#週末は日本選手権予選のスタッフでした。
#東海地区1次は135名、スイス9回戦の8人抜けでした。
#デッキリストは現在打ち込み中ですので、しばらくお待ちください。
#そしてPTサンディエゴのスリヴァーっぷりにげんなりです。

しかしPTで毒によるプレイヤーの負けが見れるとは。

それでは先週の回答ー。

問1
かたならし○×。

「『{Tap} : プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのマナ・プールに{1}を加える。』 
 この文章で表される能力は、マナ能力である。」

○か×か?


×

解決時にマナ・プールにマナを加えることのできる起動型能力、誘発型能力のうち、
対象を取らないものが、マナ能力である。(CR406.1.)

したがって、問題の能力は対象をとっているので、マナ能力ではない。

対象を取らないもの〜のフレーズは、未来予知更新分からCRに追記された。

このフレーズに該当する能力をもつカードは、《花の絨毯/Carpet of Flowers》である。
修正しました。このカードは元々マナ能力ではありません。お詫び申し上げます。(2007/7/3)

問題文と似た能力をもつカードに《幽体の照明灯/Spectral Searchlight》があるが、
この能力は対象を取っていないので、マナ能力である。ああ安心(?

問2
俺たちの日本選手権はこれからだ! と、デッキを一から組みなおす日々をすごす
プレイヤーAとBが、(エンターテイメント精神あふるる)試合をしている。

プレイヤーBは《大渦のジン/Maelstrom Djinn》(時間カウンター1個)を、
プレイヤーAは裏向きの《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》を
コントロールしている。

さて、プレイヤーAは《ヴェズーヴァの多相の戦士》を表向きにし、
《大渦のジン/Maelstrom Djinn》をコピーした。

A「じゃ、時間カウンター2個乗せるね。」
B「あと2ターンの命だな、そいつ。」

さて、次のAのターン、アップキープ・ステップに、Aはコピー《大渦のジン》を裏返した。

A「時間カウンターを1個とりのぞいて・・・と。じゃドローするね。」
B「どーぞ。」

さらに次のAのターン、アップキープ・ステップを迎えた。

A「ドロー・ステップまで行っていいかな?」
B「ちょっとまった。その裏向いている《ヴェズーヴァの多相の戦士》の、
 時間カウンターを取り除いてくれよ。」
A「え? もうこいつは《大渦のジン》じゃないから、取り除く必要は無いよ。」

さて、取り除く必要はあるだろうか? ないだろうか?
どっちの結論になるにせよ、理由も含めて答えよ。


取り除く必要がある。

《大渦のジン/Maelstrom Djinn》のコピーになることによって得た消失能力は、
裏向きになってコピー効果が終わったとしても、消えることは無い。
なので、取り除かなくてはならない。

コピーによる特性と、効果によって得られる修正は全く異なることに注意。

 
問3
とあるレガシー環境の野試合でのこと。

私は《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》をプレイした。
それは解決されて場に出、場にあるアーティファクト1つを壊した。

ところが、私が《ブリキ通りの悪党》をプレイするために支払ったマナは1つだけだった。

他にマナを増やす呪文や能力を使っていないとすると、
私はどんな状況で《ブリキ通りの悪党》をプレイしたのだろうか?


基本的には、

  ・緑マナを支払った。
  ・プレイするためのコストが、マナ1つになるようにコストの軽減が行われた。

ことを満たせばよい。

私の用意した回答は、

 《覚醒の兜/Helm of Awakening》でコストを減らし、
 《マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice》で緑マナを(赤マナとして)支払った。

である。

ブリキ通りの悪党が何を壊したのかは秘密。
だって、パーマネントは自分自身を含めて全部アーティファクトだしね!

-------------
そんな感じで。
2007 JP Regional Qualifier Toukai #1 Top 8 decklists.
7月1日(日)に名古屋国際会議場で行われました、
日本選手権東海地区予選#1は、135名の参加をいただきました。

スイスラウンドは規定の9回戦を行い、その結果の
上位8名が日本選手権本戦の出場権利を獲得しております。

以下にプレイヤーの氏名とデッキリストを掲載します。

最終順位:

1 Kuraoka Satoshi  22p 67.79%
2 Fuma Masaharu  22p 65.43%
3 Nakamura Yuusuke  22p 63.37%
4 Sugimura Yoshiyasu  22p 62.83%
5 Nakada Naoki  22p 59.35%
6 Oonishi Tatsuya  21p 64.18%
7 Seto Masakazu  21p 60.67%
8 Taniguchi Makoto  21p 59.49%

------------------------------------------

*** 1st place ***

Kuraoka Satoshi

Main
1《ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem》
2《ディミーアの印鑑/Dimir Signet》
4《アゾリウスの印鑑/Azorius Signet》
2《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》
2《神の怒り/Wrath of God》
3《酷評/Castigate》
4《絶望の天使/Angel of Despair》
2《滅び/Damnation》
2《迫害/Persecute》
1《影武者/Body Double》
2《永劫の年代史家/Aeon Chronicler》
4《差し戻し/Remand》
4《強迫的な研究/Compulsive Research》
4《宮廷の軽騎兵/Court Hussar》

1《平地/Plains》
2《島/Island》
2《沼/Swamp》
2《湿った墓/Watery Grave》
2《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
2《神無き祭殿/Godless Shrine》
2《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
1《地底の大河/Underground River》
1《涙の川/River of Tears》
3《オルゾフの聖堂/Orzhov Basilica》
1《ウルザの工廠/Urza’s Factory》
2《幽霊街/Ghost Quarter》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
1《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》

Sideboard
1《酷評/Castigate》
3《屈辱/Mortify》
3《信仰の足枷/Faith’s Fetters》
3《赤の防御円/Circle of Protection: Red》
2《迫害/Persecute》
3《根絶/Extirpate》

-----------------

*** 2nd place ***

Fuma Masaharu

Main
4《密林の猿人/Kird Ape》
4《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
2《焼け焦げたルサルカ/Scorched Rusalka》
4《瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan Mauler》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge》
4《獣群の呼び声/Call of the Herd》
4《炎の印章/Seal of Fire》
4《裂け目の稲妻/Rift Bolt》
4《黒焦げ/Char》

6《森/Forest》
5《山/Mountain》
4《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
4《カープルーザンの森/Karplusan Forest》
1《ケルドの巨石/Keldon Megaliths》
1《怒りの穴蔵、スカルグ/Skarrg, the Rage Pits》
1《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》

Sideboard
4《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》
4《血染めの月/Blood Moon》
2《火山の鎚/Volcanic Hammer》
2《クローサの掌握/Krosan Grip》
3《腐れ蔦の外套/Moldervine Cloak》

-----------------

*** 3rd place ***

Nakamura Yuusuke

Main
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
2《深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow》
3《本質の管理人/Essence Warden》
4《根の壁/Wall of Roots》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
4《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter》
1《石覆い/Stonecloaker》
1《オルゾフの御曹子、テイサ/Teysa, Orzhov Scion》
3《墓所の勇者/Crypt Champion》
3《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》
4《召喚の調べ/Chord of Calling》
3《酷評/Castigate》
2《きらめく願い/Glittering Wish》

3《草むした墓/Overgrown Tomb》
3《寺院の庭/Temple Garden》
3《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
2《神無き祭殿/Godless Shrine》
2《宝石鉱山/Gemstone Mine》
1《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
1《地平線の梢/Horizon Canopy》
1《低木林地/Brushland》
3《森/Forest》
1《平地/Plains》
1《沼/Swamp》
1《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》

Sideboard
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
2《踏み吠えインドリク/Indrik Stomphowler》
1《狩り立てられた恐怖/Hunted Horror》
1《裂け目掃き/Riftsweeper》
1《酷評/Castigate》
1《オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova》
1《制圧の輝き/Glare of Subdual》
1《調和スリヴァー/Harmonic Sliver》
1《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff》
1《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》
1《夜明けの集会/Congregation at Dawn》

-----------------

*** 4th place ***

Sugimura Yoshiyasu

Main
4《裂け目の稲妻/Rift Bolt》
4《密林の猿人/Kird Ape》
4《炎の印章/Seal of Fire》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
2《硫黄の精霊/Sulfur Elemental》
4《黒焦げ/Char》
3《巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge》
3《焼け焦げたルサルカ/Scorched Rusalka》
4《瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan Mauler》
2《悪魔火/Demonfire》
4《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》

3《カープルーザンの森/Karplusan Forest》
1《怒りの穴蔵、スカルグ/Skarrg, the Rage Pits》
1《ケルドの巨石/Keldon Megaliths》
1《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》
5《山/Mountain》
7《森/Forest》
4《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》

Sideboard
3《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
2《死亡/Dead》
4《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》
2《帰化/Naturalize》
4《血染めの月/Blood Moon》

-----------------

*** 5th place ***

Nakada Naoki

Main
1《深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow》
3《本質の管理人/Essence Warden》
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
4《根の壁/Wall of Roots》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
4《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter》
1《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》
1《石覆い/Stonecloaker》
1《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff》
1《オルゾフの御曹子、テイサ/Teysa, Orzhov Scion》
2《墓所の勇者/Crypt Champion》
3《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》
1《オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova》
3《酷評/Castigate》
2《きらめく願い/Glittering Wish》
3《召喚の調べ/Chord of Calling》

4《寺院の庭/Temple Garden》
4《草むした墓/Overgrown Tomb》
2《神無き祭殿/Godless Shrine》
1《オルゾフの聖堂/Orzhov Basilica》
1《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary》
1《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》
2《冠雪の森/Snow-Covered Forest》
1《冠雪の平地/Snow-Covered Plains》
1《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp》
1《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
1《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
1《宝石鉱山/Gemstone Mine》
1《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》

