「異界月」のリリースノートが発表されています。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/eldritch-moon-release-notes-2016-07-08
いつものように、ざっくり紹介。
以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docxでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。
参考にしたのは 2016/06/24 版です。文章は以後アップデートされる可能性があります。
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製品情報
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異界月 公式発売日:2016年7月22日
プレリリース・イベント:2016年7月16日・17日
発売記念ウィークエンド:2016年7月22日~24日
ゲームデー:2016年8月13~14日
セットレアリティー内訳:コモン74、アンコモン70、レア47、神話レア14の計205種。
2016年7月22日(金)より、構築戦で異界月が使用可能になる。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになる。
タルキール龍紀伝、マジック・オリジン
戦乱のゼンディカー、ゲートウォッチの誓い
イニストラードを覆う影、異界月
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一般注釈
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** 新メカニズム:合体/meld カード **
条件を達成すると、2つのカードが合わさって1枚の大判カードになる。それぞれの裏面が、大判カードの片割れになっている。
#今回の目玉。原文はかなりの長文にわたって書かれている。
#合体するには
#・オーナーが同一
#・合体する組み合わせをコントロールしている
#ことが必要で、合体して戦場に出すには
#・追放に成功する
#・追放した後に「合体して戻す」ことが両方において可能
#と、なかなか厳しい条件になっている。真正のカードでないかぎり、まず不可能。
#また、合体したあとのオブジェクトの処理に注意すること。
*合体カードは両面カードと同じように見えるが、両面カードとしては扱わない。合体カードが変身することはない。その代わりに、2枚のカードの第2面を組み合わせて1枚の大判カードになる。
*それら2枚のカードが追放されて合体するとき、それらはそれぞれ戦場を離れ、その後アンタップ状態の1つの新しいオブジェクトとして共に戦場に戻る。その新しいオブジェクトは、戦場を離れたオブジェクトのいずれとも関係はない。カウンター、オーラ、装備品など、それら2枚のカードに影響していた効果は、合体したパーマネントには影響しない。
#→オリジンのプレインズウォーカー・サイクル参照。
#一度戦場を離れるので、本人が速攻を持っていないかぎり、攻撃に参加できない。
*同一の合体する組に属す2枚のカードのみが合体できる。トークンや、合体カードでないカードや、合体する組を構成しない2枚の合体カードは合体できない。何らかの効果がプレイヤーに、合体できないカードを合体させるように指示したなら、それらのカードは追放領域に残る。
#例えば、一方がトークンであったり、他のカードがコピーされているものである等、真なるオブジェクトでない場合、「合体する組」を構成していないので、追放領域に留まったままになる。2つとも追放されたままになることに注意。
#なお、条件が満たされていたら合体させるのは強制である。mayではない。
*合体したパーマネントの点数で見たマナ・コストは、そのパーマネントの2つの第1面の点数で見たマナ・コストの合計である。合体したパーマネントのコピーになったクリーチャーは、その組み合わせた第2面の特性のみを持ち、点数で見たマナ・コストは0である。
#例えば、《悪夢の声、ブリセラ》の点数で見たマナ・コストは「11」である。
*何らかの効果によって、合体したパーマネント1つが新しい領域に移動し、その後その効果が「そのカード」に影響を与えるなら、その効果は両方のカードに影響を与える。
#例えば、《記憶への消失/Vanish into Memory》を《悪夢の声、ブリセラ》に唱えた場合、あなたはそれを追放し、9枚のカードを引く。その後、次のあなたのアップキープに、そのカード、つまり《消えゆく光、ブルーナ》《折れた刃、ギセラ》を戦場に戻し、7+3=10枚のカードを捨てる。
#合体カードの組み合わせは、「異界月」では3組しかいない。コモン+コモン/レア+レア/レア+親和レア である。
** 新メカニズム:現出/Emerge **
#神河の時代にあった 献身/Offering との違いは
#・インスタントタイミングでなく、呪文本来のタイミングに沿う。
#・減るのは不特定マナのみ。
#という点である。
#現出コストで支払うことを選ぶのは、代替コストである。
*両面カードの第2面の点数で見たマナ・コストは、第1面の点数で見たマナ・コストである。合体したパーマネントの点数で見たマナ・コストは、そのパーマネントの2つの第1面の点数で見たマナ・コストの合計である。両面カードの第2面のコピーであるか合体したパーマネントのコピーであるクリーチャーの点数で見たマナ・コストは0である。
#第1面がクリーチャーでなくても、第2面がクリーチャーであれば、現出コストを軽減する種になる。
** 新メカニズム:増呪/Escalate **
#モードの選択肢が増える。それぞれのモードは1回しか選べないが、複数個のモードを任意に組み合わせ、2つ以上のモードを選んだなら、コストがそれだけ増える。
