ことにはなりません。

CR310.2b (修整)
  プレインズウォーカーに関する戦闘ダメージの割り振りに関して示されています。
  内容はローウィンFAQと同じです。

CR404.4e (新規)
  遅延誘発型能力のコントローラーに関して示されています。

CR408.2g (変更)
  ゲームの「行動」として、「クリンナップ」は不適切な語なので、実際に行う行動が
  示されました。

CR420.5p, 5q (新規)
  14番目、15番目の状況起因効果が追加されました。
  ・忠誠カウンターが0のプレインズウォーカーは墓地に置かれる。
  ・プレインズウォーカー・タイプが一致するプレインズウォーカーが同時に2つ以上
   場にある場合、それらは墓地に置かれる。
  
  #なお、l(エル)とo(オー)は欠番です。数字と間違うからでしょうかね。
  

CR423.2b (まちがい)
  "CR432.2b" の数字打ち間違いです。内容に変更はありません。英語版のみ。

CR501.10 (新規)
  キーワード行動、「激突(を行う)/Clash」が追加されました。

CR502.72〜75 (新規)
  キーワード能力、「覇権/Champion」、「多相/Changeling」、「想起/Evoke」、
  「秘匿/Hideaway」が追加されました。

CR503.10 (修整)
  起動型能力のコピーについての文章が示されました。

CR503.10b (新規・変更)
  能力のコピーについての文章が示されました。

CR503.10c (新規)
  旧CR503.10bと同じです。番号のみ新規。

CR509.1a (変更?)
  "Remove all planewalkers from combat" の文章が追加されてますが、
  これだけでは何がなにやら。プレインズウォーカーに攻撃をしていることを
  止める、という意味なら通じますが・・・

CR600.4e (新規・変更)
  多人数戦において、プレイヤーの情報を参照する場合に、そのプレイヤーが
  ゲームから離脱していた場合、そのプレイヤーの「最後の情報」を用いる
  ことが示されました。

CR600.4f (新規)
  旧CR600.4eと同じです。番号のみ新規。

CR601.15 (新規)
  CR102.3g参照。

CR608.4d〜f (変更)
  大乱闘戦において、あるプレイヤーが追加のターンを得る場合の
  ターン・マーカーの処理が示されました。

  #GENCONでの処理事例ですね。

その他、用語集は色々と変わっておりますが、特にここでは取り上げません。

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そんなところで。
#今週はローウィン・プレリリースパーティが各店舗にて行われます。
#身近なお店で新しいカードを開封するのは、非常に楽しいことです。
#けど開封するだけが楽しみではなく、限られたカードたちでデッキを構築し、
#対戦することを楽しみましょ。

でも出てきたのがクズカードばっかりだとやる気は萎えますね。orz

ところで8日(祝)は、おいら主催レガシー、C.B.L. 8th ですよー。
開始時間がいつもより一時間早いので注意なのです。

10月08日(祝)
場所:Big Magic 名古屋矢場町店
受付: 13:30〜14:00 (いつもより1時間早くしています)
レガシー / スイスドロー 4〜5回戦

詳しくは上の[HOME]または http://www.remus.dti.ne.jp/~testing/mtg/eventindex.html を。

それでは今週の問題。

問1
かたならし○×。

「対戦相手と激突を行う場合、激突は計2回行われている。」

○か×か?

 
問2

『多相』をつい『多層』と変換するIMEを教育しなおそうとしているプレイヤーAと、
「一方、ロシアは辞書ツールを使用したそうだ。」と、Aを諭すプレイヤーB。

二人は今日は対戦をせず、公開されたローウィンのカードリストを見ている。

A「《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin》は面白いね。」
B「3回起動しないといけないから、6マナを8マナに増やすだけだけどな。」
A「こーいうマナを増やすカードはイケナイ雰囲気がするんだよ。」
B「気持ちはわかるが、大抵は夢で終わるんだよなあ。」
A「《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》を使用したらどうかな。」
B「マナ能力には使用できんぞ。それ。」
A「いや、《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin》はマナ能力じゃないし。」
B「あ、そうか・・・なら3回目の能力をコピーして、8マナで16マナか。悪くない。」
A「ちょっとショップ行って来る。そしてシングルの価格を操作してくるよ!」
B「発売日はまだだ。まあ落ち着け。」

シングルの価格がどうなるかはともかく、上の行動によって、
8マナで16マナを得ることは可能だろうか?


 
問3

私は《狡知/Guile》をコントロールしている。

現在は、対戦相手のターンのメインフェイズである。

対戦相手は墓地の《獣群の呼び声/Call of the Herd》を、フラッシュバック・コストを
支払ってプレイした。

私はそれを対象に《遅延/Delay》をプレイした。

それ以上はお互いに何もせず、《遅延/Delay》の解決に入った。

スタック上の《獣群の呼び声》の処理はどうなるか?
考えられる結末が複数考えられる場合、その全てを答えよ。


-----------------
いつものように、回答は週明けにでも。

そうそう、《木化/Lignify》からみの問題は、あまりにポピュラーなので出しません。

『《木化/Lignify》がつけられ、《一握りの力/Fistful of Force》がプレイされ
 《ルーン刻みの鍾乳石/Runed Stalactite》を装備した《葉光らせ/Leaf Gilder》を
 《豪腕のブライオン/Brion Stoutarm》で投げたときに与えられるダメージは?』

というのもつまんないので無しです。そんなのゴールドメドウじゃ日常茶飯事だぜ!

-----------------
今年も、都道府県選手権用の問題を作成中です。
今年は去年のような無体な問題は無くしますので、欲しい方はご連絡を。
連絡先はtesting_dag(あっとまーく)mail.goo.ne.jp です。
もしくはjudge-MLで直接語りかけてくれればOKです>主催者様方
#先週末はローウィンのプレリリースパーティを堪能し、
#C.B.L. 8thも無事開催いたしました。参加は28人でした。
#決勝の動画も撮っていますので、編集ができ次第、
#デッキリストと共に紹介したいと思います。

けど、30分の動画の編集は結構めんどいので、前のような
実況のクォリティは望めないかもしれません。 orz

それでは先週の回答ー。

問1
かたならし○×。

「対戦相手と激突を行う場合、激突は計2回行われている。」

○か×か?




