M19でのCR更新点です。
参考にした版は 2018/04/27 と 2018/07/13 です。
CR102.4
"あなたのチーム/your team" という言葉が「あなたやあなたのチームメイト/you and/or your teammates」の省略として使うことがあることが明記されました。
チームを用いない場合、「あなたのチーム」と「あなた」は同じ意味を持ちます。
CR103.3d, 118.1d
2人ブロール戦/Brawl の初期ライフが25点であること、多人数ブロール戦では30点であることが示されました。
CR110.5a
プレイヤーがトークンを生成するなら、そのトークンのオーナーはそのプレイヤーであり、そのプレイヤーのコントロール下で戦場に出るようになりました。
(《狡猾な巾着切り/Crafty Cutpurse》にようにどのコントロール下で出るかが変更される場合もあります)
CR112.1a, 112.10
能力を持つ場合には"has"や"gain"が使用されていました。が、非クリーチャーのオブジェクトがクリーチャー化する際に、"with"で能力を付随することがままあるので、能力を持つ場合に用いられる表現が"has"や"gain"以外にも使用されうることが明記されました。
#なんでも第6種になりうる、ということです。テキストを読みましょう。
CR112.6k
通常、カードがある領域から移動させるかどうかは、そのカードが移動前の領域になければいけません。それらはテキストに明記されています。その中でも、これまで明記されてこなかった事例として、
それがオーラである場合には、「それがエンチャントしているオブジェクトが戦場を離れることが含まれている場合」でも機能することが明記されました。
CR117.8, 117.8e
特に「追加」と書かれていようがいまいが、支払うべきコストを増加させるものは追加コストであるとされました。例えばキーワード能力は(追加という言葉を内包していることもありますが)、追加コストでありえます。
CR205.3j
「ローアン/Rowan」「ビビアン/Vivien」「ウィル/Will」「ヤングー/Yanggu」「ヤンリン/Yanling」
が新しいプレインズウォーカー・タイプとして追加されました。
CR205.3m
「アズラ/Azra」「卵/Egg」「センザンコウ/Pangolin」がクリーチャー・タイプに復帰・追加されました。
CR212
文章欄の下にある情報に関する内容が古すぎたので、今風に改稿されました。
#もちろん、ゲーム上ではほぼ意味がないので、プレイヤーにとっての影響はありません。
CR601.2, 601.3a
呪文を唱える際に「唱えられないかどうか」を確認する項目として、CR601.2がありましたが、後の選択によって唱えることができるようになる場合のルールがCR601.3に追加されました。
#詳しくは以前のエントリを参照ください。 http://74598.diarynote.jp/201807051630553793/
#今一度まとめておきます。
#《イクサランの束縛》で《不死身、スクイー》が追放されている場合、《不死身、スクイー》のオーナーは、追放されているそれを唱えることはできません。
#対戦相手が《虚空の選別者/Void Winnower》をコントロールしていても、あなたはマナ・コストが{X}{R}{R}の《とどろく雷鳴》を唱え始めることができます。そして、Xに奇数を選ぶことで、唱えることを完了できます。
#逆に、Xに偶数を選ぶと、CR601.2eによってそれは唱えられないので、唱えることを完了できません。
CR603.12
再帰誘発型能力/reflexive triggered ability は、これまで《心臓貫きのマンティコア》しかありませんでした。M19で新たにこれが含まれるカードが収録され、新しいテンプレートとして
「これにより[○○した]とき/when [something happens] this way」処理する
というものが追加されました。これも、再帰誘発型能力です。
(→《ビビアンの召致/Vivien’s Invocation》)
CR701.17c, 701.18h, 701.22c
複数のプレイヤーが何かを行う場合、選択があればAPNAP順にやって、行動は同時、というのがAPNAP順のルールです。しかし、占術やカードを探したり、激突したりする場合、どこまでを同時にするのかが明確でありませんでした。今回の更新では以下のようにすることが定められました。
・複数のプレイヤーが一度に占術を行なう場合、それらのプレイヤーはそれぞれ自分のライブラリーの一番上のカードを一度に見る。それらのプレイヤーはAPNAP順でそれらのカードをどこに置くか決め、その後で一度に置く
