Magic Origins Release Notes
2015年7月9日 Ruling「マジック・オリジン」のリリースノートが発表されています。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/magic-origins-release-notes-2015-07-08
いつものように、ざっくり紹介。
以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docxでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。
参考にしたのは 2015/07/08 版です。文章は以後アップデートされる可能性があります。
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製品情報
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マジック・オリジン 公式発売日:2015年7月17日
マジック・オリジン プレリリース・イベント:2015年7月11日・12日
マジック・オリジン 発売記念ウィークエンド:2015年7月17日~19日
ゲームデー:2015年8月8日・9日
セットレアリティー内訳:コモン101、アンコモン80、レア55、神話レア16、基本土地20、計272種。
コレクターナンバー273から288はブースターパックからは出ない。これらのカードは過去からの再録であり、ハーフデッキやデッキビルダーセットに収録される。エキスパンション・シンボルはオリジンのそれであり、マジック・オリジンが使用が認められているフォーマットで使用可能である。
273~288は以下のとおり。
《神盾の天使/Aegis Angel》
《神聖なる評決/Divine Verdict》
《警備隊の鷲/Eagle of the Watch》
《セラの天使/Serra Angel》
《虚空への突入/Into the Void》
《マハモティ・ジン/Mahamoti Djinn》
《運命編み/Weave Fate》
《肉は塵に/Flesh to Dust》
《精神腐敗/Mind Rot》
《夢魔/Nightmare》
《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》
《焦熱のヘルハウンド/Fiery Hellhound》
《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》
《垂直落下/Plummet》
《尊き一角獣/Prized Unicorn》
《土を踏み付けるもの/Terra Stomper》
2015年7月17日(金)より、構築戦でマジック・オリジンが使用可能になる。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになる。
テーロス、神々の軍勢、ニクスへの旅、基本セット2015
タルキール覇王譚、運命再編、タルキール龍紀伝、マジック・オリジン
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一般注釈
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** 再録メカニズム:両面カード/Double-Faced Cards **
両面カードはイニストラード・ブロックで初めて登場した。一般的なカードの表面とマジックのカードの裏面の代わりに、両面カードでは両側が表面である。それを「第1面/front face」「第2面/back face」と呼ぶ。マジック・オリジンには両面カードが5枚含まれている。第1面は伝説のクリーチャーであり、キャラクターの人生初期の様子を表している。第2面はプレインズウォーカーであり、内なる灯に目覚め、真の力を手に入れた姿である。
日本語で、両面カードの各面を表す用語が「昼の面」と「夜の面」であったものを「第1面」と「第2面」に変更しているが、両面カードに関するルール上の扱いは『イニストラード』セットの時から大きくは変わっていない。(例外は、予示の処理との相互作用である。詳細は後述。)特に、マジック・オリジンの両面カード5枚の中には、戦場に出ている間に変身する(表の面を変える)ことを可能にする能力を持つものはない。各カードは、それ自体を追放し、その後変身した状態で戦場に出る。
#上の説明にあるように、両面カードのルールは一部の挙動(予示)を除き、これまでのルールと変わりがない。また、予示に関する変更も、運命再編以降にあった変更と同様である。
*特殊な状況で、これら5枚の両面カードのいずれかがクリーチャーとして戦場に出ている(第1面が表になっている)間に、呪文や能力によって変身することがある。これが起きると、その結果として、プレインズウォーカーの上に忠誠カウンターが置かれていない状況になり、そのオーナーの墓地に置かれることになる。
#→《月霧/Moonmist》など。
*両面カードが予示されたなら、それは裏向きの状態で戦場に出る(以下は、それが他の方法で裏向きに戦場に出た場合にも共通)。「裏向き/face down」というのは、「第2面を表にしている/with its back face up」こととは異なる。予示された裏向きの両面カードは、カード名やマナ・コストやクリーチャー・タイプや能力を持たない、2/2のクリーチャーである。裏向きである間は、それは変身できない。予示された両面カードの第1面がクリーチャー・カードであるなら、そのマナ・コストを支払うことでそれを表向きにすることができる。そうしたなら、それは第1面を表にして表向きになる。戦場に出ている両面カードを裏向きにすることはできない。
#最後の文章は《イクシドロン/Ixidron》など。
** 再録ゲーム用品:チェックリスト・カード/Checklist Cards **
デッキの中にあるカードは、互いに区別できてはならない。両面カードでそれを実現するため、一部のマジック・オリジン ブースターパックや マジック・オリジン プレリリース・パックに含まれるチェックリスト・カードを用いることができる。チェックリスト・カードは、両面カードが非公開領域にあるときやその正体を隠すとき(たとえば裏向きに追放されて追放領域にあるとき)に、両面カードに置き換えて使うことができる。チェックリスト・カードは使用してもしなくてもよい。しかしイベントでは、両面カードを使うプレイヤーはチェックリスト・カードか不透明スリーブ(またはその両方)を使用する必要がある。
#チェックリスト・カードの扱いは、イニストラードの時と変わりません。
#あなたが《ヴリンの神童、ジェイス》を4枚使いたい場合、本物の《ヴリンの神童、ジェイス》を4枚用意しなくてはいけない。チェックリスト・カード4枚と本物の《ヴリンの神童、ジェイス》1枚では認められない。