「対戦相手と激突を行なう/clash with an opponent」とは、「対戦相手1人を選び、
あなたとその対戦相手はそれぞれ激突を行なう」を意味する。(CR501.10b)

それぞれ激突を行っているのだから、激突はあなたと対戦相手が行っている。
つまり、計2回の激突が行われている。

実際のカードには無いが、もし「いずれかのプレイヤーが激突を行うたび〜」という
誘発型能力があるならば、「対戦相手と激突を行っ」た場合に、その能力が『2回』誘発する。

問2

二人は今日は対戦をせず、公開されたローウィンのカードリストを見ている。

A「《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin》は面白いね。」
B「3回起動しないといけないから、6マナを8マナに増やすだけだけどな。」
A「こーいうマナを増やすカードはイケナイ雰囲気がするんだよ。」
B「気持ちはわかるが、大抵は夢で終わるんだよなあ。」
A「《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》を使用したらどうかな。」
B「マナ能力には使用できんぞ。それ。」
A「いや、《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin》はマナ能力じゃないし。」
B「あ、そうか・・・なら3回目の能力をコピーして、8マナで16マナか。悪くない。」
A「ちょっとショップ行って来る。そしてシングルの価格を操作してくるよ!」
B「発売日はまだだ。まあ落ち着け。」

シングルの価格がどうなるかはともかく、上の行動によって、
8マナで16マナを得ることは可能だろうか?


不可能。

《魂光りの炎族》にあるような、「これがこのターンに解決された3回目の能力である場合」
という能力は、文字通り3回目の解決時にその後の文章が実行される。

コピーをしたとしても、解決時にそれが3回目で無ければ、以降の文章は無視される。
なので、問題のような行動はできない。

逆に、コピーであったとしても、解決時に3回目であれば、その後の文章は実行される。
起動すべきマナを減らすときに使えるかもしれない。

問3
私は《狡知/Guile》をコントロールしている。

現在は、対戦相手のターンのメインフェイズである。

対戦相手は墓地の《獣群の呼び声/Call of the Herd》を、フラッシュバック・コストを
支払ってプレイした。

私はそれを対象に《遅延/Delay》をプレイした。

それ以上はお互いに何もせず、《遅延/Delay》の解決に入った。

スタック上の《獣群の呼び声》の処理はどうなるか?
考えられる結末が複数考えられる場合、その全てを答えよ。


《狡知/Guile》により、《遅延/Delay》の「それを打ち消す。」の部分が置換され、
「(その呪文を)ゲームから取り除き、あなたはそれをそれのマナ・コストを支払うことなく
プレイしてもよい」という行動になる。

《獣群の呼び声/Call of the Herd》は自己置換効果によって、スタック以外の領域に
移動する場合は、ゲームから取り除かれる(502.22a)が、これが適用されても
ゲームから取り除かれたことには変わりがないので、《狡知/Guile》による効果は
依然として適用される。つまり、取り除かれた《獣群の呼び声/Call of the Herd》を
マナ・コストを支払うことなく、わたしはプレイしてもよい。

プレイした場合、それはスタック領域に積まれるが、それはもはや新しいオブジェクト
として扱われるので、フラッシュバックでプレイしたという記憶もなくなっており、
解決後にはオーナーの墓地に置かれる。

プレイしなかった場合、それはゲーム外領域に置かれたままになる。
後からプレイを行うことはできない。

さて、《遅延/Delay》の後の文章(時間カウンターを3つ乗せ〜)はどうなるのだろうか?
これは単純に何もしない。《遅延/Delay》によって時間カウンターが置かれるのは、
その呪文が《遅延/Delay》によって打ち消された場合である。
ところが、《狡知/Guile》があると、対象になった呪文は《遅延/Delay》で打ち消された
ことにならず、《遅延/Delay》による置換効果を受けることがなくなる。(ローウィンFAQ)

従って、単に《狡知/Guile》の能力が「勝った」状態になる。

ローウィンFAQにも書かれているが、《狡知/Guile》の能力は、打ち消されない呪文に
対してプレイされた打ち消し呪文には何もしない。

これは、「打ち消す」行動自体を置換しているのではなく、「打ち消す場合」に
本来はスタックから取り除くという行動を行うのだが、それを《狡知/Guile》は
置換しているのである。

なので、打ち消すということが起こらなければ、そもそも置換すべきイベントが無いので
《狡知/Guile》は何もしない。

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そんなところで。
10月8日(祝)のC.B.L. 8thは、28名の参加をいただきました。
スイス5回戦にて行われた結果、Fleury Laurent さんが見事全勝で優勝しました。

以下に上位3名のデッキリストを掲載いたします。

次回 C.B.L. 9th は、11月18日に予定しておりますが、日程は
周辺のイベントや、私事の関係で変更するおそれがあります。

確定次第、またこのblogで告知する予定です。

前回同様、最終戦の試合の模様を撮影しました。
編集した動画をニコニコ動画にupしました。
以下のurlにて視聴できます。

 C.B.L.8th 5回戦 1番卓 
1本目 http://www.nicovideo.jp/watch/sm1250060
2本目 http://www.nicovideo.jp/watch/sm1250236
3本目(前半) http://www.nicovideo.jp/watch/sm1250380
3本目(後半) http://www.nicovideo.jp/watch/sm1250515

デッキリストとともにお楽しみください。

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** WINNER **

Fleury Laurent

Main
4《踏査/Exploration》
4《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
4《神の怒り/Wrath of God》
4《強迫/Duress》
3《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》
2《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
1《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》
1《聖なるメサ/Sacred Mesa》
1《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
1《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》
1《安らぎ/Peace of Mind》
1《煙突/Smokestack》
1《Moat》
1《名誉回復/Vindicate》
1《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
1《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
1《ハルマゲドン/Armageddon》
1《根絶/Extirpate》
1《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》

4《不毛の大地/Wasteland》
4《Savannah》
4《Scrubland》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4《地平線の梢/Horizon Canopy》
2《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
1《リシャーダの港/Rishadan Port》
1《Maze of Ith》
1《裂け岩の扉/Riftstone Portal》
1《幽霊街/Ghost Quarter》

Sideboard
4《ジェラードの評決/Gerrard’s Verdict》
3《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
2《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
2《クローサの掌握/Krosan Grip》
1《賛美されし天使/Exalted Angel》
1《Maze of Ith》
1《真髄の針/Pithing Needle》
1《根絶/Extirpate》

-----------------------
* 2nd Place *

Ueda Hiroyuki

Main
4《根の壁/Wall of Roots》
4《花の壁/Wall of Blossoms》
4《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》
4《強迫/Duress》
4《魔の魅惑/Aluren》
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
2《直観/Intuition》
1《スパイクの飼育係/Spike Feeder》
1《永遠の証人/Eternal Witness》
1《ギトゥの投石戦士/Ghitu Slinger》
1《調和スリヴァー/Harmonic Sliver》
1《洞窟のハーピー/Cavern Harpy》
1《大クラゲ/Man-o’-War》
1《夢で忍び寄るもの/Dream Stalker》

4《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
3《草むした墓/Overgrown Tomb》
3《Tropical Island》
1《Bayou》
1《Badlands》
1《Underground Sea》
1《Volcanic Island》
1《冠雪の森/Snow-Covered Forest》
2《森/Forest》
1《沼/Swamp》
1《島/Island》

