#木曜日に更新するのが金曜問題というのもなんですが。
#今週末の東海はエターナル祭りです。
#皆様のお越しをお待ちしております。
#告知はまた明日の出題時にいたしますのでー。

とりあえず日時だけ。

8/4(土) 東海道Vintage@港湾会館
8/5(日) C.B.L. 6th@名古屋BM

それでは月曜日分の回答ー。

問1
かたならしというか議論するべきお題のような○×。

「認定大会で、提出したデッキ・リストに、名前とDCI番号を書き忘れた。
 この場合、書き忘れという理由により、そのプレイヤーに罰則が与えられる。」

○か×か?


× (ただし、別の理由で罰則が与えられる場合もある)

古い指針では、「プレイミス--中度」にあたり、結構重たい罰則になっていた。
だが、現在の懲罰指針ではこれにあたる項目は無い。

そもそも、名前を書き忘れるということ自体は、M;tGのルールを破ったことにならない。
一般的な常識において「忘れた/見過ごした」だけである。なので、これだけでは罰則にあたらない。

勘違いしないでほしいが、「名前を書かなくてもいいんだね。」とはならない。
罰則が無い=何をやってもかまわない では決して、無い。
(なぜか、この手の勘違いをする人はものすごく多い)

では、実際にはどうなるのだろうか?
主催者が「名前を書いてください。」と事前にアナウンスをすればよいのだ。
大抵の主催者はこの類のアナウンスを行っていると思うので、プレイヤー諸氏は心配しなくて良い。

こうすれば、もし名前の記入を忘れたプレイヤーがいたとしても、そのプレイヤーは
「フロアルール上の誤り -- 案内の聞き落とし」で罰則を与えられる。

(まあ、普通は忘れないかと。学校でもテストや課題などの提出物には名前書くでしょ?)

問2
10版のカードを見ているうちに、時のらせんブロックのレアが足りないことに気づいた
プレイヤーAとBが、いつものようにゲームをしている。

現在は、プレイヤーAのターンの戦闘フェイズである。

プレイヤーAが《グールの大群/Mass of Ghouls》を攻撃クリーチャーに選び、
プレイヤーBはこれを《ソーンウィールドの射手/Thornweald Archer》でブロックした。

ダメージの割り振りをスタックに積んだ後、それが解決される前に
プレイヤーBは、《一瞬の瞬き/Momentary Blink》を《ソーンウィールドの射手》にプレイした。

B「これで、《ソーンウィールドの射手》は消えてまた戻ってくるよな。」
A「うん。特に僕は何もしないよ。」
B「ダメージ解決してもいいかい?」
A「いいよ。」
B「じゃ、戦闘ダメージを解決してっと。その《グールの大群》も死んでくれや。」
A「へ? ああ、接死か。」

さて、Bの言い分は正しいか?
《グールの大群》は結局どうなるだろうか?


正しくない。 《グールの大群》は結局場に残る。

ダメージの割り振りをスタックに積んだ後に、《一瞬の瞬き》をプレイしたのだから、
ダメージを割り振った《ソーンウィールドの射手》と、解決されてまた場にもどってきた
《ソーンウィールドの射手》は別のオブジェクトである。

つまり、場に戻ってきた《ソーンウィールドの射手》は戦闘ダメージを与えていない。
なので、接死は誘発することは無い。

この問題は、先日行われたPTQバレンシアで実際にあった状況を元に作成したものである。

問3
+1/+1カウンターが3つ乗った《時代寄生機/Epochrasite》が、私のコントロール下で場にある。

3−1)
私は裏向けの《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》を表向きにし、
コピー先として《時代寄生機/Epochrasite》を選んだ。

さて、このコピー《時代寄生機》の上にのるカウンターはいくつか?

3−2)
さらに、私は手札から《ヴェズーヴァの多相の戦士》を表向きでプレイし、
場に出る際にコピー先として、先ほどの コピー《時代寄生機》 を選んだ。

さて、今出したこのクリーチャーの持つ、最終的なテキスト文を答えよ。

3−3)
この3体のクリーチャーは、対戦相手の《滅び/Damnation》で破壊された。

この3体はどのように処理されるか? 最善を尽くした場合で考えよ。


3−1)0個。

《時代寄生機》の上にのっている+1/+1カウンターはコピー可能な値ではない。
また、あらたに場に出たわけでもないので、+1/+1カウンターが乗るはずも無い。

 
3−2)オリジナルの《時代寄生機》のテキスト文に加え、
「あなたのアップキープの開始時に、あなたはこのクリーチャーを裏向きにしてもよい。」
という能力が2つ追加された文章になる。


1番目のコピー《時代寄生機》は、「〜裏向きにしてもよい」という能力を得ている。
これはコピー可能な値であり、他の値は《時代寄生機》のオリジナルに等しい。

よって、回答のとおりになる。

 
3−3)3枚とも、時間カウンターが3個置かれた状態でゲームから取り除かれる。
それらは全て待機を得る。


3枚とも《時代寄生機》のテキストを持っているので、当然こうなる。
取り除かれたあとは新しいオブジェクトになっているので、《ヴェズーヴァの多相の戦士》は
時間カウンターが全部取り除かれた後も、《ヴェズーヴァの多相の戦士》としてプレイされる。

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そんなところで。
#日々の気温が高い割には、台風や雨がちの天気なので
#湿っぽさが梅雨と全く変わりません。
#雨の次の日くらいは、涼しい風が入ってくるのですが、
#台風の風は窓が吹っ飛びそうなので怖いだけです。