*チェックリスト・カードで両面カードを示すときには、それが示す実際の両面カードを持っていなければならない。その両面カードはデッキおよびサイドボードの他のカードとは別に置いておくべきである。
** 新キーワード:高名/Renown **
#「高名である」は、テーロスにあった「怪物的である」とほぼ同じ挙動を示す。すでに高名であるパーマネントが高名能力を解決しても、すでに高名であるので何も起きない。
*ダメージが移し替えられたために、高名を持つクリーチャーがそれのコントローラーに戦闘ダメージを与えたなら、高名は誘発する。
#「プレイヤー1人」なので、戦闘ダメージを与えるのは、コントローラーでもOK。
#なお、「高名」の読みは、意味を考えると「こうみょう」の方が正しいと思われる。
#参考: http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/75155/m0u/
** 新能力語:魔巧/Spell Mastery **
魔巧は新能力語であり、あなたの墓地にインスタント・カードやソーサリー・カードが合わせて2枚以上あると有効性が増すような、一部のインスタントやソーサリーに書かれている。
*この呪文の解決時にあなたの墓地にインスタント・カードやソーサリー・カードが合わせて2枚以上あるかどうかを見て、魔巧の能力が適用されるかどうかを決定する。この確認を行う時点では、この呪文自体はまだスタックにあるので、数に含めない。
** 新キーワード:威迫/Menace **
威迫は従来から存在する能力を新たにキーワード化したものである。威迫を持つクリーチャーは2体以上のクリーチャーによってしかブロックされない。
果敢、占術、トランプルの注釈文、敵対色ペインランド に関する解説は省略します。(以前と変更はありません)
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カード別注釈
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*あなたは、この誘発型能力がスタックに置かれる際にモードを1つ選ぶ。対象を取る必要があるモードは、適正な対象があるときにのみ選べる。
*この能力が(それの対象が不適正になったか、呪文や能力がそれを打ち消したために)打ち消されたとしても、その能力の起動に際して選んだモードは依然として選ばれたものとして扱う。
#→《もみ消し/Stifle》されたとしても、それは「選んだもの」として扱う。
*「まだ選ばれていない」は、その特定の《悪魔の契約》のみを参照する。たとえば、あなたが《悪魔の契約》を1つコントロールしているときに別の《悪魔の契約》を唱えたなら、後者の《悪魔の契約》の能力が初めて起動した際にはどのモードでも選べる。
*「まだ選ばれていない」は、それまでにモードを選んだのが誰であるかは関係ない。たとえば、あなたが《悪魔の契約》をコントロールしていて、それまでに1つ目と2つ目のモードを選んでいたとする。対戦相手がその《悪魔の契約》のコントロールを得たなら、そのプレイヤーが選べるのは3つ目か4つ目のモードのみである。
#→《寄付/Donate》による押し付けはコンセプト的に可能。
*極めて特殊な状況で、あなたがモードを選ぶことが不可能になることがある。それは、すべてのモードがそれまでに選ばれているときか、唯一の選ばれていないモードが対象を必要とするが適正な対象が存在しないときか、いずれかが原因である。その場合、能力は単にスタックから取り除かれ、効果は発生しない。
#→《白金の天使》など。
*4つ目のモードが唯一の「まだ選ばれていない」モードなら、あなたはそれを選ばなければならない。契約は最後まで守らないといけませんよ?
#これに限らず、例えば1つ目と3つ目のモードをすでに行っており、対戦相手が《神聖の力線/Leyline of Sanctity》をコントロールしているなどで対象にできない場合、2番めのモードは適正な対象が無いので選べない。と、いうことは・・・?
*《アクロスの英雄、キテオン》の1つ目の能力は、攻撃したがすでに戦場にないクリーチャー(たとえば、戦闘ダメージが与えられ破壊されたクリーチャー)も含めて、攻撃したクリーチャーを数える。しかし、攻撃している状態で戦場に出たクリーチャーは含めない。なぜなら、それらのクリーチャーは攻撃クリーチャーとして指定されていないからである。
#3番目の能力は継続的効果第4種+第6種+第7b種。「このターン、これに与えられるすべてのダメージを軽減する。」は第6種で得られる能力ではないことに注意。
*2つ以上の置換効果が1つの「カードを引く」というイベントに適用されるなら、カードを引くプレイヤーがどちらの効果を先に適用するかを選ぶ。
*双頭巨人戦では、《アルハマレットの書庫》のコントローラーのみがそれの影響を受ける。そのプレイヤーのチームメイトがライフを得たときは、得たライフはチームの共有ライフ総量に適用されるが、《アルハマレットの書庫》は効果がない。
#単純に「カードを引く」ことを置き換える。例えば、《渦まく知識/Brainstorm》の場合、解決時に6枚のカードを引き、2枚のカードをライブラリーの上に置く。
*この「ターンを終了する」により、以下のことがこの順に起きる。
1)スタックの呪文や能力はすべて追放される。これには、打ち消されない呪文や能力も含まれる。
2)攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーがあれば、それらは戦闘から取り除かれる。
3)状況起因処理をチェックする。どのプレイヤーも優先権を得ず、誘発型能力がスタックに置かれることもない。
4)現在のフェイズやステップが終わる。直接クリンナップ・ステップまで飛ばす。
5)クリンナップ・ステップのすべてを処理する。
*何らかの誘発型能力がこの手順中に誘発したなら、それはクリンナップ・ステップの間にスタックに置かれる。その場合、プレイヤーには呪文を唱えたり能力を起動したりする機会が与えられ、その後、ターンが終わる前にもう1回クリンナップ・ステップが発生する。
#しかしながら、「ターンを終了する」手順が始まる前に誘発した能力、(例えばカードを引くことで誘発する能力など)は、スタックに積まれることはない。それらの能力が後で何かをすることもない。
#日本語.docxでは上の文章が抜けていますが、それは英語版の更新によるものであると推測されます。(日本語版の構成日が6月8日なので)
*《一日のやり直し》の解決が始まる際に、あなたの手札と墓地が共に空だとしても、あなたはカードを7枚引く前に依然としてあなたのライブラリーを切り直す。
*破壊不能を持つクリーチャーに与えられたダメージは、そのクリーチャーが負ったまま残る。《エレボスのタイタン》が致死ダメージを負い、その後それが破壊不能を失った(たとえば、あなたの対戦相手がクリーチャーをコントロールしていなかったが、その後クリーチャー1体のコントロールを得たなどの理由で)なら、《エレボスのタイタン》は破壊される。
