5月1日付けで、総合ルール(CR)が更新されています。
更新箇所が多いので、詳細は日本語訳がでるまでなもなもして待ちましょう。
いつものようにざらっと紹介してみます。
注)更新箇所の種類
(新規):完全に新規の項目番号です。かつて無くなっていたものも含みます。
(変更):旧ver.から内容が変わった項目です。リバーサルもここに含まれます。
(修整):旧ver.から文章や単語が変更された項目です。内容は微妙に変わっているかも。
(追記):旧ver.に文章が追加された項目です。内容は変わりません。
注2)ここに書いてあるのが更新の全てではありません。
筆者が内容的に自明と思ったものや、微妙な言い回しの変更などは
ここには書いていません。判断は常に最新版のCR本体を参照してください。
--------------------------------------------------------------
101.3a. (新規)
双頭巨人戦の初期ライフは30になりました。
101.5b.(変更)
双頭巨人戦の先手チームの第一ターンは、ドローステップが飛ばされるようになりました。
以前は第2プレイヤーのみが引けましたが、古いルールに戻ったことになります。
104.1a.(新規)
分数の形で示される数を選んだりや、ダメージを受けたり、ライフを得たりすることは
できません。これは旧104.1.の項目に書いてあったことの捕捉文です。
104.1b.(新規)
マジックでは正の数を用います。負の数を選んだり、負の点数のダメージを与えたり、
負の点数のライフを得ることはありません。しかし、負の値を取ることができる
ものは、その値を採用します。(クリーチャーのパワーや、プレイヤーのライフ)
効果が負の値のものを計算したり、比較したりする場合は、その負の値をそのまま
数値的に用います。計算結果として負の値を得た場合は、(負の値を取れるもの以外は)
その値として0を代わりに採用します。
これは、旧104.2.に書いてあったことの改稿です。
104.3f.(追記)
混成マナ・シンボルはそれぞれの色の組み合わせて構成されていることが追記されました。
200.9.(修整)
呪文や能力が、あるオブジェクトの種類として、「カード」「呪文」「発生源」という
単語が入ることなく、タイプやサブタイプを使用している場合、それはそのタイプ
またはサブタイプを持つ場のパーマネントを指すようになりました。
"description of an object"という表現が使用されています。
200.9c.(修整)
呪文や能力が、発生源という単語と共にオブジェクトの種類を指している場合、
それに合致する発生源は、任意の領域にあるダメージの発生源も指すようになりました。
203.1.(修整)
カードのマナ・コストは、カードの上方にあるマナ・シンボルで示されます。
未来予知のカードの一部は、マナ・シンボルが右上に無いことから来た修整です。
203.1b.(新規)
いくつかのカードにはマナ・コストが本来ある箇所にマナ・シンボルが描かれていない。
これは、このカードのコストが支払えないことを意味している。
という一章が追加されました。
《命運の輪/Wheel of Fate》を初めとした呪文や、土地カードを指しています。
追加のコストを支払うような効果があったとしても、コストが無く支払えない場合は
やはりコストが支払えない(のでプレイできない)ことも明確化されました。
203.3b.(新規)
マナ・コストに{X}が含まれている場合に、どう計算されるかが新規項目として
書かれました。ルールは今までと変わりません。
205.2a(追記)
カードタイプ「部族」が追記されました。
205.3d(追記)
それぞれ固有のサブタイプを持つのは、土地、アーティファクト、エンチャントの3つ
になりました。クリーチャーと部族、ソーサリーとインスタントは共通のサブタイプを
持ちます。
205.3e(修整)
カードが複数のタイプとサブタイプを併せ持つ場合、それぞれのサブタイプは、
それらと相関性があるタイプのサブタイプである、とされました。
208.2.(変更)
クリーチャーカードのパワー/タフネスに、*が書かれている場合、
そのオブジェクトの特性定義能力(characteristic-defining ability)に
よって、*の値は決定されます。この能力は全ての領域で作用します。
この能力によって*の値が決定しない場合、*は0として扱います。
例をあげましょう。《ルアゴイフ/Lhurgoyf》は、今までですと
ライブラリーの中にある場合は、*/*+1の*の値が機能しないので
パワー/タフネスの値は『0/1』と見なされましたが、
現在のルールでは、墓地にあるクリーチャーカードの数が常に
数えられます。つまり、プレイヤー達の墓地に5枚のクリーチャーカードがあるとき、
ライブラリーの中の《ルアゴイフ/Lhurgoyf》は『5/6』です。
212.1b.(変更)
オブジェクトのタイプが失われた場合、そのサブタイプがまだ残っているタイプと
関連性がある場合、そのサブタイプは失われません。そうでない場合は