*何らかの効果によって、あなたが増呪を持つ呪文をそのマナ・コストを支払わずに唱える場合には、その呪文の増呪コストを支払うこともできる。
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カード別注釈
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#日本語だと意味がとりづらいかもしれないが、この能力は誰のターンであっても、対戦相手が呪文を唱え、それがそのターンに彼または彼女が唱えた1つ目の呪文であった場合、誘発する。「対戦相手のターンに」対戦相手が唱えた1つ目の呪文とは限らない。
*唱えないことを選択した場合や土地カードであった場合など、あなたがそのカードを唱えなかったなら、それは追放されたままとなる。
*呪文や能力によりダメージが与えられるなら、どのオブジェクトがダメージを与えるのかが明記されている。ダメージを与えるオブジェクトは、その呪文自身ではないことがある。
#プレイヤーは(おそらく)人間であるが、例えば《稲妻》はプレイヤーがダメージを与えるのではなく、《稲妻》という発生源がダメージを与える。
#2番目の能力はこれが戦場にあるときに機能する。スタック上で呪文である間は機能しない。
#言い換えると、あなたの手札が空であるなら、これで攻撃したりブロックしたりできる。あなたでなく誰かの手札が空であっても良い。
*仮に「パーマネント1つをあなたの手札に戻さないかぎり攻撃したりブロックしたりできない」というクリーチャーがあったとして、あなたの手札が空であるなら、あなたは、そのクリーチャーと《狼の試作機》で攻撃したりブロックしたりできる。なぜなら、攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーの指定が適正であるかどうかの確認は、コストの支払いよりも前に行うからである。
*プレイヤーの「ゲーム開始時の手札」とは、すべてのプレイヤーがマリガンを終え、該当するなら「占術」も行った後のそのプレイヤーの手札である。プレイヤーの手札にゲーム開始時の手札から処理を行うことができるカードがあるなら、まず開始プレイヤーがそれらのすべての処理を望む順番で行い、その後ターン順に他の各プレイヤーが処理を行う。その後、最初のターンを開始する。
#公開するタイミングは《虚空の力線/Leyline of the Void》などの力線サイクルと同様である。
(冒頭と同じなので省略)
*統率者戦では、《消えゆく光、ブルーナ》か《折れた刃、ギセラ》が統率者であり、もう一方がデッキの中にあることがある。それらが《悪夢の声、ブリセラ》へと合体したなら、《悪夢の声、ブリセラ》も統率者である。しかし、《悪夢の声、ブリセラ》が戦場を離れたなら、統率領域に置くことができるカードは、ゲームの開始時に統率者として選んだカードのみである。
*そのプレイヤーがコントロールするクリーチャーのうち、(被覆能力、プロテクションの能力、対象の制限などにより)元の呪文の対象とできないものは、《鏡翼のドラゴン》の能力では単に無視する。呪文が複数の対象を取るなら、それらすべての対象群の適正な対象であるようなクリーチャーのみがコピーの対象となる。そうでないクリーチャーに対してはコピーが生成されない。
#例)あなたは1/1の兵士・トークン、《永代巡礼者、アイリ》、《ズーラポートの殺し屋》をコントロールしている。対戦相手の《鏡翼のドラゴン》を対象に《究極の価格》を唱えた。《鏡翼のドラゴン》の誘発型能力を解決すると、《究極の価格》のコピーが、1/1の兵士・トークン、《ズーラポートの殺し屋》を対象としているもの2つが作成されスタックに積まれる。《永代巡礼者、アイリ》は《究極の価格》の対象とできないので、コピーされない。それらの《究極の価格》のコピーは、あなたがコントロールしている。あなたはそれら2つの《究極の価格》コピーを、好きな順番でスタックに積む。
* #訂正# このカードの最後の能力は「あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地からゾンビ・クリーチャー・カードを唱えてもよい。」と印刷されているが、これは誤りである。正しくは「あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地からゾンビ・クリーチャー・カードを1枚唱えてもよい。」である。
*あなたが墓地からゾンビ・クリーチャー・カード1枚を唱え、その後そのターンにさらに別の《ギサとゲラルフ》のコントロールを得たなら、あなたはそのターンに、墓地からゾンビ・クリーチャー・カードをもう1枚唱えてもよい。
#→「願い」サイクル
*裏向きに追放されているカードは特性を持たない。あなたがそれを見ることができたとしても、それを選ぶことはできない。
#サイドボードを見ることができない場合、サイドボードのカードにエルドラージ・カードがあることがわかっていたとしても、それを選ぶことはできない。
*「それのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない」と書かれた効果が複数あるなら、それらのすべての効果が同一のアンタップ・ステップに適用される。たとえば、1ターンにインスタント・呪文を2つ唱え、《霜のニブリス》の能力の対象として同じクリーチャーを2回選んだとしたなら、そのクリーチャーがアンタップしないアンタップ・ステップは1回のみである。
*あなたが1つ目と3つ目のモードを選び、対象としたクリーチャーを破壊することによって「戦場を離れるまで追放」の効果(たとえば《月皇の審問官》の効果)が終了するなら、追放されていたクリーチャーはあなたがクリーチャーの上に+1/+1カウンターを置くよりも先に戦場に戻る。2つ目と3つ目のモードを選び、エンチャントを破壊することで同様の効果が終了する場合も同様である。