*《カラデシュの火、チャンドラ》の起動型能力は、このターンに《カラデシュの火、チャンドラ》が与えたすべてのダメージを考慮する。どのパーマネントやプレイヤーに与えたものも含めるし、戦闘ダメージも含める。
*《カラデシュの火、チャンドラ》の起動型能力の最後の一文は、独立した能力ではない。この条件のチェックは、起動型能力の解決時にのみ行う。このターンに《カラデシュの火、チャンドラ》が3点以上のダメージを与えたとしても、それを追放し変身させた状態で戦場に戻すためには、あなたはこの起動型能力を起動する必要がある。
*紋章を得るのは、《燃え盛る炎、チャンドラ》の3つ目の能力によって実際にダメージを与えられたプレイヤーのみである。あるプレイヤーに与えられるダメージのすべてが軽減されたなら、そのプレイヤーは紋章を得ない。ダメージが一部でも《燃え盛る炎、チャンドラ》のコントローラーに移し替えられたなら、そのプレイヤーは紋章を得る。
*《燃え盛る炎、チャンドラ》の紋章を得た各プレイヤーが、その紋章のオーナーである。多人数戦では、《燃え盛る炎、チャンドラ》のオーナーがゲームから除外されたとしても紋章のオーナーがゲームに残っているかぎり、その紋章はゲームに残る。
*この遅延誘発型能力は、《紅蓮術師のゴーグル》が依然として戦場にあるかどうかにかかわらず誘発する。
*赤のインスタント・呪文か赤のソーサリー・呪文を1回唱えるために、《紅蓮術師のゴーグル》が生み出したマナが複数支払われたなら、支払われたそれらの各マナに対応する遅延誘発型能力がみな誘発し、それと同じ数のコピーが作られることになる。それらの赤のマナが1つの《紅蓮術師のゴーグル》によって生み出されたのか、複数の《紅蓮術師のゴーグル》によって生み出されたのかは関係ない。
#「ライフを得る」ことを「その点数に等しいライフを失う」に置き換える。従ってライフの点数が多くなることはない。
*2つ以上の置換効果がライフを得るイベントに適用されるなら、ライフを得るプレイヤーがそれらを適用する順番を選ぶ。たとえば、《穢れた療法》が戦場にあるときに《アルハマレットの書庫》をコントロールしているプレイヤーが3点のライフを得るなら、そのプレイヤーは3点のライフを2倍の6点にしてからその6点のライフを失うことができる。そのプレイヤーはまた、《穢れた療法》を先に適用して「3点のライフを得る」を「3点のライフを失う」に変更してもよい。その場合は、《アルハマレットの書庫》は適用されない。
*《高位調停者、アルハマレット》の2つ目の能力は、《高位調停者、アルハマレット》が戦場に出るに際して起きる。カードの名前が1つ選ばれた時と、《高位調停者、アルハマレット》の最後の能力が作用し始める時との間には、誰も呪文を唱えたり能力を起動したりできない。
#戦場に出るときに誘発する誘発型能力ではない。従って、手札を公開してカード名を選ぶのに対応して何かをすることはできない。
*《神聖なる月光》の解決後に、クリーチャー・トークンが戦場に出るなら、代わりにそれは追放領域に置かれ、その後消滅する。それは、クリーチャー・トークンは唱えられることがないため(呪文を唱えることで生み出されたのだとしても)である。
*《神聖なる月光》は、唱えられたクリーチャーには影響しない。それがどの領域から唱えられたか、そのマナ・コストが支払われたかどうかに関係なく、影響しない。
*対象としたインスタント・呪文やソーサリー・呪文の対象にあなたが含まれているかぎり、それに他の対象があってもよい。
*そのコピーに「あなた」に影響すると書かれているなら、それは元の呪文のコントローラーではなく、そのコピーのコントローラーに影響する。同様に、そのコピーに「対戦相手」に影響すると書かれているなら、元の呪文のコントローラーの対戦相手ではなく、コピーのコントローラーの対戦相手に影響する。
#稀なケースではあるが、コピーの新しい対象を選べない場合、コピーの対象はオリジナルの対象と同じになる。例えば、あなたを対象にした《猛火/Blaze》を《精神的反論》で打ち消し、コピーを作成する段階で、戦場にクリーチャーがなく、対戦相手も《神聖の力線/Leyline of Sanctity》などで対象に取れない場合、《猛火/Blaze》のコピーの対象はあなたになる。(もちろん、あなたは打ち消された呪文をコピーすることを選ばなくてもよい)
*《巨森の予見者、ニッサ》が《精霊信者の剣》を装備すると、追加のボーナス等は一切生じないが、かなりイイ感じになる。それに成功したなら、画像をハッシュタグ #EquippedNissa を用いてツイートすること。ぜひぜひ。
#……いや、これ、本当にリリースノートに書いてあるんですよ。
*あなたが引くカードの枚数は、戦場にあってあなたが自分のライブラリーに加えて切り直したパーマネントの数に、あなたの手札にあってあなたが自分のライブラリーに加えて切り直したカードの枚数を加えた数に等しい。
#例)戦場に9つのあなたのパーマネントがあり、あなたの手札が6枚の場合、15枚のカードを引く。
*プレイヤーが、自分のライブラリーに含まれるカードの枚数を超える枚数のカードを引かなければならないなら、そのプレイヤーはゲームに敗北することになる。これによりすべてのプレイヤーがゲームに敗北したなら、そのゲームは引き分けになる。
*双頭巨人戦では、プレイヤーのうち1人が《徴税の大天使》をコントロールしているなら、クリーチャーのコントローラーが自分のコントロールする攻撃クリーチャー1体につき{1}を支払わない限り、《徴税の大天使》をコントロールしているプレイヤーのチームやそのプレイヤーがコントロールするプレインズウォーカーをクリーチャーで攻撃できない。このコストを支払わなくとも、そのプレイヤーのチームメイトがコントロールするプレインズウォーカーをクリーチャーで攻撃することはできる。
#2番めの能力にある継続的効果は、第4種+第7b種。
*1つ目の能力がオーラ・カードを戦場に戻すなら、あなたはそのオーラが戦場に出るに際し、それがエンチャントするものを選ぶ。そのオーラが適正にエンチャントできるものがなければ、それは墓地に残る。
*オーラがこれにより戦場に戻るなら、《ニクスの星原》の能力もそのオーラ・カード自体も、そのオーラがエンチャントするものを対象とはしない点に注意。たとえば、あなたはこれにより、対戦相手がコントロールする呪禁を持つクリーチャーをエンチャントした状態でオーラを戦場に出すことができる。
#選択するのはあなたである。
*列記されたタイプのうち2つ以上を持つパーマネントは、それらのいずれとしても扱うことができる。たとえば、残すアーティファクトとしてアーティファクト・クリーチャーを1体、残すクリーチャーとして他のクリーチャーを1体、残すエンチャントとしてクリーチャー・エンチャントを1体、選ぶことができる。また、残すクリーチャーと残すエンチャントの両方として同じクリーチャー・エンチャント1体を選ぶこともできる。そのプレイヤーが他のクリーチャーや他のエンチャントをコントロールしていたとしても、そのように選んでよい。