Sideboard
4《紅蓮地獄/Pyroclasm》
4《方向転換/Divert》
4《クローサの掌握/Krosan Grip》
3《もみ消し/Stifle》

-----------------------
* 3rd Place *

Kasuga Nobuhiro

Main
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《呪文嵌め/Spell Snare》
4《対抗呪文/Counterspell》
4《Force of Will》
3《嘘か真か/Fact or Fiction》
3《火薬樽/Powder Keg》
2《もみ消し/Stifle》
2《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
2《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》
1《誤った指図/Misdirection》
1《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
1《衝動/Impulse》
3《尖塔のゴーレム/Spire Golem》
2《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》
1《変異種/Morphling》

17《島/Island》
2《汚染された三角州/Polluted Delta》
4《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》

Sideboard
4《水流破/Hydroblast》
3《不忠の糸/Threads of Disloyalty》
3《海賊の魔除け/Piracy Charm》
3《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
2《真髄の針/Pithing Needle》

-----------------------
#PTバレンシアの1日目が雨天中止となっているようで。
#土曜日以降のアナウンスが待たれるところですが、はてさて。

都道府県選手権用のFMQ告知ー。

再来週(10/26)のFMQはありません。代わりに、去年も行った
都道府県選手権の各地の会場で行う用の問題を、主催者あてに配布いたします。
もちろん自由参加です。
イベントに参加してくれる主催者の方々は、

testing_dag(あっとまーく)mail.goo.ne.jp

までご連絡をお願いいたします。
来週あたりから、折り返し問題のデータを送付し始めます。
質問や疑問などがございましたら、コメント欄もしくは上記連絡先まで。

ちなみに去年は11都道府県で実施されました。

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というわけで今週の問題ー。

問1
かたならし○×。

「ある呪文によって遅延誘発型能力が作成される場合、
 その遅延誘発型能力のコントローラーは、常に呪文のオーナーである。」

○か×か?

 
問2
英語だろうが日本語だろうが、とにかく安く手に入ればいいと
色々な手を尽くすも、結局は近くのショップで購入するのが
手間も中間費用もかからずに済むと悟ったプレイヤーAとB。

そんな2人が今日も愉快な対戦をしている。

プレイヤーAは《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》をコントロールしている。
上に乗っている忠誠カウンターは5個である。

プレイヤーBは《トロールの苦行者/Troll Ascetic》をコントロールしている。

今はプレイヤーAのターンである。

A「《テフェリーの濠/Teferi’s Moat》をプレイします。」
B「通し。色は何?」
A「当然、『緑』を選ぶよ。」
B「んー。困った。これで《トロールの苦行者》も無駄になるのか。」
A「・・・そうかな? とりあえずターンをそっちに返すよ。」

Bのターンに入り、カードを引いてから考え出すB。
B「ん、そうか。《テフェリーの濠》があっても関係ないな。」
A「??」
B「戦闘フェイズに入って、《ジェイス・ベレレン》に《トロールの苦行者》で攻撃。」
A「それってできるの?」

さて、Bのやったことは適正だろうか?

 
問3

私は《倍増の季節/Doubling Season》をコントロールしている。

私のターンのメインフェイズに、《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》を
プレイし、場に出てから、《野生語りのガラク》の一番上の能力を起動した。

この《野生語りのガラク》の上に乗っている忠誠カウンターの数はいくつか?

--------------
いつものように、回答は週明けにでも。
近畿のプレイヤーの皆さんに告知ー。

LIMITS 地区予選(近畿)が、早くも今週末の21日に行われます。

日時: 10月21日(日)
場所: 淀川区民センター(大阪府)
受付: 10:00-10:30

・店舗予選を勝ち抜いた人のみが参加できます。
・店舗予選による不戦勝(bye)があります。不戦勝の確認は以下のページを参照ください。
 http://mtg.takaratomy.co.jp/tc/limits/2007/chikuyosen/husensyo.html
・レギュレーションはローウィンを使用したシールド戦・決勝ドラフトです。
・LIMITS本戦への出場枠は「2」です。(近畿)

・さらに詳しい情報は http://nekoyan.net/ へ。
(#フォーマットがスタンダードとなっていますが、単なるうっかりさんだと思われます)

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今日の本題。

週末はGPT北九州@東海のスタッフと、@大阪の見物に行っていたわけですが。
プレリの時とはまた違う雰囲気があり、カードの強弱についての評価も
ずいぶんとはっきりしたものになっていました。

気になったことをいくつか列挙します。

 
1)《木化/Lignify》について。

《木化/Lignify》は、継続的効果をいくつも併せ持つ、やっかいなエンチャントです。

  ・『ツリーフォークである。』(第4種・タイプ変更)
  ・『能力を持たないクリーチャーである。』(第5種・その他)
  ・『0/4である。』(第6b種・パワー/タフネス変更)

いつもこのblogを読まれているような、賢明なプレイヤー諸氏であれば、
この3点を押さえておけば、あらゆる状態に対応できるはずです。

FAQには書かれていない、具体的なことをもう少し。

覇権能力を持つクリーチャーに《木化/Lignify》をエンチャントすると、
そのクリーチャーは覇権能力を失うので、それが場を離れても、
覇権能力によって取り除かれたクリーチャーは場に戻ってきません。

#ところで、覇権能力によって場からクリーチャーを取り除くことを「覇権する」
#と言うのに、すごく違和感を覚えるのは、日本人的な感覚なのでしょうかね。
#「派遣する」という同音異語があるから余計にそう思うのでしょうか。

また、タイプ変更効果のほうは、元々のサブタイプを完全に上書きします。
例えば、《森林の変わり身/Woodland Changeling》に、《木化》をエンチャントすると、
そのサブタイプは『ツリーフォーク』のみになります。
『多相の戦士・ツリーフォーク』ではありません。

もう一つ。《木化/Lignify》は部族エンチャントなので、部族のサブタイプを持っています。
とあるカードでこいつに触ることができますので、考えてみてください。

 
2)秘匿能力について。

GPT@東海で、おいらがミスをした事項。自戒のために書いておきます。

秘匿能力によって裏向きに取り除かれたカードがあったまま、
そのゲームが終了した場合、その表を見せる必要があるか?

