『アモンケット』リリースに伴うオラクル・テキストの更新点です。
原文)http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/amonkhet-update-bulletin-oracle-changes-2017-04-28
注意)上記原文の逐字訳ではなく、要訳です。筆者個人の考察や感想は行頭に#が付きます。
*ジャッカル(機能的な変更)
過去、クリーチャー・タイプとしてジャッカル/Jackalは猟犬/Houndに変更されていました。
アモンケットでジャッカルがクリーチャー・タイプとして採用されたのを機に、過去にあった「ジャッカル」なクリーチャーのサブタイプがハウンドからジャッカルになります。
・クリーチャー・タイプが「猟犬」から「ジャッカル」に変更
《ハール・ジャッカル/Hurr Jackal》
《ジャッカルの使い魔/Jackal Familiar》
《ジャッカルの仔/Jackal Pup》
《訓練された野犬/Trained Jackal》
《ダウスィーのジャッカル/Dauthi Jackal》
・生成されるトークンがジャッカルに変更
《隠れ潜むジャッカル/Lurking Jackals》
*カード名1つを選ぶ(機能的でない変更)
アモンケットより、「カード名1つを指定する/Name a card」という表現が使用されなくなりました。
以後は「カード名1つを選ぶ/Choose a card name」という表現になります。
#参照:《ギデオンの介入/Gideon’s Intervention》
過去にこの表現が使用されているカード、57枚が新しい表現になります。機能的な変更はありません。
例)《失われた遺産/Lost Legacy》
*呪文を唱えられない/土地をプレイできない(機能的な変更)
カード名指定に関する表現の変更に際に、《翻弄する魔道士/Meddling Mage》が問題となりました。
御存知の通り、指定したカード名を持つカードを唱えられなくさせます。しかし、指定されたカード名のコピーを唱える--例えば、《等時の王笏/Isochron Scepter》を起動したときなど--ことができていました。
機能的な変更をしないように努力していますが、それによってほとんどの人がプレイする場合と同じようにカードが動作する場合、マジックのカード・テンプレートを変更する事態に直面します。
このような理念は突発的におもいついたわけではないですが、ここで明確にしておきましょう。
カードの機能を印刷したままに保つことは、私たち(=R&D)の第一の目標ですが、時には他の目標に席を譲る場合があります。
この件では、「指定した名前のカード」を、「選ばれた名前を持つカード」に変更することがまず最初の段階でした。そして、これを「選ばれた名前を持つ呪文」として、抜け穴を塞ぐことにしました。プレイヤーには唱えられないのは「呪文」であり、「カード」では無いことを明確にします。
これと同様に、土地をプレイできない場合でも、「土地」をプレイできないことにして、「土地カード」という表現をしないことにしました。これにより、授与のような、唱えている間にカード・タイプが変更されるような呪文に関しても曖昧さを回避することができます。
今回の、この変更を受けるカードは15枚です。機能的な変更ではありますが、ほとんどのプレイヤーにとっては、何が変わったのかは感じ取れないでしょう。《等時の王笏/Isochron Scepter》といった幾つかのカードでは呪文を唱えられくなったり、《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》がプレイできるようになったりするでしょう。中でも《骨の結界/Ward of Bones》はこの項目に置ける勝者です。なにせ、文章が2つに別れてしまったのですから!
