AKH MAGIC TOURNAMENT RULES CHANGES
2017年5月11日 Ruling『アモンケット』リリースに伴うイベント規定(MTR)の更新点です。
原文)
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/april-magic-tournament-rules-release-notes-2017-04-24
注意)上記原文の逐字訳ではなく、要訳です。筆者個人の考察や感想は行頭に#が付きます。
赤文字は新規項番または大きな変更です。
青文字は既存項番または小さな変更です。
特筆しない限り、新規項番/項番消失による番号ズレは記載しません。
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*全体的な変更
いくつかのルールが項番を移動しました。
サイドボードに関するルールは、文書全体に散りばめられていましたが、これらを3.15および7.1に統合しました。
また、5.6(外部情報の参照)に、シールドやドラフト構築中のコミュニケーションに関するルールを移動しました。
#機能的な変更はありません。
*はじめに・前文
文書が更新される日程を変更しました。
*プレミア・イベント種別の変更
1.4(参加資格)10.4(組み合わせアルゴリズム)付録E(推奨ラウンド数)
における、プレミア・イベント一覧が変更されました。
#WMCQやSSSが無くなり、国別選手権とPTQが書かれました。
#2HG/チーム戦における2ラウンドシングル・エリミネーションが認められるようになりました。
1.5(DCIナンバー)
DCIナンバーの取得方法にWizardsAccountを使うようになりました。
#まだWizards Accountとの連携をしていない方は、早めに連携を!
#特に、大会に参加した際に "Unknown Unknown" という名前になる方は、WizardsAccountとの連携が取れていません。
#お店の方は、そのようなプレイヤーに会ったら、Wizards Accountの連携を行うように促して下さい。
*1.10(プレイヤー)
チームメイトのゲームを観戦中に、起こったルールの誤りを指摘することが期待されるようになりました。
#これまでは、特にそのような記述はなく、自分以外のゲームには特に責任がありませんでした。
2.2(プレイ/ドロールール)
文書の順番が入れ替わりました。機能的な変更はありません。
2.3(ゲーム前の開始手順)
表現がよりわかりやすいように改められました。また、メインとサイドボードのカードを1対1で置き換えるような文言がありましたが、その部分は削除されました。
#メイン/サイドの枚数制限が保たれていれば、同枚数を入れ替えなくてもよい。
#先攻後攻を選択するタイミングは変わりません。
*2.14(ライフの総量)
毒カウンターの記述をなくしました。毒カウンターの数は「共有情報」になりました。
#毒カウンターの数を表す手段を準備する必要は無いが、共有情報なので、聞かれたら正しい値を答えなくてはならない。これまでと同様に、メモを使って記述しても、もちろん良い。
*3.2(フォーマットと区分)
失格となったプレイヤーは、そのイベントのPWP(およびプロ・ポイント)を得られないことが記述されました。
*3.3(真正カード)
カードの枠の色に関する定義を「黒枠か白枠」から、「銀枠でない」と変更しました。
ご存知の通り、Amonkhet Invocations が大会で適正に使用できるようにするためです。金枠カードはこれまでと同様に使用できません。それらは「裏面が通常のマジックの裏面」でないからです。
この変更により、アングルードやアンヒンジドにおける基本土地の扱いの文章は不要になったので、それを削除しました。
最後に、「区別の付くカード」で示されていた、カードの入れ替えに関する事項をこの項目に移しました。こうすることで、区別の付くカードにとどまらず、より一般的に対処できるようになります。
#デッキのカードがなんらかの原因で使用不能またはHJの判断で使用不可の場合、代わりのカードを入手して使うか、それとも基本土地5種から選んだものをデッキに入れるようにします。
*3.6(カードの特定と解釈)
この項目は、「カードの特定と解釈」というように改められました。