Sideboard
4《虚空の力線/Leyline of the Void》
1《裂け目掃き/Riftsweeper》
1《シミアの死霊/Shimian Specter》
1《酷評/Castigate》
1《調和スリヴァー/Harmonic Sliver》
1《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff》
1《オルゾフの御曹子、テイサ/Teysa, Orzhov Scion》
1《夜明けの集会/Congregation at Dawn》
1《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》
1《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》
1《制圧の輝き/Glare of Subdual》
1《罪+罰/Crime/Punishment》

-----------------

*** 6th place ***

Oonishi Tatsuya

Main
4《ラノワールの助言者/Llanowar Mentor》
3《緑探し/Greenseeker》
4《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》
4《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》
4《バザールの大魔術師/Magus of the Bazaar》
2《炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot》
4《ナルコメーバ/Narcomoeba》
1《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》
4《よりよい品物/Greater Good》
4《黄泉からの橋/Bridge from Below》
3《戦慄の復活/Dread Return》
3《壌土からの生命/Life from the Loam》

4《繁殖池/Breeding Pool》
2《草むした墓/Overgrown Tomb》
2《湿った墓/Watery Grave》
1《安息の無い墓、スヴォグトース/Svogthos, the Restless Tomb》
3《地平線の梢/Horizon Canopy》
3《森/Forest》
2《島/Island》
2《沼/Swamp》
1《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》

Sideboard
4《狂乱病のもつれ/Delirium Skeins》
3《計略縛り/Trickbind》
3《原基の印章/Seal of Primordium》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
1《安息の無い墓、スヴォグトース/Svogthos, the Restless Tomb》

-----------------

*** 7th place ***

Seto Masakazu

Main
4《大いなるガルガドン/Greater Gargadon》
4《焼け焦げたルサルカ/Scorched Rusalka》
4《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
4《時代寄生機/Epochrasite》
4《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》
4《硫黄の精霊/Sulfur Elemental》
4《炎の印章/Seal of Fire》
4《火山の鎚/Volcanic Hammer》
4《裂け目の稲妻/Rift Bolt》
4《黒焦げ/Char》

17《冠雪の山/Snow-Covered Mountain》
2《砂漠/Desert》
1《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》

Sideboard
3《血染めの月/Blood Moon》
4《ゲリラ戦術/Guerrilla Tactics》
4《灰の殉教者/Martyr of Ashes》
4《破壊放題/Shattering Spree》

-----------------

*** 8th place ***

Taniguchi Makoto

Main
2《憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Fury》
4《時代寄生機/Epochrasite》
4《神の怒り/Wrath of God》
2《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》
2《差し戻し/Remand》
2《永劫の年代史家/Aeon Chronicler》
4《宮廷の軽騎兵/Court Hussar》
2《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》
2《イゼットの印鑑/Izzet Signet》
2《アゾリウスの印鑑/Azorius Signet》
3《一瞬の瞬き/Momentary Blink》
4《稲妻のらせん/Lightning Helix》
4《稲妻の天使/Lightning Angel》

1《島/Island》
4《平地/Plains》
1《蒸気孔/Steam Vents》
2《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
4《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
2《宝石鉱山/Gemstone Mine》
4《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
4《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
1《軍の要塞、サンホーム/Sunhome, Fortress of the Legion》

Sideboard
1《憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Fury》
1《信仰の足枷/Faith’s Fetters》
4《解呪/Disenchant》
2《ヨツンの兵卒/Jotun Grunt》
2《アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IV》
3《砕岩を食うもの/Detritivore》
2《溶鉄の災難/Molten Disaster》

-----------------
そんなかんじで。

そうそう、おまけ。
http://www.remus.dti.ne.jp/~testing/mtg/2007_toukai_1_allcards.txt
#問を考えるのはデッキを考えるときと似ています。
#デッキを構築するときは、キーとなるカードを考え、それに関するカードを
#組み合わせていきます。問の場合は、それをルールに置き換えるだけです。
#キーとなるルールはCRでもFRでもUTRでもPGでも電波でもいいです。

今週末の日本選手権予選:

7/8(日)
東京2次 板橋区立ハイライフプラザ(東京都板橋区)
近畿2次 中央区民センター(大阪市中央区)
中国地区 福山市民参画センター(広島県福山市)
九州地区 城南市民センター(福岡県福岡市)

詳細はWofC公式まで。
http://www.wizards.com/default.asp?x=events/regionals/japan

なお、未定だった信越地区の日時・場所が決定しております。

・・・これで未定なのは東海2次の受付時間だけなのですが(汗
1次と同じなら、9時30分〜10時30分が受付時間となります。
確実なことは主催者に問い合わせますので、しばしお待ちを。

(追記)あと、おいら主催レガシー、C.B.L. 5th もあさって8日の日曜日に
開催いたします。《補充/Replenish》使いたいひとはかむかむ。

詳細はこっち参照。
http://www.remus.dti.ne.jp/~testing/mtg/eventindex.html


それでは今週の問題ー。

問1
かたならし(というのは嘘で、識者が引っかかるかどうかを試しているとも言える)○×。

「ある呪文や能力のテキストが、サブタイプ1語のみでオブジェクトを指定している場合、
 それは、常に『そのサブタイプを持つパーマネント』のみを指す。」

○か×か?

 
問2
日本選手権予選のことはきれいさっぱり忘れ、PTQの練習とばかりに
時のらせんブロック限定構築に興じる、プレイヤーAとB。

プレイヤーBは《黒き剣の継承者コーラシュ/Korlash, Heir to Blackblade》を
コントロールしており、数枚の《沼/Swamp》もある。

プレイヤーAは、裏向きの《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》を
表に返し、コピー先に《黒き剣の継承者コーラシュ》を選んだ。

しかし、プレイヤーAはサブタイプに「沼」を持つ土地を全くコントロールしていなかった。

B「そいつ・・・0/0だよな。」
A「でも、相打ちはできそうだよ。」

さて、Aのコピー《黒き剣の継承者コーラシュ》と、
Bの《黒き剣の継承者コーラシュ》はどうなるだろうか?


 
問3

私は《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》をコントロールしている。
対戦相手は《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》をコントロールしている。

私は自分の墓地にある《寺院の庭/Temple Garden》を、プレイしようとした。
できるならば、この《寺院の庭/Temple Garden》は、アンタップ状態で場に出したい。

さて、私はこの土地をアンタップ状態で場に出せるだろうか?
また、2ライフの支払いをしないといけないのだろうか?
それとも支払う必要はないのだろうか?
いずれにせよ、理由を含めて答えよ。


-----------------
そんなところで。
#週末は各所で日本選手権予選が行われていました。
#参加人数がちょっときにかかるところですが、
#デッキのメタ変遷は一息つくことをしらないようです。
#来週でいよいよ最後の週となりますけど・・・

あ、C.B.L. 5thのほうは21人の参加をいただきました。
デッキリストは明日にでも挙げます。

それでは先週の回答ー。

問1
かたならし○×。

「ある呪文や能力のテキストが、サブタイプ1語のみでオブジェクトを指定している場合、
 それは、常に『そのサブタイプを持つパーマネント』のみを指す。」

○か×か?


×

M;tGのルールには例外が存在する場合が多い。
これもその一つで、例外は「プロテクション(サブタイプ名)」の場合は、
そのサブタイプを持つパーマネントのみというわけにはいかない。

たとえば、プロテクション(ゴブリン)を持つクリーチャーは、
《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》がサイクリングされたときの誘発型能力の
対象に取られることは無い。この場合、パーマネントでないのにサブタイプ名のみで
機能していることになる。よって題意は間違い。

CR502.7a.も参照。

問2
日本選手権予選のことはきれいさっぱり忘れ、PTQの練習とばかりに
時のらせんブロック限定構築に興じる、プレイヤーAとB。

プレイヤーBは《黒き剣の継承者コーラシュ/Korlash, Heir to Blackblade》を
コントロールしており、数枚の《沼/Swamp》もある。

プレイヤーAは、裏向きの《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》を
表に返し、コピー先に《黒き剣の継承者コーラシュ》を選んだ。

しかし、プレイヤーAはサブタイプに「沼」を持つ土地を全くコントロールしていなかった。

B「そいつ・・・0/0だよな。」
A「でも、相打ちはできそうだよ。」

さて、Aのコピー《黒き剣の継承者コーラシュ》と、
Bの《黒き剣の継承者コーラシュ》はどうなるだろうか?


両方ともに墓地に置かれる。

状況起因効果のチェック時において、タフネスが0以下である(CR420.5b)
同名の伝説のパーマネントがある(CR420.5e)という効果が一つのイベントとして解決される。
いずれかが先であるというチェックは為されない。(CR420.3)

したがって、両方の《黒き剣の継承者コーラシュ》(一方はコピーであるが)は、
墓地に置かれることになる。

問3
私は《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》をコントロールしている。
対戦相手は《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》をコントロールしている。

私は自分の墓地にある《寺院の庭/Temple Garden》を、プレイしようとした。
できるならば、この《寺院の庭/Temple Garden》は、アンタップ状態で場に出したい。

さて、私はこの土地をアンタップ状態で場に出せるだろうか?
また、2ライフの支払いをしないといけないのだろうか?
それとも支払う必要はないのだろうか?
いずれにせよ、理由を含めて答えよ。


アンタップ状態で出すためには、2ライフを支払わないといけない。

《寺院の庭/Temple Garden》の文章にある「場に出るに際し〜」のくだりは、置換効果であり
場に出ることに影響を及ぼす。この効果は、場に存在するようになる時点でのコピー可能な
特性のみを参照する。それ以前の領域で受けていた効果や、場に出た後で影響を及ぼす効果
は考慮に入れない。(CR419.6i)

なので、墓地にあったときに《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》によって能力が
失われていたとしても、場に出る際の置換効果の影響は受けるので、これが場に出る際に
2ライフを支払うことができる。支払ったらアンタップで出るし、そうしなかったら
タップ状態で出る。

また、このCR項目は、場に《血染めの月/Blood Moon》がある場合の説明文にもなっている。
《血染めの月/Blood Moon》は、場に出た後で作用する効果なので、《寺院の庭/Temple Garden》
が場に出る際には考慮にいれない。よって、2ライフを支払うことができる。支払ったら
アンタップで出るし、そうしなかったらタップ状態で出、かつ、それは山である。

