Answer: Friday Magic Quiz. [09-24A]
2009年8月27日 FMQ コメント (4)#東海wiki (http://www19.atwiki.jp/toukaimtg/)を更新しました。
#GPT北九州の日時が変更になっておりますので、参加する皆様はご注意ください。
Planechaseが気になるところ。EDHに組み込むのが一番ベターかつカオス?
それでは先週の回答。
問1
かたならし○×。
「攻撃クリーチャーを指定することは、ターン起因処理である。」
○か×か?
○
ターン起因処理についてはCR703を参照。その中で
攻撃クリーチャー指定ステップが開始した直後に、アクティブ・プレイヤーは攻撃クリーチャーを指定する。(CR703.4e)
とある。つまりこれはターン起因処理である。
問2
プレイヤーAは《大渦のきずな/Maelstrom Nexus》をコントロールしている。
プレイヤーBは、《幽体の行列/Spectral Procession》によって作成された
1/1のスピリット・トークンを3つコントロールしている。
プレイヤーAのターンのメインフェイズにAは《火の玉/Fireball》を唱えた。
A「全部そのトークン焼きたいから、1ダメージずつ割り振るようにして……ええと。」
B「結局何マナ?」
A「赤マナ含めて6マナで唱えます。
で、《大渦のきずな》があるから、これは続唱をもつけど、続唱を解決して良い?」
B「どーぞ。」
そしてAが1枚目のカードをめくると、《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》だった。
さて、Aはこの《包囲攻撃の司令官》を唱えることができるだろうか?
できない。
Aが唱えた《火の玉/Fireball》は、3つのトークンを対象とし、全てに1点ずつ与えられるのを
期待しているので、Xの値は3であり、追加で{2}を支払っている。
つまり、スタックにある《火の玉/Fireball》の点数で見たマナ・コストは「4」である。
従って、点数で見たマナ・コストが5である《包囲攻撃の司令官》は
続唱をもつ呪文のマナ・コストよりも大きいので、唱えることはできない。
問3
PとQがM10シールド戦でゲームをしている。
Pのターンのメインフェイズに《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》を唱え、
それが戦場に出た後、自身の1番目の能力を起動して、忠誠カウンターの数を4個にした。
Pがターンを返そうとすると、Qは《ゴブリン弩弓隊/Goblin Artillery》の能力を
P本体を対象にして起動し、解決前にさらに《危害のあり方/Harm’s Way》を唱えた。
Q「ダメージをふり直す対象は『P本人』で。」
P「はい。特に何もしません。発生源を選んでもいいですよ。」
Q「じゃあ、ダメージの発生源は《ゴブリン弩弓隊》で。」
P「はい。」
Q「《ゴブリン弩弓隊》の能力を解決しますね。
あなた(=P)には、《ゴブリン弩弓隊》で対象にとった分の2点と、
私(=Q)へ与えられる3点のダメージから、《危害のあり方》でふり直した2点が入るので、
それを全て《野生語りのガラク》に割り振ることを選びます。
計4点なので、忠誠カウンターは全部無くなりますね。」
Qの主張は正しいか?
正しくない。
CR118.4にあるとおり、ダメージは
1)置換効果や軽減効果によって修正されてから与えられる。
2)与えられたダメージが結果に変換される。結果はCR118.3に書かれている通り。
その結果に対して置換効果が影響し、結果が修整される。
3)最後にダメージのイベントが発生する。
といった手順を踏む。
また、同時に置換効果が及ぼされる場合、影響を受けるオブジェクトをコントロールしている
プレイヤー(またはオーナー)、または影響を受けるプレイヤーがどれを適用するかを決める。
複数のプレイヤーが同時に選択を行なう場合、選択はAPNAP順で行なう。(CR615.1)
これらを踏まえて、問題文の状況を見てみよう。
ダメージを与えるイベントは《ゴブリン弩弓隊/Goblin Artillery》の効果である。
『Pに2ダメージを与え、Qに3ダメージを与える。』
これに2つの置換効果が働く。
1)Qの唱えた《危害のあり方/Harm’s Way》の置換効果
2)Pに与えられたダメージをPのコントロールする《野生語りのガラク》に移し替えるかどうかの
選択をQにさせるという置換効果。(CR306.8)
置換効果の適用は同時なので、選択はAPNAP順に行われる。
まずAP……つまりPが関連する置換効果である、2)が最初に適用される。
Qは《野生語りのガラク》に移し替えることを選択する。
『《野生語りのガラク》に2ダメージを与え、Qに3ダメージを与える。』
まだ置換効果1)は適用可能なので、これを適用する。
『《野生語りのガラク》に2ダメージを与え、Pに2ダメージを与え、Qに1ダメージを与える。』
適用すべき置換効果はもうない。Pはダメージを与えられているが、
置換効果の結果に、その同一の置換効果が再び適用されることはない。(CR613.5)
ダメージが結果に変換され、以下のようになる。
『《野生語りのガラク》から2個の忠誠カウンターを取り除く。Pは2ライフを失う。Qは1ライフを失う。』
これに関して適用すべき置換効果はないので、このままの形でイベントが発生する。
従って、Qの主張は間違いであり、4個の忠誠カウンター全てを《野生語りのガラク》から
取り除くことはできない。
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この問題はAPNAP順が関わっている。
もしも、問題文の状況で、アクティブ・プレイヤーがPではなくQだった場合はどうなるだろうか?
各自で考えてもらいたい。
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そんなところで。