答えは「イエス」である。

 各ゲームの終了時に、すべてのプレイヤーに、すべての裏向きのオブジェクトの表を
 見せなければならない。(CR504.6)

CRにまるまるそのように書かれている。
変異の場合は、それが変異もちであるかどうかを確認するために表を見せる
必要があったのだが、よくよく考えれば、裏向きのオブジェクトは頻繁に出現する(?)
ため、そのような例外事項は最初からありえないのだ。反省。


この記事には訂正を出しております。
詳しくは10月17日の記事を参照してください。

 
3)トークンについて。

今回、16番目のカードとして封入されているルール説明文と、トークンのカード。
これらは見た目にもわかりやすく、綺麗なので、つい大量に集めたくなる。

ところが、そのわかりやすさがかえって仇になっているケースを見た。

ある草試合を見物していたときのことである。
場にはクリーチャーが多数置かれており、互いに拮抗している様子だった。
トークンとして「エルフ・戦士・1/1」が2つ置かれていた。

そのエルフ2体で、4/4をブロックしたところ、なんと4/4含めて3体が墓地に置かれて
しまったのである。場には《傲慢な完全者/Imperious Perfect》がいた訳でも、
インスタントが使われた様子もないので、ちょっとプレイヤーに聞いてみた。

おいら  「そのトークンは、1/1のエルフじゃないんですか?」
プレイヤー「いや、これは狼(2/2)なんですよ。」

と、墓地をみると、《レンの地の群れ使い/Wren’s Run Packmaster》があった。

プレイヤー間で意思の疎通ができているのならば、何も問題はない。
しかし、わざと紛らわしいトークンを使うのは、ちょっとどうなのかな、と思った。

え? 適当な絵のトークンが無かったって?

・・・カードには裏というものがあるじゃあないか。

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そんなところで。
FMQの回答は明日にでも。
#今週からFinalsやLimitsの地区予選が始まりますし、
#GPTやPTQも開催が連発されるようですので、
#今後の国内プレミア・イベントをGoogleカレンダーにまとめております。
#.ics(iCal カレンダー形式ファイル)からコンバートしたので、
#日本語が多少おかしいかもしれません。

とりあえず仮公開ということで、アドレスを上げておきますね
プレミアイベント・カレンダー 仮ver.
http://www.google.com/calendar/embed?src=testing_dag%40mail.goo.ne.jp

#たぶんうまくいかないと思うので、後でHOMEに上げます。

情報元はWofC公式と、タカラトミー公式からです。

見づらい、もっと整理しろよ、などの苦情要望、
予定を追記してほしい、とか、公開してるんだけど告知足りない!とかいう場合は
リクエストくださいませ。

 
そんなわけで先週の回答ー。

問1
かたならし○×。
「ある呪文によって遅延誘発型能力が作成される場合、
 その遅延誘発型能力のコントローラーは、常に呪文のオーナーである。」

○か×か?


×

遅延誘発型能力のコントローラーは、その遅延誘発型能力を生成した呪文や能力の
コントローラーである。(CR200.7a)

なので、生成した呪文のコントローラーと、そのオーナーが一致しない場合は、
題意のようにはならない。したがって答えは×。

 
問2
プレイヤーAは《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》をコントロールしている。
上に乗っている忠誠カウンターは5個である。

プレイヤーBは《トロールの苦行者/Troll Ascetic》をコントロールしている。

今はプレイヤーAのターンである。

A「《テフェリーの濠/Teferi’s Moat》をプレイします。」
B「通し。色は何?」
A「当然、『緑』を選ぶよ。」
B「んー。困った。これで《トロールの苦行者》も無駄になるのか。」
A「・・・そうかな? とりあえずターンをそっちに返すよ。」

Bのターンに入り、カードを引いてから考え出すB。
B「ん、そうか。《テフェリーの濠》があっても関係ないな。」
A「??」
B「戦闘フェイズに入って、《ジェイス・ベレレン》に《トロールの苦行者》で攻撃。」
A「それってできるの?」

さて、Bのやったことは適正だろうか?


適正である。

《テフェリーの濠/Teferi’s Moat》は、条件にあったクリーチャーが、
「あなた」への攻撃をできなくさせる。

つまり、プレインズウォーカーへの攻撃には、何も影響を及ぼさない。

同様のことは、《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》や、《プロパガンダ/Propaganda》
にもいえる。これらは「あなた」への攻撃に関してクリーチャーに影響を及ぼすので、
プレインズウォーカーへの攻撃には、何も影響を及ぼさない。

同じようなことが、ブロック・クリーチャーの指定にも言える。
詳しいことはFAQやCRをよく読んで欲しい。

 
問3
私は《倍増の季節/Doubling Season》をコントロールしている。

私のターンのメインフェイズに、《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》を
プレイし、場に出てから、《野生語りのガラク》の一番上の能力を起動した。

この《野生語りのガラク》の上に乗っている忠誠カウンターの数はいくつか?


7つ。

《倍増の季節/Doubling Season》は、いずれかの『効果』が、トークンやカウンターを
おく場合、代わりにその数を2倍にするというものである。

《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》が場に出る際には、
「場に出るに際し〜」の置換効果が働くので、《倍増の季節》により2倍になる。
つまり、6個の忠誠カウンターが置かれた状態で場に出る。

さて、一番上の能力を起動してみよう。
[+1]とあるので、忠誠カウンターは1個増えることになる。
・・・これは効果ではなく、コストの支払いなので、《倍増の季節》による影響は受けない。

従って、6+1=7個の忠誠カウンターが乗っていることになる。素直にトークンを出そう。

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記事の訂正:

10月16日の記事において、秘匿能力等で裏向きに取り除かれたカードについて書きました。
各ゲームの終了時にはその表を見せなくてはならない、ということでしたが、
CR原文(英語)を参照した結果、以下のようになっていました。

  CR504.6.
  ....At the end of each game, all face-down objects in play, in the phased-out
  zone, or on the stack
must be revealed to all players.

つまり、場領域、フェイズ・アウト領域、スタック領域にある裏向きのオブジェクトは、
各ゲーム終了時にその表を見せなくてはいけない、ということでした。
日本語版CR(5.1.0.0)の該当項目が原文と少し違っていたために、
私が誤解してしまったと考えられます。

原文を参照せず、根拠薄弱な記事を書いてしまい、誠に申し訳ありません。
ここに訂正をさせていただきます。

秘匿能力などで裏向きに取り除かれたカードは、ゲーム外領域にあるので、
各ゲームの終了時に、その表側を見せる必要はありません。


------------
そんなところで。
コメント機能にありがとうと思いつつ。
ローウィンから登場した新しいカードタイプであるプレインズウォーカーも、
ずいぶんとプレイヤーの皆さんは慣れてきたような感があります。
そろそろ構築への導入が考えられている頃でしょうか。

今日はプレインズウォーカーに関するもうちょっとつっこんだ話を。
いわば応用編です。基本的なことや、FAQに準じた事項は、9月3日の記事を参照して下さい。

------------------------------
CRの更新に伴い、プレインズウォーカーが新しいカードタイプとして加わりました。
そのため、かなりの数の項目が更新されています。