*《ヴリンの神童、ジェイス》の起動型能力は、あなたがこの能力によりカードを1枚捨てた後に、あなたの墓地にカードが5枚以上あるかどうかをチェックする。他の時にあなたの墓地に5枚目のカードを置いたとしても《ヴリンの神童、ジェイス》を追放することはできないし、あなたの墓地にカードが5枚以上あるとしてもジェイスを戦場に戻すことはできない。
*(2番めの能力で)そのカードが追放されるのは、それが墓地から唱えられ、(それが解決されたか、打ち消されたかしたために)また墓地に置かれるときのみである。もしも、いかなる時であれ、そのカードが非公開領域(たとえば手札やライブラリー)に移動したなら、この効果はそのカードを見失う。後でそのターン中にそのカードがあなたの墓地に置かれたとしても、それは追放されない。
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http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/magic-origins-release-notes-2015-07-08
いつものように、ざっくり紹介。
以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docxでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。
参考にしたのは 2015/07/08 版です。文章は以後アップデートされる可能性があります。
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製品情報
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マジック・オリジン 公式発売日:2015年7月17日
マジック・オリジン プレリリース・イベント:2015年7月11日・12日
マジック・オリジン 発売記念ウィークエンド:2015年7月17日~19日
ゲームデー:2015年8月8日・9日
セットレアリティー内訳:コモン101、アンコモン80、レア55、神話レア16、基本土地20、計272種。
コレクターナンバー273から288はブースターパックからは出ない。これらのカードは過去からの再録であり、ハーフデッキやデッキビルダーセットに収録される。エキスパンション・シンボルはオリジンのそれであり、マジック・オリジンが使用が認められているフォーマットで使用可能である。
273~288は以下のとおり。
《神盾の天使/Aegis Angel》
《神聖なる評決/Divine Verdict》
《警備隊の鷲/Eagle of the Watch》
《セラの天使/Serra Angel》
《虚空への突入/Into the Void》
《マハモティ・ジン/Mahamoti Djinn》
《運命編み/Weave Fate》
《肉は塵に/Flesh to Dust》
《精神腐敗/Mind Rot》
《夢魔/Nightmare》
《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》
《焦熱のヘルハウンド/Fiery Hellhound》
《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》
《垂直落下/Plummet》
《尊き一角獣/Prized Unicorn》
《土を踏み付けるもの/Terra Stomper》
2015年7月17日(金)より、構築戦でマジック・オリジンが使用可能になる。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになる。
テーロス、神々の軍勢、ニクスへの旅、基本セット2015
タルキール覇王譚、運命再編、タルキール龍紀伝、マジック・オリジン
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一般注釈
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** 再録メカニズム:両面カード/Double-Faced Cards **
両面カードはイニストラード・ブロックで初めて登場した。一般的なカードの表面とマジックのカードの裏面の代わりに、両面カードでは両側が表面である。それを「第1面/front face」「第2面/back face」と呼ぶ。マジック・オリジンには両面カードが5枚含まれている。第1面は伝説のクリーチャーであり、キャラクターの人生初期の様子を表している。第2面はプレインズウォーカーであり、内なる灯に目覚め、真の力を手に入れた姿である。
日本語で、両面カードの各面を表す用語が「昼の面」と「夜の面」であったものを「第1面」と「第2面」に変更しているが、両面カードに関するルール上の扱いは『イニストラード』セットの時から大きくは変わっていない。(例外は、予示の処理との相互作用である。詳細は後述。)特に、マジック・オリジンの両面カード5枚の中には、戦場に出ている間に変身する(表の面を変える)ことを可能にする能力を持つものはない。各カードは、それ自体を追放し、その後変身した状態で戦場に出る。
#上の説明にあるように、両面カードのルールは一部の挙動(予示)を除き、これまでのルールと変わりがない。また、予示に関する変更も、運命再編以降にあった変更と同様である。
*特殊な状況で、これら5枚の両面カードのいずれかがクリーチャーとして戦場に出ている(第1面が表になっている)間に、呪文や能力によって変身することがある。これが起きると、その結果として、プレインズウォーカーの上に忠誠カウンターが置かれていない状況になり、そのオーナーの墓地に置かれることになる。
#→《月霧/Moonmist》など。
*両面カードが予示されたなら、それは裏向きの状態で戦場に出る(以下は、それが他の方法で裏向きに戦場に出た場合にも共通)。「裏向き/face down」というのは、「第2面を表にしている/with its back face up」こととは異なる。予示された裏向きの両面カードは、カード名やマナ・コストやクリーチャー・タイプや能力を持たない、2/2のクリーチャーである。裏向きである間は、それは変身できない。予示された両面カードの第1面がクリーチャー・カードであるなら、そのマナ・コストを支払うことでそれを表向きにすることができる。そうしたなら、それは第1面を表にして表向きになる。戦場に出ている両面カードを裏向きにすることはできない。
#最後の文章は《イクシドロン/Ixidron》など。
