Answer: Friday Magic Quiz. [14-16A]
2014年12月26日 FMQ#今年の更新はあと2回くらいを予定しています。
#いつもの付箋はやりますので。
それでは、前回の回答。
まず、基本を押さえておこう。《先頭に立つもの、アナフェンザ》のテキストのうち、問題に関連があるのは以下のとおり。
If a creature card would be put into an opponent’s graveyard from anywhere, exile it instead.
これは置換効果であり、オブジェクトの行き先を変更する。
影響が及ぼされるオブジェクトは、「クリーチャー・カード」、つまり「戦場にあってクリーチャーであるカード」または、「戦場以外の領域にあるカード・タイプがクリーチャーであるカード」を指す。
これらのオブジェクトの行き先が「対戦相手の墓地領域」である場合、行き先は代わりに「追放領域」になる。
以上を踏まえると、以下の問題の状況では、戦場でクリーチャーであるカードがAPの墓地に置かれる場合、代わりに追放領域に行くことになる。
追放領域
《灰雲のフェニックス》はクリーチャーである。それがAPの墓地に置かれるので、代わりに追放される。(そして、《灰雲のフェニックス》の誘発型能力は誘発しない)
追放領域
《天界の列柱》は戦場にあってクリーチャーである。それがAPの墓地に置かれるので、代わりに追放される。
《ジェスカイの戦旗》:追放領域 《アーティファクトの魂込め》:APの墓地
《ジェスカイの戦旗》は戦場にあってクリーチャーである。それがAPの墓地に置かれるので、代わりに追放される。
エンチャントされているパーマネントがなくなったので、《アーティファクトの魂込め》は状況起因処理により墓地に置かれる。それはクリーチャーでないので、《先頭に立つもの、アナフェンザ》の影響を受けない。
《エルフの神秘家》:追放領域 《加護のサテュロス》:戦場
《エルフの神秘家》は戦場にあってクリーチャーである。それがAPの墓地に置かれるので、代わりに追放される。
エンチャントされているパーマネントが無くなったので、《加護のサテュロス》の授与による継続的効果が終了する。それは本来のクリーチャー・エンチャントに戻り、もはやオーラではない。それは戦場にありつづける。
APの墓地
《加護のサテュロス》は戦場にあって、クリーチャーでないオーラである。それがAPの墓地に置かれるが、クリーチャーではないので、《先頭に立つもの、アナフェンザ》の影響を受けない。
追放領域
《先頭に立つもの、アナフェンザ》は生贄に捧げられたことにより、NAPの墓地に置かれることになるが、(現在のコントローラーであるAPの)「対戦相手の墓地」に置かれるため、《先頭に立つもの、アナフェンザ》の効果が適用され、追放される。
戦場でクリーチャーであるものが追放され、そうでないものは墓地に置かれる。
従って、
《アーティファクトの魂込め》:APの墓地
《ジェスカイの戦旗》:追放領域
《加護のサテュロス/Boon Satyr》:APの墓地
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》:追放領域
となる。
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そんなところで。
#いつもの付箋はやりますので。
それでは、前回の回答。
NAPは自分がオーナーである《先頭に立つもの、アナフェンザ》をコントロールしている。
まず、基本を押さえておこう。《先頭に立つもの、アナフェンザ》のテキストのうち、問題に関連があるのは以下のとおり。
If a creature card would be put into an opponent’s graveyard from anywhere, exile it instead.
これは置換効果であり、オブジェクトの行き先を変更する。
影響が及ぼされるオブジェクトは、「クリーチャー・カード」、つまり「戦場にあってクリーチャーであるカード」または、「戦場以外の領域にあるカード・タイプがクリーチャーであるカード」を指す。
これらのオブジェクトの行き先が「対戦相手の墓地領域」である場合、行き先は代わりに「追放領域」になる。
以上を踏まえると、以下の問題の状況では、戦場でクリーチャーであるカードがAPの墓地に置かれる場合、代わりに追放領域に行くことになる。
問1
APは《灰雲のフェニックス/Ashcloud Phoenix》をコントロールしている。
APがこれで攻撃した後、攻撃クリーチャー宣言ステップに、NAPは《残忍な切断/Murderous Cut》で《灰雲のフェニックス》を破壊した。
《灰雲のフェニックス》は最終的にどの領域に置かれるか?