・複数のプレイヤーが同時に探す場合、各プレイヤーは同時に該当するカードを見て、APNAP順でどのカードを見つけるかを決定する。
・激突を行なう各プレイヤーは、それぞれのライブラリーの一番上のカードを一度に公開する。その後、それらのプレイヤーはAPNAP順でそれらのカードをどこに置くか決め、その後、一度にそれらのカードを置く。
CR702.16a
プロテクション(hoge)で示される中身は、普通は特性です。特性でない語、「プレイヤー」や「すべて」というのは別のルール項目で定義されていました。
さて、「点数で見たマナ・コスト」というのは特性から求められる値であって、特性値ではありません。これでは《ミストメドウの身隠し/Mistmeadow Skulk》が機能しなくなります。
ということで、プロテクション()の中身は、どのような特性値や情報であっても良くなりました。
#その昔にジョークで言っていた、「プロテクション(3)」が現実味を帯びてきました。
CR702.123f
[名前]との共闘/Partner with [name] が追加されました。
CR702.131
助力/Assist が追加されました。
CR705.1, 705.2
《知恵の目、ゼンドスプルト》などみ見られるように、コイン投げの勝ち負けを見る効果があります。コイン投げは通常、コイン投げを行ったほうが勝つか負けるかのどちらかになるのですが、以前のCRの書き方が誤解を招きかねないようになっていたので、意味を同じくして表現が変えられました。
機能的な変更はありません。
CR706.2b, 706.2c
《変態変異/Metamorphic Alteration》は、one-shotや置換効果でコピー効果を影響させるのではなく、常在型能力によってコピー効果を機能させる初めてのカードです。
これによってコピーされる値は、《変態変異》が戦場に出てその効果をもたらした値に「固定」されるようになりました。
#《変態変異》のコピー元がコピー効果で変更されている場合を考えるとよい。
#《変態変異》が戦場に出た後で、参照元のコピー可能な値が変わったとして、それを適用するかどうかはこれまで規定されていなかったのだ。とはいえ、もう心配はない。
CR706.9b
一部の値をコピーしない場合、「ただし、[特性]は[特性値]のままである/except its [特性] is still [特性値]」という表記が使われていました。が、元々の特性値が「~のまま」でない場合、それが適用されるかどうかは難解でした。
例としてわかりやすいのは、《水銀のガルガンチュアン》が墓地にあり、それを《王神の贈り物》で追放してトークンを作成し、戦場の《ルーン爪の熊》のコピーになることです。
《王神の贈り物》ですから、それは4/4なのですが、「P/Tは7/7のままである」という文章があるので、これが4/4なのか7/7なのかは一見して分かりづらくなっていました。
今回の変更では、オラクル・テキストでこのような表現をなくし、CR項目からも still... という表現がなくなりました。もう上のようなややこしいことは起きません。
CR707.2a
《残酷な機械技師、テゼレット/Tezzeret, Cruel Machinist》の[-7]能力では、裏向きにカードが出てきます。さて、これを表向きにした場合、それはまだアーティファクト・クリーチャーで5/5なのでしょうか? これまでの裏向きのルールでは、それは名無しで能力の無い2/2でしたので、《残酷な機械技師、テゼレット》の能力ではそれに第4種+第6種の効果が機能している、と考えることもできるでしょう。
こうなることがないように、裏向きのクリーチャーであっても、それを出した効果が特性を決めているのなら、その特性に従うようになりました。そしてこれはコピー可能な値です。
CR720.1c
行動の省略およびループがMTR4.4に書かれたのを受け、CR720とMTR4.4が矛盾した場合、MTRが優先されることが明記されました。
#これにより、ほとんどのステイルメイト・千日手の状況は、どんなにCRが許していたとしても、MTRで処理できるようになりました。もうループに苦しむことはないでしょう。
CR721
通常、マナの支払いのために起動されたマナ能力は、その影響を受けたプレイヤーしかいないわけですが、いくつかの呪文や能力は、一人だけではなく複数のプレイヤーがマナを支払う状況が有りうるようになりました。そのため、適正でない処理をしようとしてそれらにまつわる行動を巻き戻す場合、その人だけでなく、各プレイヤーが起動したマナ能力が戻ることになりました。
CR903.11
ブロール/Brawl が追加されました。
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参考にした版は 2018/04/27 と 2018/07/13 です。
