先週末の都道府県選手権は、各地で多くのプレイヤーがゲームを
楽しまれたと思います。そんな中、新しいスタンダード環境における
気にかかることや、champsの出来事ををつらつらと。
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1)《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler》+《十二足獣/Dodecapod》
「対戦相手のコントロールする《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler》で、
《十二足獣/Dodecapod》を捨てると、それはカウンターを伴って戻ってくるか?」
という質問は、会場で4回ほど聞かれたし、答えるのも飽きたのでここで書くことにする。
即答すると「戻ってこない。」
《十二足獣》は、コストとして捨てられているので、「呪文や能力によって捨てさせられた」
わけではない。なので、《十二足獣》の誘発条件を満たさない。
また、
起動型能力のコントローラーは、その能力をプレイしたプレイヤーである。(CR200.7a)
これより、《ウーナのうろつく者》の起動型能力のコントローラーは「あなた」なので、
この能力は対戦相手のコントロールでもない。
#どっちの理由にしても、戻ってくると思うほうがそもそも間違い。
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2)《民兵団の誇り/Militia’s Pride》
「私が《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》3体で攻撃しました。
《民兵団の誇り/Militia’s Pride》で{W}{W}{W}って払えますか? それとも{W}だけ?」
答えは「3回誘発するので、{W}{W}{W}まで支払うことができる。」
《民兵団の誇り/Militia’s Pride》はテキストがわかりにくいカードの一つである。
この能力は "Whenever a nontoken creature you control attacks" であり、
1体の攻撃クリーチャーごとに1回誘発する。
なので、例の場合は3回誘発して、それぞれに{W}を支払うことができる。
ちなみに、このようにして出てきた「攻撃している」トークン・クリーチャーは、
相手プレイヤーのプレインズウォーカーにも攻撃ができる。
(もちろん、そうしたい場合には、そう宣言しなくてはならない)
《民兵団の誇り》と同じようなテキストのカードに、《風切る瘴気/Hissing Miasma》がある。
これも、攻撃してきたクリーチャー1体につき1回誘発する。
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3)プレインズウォーカーと《拷問台/The Rack》始めとする、非戦闘ダメージ
「私の《拷問台/The Rack》で、対戦相手にダメージを与えました。
このダメージを相手の《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》に振り分けれますか?」
答えは「イエス。」
《拷問台/The Rack》に限らず、『非』戦闘ダメージを、あなたが対戦相手に与える場合、
そのダメージを、その対戦相手がコントロールするプレインズウォーカーに移し変えることができる。
(CR212.9g)
《火葬/Incinerate》や直接火力でダメージが移しかえれることは知っているのに、
他の非戦闘ダメージで移しかえをできないと思っている人が結構いた。
プレインズウォーカーについてもう一つ。
A「その《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》に《火葬》で3点。」
まあ待ちまたえA君。それは明らかに不正なプレイだ。どう考えても省略しすぎている。
B「《火葬》をあなたにプレイ。で、《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》に3点。」
これくらいならば適切な省略が為されていると判断できる。
結構、A君のようなプレイをしている人が見受けられた。
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4)カジュアル賞
愛知県選手権では、予選の各ラウンドごとに「お題」を出して、それをいち早く達成できた
プレイヤーに、カジュアル賞としてパックを賞品に出していました。
以下にそのお題を書いておきます。
1回戦:ライフ、投了以外の勝利/敗北条件を満たしてゲームに勝つ。
2回戦:トークンを10個以上コントロールする。
3回戦:素("6a"において)で8/9の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をコントロールする。
4回戦:対戦相手のコントロールするプレインズウォーカーを、場から墓地に置く。
5回戦:1)あなたの手札領域のカードが10枚以上。(一時的でもよい)
2)あなたがオーナーである、ゲーム外領域のカードが10枚以上。
6回戦:場領域のパーマネントのカード・タイプが、6種類全てそろっている。(卓の2人に1パックずつ)
7回戦:激突を行い、勝つ。
そして結果はこちら。
1回戦:契約/Pact 呪文による契約死。(対戦相手が敗北)
2回戦:エルフ・戦士・トークンが10個。
その後、《灰の殉教者/Martyr of Ashes》で全滅。
3回戦:達成者なし。→5回戦へキャリーオーバー。
4回戦:《黄金のたてがみのアジャニ》が《溶鉄の災難/Molten Disaster》で焼死。
5回戦:1)《入念な考慮/Careful Consideration》で10枚。
2)《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》で10枚以上。
1)、2)は同じプレイヤーが達成。
6回戦:《猛牛の目/Eyes of the Wisent》(部族・エンチャント)
《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》(プレインズウォーカー)
《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》(アーティファクト・クリーチャー)
それとたくさんの土地。
7回戦:《つっかかり/Lash Out》による激突。
《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant》VS《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
で、《つっかかり》をプレイしたほうが負け。(苦笑)
見ていて面白かったです。
プレイヤーの皆さんはお疲れ様でした。
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5)FMQ for Champs
問題そのものは今週の金曜日にでもこのblogで公開します。
なお、愛知では満点は出ず、最高点は90点で3人でした。
岐阜では満点が1人出た模様です。他の都道府県で出たって方は、ご連絡ください。
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そんなところで。