------------
そんなところで。
7月8日(日)に、C.B.L. 5th を行いました。
参加は21名で、スイス5回戦でした。

上位2〜4位までは12点だったので、本来なら3位までですが
今回は4位までのデッキリストを載せたいと思います。

それではお楽しみください。

全デッキリストは後日HOMEにて。

次回、C.B.L. 6th は8月5日(日)を予定しています。
東海道Vintageの裏といううわさもありますが。

-------------------
** WINNER **
Aoki Yasunori

Main
1《平地/Plains》
1《森/Forest》
1《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》
2《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
3《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4《Bayou》
4《Savannah》
4《Scrubland》

1《ジェラードの評決/Gerrard’s Verdict》
3《破滅的な行為/Pernicious Deed》
2《名誉回復/Vindicate》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
2《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
4《強迫/Duress》
1《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
3《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
3《ヨツンの兵卒/Jotun Grunt》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
4《永遠の証人/Eternal Witness》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》

Sideboard
2《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
3《幽体オオヤマネコ/Spectral Lynx》
1《真髄の針/Pithing Needle》
2《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
3《夜の戦慄/Dread of Night》
2《解呪/Disenchant》
2《クローサの掌握/Krosan Grip》

-----------------
** 2nd place **
Okamoto Kazuya

Main
4《Elvish Spirit Guide》
4《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
4《ほくちの壁/Tinder Wall》
4《野生の朗詠者/Wild Cantor》
4《土地譲渡/Land Grant》
4《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4《捨て身の儀式/Desperate Ritual》
4《炎の儀式/Rite of Flame》
4《煮えたぎる歌/Seething Song》
3《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
3《燃え立つ願い/Burning Wish》
4《金属モックス/Chrome Mox》
4《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》
4《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》
4《水蓮の花びら/Lotus Petal》

1《Taiga》
1《Bayou》

Sideboard
4《破壊放題/Shattering Spree》
1《落盤/Cave-In》
1《紅蓮地獄/Pyroclasm》
1《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
1《簡略化/Simplify》
1《冥府の教示者/Infernal Tutor》
1《強迫/Duress》
2《紅蓮破/Pyroblast》
3《赤霊破/Red Elemental Blast》

-----------------
** 3rd place **
Atsuta Jun’ichirou

Main
4《怨恨/Rancor》
4《炎の印章/Seal of Fire》
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《Chain Lightning》
2《火炎破/Fireblast》
4《ミシュラのガラクタ/Mishra’s Bauble》
4《モグの狂信者/Mogg Fanatic》
4《密林の猿人/Kird Ape》
4《スカイシュラウドの精鋭/Skyshroud Elite》
4《瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan Mauler》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》

4《Taiga》
4《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
3《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
2《不毛の大地/Wasteland》
2《冠雪の森/Snow-Covered Forest》
2《冠雪の山/Snow-Covered Mountain》

Sideboard
4《発展の代価/Price of Progress》
3《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
4《乱暴+転落/Rough/Tumble》
4《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》

-----------------
** 4th place **
Laurent Fleury

Main
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
11《島/Island》

1《金属モックス/Chrome Mox》
4《覚醒の兜/Helm of Awakening》
4《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
4《思考停止/Brain Freeze》
3《未来予知/Future Sight》
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《血清の幻視/Serum Visions》
3《衝動/Impulse》
1《嘘か真か/Fact or Fiction》
4《Force of Will》
3《差し戻し/Remand》
3《対抗呪文/Counterspell》
2《相殺/Counterbalance》
1《残響する真実/Echoing Truth》

Sideboard
4《青霊破/Blue Elemental Blast》
4《基本に帰れ/Back to Basics》
2《誤った指図/Misdirection》
1《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
1《道化の帽子/Jester’s Cap》
1《残響する真実/Echoing Truth》
1《急流/Rushing River》
1《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall》

-----------------

おまけ)
今日のMaGoの記事で、オラクルの修正とCRの修正が入っております。
本文自体は無いので細かいことはわかりませんが、微妙に替わる模様。

http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/feature/412a

訳はたぶん他の人のほうが詳しそうなので、そっちを参照してください。
おいらの知りたいのは細かいほうです。(ぅぇ

Friday Magic Quiz. [07-24]

2007年7月13日
#今週末は日本選手権予選の最終週であり、
#10版リリースパーティの週末でもあります。
#残念ながら天候は芳しくないようですが、
#身体にはくれぐれもお気をつけて出かけるようにしてください。

でないと、今の私のようにお腹を壊します。(ぇ?

今週のイベント:

7月14日(土)
・10版リリースパーティ(店舗イベント)

7月15日(日)
・10版リリースパーティ(店舗イベント)
・日本選手権予選
  関東/千葉  市川市勤労福祉センター(千葉県市川市)

7月16日(祝)
・日本選手権予選
  北海道地区  ちえりあ(北海道札幌市)
  信越 地区  メッセピア(新潟県三条市)
  関東/神奈川 エポック中原(神奈川県川崎市)
  東海2次岡崎  岡崎市竜美丘会館(愛知県岡崎市)

それでは今週の問題ー

問1
かたならし○×。

「『呪文タイプ』とは、スタック上にある呪文のタイプ・・・ソーサリーや
インスタントやクリーチャー等のことを指す。」

○か×か?

 
問2

時のらせん構築が意外に面白くて10版を買い損ねたプレイヤーAとB。
まあそんな二人の小ネタはおいといて、2人の勝負をみてみよう。

プレイヤーBは、プレイヤーAがオーナーである《時代寄生機/Epochrasite》を
《占有/Take Possession》でコントロールを奪っている。

この《時代寄生機/Epochrasite》が、《古えの遺恨/Ancient Grudge》で破壊された。

さて、
墓地に置かれた《時代寄生機/Epochrasite》を取り除いて、待機状態
(=時間カウンターを置かれた状態で待機を持つ)にできるのはプレイヤーAとBのいずれか?
また、そうした場合、待機能力によってこの《時代寄生機/Epochrasite》をプレイできるのは
プレイヤーAとBのどちらであるか?


 
問3

場には私のコントロールする《灰色熊/Grizzly Bears》がある。
次の私のターン、私は《悪人に休息なし/No Rest for the Wicked》をプレイし、
その後に《極楽鳥/Birds of Paradise》をプレイした。

このターン終了時に、対戦相手は《硫黄破/Sulfurous Blast》をプレイした。
私の2体のクリーチャーはあえなく破壊されてしまったが、
私はここで《悪人に休息なし/No Rest for the Wicked》の起動型能力をプレイした。

私の手札に戻ってくるクリーチャーはどうなるか?

ヒント)この試合は2007年7月13日の金曜日に行われました。

---------------
いつものように、回答は週明けにでも。
2007 JP Regional Qualifier Toukai #2 Top 4 decklists.
7月16日(祝)に岡崎市竜美丘会館で行われました、
日本選手権東海地区予選#2は、72名の参加をいただきました。

スイスラウンドは規定の8回戦を行い、その結果の
上位4名が日本選手権本戦の出場権利を獲得しております。

以下にプレイヤーの氏名とデッキリストを掲載します。

最終順位:

1 Tamura Ryou 21p 57.50%
2 Yamaguchi Satoshi  19p 63.75%
3 Kawakami Hiroshi  19p 53.49%
4 Yamada Ryuuichirou  19p 52.42%

-----------------------------------------------

*** 1st place ***

Tamura Ryou

Main
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
4《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter》
4《召喚の調べ/Chord of Calling》
3《本質の管理人/Essence Warden》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
3《墓所の勇者/Crypt Champion》
3《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》
2《深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow》
4《根の壁/Wall of Roots》
2《きらめく願い/Glittering Wish》
3《酷評/Castigate》
1《オルゾフの御曹子、テイサ/Teysa, Orzhov Scion》
1《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》

3《草むした墓/Overgrown Tomb》
1《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》
1《平地/Plains》
2《宝石鉱山/Gemstone Mine》
2《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
1《低木林地/Brushland》
1《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
4《寺院の庭/Temple Garden》
1《神無き祭殿/Godless Shrine》
2《地平線の梢/Horizon Canopy》
2《森/Forest》
2《オルゾフの聖堂/Orzhov Basilica》

Sideboard
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
1《オルゾフの御曹子、テイサ/Teysa, Orzhov Scion》
1《調和スリヴァー/Harmonic Sliver》
1《夜明けの集会/Congregation at Dawn》
1《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff》
1《裂け目掃き/Riftsweeper》
1《酷評/Castigate》
1《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》
1《制圧の輝き/Glare of Subdual》
1《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》
1《債務者の弔鐘/Debtors’ Knell》
1《シミアの死霊/Shimian Specter》

-----------------
*** 2nd place ***
Yamaguchi Satoshi

Main
2《永劫の年代史家/Aeon Chronicler》
1《塩水の精霊/Brine Elemental》
1《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》
4《差し戻し/Remand》
4《強迫的な研究/Compulsive Research》
4《ディミーアの印鑑/Dimir Signet》
3《連合の秘宝/Coalition Relic》
1《殺戮の契約/Slaughter Pact》
1《否定の契約/Pact of Negation》
3《滅び/Damnation》
1《砕岩を食うもの/Detritivore》
1《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》
1《トリスケラバス/Triskelavus》
1《地底街の手中/Clutch of the Undercity》
1《悪魔火/Demonfire》
2《神秘の指導/Mystical Teachings》
1《呪文の噴出/Spell Burst》
1《入念な考慮/Careful Consideration》
2《撤廃/Repeal》

3《ウルザの鉱山/Urza’s Mine》
3《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant》
3《ウルザの塔/Urza’s Tower》
3《トレイリア西部/Tolaria West》
1《蒸気孔/Steam Vents》
1《アカデミーの廃墟/Academy Ruins》
1《ウルザの工廠/Urza’s Factory》
1《ディミーアの水路/Dimir Aqueduct》
2《戦慄艦の浅瀬/Dreadship Reef》
4《湿った墓/Watery Grave》
2《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
1《冠雪の島/Snow-Covered Island》

