「基本セット2015」のリリースノートが発表されています。

http://magic.wizards.com/en/articles/archive/release-notes-2014-07-07

いつものように、ざっくり紹介。

以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docでダウンロードできます。

既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。

参考にしたのは 2014/05/19 版です。文章は以後アップデートされる可能性があります。


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製品情報
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基本セット2015 公式発売日:2014年7月18日 
基本セット2015 ゲームデー:2014年8月9日-10日

セットレアリティー内訳:コモン101、アンコモン80、レア53、神話レア15、基本土地20、計269種。

これに加え、15枚の追加カードがある。それらにはコレクター番号として270~284番が振られている。これらのカードはM15のブースターパックからは出現せず、サンプル・デッキやデッキビルダーセットといったサプライに収録されている。

追加カードは以下の通り。

・《神盾の天使/Aegis Angel》
・《神聖なる評決/Divine Verdict》
・《鼓舞する突撃/Inspired Charge》
・《セラの天使/Serra Angel》
・《取り消し/Cancel》
・《マハモティ・ジン/Mahamoti Djinn》
・《夢魔/Nightmare》
・《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》
・《歩く死骸/Walking Corpse》
・《焼炉の仔/Furnace Whelp》
・《地鳴りの一撃/Seismic Strike》
・《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》
・《ケンタウルスの狩猟者/Centaur Courser》
・《ガラクの群れ率い/Garruk’s Packleader》
・《土を踏み付けるもの/Terra Stomper》

この15枚のカードにもM15のエキスパンション・シンボルが印刷されていて、M15が使用できるフォーマットで使用可能である。

2014年7月18日(金)より、構築戦で基本セット2015が使用可能になります。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになります。

 ラヴニカへの回帰、ギルド門侵犯、ドラゴンの迷路、基本セット2014
 テーロス、神々の軍勢、ニクスへの旅、基本セット2015

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一般注釈
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カード枠の改定

『基本セット2015』では、カードやトークンの表示にいくつかの改善および改定が加えられている。
これらの変更点はゲームに影響しない。

*カード名やタイプ行といったいくつかのフィールドには“Beleren”という新たなフォントが使用されるようになった(日本語、韓国語、ロシア語、簡体字中国語、繁体字中国語は除く)。

*レアや神話レアにはカードの一番下にホログラムがつけられるようになった。

*権利表記やコレクター番号といった「文章欄下」の情報は整理され、黒色の背景上に表示されるようになった。コレクター情報にはセットのコードと言語が追加され、点(通常カード)または星(プレミアム版カード)で区切られている。

*カード枠の周囲にある黒枠の幅が縮小された。


** 再録キーワード:召集/Convoke **


702.50.召集

702.50a 召集は、召集を持つ呪文がスタック上にあるときに機能する常在型能力である。「召集」は、「この呪文の総コストに含まれる色マナ1点ごとに、あなたはそのマナを支払うのではなくあなたのコントロールするその色のクリーチャーを1体タップしてもよい。この呪文の総コストに含まれる不特定マナ1点ごとに、あなたはそのマナを支払うのではなくあなたのコントロールするクリーチャーを1体タップしてもよい。」を意味する。召集能力は追加コストや代替コストではなく、召集を持つ呪文の総コストが決定された後にのみ適用される。

702.50b 1つの呪文に複数の召集能力があっても意味はない。


*召集のルールは、以前のエキスパンションに登場した時のものから少し変更されている。以前のルールでは、召集は呪文を唱えるのに必要なコストを減少させた。現在のルールでは、あなたは呪文のコストを支払う時点でクリーチャーをタップする。これによりタップされたクリーチャーは、支払いのための別の方法となるだけである。

*呪文の総コストを計算する際には、代替コストや追加コスト、並びにその呪文を唱えるためのコストを増減させるすべての要素を含める。総コストが計算された後に召集は適用される。

*あなたがコストに{T}を含むマナ能力を持つクリーチャーをコントロールし、召集を持つ呪文を唱える際にその能力を起動した場合、そのクリーチャーは呪文のコストを支払う時点でタップ状態である。それを召集のために再びタップすることはできない。同様に、召集を持つ呪文を唱える際にマナ能力を起動するためにクリーチャー1体を生け贄に捧げた場合、そのクリーチャーは呪文のコストを支払う時点で戦場に存在しないため、それを召集のためにタップすることはできない。