すでにいろんな人が書いてますが、8月6日よりマジック・バーなるお店が
東京は西麻布に期間限定開店するそうです。

 http://mtg.takaratomy.co.jp/bar/index.html

夏休み中に近くに寄られる方は、一度立ち寄ってはいかがでしょうか?
自分は帝都出撃(?)の際に寄るつもりです。

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その2。

明日と明後日は東海でエターナルです。

8月4日(土) Tokaido Vintage 2nd Stage in Nagoya
 受付 9:30〜10:30
 会場 名古屋市港区 港湾会館 3階第10会議室
 参加費 1000円
 フォーマット Vintage

 詳しくはWaterForestさんのDN記事へ。
 (http://diarynote.jp/d/55169/20070706.html

8月5日(日) C.B.L. 6th
 受付 14:30〜15:00
 会場 BIG MAGIC 名古屋本店
 参加費 500円
 フォーマット Legacy

 詳しくはおいら個人サイトへ。
 (http://www.remus.dti.ne.jp/~testing/mtg/eventindex.html

皆様のお越しをお待ちしております。

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それでは今週の問題ー。

問1
かたならし○×

「コイン投げを行った場合、必ず一方が勝ち、もう一方が負ける。」

○か×か?

 
問2
算数の問題。

10版の採録カードを見ていても結局コモンしかつかわなそうな印象をうけた
プレイヤーAとBがいつもの対戦をしている。

プレイヤーAは《ナカティルの戦群れ/Nacatl War-Pride》を、
プレイヤーBは1/1の苗木・トークンを10体、
いずれもこのターンの最初からコントロールしている。

プレイヤーAの手札は

  《連続突撃/Relentless Assault》
  《流動石の山崩れ/Flowstone Slide》

である。プレイヤーBの手札はない。

現在はプレイヤーAのターンの戦闘前メインフェイズである。

さて、プレイヤーAはこのターン、プレイヤーBに最大何点のダメージを与えることができるだろうか?

特に記載してない限り、パーマネントは全てアンタップ状態であり、
基本土地は十分にあって、マナは好きなだけ使用できるものとする。

 
問3

公認のスタンダードの大会で、私があるゲームを見ていた時のことである。

一方のプレイヤーが《否定の契約/Pact of Negation》をプレイし、
その次のターンのアップキープ・ステップに、マナを支払い忘れた。

ところがお互いに気づかずに、数ターンが経過した後で、
別の観客からアピールがあり、ジャッジが呼ばれた。

ゲームをしていたプレイヤー2人は、お互いに忘れていたことを認めた。

さて、どのような裁定が下ると考えられるだろうか?
RELは「一般」と「競技」の両方で考えて頂きたい。


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いつものように、回答は週明けにでも。
8月5日(日)の C.B.L. 6th は、26名の参加をいただきました。
スイス5回戦にて行われた結果、Kawai Takahide さんが見事全勝されました。

今回は12点以上(5戦中4勝)の方が5名おりますので、
その5名が使用したデッキのリストを掲載いたします。

次回 C.B.L. 7th は、9月9日(日)を予定しております。

それでは、お楽しみください。

** Winner **

Kawai Takahide

Main:
4《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》
4《電結の働き手/Arcbound Worker》
2《マイアの処罰者/Myr Enforcer》
4《金属ガエル/Frogmite》
2《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
4《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》
3《エイトグ/Atog》
4《霊気の薬瓶/AEther Vial》
4《物読み/Thoughtcast》
3《頭蓋囲い/Cranial Plating》
4《彩色の星/Chromatic Star》
3《投げ飛ばし/Fling》

4《教議会の座席/Seat of the Synod》
4《大焼炉/Great Furnace》
2《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
2《空僻地/Glimmervoid》
3《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
4《囁きの大霊堂/Vault of Whispers》

Sideboard
3《真髄の針/Pithing Needle》
3《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
2《冬の宝珠/Winter Orb》
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
3《仕組まれた疫病/Engineered Plague》
2《赤霊破/Red Elemental Blast》
1《紅蓮破/Pyroblast》

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* 2nd place *

Oohashi Satoshi

Main
4《土地譲渡/Land Grant》
4《渦まく知識/Brainstorm》
2《思考停止/Brain Freeze》
3《未来予知/Future Sight》
4《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
4《オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagers》
4《覚醒の兜/Helm of Awakening》
4《水蓮の花びら/Lotus Petal》
4《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》
4《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
2《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》
3《撤廃/Repeal》
1《ファイレクシアの炉/Phyrexian Furnace》

4《古えの墳墓/Ancient Tomb》
1《平地/Plains》
7《島/Island》
2《Savannah》
2《Tropical Island》
1《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》

Sideboard
1《たい肥/Compost》
4《寒け/Chill》
2《クローサの掌握/Krosan Grip》
4《水流破/Hydroblast》
1《火薬樽/Powder Keg》
3《罠の橋/Ensnaring Bridge》

-----------------------------------
* 3rd place *

Kubota Atsushi

Main
2《縫合グール/Sutured Ghoul》
4《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》
4《もみ消し/Stifle》
4《神秘の教示者/Mystical Tutor》
3《直観/Intuition》
4《生き埋め/Buried Alive》
4《浅すぎる墓穴/Shallow Grave》
1《死体のダンス/Corpse Dance》
4《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4《強迫/Duress》
4《渦まく知識/Brainstorm》

4《Underground Sea》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
3《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4《古えの墳墓/Ancient Tomb》
4《裏切り者の都/City of Traitors》

Sideboard
4《虚空の杯/Chalice of the Void》
3《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
4《走り回る怪物/Skittering Horror》
4《ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator》

-----------------------------------
* 4th place *

Makita Shou

Main
4《手練/Sleight of Hand》
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《血清の幻視/Serum Visions》
4《稲妻/Lightning Bolt》
3《Chain Lightning》
3《溶岩の投げ矢/Lava Dart》
4《Force of Will》
2《誤った指図/Misdirection》
4《目くらまし/Daze》
4《クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryad》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
3《小柄な竜装者/Wee Dragonauts》