Sideboard
1《砕岩を食うもの/Detritivore》
1《滅び/Damnation》
4《死の印/Deathmark》
2《迫害/Persecute》
1《古えの遺恨/Ancient Grudge》
2《計略縛り/Trickbind》
1《根絶/Extirpate》
1《殺戮の契約/Slaughter Pact》
1《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
1《消えない賛歌/Haunting Hymn》

-----------------
*** 3rd place ***
Kawakami Hiroshi

Main
4《滅び/Damnation》
4《ディミーアの印鑑/Dimir Signet》
4《ディミーア家の護衛/Dimir House Guard》
2《迫害/Persecute》
3《撤廃/Repeal》
4《強迫的な研究/Compulsive Research》
1《砕岩を食うもの/Detritivore》
4《永劫の年代史家/Aeon Chronicler》
2《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》
1《隆盛+下落/Rise/Fall》
3《堕落の触手/Tendrils of Corruption》
4《黒き剣の継承者コーラシュ/Korlash, Heir to Blackblade》

1《ウルザの工廠/Urza’s Factory》
2《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
3《血の墓所/Blood Crypt》
4《湿った墓/Watery Grave》
1《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
1《山/Mountain》
2《島/Island》
10《沼/Swamp》

Sideboard
3《死の印/Deathmark》
2《絞殺の煤/Strangling Soot》
2《最後の喘ぎ/Last Gasp》
4《根絶/Extirpate》
2《砕岩を食うもの/Detritivore》
1《迫害/Persecute》
1《悪夢の虚空/Nightmare Void》

-----------------
*** 4th place ***
Yamada Ryuuichirou

Main
4《睡蓮の花/Lotus Bloom》
3《彩色の星/Chromatic Star》
4《ヨツンの兵卒/Jotun Grunt》
4《手練/Sleight of Hand》
4《危険な研究/Perilous Research》
4《差し戻し/Remand》
2《撤廃/Repeal》
4《炎の儀式/Rite of Flame》
4《煮えたぎる歌/Seething Song》
4《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
3《記憶の点火/Ignite Memories》
3《にやにや笑いのイグナス/Grinning Ignus》

4《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
4《蒸気孔/Steam Vents》
4《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
2《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
2《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
1《島/Island》

Sideboard
3《計略縛り/Trickbind》
3《憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Fury》
3《無知の喜び/Ignorant Bliss》
3《激浪のこそ泥/Riptide Pilferer》
3《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
#信越地区予選は新潟県中越沖地震により中止になったそうで。
#スタッフやプレイヤーの皆さんに怪我が無かったのが幸いです。
#被害にあわれた地方の、一刻も早いライフラインの確保と復旧を
#願ってやみません。

8月12日に延期されて開かれるとか。>信越予選
詳しくは公式サイトへ。

さて、9版とはそろそろおさらばです。
今週末からはいよいよ10版入りのスタンダードとなり、
メタがくるっと回るかもしれませんよ。

新ブロック、ローウィンに関する情報もちらほら出ていますが、
それは詳しい記事を書いている方が他にもおりますので、
ここではとりあげません。

 
それでは先週の回答ー。

問1
かたならし○×。

「『呪文タイプ』とは、スタック上にある呪文のタイプ・・・ソーサリーや
インスタントやクリーチャー等のことを指す。」

○か×か?


×

クリーチャータイプといえば、クリーチャーカードのサブタイプを指す。
同様に、呪文タイプといえば、インスタントやソーサリーのサブタイプを指す。
今のところ存在する呪文タイプは「秘儀(Arcane)」のみである。

 
問2
時のらせん構築が意外に面白くて10版を買い損ねたプレイヤーAとB。
まあそんな二人の小ネタはおいといて、2人の勝負をみてみよう。

プレイヤーBは、プレイヤーAがオーナーである《時代寄生機/Epochrasite》を
《占有/Take Possession》でコントロールを奪っている。

この《時代寄生機/Epochrasite》が、《古えの遺恨/Ancient Grudge》で破壊された。

さて、
墓地に置かれた《時代寄生機/Epochrasite》を取り除いて、待機状態
(=時間カウンターを置かれた状態で待機を持つ)にできるのはプレイヤーAとBのいずれか?
また、そうした場合、待機能力によってこの《時代寄生機/Epochrasite》をプレイできるのは
プレイヤーAとBのどちらであるか?


待機状態にするのはプレイヤーB。(ただし強制である)
待機能力によってプレイできるのはプレイヤーA。


《時代寄生機/Epochrasite》が場から墓地に置かれることにより誘発する能力の
コントローラーは、場にあったときのコントローラーと一致する。
つまり、この誘発型能力はプレイヤーBがコントロールしている。
文章に「may/してもよい」という記述が無いため、Bは可能ならば必ず《時代寄生機》を
墓地から、時間カウンターが3個置かれた状態で取り除かないといけない。

さて、こうしてゲーム外領域に置かれた《時代寄生機》は待機を持ち、誘発型能力が
誘発するのだが、どちらのアップキープ・ステップの開始時に誘発するのだろうか?

この場合は《時代寄生機》のオーナーである、プレイヤーAのアップキープ・ステップである。

場、スタック以外の領域にあるオブジェクトには、コントローラーは存在しない。
コントローラーを持たないオブジェクトのコントローラーを参照する場合には、
代わりにそのオーナーを用いることになる。
(CR用語集:コントロール、コントローラー/Control/Controller)

《時代寄生機》はゲーム外領域にあり、このコントローラーは存在しない。
なので、この場合は変わりにオーナーを用いるので、待機能力のコントローラーは
プレイヤーAとなる。

 
問3
場には私のコントロールする《灰色熊/Grizzly Bears》がある。
次の私のターン、私は《悪人に休息なし/No Rest for the Wicked》をプレイし、
その後に《極楽鳥/Birds of Paradise》をプレイした。

このターン終了時に、対戦相手は《硫黄破/Sulfurous Blast》をプレイした。
私の2体のクリーチャーはあえなく破壊されてしまったが、
私はここで《悪人に休息なし/No Rest for the Wicked》の起動型能力をプレイした。

私の手札に戻ってくるクリーチャーはどうなるか?


《灰色熊》と《極楽鳥》の両方が戻ってくる。

《悪人に休息なし/No Rest for the Wicked》のオラクルは10版リリースにより改訂された。

[改訂前]
Sacrifice No Rest for the Wicked: Return to your hand all creature cards put
into your graveyard from play since the beginning of the turn.

[改訂後]
Sacrifice No Rest for the Wicked: Return to your hand all creature cards that
were put into your graveyard from play this turn.

特に機能変更は無いのだが、実は本来の印刷されたテキストにより近くなっている。
改訂前の文章では、「ターンの開始時に場にあったクリーチャーで〜」とでも
誤読しやすかったのだろうか。実際にこのような質問を受けたのだが、
私はそう読むことはできなかった。

FMQにこの問題を出したのは、皆さんの反応を見たかったのである。
改訂前のオラクルを読んで、そういう理解の仕方があるのだろうか?
私には先入観があるので、ちょっとわからない。

改訂後のオラクルはすっきりしていてわかりやすい。
10版で使われるかどうかは、まあ、様子をみましょうか。

--------------------
そんな感じで。

明日はCR改訂要約と、オラクル変更部分をざっくり。
10版リリースによる総合ルール(CR)と、オラクルの変更が行われています。
即時適用されるので注意してください。

例によって要点とか気になったところをざっくりと紹介します。

日本語版はナモナモしましょ。

---------------------------------------
注)CR更新箇所の種類

(新規):完全に新規の項目番号です。かつて無くなっていたものも含みます。

(変更):旧ver.から内容が変わった項目です。リバーサルもここに含まれます。

(修整):旧ver.から文章や単語が変更された項目です。内容は微妙に変わっているかも。

(追記):旧ver.に文章が追加された項目です。内容は変わりません。

注2)ここに書いてあるのが更新の全てではありません。
   筆者が内容的に自明と思ったものや、微妙な言い回しの変更などは
   ここには書いていません。判断は常に最新版のCR本体を参照してください。
---------------------------------------

CR101.4a、4b (新規)
  多人数戦における「フリー・マリガン」ルールが書き加えられました。
  これに伴い、旧CR101.4aに書かれていた双頭巨人戦のマリガン・ルールは
  CR101.4bと項目番号が書き換えられています。

CR101.5(修整)
  全てのプレイヤーが開始時の手札を決定してから、《虚空の力線》等の
  ゲーム開始時にプレイしてよいカードを、プレイできるということが
  明記されました。

CR101.6、6a、6b(新規)
  先手を取ったプレイヤーが第1ターンを開始するということが別項目でかかれました。
  CR101.6a、6bはそれぞれ旧101.5a,5bと同内容です。

CR104.6(新規)
  未来予知のカードでタイムシフト・カード(新枠)に書かれている、左上隅のアイコン
  に関する説明文が入りました。ゲーム中にはこのアイコンは意味を持ちません。

CR216.2(修整)
  カードの裏模様がM;tGのそれであったり、パックから出てきたとしても、
  トークン(として使うカード)はカードではありません。言い回しが変更されました。
  これは10版のパックからはトークンが出てくるようになったためです。

CR217.5a(追記)
  通常、パーマネントのコントローラーは、そのカードにより近いプレイヤーの傍に
  あるものですが、いくつかのカードは他のプレイヤーの傍に置かれることが追記されました。
  《精神の占有/Psychic Possession》などがそれにあたります。

CR308.4(変更)
  攻撃クリーチャーが1体も指定されない場合、即座に攻撃クリーチャーステップは
  終了していましたが、これは撤廃されました。ブロック・クリーチャー指定ステップと
  戦闘ダメージ・ステップは飛ばされることに変わりはありません。