*《地獄の樹》の能力の解決時にそれが戦場に出ていなかったなら、交換は起こらず、この能力は何もしない。特に、この能力を起動し、それに対応して《地獄の樹》が-13/-13の修整を受けるようにしても、それにより対戦相手はゲームに敗北しない。
*《邪悪の使者》の最後の能力は、どのような理由であれ、あなたが現出を持つ呪文を唱える間にそれを生け贄に捧げたなら誘発する。その呪文を現出コストで唱えたかどうかは問わない。たとえば、《州民を滅ぼすもの》を{10}で唱える間に、《アシュノッドの供犠台》の能力を起動するために《邪悪の使者》を生け贄に捧げたなら、この能力が誘発する。
*戦場に出たときの誘発型能力が解決する前に《呪文捕らえ》が戦場を離れたなら、その戦場を離れたときの誘発型能力が誘発して解決するが、何も起こらない。その後、1つ目の誘発型能力が解決され、その呪文を永久に追放する。
*スタック上にある起動型能力や誘発型能力のみが打ち消される。オブジェクトの常在型能力には影響しない。オブジェクトの起動型能力や誘発型能力は、その後そのターンに、再び起動することができるし再び誘発することがある。すでに解決された呪文や能力は影響を受けない。
*スピリット・トークンは、元のカードの色とマナ・コスト(および点数で見たマナ・コスト)を持つ。ゾンビ・トークンの点数で見たマナ・コストは0である。
*コピー元のクリーチャー・カードに《古き知恵の賢者》の能力のようなパワーやタフネスを定義する能力があるとしても、スピリット・トークンの基本のパワーとタフネスは依然として1/1である。
*ゾンビ・トークンのパワーとタフネスは、それが生成される際に、そのカードが最後にあなたの墓地にあったときのそのカードに基づいて設定される。追放されたカードのパワーやタフネスが変わったとしても、それらは変更されない。
*スピリット・トークンは、ゾンビ・トークンが戦場に出るより先に戦場に出る。
*あなたは《月の力》を生け贄に捧げないことを選ぶことはできない。
*その呪文がすでに打ち消されていた(たとえば、別の《月の力》の能力によって)場合や、その呪文が打ち消されないものであった場合にも、あなたは《月の力》を生け贄に捧げる。
*《月の力》を生け贄に捧げることができない(たとえば、それがすでに戦場を離れていたなどの理由で)としても、その呪文は打ち消される。通常、対戦相手の《月の力》の誘発型能力に対応して呪文を唱えることは得策ではない。
#継続的効果 第4種+第5種+第6種。
*エンチャントされているパーマネントが土地タイプを持つ土地であれば、それはその土地タイプを持ち続けるが、それらに固有のマナ能力は失われる。たとえば、《月への封印》によってエンチャントされている《平地》は、依然として平地であるが、タップして{W}を生み出すことはできない。それが生み出すのは{C}のみである。
#カード・タイプ(アーティファクト、クリーチャー、土地など)を失うのであって、サブタイプを失うわけではない。が、カード・タイプが土地になるので、意味があるのは元から土地のサブタイプがある場合のみである。
*あなたは《テラリオン》の最後の能力によってカードを1枚引く前に、《テラリオン》が生み出すマナの色を選ばなくてはならない。
*ダメージは分割するわけではない。《ナヒリの怒り》は、各対象にそれぞれ、その合計の点数のダメージを与える。
*あなたは、同じクリーチャーや同じプレインズウォーカーを複数回選ぶことはできない。そうすることで与えるダメージを増やすようなことはできない。
*《ネファリアのアカデミー》の効果を適用しても、そのカードは依然として捨てられたことになる。カードを捨てたときに誘発する能力は誘発する。
*あなたがマッドネスを持つカードを捨てたなら、あなたは、それを追放するかあなたのライブラリーの一番上に置くかを選ぶ。ライブラリーの一番上に置いたなら、あなたはそれをマッドネス・コストで唱えることはできない。
*打ち消されない呪文であっても、《非実体化》によりオーナーの手札に戻せる。それは解決されない。
#誘発型能力の解決時に、ダメージを与えられたクリーチャーはこれのコピーとなる。
*戦闘中に致死ダメージを与えられたクリーチャーは、《蔓延するもの》のコピーになる前に死亡する。戦闘中に《蔓延するもの》が致死ダメージを与えられたとしても、《蔓延するもの》がダメージを与えたクリーチャーは《蔓延するもの》のコピーになる。
#追放して追放領域にあるカードを見るのではない。(追放されたクリーチャーが)戦場にあったときのコピー可能な値を参照する。
*対象としたクリーチャーが両面パーマネントや合体したパーマネントであったなら、《身分泥棒》はそれが表にしているものをコピーする。《身分泥棒》は両面カードでも合体カードでもないので、変身も合体もできない。合体したパーマネントや両面カードの第2面をコピーしたなら、その点数で見たマナ・コストは0となる。両面カードや合体カードが追放されたなら、それは第1面を表にして戦場に戻る。
*この効果により、《身分泥棒》がクリーチャーでなくなる場合もある。たとえば、あなたがクリーチャーになった《ギデオン・ジュラ》(これは、クリーチャーになるという忠誠度能力を持つプレインズウォーカーである)を対象としたなら、書かれている内容のみがコピーされ、「クリーチャーになる」効果はコピーされない。《身分泥棒》は、忠誠度が0の、クリーチャーでない《ギデオン・ジュラ》になり、戦闘から取り除かれ、その後オーナーの墓地に置かれることになる。
#公式リリースノートでも《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》とあるのですが、なんで《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》じゃないんですかね?