CR102.4
"あなたのチーム/your team" という言葉が「あなたやあなたのチームメイト/you and/or your teammates」の省略として使うことがあることが明記されました。
チームを用いない場合、「あなたのチーム」と「あなた」は同じ意味を持ちます。
CR103.3d, 118.1d
2人ブロール戦/Brawl の初期ライフが25点であること、多人数ブロール戦では30点であることが示されました。
CR110.5a
プレイヤーがトークンを生成するなら、そのトークンのオーナーはそのプレイヤーであり、そのプレイヤーのコントロール下で戦場に出るようになりました。
(《狡猾な巾着切り/Crafty Cutpurse》にようにどのコントロール下で出るかが変更される場合もあります)
CR112.1a, 112.10
能力を持つ場合には"has"や"gain"が使用されていました。が、非クリーチャーのオブジェクトがクリーチャー化する際に、"with"で能力を付随することがままあるので、能力を持つ場合に用いられる表現が"has"や"gain"以外にも使用されうることが明記されました。
#なんでも第6種になりうる、ということです。テキストを読みましょう。
CR112.6k
通常、カードがある領域から移動させるかどうかは、そのカードが移動前の領域になければいけません。それらはテキストに明記されています。その中でも、これまで明記されてこなかった事例として、
それがオーラである場合には、「それがエンチャントしているオブジェクトが戦場を離れることが含まれている場合」でも機能することが明記されました。
CR117.8, 117.8e
特に「追加」と書かれていようがいまいが、支払うべきコストを増加させるものは追加コストであるとされました。例えばキーワード能力は(追加という言葉を内包していることもありますが)、追加コストでありえます。
CR205.3j
「ローアン/Rowan」「ビビアン/Vivien」「ウィル/Will」「ヤングー/Yanggu」「ヤンリン/Yanling」
が新しいプレインズウォーカー・タイプとして追加されました。
CR205.3m
「アズラ/Azra」「卵/Egg」「センザンコウ/Pangolin」がクリーチャー・タイプに復帰・追加されました。
CR212
文章欄の下にある情報に関する内容が古すぎたので、今風に改稿されました。
#もちろん、ゲーム上ではほぼ意味がないので、プレイヤーにとっての影響はありません。
CR601.2, 601.3a
呪文を唱える際に「唱えられないかどうか」を確認する項目として、CR601.2がありましたが、後の選択によって唱えることができるようになる場合のルールがCR601.3に追加されました。
#詳しくは以前のエントリを参照ください。 http://74598.diarynote.jp/201807051630553793/
#今一度まとめておきます。
#《イクサランの束縛》で《不死身、スクイー》が追放されている場合、《不死身、スクイー》のオーナーは、追放されているそれを唱えることはできません。
#対戦相手が《虚空の選別者/Void Winnower》をコントロールしていても、あなたはマナ・コストが{X}{R}{R}の《とどろく雷鳴》を唱え始めることができます。そして、Xに奇数を選ぶことで、唱えることを完了できます。
#逆に、Xに偶数を選ぶと、CR601.2eによってそれは唱えられないので、唱えることを完了できません。
CR603.12
再帰誘発型能力/reflexive triggered ability は、これまで《心臓貫きのマンティコア》しかありませんでした。M19で新たにこれが含まれるカードが収録され、新しいテンプレートとして
「これにより[○○した]とき/when [something happens] this way」処理する
というものが追加されました。これも、再帰誘発型能力です。
(→《ビビアンの召致/Vivien’s Invocation》)
CR701.17c, 701.18h, 701.22c
複数のプレイヤーが何かを行う場合、選択があればAPNAP順にやって、行動は同時、というのがAPNAP順のルールです。しかし、占術やカードを探したり、激突したりする場合、どこまでを同時にするのかが明確でありませんでした。今回の更新では以下のようにすることが定められました。
・複数のプレイヤーが一度に占術を行なう場合、それらのプレイヤーはそれぞれ自分のライブラリーの一番上のカードを一度に見る。それらのプレイヤーはAPNAP順でそれらのカードをどこに置くか決め、その後で一度に置く
