書くことが色々とたまって来たので、まとめて片付けちゃいます。
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その1)契約不履行問題
《否定の契約/Pact of Negation》などの、契約/Pact サイクルと呼ばれる一連のカードは、
次のアップキープ・ステップに誘発する、遅延誘発型能力を持つ。
その誘発型能力を忘れてしまい、ドローステップのドローを行ったところで、
プレイヤーが気づいた場合、「支払わなかった」選択肢を選んだことになって、
そのプレイヤーは(契約の効果によって)ゲームに敗北する。
これがなぜ巻き戻って支払うことにならないのか? という疑問があるようだが、
すでにJNRのぱお氏から回答は出ているし、実際に巻き戻ることも無い。
契約/Pact サイクルに関しては、誘発を見逃してしまうと、効果によって敗北になる。
これはペナルティ・ガイドに沿った解釈であり、RELによる差異は無い。
これを防ぐために、未来予知のプレリリース前からフロアルールの改訂がアナウンス
されて、「ライブラリーの上にマーカーを置いても良い」となった。
(少なくともそういう意思があった、と筆者は思っている)
ライブラリーの上にマーカー云々の話は、以前にも書いたのでそちら参照。
http://diarynote.jp/d/74598/20070419.html
時に、プレリリースですら、この問題の状況では(効果によって)敗北になる。
もちろんジャッジはそれについて「マーカー乗せてもいいからちゃんと覚えようね」
ということをプレイヤーに教えることが望ましい。横浜ではどーだったのかなあ?
参考)未来予知ルール入門が出た時の、Scott Marshall のコメント
http://oracle.wizards.com/scripts/wa.exe?A2=ind0704c&;;;;L=mtgrules-l&D=1&F=&S=&P=525
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その2)《ファーディヤーの予見者/Fa’adiyah Seer》と発掘能力
このところ、以下のような質問がよく来る。
問「《ファーディヤーの予見者/Fa’adiyah Seer》の能力を起動して、
解決時にドローを発掘能力で置換すると、どうなるの?」
回答「発掘を適用したカードを手札に入れて、後の能力は無視して下さい。」
(カードを捨てなくて良い)
《ファーディヤーの予見者/Fa’adiyah Seer》のテキスト文章は以下のとおり。
{Tap} : Draw a card and reveal it. If it isn’t a land card, discard it.
一番最初の「カードを引く」ことを発掘能力で置換した場合、
(引いたカードでは無くなっているので)カードは公開しない。
公開することが無いので、それが土地である云々以降の文章は意味が無くなり、無視される。
よく見るのは次のような回答だ。
「置換して手札に入れようとしたカードを公開して、それが土地で無いなら、捨てる。」
「置換して手札に入れた後で、『土地カードでは無い』ならば、手札から選んで捨てる。」
上記二つはいずれも間違っている。理由はもうわかるだろう。
以上のことは、同様に《シンドバッド/Sindbad》についても言える。
テキスト同じなので・・・
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その3)継続的効果の適用方法(依存と独立)
先々週のFMQにあったような、複数の継続的効果がからみあう場合の、
より良い解釈方法を書いてみようと思う。
まず始めに、「依存する」について確認しておく。(CR418.5c )
Aという効果とBという効果が同じ種類別(レイヤー)にあり、
かつ、A,Bいずれも特性定義能力(CDA)ではないとする。
効果Bを先に適用した場合に、
・効果Aのテキストが変わる。
・効果Aが発生するかどうかが変わる。
・効果Aが何に適用するかが変わる。
・効果Aを適用するもののいずれかに、何をするかが変わる。
以上のうち一つでも当てはまった場合、「効果Aは効果Bに依存する」と言う。
例)効果A:《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 効果B:《血染めの月/Blood Moon》
《血染めの月/Blood Moon》の効果を先に適用すると、《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