*プレイヤーをコントロールしていても、そのプレイヤーのサイドボードを見ることはできない。何らかの効果がそのプレイヤーにゲームの外部にあるカードを選ぶように指示したとしても、あなたは、そのプレイヤーにカードを選ばせることはできない。これは以前のルールからの変更点である。
*あなたは、影響を受けているプレイヤーに投了させることはできない。そのプレイヤーはいつでも、あなたがコントロールしている間も、投了を自分で選ぶことができる。
*ルールに違反する決定や判断を行うことはできない。つまり、そのプレイヤーができないことを行うことはできない。ゲームのルールやカードやパーマネントや呪文や能力などのいずれにも求められていない決定や判断をそのプレイヤーにさせることはできない。(《手練れの戦術》のような)効果が、影響を受けているプレイヤーが通常行うような決定を別のプレイヤーに行わせる場合、その効果が優先される。つまり、影響を受けているプレイヤーが決定しないことを、あなたがそのプレイヤーに代わって決定することはできない。
*追放されたカードは、《揺るぎない信仰》が戦場を離れた直後に戦場に戻る。この2つのイベントの間は、状況起因処理も含めて何も起こらない。ただし、《揺るぎない信仰》がエンチャントしているクリーチャーが戦場を離れたなら、状況起因処理がチェックされる時点まで《揺るぎない信仰》自身は戦場を離れない。
#すごくすごく細かいところで戻ってくるタイミングが異なる。
例えば、《魂の管理人》を追放している《揺るぎない信仰》が、《ボロスの精鋭》を追放している《放逐する僧侶》につけられているとする。
このときに《放逐する僧侶》が《究極の価格》で破壊された場合、追放されていた2枚は戦場に戻るが、《魂の管理人》は誘発せず、プレイヤーはライフを得ない。
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http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/eldritch-moon-release-notes-2016-07-08
いつものように、ざっくり紹介。
以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docxでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。
参考にしたのは 2016/06/24 版です。文章は以後アップデートされる可能性があります。
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製品情報
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異界月 公式発売日:2016年7月22日
プレリリース・イベント:2016年7月16日・17日
発売記念ウィークエンド:2016年7月22日~24日
ゲームデー:2016年8月13~14日
セットレアリティー内訳:コモン74、アンコモン70、レア47、神話レア14の計205種。
2016年7月22日(金)より、構築戦で異界月が使用可能になる。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになる。
タルキール龍紀伝、マジック・オリジン
戦乱のゼンディカー、ゲートウォッチの誓い
イニストラードを覆う影、異界月
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一般注釈
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** 新メカニズム:合体/meld カード **
条件を達成すると、2つのカードが合わさって1枚の大判カードになる。それぞれの裏面が、大判カードの片割れになっている。
《消えゆく光、ブルーナ》
{5}{W}{W}
伝説のクリーチャー ― 天使・ホラー
5/7
あなたが消えゆく光、ブルーナを唱えたとき、あなたの墓地から天使・クリーチャー・カード1枚か人間・クリーチャー・カード1枚を対象とする。あなたはそれを戦場に戻してもよい。
飛行、警戒
(折れた刃、ギセラと合体する。)
/////
《折れた刃、ギセラ》
{2}{W}{W}
伝説のクリーチャー ― 天使・ホラー
4/3
飛行、先制攻撃、絆魂
あなたの終了ステップの開始時に、あなたが折れた刃、ギセラと「消えゆく光、ブルーナ」という名前のクリーチャーを1体コントロールしているとともにそれらのオーナーである場合、それらを追放し、その後それらを悪夢の声、ブリセラへと合体させる。
/////
《悪夢の声、ブリセラ》
伝説のクリーチャー ― エルドラージ・天使
9/10
飛行、先制攻撃、警戒、絆魂
対戦相手は、点数で見たマナ・コストが3以下の呪文を唱えられない。
#今回の目玉。原文はかなりの長文にわたって書かれている。
#合体するには
#・オーナーが同一
#・合体する組み合わせをコントロールしている
#ことが必要で、合体して戦場に出すには
#・追放に成功する
#・追放した後に「合体して戻す」ことが両方において可能
#と、なかなか厳しい条件になっている。真正のカードでないかぎり、まず不可能。
#また、合体したあとのオブジェクトの処理に注意すること。
*合体カードは両面カードと同じように見えるが、両面カードとしては扱わない。合体カードが変身することはない。その代わりに、2枚のカードの第2面を組み合わせて1枚の大判カードになる。
*それら2枚のカードが追放されて合体するとき、それらはそれぞれ戦場を離れ、その後アンタップ状態の1つの新しいオブジェクトとして共に戦場に戻る。その新しいオブジェクトは、戦場を離れたオブジェクトのいずれとも関係はない。カウンター、オーラ、装備品など、それら2枚のカードに影響していた効果は、合体したパーマネントには影響しない。
#→オリジンのプレインズウォーカー・サイクル参照。
#一度戦場を離れるので、本人が速攻を持っていないかぎり、攻撃に参加できない。
*同一の合体する組に属す2枚のカードのみが合体できる。トークンや、合体カードでないカードや、合体する組を構成しない2枚の合体カードは合体できない。何らかの効果がプレイヤーに、合体できないカードを合体させるように指示したなら、それらのカードは追放領域に残る。
#例えば、一方がトークンであったり、他のカードがコピーされているものである等、真なるオブジェクトでない場合、「合体する組」を構成していないので、追放領域に留まったままになる。2つとも追放されたままになることに注意。
#なお、条件が満たされていたら合体させるのは強制である。mayではない。
*合体したパーマネントの点数で見たマナ・コストは、そのパーマネントの2つの第1面の点数で見たマナ・コストの合計である。合体したパーマネントのコピーになったクリーチャーは、その組み合わせた第2面の特性のみを持ち、点数で見たマナ・コストは0である。