ほとんどはカードタイプに「プレインズウォーカー(呪文)」という単語が加えられた
だけですが、CR212.9 のように、まるまる一項目が作成されたものもあります。

1)カードタイプとしてのプレインズウォーカー

 ・自分のメインフェイズで、スタックが空で、優先権を持つときに手札からプレイできる。
 ・呪文としてプレイされる場合、スタックを用いる。
 ・プレインズウォーカーのサブタイプは1単語である。
 ・複数のプレインズウォーカーが、共通のプレインズウォーカー・タイプを持つ場合、
  それらは状況起因効果によってオーナーの墓地に置かれる。
 ・「忠誠度/Loyalty」は、プレインズウォーカーのみが持つ特性である。
 ・パーマネントとして場に出る際に、置換効果として忠誠カウンターが置かれる。
 ・プレインズウォーカーは攻撃されることがある。
 ・プレインズウォーカーが持つ起動型能力は、
   i) 自分のメイン・フェイズである。
   ii) 自分に優先権がある
   iii) スタックが空である。
   iv) そのプレインズウォーカーの起動型能力をそのターンにプレイしていない
  以上4つを満たしていないとプレイできない。
 ・対戦相手からあなたに与えられた非戦闘ダメージは、対戦相手によって、
  あなたのプレインズウォーカーに移し変えることができる。

以上は主にCR212.9 項からの要約である。FAQよりかは、ややCR的な文章になっている。

よくある勘違いとしては、自分がプレインズウォーカーをコントロールしている際に、
《溶鉄の災難/Molten Disaster》等の全体ダメージ系呪文をプレイし、自分に与えられる
ダメージを全てプレインズウォーカーに肩代わりさせよう、というものだが、
ご存知のとおり、これはできない。プレインズウォーカーへの移し変えは、対戦相手から
選ばれるものであり、この場合は置換効果の影響を受けないからである。

 
2)戦闘フェイズとプレインズウォーカー

 ・プレイヤーまたはプレインズウォーカーだけが、攻撃される。
 ・プレインズウォーカーを戦闘から取り除く場合、それは攻撃されている状態では
  なくなった、ということである。
 ・プレインズウォーカーが戦闘から取り除かれても、それを攻撃しているクリーチャーは
  戦闘から取り除かれたことにはならない。
  それはどこにも攻撃してない、「攻撃クリーチャー」である。
 ・防御プレイヤーを攻撃するか、プレインズウォーカーを攻撃するかの指定は
  攻撃クリーチャー指定ステップの開始に際して、クリーチャーごとに選ぶ。
  この指定はスタックを使用しない。
 ・「攻撃した」状態で場に出たクリーチャーは、どの防御プレイヤーもしくは
  どの防御プレイヤーがコントロールするプレインズウォーカーに攻撃するかを選ぶ。
 ・防御プレイヤーがコントロールするアンタップ状態のクリーチャーは、それで
  ブロックしないか、あるいはその防御プレイヤーか、そのコントロールしている
  プレインズウォーカーに攻撃しているクリーチャーを選んでブロックすることを選ぶ。

カードのなかには、攻撃クリーチャーに対してある種の制限をかけるカードがある。
たとえば、《風生まれの詩神/Windborn Muse》は、攻撃クリーチャーに対して{2}を
要求するが、これは「あなたへの攻撃〜」とあるため、プレインズウォーカーへ攻撃する
場合には、何の影響も及ぼさない。このようなカードは大量に存在する。
(プレインズウォーカーなんてタイプは、過去のカードが知るわけないからね)

これとは別に、ただ単に攻撃制限をかけるカードがある。《罠の橋/Ensnaring Bridge》
のように、どこともなく攻撃を制限するカードは、プレイヤーだろうが、プレインズウォーカー
だろうが、攻撃を行うことをできなくさせる。

 
3)クリーチャー化したプレインズウォーカー

(注:ここから先は難易度が高くなります)

カードの組み合わせによっては、プレインズウォーカーがクリーチャーでもある状態になる。
このような場合、奇妙なことがいくつか起こる。
(以下、クリーチャー化したプレインズウォーカーを、「生物PW」と表記する)

 ・生物PWはクリーチャーなので、攻撃やブロックに参加できる。

 ・生物PWが攻撃され、かつその生物PWでブロックした場合、戦闘ダメージは通常通り
  計算される。攻撃クリーチャーが不幸にもトランプルを持っていた場合、ブロックした
  生物PWを含めたブロック・クリーチャー全体に致死ダメージ以上のダメージを割り振
  らなければ、残りのダメージを生物PWに対して割り振ることができない。(ただし、
  この場合はブロックしている生物PWに致死ダメージ以上の戦闘ダメージが割り振られ
  ていることに注意せよ)

 ・生物PWがダメージを受けた場合、上に乗っている忠誠カウンターの数はその分だけ減る。
  が、ダメージが消えるわけではない。《幻影のニショーバ/Phantom Nishoba》等の
  カウンターの扱いとは根本的に異なる。
  "Damage dealt to a planeswalker causes that planeswalker to lose that much loyalty."
  なので、忠誠カウンターが減るのはダメージによるものであり、代わりに減らすのではない。

 ・生物PWに致死ダメージが与えられた場合、状況起因効果のチェック時に破壊される。
  なぜならそれはクリーチャーだからである。

 ・生物PWが(《秘儀の教示/Arcane Teachings》から与えられた様な)起動型能力を得た
  場合、それはプレインズウォーカーが持つ元々の起動型能力のプレイと同じ制限を受ける。
  つまり、1ターンに1度しか使用できない。これは CR212.9f によるものである。

 ・《水銀の精霊/Quicksilver Elemental》などが生物PWの起動型能力を得た場合、
  忠誠カウンターを上下するコストの起動型能力は、1ターンに何度でも、インスタントと
  同じタイミングで起動できる。これは、生物PWの起動型能力を得たクリーチャーは
  プレインズウォーカーでは無いので、CR212.9f にある制限を受けないからである。

 ・上記のような「生物PWの起動型能力を得たクリーチャー」が、忠誠カウンターを増減
  させることをコストとした起動型能力をプレイすると、起動した分の忠誠カウンターは、
  そのクリーチャーに乗ったり、減らされたりする。(CR104.7)
  これを利用すると、《水銀の精霊/Quicksilver Elemental》で、クリーチャー化した
  《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》の起動型能力をコピーすると、
  アバター・トークンを好きなだけ作成することができる。
 (それ以前に、好きなだけライフを得ることができるので、対戦相手はうんざりするだろう)

-------------------------
そんなところで。

Friday Magic Quiz. [07-37]

2007年10月19日
#いつのまにやら30万hitしてました。
#相変わらずプレイヤーに厳しいサイト内容なのに、ありがとうございます。
#見てくださっているという人が、これだけいるとわかった今では
#書く内容はどれくらいのものにすべきか、考えながら書かないといけませんね。

とりあえず広報的に使うのはどうかと思うんだ。うん。

今週末に行われるイベントは以下のgoogleカレンダーをチェックしてくだされ。

http://www.google.com/calendar/embed?src=testing_dag%40mail.goo.ne.jp

たぶん%が全角になってしまうので、半角に直してコピペ推奨。
ちなみに詳細>>から、会場の地図も見れます。一部縮尺とか変ですけど。

(10月18日更新分を追加しました。)
(北陸会場の地図が、北海道を指すのを修整しました。)

あと、FMQ for champsの問題ですが、来週火曜日に各主催者にメールを発送します。
欲しいってかたは先週のFMQ記事を参照してください。
ぎりぎりでも多分反応できます(汗

それでは今週の問題ー。
------------------------

問1
かたならし○×。

「クリーチャーでないオブジェクトが、パワー/タフネスを持つことがある。」

○か×か?