** 再録ゲーム用品:チェックリスト・カード/Checklist Cards **
デッキの中にあるカードは、互いに区別できてはならない。両面カードでそれを実現するため、一部のマジック・オリジン ブースターパックや マジック・オリジン プレリリース・パックに含まれるチェックリスト・カードを用いることができる。チェックリスト・カードは、両面カードが非公開領域にあるときやその正体を隠すとき(たとえば裏向きに追放されて追放領域にあるとき)に、両面カードに置き換えて使うことができる。チェックリスト・カードは使用してもしなくてもよい。しかしイベントでは、両面カードを使うプレイヤーはチェックリスト・カードか不透明スリーブ(またはその両方)を使用する必要がある。
#チェックリスト・カードの扱いは、イニストラードの時と変わりません。
#あなたが《ヴリンの神童、ジェイス》を4枚使いたい場合、本物の《ヴリンの神童、ジェイス》を4枚用意しなくてはいけない。チェックリスト・カード4枚と本物の《ヴリンの神童、ジェイス》1枚では認められない。
*チェックリスト・カードで両面カードを示すときには、それが示す実際の両面カードを持っていなければならない。その両面カードはデッキおよびサイドボードの他のカードとは別に置いておくべきである。
** 新キーワード:高名/Renown **
702.111.高名
702.111a 高名は誘発型能力である。「高名N」は、「このクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えたとき、これが高名でない場合、これの上に+1/+1カウンターをN個置く。これは高名になる。」を意味する。
702.111b 「高名である」とは、高名能力および他の呪文や能力が参照できるが、それ以外にはルール上の意味を持たないマーカーである。パーマネントのみが、高名であったり高名になったりできる。パーマネントが高名になったなら、それが戦場を離れるまでずっとそれは高名であり続ける。「高名である」は能力ではなく、パーマネントのコピー可能な値でもない。
702.111c クリーチャーが複数の高名能力を持つなら、それらはそれぞれ個別に誘発する。それらの能力の中で最初に解決されるものによってクリーチャーは高名になり、それ以降の高名能力は効果がない(rule 603.4 参照)。
#「高名である」は、テーロスにあった「怪物的である」とほぼ同じ挙動を示す。すでに高名であるパーマネントが高名能力を解決しても、すでに高名であるので何も起きない。
*ダメージが移し替えられたために、高名を持つクリーチャーがそれのコントローラーに戦闘ダメージを与えたなら、高名は誘発する。
#「プレイヤー1人」なので、戦闘ダメージを与えるのは、コントローラーでもOK。
#なお、「高名」の読みは、意味を考えると「こうみょう」の方が正しいと思われる。
#参考: http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/75155/m0u/
** 新能力語:魔巧/Spell Mastery **
魔巧は新能力語であり、あなたの墓地にインスタント・カードやソーサリー・カードが合わせて2枚以上あると有効性が増すような、一部のインスタントやソーサリーに書かれている。
*この呪文の解決時にあなたの墓地にインスタント・カードやソーサリー・カードが合わせて2枚以上あるかどうかを見て、魔巧の能力が適用されるかどうかを決定する。この確認を行う時点では、この呪文自体はまだスタックにあるので、数に含めない。
** 新キーワード:威迫/Menace **
威迫は従来から存在する能力を新たにキーワード化したものである。威迫を持つクリーチャーは2体以上のクリーチャーによってしかブロックされない。
702.110.威迫
702.110a 威迫は回避能力である。
702.110b 威迫を持つクリーチャーは2体以上のクリーチャーによってしかブロックされない。(rule 509〔ブロック・クリーチャー指定ステップ〕参照。)
702.110c 1体のクリーチャーに複数の威迫があっても意味はない。
果敢、占術、トランプルの注釈文、敵対色ペインランド に関する解説は省略します。(以前と変更はありません)
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カード別注釈
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《悪魔の契約》
{2}{B}{B}
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、以下からまだ選ばれていないもの1つを選ぶ。
・クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。悪魔の契約はそれに4点のダメージを与え、あなたは4点のライフを得る。
・対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを2枚捨てる。
・カードを2枚引く。
・あなたはこのゲームに敗北する。
*あなたは、この誘発型能力がスタックに置かれる際にモードを1つ選ぶ。対象を取る必要があるモードは、適正な対象があるときにのみ選べる。
*この能力が(それの対象が不適正になったか、呪文や能力がそれを打ち消したために)打ち消されたとしても、その能力の起動に際して選んだモードは依然として選ばれたものとして扱う。
#→《もみ消し/Stifle》されたとしても、それは「選んだもの」として扱う。
*「まだ選ばれていない」は、その特定の《悪魔の契約》のみを参照する。たとえば、あなたが《悪魔の契約》を1つコントロールしているときに別の《悪魔の契約》を唱えたなら、後者の《悪魔の契約》の能力が初めて起動した際にはどのモードでも選べる。
*「まだ選ばれていない」は、それまでにモードを選んだのが誰であるかは関係ない。たとえば、あなたが《悪魔の契約》をコントロールしていて、それまでに1つ目と2つ目のモードを選んでいたとする。対戦相手がその《悪魔の契約》のコントロールを得たなら、そのプレイヤーが選べるのは3つ目か4つ目のモードのみである。
#→《寄付/Donate》による押し付けはコンセプト的に可能。
*極めて特殊な状況で、あなたがモードを選ぶことが不可能になることがある。それは、すべてのモードがそれまでに選ばれているときか、唯一の選ばれていないモードが対象を必要とするが適正な対象が存在しないときか、いずれかが原因である。その場合、能力は単にスタックから取り除かれ、効果は発生しない。
#→《白金の天使》など。
*4つ目のモードが唯一の「まだ選ばれていない」モードなら、あなたはそれを選ばなければならない。契約は最後まで守らないといけませんよ?
#これに限らず、例えば1つ目と3つ目のモードをすでに行っており、対戦相手が《神聖の力線/Leyline of Sanctity》をコントロールしているなどで対象にできない場合、2番めのモードは適正な対象が無いので選べない。と、いうことは・・・?