2《汚染された三角州/Polluted Delta》
3《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
3《Tropical Island》
4《Volcanic Island》
1《森/Forest》
1《島/Island》

Sideboard
1《最後の賭け/Final Fortune》
2《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
2《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》
2《真髄の針/Pithing Needle》
2《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
3《もみ消し/Stifle》
3《クローサの掌握/Krosan Grip》

-----------------------------------
* 5th place *

Ito Toshiaki

Main
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
1《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》
4《ほくちの壁/Tinder Wall》
4《Elvish Spirit Guide》
4《暗黒の儀式/Dark Ritual》
3《大霊堂の戦利品/Spoils of the Vault》
4《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》
2《暗黒への突入/Plunge into Darkness》
4《強迫/Duress》
4《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
4《冥府の教示者/Infernal Tutor》
4《土地譲渡/Land Grant》
4《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》
4《水蓮の花びら/Lotus Petal》
4《金属モックス/Chrome Mox》
4《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》

1《Bayou》
1《Taiga》

Sideboard
1《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》
3《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
1《恐ろしい死/Ghastly Demise》
4《酸化/Oxidize》
1《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
5《森/Forest》
#エターナルのデッキをまわしていて思うのですが、
#個々のカードが凶悪というよりも、そのカードをどう使うかによって
#凶悪さというのは全然違うと思うのですよ。
#なので、リストだけの理解度ではどうにもならない部分はあるかと。

一見綺麗に仕上がったデッキでも、使いづらいというのは往々にしてあります。
それはその人なりのチューンを施しているからで、
その動き方までコピーをすることは難しいと思うのです。

いやべつにそれでどう? というわけではありませんが。

それでは先週の回答ー。

問1
かたならし○×
「コイン投げを行った場合、必ず一方が勝ち、もう一方が負ける。」

○か×か?


×

コイン投げは、CR511に書かれている通り、コイン投げをするというイベントを
発生させたオブジェクトによって、「勝ち・負け」もしくは「表・裏」を見る。

なので、必ずしも勝ったり負けたりするものではない。

問2
10版の採録カードを見ていても結局コモンしかつかわなそうな印象をうけた
プレイヤーAとBがいつもの対戦をしている。

プレイヤーAは《ナカティルの戦群れ/Nacatl War-Pride》を、
プレイヤーBは1/1の苗木・トークンを10体、
いずれもこのターンの最初からコントロールしている。

プレイヤーAの手札は

  《連続突撃/Relentless Assault》
  《流動石の山崩れ/Flowstone Slide》

である。プレイヤーBの手札はない。

現在はプレイヤーAのターンの戦闘前メインフェイズである。

さて、プレイヤーAはこのターン、プレイヤーBに最大何点のダメージを与えることができるだろうか?

特に記載してない限り、パーマネントは全てアンタップ状態であり、
基本土地は十分にあって、マナは好きなだけ使用できるものとする。


10点

お気づきだろうか?
《ナカティルの戦群れ/Nacatl War-Pride》が攻撃することによって作成される
コピー・トークンには速攻がついていない。
なので、1回目の攻撃でトークンをいくら出そうが、《連続突撃/Relentless Assault》に
よって作成された2回目の戦闘フェイズには、どのトークンも攻撃に参加できない。

従って、先に《流動石の山崩れ/Flowstone Slide》をX=2でプレイし、
パワーが5になった《ナカティルの戦群れ/Nacatl War-Pride》で攻撃、
その後に《連続突撃/Relentless Assault》でもう一回、というのが最大。

問3
公認のスタンダードの大会で、私があるゲームを見ていた時のことである。

一方のプレイヤーが《否定の契約/Pact of Negation》をプレイし、
その次のターンのアップキープ・ステップに、マナを支払い忘れた。

ところがお互いに気づかずに、数ターンが経過した後で、
別の観客からアピールがあり、ジャッジが呼ばれた。

ゲームをしていたプレイヤー2人は、お互いに忘れていたことを認めた。

さて、どのような裁定が下ると考えられるだろうか?
RELは「一般」と「競技」の両方で考えて頂きたい。


結論から言うと、PG123.「誘発忘れ」に従って、《否定の契約/Pact of Negation》の
支払いを忘れたプレイヤーが敗北する。

罰則は互いのプレイヤーに与えられる。
《否定の契約/Pact of Negation》をプレイしたプレイヤーは、「警告」を、
その対戦相手は「違反の見逃し」として「警告」が与えられる。

これはRELによらない。

すこし前の記事にも少し書いたが、《否定の契約》等の「契約/Pact」シリーズは、
アップキープ時に支払いを忘れた場合の処理が明確なので、そこに異論を挟む余地は無い。

これを覆すことができるのは、その大会のHJのみである。
HJの裁定にはしたがわなくてはいけない。

また、このような議論は、ゲーム中でないときに進めておくものであり、
いざ現実にこのような事態になったときには、プレイヤーもジャッジも
お互いにそういう意識を持ち合うことが大切である。
そうでないとルール的なギャップが2つの立場の間で埋まることが無い。
それは無用のトラブルを引き起こしかねない。
ルールの理解とは、プレイングの習熟と、自己の防衛のためでもあるのだから。

---------------
そんなところで。

Friday Magic Quiz. [07-28]

2007年8月10日
#8月も中盤になり、お盆や夏季休暇などで行楽シーズンです。
#おいらも旅行に行きたいとは思うのですが、
#この時節はどーしたって帝都出撃とあいなるわけで。
#たまにはなーんにも考えずにノープランな旅をしたいものです。

ところで今週末は、延期されていた日本選手権予選がありますよー。

 
  8月12日(日)
  
  信越地区予選 メッセピア(新潟県三条市)
 

直前予選を除けば最後の予選、そして全国では唯一の10版入りスタンダードで
行われることになりました。お近くの方はぜひご参加ください。

それでは今週の問題ー。

問1
かたならし○×

「カードでないトークンの、オーナーとコントローラーは、異なることがある。
 が、スタック上の能力のオーナーとコントローラーは、常に一致する。」

○か×か?