 
問2
ローウィンのドラフトでは、種族を最初から決め打ちするプレイヤーAと、
レアリティーのみで判断するプレイヤーBが、2敗どうしのテーブルで対戦している。

プレイヤーAのエレメンタル・デッキが順調に回りだし、以下のような状態になった。

プレイヤーAのコントロール下:
  3x《煙束ね/Smokebraider》
  3x《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin》
  3x《炎族の喧嘩屋/Flamekin Brawler》
  3x《消えざる焼け刃/Ceaseless Searblades》

  6x《山/Mountain》

プレイヤーBの前にはクリーチャーが無く、
手札にも有効な呪文が無かったので投了を宣言した。

が、その後で2人はこの状態で果たして最大何点のダメージが与えられるのかを
計算しようとしたのだった。

果たして、何点のダメージを与えられるだろうか?

なお、手札のカードはお互いに全く使用せず、全てアンタップ状態で
ターンの最初からコントロールしているものとする。

 
問3

私は《ロウクス/Rhox》をコントロールしている。

対戦相手は《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》(忠誠カウンター5個)と、
1個の苗木・トークンをコントロールしている。

私は《ロウクス/Rhox》で対戦相手の《黄金のたてがみのアジャニ》に攻撃を宣言した。
対戦相手は、《ロウクス/Rhox》を苗木・トークンでブロックした。

このまま互いに何もしなかったとすると、私は《黄金のたてがみのアジャニ》
を墓地に送ることができるだろうか?


-----------------
そんなところで。
#週末はローウィンのドラフトをやったり、
#新環境のスタンダードを見学したりしてました。
#ようやくパックを買えるようになったので、
#いくつかデッキを作成したいと思っています。

そして今週末は都道府県選手権です。
・・・早いよねえ。

そんなわけで。先週の回答ー。

問1
かたならし○×。

「クリーチャーでないオブジェクトが、パワー/タフネスを持つことがある。」

○か×か?


×

  パワーとタフネスは、クリーチャーだけが持っている特性である。(CR212.3d)

というわけでCRの文章にそのまま載っているのでした。

問2
ローウィンのドラフトでは、種族を最初から決め打ちするプレイヤーAと、
レアリティーのみで判断するプレイヤーBが、2敗どうしのテーブルで対戦している。

プレイヤーAのエレメンタル・デッキが順調に回りだし、以下のような状態になった。

プレイヤーAのコントロール下:
  3x《煙束ね/Smokebraider》
  3x《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin》
  3x《炎族の喧嘩屋/Flamekin Brawler》
  3x《消えざる焼け刃/Ceaseless Searblades》

  6x《山/Mountain》

プレイヤーBの前にはクリーチャーが無く、
手札にも有効な呪文が無かったので投了を宣言した。

が、その後で2人はこの状態で果たして最大何点のダメージが与えられるのかを
計算しようとしたのだった。

果たして、何点のダメージを与えられるだろうか?

なお、手札のカードはお互いに全く使用せず、全てアンタップ状態で
ターンの最初からコントロールしているものとする。


120点

計算方法はいくつかあるが、何回エレメンタルの起動型能力をプレイできるかを
数えた方が一番早い。

3枚の《煙束ね/Smokebraider》で3回(6マナ)
3枚の《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin》で9回(6マナ→12マナ)
どれか1枚の《炎族の喧嘩屋/Flamekin Brawler》で18回。
(12マナと、山からの6マナを合わせて18マナで全部つっこむ。
この場合は3枚のどれにしても変わらないので、計算しやすいように1枚に全てのマナを
使用したとする。)

つまり、《消えざる焼け刃/Ceaseless Searblades》の能力はそれぞれ30回誘発する。

攻撃可能なのは
3枚の《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin》(2/1)
1枚の《炎族の喧嘩屋/Flamekin Brawler》(18/2)
2枚の《炎族の喧嘩屋/Flamekin Brawler》(0/2)
3枚の《消えざる焼け刃/Ceaseless Searblades》(32/4)

全部攻撃して、(2x3)+(18x1)+(32x3)=120 となる。

問3
私は《ロウクス/Rhox》をコントロールしている。

対戦相手は《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》(忠誠カウンター5個)と、
1個の苗木・トークンをコントロールしている。

私は《ロウクス/Rhox》で対戦相手の《黄金のたてがみのアジャニ》に攻撃を宣言した。
対戦相手は、《ロウクス/Rhox》を苗木・トークンでブロックした。

このまま互いに何もしなかったとすると、私は《黄金のたてがみのアジャニ》
を墓地に送ることができるだろうか?


できない。

《ロウクス/Rhox》の常在型能力を引用する。

  You may have Rhox deal its combat damage to defending player as though
  it weren’t blocked.

私が問題の状況で、《ロウクス/Rhox》の能力によって、戦闘ダメージを防御プレイヤー
に与えることを選ぶと、この《ロウクス/Rhox》は、ダメージをどこにも与えない。

なぜか?

この《ロウクス/Rhox》は、プレインズウォーカーに攻撃している。これがブロック
されなかったとしよう。さて、防御プレイヤーに与えるダメージは何点だろうか?

もちろん、0点である。(プレインズウォーカーに攻撃しているのだから)

つまり、私は《ロウクス/Rhox》の能力によってダメージをどう与えるかを選んでも、
《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》へ戦闘ダメージを与えることはできない。
従って、《黄金のたてがみのアジャニ》を墓地に送ることはできない。

------------------------
そんなところで。
今週末は都道府県選手権ですよー。

東海地区4県:

10月27日(土)

 @三重 四日市市民交流会館本町プラザ 第一会議室
     受付: 9:30-10:30

 
10月28日(日)

 @岐阜 岐阜商工会議所 第6会議室
     受付: 9:30-10:00

 @静岡 静岡市清水文化センター 1階会議室
     受付: 9:00-10:00

 @愛知 名古屋港湾会館
     受付: 9:30-10:20

各所で受付時間が異なっているので注意してください。
ライフを確認するのはメモとペンが最強ですよー、と。

-------------------------------------------------

今週のFMQは、予告どおりお休みです。

その代わり、都道府県選手権のいくつかの会場にて、
"FMQ for Champs" と銘打ったルーリング・クイズのイベントが行われます。

日ごろの知識を試すつもりで、気軽に挑んでください。

賛同してくださった主催者さんたちには、この場を借りて御礼申し上げます。

-------------------------------------------------
上記イベント用のFMQは、10月27日(土)の午後21時をもって、受付を締め切ります。
問題の欲しい主催者様は、testing_dag(あっとまーく)mail.goo.ne.jp までご連絡を。