#例えば、《悪夢の声、ブリセラ》の点数で見たマナ・コストは「11」である。
*何らかの効果によって、合体したパーマネント1つが新しい領域に移動し、その後その効果が「そのカード」に影響を与えるなら、その効果は両方のカードに影響を与える。
#例えば、《記憶への消失/Vanish into Memory》を《悪夢の声、ブリセラ》に唱えた場合、あなたはそれを追放し、9枚のカードを引く。その後、次のあなたのアップキープに、そのカード、つまり《消えゆく光、ブルーナ》《折れた刃、ギセラ》を戦場に戻し、7+3=10枚のカードを捨てる。
#合体カードの組み合わせは、「異界月」では3組しかいない。コモン+コモン/レア+レア/レア+親和レア である。
** 新メカニズム:現出/Emerge **
702.118. 現出/Emerge
702.118a 現出は、現出を持つ呪文がスタック上にある間に作用する2つの常在型能力を表す。「現出[コスト]/Emerge [cost]」は、「あなたはこの呪文を、そのマナ・コストを支払うのではなく、[コスト]を支払うとともにクリーチャー1体を生け贄に捧げることで唱えてもよい。」と「あなたがこの呪文の現出コストを支払うことを選んだなら、その総コストは、生け贄に捧げたクリーチャーの点数で見たマナ・コストに等しい点数の不特定マナの分だけ減少する。」を意味する。カードの現出コストを支払うことは、rule 601.2bとrule 601.2f~601.2hの代替コストの支払いのルールに従う。
702.118b あなたは、あなたが呪文の現出コストの支払いを選ぶに際し、生け贄に捧げるクリーチャーを選ぶ(rule 601.2b参照)。あなたは、その総コストを支払うに際し、そのクリーチャーを生け贄に捧げる(rule 601.2h参照)。
#神河の時代にあった 献身/Offering との違いは
#・インスタントタイミングでなく、呪文本来のタイミングに沿う。
#・減るのは不特定マナのみ。
#という点である。
#現出コストで支払うことを選ぶのは、代替コストである。
*両面カードの第2面の点数で見たマナ・コストは、第1面の点数で見たマナ・コストである。合体したパーマネントの点数で見たマナ・コストは、そのパーマネントの2つの第1面の点数で見たマナ・コストの合計である。両面カードの第2面のコピーであるか合体したパーマネントのコピーであるクリーチャーの点数で見たマナ・コストは0である。
#第1面がクリーチャーでなくても、第2面がクリーチャーであれば、現出コストを軽減する種になる。
** 新メカニズム:増呪/Escalate **
702.119. 増呪/Escalate
702.119a 増呪は、モードを持つ呪文(rule 700.2参照)の常在型能力であり、増呪を持つ呪文がスタック上にある間に作用する。「増呪[コスト]/Escalate [cost]」は「あなたは、あなたが2つ目以降に選ぶこの呪文のモード1つにつき、[コスト]を追加で支払う。」を意味する。増呪能力の使用は、rule 601.2bとrule 601.2f~601.2hのモードの選択のルールと追加コストの支払いのルールに従う。
702.119b 2つ以上のモードを選択したなら、呪文の解決時には、カードに書かれている順番に選択した各モードの指示に従う。
#モードの選択肢が増える。それぞれのモードは1回しか選べないが、複数個のモードを任意に組み合わせ、2つ以上のモードを選んだなら、コストがそれだけ増える。
*何らかの効果によって、あなたが増呪を持つ呪文をそのマナ・コストを支払わずに唱える場合には、その呪文の増呪コストを支払うこともできる。
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カード別注釈
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《意識の拡張》
{5}{U}{U}
エンチャント
対戦相手1人が各ターンの自分の1つ目の呪文を唱えるたび、そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードを追放する。それが土地でないカードであるなら、あなたはそれをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
#日本語だと意味がとりづらいかもしれないが、この能力は誰のターンであっても、対戦相手が呪文を唱え、それがそのターンに彼または彼女が唱えた1つ目の呪文であった場合、誘発する。「対戦相手のターンに」対戦相手が唱えた1つ目の呪文とは限らない。
*唱えないことを選択した場合や土地カードであった場合など、あなたがそのカードを唱えなかったなら、それは追放されたままとなる。
《忌の一掃》
{1}{W}
インスタント
このターンに人間でない発生源が与えるすべてのダメージを軽減する。
*呪文や能力によりダメージが与えられるなら、どのオブジェクトがダメージを与えるのかが明記されている。ダメージを与えるオブジェクトは、その呪文自身ではないことがある。
#プレイヤーは(おそらく)人間であるが、例えば《稲妻》はプレイヤーがダメージを与えるのではなく、《稲妻》という発生源がダメージを与える。
《永遠の災い魔》
{3}
クリーチャー ― エルドラージ・ホラー
3/3
あなたは追放領域から永遠の災い魔を唱えてもよい。
永遠の災い魔が対戦相手がコントロールする呪文か能力の対象になったとき、永遠の災い魔を追放する。
#2番目の能力はこれが戦場にあるときに機能する。スタック上で呪文である間は機能しない。
《狼の試作機》
{2}
アーティファクト・クリーチャー ― 狼・構築物
5/5
すべてのプレイヤーの手札にカードがあるかぎり、狼の試作機では攻撃したりブロックしたりできない。
#言い換えると、あなたの手札が空であるなら、これで攻撃したりブロックしたりできる。あなたでなく誰かの手札が空であっても良い。
*仮に「パーマネント1つをあなたの手札に戻さないかぎり攻撃したりブロックしたりできない」というクリーチャーがあったとして、あなたの手札が空であるなら、あなたは、そのクリーチャーと《狼の試作機》で攻撃したりブロックしたりできる。なぜなら、攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーの指定が適正であるかどうかの確認は、コストの支払いよりも前に行うからである。
《神の導き》
{5}{W}{W}
ソーサリー
あなたはあなたのゲーム開始時の手札からこのカードを公開してもよい。そうしたなら、最初のアップキープの開始時に、あなたのライフの総量は26点になる。
あなたのライフの総量は26点になる。