 
問2

スタンダードのデッキを組んでいるうちに、1枚だけお遊びカードを挿す
プレイヤーAとBが、いつものゲームをしている。

プレイヤーAは《カヴーの捕食者/Kavu Predator》をコントロールしている。

A「《焦熱の裁き/Fiery Justice》をプレイして、5点全部あなたに。ついでに5ライフもあげるよ。」
B「カヴーにカウンターががんがん乗っていくなあ・・・」

さて、プレイヤーBの手札には《計略縛り/Trickbind》が1枚あるのだが、

プレイヤーBが《計略縛り/Trickbind》を適切にプレイしたとして、
《カヴーの捕食者/Kavu Predator》の上には、+1/+1カウンターがいくつ乗るだろうか?


 
問3

私は《道化の王笏/Jester’s Scepter》をコントロールしている。
もちろん、対戦相手のライブラリーからは、5枚のカードが裏向きに取り除かれている。

対戦相手が《クローサの掌握/Krosan Grip》をプレイし、私の《道化の王笏》を破壊した。

さて、対戦相手の主張はこうだ。

「その取り除かれたカードのオーナーは僕だから、そのカードの表を見せてよ。
あと、もう《道化の王笏》は場に無いんだから、あなたは表を見てはだめだよ。」

対戦相手の主張は正しいか?

----------------------
いつものように、回答は週明けにでも。
#先週末は日本選手権予選やGPTサンフランシスコを始め、
#各所で大会が数多くあったようです。
#お盆で帰省される方も、一度地元の大会をチェックしてみるのは
#いかがでしょうか。

そして昨日は東海でもGPTがあったのに告知し忘れる罠。 orz

9月と10月の予定を聞いて色々と忙しくなりそうな予感がします。

そんなわけで、先週の回答ー。

問1
かたならし○×

「カードでないトークンの、オーナーとコントローラーは、異なることがある。
 が、スタック上の能力のオーナーとコントローラーは、常に一致する。」

○か×か?


×

スタック上の能力のオーナーとコントローラーが異なることは往々にしてありうる。

よくある例を出すと、(コントローラーとは)異なるプレイヤーに対して誘発する
誘発型能力がそれにあたる。

#《伏魔殿/Pandemonium》なんかが良い具体例。


(追記)
コメントにもあるとおり、CR200.7aによれば、誘発型能力だと
能力のコントローラーとオーナーはともに一致します。

《伏魔殿/Pandemonium》は良い例ではなく、例として挙げるとすれば
《願望売り/Wishmonger》のような起動型能力であるべきでした。
追記として訂正いたします。


問2
スタンダードのデッキを組んでいるうちに、1枚だけお遊びカードを挿す
プレイヤーAとBが、いつものゲームをしている。

プレイヤーAは《カヴーの捕食者/Kavu Predator》をコントロールしている。

A「《焦熱の裁き/Fiery Justice》をプレイして、5点全部あなたに。ついでに5ライフもあげるよ。」
B「カヴーにカウンターががんがん乗っていくなあ・・・」

さて、プレイヤーBの手札には《計略縛り/Trickbind》が1枚あるのだが、

プレイヤーBが《計略縛り/Trickbind》を適切にプレイしたとして、
《カヴーの捕食者/Kavu Predator》の上には、+1/+1カウンターがいくつ乗るだろうか?


0個。一つも乗らない。

《カヴーの捕食者/Kavu Predator》の誘発型能力は、「ライフを得るたび〜」となっているので
ライフを得るイベントに対して1回だけ誘発する。
5ライフを得たとしても、1ライフごとに5回誘発するのではない。

従って、誘発した《カヴーの捕食者/Kavu Predator》の能力に対して、《計略縛り/Trickbind》
をプレイすれば良い。

文章の微妙な機微に注意すること。わからなかったらオラクルを開きましょ。

問3
私は《道化の王笏/Jester’s Scepter》をコントロールしている。
もちろん、対戦相手のライブラリーからは、5枚のカードが裏向きに取り除かれている。

対戦相手が《クローサの掌握/Krosan Grip》をプレイし、私の《道化の王笏》を破壊した。

さて、対戦相手の主張はこうだ。

「その取り除かれたカードのオーナーは僕だから、そのカードの表を見せてよ。
あと、もう《道化の王笏》は場に無いんだから、あなたは表を見てはだめだよ。」

対戦相手の主張は正しいか?


正しくない。

裏向きに取り除かれたカードは、そのカードのオーナーであったとしても、
(なんの指示も無しに)その表を確認することはできない。(CR217.7b)

また、《道化の王笏/Jester’s Scepter》のテキストには以下のようにある

  道化の王笏が場に出たとき、プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーのライブラリー
  のカードを上から5枚、裏向きのままゲームから取り除く。あなたは、それらのカード
  がゲームから取り除かれている限り、それらを見てもよい。

誘発型能力はこの1文節全てなので、《道化の王笏/Jester’s Scepter》が場を離れたとしても
裏向きのカードの表側を見ることができる。

従って、問の場合は、「対戦相手はその表側を見ることはできず、私は表側を確認することができる。」

となる。

----------------------
そんなところで。
Friday Magic Quiz-sp; Puzzling with Magic-Bar !
土曜日ですが金曜問題の更新です。

金曜日に東京のマジック・バーに行ってきたよ記念として、
マジック・ザ・パズリングを作成しました。

問題は以下の通りです。

問題:
「現在はあなたのターンの第1メイン・フェイズです。
あなたは、このターン中に相手のライフをちょうど0にして
このゲームに勝利することができました。

さて、対戦相手のライフは何点だったでしょう?