の能力は失われ、効果が発生しなくなる。つまり、発生するかどうかが変わるので、
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》は《血染めの月/Blood Moon》に依存する。
さて、本題。
以下のアルゴリズムは、Lee Sharpe によって書かれたものの私訳である。
それぞれのレイヤーについて、複数の効果がある場合、
1)特性定義能力(CDA)による(当該レイヤーにおける)効果を全て適用する。
2)効果と効果の組み合わせを考えて、以下のうちどれになるかを判断する。
a) それら2つは互いに依存していない。
b) A は B に依存する。
c) B は A に依存する。
d) それら2つは互いに依存する。
(*注意)判断するときには、前に適用した効果を考慮する。
3)ある効果が、他の効果のどれにも依存しない(=独立している)場合、
そのような効果の中で、もっともタイムスタンプ順に「早い」効果1つを適用する。
→2)へ戻る。
4)独立した効果が無い場合、(互いに)依存している効果の中で
もっともタイムスタンプ順に「早い」効果1つを適用する。
→2)へ戻る。
5)適用する効果が無くなった場合、次のレイヤーに移り、また1)から始める。
例を出そう。
以下のパーマネントが場にあるとする。上のものほどタイムスタンプ順が「早い」。
《寺院の庭/Temple Garden》
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
《血染めの月/Blood Moon》
《生命と枝/Life and Limb》
《奸謀/Conspiracy》(宣言は『苗木』)
《灰色熊/Grizzly Bears》
第4種において、
BM:《血染めの月/Blood Moon》
LaL:《生命と枝/Life and Limb》
Con:《奸謀/Conspiracy》
Urb:《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》の4つの効果がある。
上のアルゴリズムを適用しつつ、パーマネントはどうなるか見ていこう。
・アルゴリズム1)
上記4つはいずれも特性定義能力ではない。
・アルゴリズム2)
BMとLaL: c)
LaLを先に適用しても、BMの効果には影響しない。が、BMを先に適用すると、LaLの効果が
《寺院の庭/Temple Garden》に適用されなくなるので、LaLはBMに依存する。
BMとCon: a)
これら2つの効果は互いに依存していない。
BMとUrg: c)
Urgを先に適用しても、BMの効果には影響しない。が、BMを先に適用すると、Urgの能力が
失われ、効果が発生しなくなるので、UrgはBMに依存する。
LaLとCon: d)
Conを先に適用すると、LaLの効果が《灰色熊/Grizzly Bears》にも適用されるように
なるので、LaLはConに依存する。LaLを先に適用すると、Conの効果が《寺院の庭/Temple Garden》
にも及ぶので、この2つは互いに依存している。
LaLとUrg: a)
これら2つの効果は互いに依存していない。
ConとUrg: a)
これら2つの効果は互いに依存していない。
・アルゴリズム3)
BMの効果のみが、他のどれとも依存していない。
(LaLはBMとConに依存している。ConはLaLに依存している。UrgはBMに依存している)
なので、BMの効果を適用する。
適用後、パーマネントは以下の状態になる。
《寺院の庭/Temple Garden》(→山になった)
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》(→山になった)
《血染めの月/Blood Moon》(×第4種適用済み)
《生命と枝/Life and Limb》
《奸謀/Conspiracy》(宣言は『苗木』)
《灰色熊/Grizzly Bears》
さて、アルゴリズム2)へ戻ろう。
・アルゴリズム2)
適用した効果を考慮すると、まだ存在する第4種の効果は、
Con:《奸謀/Conspiracy》
LaL:《生命と枝/Life and Limb》
のみである。
Conを先に適用することによって、LaLの効果が《灰色熊/Grizzly Bears》にも適用されるように
なるので、LaLはConに依存する。
LaLを先に適用しても、Conの効果が変化することが無いので、ConはLaLに依存しない。
(《寺院の庭/Temple Garden》はすでに森ではなく山なのだ!)