*プレイヤーの「ゲーム開始時の手札」とは、すべてのプレイヤーがマリガンを終え、該当するなら「占術」も行った後のそのプレイヤーの手札である。プレイヤーの手札にゲーム開始時の手札から処理を行うことができるカードがあるなら、まず開始プレイヤーがそれらのすべての処理を望む順番で行い、その後ターン順に他の各プレイヤーが処理を行う。その後、最初のターンを開始する。
#公開するタイミングは《虚空の力線/Leyline of the Void》などの力線サイクルと同様である。
《消えゆく光、ブルーナ》
《折れた刃、ギセラ》
《悪夢の声、ブリセラ》
(冒頭と同じなので省略)
*統率者戦では、《消えゆく光、ブルーナ》か《折れた刃、ギセラ》が統率者であり、もう一方がデッキの中にあることがある。それらが《悪夢の声、ブリセラ》へと合体したなら、《悪夢の声、ブリセラ》も統率者である。しかし、《悪夢の声、ブリセラ》が戦場を離れたなら、統率領域に置くことができるカードは、ゲームの開始時に統率者として選んだカードのみである。
《鏡翼のドラゴン》
{3}{R}{R}
クリーチャー ― ドラゴン
4/5
飛行
プレイヤーが鏡翼のドラゴンのみを対象とするインスタント・呪文かソーサリー・呪文を1つ唱えるたび、そのプレイヤーは、その呪文が対象にできるそのプレイヤーがコントロールする他のクリーチャー1体につき、その呪文を1回コピーする。各コピーは、それらのクリーチャーのうち別々のものを対象とする。
*そのプレイヤーがコントロールするクリーチャーのうち、(被覆能力、プロテクションの能力、対象の制限などにより)元の呪文の対象とできないものは、《鏡翼のドラゴン》の能力では単に無視する。呪文が複数の対象を取るなら、それらすべての対象群の適正な対象であるようなクリーチャーのみがコピーの対象となる。そうでないクリーチャーに対してはコピーが生成されない。
#例)あなたは1/1の兵士・トークン、《永代巡礼者、アイリ》、《ズーラポートの殺し屋》をコントロールしている。対戦相手の《鏡翼のドラゴン》を対象に《究極の価格》を唱えた。《鏡翼のドラゴン》の誘発型能力を解決すると、《究極の価格》のコピーが、1/1の兵士・トークン、《ズーラポートの殺し屋》を対象としているもの2つが作成されスタックに積まれる。《永代巡礼者、アイリ》は《究極の価格》の対象とできないので、コピーされない。それらの《究極の価格》のコピーは、あなたがコントロールしている。あなたはそれら2つの《究極の価格》コピーを、好きな順番でスタックに積む。
《ギサとゲラルフ》
{2}{U}{B}
伝説のクリーチャー ― 人間・ウィザード
4/4
ギサとゲラルフが戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上からカードを4枚あなたの墓地に置く。
あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地からゾンビ・クリーチャー・カードを1枚唱えてもよい。
* #訂正# このカードの最後の能力は「あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地からゾンビ・クリーチャー・カードを唱えてもよい。」と印刷されているが、これは誤りである。正しくは「あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地からゾンビ・クリーチャー・カードを1枚唱えてもよい。」である。
*あなたが墓地からゾンビ・クリーチャー・カード1枚を唱え、その後そのターンにさらに別の《ギサとゲラルフ》のコントロールを得たなら、あなたはそのターンに、墓地からゾンビ・クリーチャー・カードをもう1枚唱えてもよい。
《久遠の闇からの誘引》
{2}{U}
ソーサリー
あなたはゲームの外部か追放領域にある、あなたがオーナーであるエルドラージ・カード1枚を選んでもよい。そうしたなら、それを公開してあなたの手札に加える。
#→「願い」サイクル
*裏向きに追放されているカードは特性を持たない。あなたがそれを見ることができたとしても、それを選ぶことはできない。
#サイドボードを見ることができない場合、サイドボードのカードにエルドラージ・カードがあることがわかっていたとしても、それを選ぶことはできない。
《霜のニブリス》
{2}{U}{U}
クリーチャー ― スピリット
3/3
飛行
果敢(あなたがクリーチャーでない呪文を1つ唱えるたび、ターン終了時まで、このクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。)
あなたがインスタント・呪文かソーサリー・呪文を1つ唱えるたび、対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それをタップする。そのクリーチャーは、それのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
*「それのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない」と書かれた効果が複数あるなら、それらのすべての効果が同一のアンタップ・ステップに適用される。たとえば、1ターンにインスタント・呪文を2つ唱え、《霜のニブリス》の能力の対象として同じクリーチャーを2回選んだとしたなら、そのクリーチャーがアンタップしないアンタップ・ステップは1回のみである。
《集団的努力》
{1}{W}{W}
ソーサリー
増呪―あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャー1体をタップする。(2つ目以降に選ぶモード1つにつきこのコストを1回支払う。)
以下から1つ以上を選ぶ。
・パワーが4以上のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
・エンチャント1つを対象とし、それを破壊する。
・プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールする各クリーチャーの上に+1/+1カウンターをそれぞれ1個置く。
*あなたが1つ目と3つ目のモードを選び、対象としたクリーチャーを破壊することによって「戦場を離れるまで追放」の効果(たとえば《月皇の審問官》の効果)が終了するなら、追放されていたクリーチャーはあなたがクリーチャーの上に+1/+1カウンターを置くよりも先に戦場に戻る。2つ目と3つ目のモードを選び、エンチャントを破壊することで同様の効果が終了する場合も同様である。
《地獄の樹》
{3}{B}
クリーチャー ― 植物
0/13
防衛
{T}:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーのライフの総量と地獄の樹のタフネスを交換する。