なお、土地以外の全てのカードは、
マジック・バーで注文したメニューの写真となっておりますので、あしからず。
写真のメニューと同じ名前のM;tGのカードに置き換えてから、考えて下さい。

画像ががわかりにくいといけないんで、下にあげときますね。

-------------------------------
[対戦相手]

ライフ:??
手札:なし
パーマネント:1
  《??????》

[あなた]
ライフ:3

手札:2枚
  《??????》
  《??????》

パーマネント:9

  《硫黄泉/Sulfurous Springs》
  《硫黄泉/Sulfurous Springs》
  《硫黄泉/Sulfurous Springs》
  《硫黄泉/Sulfurous Springs》
  《島/Island》
  《森/Forest》
  《??????》
  《??????》
  《??????》

---------------------------------

回答は帝都より帰宅して以降にでも。
でわ、おいらは休暇を満喫するといたします。
#答えの画像は夜にでもupします。

夏の休暇からようやくもどってまいりました。
以後は普通に更新したいと思います。

それでは先週の回答ー。

問題:
「現在はあなたのターンの第1メイン・フェイズです。
あなたは、このターン中に相手のライフをちょうど0にして
このゲームに勝利することができました。

さて、対戦相手のライフは何点だったでしょう?」


全てのパーマネント、手札は以下の通りでした。

対戦相手:
《黎明をもたらす者レイヤ/Reya Dawnbringer》

あなた:
《硫黄泉/Sulfurous Springs》x4
《島/Island》
《森/Forest》

《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》
《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
《氷の干渉器/Icy Manipulator》

あなたの手札:
《自然の泉/Natural Spring》
《幻覚/Mind Bend》

というわけで、ここまでわかればあとは簡単でしょう。
《氷の干渉器》で、相手の《黎明をもたらす者レイヤ》をタップして、
《シヴ山のドラゴン》と《惑乱の死霊》で攻撃。
ライフは3なので、2回まで《硫黄泉/Sulfurous Springs》から{R}を出して
《シヴ山のドラゴン》のパワーを上げる事ができます。

というわけで、対戦相手のライフは「9」でした。

マジック・バーの食事はとてもおいしくいただけました。
なお、カード名のメニューは特別メニューということなので、
普通のメニューも頼むことが可能です。
お勧めはフィッシュ・アンド・チップス。味も量も合格です。

あ、もしも《惑乱の死霊》をいただくのでしたら、熱いうちにどうぞ。
たぶん消散2くらいですので。(?

--------------------------
そんなところで。

 
 
#某所の手札見せる見せない問題ですが、
#手札を見せること自体は罰則にあたりません。これは明記されているルールです。
#故意にやったのだから、それは悪意である、というのを立証するのは
#とてもとても難しいことです。
#(わざと手札を見せる行為はほとんどが詐欺行為だから=悪、というのが
# あなたの一方的な思い込みであった場合、もっとややこしくなります)
#あなたがプレイヤーで、そのような事態にあったときはジャッジを呼びましょう。
#罰則か否か判断はプレイヤーではなくジャッジが行います。ましてや観客ではとても!
#8月も下旬だというのに、まだまだ暑さが続いています。
#昼間に外に出るのがつらいというのは
#インドア派ならではのいいわけなのでしょうか。
#でもゲーセンには行ってしまうのですが。

告知ー。

次回C.B.L. 7th(9月9日)の告知と、
東海地区のプレミア・イベントの日程を[HOME]のほうに書きました。
まだ詳細は決まっていませんが、日にちはあっていると思います。
本決定は公式サイトを参照ください。

それでは今週の問題。

問1
かたならし○×。

「リミテッド形式の大会において、主催者またはヘッドジャッジの許可があれば、
 プレイヤーが自分で持参した基本土地を使用しても良い。」

○か×か?

 
問2

外の気温は暑いのに、成績は寒々としているプレイヤーAとBがいつもの対戦をしている。

プレイヤーAは《なだれ乗り/Avalanche Riders》をコントロールしている。
プレイヤーBは《斑岩の節/Porphyry Nodes》をコントロールしている。

プレイヤーBのターンのアップキープ・ステップに、
《斑岩の節/Porphyry Nodes》の能力が誘発した。

その解決の前に、プレイヤーAは《なだれ乗り》に《一瞬の瞬き/Momentary Blink》をプレイした。

A「じゃ、消えて戻ってくるよね。」
B「俺の土地が壊れるな。どれ壊す?」
A「・・・あんたの土地全部《平地/Plains》なんだけど。まあいいや、それ。」
B「はいよ。じゃ、《なだれ乗り》も壊れてくれ。」
A「あれ? そうなる?」
B「どこかおかしいところがあるか?」
A「だって、一旦消えているんだよ?」
B「まて、何かおかしい。」

二人は、一連の解決方法になにか違和感を感じたようだ。
正しく解決すると、どのような手順を踏むだろうか?


 
問3

私は以下のパーマネントをコントロールしている。

《役馬/Workhorse》(+1/+1 カウンターが4個)
《野生の朗詠者/Wild Cantor》
《森/Forest》
《森/Forest》
《森/Forest》

さて、私の手札には《召喚の調べ/Chord of Calling》があるのだが、

《召喚の調べ》の{X}を、最大いくつにしてプレイできるだろうか?


