「ニクスへの旅」のリリースノートが発表されています。

http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/faq/jou

いつものように、ざっくり紹介。

以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docでダウンロードできます。

既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。

参考にしたのは 2014/02/10 版です。文章は以後アップデートされる可能性があります。


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製品情報
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ニクスへの旅 公式発売日:2014年5月2日 
ニクスへの旅 ゲームデー:2014年5月24-25日

セットレアリティー内訳:コモン60、アンコモン60、レア35、神話レア10、計165種。

2014年5月2日(金)より、構築戦でニクスへの旅が使用可能になります。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになります。

 ラヴニカへの回帰、ギルド門侵犯、ドラゴンの迷路、マジック2014
 テーロス、神々の軍勢、ニクスへの旅


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一般注釈
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** 新能力語:星座/Constellation **

星座は新しい能力語である。それ自身か、他のエンチャントがあなたのコントロールで戦場に出るたびに誘発する能力を指している。能力語それ自体に意味は無い。


《定命の者の大敵》 {4}{G}{G}
クリーチャー・エンチャント ― エレメンタル
5/5
星座 ― 定命の者の大敵か他のエンチャントが1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時までトランプルを得る。


#星座能力を持つパーマネントと、同時に他のエンチャント1つが戦場に出る場合、星座能力は2回誘発する。

#授与能力をもつカードはエンチャントであるので、それが戦場に出ると、オーラであろうがなかろうが、星座能力を誘発させる。


** 新能力語:奮励/Strive **

奮励は新しい能力語である。2つ以上の対象を取る際に追加コストが加算されるインスタントやソーサリーに書かれている。


《捨て身の抵抗》{R}{W}
ソーサリー
奮励 ― 捨て身の抵抗を唱えるためのコストは、2つ目以降の対象1つにつき{R}{W}多くなる。
望む数のクリーチャーを対象とする。それらはそれぞれターン終了時まで+2/+0の修整を受けるとともに先制攻撃と警戒を得る。


*プレイヤーが奮励能力を持つ呪文を1つ唱えるに際して、その対象となる対象の数と対象を選択する。 対象を取らずに呪文を唱えることも可能ではあるが、普通は意味がない。

*1つの奮励呪文で同じ対象を2回以上選ぶことはできない。

*呪文や能力があなたにそのマナ・コストを支払うことなく奮励呪文を唱えることを可能にした場合、2つ目以降の対象については追加コストを支払う必要がある。
#→《骨の神託者/Oracle of Bones》など

#これは唱えるためのコストが多くなる効果である。601.2bでいう追加コストの扱いではない。
 601.2cで対象を宣言し、その後の601.2eで総コストを決定するさいに奮励で示されるコストが考慮される。もちろん、この総コストを計算する際には他のコストを増やしたり減らしたりする効果も考慮される。
 例)《総くずれ/Rout》

** 不利になる変更を伴った再録メカニズム:対戦相手のクリーチャーと授与 **

テーロスから収録されている「授与」能力は、つけたクリーチャーに恩恵をもたらしてきた。
が、ニクスへの旅の授与能力は、不利益な効果をもたらすものがある。


《節くれの傷皮持ち》{B}
クリーチャー・エンチャント ― ミノタウルス
2/1
授与 {3}{B}
節くれの傷皮持ちではブロックできない。
エンチャントされているクリーチャーは、+2/+1の修整を受けるとともに、それではブロックできない。


*他のプレイヤーがコントロールしているクリーチャーにつけられていても、そのオーラをコントロールしているのはあなたである。

#対戦相手のクリーチャー(N)に、あなたのコントロールする授与クリーチャー(A)がつけられている。Nが戦場から離れた場合、Aは依然としてあなたのコントロールで戦場にいる。


(他、「神々と2色への信心」を始めとしたメカニズムは以前のリリースノートを参照すること。)


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カード別注釈
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《エレボスの代行者》
{3}{B}
クリーチャー・エンチャント ― ゾンビ
2/2
星座 ― エレボスの代行者か他のエンチャントが1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーの墓地にあるすべてのカードを追放する。


*この星座能力は強制である。かならず対象にとらなくてはいけない。

《英雄の導師、アジャニ》
{3}{G}{W}
プレインズウォーカー ― アジャニ  4
+1:あなたのコントロールするクリーチャーを1体、または2体か3体対象とする。それらの上に3個の+1/+1カウンターを好きなように割り振って置く。
+1:あなたのライブラリーの一番上から4枚のカードを見る。
あなたはその中からオーラ・カード1枚かクリーチャー・カード1枚かプレインズウォーカー・カード1枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。
残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
-8:あなたは100点のライフを得る。


*1つめの能力の解決時点で、対象クリーチャーのうちの一部が不適正な対象になっていた場合、不適正な対象となっているクリーチャーの上にはカウンターは置かれない。 能力の起動時に宣言した配分を変更することはできない。