おいら自身は、愛知県の都道府県選手権に、スタッフとして参加している予定です。

--------------------
そんなところで。
ライブラリーの一番上がともに良いカードであるように。
都道府県選手権2007(愛知県)は、108名の参加がありました。
スイスラウンド7回戦+決勝シングルエリミネーション3回戦の結果、

Sakaguchi Naoki さんが優勝いたしました。

以下に決勝に残った8人のデッキリストを掲載いたします。
楽しんで下さい。


*** WINNER ***

Sakaguchi Naoki

Main
3《岩石樹の祈り/Stonewood Invocation》
3《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
4《トロールの苦行者/Troll Ascetic》
4《忘却の輪/Oblivion Ring》
4《カルシダーム/Calciderm》
4《秋の際/Edge of Autumn》
3《太陽の槍/Sunlance》
2《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》
2《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》

2《低木林地/Brushland》
3《樹上の村/Treetop Village》
4《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
4《地平線の梢/Horizon Canopy》
3《平地/Plains》
7《森/Forest》

Sideboard
4《十二足獣/Dodecapod》
3《鋸刃の矢/Serrated Arrows》
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》
3《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
2《裂け目掃き/Riftsweeper》
2《クローサの掌握/Krosan Grip》

--------------------

**Finalist**

Ito Takuma

Main
4《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
3《溶鉄の災難/Molten Disaster》
4《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate》
3《思案/Ponder》
4《熟考漂い/Mulldrifter》
2《妖精の計略/Faerie Trickery》
1《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant》
4《一瞬の瞬き/Momentary Blink》
3《忘却の輪/Oblivion Ring》
3《突風粉の魔道士/Galepowder Mage》
4《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
2《豪腕のブライオン/Brion Stoutarm》

4《鮮烈な小川/Vivid Creek》
3《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
3《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
4《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
1《平地/Plains》
5《山/Mountain》
3《島/Island》

Sideboard
3《紅蓮地獄/Pyroclasm》
2《否定の契約/Pact of Negation》
1《妖精の計略/Faerie Trickery》
3《エイヴンの裂け目追い/Aven Riftwatcher》
3《薄れ馬/Wispmare》
3《砕岩を食うもの/Detritivore》

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*Semi-finalist*

Yamashita Kazutaka

Main
4《明日への探索/Search for Tomorrow》
4《不屈の自然/Rampant Growth》
4《根の壁/Wall of Roots》
4《未開の狩り/Hunting Wilds》
3《ウェザーシードのトーテム像/Weatherseed Totem》
4《ムウォンヴーリーの酸苔/Mwonvuli Acid-Moss》
3《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》
1《ハリケーン/Hurricane》
1《森林の案内/Woodland Guidance》
4《幽体の魔力/Spectral Force》
1《ロウクス/Rhox》
1《デッドウッドのツリーフォーク/Deadwood Treefolk》
1《不屈の頑固皮/Dauntless Dourbark》
1《クローサの拳バルー/Baru, Fist of Krosa》
1《雲打ち/Cloudthresher》
1《アロサウルス乗り/Allosaurus Rider》
1《活力/Vigor》

4《砂漠/Desert》
1《ウルザの工廠/Urza’s Factory》
2《樹上の村/Treetop Village》
14《森/Forest》

Sideboard
2《真髄の針/Pithing Needle》
1《ティンバーメア/Timbermare》
1《デッドウッドのツリーフォーク/Deadwood Treefolk》
1《獣たちの女帝ジョルレイル/Jolrael, Empress of Beasts》
1《春の大掃除/Spring Cleaning》
2《クローサの掌握/Krosan Grip》
3《忍び寄るカビ/Creeping Mold》
3《スパイクの飼育係/Spike Feeder》
1《エフラヴァのジェディット・オジャネン/Jedit Ojanen of Efrava》

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*Semi-Finalist*

Ueda Katsuya

Main
4《タール火/Tarfire》
4《火葬/Incinerate》
4《裂け目の稲妻/Rift Bolt》
4《モグの狂信者/Mogg Fanatic》
4《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《トロールの苦行者/Troll Ascetic》
3《大いなるガルガドン/Greater Gargadon》
4《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
2《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》

4《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
4《カープルーザンの森/Karplusan Forest》
4《樹上の村/Treetop Village》
7《山/Mountain》
3《森/Forest》
1《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》

Sideboard
4《春の大掃除/Spring Cleaning》
4《硫黄の精霊/Sulfur Elemental》
2《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1《真髄の針/Pithing Needle》
3《脅しつけ/Threaten》
1《大いなるガルガドン/Greater Gargadon》

--------------------
*Best 8*

Takine Kenji

Main
12《森/Forest》
2《沼/Swamp》
4《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
4《光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace》

4《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
3《ボリアルのドルイド/Boreal Druid》
4《エルフのチャンピオン/Elvish Champion》
4《レンの地の克服者/Wren’s Run Vanquisher》
3《レンの地の群れ使い/Wren’s Run Packmaster》
3《光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf》
4《ソーンウィールドの射手/Thornweald Archer》
3《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
4《傲慢な完全者/Imperious Perfect》
4《眼腐りの終焉/Eyeblight’s Ending》
2《仮面の称賛者/Masked Admirers》

Sideboard
1《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
4《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》
3《真髄の針/Pithing Needle》
3《根絶/Extirpate》
4《麗しき者の勇気/Prowess of the Fair》

--------------------
*Best 8*

Tamura Hajime

4《光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace》
4《低木林地/Brushland》
4《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
2《樹上の村/Treetop Village》
2《地平線の梢/Horizon Canopy》
2《平地/Plains》
1《森/Forest》
1《沼/Swamp》
1《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》

4《極楽鳥/Birds of Paradise》
2《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
3《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》
4《獣群の呼び声/Call of the Herd》
4《名も無き転置/Nameless Inversion》
2《思考囲い/Thoughtseize》
4《忘却の輪/Oblivion Ring》
3《眼腐りの終焉/Eyeblight’s Ending》
4《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》
1《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》
1《帰化/Naturalize》

Sideboard
4《十二足獣/Dodecapod》
2《帰化/Naturalize》
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
4《死の印/Deathmark》
1《根絶/Extirpate》

--------------------
*Best 8*

Minoshima Takenori

Main
3《山/Mountain》
4《島/Island》
4《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
1《戦慄艦の浅瀬/Dreadship Reef》
4《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》