CR310.4(追記)
  戦闘ダメージが解決されたあと、「戦闘ダメージの割り振り」というオブジェクトは
  スタックから取り除かれ消滅することが追記されました。

CR413.2i(追記)
  能力の解決の最終段階として、それはスタックから取り除かれて消滅することが
  追記されました。

CR502.11b, 11c(修整)
  他の〜とのバンドの文章メタ形式が、他の[クリーチャー・タイプ]から、
  他の[性質/quality]に変わりました。
  これでLegendsに収録されているアンコモン土地はすっきりすることになります。
  変更前までは、オラクルの意味は通りますが、テンプレートに則していませんでした。

CR503.10(追記)
  コピー呪文のオーナーは、そのコピー呪文を作成したコントローラーと一致する
  ことが追記されました。

CR506.1a(新規)
  旧506.1の内容とほぼ同じですが、サブゲームはメインゲームとは完全に別なゲームで
  あると明記されました。

CR506.1b(新規)
  メインゲームとサブゲームは互いに効果や事象の影響はありません。
  ただし、サブゲームを作成した効果自体は、他のゲームに影響を与えます。
  たとえば、サブゲームの勝利もしくは敗北は、サブゲームを作成したメインゲームの
  効果に何かしらの影響を与えます。

CR506.2(変更)
  サブゲームが開始される際に、新しい各ゲーム領域のセットが作成されます。
  それぞれのプレイヤーは、メインゲームのライブラリーをサブゲームのライブラリーに
  移動し、それをシャッフルします。メインゲームの他の領域のカードは、サブゲームの
  各領域とは何の関係もありません。無作為に先攻・後攻を決めた後は、CR101に従い
  サブゲームを開始します。

CR506.3(変更)
  サブゲームにおいては、デッキの枚数に関するルールは無視されます。
  (60枚以上でなくてはならない、等)ただし、サブゲーム開始時に7枚引けない
  ようなデッキ枚数であった場合、たとえマリガンを行ったとしても、状況起因効果の
  チェック時にそのプレイヤーは敗北します。

CR506.4a(新規)
  いくつかのカードはゲームの外部から影響を及ぼすことがある。
  カードがメインゲームからサブゲームに移動することによって、メインゲームでの
  領域移動による誘発型能力が誘発した場合、それはメインゲームで誘発するが、
  スタックに積まれるのはメインゲームが再開された後である。

CR506.5(変更)
  サブゲーム終了時、どのプレイヤーも、自分の所有するオブジェクトでサブゲームに
  持って来られたものすべてをメインゲームのライブラリーに置き、シャッフルする。
  サブゲームの「ゲーム外領域」にあるカードも含まれ、これらもメインゲームの
  ライブラリーに置き、シャッフルする。これは以前のルールからの変更である。
  これにより、サブゲームで待機したカードはメインゲームに戻る際にライブラリーの
  中に入ることになりました。某デッキを使用している人には誠に悲しいお知らせです。

CR600.5(新規)
  多人数プレイにおけるフリー・マリガンが明記されました。

クリーチャー・タイプ一覧:
  (絶滅)Martyr、Wasp
  (新種)Homunculus、Masticore、Metathran

----------------------------------------------
ここからはオラクルの変更です。

注目すべきものには注釈をつけていますが、
修整が軽微でゲームに支障をきたさないものについてはとりあげません。

《セファリッドの警官/Cephalid Constable》
  Xという表記ではなくなりました。機能変更はありません。

《キマイラ杖/Chimeric Staff》
  クリーチャーになった時のサブタイプがConstructになりました。

《サルディアの巨像/Colossus of Sardia》
  クリーチャー・タイプがGolemになりました。
  アップキープ時にアンタップする能力が、誘発型能力から起動型能力になりました。
  したがって、マナさえあれば何度でもアンタップできます。

《残酷な詐欺師/Cruel Deceiver》
《猛毒の牙/Venomous Fangs》
  Deathtouchを得るようになりました。

《フェアリーの集会場/Faerie Conclave》
  クリーチャーになった時のサブタイプがFaerieになりました。

《近づきがたい監視塔/Forbidding Watchtower》
  クリーチャーになった時のサブタイプがSoldierになりました。

《ギトゥの宿営地/Ghitu Encampment》
  クリーチャーになった時のサブタイプがWarriorになりました。

《映像の造形者/Imagecrafter》
《霧衣の突然変異/Mistform Mutant》
《標準化/Standardize》
  クリーチャー・タイプとして壁(Wall)が選べなくなりました。
  より印刷テキストに近くなりました。

《Land Cap》
《Lava Tubes》
《River Delta》
《Timberline Ridge》
《Veldt》
  これらのアイス・エイジの土地は、ただ単に次のアンタップ・ステップに
  起きなくなっていただけでしたが、印刷されたテキストに準じたものにもどりました。
  タップするとマナを出すとともに、Depletionカウンターが置かれます。

《Natural Selection》
  プレイヤーを対象に取るようになりました。

《Norritt》
  2番目の起動型能力で対象に取れるクリーチャーは、
  「アクティブ・プレイヤーがこのターンの開始時よりコントロールしている、
  壁でないクリーチャー」になりました。
  (今までは、どんなクリーチャーでも対象に取れました)

《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》
  生贄にささげる効果は、場に出たときの誘発型能力になりました。
  エターナルプレイヤーの皆さんは張り切ってください。

《真髄の針/Pithing Needle》
《虚無石のガーゴイル/Nullstone Gargoyle》
  発生源(Source)の起動型能力を禁止するようになりました。
  これにより、カードでないトークンやコピーであっても、起動できません。

《産卵池/Spawning Pool》
  クリーチャーになった時のサブタイプがSkeletonになりました。

《蜂の巣/The Hive》
  出てくるトークンは名前が「Wasp」で、サブタイプは「Insect」になりました。

《樹上の村/Treetop Village》
  クリーチャーになった時のサブタイプがApeになりました。


☆クリーチャー・タイプまとめて

《祖神に選ばれし者/Ancestor’s Chosen》 Human 追加。
《隆盛なるエヴィンカー/Ascendant Evincar》 Vampire 追加。
《ピット・ファイター、カマール/Kamahl, Pit Fighter》 Human 追加。
《キイェルドーの近衛隊/Kjeldoran Royal Guard》 Human 追加。
《カマキリ・エンジン/Mantis Engine》 Insect 追加。(造物なのにね)
《力の織り手/Might Weaver》 Human 追加。
《マローの魔術師モリモ/Molimo, Maro-Sorcerer》 Elemental 追加。
《遊牧の民の神話作家/Nomad Mythmaker》 Human Nomad 追加。
《憤怒の織り手/Rage Weaver》 Human 追加。
《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore》 Masticore 追加。
《空の織り手/Sky Weaver》 Metathran 追加。
《不動の守備兵/Steadfast Guard》 Human 追加。
《ヴィーアシーノの砂漠の斥候/Viashino Sandscout》 Scout 追加。
《若年の騎士/Youthful Knight》 Human 追加。
《アカデミーの研究者/Academy Researchers》 Human 追加。
《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》 Wizard 追加。
《革命家チョー=マノ/Cho-Manno, Revolutionary》 Human 追加。
《宿命のネクロマンサー/Doomed Necromancer》 Human 追加。
《憎悪の織り手/Hate Weaver》 Zombie 追加。
《Icatian Priest》 Human 追加。
《巨大戦車/Juggernaut》 Juggernaut 追加。
《薄暮の騎士/Knight of Dusk》 Human 追加。
《Loyal Sentry》 Human 追加。
《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter》 Rouge 追加。
《魂の織り手/Spirit Weaver》 Human 追加。
《星明かりの発動者/Starlight Invoker》 Human 追加。
《真実の信仰者/True Believer》 Human 追加。

《宝捜し/Treasure Hunter》 Townsfolk から Human になりました。

《エルフのチャンピオン/Elvish Champion》
《ゴブリンの王/Goblin King》
《アンデッドの王/Lord of the Undead》
 以上3体は Lord では無くなりました。

-------------------------------------
そんなところで。
#今日からいよいよ10版が構築戦にも使用できます。
#影響を受けるのがスタンダードとエクステンデッドのみとはいえ、
#デッキのメタが回るには十分な材料だと思います。
#信越予選、日本選手権予選が楽しみになってきました。

ところで今週末は東海でPTQバレンシアです。

 PTQバレンシア@東海

日時:7月22日(日)
フォーマット:時のらせんブロック構築。
場所:名古屋国際会議場。(いつもの港湾会館じゃないですよ!)
参加費:2000円
受付時間:09:30〜10:00(これも注意。10時30分では遅いですよー)

会場にはおいらもスタッフでいますので、見かけたら《従者/Squire》をください(げし

それでは今週の問題ー。

問1
かたならし○×。

「起動型のマナ能力は常に
『[コスト]:〜をマナ・プールに加える / add {hoge} to your mana pool』
という書式で表記される。」

○か×か?

 
問2

10版を剥いたときにトークンカードがあんまり出ない事に気づいた
プレイヤーAとBが、いつものゲームをしている。

プレイヤーAは《キマイラ杖/Chimeric Staff》の能力を起動し、5/5のクリーチャーにした。
プレイヤーBは、それに《突然の死/Sudden Death》をプレイした。
あわれ1/1になってしまった《キマイラ杖/Chimeric Staff》だが、プレイヤーAは
さらに起動型能力をプレイし、コストとして{4}を支払った。

さて、この《キマイラ杖/Chimeric Staff》のパワー/タフネスはいくつになるか?

 
問3

私は《サマイトの癒し手/Samite Healer》をコントロールしている。
対戦相手は《ラースの灼熱洞/Furnace of Rath》と、《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath》
をコントロールしている。

この状態で、対戦相手は《火葬/Incinerate》を私を対象にプレイした。
これに対応して、私は《サマイトの癒し手/Samite Healer》の能力を私を対象に向けて
プレイした。

私は《火葬》で何点のダメージをくらうだろうか?

