EMN MTR/TPG update.
2016年7月21日 RulingEMNリリースに伴う、MTR/IPGの更新点です。
全ての変更点を網羅しているわけではありません。
全文は以下より。
原文)http://wpn.wizards.com/en/resources/rules-documents
mjmj訳版)http://mjmj.info/data/
----------------------
MTR (イベント規定)
----------------------
2.7 デッキ登録
デッキリストの提出期限が明確になりました。
構築戦のイベントにおいて、不戦勝(BYE)を持っていたとしても、第1ラウンドの開始時までにデッキリストをスタッフに提出しなくてはいけません。
リミテッドにおいては、不戦勝を持っていない最初のラウンドの開始時までにスタッフに提出する必要があります。例えば、不戦勝2のプレイヤーの場合、3ラウンド目開始までにスタッフに提出しなくてはいけません。
2.11 記録を取ること
ルール適用度が一般の場合において、オラクル・テキストを調べるために、わずかな戦略的情報が含まれていたとしても、gatherer.wizards.comなどのインターネット上のものを参照することは認められるようになりました。
これまでは、オラクル・テキストを参照する場合は戦略的な情報が含まれてはいけませんでしたが、gatherer.wizards.com を始め、インターネット上のカード・テキスト(およびそれに付随するルーリングなど)を閲覧しても良くなりました。
もちろん、オラクルを参照する場合は公開する必要があります。また、ルール適用度が「競技」以上では、これまでと同様に電子機器は使用できません。
3.3 真正カード
合体カードに関して、それは真正カードであると定義されました。
#(ある意味アタリマエではあります)
3.7 新製品の扱い
『カラデシュ』『霊気紛争』に関する日付が発表されました。
新セットに伴うルール更新は、通常認定イベントで使用できるようになる日を持って適用されます。が、プレリリーストーナメントなど、それよりも前に該当するセットが使用できるようなイベントでは、そのイベントで適用されるということが明確化されました。
3.11 区別できるカード
カードが他のカードと区別がついたり、カードを無くしてしまった場合、デッキに含まれるカードを交換する必要があります。その場合、プレイヤーは好きな基本土地でも要求できます。この場合の基本土地は主要5種(平地、島、沼、山、森)であり、他の基本土地(《荒地/Wastes》や《冠雪の島/Snow-Covered Island》など)は要求できないように明確化されました。
#(これまでも主要5種でない基本土地は要求できませんでした。あくまで明確化です)
3.15 サイドボード
プレイヤーが他のプレイヤーのコントロールを得た場合、そのプレイヤーのサイドボードを見ることも、そのプレイヤーにサイドボードを扱わせることもできなくなりました。
これはこれまでのルールからの変更です。
#以前は、プレイヤーAがプレイヤーBのコントロールを得ている間、AはBのサイドボードを閲覧することができました。これができなくなりました。また、AがBに《燃え立つ願い》などの「サイドボードからカードを選ぶ」ことができるような選択肢が提示されても、Aはサイドボードから特定の性質を持つカードを持ってくることができなくなりました。
#稀な例外は《死せる願い/Death Wish》などで、この場合はサイドボードからランダムに選んで引っ張らせることができます。これは、裏向きに追放されたカードを、追放領域から選ぶ際とほぼ同様の処置です。
4.2 イベントでの手順省略
マリガン後にライブラリーの一番上を見ることができましたが、プレイヤーがそうしませんでした。この場合、「一番上を見たが順番は元のままにすることを選んだ」という手順の省略を行ったとみなされます。
7.2 リミテッドでのイベントでのカードの使用
プレイヤーは自分の持参した基本土地を使用できるようになりました。
#これまでは、イベント主催者が追加の土地・カードを準備できない場合においてのみ可能でした。
7.5 シールドデッキのカードプール登録
カードプールの登録の際に、カードプールを順番に並べる(ソートする)ことが必要になりました。まず、ソートさせてから登録を行うように促しましょう。
8.4 共同デッキ構築規定
チーム戦構築イベントにおいて、基本土地を除き、複数のデッキに同じカードを入れることができなくなりました。
例えば、A、B、Cのチームにおいて、Aのデッキに《帰化/Naturalize》が3枚入っていたなら、BもCも《帰化/Naturalize》を使用することはできません。
#以前は「チーム内合計で4枚」だったので、BかCは1枚の《帰化》が使用できていました。
付録F プログラムのルール適用度
グランプリ・トライアルのルール適用度が「一般」になりました。
ただし、相当額の賞を提供するGPTは、「競技」で行っても構いません。
また、GPTを「一般」で行う場合でも、認定ジャッジは必要です。
----------------------
IPG (違反処置指針)
----------------------