・複数のプレイヤーが同時に探す場合、各プレイヤーは同時に該当するカードを見て、APNAP順でどのカードを見つけるかを決定する。
・激突を行なう各プレイヤーは、それぞれのライブラリーの一番上のカードを一度に公開する。その後、それらのプレイヤーはAPNAP順でそれらのカードをどこに置くか決め、その後、一度にそれらのカードを置く。
CR702.16a
プロテクション(hoge)で示される中身は、普通は特性です。特性でない語、「プレイヤー」や「すべて」というのは別のルール項目で定義されていました。
さて、「点数で見たマナ・コスト」というのは特性から求められる値であって、特性値ではありません。これでは《ミストメドウの身隠し/Mistmeadow Skulk》が機能しなくなります。
ということで、プロテクション()の中身は、どのような特性値や情報であっても良くなりました。
#その昔にジョークで言っていた、「プロテクション(3)」が現実味を帯びてきました。
CR702.123f
[名前]との共闘/Partner with [name] が追加されました。
CR702.131
助力/Assist が追加されました。
CR705.1, 705.2
《知恵の目、ゼンドスプルト》などみ見られるように、コイン投げの勝ち負けを見る効果があります。コイン投げは通常、コイン投げを行ったほうが勝つか負けるかのどちらかになるのですが、以前のCRの書き方が誤解を招きかねないようになっていたので、意味を同じくして表現が変えられました。
機能的な変更はありません。
CR706.2b, 706.2c
《変態変異/Metamorphic Alteration》は、one-shotや置換効果でコピー効果を影響させるのではなく、常在型能力によってコピー効果を機能させる初めてのカードです。
これによってコピーされる値は、《変態変異》が戦場に出てその効果をもたらした値に「固定」されるようになりました。
#《変態変異》のコピー元がコピー効果で変更されている場合を考えるとよい。
#《変態変異》が戦場に出た後で、参照元のコピー可能な値が変わったとして、それを適用するかどうかはこれまで規定されていなかったのだ。とはいえ、もう心配はない。
CR706.9b
一部の値をコピーしない場合、「ただし、[特性]は[特性値]のままである/except its [特性] is still [特性値]」という表記が使われていました。が、元々の特性値が「~のまま」でない場合、それが適用されるかどうかは難解でした。
例としてわかりやすいのは、《水銀のガルガンチュアン》が墓地にあり、それを《王神の贈り物》で追放してトークンを作成し、戦場の《ルーン爪の熊》のコピーになることです。
《王神の贈り物》ですから、それは4/4なのですが、「P/Tは7/7のままである」という文章があるので、これが4/4なのか7/7なのかは一見して分かりづらくなっていました。
今回の変更では、オラクル・テキストでこのような表現をなくし、CR項目からも still... という表現がなくなりました。もう上のようなややこしいことは起きません。
CR707.2a
《残酷な機械技師、テゼレット/Tezzeret, Cruel Machinist》の[-7]能力では、裏向きにカードが出てきます。さて、これを表向きにした場合、それはまだアーティファクト・クリーチャーで5/5なのでしょうか? これまでの裏向きのルールでは、それは名無しで能力の無い2/2でしたので、《残酷な機械技師、テゼレット》の能力ではそれに第4種+第6種の効果が機能している、と考えることもできるでしょう。
こうなることがないように、裏向きのクリーチャーであっても、それを出した効果が特性を決めているのなら、その特性に従うようになりました。そしてこれはコピー可能な値です。
CR720.1c
行動の省略およびループがMTR4.4に書かれたのを受け、CR720とMTR4.4が矛盾した場合、MTRが優先されることが明記されました。
#これにより、ほとんどのステイルメイト・千日手の状況は、どんなにCRが許していたとしても、MTRで処理できるようになりました。もうループに苦しむことはないでしょう。
CR721
通常、マナの支払いのために起動されたマナ能力は、その影響を受けたプレイヤーしかいないわけですが、いくつかの呪文や能力は、一人だけではなく複数のプレイヤーがマナを支払う状況が有りうるようになりました。そのため、適正でない処理をしようとしてそれらにまつわる行動を巻き戻す場合、その人だけでなく、各プレイヤーが起動したマナ能力が戻ることになりました。
CR903.11
ブロール/Brawl が追加されました。
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