そのタイプにともなうサブタイプは失われます。
例を出しましょう。
部族・土地・クリーチャー -- 森・ドライアド というパーマネントがあったとして
このパーマネントがクリーチャーで無くなったとします。
そうなると、前のルールでは「ドライアド」というサブタイプは失われていましたが、
今のルールでは部族というタイプが「ドライアド」というサブタイプと関連性を
持つので、「ドライアド」というサブタイプは失われません。
212.2d.(修整)
アーティファクトでも有色マナ・シンボルが使用されることが明記されました。
その場合は無色ではありません。
また、これまで通り、無色であることとアーティファクトであることは
同値ではありません。
212.2m.(新規)
Foortification/城砦 が、アーティファクトのサブタイプに追加されました。
212.3d.-3f.(新規)
クリーチャーの性質について文章が新規に書かれました。
既存の知識が明文化されただけです。
212.4d.-4k.(修整)
オーラはオブジェクトもしくはプレイヤーにつくことが明確になりました。
212.6b.(追記)
他のプレイヤーのターンに、効果によって土地をプレイできるようになった
としても、土地をプレイすることはできない、という一文が追加されました。
212.8.-8b.(新規)
部族/Tribal についての項目が新規に追加されました。
214.1a.(新規)
「パーマネント・カード」について新規に追加されました。
214.1b.(新規)
パーマネントが全てのタイプを失ったとしても、それはパーマネントで有り続ける
ことが明確化されました。
215.(新規)
Life/ライフ についての項目が新規に増えました。
216.1.(修整)
トークンはクリーチャーとは限らなくなり、効果によってトークンが
定義されたテキストを持つようになりました。
また、旧216.1.の後半部分が216.1a.となって別項目になりました。
217.1c.(修整)
旧217.8c.に書かれていたphasingの例外項目が、217.1c.に合流しました。
402.8a.(変更)
特性定義能力(characteristic-defining abilities)は全ての領域で機能します。
旧ルールでは(characteristic-setting ability)でした。
405.2.(変更)
オブジェクトに色、サブタイプ、パワー/タフネスを決定する常在型能力が
印刷されて存在する場合、それらは特性定義能力(characteristic-defining abilities)
であり、全ての領域で機能します。
406.1.(修整)
対象を持つ起動型能力または誘発型能力は、(マナを加えるとしても)マナ能力ではありません。
409.4a.(新規)
プレイすることが禁止されているカードを、裏向きにプレイすることが可能で、
かつ、裏向きの呪文のプレイが禁止されていない場合、そのカードは裏向きにして
プレイすることが可能である。
410.2a.(新規)
誘発型能力が誘発イベントと合致し、そのオブジェクトが全てのプレイヤーに対し
不可視だった場合、その能力は誘発しない。
例)《Yixlid Jailer》下の 《Golgari Brownscale》。
410.4a.(新規)
誘発型能力がmodalだった場合、そのコントローラーはどのモードでスタックに
乗せるかを選ぶ。あるモードがプレイするのに不適正な場合、そのモードとして
選ぶことはできない。全てのモードでプレイするのに不適正な場合、
誘発型能力はスタックから取り除かれる。
418.5k.(新規)
オブジェクトではなく、ゲームのルールに影響を及ぼす継続的効果も、
タイムスタンプや依存性のルールに従って処理されることが明確化されました。
例)手札の上限枚数(《呪文書/Spellbook》と《有り余る無/Null Profusion》)
419.6i.(新規)
場に出る際に〜という置換効果の処理が明確化されました。
例文をみればすぐ理解できると思います。
424.(新規)
コスト/Costs という項目が新規に追加されました。
501.(新規)
キーワード行動/Keyword Actions という項目が新規に追加されました。
内容は以下の通りです。
501.2. つける/Attach
501.3. 打ち消す/Counter
501.4. 破壊する/Destroy
501.5. 再生(する)/Regenerate
501.6. 生け贄に捧げる/Sacrifice
501.7. タップ(する)/Tap
501.8. 占術(を行う)/Scry
501.9. 消術(を行う)/Fateseal
502.XX (いろいろ)
キーワード能力部分は変更がたくさんありますが、大抵は細かい変更です。
未来予知で新しくキーワード化されたもの(被覆/Shroud、到達/Reachなど)
が追加されています。
606.6b.(変更)
先行チームの第1ターンは、ドローステップがありません。
あとは用語集の変更がたくさんありますが、それについては書ききれないので省略します。