→《ブラッド・ペット/Blood Pet》など。


** 新しいルール用語:「基本のパワーとタフネス/Base Power and Toughness」 **


《蛙変化》(旧表記)
{1}{U}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、すべての能力を失うとともに青の1/1のカエルになる。

《蛙変化》(M15)
{1}{U}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、すべての能力を失うとともに基本のパワーとタフネスが1/1の青のカエルになる。


#プレイヤー向け:「ようは、枠で囲まれている基本のP/Tの値が、1/1になります。それから、《巨大化》や+1/+1カウンターなどの修整を考えます。」

#ジャッジ向け:第7b種の表現をよりわかりやすくなるように変更。

#メルヴィン向け:旧カードのいくつかは、Oracle上でこの更新を反映した新しい表記に改められた。これによる機能変更はない。

#テンプレートモンガー向け:一部の稀な例外を除き、この新しいテンプレートはクリーチャーでないパーマネントをクリーチャー化させる能力を持つカード(《変わり谷》や《世界を目覚めさせる者、ニッサ》など)では使用されない。

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カード別注釈
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《アルタクの求血者》
{1}{R}
クリーチャー ― 人間・狂戦士
2/1
対戦相手がコントロールするクリーチャーが1体死亡するたび、アルタクの求血者はターン終了時まで+2/+0の修整を受けるとともに先制攻撃と速攻を得る。(これは先制攻撃を持たないクリーチャーよりも先に戦闘ダメージを与え、あなたのコントロール下になってすぐに攻撃したり{T}したりできる。)


*戦闘フェイズに(攻撃やブロックしているクリーチャーに先制攻撃や二段攻撃を持つものがいる場合などにより)2回の戦闘ダメージ・ステップがある場合、《アルタクの求血者》は1回目の戦闘ダメージ・ステップで先制攻撃を得ることがある。この場合、《アルタクの求血者》はその戦闘中に戦闘ダメージを割り振っていない他のクリーチャーと一緒に2回目の戦闘ダメージ・ステップで戦闘ダメージを割り振る。

《アーティファクトの魂込め》
{1}{U}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(アーティファクト)
エンチャントされているアーティファクトは、他のタイプに加えて基本のパワーとタフネスが5/5のクリーチャーである。


#クリーチャーであるアーティファクトにも付けることができる。

#継続的効果第4種+第7b種。

《オナッケの古きもの、クルケッシュ》
{2}{R}{R}
伝説のクリーチャー ― オーガ・スピリット
4/3
あなたがアーティファクトの能力を1つ起動するたび、それがマナ能力でないなら、あなたは{R}を支払ってもよい。そうしたなら、その能力をコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。


*支払われる能力の起動コストに《オナッケの古きもの、クルケッシュ》を生け贄に捧げることが含まれる場合、その能力はコピーされない。能力が起動されたとみなされる時点(すべてのコストが支払われた後)で、《オナッケの古きもの、クルケッシュ》はすでに戦場にないことになる。

→《出産の殻/Birthing Pod》

#起動型能力を「起動したとき」に誘発する能力は、その起動型能力の起動に関する行動を全てし終わってからになる。つまり、起動型能力のコストで《オナッケの古きもの、クルケッシュ》を生け贄に捧げると、起動が完了した時点(=誘発すべき時点)で、《オナッケの古きもの、クルケッシュ》自体が戦場にない。つまり、誘発もしない。

《蛙変化》
{1}{U}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、すべての能力を失うとともに基本のパワーとタフネスが1/1の青のカエルになる。


#継続的効果 第4種+第5種+第6種+第7b種

*『テーロス』ブロックののいずれかの神が《蛙変化》の影響を受けた場合、それは何の能力も持たない青の1/1の伝説のカエル・クリーチャー・エンチャントとなる。あなたのその色への信心が減少したなどによって、それがクリーチャーでなくなった場合、それは何の能力も持たない青の伝説のエンチャントとなる。継続的効果の働き方により、神のタイプ変更能力はその能力を取り除く効果が適用される前に適用される。

《拡散スリヴァー》
{1}{U}
クリーチャー ― スリヴァー
1/1
あなたがコントロールするスリヴァー・クリーチャー1体が対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象になるたび、それのコントローラーが{2}を支払わないかぎり、その呪文や能力を打ち消す。