楽しまれたと思います。そんな中、新しいスタンダード環境における
気にかかることや、champsの出来事ををつらつらと。
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1)《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler》+《十二足獣/Dodecapod》
「対戦相手のコントロールする《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler》で、
《十二足獣/Dodecapod》を捨てると、それはカウンターを伴って戻ってくるか?」
という質問は、会場で4回ほど聞かれたし、答えるのも飽きたのでここで書くことにする。
即答すると「戻ってこない。」
《十二足獣》は、コストとして捨てられているので、「呪文や能力によって捨てさせられた」
わけではない。なので、《十二足獣》の誘発条件を満たさない。
また、
起動型能力のコントローラーは、その能力をプレイしたプレイヤーである。(CR200.7a)
これより、《ウーナのうろつく者》の起動型能力のコントローラーは「あなた」なので、
この能力は対戦相手のコントロールでもない。
#どっちの理由にしても、戻ってくると思うほうがそもそも間違い。
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2)《民兵団の誇り/Militia’s Pride》
「私が《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》3体で攻撃しました。
《民兵団の誇り/Militia’s Pride》で{W}{W}{W}って払えますか? それとも{W}だけ?」
答えは「3回誘発するので、{W}{W}{W}まで支払うことができる。」
《民兵団の誇り/Militia’s Pride》はテキストがわかりにくいカードの一つである。
この能力は "Whenever a nontoken creature you control attacks" であり、
1体の攻撃クリーチャーごとに1回誘発する。
なので、例の場合は3回誘発して、それぞれに{W}を支払うことができる。
ちなみに、このようにして出てきた「攻撃している」トークン・クリーチャーは、
相手プレイヤーのプレインズウォーカーにも攻撃ができる。
(もちろん、そうしたい場合には、そう宣言しなくてはならない)
《民兵団の誇り》と同じようなテキストのカードに、《風切る瘴気/Hissing Miasma》がある。
これも、攻撃してきたクリーチャー1体につき1回誘発する。
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3)プレインズウォーカーと《拷問台/The Rack》始めとする、非戦闘ダメージ
「私の《拷問台/The Rack》で、対戦相手にダメージを与えました。
このダメージを相手の《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》に振り分けれますか?」
答えは「イエス。」
《拷問台/The Rack》に限らず、『非』戦闘ダメージを、あなたが対戦相手に与える場合、
そのダメージを、その対戦相手がコントロールするプレインズウォーカーに移し変えることができる。
(CR212.9g)
《火葬/Incinerate》や直接火力でダメージが移しかえれることは知っているのに、
他の非戦闘ダメージで移しかえをできないと思っている人が結構いた。
プレインズウォーカーについてもう一つ。
A「その《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》に《火葬》で3点。」
まあ待ちまたえA君。それは明らかに不正なプレイだ。どう考えても省略しすぎている。
B「《火葬》をあなたにプレイ。で、《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》に3点。」
これくらいならば適切な省略が為されていると判断できる。
結構、A君のようなプレイをしている人が見受けられた。
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4)カジュアル賞
愛知県選手権では、予選の各ラウンドごとに「お題」を出して、それをいち早く達成できた
プレイヤーに、カジュアル賞としてパックを賞品に出していました。
以下にそのお題を書いておきます。
1回戦:ライフ、投了以外の勝利/敗北条件を満たしてゲームに勝つ。
2回戦:トークンを10個以上コントロールする。
3回戦:素("6a"において)で8/9の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をコントロールする。
4回戦:対戦相手のコントロールするプレインズウォーカーを、場から墓地に置く。
5回戦:1)あなたの手札領域のカードが10枚以上。(一時的でもよい)
2)あなたがオーナーである、ゲーム外領域のカードが10枚以上。
6回戦:場領域のパーマネントのカード・タイプが、6種類全てそろっている。(卓の2人に1パックずつ)
7回戦:激突を行い、勝つ。
そして結果はこちら。
1回戦:契約/Pact 呪文による契約死。(対戦相手が敗北)
2回戦:エルフ・戦士・トークンが10個。
その後、《灰の殉教者/Martyr of Ashes》で全滅。
3回戦:達成者なし。→5回戦へキャリーオーバー。
4回戦:《黄金のたてがみのアジャニ》が《溶鉄の災難/Molten Disaster》で焼死。
5回戦:1)《入念な考慮/Careful Consideration》で10枚。
2)《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》で10枚以上。
1)、2)は同じプレイヤーが達成。
6回戦:《猛牛の目/Eyes of the Wisent》(部族・エンチャント)
《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》(プレインズウォーカー)
《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》(アーティファクト・クリーチャー)
それとたくさんの土地。
7回戦:《つっかかり/Lash Out》による激突。
《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant》VS《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
で、《つっかかり》をプレイしたほうが負け。(苦笑)
見ていて面白かったです。
プレイヤーの皆さんはお疲れ様でした。
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5)FMQ for Champs
問題そのものは今週の金曜日にでもこのblogで公開します。
なお、愛知では満点は出ず、最高点は90点で3人でした。
岐阜では満点が1人出た模様です。他の都道府県で出たって方は、ご連絡ください。
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そんなところで。