・アルゴリズム3)
残っている効果の中で、依存していないのはConだけである。なので、Conを適用する。
適用後、パーマネントは以下の状態になる。
《寺院の庭/Temple Garden》(→山になった)
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》(→山になった)
《血染めの月/Blood Moon》(×第4種適用済み)
《生命と枝/Life and Limb》
《奸謀/Conspiracy》(宣言は『苗木』)(×第4種適用済み)
《灰色熊/Grizzly Bears》(→「苗木」になった)
さて、アルゴリズム2)へ戻ろう。
・・・といっても、残っている効果は《生命と枝/Life and Limb》だけなので、
これを適用する。
《寺院の庭/Temple Garden》(→山になった)
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》(→山になった)
《血染めの月/Blood Moon》(×第4種適用済み)
《生命と枝/Life and Limb》(×第4種適用済み)
《奸謀/Conspiracy》(宣言は『苗木』)(×第4種適用済み)
《灰色熊/Grizzly Bears》(→苗木になった)(→土地・生物 -- 森・苗木になった)
これで第4種の適用が全て完了した。
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なお、第6種の効果に関しては、効果と効果の組み合わせを考える必要は無い。
なぜなら、全て独立しているからである。
処理としては、タイムスタンプ順に並べて、上から適用していけば良い。
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そんなところで。
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その1)契約不履行問題
《否定の契約/Pact of Negation》などの、契約/Pact サイクルと呼ばれる一連のカードは、
次のアップキープ・ステップに誘発する、遅延誘発型能力を持つ。
その誘発型能力を忘れてしまい、ドローステップのドローを行ったところで、
プレイヤーが気づいた場合、「支払わなかった」選択肢を選んだことになって、
そのプレイヤーは(契約の効果によって)ゲームに敗北する。
これがなぜ巻き戻って支払うことにならないのか? という疑問があるようだが、
すでにJNRのぱお氏から回答は出ているし、実際に巻き戻ることも無い。
契約/Pact サイクルに関しては、誘発を見逃してしまうと、効果によって敗北になる。
これはペナルティ・ガイドに沿った解釈であり、RELによる差異は無い。
これを防ぐために、未来予知のプレリリース前からフロアルールの改訂がアナウンス
されて、「ライブラリーの上にマーカーを置いても良い」となった。
(少なくともそういう意思があった、と筆者は思っている)
ライブラリーの上にマーカー云々の話は、以前にも書いたのでそちら参照。
http://diarynote.jp/d/74598/20070419.html
時に、プレリリースですら、この問題の状況では(効果によって)敗北になる。
もちろんジャッジはそれについて「マーカー乗せてもいいからちゃんと覚えようね」
ということをプレイヤーに教えることが望ましい。横浜ではどーだったのかなあ?
参考)未来予知ルール入門が出た時の、Scott Marshall のコメント
http://oracle.wizards.com/scripts/wa.exe?A2=ind0704c&;;;;L=mtgrules-l&D=1&F=&S=&P=525
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その2)《ファーディヤーの予見者/Fa’adiyah Seer》と発掘能力
このところ、以下のような質問がよく来る。
問「《ファーディヤーの予見者/Fa’adiyah Seer》の能力を起動して、
解決時にドローを発掘能力で置換すると、どうなるの?」
回答「発掘を適用したカードを手札に入れて、後の能力は無視して下さい。」
(カードを捨てなくて良い)
《ファーディヤーの予見者/Fa’adiyah Seer》のテキスト文章は以下のとおり。
{Tap} : Draw a card and reveal it. If it isn’t a land card, discard it.
一番最初の「カードを引く」ことを発掘能力で置換した場合、
(引いたカードでは無くなっているので)カードは公開しない。
公開することが無いので、それが土地である云々以降の文章は意味が無くなり、無視される。
よく見るのは次のような回答だ。
「置換して手札に入れようとしたカードを公開して、それが土地で無いなら、捨てる。」
「置換して手札に入れた後で、『土地カードでは無い』ならば、手札から選んで捨てる。」
上記二つはいずれも間違っている。理由はもうわかるだろう。
以上のことは、同様に《シンドバッド/Sindbad》についても言える。
テキスト同じなので・・・
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その3)継続的効果の適用方法(依存と独立)
先々週のFMQにあったような、複数の継続的効果がからみあう場合の、
より良い解釈方法を書いてみようと思う。
まず始めに、「依存する」について確認しておく。(CR418.5c )
Aという効果とBという効果が同じ種類別(レイヤー)にあり、
かつ、A,Bいずれも特性定義能力(CDA)ではないとする。
効果Bを先に適用した場合に、
・効果Aのテキストが変わる。
・効果Aが発生するかどうかが変わる。
・効果Aが何に適用するかが変わる。
・効果Aを適用するもののいずれかに、何をするかが変わる。
以上のうち一つでも当てはまった場合、「効果Aは効果Bに依存する」と言う。
例)効果A:《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 効果B:《血染めの月/Blood Moon》
《血染めの月/Blood Moon》の効果を先に適用すると、《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