#能力にも機能する。

→《霜のタイタン/Frost Titan》

《狩人の待ち伏せ》
{2}{G}
インスタント
このターン、緑でないクリーチャーが与えるすべての戦闘ダメージを軽減する。


*《狩人の待ち伏せ》の解決時にそのクリーチャーが緑であった、もしくは戦場に出ていなかった場合でも、軽減効果はそのターン中に緑でないクリーチャーが与えるすべての戦闘ダメージに適用される。

#これは特性を変更させる類ではなく、ルールを変更させる類の効果。

《気紛れな詐称者》
{4}{U}
クリーチャー ― 多相の戦士
0/0
あなたは気紛れな詐称者を、これが「{2}{U}{U}:このクリーチャーをオーナーの手札に戻す。」を得ることを除き、戦場に出ている、あなたがコントロールするいずれかのクリーチャーのコピーとして戦場に出してもよい。


#いつもの《クローン》系と異なり、自分のコントロールしているクリーチャーしかコピー先に選べない。

《窮地の主》
{3}{U}{U}
クリーチャー ― スフィンクス
4/4
飛行
窮地の主がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたの手札にあるカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーは、選んだカードの点数で見たマナ・コストが4よりも大きいかどうかを宣言する。それが間違っていたなら、あなたはそのカードをマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。


*プレイヤーが正しく宣言したか、あなたがそれを唱えないことを選んだことによりそのカードを唱えなかった場合でも、そのカードを公開しなくてもよい。対戦相手はあなたがそのカードを唱えなかった理由を知る由はない。

#手順は以下のとおり。
 ・あなたはあなたの手札から1枚カードを選ぶ。(公開はしないが、他と区別できるようにすること)
 ・相手はそのカードの点数で見たマナ・コストが「4より大きい」か「そうでない」かを宣言する。
 ・宣言が間違っていたら、あなたはそのカードを唱えてても良い。(唱えずにそのまま手札に入れていても良い)
 ・宣言があっていたら、なにも起きない。(あなたは選んだカードを公開しなくてよい)

*そのカードが分割カードである場合、その各半分につきそれぞれ点数で見たマナ・コストがある。両半分の点数で見たマナ・コストが4より大きい、もしくは両方が4より大きくない場合、対戦相手が正解するにはそれを正しく宣言する必要がある。いずれの半分の点数で見たマナ・コストが4より大きく、もう半分がそうでない場合、そのカードの点数で見たマナ・コストが4より大きいと宣言するのが正解であり、4より大きくないと宣言するのは間違いである。プレイヤーが間違って宣言し、あなたがこれにより分割カードを唱える場合、あなたはいずれかの半分(そのカードが融合を持っている場合は両半分)をその点数で見たマナ・コストに関係なく唱えることができる。

#例を挙げる。選んだカードが下記のものである場合、
 ・《遠隔+不在/Far+Away》の場合:「4より大きい」→誤り 「そうでない」→正解
 ・《肉体+血流/Flesh+Blood》の場合:「4より大きい」→正解 「そうでない」→誤り

#「4以下 or 5以上」を聞いているのではなく、「4より大きい」かどうかを聞いているので、このようになる。仮に「4以下 or 5以上」を聞いているとすると、《肉体+血流/Flesh+Blood》の場合は常に「正解」となってしまう。


《鎖のヴェール》
{4}
伝説のアーティファクト
あなたの終了ステップの開始時に、このターン、あなたがプレインズウォーカーの忠誠度能力を起動させていなかった場合、あなたは2点のライフを失う。
{4}, {T}:あなたがコントロールするプレインズウォーカー1体につき、このターン、あなたはそのプレインズウォーカーの忠誠度能力が起動されていなかったかのようにそれの忠誠度能力1つを1回起動してもよい。


*最後の能力はゲームのルールを変化させるため、それはその解決時にあなたのコントロール下にあったプレインズウォーカーだけでなく、ターンの後にあなたのコントロール下に加わったプレインズウォーカーにも影響する。

*《鎖のヴェール》の最後の能力が追加で解決されるたびに、あなたがコントロールする各プレインズウォーカーの忠誠度能力を追加で1回起動することができるようになる。たとえば、あなたが《鎖のヴェール》の最後の能力を起動し、それをアンタップしてその後もう一度起動した場合、あなたがコントロールするプレインズウォーカーの忠誠度能力をそのターン中に3回起動できることとなる。