----------------
いつものように、回答は週明けにでも。
7月22日に名古屋市国際会議場で行われたPTQバレンシアは、
73名の参加をいただきました。

スイス7回戦+シングルエリミネーション3回戦の結果、
Koike TakayukiさんがPTバレンシアの出場権を獲得しました。

トップ8のデッキリストを以下に紹介します。


*** WINNER ***

Koike Takayuki

Main
4《休眠スリヴァー/Dormant Sliver》
4《宝革スリヴァー/Gemhide Sliver》
4《火跡スリヴァー/Firewake Sliver》
4《遅延/Delay》
1《スリヴァー軍団/Sliver Legion》
1《調和スリヴァー/Harmonic Sliver》
4《熱狂スリヴァー/Frenetic Sliver》
4《双頭スリヴァー/Two-Headed Sliver》
4《悪性スリヴァー/Virulent Sliver》
4《召喚士の契約/Summoner’s Pact》
2《念動スリヴァー/Telekinetic Sliver》
2《奇声スリヴァー/Screeching Sliver》

4《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
4《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》
1《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》
4《宝石鉱山/Gemstone Mine》
3《森/Forest》
4《島/Island》
2《山/Mountain》

Sideboard
4《焦熱の裁き/Fiery Justice》
4《死亡+退場/Dead/Gone》
1《念動スリヴァー/Telekinetic Sliver》
1《調和スリヴァー/Harmonic Sliver》
1《平地/Plains》
4《爆裂+破綻/Boom/Bust》

--------------------
** Finalist **

Siraishi Ryo

Main
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《カヴーの捕食者/Kavu Predator》
4《裂け目掃き/Riftsweeper》
3《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter》
3《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》
3《獣群の呼び声/Call of the Herd》
4《死亡+退場/Dead/Gone》
4《秋の際/Edge of Autumn》
3《時間の孤立/Temporal Isolation》
3《焦熱の裁き/Fiery Justice》
2《グリフィンの導き/Griffin Guide》

4《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
4《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》
2《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
2《ラノワールの再生地/Llanowar Reborn》
2《宝石鉱山/Gemstone Mine》
1《地平線の梢/Horizon Canopy》
4《森/Forest》
1《山/Mountain》
3《平地/Plains》

Sideboard
4《十二足獣/Dodecapod》
2《硫黄の精霊/Sulfur Elemental》
3《雲を追うケストレル/Cloudchaser Kestrel》
3《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》
1《グリフィンの導き/Griffin Guide》
1《時間の孤立/Temporal Isolation》

--------------------

** Semifinalist **

Nakatani Hiroshi

Main
2《否定の契約/Pact of Negation》
4《一瞬の瞬き/Momentary Blink》
3《病的な出来事/Psychotic Episode》
4《戦慄の復活/Dread Return》
4《影武者/Body Double》
1《悲哀の化身/Avatar of Woe》
1《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》
3《憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Fury》
4《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite》
3《バザールの大魔術師/Magus of the Bazaar》
4《結ばれた奪い取り/Bonded Fetch》
4《コー追われの物あさり/Looter il-Kor》

2《宝石鉱山/Gemstone Mine》
1《平地/Plains》
4《沼/Swamp》
6《島/Island》
2《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
4《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
4《涙の川/River of Tears》

Sideboard
1《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》
3《根絶/Extirpate》
3《意志を曲げる者/Willbender》
4《滅び/Damnation》
4《黄泉からの橋/Bridge from Below》

--------------------
** Semifinalist **

Aridome Tomohiro

Main
4《取り消し/Cancel》
2《予感/Foresee》
4《滅び/Damnation》
3《入念な考慮/Careful Consideration》
2《永劫の年代史家/Aeon Chronicler》
1《トリスケラバス/Triskelavus》
2《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant》
2《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》
2《占有/Take Possession》
2《遅延/Delay》
1《絞殺の煤/Strangling Soot》
2《連合の秘宝/Coalition Relic》
4《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
2《神秘の指導/Mystical Teachings》
1《殺戮の契約/Slaughter Pact》
1《永遠からの引き抜き/Pull from Eternity》

4《戦慄艦の浅瀬/Dreadship Reef》
6《島/Island》
2《沼/Swamp》
1《アカデミーの廃墟/Academy Ruins》
4《涙の川/River of Tears》
2《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
1《トレイリア西部/Tolaria West》
4《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
1《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》

Sideboard
1《絞殺の煤/Strangling Soot》
1《殺戮の契約/Slaughter Pact》
1《根絶/Extirpate》
2《爆裂+破綻/Boom/Bust》
1《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1《永遠からの引き抜き/Pull from Eternity》
1《否定の契約/Pact of Negation》
3《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》
2《塩水の精霊/Brine Elemental》
1《吸収するウェルク/Draining Whelk》
1《消えない賛歌/Haunting Hymn》

--------------------

** quarterfinalist **

Itou Shougo

Main
4《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
4《連合の秘宝/Coalition Relic》
1《時間の孤立/Temporal Isolation》
3《占有/Take Possession》
1《殺戮の契約/Slaughter Pact》
1《否定の契約/Pact of Negation》
1《永遠からの引き抜き/Pull from Eternity》
2《神秘の指導/Mystical Teachings》
1《塵への帰結/Return to Dust》
1《入念な考慮/Careful Consideration》
4《予感/Foresee》
3《爆裂+破綻/Boom/Bust》
4《幕屋の大魔術師/Magus of the Tabernacle》
4《永劫の年代史家/Aeon Chronicler》
1《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite》

1《ウルザの工廠/Urza’s Factory》
1《トレイリア西部/Tolaria West》
1《溶鉄の金屑場/Molten Slagheap》
2《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
3《石灰の池/Calciform Pools》
3《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
4《平地/Plains》
6《島/Island》
2《沼/Swamp》
2《山/Mountain》

Sideboard
2《時間の孤立/Temporal Isolation》
1《殺戮の契約/Slaughter Pact》
1《永遠からの引き抜き/Pull from Eternity》
1《根絶/Extirpate》
2《呪文の噴出/Spell Burst》
1《絞殺の煤/Strangling Soot》
2《塵への帰結/Return to Dust》
1《消えない賛歌/Haunting Hymn》
2《荒廃の巨人/Desolation Giant》
1《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》
1《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite》

--------------------
** quarterfinalist **

Nakano Yoshitaka

Main
4《獣群の呼び声/Call of the Herd》
4《裂け目掃き/Riftsweeper》
4《セラの報復者/Serra Avenger》
3《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》
4《グリフィンの導き/Griffin Guide》
4《時間の孤立/Temporal Isolation》
2《狩りの興奮/Thrill of the Hunt》
4《秋の際/Edge of Autumn》

4《ラノワールの再生地/Llanowar Reborn》
4《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
4《平地/Plains》
1《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》
2《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
4《地平線の梢/Horizon Canopy》
4《森/Forest》

Sideboard
4《疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish》
4《太陽の槍/Sunlance》
2《狩りの興奮/Thrill of the Hunt》
2《鋸刃の矢/Serrated Arrows》
3《雲を追うケストレル/Cloudchaser Kestrel》

--------------------
** quarterfinalist **

Ueda Katsuya

Main
4《明日への探索/Search for Tomorrow》
4《根の壁/Wall of Roots》
4《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate》
3《神秘の蛇/Mystic Snake》
3《永劫の年代史家/Aeon Chronicler》
1《裂け目掃き/Riftsweeper》
4《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》
2《予感/Foresee》
2《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant》
2《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
2《神話送り/Spin into Myth》
2《塩水の精霊/Brine Elemental》
2《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit》
2《水深の予見者/Fathom Seer》

9《島/Island》
9《森/Forest》
1《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》
4《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》

Sideboard
2《占有/Take Possession》
2《原基の印章/Seal of Primordium》
2《応じ返し/Snapback》
2《呪文の噴出/Spell Burst》
2《裂け目掃き/Riftsweeper》
2《暗影の蜘蛛/Penumbra Spider》
3《鋸刃の矢/Serrated Arrows》

--------------------
** quarterfinalist **

Yoon Soo Han

Main
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《獣群の呼び声/Call of the Herd》
4《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate》
4《コー追われの物あさり/Looter il-Kor》
3《彩色の星/Chromatic Star》
4《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》
4《裂け目掃き/Riftsweeper》
3《応じ返し/Snapback》
4《心霊破/Psionic Blast》
4《遅延/Delay》

2《ラノワールの再生地/Llanowar Reborn》
1《宝石鉱山/Gemstone Mine》
4《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
1《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》
5《森/Forest》
9《島/Island》

Sideboard
4《根の壁/Wall of Roots》
3《塩水の精霊/Brine Elemental》
3《羊術/Ovinize》
3《取り消し/Cancel》
2《神秘の蛇/Mystic Snake》

--------------------
#週末は暑さと湿気でぐったりする天気の中、
#PTQバレンシア@名古屋のスタッフでした。
#当日に飛び入りで手伝ってくれたお二人に感謝します。
#正直、あんなに来るとは思いませんでした。orz

デッキは色々なものが見れて面白かったです。
延長に持ち込まれる試合が数多かったのも特徴ですかね。

それでは先週の回答ー。

問1
かたならし○×。

「起動型のマナ能力は常に
『[コスト]:〜をマナ・プールに加える / add {hoge} to your mana pool』
という書式で表記される。」

○か×か?


×

おいらが「常に」という言葉を使う場合は、大抵は例外の事項がある場合だったりする。
この問題もその一つで、そもそもマナ能力の定義にこのようなテンプレートの記載は無い。

ところが大多数の起動型能力は上のテンプレートに沿っている。

ではここで以下のカードを見てみよう。

  《倍化の立方体/Doubling Cube》
  {3}, {Tap}: Double the amount of each type of mana in your mana pool.

