JOUより、認定大会でのシャッフルに規定が加わります。
これまで、シャッフルについてはある程度の指針が示されている程度でした。
しかし、プレイヤーがシャッフルの際にカードを取り落としてしまい、【過剰なカードを見た】の罰則を与えられるケースが余りに多く見受けられました。

この点が見直され、シャッフルのやり方を規定することによって、カードを取り落とさずにデッキを無作為化できるようになったのが、今回の変更です。

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まず、シャッフルの方法が以下の3つに定められました。

*ヒンズー・シャッフル

 片方の手に持ったデッキの上または下の部分をずらし、もう片方の手に取ります。そして、それらの順番を入れ替えてまたひとまとめにします。これを数回繰り返すのがヒンズー・シャッフルです。ずらす時点で上下でなく、真ん中を抜いて取る動作も認められます。

 対戦相手のデッキをヒンズー・シャッフルする場合は、片手をテーブルにつけてゆっくりヒンズー・シャッフルを行い、カードを落とさないように努力しなくてはいけない、という注意書きが明示されました。

 また、よく行われる「カット」は、「ヒンズー・シャッフル1動作のみの行動」と扱われるようになりました。つまり、「数回」でないのでヒンズー・シャッフルとはみなされません。


*リフル・シャッフル

 デッキを2つの山に分け、それぞれの山の端をはじくか、噛みあわせて押し込む事によって一つに揃える方法です。ファロー・シャッフルやコンバイン・シャッフルもカードの混ぜ方としては同様(カードの端を互い違いに組み合わせて合わせる)なので、同じ方法とみなされます。

対戦相手のデッキをリフル・シャッフルする場合は、カードを不用意に曲げたり、垂直に立てたりすることは認められず、カードの表面を見ないような努力をしなくてはいけない、という注意書きが明示されました。


*ディール・シャッフル

 テーブル上のいくつかの場所にカードを配り、いくつかの山を作ります。そして、それらの山を合わせて一つの山にする方法です。いわゆる「?山切り」と呼ばれる方法です。
 ディール・シャッフルには一つだけ制約があり、「山を60の約数にしてはいけない」とされています。従って、1~6までの山数は全て不適切で、7、8、9、11、13までがふさわしい数と例示されています。
#(山の数の積がデッキの枚数になると、デッキの並びが元に戻ってしまうため)


また、競技REL以上ではさらに4つ目のシャッフル方法として、以下が加わります。


*ウォッシュ・シャッフル

カードをテーブルに広げ、手でかき混ぜる方法です。タロットカードや、麻雀の洗牌をイメージするとわかりやすいでしょう。この方法はカードを損傷しやすいため、対戦相手のデッキをシャッフルする際には推奨されず、自分のデッキをシャッフルする際に使用されます。


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さて、シャッフルの方法が規定されました。そして、実際のゲームでは以下のようにシャッフルがなされます。

・一般RELでは、上記シャッフルの方法から最低2つを組み合わせる。

・競技REL以上では、上記シャッフルの方法から最低3つを組み合わせる。
 ただし、自分のものではないデッキをシャッフルする場合、3つではなく2つになる。

・自分のデッキをシャッフル中に、カードの表面が見えてしまった場合、懲罰なしでそのままシャッフルを続けることができるが、「無作為化」自体は元に戻る。つまり、見えた時点で、またそこからシャッフルの方法を2つ(競技RELは3つ)を組み合わせなくてはいけない。

・相手のデッキをシャッフル中に、カードの表面が見えてしまった場合、これまでと同様に【過剰なカードを見た】が適用される。それに加え、シャッフルの際にどのような防止努力をしたかの調査が行われる場合もある。

・シャッフルにかけられる時間にははっきりした規定は無い。が、プレイヤーは制限時間内にマッチを終わらせるように、シャッフルも含めたプレイ時間の管理が期待されている。

・対戦相手のシャッフルが不十分であると感じた場合には、これまで通りジャッジを呼んで対処してもらう。フロアジャッジは、シャッフル時間や方法を管理する専門ジャッジ(=シャッフラー)に助言を求めることができる。

・競技RELでは、ラウンド終了時にシャッフルのためにかかった時間によるロスタイムが告知される場合がある。ロスタイムはヘッドジャッジによる宣言が最終決定となるが、ヘッドジャッジは、シャッフラーにロスタイムの助言を求めることができる。これによるロスタイムは、制限時間終了後にまだ試合を行っている全テーブルに対して分単位で発行される。

・上記ロスタイムの累積が10分を超えたプレイヤーは、【遅いプレイ】の罰則が次ラウンド開始時点で与えられる。ただし、この懲罰による延長ターンの追加措置は行われない。

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以上です。

シャッフルの方法は様々ではありますが、大会の肝心な場面でカードを取り落としたりすることがない様に、お願いしたいものです。懸命なプレイヤー諸氏は慣れ親しんだシャッフル方法を既に習得しているものであり、こんな事は気にしなくてもよいと信じていますので、全て忘れ、楽しくゲームを行える環境を作成しましょう。

コメント

すずけん
2014年4月1日0:28

あのー、本当っぽすぎて洒落になってませんw

サトPin
2014年4月1日0:47

これはひっかかりましたw

shimomura
2014年4月1日1:11

心臓に悪すぎですw
とあるデッキを使っている人達へのピンポイント爆撃かと思ってしまいました^^;

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