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そんなところで。
更新箇所が多いので、詳細は日本語訳がでるまでなもなもして待ちましょう。
いつものようにざらっと紹介してみます。
注)更新箇所の種類
(新規):完全に新規の項目番号です。かつて無くなっていたものも含みます。
(変更):旧ver.から内容が変わった項目です。リバーサルもここに含まれます。
(修整):旧ver.から文章や単語が変更された項目です。内容は微妙に変わっているかも。
(追記):旧ver.に文章が追加された項目です。内容は変わりません。
注2)ここに書いてあるのが更新の全てではありません。
筆者が内容的に自明と思ったものや、微妙な言い回しの変更などは
ここには書いていません。判断は常に最新版のCR本体を参照してください。
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101.3a. (新規)
双頭巨人戦の初期ライフは30になりました。
101.5b.(変更)
双頭巨人戦の先手チームの第一ターンは、ドローステップが飛ばされるようになりました。
以前は第2プレイヤーのみが引けましたが、古いルールに戻ったことになります。
104.1a.(新規)
分数の形で示される数を選んだりや、ダメージを受けたり、ライフを得たりすることは
できません。これは旧104.1.の項目に書いてあったことの捕捉文です。
104.1b.(新規)
マジックでは正の数を用います。負の数を選んだり、負の点数のダメージを与えたり、
負の点数のライフを得ることはありません。しかし、負の値を取ることができる
ものは、その値を採用します。(クリーチャーのパワーや、プレイヤーのライフ)
効果が負の値のものを計算したり、比較したりする場合は、その負の値をそのまま
数値的に用います。計算結果として負の値を得た場合は、(負の値を取れるもの以外は)
その値として0を代わりに採用します。
これは、旧104.2.に書いてあったことの改稿です。
104.3f.(追記)
混成マナ・シンボルはそれぞれの色の組み合わせて構成されていることが追記されました。
200.9.(修整)
呪文や能力が、あるオブジェクトの種類として、「カード」「呪文」「発生源」という
単語が入ることなく、タイプやサブタイプを使用している場合、それはそのタイプ
またはサブタイプを持つ場のパーマネントを指すようになりました。
"description of an object"という表現が使用されています。
200.9c.(修整)
呪文や能力が、発生源という単語と共にオブジェクトの種類を指している場合、
それに合致する発生源は、任意の領域にあるダメージの発生源も指すようになりました。
203.1.(修整)
カードのマナ・コストは、カードの上方にあるマナ・シンボルで示されます。
未来予知のカードの一部は、マナ・シンボルが右上に無いことから来た修整です。
203.1b.(新規)
いくつかのカードにはマナ・コストが本来ある箇所にマナ・シンボルが描かれていない。
これは、このカードのコストが支払えないことを意味している。
という一章が追加されました。
《命運の輪/Wheel of Fate》を初めとした呪文や、土地カードを指しています。
追加のコストを支払うような効果があったとしても、コストが無く支払えない場合は
やはりコストが支払えない(のでプレイできない)ことも明確化されました。
203.3b.(新規)
マナ・コストに{X}が含まれている場合に、どう計算されるかが新規項目として
書かれました。ルールは今までと変わりません。
205.2a(追記)
カードタイプ「部族」が追記されました。
205.3d(追記)
それぞれ固有のサブタイプを持つのは、土地、アーティファクト、エンチャントの3つ
になりました。クリーチャーと部族、ソーサリーとインスタントは共通のサブタイプを
持ちます。
205.3e(修整)
カードが複数のタイプとサブタイプを併せ持つ場合、それぞれのサブタイプは、
それらと相関性があるタイプのサブタイプである、とされました。
208.2.(変更)
クリーチャーカードのパワー/タフネスに、*が書かれている場合、
そのオブジェクトの特性定義能力(characteristic-defining ability)に
よって、*の値は決定されます。この能力は全ての領域で作用します。
この能力によって*の値が決定しない場合、*は0として扱います。
例をあげましょう。《ルアゴイフ/Lhurgoyf》は、今までですと
ライブラリーの中にある場合は、*/*+1の*の値が機能しないので
パワー/タフネスの値は『0/1』と見なされましたが、
現在のルールでは、墓地にあるクリーチャーカードの数が常に
数えられます。つまり、プレイヤー達の墓地に5枚のクリーチャーカードがあるとき、
ライブラリーの中の《ルアゴイフ/Lhurgoyf》は『5/6』です。
212.1b.(変更)
オブジェクトのタイプが失われた場合、そのサブタイプがまだ残っているタイプと
関連性がある場合、そのサブタイプは失われません。そうでない場合は