この能力はマナ能力である。
が、問題文にあるテンプレートとは異なっている。

そういうわけで答えは×。
反例を出した答えも良いが、CRに記載が無いことを示した回答はなお良い。

 
問2
プレイヤーAは《キマイラ杖/Chimeric Staff》の能力を起動し、5/5のクリーチャーにした。
プレイヤーBは、それに《突然の死/Sudden Death》をプレイした。
あわれ1/1になってしまった《キマイラ杖/Chimeric Staff》だが、プレイヤーAは
さらに起動型能力をプレイし、コストとして{4}を支払った。

さて、この《キマイラ杖/Chimeric Staff》のパワー/タフネスはいくつになるか?


4/4

《キマイラ杖/Chimeric Staff》の起動型能力による継続的効果も、
《突然の死/Sudden Death》による継続的効果も、同じ第6種に区別される。

また、この2つは

  ・特性定義能力ではない → 6a種ではない。
  ・カウンターの類ではない → 6c種ではない。
  ・修整を加える類の常在型能力によるものではない → 6d種ではない。
  ・パワー/タフネスを入れかえるものではない → 6e種ではない。

つまり、この2つの効果は共に6b種に分類され、それはタイムスタンプ順に適用される。
したがって、この《キマイラ杖/Chimeric Staff》は最終的に4/4になる。

6d種に関して間違った覚え方をしている人は意外に多い。

《聖なる力/Holy Strength》、《栄光の頌歌/Glorious Anthem》等は、
わかりやすい6d種の例だが、これを

「エンチャントからのパワー/タフネスの修正は6d種」

と覚えてしまうと、足元をすくわれることになる。

なぜか?

未来予知に収録されている、《流動石の抱擁/Flowstone Embrace》の効果を考えてみよう。
これはエンチャントであるが、これによる効果は第6b種か? それとも第6d種か?
答えはここでは示さないので、各自で考えること。

 
問3
私は《サマイトの癒し手/Samite Healer》をコントロールしている。
対戦相手は《ラースの灼熱洞/Furnace of Rath》と、《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s
Swath》
をコントロールしている。

この状態で、対戦相手は《火葬/Incinerate》を私を対象にプレイした。
これに対応して、私は《サマイトの癒し手/Samite Healer》の能力を私を対象に向けて
プレイした。

私は《火葬》で何点のダメージをくらうだろうか?


(おそらく普通は)6点。

《サマイトの癒し手/Samite Healer》の軽減効果、
《ラースの灼熱洞/Furnace of Rath》、《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath》の効果、
以上3つはすべて置換効果である。

複数の置換効果で適用をうけるときには、その影響を受けるオブジェクトをコントロール
しているプレイヤー、または影響を受けるプレイヤーがどれを適用するか決める。
(CR419.9a)

この場合、影響を受けるのは私自身なので、私が3つの置換効果を好きなように適用して
かまわない。一番ダメージが少なくなるのは、
  ・ダメージを1点軽減(《火葬》の3点→2点)
  ・ダメージを2倍(2点→4点)
  ・ダメージを+2(4点→6点)
と適用して、6点のダメージにする場合である。

もちろん、適用順を色々といじれば、もっとたくさんのダメージを食らう羽目になるが、
普通は自分に与えられるダメージは小さいほうが賢明なので、6点にするだろう。

--------------
そんなところで。
Metagame Clock.
ちょいとルールのお話とは違う方面の記事を。
個人的に面白いと感じた、メタ戦略の考え方を紹介する。

--------------------------
構築戦において、M;tGのデッキは、
大きく分けて3通りの古典的なタイプに分かれる。

 ・主にクリーチャーで殴り倒す「ビートダウン」
 ・カードの組み合わせで一気に勝利をもぎとる「コンボ」
 ・アドバンテージを第一に考え、優位性を保つ「コントロール」

この3つは互いに3すくみの関係にあり、ちょうどジャンケンのようになっている。
曰く、ビートダウン(グー)はコンボ(パー)に負け、コントロール(チョキ)に勝つ。
コンボ(パー)はコントロール(チョキ)に負け、ビートダウン(グー)に勝つ。
といった具合である。

しかし最近はこのデッキ・タイプに当てはまらないデッキが数多く出てくるようになった。
たとえば、上記3タイプのうち2つの属性を持つタイプがそれである。

 ・ビートダウン + コンボ
 ・コンボ + コントロール
 ・コントロール + ビートダウン

これだけではデッキの特性が見えてこない。
そこで、ジャンケンの理論と同様に、「○○のデッキを食えるのは××」という
ことを考えてみよう。

 1)ビートダウン < ボード・コントロール(中速)

まずビートダウンを考えよう。これを食えるデッキは、
場をコントロールする要素があるデッキである。
これらは「ボード・コントロール」と呼ばれる。

具体的には、集団除去の《神の怒り/Wrath of God》や、
高性能の単体除去《化膿/Putrefy》、もしくはビートダウンが苦手とする
いくらでも使いまわしのできる呪文を多用するデッキである。

クリーチャーを直接破壊することなく無力化する呪文なら
それでもこちらの部類に入る。《プロパガンダ/Propaganda》は良い例である。

 
 2)ボード・コントロール(中速) < コンボ

ではボード・コントロールを食えるデッキはなんだろうか?
場に生物が無くても勝てて、
対生物のカードが紙になるようなデッキといえば「コンボ」である。

このように、相性を考えるときには
「相手となるデッキに対抗する手段が多い」
または、「相手に入っているカードが無駄になることが多い」
ということから考えなくてはいけない。

 
 3)コンボ < コントロール(低速パーミッション)

ではコンボを食えるデッキとはなんだろうか?
コンボにはキーとなるカードが必ずあり、それを打ち消す・取り除くことによって
デッキを機能不全にしてしまうようなデッキを、コンボ・デッキは苦手としている。
つまり、カウンター(打ち消し・ライブラリー除去)呪文を中心に据えた「コントロール」に弱い。

最近のコントロールはパーミッションと呼ばれる打消し主体のものから、
ドロー呪文やマナ加速によって、アドバンテージを稼いで優位性を保ちつつ
大きいマナ・コストの呪文1〜2枚で勝利をつかむようなデッキが多く見られる。
(スタンダード環境では特に顕著である)

 
 4)コントロール(低速パーミッション) < アグロ・コントロール(テンポ)

さて一見弱点が無いように見えるコントロールだが、
その特性として、どうしても低速になりがちである。

そこでアドバンテージを取られない始めのターンのうちに
ダメージ・クロックを展開し、除去呪文は軽量の打ち消しで耐えるという
デッキが開発された。それがアグロ・コントロールである。

早いターンでの決着を想定しているため、テンポなどと呼ばれたりもするが
これは「tempo-advantage」という言葉と誤解される恐れもある。

 
 5)アグロ・コントロール(テンポ) < ビートダウン

そのアグロ・コントロールだが、クリーチャーと打ち消し呪文の2面性を
持っているため、どうしても生物の質が落ちてしまう。
そのため、本質的にビートダウンには相性がわるい。

軽量の打ち消し呪文も、ビートダウンに対してはあまり良い影響をもたらさない。

--------------------------------------------------

これでデッキ・タイプがぐるっと一回りした。
これら5つのデッキタイプを、時計のように円の周りに配置したものが、
「メタ・クロック」(Metagame Clock)である。

(* 記事トップの図参照)

メタ・クロックは通常の時計と同じく、時計回りに見ることができる。
メタの変遷は、現在メジャーなデッキタイプから始まり、それから順次
それらを『食える』デッキへと変遷していく。
たとえば、現在優勢なのがビートダウンであれば、次の時間は
ボード・コントロールのデッキへと変遷していくのである。

-------------------------------------------------

では、メタ・クロックを具体的に見てみよう。
9版環境下のスタンダード(第9版+コールドスナップ+RAVブロック+TSPブロック)
での主だったデッキを分類する。

 ・イゼットトロン(コントロール)
 ・青黒コントロール(コントロール)
 ・ナルコブリッジ(コンボ)
 ・プロジェクトX(ビートダウン(注1))
 ・コラーシュ黒単(アグロ・コントロール)
 ・グルールビート(ビートダウン)
 ・赤単スライ(ビートダウン)
 ・白緑赤ズー(ビートダウン)
 ・ソーラーフレア(ボード・コントロール)
 ・赤白青トリコロール(ボード・コントロール)
 ・ドラゴンストーム(コンボ)
 ・オルゾフコントロール(ボード・コントロール)
 ・メガハンデス(アグロ・コントロール)

(注1)プロジェクトXは基本はビートダウンだが、コンボ要素が含まれている。
    便宜上、ビートダウンとする。

分類はややイイカゲンなのをお許し願いたい。
デッキの細部はプレイヤーの調整によって異なるので、
一概にそうともいえないものも含まれている。

これらをメタ・クロックに入れていこう。
00分にビートダウンの代表デッキ・・・ここではグルールビート・・・を入れて、
あとは順次当てはめていく。ならべるのは大雑把でかまわない。

同じデッキ分類に当てはまるときは、前後のデッキ特性を見て考える。
たとえば、赤単ビートダウンよりも、白緑赤ズーのほうが
より「ボード・コントロール」デッキに近い。

当てはめた結果はトップの図のようになる。
さて、これをどう読めばよいだろうか。

-------------------------------------------
メタ・クロックの読み方は、基本的には自分の出ようとする大会を
良く知っておかなくてはならない。そして、そこでの過去のメタを読み、
それをメタ・クロックに当てはめ、「15分だけクロックを進める」のである。

5分類したデッキはそれぞれジャンケンのようになっているが、
実際のデッキはそのように綺麗に分類できない。
そこで、15分だけずらすと、ちょうどそれらの苦手となるデッキ分類を
指すようになる。これでメタを読めばよい。

-------------------------------------------

メタ・クロックは各自で調整ができる。
やり方は全く同じで、Tier1またはTier2のデッキを挙げて、
それらを5分類し、メタ・クロックに貼り付ければよい。

メタ・クロックはたまに歪むことがある。
5分類の中で明らかに弱いものがあるだろうし、
カードプールの関係でそのデッキタイプが組めない・組みにくいという
レギュレーションも確実に存在する。

