Answer: Friday Magic Quiz. [15-07A]
2015年7月16日 FMQ#雨風の音が激しく・・・
それでは、前回の回答。
○
ドラフトにおいて、直前にピックしたカードは束の一番上に置かれる。それが両面カードである場合、当然ながら全プレイヤーにそれが見える。あなたがこのドラフト・ターンにおいて、両面カードをピックしたことは、その卓の全員が知ることができる。次のカードをピックした後なら、両面カードの上に通常のカードを重ねて「隠匿」してもよい。
2-1)戦場に残る。
《猛火のヘルハウンド》は接死を持っているが、それによるダメージを負っても、《エレボスのタイタン》は破壊不能を持っているので、破壊されない。従って戦場に残る。
2-2)戦場に残る。
《エレボスのタイタン》は1ダメージを負っている状態である。もう破壊不能は持っていないが、接死持ちの発生源からダメージを受けたのは、1つ以上前の状況起因処理のチェック時である。従って、後から破壊不能を失ったとしても、後追いで接死ダメージが適用されるわけではない。(CR702.2c)
マジック・オリジンから、威迫/Menace がキーワード能力化された。
「このクリーチャーは2体以上のクリーチャーによってしかブロックされない。」というこれまでのテキストがキーワード能力になったのである。
破壊不能の時と同じく、テキストがキーワード能力化されると、「~を得る」というテキストに書き換わる。《血顎の憤怒鬼》も以下のように書きなおされている。(印刷されたカード・テキストも参照せよ)
旧)Whenever Blood-Chin Rager attacks, each Warrior creature you control can’t be blocked this turn except by two or more creatures.
新)Whenever Blood-Chin Rager attacks, Warrior creatures you control gain menace until end of turn. (They can’t be blocked except by two or more creatures.)
能力を得るという書き方がされているということは、継続的効果第6種に分類され、「~を失う」という効果によって、それらの能力が失われる。
対し、これまでの書き方では、ゲームのルールを変更する継続的効果であるので、オブジェクトが能力を失っても無関係である。
以上のような違いが有る。
従って、
3-1)「2体以上のクリーチャーによってしかブロックされない。」という効果は適用されている。Qはどれもトークンでブロックできず、3体によって合計3ダメージを受ける。
3-2)Pの《血顎の憤怒鬼》はいずれも威迫能力を失う。Qはそのうち1体をトークンでブロックできる。従ってQは2点のダメージを受ける。
追記)3-1)でも、結局戦士でなくなる(カエルになる)ので、やはりブロックは可能である。従って答は2点になる。問題としては破綻しているので、誠に申し訳ありませんでした。《アタルカの打撃手》x2くらいで考えてみてください。
----
そんなところで。
それでは、前回の回答。
問1
かたならし◯×。
「ドラフトにおいて、両面カードをピックした場合、卓内の全プレイヤーにそれを公開しないといけない。」
◯か×か?
○
ドラフトにおいて、直前にピックしたカードは束の一番上に置かれる。それが両面カードである場合、当然ながら全プレイヤーにそれが見える。あなたがこのドラフト・ターンにおいて、両面カードをピックしたことは、その卓の全員が知ることができる。次のカードをピックした後なら、両面カードの上に通常のカードを重ねて「隠匿」してもよい。
問2
Aは《猛火のヘルハウンド/Blazing Hellhound》をコントロールしている。
Bは《エレボスのタイタン》をコントロールしている。
Aのターン、Aは《猛火のヘルハウンド》に《ツキノテブクロの浸潤/Touch of Moonglove》を唱えて解決した。
その後、Aは《ふいごトカゲ/Bellows Lizard》を唱えて戦場に出し、それをコストにして、《猛火のヘルハウンド》の能力を《エレボスのタイタン》を対象に起動した。
Bはその起動型能力に対応し、《猛火のヘルハウンド》を対象に《不浄な飢え/Unholy Hunger》を唱え、《猛火のヘルハウンド》を破壊した。
2-1)
《猛火のヘルハウンド》の能力を解決すると、《エレボスのタイタン》はどうなるか?
2-2)
スタックが空になったあと、Aはもう1枚の《ふいごトカゲ》を戦場に出した。《エレボスのタイタン》はどうなるか?
2-1)戦場に残る。
《猛火のヘルハウンド》は接死を持っているが、それによるダメージを負っても、《エレボスのタイタン》は破壊不能を持っているので、破壊されない。従って戦場に残る。
2-2)戦場に残る。
《エレボスのタイタン》は1ダメージを負っている状態である。もう破壊不能は持っていないが、接死持ちの発生源からダメージを受けたのは、1つ以上前の状況起因処理のチェック時である。従って、後から破壊不能を失ったとしても、後追いで接死ダメージが適用されるわけではない。(CR702.2c)
問3
PとQが対戦している。
Pは《血顎の憤怒鬼/Blood-Chin Rager》を3体コントロールしている。
Qは0/1の植物・トークンをコントロールしている。
Pのターン、Pは3体の《血顎の憤怒鬼》で攻撃した。
《血顎の憤怒鬼》の誘発型能力の解決後、Qは攻撃クリーチャー指定ステップ中に、《変身術士の戯れ/Polymorphist’s Jest》を、Pを対象に唱えた。
3-1)
今は2015年6月30日である。
Qがこのターンに受ける戦闘ダメージは、最低何点か?
3-2)
今は2015年7月10日である。
Qがこのターンに受ける戦闘ダメージは、最低何点か?
マジック・オリジンから、威迫/Menace がキーワード能力化された。
「このクリーチャーは2体以上のクリーチャーによってしかブロックされない。」というこれまでのテキストがキーワード能力になったのである。
破壊不能の時と同じく、テキストがキーワード能力化されると、「~を得る」というテキストに書き換わる。《血顎の憤怒鬼》も以下のように書きなおされている。(印刷されたカード・テキストも参照せよ)
旧)Whenever Blood-Chin Rager attacks, each Warrior creature you control can’t be blocked this turn except by two or more creatures.
新)Whenever Blood-Chin Rager attacks, Warrior creatures you control gain menace until end of turn. (They can’t be blocked except by two or more creatures.)
能力を得るという書き方がされているということは、継続的効果第6種に分類され、「~を失う」という効果によって、それらの能力が失われる。
対し、これまでの書き方では、ゲームのルールを変更する継続的効果であるので、オブジェクトが能力を失っても無関係である。
以上のような違いが有る。
従って、
3-2)Pの《血顎の憤怒鬼》はいずれも威迫能力を失う。Qはそのうち1体をトークンでブロックできる。従ってQは2点のダメージを受ける。
追記)3-1)でも、結局戦士でなくなる(カエルになる)ので、やはりブロックは可能である。従って答は2点になる。問題としては破綻しているので、誠に申し訳ありませんでした。《アタルカの打撃手》x2くらいで考えてみてください。
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そんなところで。
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