*《地獄の樹》の能力の解決時にそれが戦場に出ていなかったなら、交換は起こらず、この能力は何もしない。特に、この能力を起動し、それに対応して《地獄の樹》が-13/-13の修整を受けるようにしても、それにより対戦相手はゲームに敗北しない。
《邪悪の使者》
{2}{G}
クリーチャー ― 人間・ホラー
1/1
邪悪の使者が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上からカードを4枚見る。あなたはそれらの中からクリーチャー・カード1枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
あなたが現出を持つ呪文を唱える間に邪悪の使者を生け贄に捧げたとき、無色の3/2のエルドラージ・ホラー・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
*《邪悪の使者》の最後の能力は、どのような理由であれ、あなたが現出を持つ呪文を唱える間にそれを生け贄に捧げたなら誘発する。その呪文を現出コストで唱えたかどうかは問わない。たとえば、《州民を滅ぼすもの》を{10}で唱える間に、《アシュノッドの供犠台》の能力を起動するために《邪悪の使者》を生け贄に捧げたなら、この能力が誘発する。
《呪文捕らえ》
{1}{W}{U}
クリーチャー ― スピリット
2/3
瞬速
飛行
呪文捕らえが戦場に出たとき、点数で見たマナ・コストが4以下の呪文1つを対象とし、それを追放する。
呪文捕らえが戦場を離れたとき、その追放されたカードのオーナーはそのカードをそれのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
*戦場に出たときの誘発型能力が解決する前に《呪文捕らえ》が戦場を離れたなら、その戦場を離れたときの誘発型能力が誘発して解決するが、何も起こらない。その後、1つ目の誘発型能力が解決され、その呪文を永久に追放する。
《即時却下》
{2}{U}{U}
インスタント
他の呪文すべてを追放し、能力すべてを打ち消す。
*スタック上にある起動型能力や誘発型能力のみが打ち消される。オブジェクトの常在型能力には影響しない。オブジェクトの起動型能力や誘発型能力は、その後そのターンに、再び起動することができるし再び誘発することがある。すでに解決された呪文や能力は影響を受けない。
《魂分離機》
{3}
アーティファクト
{5}, {T}, 魂分離機を生け贄に捧げる:あなたの墓地からクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放する。1/1であることと、それの他のタイプに加えてスピリットであることと、飛行を持つことを除きそのカードのコピーであるトークンを1体戦場に出す。そのカードのパワーに等しいパワーとそのカードのタフネスに等しいタフネスを持つ黒のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
*スピリット・トークンは、元のカードの色とマナ・コスト(および点数で見たマナ・コスト)を持つ。ゾンビ・トークンの点数で見たマナ・コストは0である。
*コピー元のクリーチャー・カードに《古き知恵の賢者》の能力のようなパワーやタフネスを定義する能力があるとしても、スピリット・トークンの基本のパワーとタフネスは依然として1/1である。
*ゾンビ・トークンのパワーとタフネスは、それが生成される際に、そのカードが最後にあなたの墓地にあったときのそのカードに基づいて設定される。追放されたカードのパワーやタフネスが変わったとしても、それらは変更されない。
*スピリット・トークンは、ゾンビ・トークンが戦場に出るより先に戦場に出る。
《月の力》
{2}{U}
エンチャント
対戦相手が呪文を1つ唱えたとき、月の力を生け贄に捧げるとともに、その呪文を打ち消す。
*あなたは《月の力》を生け贄に捧げないことを選ぶことはできない。
*その呪文がすでに打ち消されていた(たとえば、別の《月の力》の能力によって)場合や、その呪文が打ち消されないものであった場合にも、あなたは《月の力》を生け贄に捧げる。
*《月の力》を生け贄に捧げることができない(たとえば、それがすでに戦場を離れていたなどの理由で)としても、その呪文は打ち消される。通常、対戦相手の《月の力》の誘発型能力に対応して呪文を唱えることは得策ではない。
《月への封印》
{2}{U}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャーか土地かプレインズウォーカー)
エンチャントされているパーマネントは「{T}:あなたのマナ・プールに{C}を加える。」を持つ無色の土地であるとともに、他のすべてのカード・タイプと能力を失う。
#継続的効果 第4種+第5種+第6種。
*エンチャントされているパーマネントが土地タイプを持つ土地であれば、それはその土地タイプを持ち続けるが、それらに固有のマナ能力は失われる。たとえば、《月への封印》によってエンチャントされている《平地》は、依然として平地であるが、タップして{W}を生み出すことはできない。それが生み出すのは{C}のみである。
#カード・タイプ(アーティファクト、クリーチャー、土地など)を失うのであって、サブタイプを失うわけではない。が、カード・タイプが土地になるので、意味があるのは元から土地のサブタイプがある場合のみである。
《テラリオン》
{1}
アーティファクト
テラリオンはタップ状態で戦場に出る。
{2}, {T}, テラリオンを生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに、好きな色の組み合わせのマナ2点を加える。
テラリオンが戦場から墓地に置かれたとき、カードを1枚引く。
*あなたは《テラリオン》の最後の能力によってカードを1枚引く前に、《テラリオン》が生み出すマナの色を選ばなくてはならない。
《ナヒリの怒り》
{2}{R}
ソーサリー
ナヒリの怒りを唱えるための追加コストとして、カードX枚を捨てる。
クリーチャーやプレインズウォーカー、最大X体を対象とする。ナヒリの怒りはそれらにそれぞれ、捨てたカードの点数で見たマナ・コストの合計に等しい点数のダメージを与える。
*ダメージは分割するわけではない。《ナヒリの怒り》は、各対象にそれぞれ、その合計の点数のダメージを与える。
*あなたは、同じクリーチャーや同じプレインズウォーカーを複数回選ぶことはできない。そうすることで与えるダメージを増やすようなことはできない。
《ネファリアのアカデミー》
土地
対戦相手がコントロールする呪文か能力によってあなたがカードを捨てるなら、あなたは、そのカードを他のいずれかの領域に置く代わりに、そのカードを公開してあなたのライブラリーの一番上に置いてもよい。
{T}:あなたのマナ・プールに{C}を加える。
*《ネファリアのアカデミー》の効果を適用しても、そのカードは依然として捨てられたことになる。カードを捨てたときに誘発する能力は誘発する。