たとえば、スタンダードでは「軽い打消し呪文」が少ないために、
アグロ・コントロールは組みにくい。

そうなると、勢力が少ないタイプの「15分前」のデッキを見ると、
そのレギュレーションにおいての暫定最強デッキが見つかる。
これによるメタ変遷もあるだろうし、新しいデッキを模索するプレイヤーは
このようなメタの読み方もできるだろう。

-------------------------------------------

来週の記事予告。
メタ論議は具体性に欠けることが多く、机上の空論になりがちなので、
次回は、筆者自身が10版のスタンダードについてメタ・クロックを書き、
それに基づいたデッキ構築と、その結果までをレポートする予定です。

というわけで来週の日曜日はBMに出没しますので、名古屋のみなさんはお手柔らかに。

-------------------------------------------
そんなところで。

Friday Magic Quiz. [07-26]

2007年7月30日

*金曜じゃないよ注意*
Diarynoteが金曜に落ちていましたので、upできなかった記事を掲載します。
出題記事は月曜日であり、回答は今週木曜に行う予定です。
今週は何も起きなければ、火曜か水曜にもう一本記事をあげる予定でいます。


#プレミア・イベントラッシュも一区切り。
#しかしPTQバレンシアは各所でおこなわれますし、
#夏の終わりには日本選手権本戦も予定されています。
#世界選手権でのレガシーの採用は、個人的には面白いと思ってます。

とりあえず次のレガシー(C.B.L. 6th)は8月5日。(ぼそ

あと、日本選手権本戦に行く方はがんばってください。
おいら自身は応援に行くことができませんゆえ。

それでは今週の問題ー。

問1
かたならしというか議論するべきお題のような○×。

「認定大会で、提出したデッキ・リストに、名前とDCI番号を書き忘れた。
 この場合、書き忘れという理由により、そのプレイヤーに罰則が与えられる。」

○か×か?

 
問2

10版のカードを見ているうちに、時のらせんブロックのレアが足りないことに気づいた
プレイヤーAとBが、いつものようにゲームをしている。

現在は、プレイヤーAのターンの戦闘フェイズである。

プレイヤーAが《グールの大群/Mass of Ghouls》を攻撃クリーチャーに選び、
プレイヤーBはこれを《ソーンウィールドの射手/Thornweald Archer》でブロックした。

ダメージの割り振りをスタックに積んだ後、それが解決される前に
プレイヤーBは、《一瞬の瞬き/Momentary Blink》を《ソーンウィールドの射手》にプレイした。

B「これで、《ソーンウィールドの射手》は消えてまた戻ってくるよな。」
A「うん。特に僕は何もしないよ。」
B「ダメージ解決してもいいかい?」
A「いいよ。」
B「じゃ、戦闘ダメージを解決してっと。その《グールの大群》も死んでくれや。」
A「へ? ああ、接死か。」

さて、Bの言い分は正しいか?
《グールの大群》は結局どうなるだろうか?


 
問3

+1/+1カウンターが3つ乗った《時代寄生機/Epochrasite》が、私のコントロール下で場にある。

3−1)
私は裏向けの《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》を表向きにし、
コピー先として《時代寄生機/Epochrasite》を選んだ。

さて、このコピー《時代寄生機》の上にのるカウンターはいくつか?

3−2)
さらに、私は手札から《ヴェズーヴァの多相の戦士》を表向きでプレイし、
場に出る際にコピー先として、先ほどの コピー《時代寄生機》 を選んだ。

さて、今出したこのクリーチャーの持つ、最終的なテキスト文を答えよ。

3−3)
この3体のクリーチャーは、対戦相手の《滅び/Damnation》で破壊された。

この3体はどのように処理されるか? 最善を尽くした場合で考えよ。

-------------------
回答は木曜日くらいに。

Metagame Clock : Practice

2007年7月31日
Metagame Clock : Practice
前の記事で、メタ・クロックについて書いた。
今回はそれを実践してみたので、レポートとしてお届けする。

いつもいつも上手くいくわけではないし、地域性もあるので
一概には言えないが、このような論理ガチガチのメタゲーム読みから
デッキを作成する手段もある、ということで。

ちなみに、筆者はプレイヤーとしては二流ですので、あんまり上手じゃないです。
レーティング1600台と言えばそれでよろしいでしょうかね。

----------------------------------------------------------

 1)9版→10版へのメタ・クロック修整

まずはメタ・クロックを修整しよう。

10版になって《ウルザの鉱山/Urza’s Mine》等のいわゆるウルザ土地が消え、
トロンデッキは存在ができなくなった。また、《煮えたぎる歌/Seething Song》の
消失により、ストームを稼ぐデッキで大量にマナが要るもの・・・すなわち
ドラゴンストームもその存在意義が薄くなっている。

この2つをメタ・クロックから消す。
消すことによって、コンボとコントロールの範囲を少し減らす。

そして、新環境で増えるのはビートダウンと、そのビートダウンを食える
ボードコントロールである。この2つの範囲を少し広げる。

こうしてメタ・クロックは10版対応になった。

(上の図参照。なお、10版対応の国別選手権結果を考慮する「前」である。)

 
 2)10版のメタ・クロックを読む

さて、出来上がったメタ・クロックを読んでみよう。
明らかに多いのはビートダウンとボードコントロールである。
勝ちを増やすのであれば、この2つを同時に食えるデッキタイプが適当である。

そこで、ビートダウンとボードコントロールを合わせた領域の真ん中に線を引き、
そこから15分(90度)時計を進める。そうすると、線はボードコントロールで
かつコンボ寄りの部分に移動をする。

(上の図の矢印と線を参照)

つまり、作成するデッキは「ボードコントロールで、コンボ要素のあるデッキ」となる。

 
 3)デッキの具体的な構想

さて、具体的なカードを見ていこう。
(ここからは私の個人的主観が多くなるので、一般論として見てはいけない。)

まずはコンボ要素を考えなくてはいけない。
ナルコブリッジのような、デッキのそれ自体がコンボをなすようなものではなく、
カード2枚の組み合わせで、勝ちをもぎ取れるようなものが良い。

そうしたところで10版で復帰したカードを眺めていると、
私の目に留まったのは《突撃の地鳴り/Seismic Assault》だった。
元々エターナルプレイヤーである私は、《壌土からの生命/Life from the Loam》を組み
合わせたコンボデッキに関する知識があったので、この2枚をコンボ・キーにすることにした。

次は色の組み合わせだが、赤と緑は決定として、場をコントロールするために白を選択した。
クリーチャーの質が良くなるのと、《壌土からの生命》と相性がよさそうな
《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》が採用できるからだ。

こうして、以下のようなデッキが出来上がった。


   Xth Meta-Clock soln. (Assault-Loam)

   メイン:
   4《根の壁/Wall of Roots》
   4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
   4《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》
   3《獣群の呼び声/Call of the Herd》

   4《壌土からの生命/Life from the Loam》
   3《突撃の地鳴り/Seismic Assault》
   3《神の怒り/Wrath of God》
   3《秋の際/Edge of Autumn》
   3《稲妻のらせん/Lightning Helix》
   2《調和/Harmonize》
   2《爆裂+破綻/Boom/Bust》
   3《連合の秘宝/Coalition Relic》

   4《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
   4《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
   2《寺院の庭/Temple Garden》
   2《地平線の梢/Horizon Canopy》
   3《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
   2《樹上の村/Treetop Village》
   2《宝石鉱山/Gemstone Mine》
   1《平地/Plains》
   1《森/Forest》
   1《山/Mountain》

   サイド:
   4《クローサの掌握/Krosan Grip》:何でも破壊
   1《塵への帰結/Return to Dust》:印鑑など用
   3《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》:対ナルコブリッジ
   2《溶鉄の災難/Molten Disaster》:準ダメージ
   3《秘教の処罰者/Mystic Enforcer》:対黒用
   1《神の怒り/Wrath of God》:追加用
   1《爆裂+破綻/Boom/Bust》:追加用


サイドはかなり適当に作ってある。
今から思うと、《塵への帰結/Return to Dust》ではなく、《破壊放題/Shattering Spree》
であるべきだったし、他の10版カードでもよかった。

 
  4)いざ実戦!

というわけでこのデッキを作成して、名古屋BMの10版記念パーティーに参加した。
20人ちょいではあったが、スイス5回戦で以下のような成績だった。

 
1回戦 対白青赤トリコロール(××−)
2回戦 対青黒ローグ・デッキ(○○−)
3回戦 対 プロジェクトX (○○−)
4回戦 対 幕屋コントロール(○×○)
5回戦 対赤緑グルールビート(○○−)

4勝1敗の4位という成績で終わった。

負けた試合は

1回戦1本目) 相手の《神の怒り/Wrath of God》で場が流されたあと後続が続かず。
1回戦2本目) 《爆裂+破綻/Boom/Bust》を丁寧に差し戻されて負け。
4回戦2本目) 相手の火力祭りに対して、こっちのライフ回復を全く引かず。

勝った試合のほとんどは《突撃の地鳴り》と《壌土からの生命》、そして
《地平線の梢》による1ターン12点コンボが作動したからである。

 
  5)そして時計はまわる

メタ・クロックの読みは正しかったといえるが、これから先はどうなるかわからない。
米国選手権などで台頭している《一瞬の瞬き/Momentary Blink》コントロールは
ボード・コントロールでありながらコンボ要素を兼ね備えているので、
Assault-Loamと同じ時計の針を指しているといえる。

このタイプの次に出てくるデッキを予測すると、

 ・オープンコントロール
  →重カウンターの低速デッキ。今なら白青は無理でも、青黒しか作れない?

 ・コントロール寄りのアグロコントロール
  →墓地対策やコンボ要素を排除することを目的とした黒系ビート?

となるだろう。(あくまでメタ・クロックの読みだけではあるが)

 
日本選手権本戦まで、あと、1ヶ月。
プレイヤーの出す回答はいかがなものであろうか。

 
-----------------------
そんなところで。

お気に入り日記の更新

お気に入り日記

登録したユーザー
102
登録されたユーザー
1010

最新のコメント

日記内を検索