《光波の護法印》
{3}{W}{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともにプロテクション(すべての色)を持つ。この効果はオーラを取り除かない。(それは白や青や黒や赤や緑のものによって、ブロックされず、対象にならず、ダメージを与えられない。)


*《光波の護法印》が付与するプロテクションの効果は、《光波の護法印》を含めていずれのオーラをオーナーの墓地に置くことはない。ただし、エンチャントされているクリーチャーが別の方法でプロテクション(白)を得た場合、《光波の護法印》は状況起因処理によりオーナーの墓地に置かれる。

#古き良き時代の《白の護法印/White Ward》を思い出した人も居るかもしれないが、この新しいカードは、自分自身のみならず、他のオーラも取り除かない。

《弱者狩り》
{3}{G}
ソーサリー
あなたがコントロールするクリーチャー1体と、あなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とする。その前者の上に+1/+1カウンターを1個置く。その後その前者はその後者と格闘を行う。(それぞれはもう一方に自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。)


*《弱者狩り》の解決時点であなたのコントロールするクリーチャーが不適正な対象となっていた場合、その上に+1/+1カウンターは置かない。そのクリーチャーが適正な対象であるが、あなたのコントロールしていないクリーチャーが不適正な対象であった場合、あなたのコントロールするクリーチャーの上に+1/+1カウンターを置く。

《静翼のグリフ》
{2}{W}
クリーチャー ― ヒポグリフ
2/1
瞬速(あなたはこの呪文を、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
飛行
戦場に出るクリーチャーは能力を誘発させない。


→《倦怠の宝珠/Torpor Orb》

《力こそ正義》
{5}{R}
エンチャント
あなたのターンの戦闘の開始時に、あなたが戦場に出ているパワーの最も大きいクリーチャーをすべてコントロールしている場合、対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象とし、ターン終了時までそれのコントロールを得る。そのクリーチャーをアンタップする。それはターン終了時まで速攻を得る。(このターン、それは攻撃したり{T}したりできる。)


*この能力はその解決時点でその条件を再度チェックする。その時点で別のプレイヤーが戦場に出ているパワーの最も大きいクリーチャーをコントロールしている、あるいはパワーの最も大きいクリーチャーと同等のパワーを持つクリーチャーをコントロールしている場合、この能力は何もしない。


《発生器の召使い》
{1}{R}
クリーチャー ― エレメンタル
2/1
{T}, 発生器の召使いを生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに{2}を加える。このマナがクリーチャー・呪文のために使用されたなら、そのクリーチャーはターン終了時まで速攻を得る。(そのクリーチャーは、あなたのコントロール下になってすぐに攻撃したり{T}したりできる。)


#このマナはクリーチャー呪文でなくても使うことができる。使用したのがクリーチャー呪文であればボーナスがつく。

《不敬な遺品》
{1}
アーティファクト
クリーチャー・カードが1枚いずれかの領域から対戦相手の墓地に置かれるたび、あなたは1点のライフを得る。


*トークン・クリーチャーが死亡しても、《不敬な遺品》の能力は誘発しない。

《変身術士の戯れ》
{1}{U}{U}
インスタント
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールする各クリーチャーはターン終了時まで、すべての能力を失うとともに基本のパワーとタフネスが1/1の青のカエルになる。


→《蛙変化/Turn to Frog》


《ラヴニカの魂》
{4}{U}{U}
クリーチャー ― アバター
6/6
飛行
{5}{U}{U}:あなたがコントロールするパーマネントの中の色1色につきカードを1枚引く。
{5}{U}{U}, あなたの墓地にあるラヴニカの魂を追放する:あなたがコントロールするパーマネントの中の色1色につきカードを1枚引く。


*これらの起動型能力の解決時に、あなたのコントロールするパーマネントに含まれる色の数を数えて、引くカードの枚数を決定する。あなたは0~5枚のカードを引くこととなる。

《霊気渦竜巻》
{3}{U}{U}
インスタント
攻撃クリーチャー1体につき、それぞれ、オーナーはそれを自分のライブラリーの一番上か一番下に置く。


*何らかの効果で2枚以上のカードがライブラリーの一番上か一番下に置かれることとなった場合、それらのカードのオーナーが望む順番で並べてもよい。そのライブラリーのオーナーは、自分のライブラリーにカードが置かれる順番を公表することはない。

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