プレイヤーがカード名を選ぶ場合、そのカードが特定できるような情報を与えた場合、ゲーム内においてカード名が選択されたとみなされるようになりました。ジャッジやプレイヤーは、提示された情報が、カードを特定するためには不十分だと考える場合、(カード名を指定すべき)プレイヤーに、さらなる情報を求めなくてはいけません。カード名自体が完璧でなくても、一部が合っていて特定できればOKです。
#例えば、「ギデオン」という指定は、そのカードが特定できないのは明らかである。今やっているのがスタンダードで、一方が「アモンケットのプレインズウォーカーのギデオン」と言って、相手がそれを理解したのならば、正式なカード名--《試練に臨むギデオン》--という宣言をしなくてもよい。もちろん、ジャッジにその「ギデオン」の正しいカード名、およびオラクル・テキストを求めることは可能である。
*3.7(新製品の扱い)
アモンケット以降のエキスパンションが、いつから使用できるかの日付が更新されました。
また、ジャッジはプレリリースや発売週に、将来更新されると確信しているルールを適用しても良くなりました。
#すごく真面目で鉄骨のような考えをお持ちのかたは、アモンケットのプレリリース大会の時点で、MTRが更新されていないのでAmonkhet Invocationsが「真正なカード」ではないので、使用できない、という主張をすることもあるだろう。そういう場合は、こう言うのだ。「確かにそのようなルールはありません。ですが、素晴らしいカードを引いたなら、使ってみたいじゃないですか。私はこのカードが使えるようになるという確信を(リリースノートを読んで))持っていますので、使用を許可いたします。」
*3.15(サイドボード)
サイドボードに関する事項がここに集められました。
*4.1(プレイヤーの意思疎通)
ありとあらゆるカウンターの種類と数の情報は、共有情報になりました。
#毒カウンターにかぎらず、エネルギー・カウンターの数や、オブジェクトの上に置かれているカウンターの数や種類など、聞かれたら、正確に答えないといけません。
*4.2(イベントでの手順省略)
伝統的に用いられている手順省略--つまり、特にそう言わない限り、こうしたとみなされるもの--に関して、いくつかの変更がありました。
・戦闘開始宣言
・ターン終了宣言
#この2つに関しては長くなるので、別記事にまとめます。
・スタックにあるオブジェクトを対象とする呪文や能力を唱えたプレイヤーは、特に宣言しない限りスタックの一番上にある適正な「呪文」を対象としているものとされました。これは、《不許可/Disallow》などが、能力まで対象に取れてしまうことを受けたものです。
・「プレインズウォーカーを対象にとれないダメージ呪文や能力」で対戦相手のプレインズウォーカーを対象にすることを宣言した場合、という表現になりました。プレイヤーにまずダメージを与え、それからプレインウォーカーに移し替える場合の手順省略です。
*4.5(チーム戦/双頭巨人戦での意思疎通
「フォーマットのルールで禁止されていない限り」、いつでも意思疎通をしてよい、となりました。
*5.6(外部情報の参照)
新しく追加された項目です。
どのような時にプレイヤーが話し合ってはいけないのかが明記されました。
*6.2(適正なカード)
6.1(デッキ構築上の制限)にあったカードに関する事項が、項目6.2に移されました。
代わりに、6.2にあった文章はサイドボードに関する事項なので、3.15に移されました。
*6.3(スタンダード構築)
*6.5(ヴィンテージ構築)
*6.6(レガシー構築)
それぞれの禁止・制限カードリストが更新されました。
また、スタンダードに置いては、ローテーション落ちするWelcomeDeckの扱いも更新されました。
*7.3(大会中のデッキ変更)
リミテッドのサイドボードについての項目が、7.1に移動しました。
*7.7(ブースタードラフトの手順)
途中でドラフトができなくなったプレイヤーが居た場合、これまでは代わりにジャッジ/スタッフがランダムにピックしていましたが、代わりにそのプレイヤーのピックを飛ばして続行することになりました。
#そうそう出会うことはないでしょう。単に「ピックを行わない」席があると思って下さい。これにより、各プレイヤーに渡されるカードの数が通常より増えることもあります。
*付録E
チーム戦/双頭巨人戦について、4~7チームで行う場合のラウンド数が追加されました。
#ちなみに、4チームならまだしも、5~7チームではシングル・エリミネーション2回戦を行っておしまい、となる。形の上は全勝のチームが2チームあると思うのだが、修正されるのだろうか?