**注意**
IPGは競技REL以上で適用される文書です。通常、店舗で行われる一般RELでは、以下の文章に記載されている処理を行ってはいけません。別に規定されている「ルール適用度が一般の場合のジャッジ法(JAR)」を使用し、IPGに準じた措置を行わないで下さい。
1.2. 懲罰の適用 (項目の移動)
イベントに参加していなくても懲罰が与えられる場合があります。この場合、その人は懲罰を受けるためにイベントに登録され、その後棄権扱いにされます。
この項目は元々別の項目でしたが、内容がよりふさわしいこの項目に移動されました。内容に変更はありません。
2.1 誘発忘れ (領域を変更する類の遅延誘発型能力)
領域を変更する類の遅延誘発型能力を誘発忘れで処理する場合、無条件に解決されます。ただし、能力を生成した際に、「どのオブジェクトが領域を移動するか」が定義されている必要があります。
2.4 マリガン手順の誤り (マリガン時の占術もどき)
マリガン後の「上から1枚を見ても良い」(いわゆる占術もどき)ときに、複数枚見てしまった場合、〔マリガン手順の誤り〕ではなく、〔非公開カードに関する誤り〕として扱うようになりました。
3.1 遅刻 (正当な理由による遅れ)
マッチ前あるいはマッチ中に、正当な理由(お手洗いやカードの紛失による交換など)があるプレイヤーが、遅れることの許可をジャッジに求めた場合、そのプレイヤーには〔遅刻〕になる前に10分間の時間が与えられます。今回は10分という具体的な時間が与えられるようになりました。
ただし、10分以上の時間がかかった場合、【マッチの敗北】が与えられます。それ以下ならば遅刻による懲罰は与えられず、かかった時間分の延長が与えられます。
また、これまでは、10分経っても着席しないプレイヤー(いわゆる"No Show")の処理は、〔遅刻〕- 【ゲームの敗北】が2回与えられていました。
が、今回の更新では、〔遅刻〕-【マッチの敗北】に格上げされ、罰則としては1回になりました。
#要はWERなどの入力の際に、1回のペナルティ入力で良くなりました。
3.5. デッキ/リストの問題
デッキが適正であるかどうかを判断する上で、下記のものは無視されるよう、明確化されました。
・異なるスリーブに入っているカード
・トークン
・(チェックリスト・カードを使用している場合の)両面カード
また、サイドボードと一緒にそのプレイヤーのデッキでプレイされうるカードがあった場合、下記のいずれかでない限り、サイドボードとして扱うようになりました。
・そのイベントで配布されたプロモカード
・デッキ内のチェックリスト・カードと一致する両面カード
・デッキ内のカードの第2面である両面カード。(これらのカードは、メインデッキやサイドボードと同じスリーブに入っていてはならない)
また、サイドボードのカードが失われていた場合、記録は取りますが、懲罰は与えません。
----
そんなところで。
全ての変更点を網羅しているわけではありません。
全文は以下より。
原文)http://wpn.wizards.com/en/resources/rules-documents
mjmj訳版)http://mjmj.info/data/
----------------------
MTR (イベント規定)
----------------------
2.7 デッキ登録
デッキリストの提出期限が明確になりました。
構築戦のイベントにおいて、不戦勝(BYE)を持っていたとしても、第1ラウンドの開始時までにデッキリストをスタッフに提出しなくてはいけません。
リミテッドにおいては、不戦勝を持っていない最初のラウンドの開始時までにスタッフに提出する必要があります。例えば、不戦勝2のプレイヤーの場合、3ラウンド目開始までにスタッフに提出しなくてはいけません。
2.11 記録を取ること
ルール適用度が一般の場合において、オラクル・テキストを調べるために、わずかな戦略的情報が含まれていたとしても、gatherer.wizards.comなどのインターネット上のものを参照することは認められるようになりました。
これまでは、オラクル・テキストを参照する場合は戦略的な情報が含まれてはいけませんでしたが、gatherer.wizards.com を始め、インターネット上のカード・テキスト(およびそれに付随するルーリングなど)を閲覧しても良くなりました。
もちろん、オラクルを参照する場合は公開する必要があります。また、ルール適用度が「競技」以上では、これまでと同様に電子機器は使用できません。
3.3 真正カード
合体カードに関して、それは真正カードであると定義されました。
#(ある意味アタリマエではあります)
3.7 新製品の扱い
『カラデシュ』『霊気紛争』に関する日付が発表されました。
新セットに伴うルール更新は、通常認定イベントで使用できるようになる日を持って適用されます。が、プレリリーストーナメントなど、それよりも前に該当するセットが使用できるようなイベントでは、そのイベントで適用されるということが明確化されました。
3.11 区別できるカード
カードが他のカードと区別がついたり、カードを無くしてしまった場合、デッキに含まれるカードを交換する必要があります。その場合、プレイヤーは好きな基本土地でも要求できます。この場合の基本土地は主要5種(平地、島、沼、山、森)であり、他の基本土地(《荒地/Wastes》や《冠雪の島/Snow-Covered Island》など)は要求できないように明確化されました。
#(これまでも主要5種でない基本土地は要求できませんでした。あくまで明確化です)