の能力は失われ、効果が発生しなくなる。つまり、発生するかどうかが変わるので、
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》は《血染めの月/Blood Moon》に依存する。
さて、本題。
以下のアルゴリズムは、Lee Sharpe によって書かれたものの私訳である。
それぞれのレイヤーについて、複数の効果がある場合、
1)特性定義能力(CDA)による(当該レイヤーにおける)効果を全て適用する。
2)効果と効果の組み合わせを考えて、以下のうちどれになるかを判断する。
a) それら2つは互いに依存していない。
b) A は B に依存する。
c) B は A に依存する。
d) それら2つは互いに依存する。
(*注意)判断するときには、前に適用した効果を考慮する。
3)ある効果が、他の効果のどれにも依存しない(=独立している)場合、
そのような効果の中で、もっともタイムスタンプ順に「早い」効果1つを適用する。
→2)へ戻る。
4)独立した効果が無い場合、(互いに)依存している効果の中で
もっともタイムスタンプ順に「早い」効果1つを適用する。
→2)へ戻る。
5)適用する効果が無くなった場合、次のレイヤーに移り、また1)から始める。
例を出そう。
以下のパーマネントが場にあるとする。上のものほどタイムスタンプ順が「早い」。
《寺院の庭/Temple Garden》
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
《血染めの月/Blood Moon》
《生命と枝/Life and Limb》
《奸謀/Conspiracy》(宣言は『苗木』)
《灰色熊/Grizzly Bears》
第4種において、
BM:《血染めの月/Blood Moon》
LaL:《生命と枝/Life and Limb》
Con:《奸謀/Conspiracy》
Urb:《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》の4つの効果がある。
上のアルゴリズムを適用しつつ、パーマネントはどうなるか見ていこう。
・アルゴリズム1)
上記4つはいずれも特性定義能力ではない。
・アルゴリズム2)
BMとLaL: c)
LaLを先に適用しても、BMの効果には影響しない。が、BMを先に適用すると、LaLの効果が
《寺院の庭/Temple Garden》に適用されなくなるので、LaLはBMに依存する。
BMとCon: a)
これら2つの効果は互いに依存していない。
BMとUrg: c)
Urgを先に適用しても、BMの効果には影響しない。が、BMを先に適用すると、Urgの能力が
失われ、効果が発生しなくなるので、UrgはBMに依存する。
LaLとCon: d)
Conを先に適用すると、LaLの効果が《灰色熊/Grizzly Bears》にも適用されるように
なるので、LaLはConに依存する。LaLを先に適用すると、Conの効果が《寺院の庭/Temple Garden》
にも及ぶので、この2つは互いに依存している。
LaLとUrg: a)
これら2つの効果は互いに依存していない。
ConとUrg: a)
これら2つの効果は互いに依存していない。
・アルゴリズム3)
BMの効果のみが、他のどれとも依存していない。
(LaLはBMとConに依存している。ConはLaLに依存している。UrgはBMに依存している)
なので、BMの効果を適用する。
適用後、パーマネントは以下の状態になる。
《寺院の庭/Temple Garden》(→山になった)
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》(→山になった)
《血染めの月/Blood Moon》(×第4種適用済み)
《生命と枝/Life and Limb》
《奸謀/Conspiracy》(宣言は『苗木』)
《灰色熊/Grizzly Bears》
さて、アルゴリズム2)へ戻ろう。
・アルゴリズム2)
適用した効果を考慮すると、まだ存在する第4種の効果は、
Con:《奸謀/Conspiracy》
LaL:《生命と枝/Life and Limb》
のみである。
Conを先に適用することによって、LaLの効果が《灰色熊/Grizzly Bears》にも適用されるように
なるので、LaLはConに依存する。
LaLを先に適用しても、Conの効果が変化することが無いので、ConはLaLに依存しない。
(《寺院の庭/Temple Garden》はすでに森ではなく山なのだ!)
・アルゴリズム3)
残っている効果の中で、依存していないのはConだけである。なので、Conを適用する。
適用後、パーマネントは以下の状態になる。
《寺院の庭/Temple Garden》(→山になった)
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》(→山になった)
《血染めの月/Blood Moon》(×第4種適用済み)
《生命と枝/Life and Limb》
《奸謀/Conspiracy》(宣言は『苗木』)(×第4種適用済み)
《灰色熊/Grizzly Bears》(→「苗木」になった)
さて、アルゴリズム2)へ戻ろう。
・・・といっても、残っている効果は《生命と枝/Life and Limb》だけなので、
これを適用する。
《寺院の庭/Temple Garden》(→山になった)
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》(→山になった)
《血染めの月/Blood Moon》(×第4種適用済み)
《生命と枝/Life and Limb》(×第4種適用済み)
《奸謀/Conspiracy》(宣言は『苗木』)(×第4種適用済み)
《灰色熊/Grizzly Bears》(→苗木になった)(→土地・生物 -- 森・苗木になった)
これで第4種の適用が全て完了した。
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なお、第6種の効果に関しては、効果と効果の組み合わせを考える必要は無い。
なぜなら、全て独立しているからである。
処理としては、タイムスタンプ順に並べて、上から適用していけば良い。
---------------
そんなところで。