*あなたがマッドネスを持つカードを捨てたなら、あなたは、それを追放するかあなたのライブラリーの一番上に置くかを選ぶ。ライブラリーの一番上に置いたなら、あなたはそれをマッドネス・コストで唱えることはできない。
《非実体化》
{1}{U}
インスタント
呪文1つかクリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
*打ち消されない呪文であっても、《非実体化》によりオーナーの手札に戻せる。それは解決されない。
《蔓延するもの》
{G}
クリーチャー ― スピリット
1/3
蔓延するものがクリーチャー1体に戦闘ダメージを与えるたび、そのクリーチャーは蔓延するもののコピーになる。
#誘発型能力の解決時に、ダメージを与えられたクリーチャーはこれのコピーとなる。
*戦闘中に致死ダメージを与えられたクリーチャーは、《蔓延するもの》のコピーになる前に死亡する。戦闘中に《蔓延するもの》が致死ダメージを与えられたとしても、《蔓延するもの》がダメージを与えたクリーチャーは《蔓延するもの》のコピーになる。
《身分泥棒》
{2}{U}{U}
クリーチャー ― 多相の戦士
0/3
身分泥棒が攻撃したとき、他のトークンでないクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放してもよい。そうしたなら、ターン終了時まで、身分泥棒はそのクリーチャーのコピーになる。次の終了ステップの開始時に、その追放されたカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
#追放して追放領域にあるカードを見るのではない。(追放されたクリーチャーが)戦場にあったときのコピー可能な値を参照する。
*対象としたクリーチャーが両面パーマネントや合体したパーマネントであったなら、《身分泥棒》はそれが表にしているものをコピーする。《身分泥棒》は両面カードでも合体カードでもないので、変身も合体もできない。合体したパーマネントや両面カードの第2面をコピーしたなら、その点数で見たマナ・コストは0となる。両面カードや合体カードが追放されたなら、それは第1面を表にして戦場に戻る。
*この効果により、《身分泥棒》がクリーチャーでなくなる場合もある。たとえば、あなたがクリーチャーになった《ギデオン・ジュラ》(これは、クリーチャーになるという忠誠度能力を持つプレインズウォーカーである)を対象としたなら、書かれている内容のみがコピーされ、「クリーチャーになる」効果はコピーされない。《身分泥棒》は、忠誠度が0の、クリーチャーでない《ギデオン・ジュラ》になり、戦闘から取り除かれ、その後オーナーの墓地に置かれることになる。
#公式リリースノートでも《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》とあるのですが、なんで《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》じゃないんですかね?
《約束された終末、エムラクール》
{13}
伝説のクリーチャー ― エルドラージ
13/13
約束された終末、エムラクールを唱えるためのコストは、あなたの墓地にあるカードに含まれるカード・タイプ1種類につき{1}少なくなる。
あなたが約束された終末、エムラクールを唱えたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーの次のターンの間、あなたはそのプレイヤーのコントロールを得る。そのターンに続いて、そのプレイヤーは追加の1ターンを得る。
飛行、トランプル、プロテクション(インスタント)
*プレイヤーをコントロールしていても、そのプレイヤーのサイドボードを見ることはできない。何らかの効果がそのプレイヤーにゲームの外部にあるカードを選ぶように指示したとしても、あなたは、そのプレイヤーにカードを選ばせることはできない。これは以前のルールからの変更点である。
*あなたは、影響を受けているプレイヤーに投了させることはできない。そのプレイヤーはいつでも、あなたがコントロールしている間も、投了を自分で選ぶことができる。
*ルールに違反する決定や判断を行うことはできない。つまり、そのプレイヤーができないことを行うことはできない。ゲームのルールやカードやパーマネントや呪文や能力などのいずれにも求められていない決定や判断をそのプレイヤーにさせることはできない。(《手練れの戦術》のような)効果が、影響を受けているプレイヤーが通常行うような決定を別のプレイヤーに行わせる場合、その効果が優先される。つまり、影響を受けているプレイヤーが決定しないことを、あなたがそのプレイヤーに代わって決定することはできない。
《揺るぎない信仰》
{3}{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(あなたがコントロールするクリーチャー)
揺るぎない信仰が戦場に出たとき、対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象とし、揺るぎない信仰が戦場を離れるまでそれを追放する。
エンチャントされているクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。
*追放されたカードは、《揺るぎない信仰》が戦場を離れた直後に戦場に戻る。この2つのイベントの間は、状況起因処理も含めて何も起こらない。ただし、《揺るぎない信仰》がエンチャントしているクリーチャーが戦場を離れたなら、状況起因処理がチェックされる時点まで《揺るぎない信仰》自身は戦場を離れない。
#すごくすごく細かいところで戻ってくるタイミングが異なる。
例えば、《魂の管理人》を追放している《揺るぎない信仰》が、《ボロスの精鋭》を追放している《放逐する僧侶》につけられているとする。
このときに《放逐する僧侶》が《究極の価格》で破壊された場合、追放されていた2枚は戦場に戻るが、《魂の管理人》は誘発せず、プレイヤーはライフを得ない。
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コメント
月への封印の項目で「意味があるのは〜」とありますが、土地のサブタイプ以外であっても覇権や献身などで意味があるのではないでしょうか。
専用サブタイプ以外で、土地のサブタイプに限り意味があることってあるのでしょうか。
不躾で恐縮ですがよろしくお願いいたします。
とある通り、カード・タイプを持たなければ、サブタイプも失われます。
例えば、「クリーチャー - フェアリー」 に《月への封印》がつけられた場合、クリーチャーであることが失われるので、同時にフェアリーでもなくなります。
そういう意味で、サブタイプを維持できるとすれば、元から土地である必要がある、という書き方を行いました。