4《怒りのもや/Haze of Rage》
3《アシュリングの特権/Ashling’s Prerogative》
4《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
4《炎の儀式/Rite of Flame》
4《祖先の幻視/Ancestral Vision》
4《睡蓮の花/Lotus Bloom》
4《時間の把握/Telling Time》
4《思案/Ponder》
4《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
4《ミシュラのガラクタ/Mishra’s Bauble》
3《タイタンの契約/Pact of the Titan》
2《ぶどう弾/Grapeshot》

Sideboard
3《紅蓮地獄/Pyroclasm》
3《憤怒の魔除け/Fury Charm》
3《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath》
1《記憶の点火/Ignite Memories》
3《否定の契約/Pact of Negation》
2《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》

--------------------
*Best 8*

Hasegawa Hironobu

Main
3《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》
4《怒りのもや/Haze of Rage》
4《思案/Ponder》
4《時間の把握/Telling Time》
4《ミシュラのガラクタ/Mishra’s Bauble》
4《炎の儀式/Rite of Flame》
4《にやにや笑いのイグナス/Grinning Ignus》
4《睡蓮の花/Lotus Bloom》
4《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
3《アシュリングの特権/Ashling’s Prerogative》
4《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》
2《ぶどう弾/Grapeshot》

4《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
4《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
3《冠雪の山/Snow-Covered Mountain》
3《冠雪の島/Snow-Covered Island》
1《溶鉄の金屑場/Molten Slagheap》
1《島/Island》

Sideboard
4《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》
4《紅蓮地獄/Pyroclasm》
3《灰の殉教者/Martyr of Ashes》
2《否定の契約/Pact of Negation》
2《記憶の点火/Ignite Memories》

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先週末の都道府県選手権は、各地で多くのプレイヤーがゲームを
楽しまれたと思います。そんな中、新しいスタンダード環境における
気にかかることや、champsの出来事ををつらつらと。

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1)《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler》+《十二足獣/Dodecapod》

「対戦相手のコントロールする《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler》で、
 《十二足獣/Dodecapod》を捨てると、それはカウンターを伴って戻ってくるか?」

という質問は、会場で4回ほど聞かれたし、答えるのも飽きたのでここで書くことにする。

即答すると「戻ってこない。」

《十二足獣》は、コストとして捨てられているので、「呪文や能力によって捨てさせられた」
わけではない。なので、《十二足獣》の誘発条件を満たさない。

また、

  起動型能力のコントローラーは、その能力をプレイしたプレイヤーである。(CR200.7a)

これより、《ウーナのうろつく者》の起動型能力のコントローラーは「あなた」なので、
この能力は対戦相手のコントロールでもない。

#どっちの理由にしても、戻ってくると思うほうがそもそも間違い。

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2)《民兵団の誇り/Militia’s Pride》

 「私が《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》3体で攻撃しました。
  《民兵団の誇り/Militia’s Pride》で{W}{W}{W}って払えますか? それとも{W}だけ?」

答えは「3回誘発するので、{W}{W}{W}まで支払うことができる。」

《民兵団の誇り/Militia’s Pride》はテキストがわかりにくいカードの一つである。
この能力は "Whenever a nontoken creature you control attacks" であり、
1体の攻撃クリーチャーごとに1回誘発する。
なので、例の場合は3回誘発して、それぞれに{W}を支払うことができる。

ちなみに、このようにして出てきた「攻撃している」トークン・クリーチャーは、
相手プレイヤーのプレインズウォーカーにも攻撃ができる。
(もちろん、そうしたい場合には、そう宣言しなくてはならない)

《民兵団の誇り》と同じようなテキストのカードに、《風切る瘴気/Hissing Miasma》がある。
これも、攻撃してきたクリーチャー1体につき1回誘発する。

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3)プレインズウォーカーと《拷問台/The Rack》始めとする、非戦闘ダメージ

 「私の《拷問台/The Rack》で、対戦相手にダメージを与えました。
  このダメージを相手の《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》に振り分けれますか?」

答えは「イエス。」

《拷問台/The Rack》に限らず、『非』戦闘ダメージを、あなたが対戦相手に与える場合、
そのダメージを、その対戦相手がコントロールするプレインズウォーカーに移し変えることができる。
(CR212.9g)

《火葬/Incinerate》や直接火力でダメージが移しかえれることは知っているのに、
他の非戦闘ダメージで移しかえをできないと思っている人が結構いた。

プレインズウォーカーについてもう一つ。

  A「その《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》に《火葬》で3点。」

まあ待ちまたえA君。それは明らかに不正なプレイだ。どう考えても省略しすぎている。

  B「《火葬》をあなたにプレイ。で、《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》に3点。」

これくらいならば適切な省略が為されていると判断できる。

結構、A君のようなプレイをしている人が見受けられた。

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4)カジュアル賞

愛知県選手権では、予選の各ラウンドごとに「お題」を出して、それをいち早く達成できた
プレイヤーに、カジュアル賞としてパックを賞品に出していました。

以下にそのお題を書いておきます。

1回戦:ライフ、投了以外の勝利/敗北条件を満たしてゲームに勝つ。
2回戦:トークンを10個以上コントロールする。
3回戦:素("6a"において)で8/9の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をコントロールする。
4回戦:対戦相手のコントロールするプレインズウォーカーを、場から墓地に置く。
5回戦:1)あなたの手札領域のカードが10枚以上。(一時的でもよい)
    2)あなたがオーナーである、ゲーム外領域のカードが10枚以上。

6回戦:場領域のパーマネントのカード・タイプが、6種類全てそろっている。(卓の2人に1パックずつ)
7回戦:激突を行い、勝つ。

 
そして結果はこちら。

1回戦:契約/Pact 呪文による契約死。(対戦相手が敗北)
2回戦:エルフ・戦士・トークンが10個。
    その後、《灰の殉教者/Martyr of Ashes》で全滅。

3回戦:達成者なし。→5回戦へキャリーオーバー。
4回戦:《黄金のたてがみのアジャニ》が《溶鉄の災難/Molten Disaster》で焼死。
5回戦:1)《入念な考慮/Careful Consideration》で10枚。
    2)《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》で10枚以上。
    1)、2)は同じプレイヤーが達成。

6回戦:《猛牛の目/Eyes of the Wisent》(部族・エンチャント)
    《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》(プレインズウォーカー)
    《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》(アーティファクト・クリーチャー)
    それとたくさんの土地。

7回戦:《つっかかり/Lash Out》による激突。
    《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant》VS《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
    で、《つっかかり》をプレイしたほうが負け。(苦笑)


見ていて面白かったです。
プレイヤーの皆さんはお疲れ様でした。

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5)FMQ for Champs

問題そのものは今週の金曜日にでもこのblogで公開します。

なお、愛知では満点は出ず、最高点は90点で3人でした。
岐阜では満点が1人出た模様です。他の都道府県で出たって方は、ご連絡ください。

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そんなところで。

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