《アクロスの英雄、キテオン》
{W}
伝説のクリーチャー ― 人間・兵士
2/1
戦闘終了時に、この戦闘でアクロスの英雄、キテオンと少なくとも2体の他のクリーチャーが攻撃していた場合、アクロスの英雄、キテオンを追放し、その後、これを変身させた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
{2}{W}:ターン終了時まで、アクロスの英雄、キテオンは破壊不能を得る。
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《歴戦の戦士、ギデオン》
*白*
プレインズウォーカー ― ギデオン
3
+2:対戦相手がコントロールするクリーチャーを最大1体まで対象とする。それのコントローラーの次のターン中、そのクリーチャーは可能なら歴戦の戦士、ギデオンを攻撃する。
+1:クリーチャー1体を対象とする。次のあなたのターンまで、それは破壊不能を得る。そのクリーチャーをアンタップする。
0:ターン終了時まで、歴戦の戦士、ギデオンは破壊不能を持つ4/4の人間・兵士・クリーチャーになる。これはプレインズウォーカーでもある。このターン、これに与えられるすべてのダメージを軽減する。
*《アクロスの英雄、キテオン》の1つ目の能力は、攻撃したがすでに戦場にないクリーチャー(たとえば、戦闘ダメージが与えられ破壊されたクリーチャー)も含めて、攻撃したクリーチャーを数える。しかし、攻撃している状態で戦場に出たクリーチャーは含めない。なぜなら、それらのクリーチャーは攻撃クリーチャーとして指定されていないからである。
#3番目の能力は継続的効果第4種+第6種+第7b種。「このターン、これに与えられるすべてのダメージを軽減する。」は第6種で得られる能力ではないことに注意。
《アルハマレットの書庫》
{5}
伝説のアーティファクト
あなたがライフを得るなら、代わりにあなたはその2倍の点数のライフを得る。
あなたが自分の各ドロー・ステップで引く1枚目のカード以外にカードを1枚引くなら、代わりにカードを2枚引く。
*2つ以上の置換効果が1つの「カードを引く」というイベントに適用されるなら、カードを引くプレイヤーがどちらの効果を先に適用するかを選ぶ。
*双頭巨人戦では、《アルハマレットの書庫》のコントローラーのみがそれの影響を受ける。そのプレイヤーのチームメイトがライフを得たときは、得たライフはチームの共有ライフ総量に適用されるが、《アルハマレットの書庫》は効果がない。
#単純に「カードを引く」ことを置き換える。例えば、《渦まく知識/Brainstorm》の場合、解決時に6枚のカードを引き、2枚のカードをライブラリーの上に置く。
《一日のやり直し》
{2}{U}
ソーサリー
各プレイヤーはそれぞれ、自分の手札と墓地を自分のライブラリーに加えて切り直し、その後カードを7枚引く。あなたのターンであるなら、ターンを終了する。(このカードを含め、スタック領域にある呪文や能力をすべて追放する。あなたの手札の最大枚数になるまで手札を捨てる。ダメージは消え、「このターン」と「ターン終了時まで」の効果は終わる。)
*この「ターンを終了する」により、以下のことがこの順に起きる。
1)スタックの呪文や能力はすべて追放される。これには、打ち消されない呪文や能力も含まれる。
2)攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーがあれば、それらは戦闘から取り除かれる。
3)状況起因処理をチェックする。どのプレイヤーも優先権を得ず、誘発型能力がスタックに置かれることもない。
4)現在のフェイズやステップが終わる。直接クリンナップ・ステップまで飛ばす。
5)クリンナップ・ステップのすべてを処理する。
*何らかの誘発型能力がこの手順中に誘発したなら、それはクリンナップ・ステップの間にスタックに置かれる。その場合、プレイヤーには呪文を唱えたり能力を起動したりする機会が与えられ、その後、ターンが終わる前にもう1回クリンナップ・ステップが発生する。
#しかしながら、「ターンを終了する」手順が始まる前に誘発した能力、(例えばカードを引くことで誘発する能力など)は、スタックに積まれることはない。それらの能力が後で何かをすることもない。
#日本語.docxでは上の文章が抜けていますが、それは英語版の更新によるものであると推測されます。(日本語版の構成日が6月8日なので)
*《一日のやり直し》の解決が始まる際に、あなたの手札と墓地が共に空だとしても、あなたはカードを7枚引く前に依然としてあなたのライブラリーを切り直す。
《エレボスのタイタン》
{1}{B}{B}{B}
クリーチャー ― 巨人
5/5
対戦相手がクリーチャーをコントロールしていない限り、エレボスのタイタンは破壊不能を持つ。(ダメージや「破壊する」と書かれた効果では、これは破壊されない。)
対戦相手の墓地からクリーチャー・カードが1枚離れるたび、あなたはカードを1枚捨ててもよい。そうしたなら、あなたの墓地にあるエレボスのタイタンをあなたの手札に戻す。
*破壊不能を持つクリーチャーに与えられたダメージは、そのクリーチャーが負ったまま残る。《エレボスのタイタン》が致死ダメージを負い、その後それが破壊不能を失った(たとえば、あなたの対戦相手がクリーチャーをコントロールしていなかったが、その後クリーチャー1体のコントロールを得たなどの理由で)なら、《エレボスのタイタン》は破壊される。
《カラデシュの火、チャンドラ》
{1}{R}{R}
伝説のクリーチャー ― 人間・シャーマン
2/2
あなたが赤の呪文を1つ唱えるたび、カラデシュの火、チャンドラをアンタップする。
{T}:プレイヤー1人を対象とする。カラデシュの火、チャンドラはそのプレイヤーに1点のダメージを与える。このターンにカラデシュの火、チャンドラが3点以上のダメージを与えたなら、カラデシュの火、チャンドラを追放し、その後、これを変身させた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
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《燃え盛る炎、チャンドラ》
*赤*
プレインズウォーカー ― チャンドラ
4
+1:プレイヤー1人を対象とする。燃え盛る炎、チャンドラはそのプレイヤーに2点のダメージを与える。
-2:クリーチャー1体を対象とする。燃え盛る炎、チャンドラはそれに2点のダメージを与える。
-7:燃え盛る炎、チャンドラは各対戦相手にそれぞれ6点のダメージを与える。これによりダメージを与えられた各プレイヤーはそれぞれ「あなたのアップキープの開始時に、この紋章はあなたに3点のダメージを与える。」を持つ紋章を得る。