追放領域
《灰雲のフェニックス》はクリーチャーである。それがAPの墓地に置かれるので、代わりに追放される。(そして、《灰雲のフェニックス》の誘発型能力は誘発しない)
問2
APは《天界の列柱/Celestial Colonnade》の能力を起動してクリーチャーにし、それで攻撃した。
NAPは《残忍な切断》で《天界の列柱》を破壊した。
《天界の列柱》は最終的にどの領域に置かれるか?
追放領域
《天界の列柱》は戦場にあってクリーチャーである。それがAPの墓地に置かれるので、代わりに追放される。
問3
APは自分がコントロールしている《ジェスカイの戦旗/Jeskai Banner》に、《アーティファクトの魂込め》を唱えてつけ、それで攻撃した。
NAPは《残忍な切断》で《ジェスカイの戦旗》を破壊した。
《ジェスカイの戦旗》と《アーティファクトの魂込め》は、最終的にどの領域に置かれるか?
《ジェスカイの戦旗》:追放領域 《アーティファクトの魂込め》:APの墓地
《ジェスカイの戦旗》は戦場にあってクリーチャーである。それがAPの墓地に置かれるので、代わりに追放される。
エンチャントされているパーマネントがなくなったので、《アーティファクトの魂込め》は状況起因処理により墓地に置かれる。それはクリーチャーでないので、《先頭に立つもの、アナフェンザ》の影響を受けない。
問4
APは《加護のサテュロス/Boon Satyr》のついた《エルフの神秘家/Elvish Mystic》で攻撃した。
NAPは《残忍な切断》で《エルフの神秘家》を破壊した。
《加護のサテュロス》と《エルフの神秘家》は、最終的にどの領域に置かれるか?
《エルフの神秘家》:追放領域 《加護のサテュロス》:戦場
《エルフの神秘家》は戦場にあってクリーチャーである。それがAPの墓地に置かれるので、代わりに追放される。
エンチャントされているパーマネントが無くなったので、《加護のサテュロス》の授与による継続的効果が終了する。それは本来のクリーチャー・エンチャントに戻り、もはやオーラではない。それは戦場にありつづける。
問5
APは《加護のサテュロス/Boon Satyr》のついた《エルフの神秘家/Elvish Mystic》で攻撃した。
NAPは《帰化/Naturalize》で《加護のサテュロス》を破壊した。
《加護のサテュロス》は、最終的にどの領域に置かれるか?
APの墓地
《加護のサテュロス》は戦場にあって、クリーチャーでないオーラである。それがAPの墓地に置かれるが、クリーチャーではないので、《先頭に立つもの、アナフェンザ》の影響を受けない。
問6
APは《手綱取り/Grab the Reins》を双呪で唱え、1番目の対象にNAPの《先頭に立つもの、アナフェンザ》を、2番めの対象にNAP自身を選んだ。
結果、APは《先頭に立つもの、アナフェンザ》のコントロールを奪って、それを生け贄に捧げた。
《先頭に立つもの、アナフェンザ》は最終的にどの領域に置かれるか?
追放領域
《先頭に立つもの、アナフェンザ》は生贄に捧げられたことにより、NAPの墓地に置かれることになるが、(現在のコントローラーであるAPの)「対戦相手の墓地」に置かれるため、《先頭に立つもの、アナフェンザ》の効果が適用され、追放される。
問7
APは
・《アーティファクトの魂込め》のついた《ジェスカイの戦旗》
・《加護のサテュロス/Boon Satyr》のついた《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
をコントロールしている。
なんと、APが《対立の終結/End Hostilities》を唱えた。
さて、これら4枚は最終的にどの領域に置かれるか?
戦場でクリーチャーであるものが追放され、そうでないものは墓地に置かれる。
従って、
《アーティファクトの魂込め》:APの墓地
《ジェスカイの戦旗》:追放領域
《加護のサテュロス/Boon Satyr》:APの墓地
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》:追放領域
となる。
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そんなところで。
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