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原文)
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/april-magic-tournament-rules-release-notes-2017-04-24
注意)上記原文の逐字訳ではなく、要訳です。筆者個人の考察や感想は行頭に#が付きます。
赤文字は新規項番または大きな変更です。
青文字は既存項番または小さな変更です。
特筆しない限り、新規項番/項番消失による番号ズレは記載しません。
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*全体的な変更
いくつかのルールが項番を移動しました。
サイドボードに関するルールは、文書全体に散りばめられていましたが、これらを3.15および7.1に統合しました。
また、5.6(外部情報の参照)に、シールドやドラフト構築中のコミュニケーションに関するルールを移動しました。
#機能的な変更はありません。
*はじめに・前文
文書が更新される日程を変更しました。
*プレミア・イベント種別の変更
1.4(参加資格)10.4(組み合わせアルゴリズム)付録E(推奨ラウンド数)
における、プレミア・イベント一覧が変更されました。
#WMCQやSSSが無くなり、国別選手権とPTQが書かれました。
#2HG/チーム戦における2ラウンドシングル・エリミネーションが認められるようになりました。
1.5(DCIナンバー)
DCIナンバーの取得方法にWizardsAccountを使うようになりました。
#まだWizards Accountとの連携をしていない方は、早めに連携を!
#特に、大会に参加した際に "Unknown Unknown" という名前になる方は、WizardsAccountとの連携が取れていません。
#お店の方は、そのようなプレイヤーに会ったら、Wizards Accountの連携を行うように促して下さい。
*1.10(プレイヤー)
チームメイトのゲームを観戦中に、起こったルールの誤りを指摘することが期待されるようになりました。
#これまでは、特にそのような記述はなく、自分以外のゲームには特に責任がありませんでした。
2.2(プレイ/ドロールール)
文書の順番が入れ替わりました。機能的な変更はありません。
2.3(ゲーム前の開始手順)
表現がよりわかりやすいように改められました。また、メインとサイドボードのカードを1対1で置き換えるような文言がありましたが、その部分は削除されました。
#メイン/サイドの枚数制限が保たれていれば、同枚数を入れ替えなくてもよい。
#先攻後攻を選択するタイミングは変わりません。
*2.14(ライフの総量)
毒カウンターの記述をなくしました。毒カウンターの数は「共有情報」になりました。
#毒カウンターの数を表す手段を準備する必要は無いが、共有情報なので、聞かれたら正しい値を答えなくてはならない。これまでと同様に、メモを使って記述しても、もちろん良い。
*3.2(フォーマットと区分)
失格となったプレイヤーは、そのイベントのPWP(およびプロ・ポイント)を得られないことが記述されました。
*3.3(真正カード)
カードの枠の色に関する定義を「黒枠か白枠」から、「銀枠でない」と変更しました。
ご存知の通り、Amonkhet Invocations が大会で適正に使用できるようにするためです。金枠カードはこれまでと同様に使用できません。それらは「裏面が通常のマジックの裏面」でないからです。
この変更により、アングルードやアンヒンジドにおける基本土地の扱いの文章は不要になったので、それを削除しました。
最後に、「区別の付くカード」で示されていた、カードの入れ替えに関する事項をこの項目に移しました。こうすることで、区別の付くカードにとどまらず、より一般的に対処できるようになります。
#デッキのカードがなんらかの原因で使用不能またはHJの判断で使用不可の場合、代わりのカードを入手して使うか、それとも基本土地5種から選んだものをデッキに入れるようにします。
*3.6(カードの特定と解釈)
この項目は、「カードの特定と解釈」というように改められました。
プレイヤーがカード名を選ぶ場合、そのカードが特定できるような情報を与えた場合、ゲーム内においてカード名が選択されたとみなされるようになりました。ジャッジやプレイヤーは、提示された情報が、カードを特定するためには不十分だと考える場合、(カード名を指定すべき)プレイヤーに、さらなる情報を求めなくてはいけません。カード名自体が完璧でなくても、一部が合っていて特定できればOKです。