--------------------
いつものように、回答は週明けにでも。
#「カードの略称を使い、質問文章を短くまとめる」
#「これぐらいなら誰か回答してくれるだろうという期待を持つ」
#「『初歩的』『〜できるんですか?』といったテンプレートを多用する」
#以上のような質問を現実の世界でやってみてください。きっと後悔します。

いや、べつに誰のために向けて書いたというわけではないんですけどね。
おいらは下の句取りは得意ですがエスパーではありませんので。

それでは先週の回答ー。

問1
かたならし○×。

「リミテッド形式の大会において、主催者またはヘッドジャッジの許可があれば、
 プレイヤーが自分で持参した基本土地を使用しても良い。」

○か×か?


○(×でも一応正解)

FR133.「供給物」の注釈にはこうある。

  「注:トーナメント主催者が基本土地カードを準備できない場合、大きな傷などで区別で
  きるようになっていない限り、プレイヤーは自分の持参した基本土地カードを加えてもよい」

たとえば、サイドイベントのドラフトにおいて、一種類の基本土地が足りなくなって
しまった場合は、自分の持参している基本土地カードを加えても良い。

通常のプレミア・イベントでは、基本土地は潤沢にあるはずなので、上の注意書きには
あてはまらないことが多い。それでも使いたいのであれば、主催者もしくはヘッドジャッジに
一言許可をもらう必要があるだろう。

#否定される理由も思いつかないが、積極的に推奨する理由も思いつかない。
#やはり、無理の無い理由・・・「供給されたカードが足りない」が一番良い理由だろう。

なお、問題としては「主催者やヘッドジャッジの許可が要る」とはFRに書かれていないので、
×でも正解である。つまり、これは良くない出題だったということです。反省。orz

問2
外の気温は暑いのに、成績は寒々としているプレイヤーAとBがいつもの対戦をしている。

プレイヤーAは《なだれ乗り/Avalanche Riders》をコントロールしている。
プレイヤーBは《斑岩の節/Porphyry Nodes》をコントロールしている。

プレイヤーBのターンのアップキープ・ステップに、
《斑岩の節/Porphyry Nodes》の能力が誘発した。

その解決の前に、プレイヤーAは《なだれ乗り》に《一瞬の瞬き/Momentary Blink》をプレイした。

A「じゃ、消えて戻ってくるよね。」
B「俺の土地が壊れるな。どれ壊す?」
A「・・・あんたの土地全部《平地/Plains》なんだけど。まあいいや、それ。」
B「はいよ。じゃ、《なだれ乗り》も壊れてくれ。」
A「あれ? そうなる?」
B「どこかおかしいところがあるか?」
A「だって、一旦消えているんだよ?」
B「まて、何かおかしい。」

二人は、一連の解決方法になにか違和感を感じたようだ。
正しく解決すると、どのような手順を踏むだろうか?


スタック領域にあるオブジェクトをきちっと見ていこう。
まずはプレイヤーAが《一瞬の瞬き/Momentary Blink》をプレイしたときまでの状態を書く。

  ---THE STACK---
  2)《一瞬の瞬き/Momentary Blink》(→《なだれ乗り/Avalanche Riders》)
  1)《斑岩の節/Porphyry Nodes》の誘発型能力(クリーチャーの破壊)
  ---BOTTOM------

数字はスタック領域に積まれた順番をさす。大きい数字が先に解決される。

2)を解決しよう。《なだれ乗り》が取り除かれ、場にクリーチャーがいなくなったので
《斑岩の節》の誘発条件を満たしたので、2番目の能力が誘発する。
その後、《なだれ乗り》が場に出てくるので、《なだれ乗り》の能力も誘発する。
この2つはプレイヤーが優先権を得る時に同時にスタックへ積まれる。
APNAP順に従うと、以下のようになる。

  ---THE STACK---
  4)《なだれ乗り/Avalanche Riders》の誘発型能力(→《平地/Plains》)
  3)《斑岩の節/Porphyry Nodes》の誘発型能力(自分自身の生け贄)
  1)《斑岩の節/Porphyry Nodes》の誘発型能力(クリーチャーの破壊)
  ---BOTTOM------

対象をとっている誘発型能力(=《なだれ乗り》)は、スタックに積まれる際に
対象を選ばないといけない。プレイヤーAはプレイヤーBの《平地》を指定した。

あとは上から順番に解決するだけである。

   《平地/Plains》が破壊される
  →《斑岩の節》が生け贄にささげられる
  →《斑岩の節》によって《なだれ乗り》が破壊される。

問題のような状況は、ゲーム中にもよくあることである。
誘発型能力の処理方法(誘発条件の合致、同時に誘発したときの処理、積む際の留意点)
は、常に頭においておかないと、変なところでゲームをややこしくしてしまう。

問3
私は以下のパーマネントをコントロールしている。

《役馬/Workhorse》(+1/+1 カウンターが4個)
《野生の朗詠者/Wild Cantor》
《森/Forest》
《森/Forest》
《森/Forest》

さて、私の手札には《召喚の調べ/Chord of Calling》があるのだが、

《召喚の調べ》の{X}を、最大いくつにしてプレイできるだろうか?