そのタイプにともなうサブタイプは失われます。
例を出しましょう。
部族・土地・クリーチャー -- 森・ドライアド というパーマネントがあったとして
このパーマネントがクリーチャーで無くなったとします。
そうなると、前のルールでは「ドライアド」というサブタイプは失われていましたが、
今のルールでは部族というタイプが「ドライアド」というサブタイプと関連性を
持つので、「ドライアド」というサブタイプは失われません。
212.2d.(修整)
アーティファクトでも有色マナ・シンボルが使用されることが明記されました。
その場合は無色ではありません。
また、これまで通り、無色であることとアーティファクトであることは
同値ではありません。
212.2m.(新規)
Foortification/城砦 が、アーティファクトのサブタイプに追加されました。
212.3d.-3f.(新規)
クリーチャーの性質について文章が新規に書かれました。
既存の知識が明文化されただけです。
212.4d.-4k.(修整)
オーラはオブジェクトもしくはプレイヤーにつくことが明確になりました。
212.6b.(追記)
他のプレイヤーのターンに、効果によって土地をプレイできるようになった
としても、土地をプレイすることはできない、という一文が追加されました。
212.8.-8b.(新規)
部族/Tribal についての項目が新規に追加されました。
214.1a.(新規)
「パーマネント・カード」について新規に追加されました。
214.1b.(新規)
パーマネントが全てのタイプを失ったとしても、それはパーマネントで有り続ける
ことが明確化されました。
215.(新規)
Life/ライフ についての項目が新規に増えました。
216.1.(修整)
トークンはクリーチャーとは限らなくなり、効果によってトークンが
定義されたテキストを持つようになりました。
また、旧216.1.の後半部分が216.1a.となって別項目になりました。
217.1c.(修整)
旧217.8c.に書かれていたphasingの例外項目が、217.1c.に合流しました。
402.8a.(変更)
特性定義能力(characteristic-defining abilities)は全ての領域で機能します。
旧ルールでは(characteristic-setting ability)でした。
405.2.(変更)
オブジェクトに色、サブタイプ、パワー/タフネスを決定する常在型能力が
印刷されて存在する場合、それらは特性定義能力(characteristic-defining abilities)
であり、全ての領域で機能します。
406.1.(修整)
対象を持つ起動型能力または誘発型能力は、(マナを加えるとしても)マナ能力ではありません。
409.4a.(新規)
プレイすることが禁止されているカードを、裏向きにプレイすることが可能で、
かつ、裏向きの呪文のプレイが禁止されていない場合、そのカードは裏向きにして
プレイすることが可能である。
410.2a.(新規)
誘発型能力が誘発イベントと合致し、そのオブジェクトが全てのプレイヤーに対し
不可視だった場合、その能力は誘発しない。
例)《Yixlid Jailer》下の 《Golgari Brownscale》。
410.4a.(新規)
誘発型能力がmodalだった場合、そのコントローラーはどのモードでスタックに
乗せるかを選ぶ。あるモードがプレイするのに不適正な場合、そのモードとして
選ぶことはできない。全てのモードでプレイするのに不適正な場合、
誘発型能力はスタックから取り除かれる。
418.5k.(新規)
オブジェクトではなく、ゲームのルールに影響を及ぼす継続的効果も、
タイムスタンプや依存性のルールに従って処理されることが明確化されました。
例)手札の上限枚数(《呪文書/Spellbook》と《有り余る無/Null Profusion》)
419.6i.(新規)
場に出る際に〜という置換効果の処理が明確化されました。
例文をみればすぐ理解できると思います。
424.(新規)
コスト/Costs という項目が新規に追加されました。
501.(新規)
キーワード行動/Keyword Actions という項目が新規に追加されました。
内容は以下の通りです。
501.2. つける/Attach
501.3. 打ち消す/Counter
501.4. 破壊する/Destroy
501.5. 再生(する)/Regenerate
501.6. 生け贄に捧げる/Sacrifice
501.7. タップ(する)/Tap
501.8. 占術(を行う)/Scry
501.9. 消術(を行う)/Fateseal
502.XX (いろいろ)
キーワード能力部分は変更がたくさんありますが、大抵は細かい変更です。
未来予知で新しくキーワード化されたもの(被覆/Shroud、到達/Reachなど)
が追加されています。
606.6b.(変更)
先行チームの第1ターンは、ドローステップがありません。
あとは用語集の変更がたくさんありますが、それについては書ききれないので省略します。
-------------
そんなところで。