*《カラデシュの火、チャンドラ》の起動型能力は、このターンに《カラデシュの火、チャンドラ》が与えたすべてのダメージを考慮する。どのパーマネントやプレイヤーに与えたものも含めるし、戦闘ダメージも含める。
*《カラデシュの火、チャンドラ》の起動型能力の最後の一文は、独立した能力ではない。この条件のチェックは、起動型能力の解決時にのみ行う。このターンに《カラデシュの火、チャンドラ》が3点以上のダメージを与えたとしても、それを追放し変身させた状態で戦場に戻すためには、あなたはこの起動型能力を起動する必要がある。
*紋章を得るのは、《燃え盛る炎、チャンドラ》の3つ目の能力によって実際にダメージを与えられたプレイヤーのみである。あるプレイヤーに与えられるダメージのすべてが軽減されたなら、そのプレイヤーは紋章を得ない。ダメージが一部でも《燃え盛る炎、チャンドラ》のコントローラーに移し替えられたなら、そのプレイヤーは紋章を得る。
*《燃え盛る炎、チャンドラ》の紋章を得た各プレイヤーが、その紋章のオーナーである。多人数戦では、《燃え盛る炎、チャンドラ》のオーナーがゲームから除外されたとしても紋章のオーナーがゲームに残っているかぎり、その紋章はゲームに残る。
《紅蓮術師のゴーグル》
{5}
伝説のアーティファクト
{T}:あなたのマナ・プールに{R}を加える。このマナが赤のインスタント・呪文か赤のソーサリー・呪文を唱えるために支払われたとき、その呪文をコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。
*この遅延誘発型能力は、《紅蓮術師のゴーグル》が依然として戦場にあるかどうかにかかわらず誘発する。
*赤のインスタント・呪文か赤のソーサリー・呪文を1回唱えるために、《紅蓮術師のゴーグル》が生み出したマナが複数支払われたなら、支払われたそれらの各マナに対応する遅延誘発型能力がみな誘発し、それと同じ数のコピーが作られることになる。それらの赤のマナが1つの《紅蓮術師のゴーグル》によって生み出されたのか、複数の《紅蓮術師のゴーグル》によって生み出されたのかは関係ない。
《穢れた療法》
{2}{B}
エンチャント
対戦相手がライフを得るなら、代わりにそのプレイヤーはその点数に等しいライフを失う。
#「ライフを得る」ことを「その点数に等しいライフを失う」に置き換える。従ってライフの点数が多くなることはない。
*2つ以上の置換効果がライフを得るイベントに適用されるなら、ライフを得るプレイヤーがそれらを適用する順番を選ぶ。たとえば、《穢れた療法》が戦場にあるときに《アルハマレットの書庫》をコントロールしているプレイヤーが3点のライフを得るなら、そのプレイヤーは3点のライフを2倍の6点にしてからその6点のライフを失うことができる。そのプレイヤーはまた、《穢れた療法》を先に適用して「3点のライフを得る」を「3点のライフを失う」に変更してもよい。その場合は、《アルハマレットの書庫》は適用されない。
《高位調停者、アルハマレット》
{5}{U}{U}
伝説のクリーチャー ― スフィンクス
5/5
飛行
高位調停者、アルハマレットが戦場に出るに際し、各対戦相手はそれぞれ自分の手札を公開する。あなたはこれにより公開された土地でないカードの名前を1つ選ぶ。
(このクリーチャーが戦場に出ているかぎり)あなたの対戦相手は選ばれた名前を持つ呪文を唱えられない。
*《高位調停者、アルハマレット》の2つ目の能力は、《高位調停者、アルハマレット》が戦場に出るに際して起きる。カードの名前が1つ選ばれた時と、《高位調停者、アルハマレット》の最後の能力が作用し始める時との間には、誰も呪文を唱えたり能力を起動したりできない。
#戦場に出るときに誘発する誘発型能力ではない。従って、手札を公開してカード名を選ぶのに対応して何かをすることはできない。
《神聖なる月光》
{1}{W}
インスタント
ターン終了時まで、クリーチャーが、それが唱えられることなく戦場に出るなら、代わりにそれを追放する。
カードを1枚引く。
*《神聖なる月光》の解決後に、クリーチャー・トークンが戦場に出るなら、代わりにそれは追放領域に置かれ、その後消滅する。それは、クリーチャー・トークンは唱えられることがないため(呪文を唱えることで生み出されたのだとしても)である。
*《神聖なる月光》は、唱えられたクリーチャーには影響しない。それがどの領域から唱えられたか、そのマナ・コストが支払われたかどうかに関係なく、影響しない。
《精神的反論》
{1}{U}
インスタント
あなたを対象とするインスタント・呪文1つかソーサリー・呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
魔巧 ― あなたの墓地にインスタント・カードやソーサリー・カードが合わせて2枚以上あるなら、あなたはこれにより打ち消された呪文をコピーしてもよい。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。
*対象としたインスタント・呪文やソーサリー・呪文の対象にあなたが含まれているかぎり、それに他の対象があってもよい。
*そのコピーに「あなた」に影響すると書かれているなら、それは元の呪文のコントローラーではなく、そのコピーのコントローラーに影響する。同様に、そのコピーに「対戦相手」に影響すると書かれているなら、元の呪文のコントローラーの対戦相手ではなく、コピーのコントローラーの対戦相手に影響する。
#稀なケースではあるが、コピーの新しい対象を選べない場合、コピーの対象はオリジナルの対象と同じになる。例えば、あなたを対象にした《猛火/Blaze》を《精神的反論》で打ち消し、コピーを作成する段階で、戦場にクリーチャーがなく、対戦相手も《神聖の力線/Leyline of Sanctity》などで対象に取れない場合、《猛火/Blaze》のコピーの対象はあなたになる。(もちろん、あなたは打ち消された呪文をコピーすることを選ばなくてもよい)
《精霊信者の剣》
{2}
伝説のアーティファクト ― 装備品
装備しているクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
装備しているクリーチャーが攻撃するたび、あなたはあなたのライブラリーから基本土地・カードを1枚探してもよい。そうしたなら、それをタップ状態で戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。
装備{2}