3.15 サイドボード
プレイヤーが他のプレイヤーのコントロールを得た場合、そのプレイヤーのサイドボードを見ることも、そのプレイヤーにサイドボードを扱わせることもできなくなりました。
これはこれまでのルールからの変更です。
#以前は、プレイヤーAがプレイヤーBのコントロールを得ている間、AはBのサイドボードを閲覧することができました。これができなくなりました。また、AがBに《燃え立つ願い》などの「サイドボードからカードを選ぶ」ことができるような選択肢が提示されても、Aはサイドボードから特定の性質を持つカードを持ってくることができなくなりました。
#稀な例外は《死せる願い/Death Wish》などで、この場合はサイドボードからランダムに選んで引っ張らせることができます。これは、裏向きに追放されたカードを、追放領域から選ぶ際とほぼ同様の処置です。
4.2 イベントでの手順省略
マリガン後にライブラリーの一番上を見ることができましたが、プレイヤーがそうしませんでした。この場合、「一番上を見たが順番は元のままにすることを選んだ」という手順の省略を行ったとみなされます。
7.2 リミテッドでのイベントでのカードの使用
プレイヤーは自分の持参した基本土地を使用できるようになりました。
#これまでは、イベント主催者が追加の土地・カードを準備できない場合においてのみ可能でした。
7.5 シールドデッキのカードプール登録
カードプールの登録の際に、カードプールを順番に並べる(ソートする)ことが必要になりました。まず、ソートさせてから登録を行うように促しましょう。
8.4 共同デッキ構築規定
チーム戦構築イベントにおいて、基本土地を除き、複数のデッキに同じカードを入れることができなくなりました。
例えば、A、B、Cのチームにおいて、Aのデッキに《帰化/Naturalize》が3枚入っていたなら、BもCも《帰化/Naturalize》を使用することはできません。
#以前は「チーム内合計で4枚」だったので、BかCは1枚の《帰化》が使用できていました。
付録F プログラムのルール適用度
グランプリ・トライアルのルール適用度が「一般」になりました。
ただし、相当額の賞を提供するGPTは、「競技」で行っても構いません。
また、GPTを「一般」で行う場合でも、認定ジャッジは必要です。
----------------------
IPG (違反処置指針)
----------------------
**注意**
IPGは競技REL以上で適用される文書です。通常、店舗で行われる一般RELでは、以下の文章に記載されている処理を行ってはいけません。別に規定されている「ルール適用度が一般の場合のジャッジ法(JAR)」を使用し、IPGに準じた措置を行わないで下さい。
1.2. 懲罰の適用 (項目の移動)
イベントに参加していなくても懲罰が与えられる場合があります。この場合、その人は懲罰を受けるためにイベントに登録され、その後棄権扱いにされます。
この項目は元々別の項目でしたが、内容がよりふさわしいこの項目に移動されました。内容に変更はありません。
2.1 誘発忘れ (領域を変更する類の遅延誘発型能力)
領域を変更する類の遅延誘発型能力を誘発忘れで処理する場合、無条件に解決されます。ただし、能力を生成した際に、「どのオブジェクトが領域を移動するか」が定義されている必要があります。
2.4 マリガン手順の誤り (マリガン時の占術もどき)
マリガン後の「上から1枚を見ても良い」(いわゆる占術もどき)ときに、複数枚見てしまった場合、〔マリガン手順の誤り〕ではなく、〔非公開カードに関する誤り〕として扱うようになりました。
3.1 遅刻 (正当な理由による遅れ)
マッチ前あるいはマッチ中に、正当な理由(お手洗いやカードの紛失による交換など)があるプレイヤーが、遅れることの許可をジャッジに求めた場合、そのプレイヤーには〔遅刻〕になる前に10分間の時間が与えられます。今回は10分という具体的な時間が与えられるようになりました。
ただし、10分以上の時間がかかった場合、【マッチの敗北】が与えられます。それ以下ならば遅刻による懲罰は与えられず、かかった時間分の延長が与えられます。
また、これまでは、10分経っても着席しないプレイヤー(いわゆる"No Show")の処理は、〔遅刻〕- 【ゲームの敗北】が2回与えられていました。
が、今回の更新では、〔遅刻〕-【マッチの敗北】に格上げされ、罰則としては1回になりました。
#要はWERなどの入力の際に、1回のペナルティ入力で良くなりました。
3.5. デッキ/リストの問題
デッキが適正であるかどうかを判断する上で、下記のものは無視されるよう、明確化されました。
・異なるスリーブに入っているカード
・トークン
・(チェックリスト・カードを使用している場合の)両面カード
また、サイドボードと一緒にそのプレイヤーのデッキでプレイされうるカードがあった場合、下記のいずれかでない限り、サイドボードとして扱うようになりました。
・そのイベントで配布されたプロモカード
・デッキ内のチェックリスト・カードと一致する両面カード
・デッキ内のカードの第2面である両面カード。(これらのカードは、メインデッキやサイドボードと同じスリーブに入っていてはならない)
また、サイドボードのカードが失われていた場合、記録は取りますが、懲罰は与えません。
----
そんなところで。
コメント