6

召集と組み合わせることでどれだけのコストを支払えるか、という問題である。
《召喚の調べ/Chord of Calling》の色マナの部分は《森/Forest》3つからでるので、
あとは《役馬/Workhorse》と《野生の朗詠者/Wild Cantor》からどれだけの支払いが可能
であるかを考えなくてはいけない。

《役馬/Workhorse》のマナ能力は4回起動できるし、カウンターが無くなって0/0になっても
呪文や能力のプレイ手順中では状況起因効果のチェックが行われないため、コストの支払い
段階で召集能力に対し、0/0になった《役馬》をタップすることができる。

他方、《野生の朗詠者》は、マナ能力を使用すると場からいなくなるため、
マナを出した場合は、コストの支払い段階で召集能力に対してタップすることはできない。

したがって、《役馬》は5マナ分、《野生の朗詠者》は1マナ分として数えることができる。
つまり、《召喚の調べ/Chord of Calling》のXの最大値は6となる。

#実際にプレイする際には、Xの値を先に決める必要があるため、数値を勘違いすると
#払えなくなったり、《役馬/Workhorse》が無駄死にしたりする。
#その場合は、プレイを巻き戻してしまえればいいだけの話しだが・・・
#さあ、ここで待機をもっていた場合はどうなるのだろうか。
#プレイしなくてはいけない場合にコストを支払・・・いや、やめよう。結論はどうせ出ない。

---------------------
そんなところで。
今日のWofC公式の記事で、MaGoがいくつかのカードについて
オラクルの更新が為されることを発表しました。

 http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/feature/420a

これは Magic Online で新しく出る、Masters Edition に
含まれるカードを、より現代風にするための更新です。

いつものように端折って書きます。
本文の和訳は、偉い人か慣れている人にお任せしますですよ。

--------------------------
・《動く壁/Animate Wall》

 本来は壁が動くということで、エンチャントできるのは壁だけだったのですが、
壁というクリーチャー・タイプのルールが無くなり、かわりに「防衛」が
用いられるようになりました。そして、壁でなくても防衛をもつクリーチャーは
たくさんいるようになりました。《動く壁/Animate Wall》は、もはや壁だけに
つくエンチャントではなく、クリーチャーなら何にでもつくようになりました。
これは変だということで、「エンチャント--壁」を復活させるようです。

(New wording?)
Animate Wall {W}
Enchantment - Aura
Enchant Wall
Enchanted creature can attack as though it didn’t have defender.


・《Oubliette》、《Tawnos’s Coffin》

 印刷されたテキストからは、一生効果がわからないカードのひとつです。
オリジナルのテキストでは、対象になったクリーチャーはゲームから取り除かれますが、
現在のオラクルでは、「フェイズ・アウト」します。取り除くことからフェイズ・アウト
になったことで、色々と挙動は変化しました。
 今回の更新で、オリジナルと同じような(長い文章に)挙動を示します。

(Printed Text)
Oubliette {1}{B}{B}
Enchantment
Select a creature in play when Oubliette is cast. That creature is considered out of play as long as Oubliette is in play. Hence the creature cannot be the target of spells and cannot receive damage, use special powers, attack, or defend. All counters and enchantments on the creature remain but are also out of play. If Oubliette is removed, creature returns to play tapped.


・《麻痺/Paralyze》

 アップキープ・ステップに誘発する能力は、エンチャントされたクリーチャーが
その能力を得るようになっていました。エンチャントされたクリーチャーは
《ムラガンダの印刻/Muraganda Petroglyphs》からは恩恵を受けられませんでした。
印刷されたカードからはこれを読み取ることはできません。
 新しく更新されるオラクルでは、この能力はエンチャント自身がもつようになりました。
そう、印刷されている文章に沿った形となります。

(Printed Text: 5th)
Paralyze {B}
Enchantment - Aura
Enchant creature
When Paralyze comes into play, tap enchanted creature.
Enchanted creature does not untap during its controller’s untap phase.
That player may pay an additional {4} during his or her upkeep to untap it.


・《動く死体/Animate Dead》、《Dance of the Dead》、《ネクロマンシー/Necromancy》

 古くは"Enchant Dead Creature" という、今から考えると意味不明のオーラでしたが、
未来予知の《呪文織りの渦巻/Spellweaver Volute》による新しいオーラの形を採用
することで、この形式を取り戻すことができます。
 つまり、"Enchant creature card in a graveyard" となります。
《ネクロマンシー/Necromancy》については最初からEnchantmentなので変更はありません。

 また、現在のオラクルでは、一旦オーラになったあと、別のクリーチャーに付け直す
ことが可能でしたが、新しいオラクルでは、それはできなくなるようです。
適正なエンチャント先が元々のエンチャントしていたクリーチャーのみになると
いうことですが、テキスト自体が記事で明らかになっていないので、
どのようなルール・テキストになって、どのような挙動をするのかは不明です。

 新しいオラクルは今までのテキストよりももっとかけ離れたものになるそうです。orz

 Forumからそれっぽいものがあったので転載。
(New wording?)
Animate Dead {1}{B}
Enchantment - Aura
Enchant creature card in a graveyard
When Animate Dead comes into play, if it’s in play, it loses "enchant creature card in a graveyard" and gains "enchant creature put into play with Animate Dead." Return enchanted creature card to play under your control and attach Animate Dead to it. When Animate Dead leaves play, that creature’s controller sacrifices it.
Enchanted creature gets -1/-0.

 
《Eater of the Dead》

 7/20付けのオラクルから更新される一枚。まずは新旧並べてみよう。

(07/20 Old version.)
Eater of the Dead {4}{B}
Creature - Eater
3/4
{0}: If Eater of the Dead is tapped, untap it and remove target creature card in a graveyard from the game.

(Update. New Version.)
Eater of the Dead {4}{B}
Creature - Horror
3/4
Untap Eater of the Dead: Remove target creature card in a graveyard from the game.


種族が変わるのは、もはやオラクルの十八番なのでどーでもよい。
が、起動型能力のコストが{0}から自身のアンタップに変わった。
起動型能力のコストでアンタップできることは、すげえ悪いことに利用できる
(例:古いオラクルの《Time Vault》)ので、けっこう凶悪化したと私は感じる。

たとえば、《炎の鞭/Fire Whip》をエンチャントして、墓地に1枚クリーチャー・カードが
あるとしよう。

・・・おや? 無限にムチでびしばーしできちゃいますよ。簡単ですね。


(更新 09/01)
元記事でも更新されていますが、この修正は無しになりました。
元々の7/20付けオラクルのまま放置、だそうです。
やっぱり《炎の鞭/Fire Whip》関係がやばかったようで。
ちょいと残念・・・


・《Baron Sengir》
種族がようやくVampireになりました。けど、自分自身を再生できないように、
起動型能力は修正されます。アーカードさんにはかないませんね(?