*《巨森の予見者、ニッサ》が《精霊信者の剣》を装備すると、追加のボーナス等は一切生じないが、かなりイイ感じになる。それに成功したなら、画像をハッシュタグ #EquippedNissa を用いてツイートすること。ぜひぜひ。
#……いや、これ、本当にリリースノートに書いてあるんですよ。
《大オーロラ》
{6}{G}{G}{G}
ソーサリー
各プレイヤーはそれぞれ、自分の手札にあるすべてのカードと自分がオーナーであるすべてのパーマネントを自分のライブラリーに加えて切り直し、その後それらの枚数に等しい枚数のカードを引く。各プレイヤーはそれぞれ、自分の手札から望む枚数の土地・カードを戦場に出してもよい。大オーロラを追放する。
*あなたが引くカードの枚数は、戦場にあってあなたが自分のライブラリーに加えて切り直したパーマネントの数に、あなたの手札にあってあなたが自分のライブラリーに加えて切り直したカードの枚数を加えた数に等しい。
#例)戦場に9つのあなたのパーマネントがあり、あなたの手札が6枚の場合、15枚のカードを引く。
*プレイヤーが、自分のライブラリーに含まれるカードの枚数を超える枚数のカードを引かなければならないなら、そのプレイヤーはゲームに敗北することになる。これによりすべてのプレイヤーがゲームに敗北したなら、そのゲームは引き分けになる。
《徴税の大天使》
{1}{W}{W}{W}
クリーチャー ― 天使
3/5
飛行
徴税の大天使がアンタップ状態であるかぎり、クリーチャー1体につき、それのコントローラーが{1}を支払わないかぎり、それではあなたやあなたがコントロールするプレインズウォーカーを攻撃できない。
徴税の大天使が攻撃しているかぎり、クリーチャー1体につき、それのコントローラーが{1}を支払わないかぎり、それではブロックできない。
*双頭巨人戦では、プレイヤーのうち1人が《徴税の大天使》をコントロールしているなら、クリーチャーのコントローラーが自分のコントロールする攻撃クリーチャー1体につき{1}を支払わない限り、《徴税の大天使》をコントロールしているプレイヤーのチームやそのプレイヤーがコントロールするプレインズウォーカーをクリーチャーで攻撃できない。このコストを支払わなくとも、そのプレイヤーのチームメイトがコントロールするプレインズウォーカーをクリーチャーで攻撃することはできる。
《ニクスの星原》
{4}{W}
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたの墓地にあるエンチャント・カード1枚を対象とする。あなたはそれを戦場に戻してもよい。
あなたが5つ以上のエンチャントをコントロールしているかぎり、あなたがコントロールする他のオーラでないエンチャントは、それの他のタイプに加えてクリーチャーである。それらはそれぞれその点数で見たマナ・コストに等しい基本のパワーと基本のタフネスを持つ。
#2番めの能力にある継続的効果は、第4種+第7b種。
*1つ目の能力がオーラ・カードを戦場に戻すなら、あなたはそのオーラが戦場に出るに際し、それがエンチャントするものを選ぶ。そのオーラが適正にエンチャントできるものがなければ、それは墓地に残る。
*オーラがこれにより戦場に戻るなら、《ニクスの星原》の能力もそのオーラ・カード自体も、そのオーラがエンチャントするものを対象とはしない点に注意。たとえば、あなたはこれにより、対戦相手がコントロールする呪禁を持つクリーチャーをエンチャントした状態でオーラを戦場に出すことができる。
《悲劇的な傲慢》
{3}{W}{W}
ソーサリー
プレイヤー1人につき、あなたはそのプレイヤーがコントロールしているパーマネントの中からアーティファクト1つ、クリーチャー1体、エンチャント1つ、プレインズウォーカー1体を選ぶ。その後各プレイヤーはそれぞれ、自分がコントロールする他のすべての土地でないパーマネントを生け贄に捧げる。
#選択するのはあなたである。
*列記されたタイプのうち2つ以上を持つパーマネントは、それらのいずれとしても扱うことができる。たとえば、残すアーティファクトとしてアーティファクト・クリーチャーを1体、残すクリーチャーとして他のクリーチャーを1体、残すエンチャントとしてクリーチャー・エンチャントを1体、選ぶことができる。また、残すクリーチャーと残すエンチャントの両方として同じクリーチャー・エンチャント1体を選ぶこともできる。そのプレイヤーが他のクリーチャーや他のエンチャントをコントロールしていたとしても、そのように選んでよい。
《ヴリンの神童、ジェイス》
{1}{U}
伝説のクリーチャー ― 人間・ウィザード
0/2
{T}:カードを1枚引き、その後カードを1枚捨てる。あなたの墓地にカードが5枚以上あるなら、ヴリンの神童、ジェイスを追放し、その後、これを変身させた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
---
《束縛なきテレパス、ジェイス》
*青*
プレインズウォーカー ― ジェイス
5
+1:クリーチャーを最大1体まで対象とする。あなたの次のターンまで、それは-2/-0の修整を受ける。
-3:あなたの墓地にある、インスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とする。このターン、あなたはそれを唱えてもよい。このターンにそのカードがあなたの墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。
-9:あなたは「あなたが呪文を1つ唱えるたび、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上から5枚のカードを自分の墓地に置く。」を持つ紋章を得る。
*《ヴリンの神童、ジェイス》の起動型能力は、あなたがこの能力によりカードを1枚捨てた後に、あなたの墓地にカードが5枚以上あるかどうかをチェックする。他の時にあなたの墓地に5枚目のカードを置いたとしても《ヴリンの神童、ジェイス》を追放することはできないし、あなたの墓地にカードが5枚以上あるとしてもジェイスを戦場に戻すことはできない。
*(2番めの能力で)そのカードが追放されるのは、それが墓地から唱えられ、(それが解決されたか、打ち消されたかしたために)また墓地に置かれるときのみである。もしも、いかなる時であれ、そのカードが非公開領域(たとえば手札やライブラリー)に移動したなら、この効果はそのカードを見失う。後でそのターン中にそのカードがあなたの墓地に置かれたとしても、それは追放されない。
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