《通行の神、エイスリオス》
{1}{W}{B}
伝説のクリーチャー・エンチャント ― 神
5/4
破壊不能
あなたの白と黒への信心が7未満であるかぎり、通行の神、エイスリオスはクリーチャーではない。
あなたがオーナーである他のクリーチャーが1体死亡するたび、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーがライフを3点支払わないかぎり、それをあなたの手札に戻す。


*あなたがオーナーであるトークン・クリーチャーが死亡した場合、《通行の神、エイスリオス》の最後の能力は誘発する。 そのトークンがあなたの手札に戻ることはないが、対象とした対戦相手は3点のライフを支払うことができる。

*《通行の神、エイスリオス》の最後の能力は、あなたがそのクリーチャーのオーナーであった場合に誘発する。 そのクリーチャーが死亡したときに誰がそれをコントロールしていたかは関係ない。

《払拭の光》
{2}{W}
エンチャント
払拭の光が戦場に出たとき、対戦相手がコントロールする土地でないパーマネント1つを対象とし、払拭の光が戦場を離れるまでそれを追放する。
(そのパーマネントはオーナーのコントロール下で戦場に戻る。)


#→《放逐する僧侶/Banisher Priest》を思い出そう。

#これは《忘却の輪/Oblivion Ring》ではない。

#繰り返すが、《忘却の輪/Oblivion Ring》ではない。なぜならこれで対象にとれるのは対戦相手のコントロールするパーマネントである。

*多人数戦では、《払拭の光》のオーナーがゲームから離れた場合、追放されたカードは戦場に戻る。 カードを戻す単発的効果はスタックに置かれる能力ではないため、それはスタック上にある離れたプレイヤーの呪文や能力と共に消滅はしない。


《脳蛆》
{1}{B}
クリーチャー・エンチャント ― 昆虫
1/1
脳蛆が戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開し、あなたはその中から土地でないカードを1枚選ぶ。
そのカードを脳蛆が戦場を離れるまで追放する。


#→《払拭の光》


《水晶オウムガイ》
{2}{U}
クリーチャー・エンチャント ― オウムガイ
4/4
授与 {3}{U}{U}
(このカードを授与コストで唱えた場合、これはエンチャント(クリーチャー)を持つオーラ呪文である。
クリーチャーにつけられていない場合、これは再びクリーチャーになる。)
水晶オウムガイが呪文や能力の対象になったとき、これを生け贄に捧げる。
エンチャントされているクリーチャーは+4/+4の修整を受けるとともに「このクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、これを生け贄に捧げる。」を持つ。


*《水晶オウムガイ》の2つ目の能力は、それがクリーチャーかオーラのいずれであるかに関係なく、それが戦場に出ているかぎり機能する。

#つまるところ、これが授与でオーラになっていたとしても、呪文や能力の対象になれば生贄に捧げられる。


《果敢な泥棒》
{2}{U}
クリーチャー ― 人間・ならず者
2/3
神啓 ― 果敢な泥棒がアンタップ状態になるたび、あなたがコントロールする土地でないパーマネント1つと、それと共通のカード・タイプを持つ、対戦相手がコントロールするパーマネント1つを対象とする。あなたはそれらのコントロールを交換してもよい。


*このコントロールの交換は永続的なものである。 《果敢な泥棒》が戦場を離れても、その効果は消滅しない。

*あなたがコントロールするパーマネントは土地でない必要があるが、もう一方の対象はその1つ目の対象と共通するカード・タイプを持っている限り、土地であってもよい。 たとえば、あなたがコントロールするアーティファクトと対戦相手のコントロールするアーティファクト・土地を対象として選ぶことはできる。

《神討ち》
{1}{W}
インスタント
エンチャント1つを対象とし、それを追放する。
追放されたカードが神・カードであるなら、そのコントローラーの墓地と手札とライブラリーから、そのカードと同じ名前を持つカードを望む枚数探し、それらを追放する。その後、そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。


*《神討ち》はそれによって追放されたパーマネントではなく、追放領域にあるカードを参照して神・カードであるかを判断する。

#言い換えると、戦場にあって神であったかどうかは関係がない。
#例えば、エンチャントでもある《変わり谷/Mutavault》が、自身の能力を起動して
#全てのクリーチャータイプ(神でもある!)をもっていて、《神討ち》により
#追放されたとしても、追放領域にある《変わり谷/Mutavault》はもはや神ではないので
#同名カードを追放するといったことはできない。

《炎語りの意志》
{R}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(あなたがコントロールするクリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
エンチャントされているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、アーティファクト1つを対象とする。あなたは炎語りの意志を生け贄に捧げてもよい。そうしたなら、そのアーティファクトを破壊する。


#訂正# カードには「戦闘ダメージを与えるたび、あなたは炎語りの意志を生け贄に捧げてもよい。そうしたなら」と書かれているが、これは誤解を招く表記である。上記の通り訂正する。

#戦闘ダメージを与えるたびに、対象に取れるアーティファクトがあるなら対象に取る。
#で、生け贄に捧げるかどうかは解決時に決める。必ずしも生け贄に捧げる必要はない。