例:《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
例:《骨の結界/Ward of Bones》
#《骨の結界》があるときに、あなたの土地の枚数が対戦相手より多かった場合でも、対戦相手は《ドライアドの東屋》をプレイできなかった。なぜならそれはクリーチャー・カードでもあるからだ。けれど、新オラクルの場合は、呪文として唱えずに土地をプレイするので、《ドライアドの東屋》をプレイできるようになっている。
*配置することと置くこと(機能的でない変更
アモンケットの《療治の侍臣/Vizier of Remedies》に見られるように、(カウンターを)置かれる/placeという表現を、置く/putという単一の表現にしました。この変更は使用される単語の違いのみです。戦場に出る時や、効果によってカウンターを載せるときや、感染や萎縮によるダメージなどによって、カウンターは引き続き「put」されます。
#訳注)日本語版ではほぼ違いはありません。placeもputも「置く」です。過去には「配置する」という表現がありましたが、これはplaceです。
この変更を受けるのは26枚です。ほとんどはキーワード能力「貢納」をもつカードで、注釈分にplaceが使用されているためです。《血に狂った重装歩兵/Bloodcrazed Hoplite》は機能的に違いがないことを示す良い例です。
例)《血に狂った重装歩兵/Bloodcrazed Hoplite》
*《陰謀団の尋問者/Cabal Inquisitor》の不可解なカンマ(機能的でない変更)
たくさんのカードが起動型能力を持っています。その中に、起動する時の制限がある起動型能力をもつカードもあります。《Grizzled Wolverine》は3つもの起動制限を持つので、区別のためカンマが使用されています。
#A, B, and C のような感じ。
では《陰謀団の尋問者/Cabal Inquisitor》にはカンマが必要でしょうか? いや、そうではないでしょう。
*《セファリッドの警官/Cephalid Constable》の特異性(機能的でない変更)
《セファリッドの警官》の能力は、一度に幾つものパーマネントをバウンスすることができます。とはいえ、戻すべきパーマネントがいくつであろうと、戻すべきオーナーはそれぞれ単一です。そのため、原文の複数形でなく、単数形を用いて"their owner’s hand."としました。単なる文体の変更であり、機能的な変更ではありません。仮に《セファリッドの警官》が2ダメージを与え、それぞれオーナーの異なるパーマネントを対象にしてバウンスする場合、それらはそれぞれがオーナーの手札(owner’s hands)に戻るでしょう。
原文)http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/amonkhet-update-bulletin-oracle-changes-2017-04-28
注意)上記原文の逐字訳ではなく、要訳です。筆者個人の考察や感想は行頭に#が付きます。
*ジャッカル(機能的な変更)
過去、クリーチャー・タイプとしてジャッカル/Jackalは猟犬/Houndに変更されていました。
アモンケットでジャッカルがクリーチャー・タイプとして採用されたのを機に、過去にあった「ジャッカル」なクリーチャーのサブタイプがハウンドからジャッカルになります。
・クリーチャー・タイプが「猟犬」から「ジャッカル」に変更
《ハール・ジャッカル/Hurr Jackal》
《ジャッカルの使い魔/Jackal Familiar》
《ジャッカルの仔/Jackal Pup》
《訓練された野犬/Trained Jackal》
《ダウスィーのジャッカル/Dauthi Jackal》
・生成されるトークンがジャッカルに変更
《隠れ潜むジャッカル/Lurking Jackals》
*カード名1つを選ぶ(機能的でない変更)
アモンケットより、「カード名1つを指定する/Name a card」という表現が使用されなくなりました。
以後は「カード名1つを選ぶ/Choose a card name」という表現になります。
#参照:《ギデオンの介入/Gideon’s Intervention》
過去にこの表現が使用されているカード、57枚が新しい表現になります。機能的な変更はありません。
例)《失われた遺産/Lost Legacy》
旧:
Name a nonartifact, nonland card. Search target player’s graveyard, hand, and library for any number of cards with that name and exile them. That player shuffles his or her library, then draws a card for each card exiled from hand this way.
新:
Choose a nonartifact, nonland card name. Search target player’s graveyard, hand, and library for any number of cards with that name and exile them. That player shuffles his or her library, then draws a card for each card exiled from hand this way.
*呪文を唱えられない/土地をプレイできない(機能的な変更)
カード名指定に関する表現の変更に際に、《翻弄する魔道士/Meddling Mage》が問題となりました。
御存知の通り、指定したカード名を持つカードを唱えられなくさせます。しかし、指定されたカード名のコピーを唱える--例えば、《等時の王笏/Isochron Scepter》を起動したときなど--ことができていました。
機能的な変更をしないように努力していますが、それによってほとんどの人がプレイする場合と同じようにカードが動作する場合、マジックのカード・テンプレートを変更する事態に直面します。
このような理念は突発的におもいついたわけではないですが、ここで明確にしておきましょう。
カードの機能を印刷したままに保つことは、私たち(=R&D)の第一の目標ですが、時には他の目標に席を譲る場合があります。
この件では、「指定した名前のカード」を、「選ばれた名前を持つカード」に変更することがまず最初の段階でした。そして、これを「選ばれた名前を持つ呪文」として、抜け穴を塞ぐことにしました。プレイヤーには唱えられないのは「呪文」であり、「カード」では無いことを明確にします。
これと同様に、土地をプレイできない場合でも、「土地」をプレイできないことにして、「土地カード」という表現をしないことにしました。これにより、授与のような、唱えている間にカード・タイプが変更されるような呪文に関しても曖昧さを回避することができます。
今回の、この変更を受けるカードは15枚です。機能的な変更ではありますが、ほとんどのプレイヤーにとっては、何が変わったのかは感じ取れないでしょう。《等時の王笏/Isochron Scepter》といった幾つかのカードでは呪文を唱えられくなったり、《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》がプレイできるようになったりするでしょう。中でも《骨の結界/Ward of Bones》はこの項目に置ける勝者です。なにせ、文章が2つに別れてしまったのですから!