Baron Sengir {5}{B}{B}{B}
Legendary Creature -- Vampire
5/5
Flying
Whenever a creature dealt damage by Baron Sengir this turn is put into a graveyard,
put a +2/+2 counter on Baron Sengir.
{T} : Regenerate another target Vampire.


・《機械仕掛けの獣/Clockwork Beast》

 ネジを巻くことが必要な機械仕掛けシリーズですが、この獣はやっかいなことに
7個以上のカウンターが乗らないように作成されていました。しかも文章を別にして。
ところが、《倍増の季節/Doubling Season》なんてものができたので、カウンターが
一体全体、いくつ乗るのかが不明瞭になっていました。たしか昔のFMQでもネタにした
覚えがあります。
 新しいオラクルでは、7個より上の個数のカウンターが乗らないように
「ネジを巻く」能力のほうに文章が改訂されて、カウンターの個数自体の制限は
とっぱらわれる模様です。
(記事に新しいwordingが出ていないので、文章の引用はありません)

・《Forcefield》

 現在のオラクルでは、対象になったクリーチャーから受けるダメージは、
たとえ《連続突撃/Relentless Assault》などでもう一度攻撃されても、
軽減されて1ダメージになりますが、これは本来の動きではないということで
1回こっきりの軽減能力に文章が変えられるそうです。
(記事に新しいwordingが出ていないので、文章の引用はありません)

 
・《ドラゴンプラズマ/Dracoplasm》

 現在のオラクルでは、パワー/タフネスの値が設定できません。
(どこかの質問掲示板で話題になっていたような気もしますが)
なぜなら、この能力は特性定義能力であり、生贄にささげたクリーチャーの
パワー/タフネスの合計を参照します。
 では、こいつがライブラリーや手札にあるときはいくつになるのでしょうか?
いったん場に出て生贄にささげた後で、手札に戻したりしても、パワー/タフネス
の値は保持されるのでしょうか? ・・・《タルモゴイフ/Tarmogoyf》などと
比較すると明らかに挙動がおかしくなっています。
 オラクルは現在のものより新しくされるでしょう。

 #個人的な予測ですが、0/0になって、生贄にささげた分の+1/+0カウンターと
 #+0/+1カウンターが乗せられるのではないでしょうかねえ。
 #記事には書いていないので、想像でしかありませんが。

・クリーチャー・タイプの変更

Masters Editionに収録されるクリーチャーのサブタイプが更新されています。
詳しくは記事本文を見てください。

おいらが気になったのは以下の通り。

・《ベナリアの勇士/Benalish Hero》が Hero でなくなりました。
 これでHeroはUnhingedを除くと2種類しかありません。
・《ボール・ライトニング/Ball Lightning》が Elemental になりました。
・《火の兄弟/Brothers of Fire》は兄者ではなく、Human Sharman になりました。
・《老いたるランド・ワーム/Elder Land Wurm》が Dragon Wurm になりました。
・《Lord of Tresserhorn》が Zombie になりました。めちゃでかいZombieの誕生です。
・どこをどうみても騎士だった《Order of the Ebon Hand》と、《Order of Leitbur》
 が、めでたく Cleric Knight になりました。《Order of Leitbur》はさらに Human
 もついています。
・《Spectral Bears》が Bear Spirit になりました。なんと神河の力で転生できます。

---------------
そんなところで。
日本選手権本戦が今日から始まっています。
個人的には東海地区から勝ち上がった人を応援したいのですが、
現在のところカバレッジが見当たらないので、なんとももどかしい・・・

----------------------------------
さて、3ヶ月に一度のお祭り、禁止・制限カードリストが9月1日付で
発表されております。(9月20日より適用)

http://www.wizards.com/default.asp?x=dci/announce/dci20070901a

Vintage
Shahrazad is banned

Legacy
Shahrazad is banned

Standard, Extended, Time Spiral Block Constructed, Two-Headed Giant Constructed
No changes

Online Formats:

Classic
Flash is restricted
Vampiric Tutor is restricted

Prismatic
Flash is banned

Tribal Wars, Freeform, Singleton, Vanguard
No changes

ついに《Shahrazad》が再禁止になりました。
レガシーでは局所的に面白いデッキができあがったと思ったら、
CR改訂でトリックが不可能になり、そしてカード自体も使えなくなるというありさま。
ちょっと残念ですね。

次はテーブルの下に行ってください。

--------------------------------------------------
それでは今週の問題ー。

問1

かたならし○×。

「コストとして自分のライフを支払う場合、残りがぴったり0になるように
 支払うことができる。」

○か×か?

 
問2

いつものデッキで遊んでいるかとおもいきや、借り物のデッキでレガシーを楽しんでいる
プレイヤーAとBがゲームをしている。

プレイヤーAは場に《永劫の中軸/Eon Hub》を出している。
プレイヤーBは手札に《Reset》がある。

B「お互い、アップキープって今無いんだよな。」
A「《永劫の中軸/Eon Hub》あるからねえ。」
B「(《Reset》を見せて)じゃあ、これっていつ使うんだ?」

さて、いつ使えるのだろうか?

 
問3

私は《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》と《山/Mountain》を
コントロールしている。
対戦相手が、私の《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》に《海の要求/Sea’s Claim》を
エンチャントした。

これで私の《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》は《島/Island》になるが、

さて、私の《山/Mountain》のサブタイプはどうなるか?

----------------------------
いつものように、回答は週明けにでも。

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