《神送り》
{1}{W}{W}
伝説のアーティファクト ― 装備品
装備しているクリーチャーは+3/+3の修整を受ける。
装備しているクリーチャーが、1体以上のクリーチャーをブロックするか1体以上のクリーチャーにブロックされた状態になるたび、あなたはそれらのクリーチャーのうち1体を追放してもよい。
対戦相手は、神送りによって追放されているカードと同じ名前を持つカードを唱えられない。
装備{3}


*装備しているクリーチャーがブロックした、あるいはブロックされたクリーチャーの数に関わらず、《神送り》の誘発型能力は1度だけ誘発する。

*《神送り》の能力はいずれのクリーチャーも対象としない。
たとえば、プロテクション(白)を持つクリーチャーを追放することもできる。
どのクリーチャーを追放するかは、能力の解決時にあなたが決定する。

*《神送り》が土地カードを追放した場合(それがクリーチャーとなり、その後に《神送り》を装備したクリーチャーをブロックしたかブロックされた場合など)、対戦相手は引き続き追放されたカードと同じ名前を持つ土地カードをプレイできる。
《神送り》は呪文を唱えることを阻止するだけである。

《彼方の神、クルフィックス》
{3}{G}{U}
伝説のクリーチャー・エンチャント ― 神
4/7
破壊不能
あなたの緑と青への信心が7未満であるかぎり、彼方の神、クルフィックスはクリーチャーではない。
あなたの手札の上限はなくなる。
使われなかったマナがあなたのマナ・プールから無くなるなら、その代わりにそのマナは無色となる。


*《彼方の神、クルフィックス》が戦場に出ている限り、使われなかったマナはステップやフェイズの終了に際してあなたのマナ・プールから無くならない(ただし、無色となる)。
これにより、あなたのマナ・プールにマナを加えて、それを他のステップやフェイズやターンで使用することができるようになる。
《彼方の神、クルフィックス》が戦場を離れた場合、そのステップやフェイズが終わるまでに使用されなかったマナは消滅する。

*マナ・プールにある使われなかったマナで関連する何らかの制限や副次効果がある場合(たとえば、《魂の洞窟》により生成された場合など)、そのマナが無色になってもそれらの関連する制限や副次効果は引き続き残ったままとなる。


《定命の者の強情》
{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(あなたがコントロールするクリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
エンチャントされているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたは定命の者の強情を生け贄に捧げてもよい。
そうしたなら、エンチャント1つを対象とし、それを破壊する。


→《炎語りの意志》

《変身体の殺到》
{2}{U}
インスタント
奮励 ― 変身体の殺到を唱えるためのコストは、2つ目以降の対象1つにつき{1}{U}多くなる。
望む数のあなたがコントロールするクリーチャーを対象とする。戦場に出ているクリーチャー1体を選ぶ。それらはそれぞれターン終了時まで選ばれたクリーチャーのコピーになる。


#訂正# カードには「戦場に出ているクリーチャー1体を選ぶ。望む数のクリーチャーを対象とする。」と書かれているが、これは誤解を招く表記である。上記の通り訂正する。

#いつもの継続的効果第1種である。

《採石場の巨人》
{5}{W}{W}
クリーチャー ― 巨人
5/6
採石場の巨人が戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーのライブラリーの一番上からX枚のカードの直下に置く。Xはあなたがコントロールする平地の総数に等しい。


*《採石場の巨人》の能力は強制である。クリーチャーをコントロールしているのがあなたのみであったとしても、あなたのクリーチャーを対象に取らなくてはいけない。


《蘇りし者の儀式》
{3}{B}
インスタント
あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放する。
黒のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
それのパワーはそのカードのパワーに等しく、それのタフネスはそのカードのタフネスに等しい。


*ゾンビ・トークンのパワーとタフネスは、そのクリーチャー・カードが墓地に最後にあったときのパワーとタフネスを用いて決定する。

#《縫合グール/Sutured Ghoul》との処理の違いに注意せよ。
#《縫合グール》は、追放領域にあるカードのP/Tを参照するのに対し、
#《蘇りし者の儀式》はその解決中に墓地から追放した「そのカード」のP/Tを参照する。
#つまり、そのカードが墓地にあった時点での情報を必要とする。

例)墓地に、土地とソーサリーと《タルモゴイフ/Tarmogoyf》がある。

《縫合グール》で《タルモゴイフ》を追放した → 《縫合グール》は2/3。
その後、《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》で墓地のカードが全て追放された → 《縫合グール》は0/1。

《蘇りし者の儀式》で《タルモゴイフ》を追放した → ゾンビ・トークンは3/4。
その後、《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》で墓地のカードが全て追放された → ゾンビ・トークンは3/4。



《最悪の恐怖》
{7}{B}
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーの次のターンの間、あなたはそのプレイヤーをコントロールする。
最悪の恐怖を追放する。
(あなたはそのプレイヤーが見ることのできるカードをすべて見て、そのプレイヤーが行うすべての決定を行う。)


#→CR712


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そんなところで。



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