#例えば、「ギデオン」という指定は、そのカードが特定できないのは明らかである。今やっているのがスタンダードで、一方が「アモンケットのプレインズウォーカーのギデオン」と言って、相手がそれを理解したのならば、正式なカード名--《試練に臨むギデオン》--という宣言をしなくてもよい。もちろん、ジャッジにその「ギデオン」の正しいカード名、およびオラクル・テキストを求めることは可能である。
*3.7(新製品の扱い)
アモンケット以降のエキスパンションが、いつから使用できるかの日付が更新されました。
また、ジャッジはプレリリースや発売週に、将来更新されると確信しているルールを適用しても良くなりました。
#すごく真面目で鉄骨のような考えをお持ちのかたは、アモンケットのプレリリース大会の時点で、MTRが更新されていないのでAmonkhet Invocationsが「真正なカード」ではないので、使用できない、という主張をすることもあるだろう。そういう場合は、こう言うのだ。「確かにそのようなルールはありません。ですが、素晴らしいカードを引いたなら、使ってみたいじゃないですか。私はこのカードが使えるようになるという確信を(リリースノートを読んで))持っていますので、使用を許可いたします。」
*3.15(サイドボード)
サイドボードに関する事項がここに集められました。
*4.1(プレイヤーの意思疎通)
ありとあらゆるカウンターの種類と数の情報は、共有情報になりました。
#毒カウンターにかぎらず、エネルギー・カウンターの数や、オブジェクトの上に置かれているカウンターの数や種類など、聞かれたら、正確に答えないといけません。
*4.2(イベントでの手順省略)
伝統的に用いられている手順省略--つまり、特にそう言わない限り、こうしたとみなされるもの--に関して、いくつかの変更がありました。
・戦闘開始宣言
・ターン終了宣言
#この2つに関しては長くなるので、別記事にまとめます。
・スタックにあるオブジェクトを対象とする呪文や能力を唱えたプレイヤーは、特に宣言しない限りスタックの一番上にある適正な「呪文」を対象としているものとされました。これは、《不許可/Disallow》などが、能力まで対象に取れてしまうことを受けたものです。
・「プレインズウォーカーを対象にとれないダメージ呪文や能力」で対戦相手のプレインズウォーカーを対象にすることを宣言した場合、という表現になりました。プレイヤーにまずダメージを与え、それからプレインウォーカーに移し替える場合の手順省略です。
*4.5(チーム戦/双頭巨人戦での意思疎通
「フォーマットのルールで禁止されていない限り」、いつでも意思疎通をしてよい、となりました。
*5.6(外部情報の参照)
新しく追加された項目です。
どのような時にプレイヤーが話し合ってはいけないのかが明記されました。
*6.2(適正なカード)
6.1(デッキ構築上の制限)にあったカードに関する事項が、項目6.2に移されました。
代わりに、6.2にあった文章はサイドボードに関する事項なので、3.15に移されました。
*6.3(スタンダード構築)
*6.5(ヴィンテージ構築)
*6.6(レガシー構築)
それぞれの禁止・制限カードリストが更新されました。
また、スタンダードに置いては、ローテーション落ちするWelcomeDeckの扱いも更新されました。
*7.3(大会中のデッキ変更)
リミテッドのサイドボードについての項目が、7.1に移動しました。
*7.7(ブースタードラフトの手順)
途中でドラフトができなくなったプレイヤーが居た場合、これまでは代わりにジャッジ/スタッフがランダムにピックしていましたが、代わりにそのプレイヤーのピックを飛ばして続行することになりました。
#そうそう出会うことはないでしょう。単に「ピックを行わない」席があると思って下さい。これにより、各プレイヤーに渡されるカードの数が通常より増えることもあります。
*付録E
チーム戦/双頭巨人戦について、4~7チームで行う場合のラウンド数が追加されました。
#ちなみに、4チームならまだしも、5~7チームではシングル・エリミネーション2回戦を行っておしまい、となる。形の上は全勝のチームが2チームあると思うのだが、修正されるのだろうか?
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