例:《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
旧:
As Meddling Mage enters the battlefield, name a nonland card.
The named card can’t be cast.
新:
As Meddling Mage enters the battlefield, choose a nonland card name.
Spells with the chosen name can’t be cast.
例:《骨の結界/Ward of Bones》
旧:
Each opponent who controls more creatures than you can’t play creature cards. The same is true for artifacts, enchantments, and lands.
新:
Each opponent who controls more creatures than you can’t cast creature spells. The same is true for artifacts and enchantments.
Each opponent who controls more lands than you can’t play lands.
#《骨の結界》があるときに、あなたの土地の枚数が対戦相手より多かった場合でも、対戦相手は《ドライアドの東屋》をプレイできなかった。なぜならそれはクリーチャー・カードでもあるからだ。けれど、新オラクルの場合は、呪文として唱えずに土地をプレイするので、《ドライアドの東屋》をプレイできるようになっている。
*配置することと置くこと(機能的でない変更
アモンケットの《療治の侍臣/Vizier of Remedies》に見られるように、(カウンターを)置かれる/placeという表現を、置く/putという単一の表現にしました。この変更は使用される単語の違いのみです。戦場に出る時や、効果によってカウンターを載せるときや、感染や萎縮によるダメージなどによって、カウンターは引き続き「put」されます。
#訳注)日本語版ではほぼ違いはありません。placeもputも「置く」です。過去には「配置する」という表現がありましたが、これはplaceです。
この変更を受けるのは26枚です。ほとんどはキーワード能力「貢納」をもつカードで、注釈分にplaceが使用されているためです。《血に狂った重装歩兵/Bloodcrazed Hoplite》は機能的に違いがないことを示す良い例です。
例)《血に狂った重装歩兵/Bloodcrazed Hoplite》
旧:
Heroic ? Whenever you cast a spell that targets Bloodcrazed Hoplite, put a +1/+1 counter on it.
Whenever a +1/+1 counter is placed on Bloodcrazed Hoplite, remove a +1/+1 counter from target creature an opponent controls.
新:
Heroic ? Whenever you cast a spell that targets Bloodcrazed Hoplite, put a +1/+1 counter on it.
Whenever a +1/+1 counter is put on Bloodcrazed Hoplite, remove a +1/+1 counter from target creature an opponent controls.
*《陰謀団の尋問者/Cabal Inquisitor》の不可解なカンマ(機能的でない変更)
たくさんのカードが起動型能力を持っています。その中に、起動する時の制限がある起動型能力をもつカードもあります。《Grizzled Wolverine》は3つもの起動制限を持つので、区別のためカンマが使用されています。
#A, B, and C のような感じ。
では《陰謀団の尋問者/Cabal Inquisitor》にはカンマが必要でしょうか? いや、そうではないでしょう。
旧:
Threshold - {o1oB}, {oT}, Exile two cards from your graveyard: Target player discards a card. Activate this ability only any time you could cast a sorcery, and only if seven or more cards are in your graveyard.
新:
Threshold - {o1oB}, {oT}, Exile two cards from your graveyard: Target player discards a card. Activate this ability only any time you could cast a sorcery and only if seven or more cards are in your graveyard.
*《セファリッドの警官/Cephalid Constable》の特異性(機能的でない変更)
《セファリッドの警官》の能力は、一度に幾つものパーマネントをバウンスすることができます。とはいえ、戻すべきパーマネントがいくつであろうと、戻すべきオーナーはそれぞれ単一です。そのため、原文の複数形でなく、単数形を用いて"their owner’s hand."としました。単なる文体の変更であり、機能的な変更ではありません。仮に《セファリッドの警官》が2ダメージを与え、それぞれオーナーの異なるパーマネントを対象にしてバウンスする場合、それらはそれぞれがオーナーの手札(owner’s hands)に戻るでしょう。
旧:
Whenever Cephalid Constable deals combat damage to a player, return up to that many target permanents that player controls to their owners’ hands.
新:
Whenever Cephalid Constable deals combat damage to a player, return up to that many target permanents that player controls to their owner’s hand.
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