Born of the Gods Release Notes
2014年1月25日 Ruling「神々の軍勢」のリリースノートが発表されています。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/faq/bng
#WofCのミスで、少し早めに公開されていました。
#そのため今回では全カードリストも早期に公開されています。
いつものように、ざっくり紹介。
以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。
参考にしたのは 2013/12/10 版です。文章は以後アップデートされる可能性があります。
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製品情報
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神々の軍勢の公式発売日:2014年2月7日
神々の軍勢ゲームデー:2014年3月1-2日
セットレアリティー内訳:コモン60、アンコモン60、レア35、神話レア10、計165種。
2014年2月7日(金)より、構築戦で神々の軍勢が使用可能になります。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになります。
ラヴニカへの回帰、ギルド門侵犯、ドラゴンの迷路、マジック2014
テーロス、神々の軍勢
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一般注釈
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** 新キーワード能力:貢納/Tribute **
702.103.貢納
702.103a 貢納は、貢納を持つクリーチャーが戦場に出る際に作用する常在型能力である。「貢納N」とは、「このクリーチャーが戦場に出るに際し、対戦相手1人を選ぶ。そのプレイヤーはこのクリーチャーを、+1/+1カウンターが追加でN個置かれた状態で戦場に出してよい。」を意味する。
702.103b 貢納を持つオブジェクトは、「貢納が支払われていない場合」に働く誘発型能力を持つ。貢納能力によって選ばれた対戦相手が、クリーチャーの貢納能力が指定する+1/+1カウンターを置かないでクリーチャーを戦場に出した場合、この条件が真であることになる。
#貢納自体は、戦場に出るに際し機能する常在型能力である。それは置換効果を有する。
#貢納に誘発型能力が内包されているわけではない。
*誘発型能力は、貢納を持つクリーチャーが解決時に戦場にいなかったとしても解決する。
#誘発型能力が誘発した後、それが解決される前に呪文を唱えたり、能力を起動したりすることができる。
** 新能力語:神啓/Inspired **
《高巣の崇拝者》
神啓 ― 高巣の崇拝者がアンタップ状態になるたび、あなたは{2}{U}を支払ってもよい。そうしたなら、飛行を持つ青の2/2の鳥・クリーチャー・エンチャント・トークンを1体戦場に出す。
#神啓は能力語である。この語自体に意味は無い。
*神啓能力は、アンタップ・ステップ開始時のターン起因処理、あるいは呪文や能力による場合など、どのような形でクリーチャーがアンタップ状態になっても誘発する。
*神啓能力があなたのアンタップ・ステップに誘発した場合、その能力はあなたのアップキープの開始時にスタックに置かれる。
#ジャッジ向け。上記はなぜか? 考察せよ。
** 2色への信心 **
あなたの赤と緑への信心が7未満であるかぎり、歓楽の神、ゼナゴスはクリーチャーではない。
*あなたの2色への信心は、あなたがコントロールするパーマネントのマナ・コストに含まれる1色目、2色目、あるいは両方の色を持つマナ・シンボルの総数に等しい。
#言い換えると、信心はあくまで条件に合うマナ・シンボルの数を聞いている。「赤と緑への信心」という場合、各マナ・シンボルに対して、以下の条件に合っていれば数え、そうでなければ数えない。
1)赤である
2)緑である
3)赤かつ緑である
*混成マナ・シンボルは、1つにつき2色への信心に対して1回のみカウントされる。
** サイクル:元型/Archetype **
あなたがコントロールするクリーチャーは先制攻撃を持つ。
あなたの対戦相手がコントロールするクリーチャーは先制攻撃を失うとともに、先制攻撃を得ることも持つこともできない。
*元型をコントロールする間、呪文や能力の解決によって生成され対戦相手がコントロールするクリーチャーに特定の能力を与える継続的効果は生み出されない。
*あなたと対戦相手がそれぞれ同じ元型をコントロールしている場合、どのプレイヤーがコントロールするクリーチャーもその能力を持たない。
#第6種の処理ではある。が、「得ない」「持てない」は未定義なのでそのうちCRが変わるかも。
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カード別注釈
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《荒ぶる波濤、キオーラ》
2GU
プレインズウォーカー ― キオーラ
2
+1:対戦相手がコントロールするパーマネント1つを対象とする。あなたの次のターンまでそれに与えられるすべてのダメージとそれが与えるすべてのダメージを軽減する。
-1:カードを1枚引く。このターン、あなたは追加で土地を1つプレイしてもよい。
-5:あなたは「あなたの終了ステップの開始時に、青の9/9のクラーケン・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。」を持つ紋章を得る。
*《荒ぶる波濤、キオーラ》の1つ目の能力は、ダメージを与えたり与えられたりできるものだけでなく、対戦相手がコントロールするどのパーマネントを対象にしてもよい。
#2番めの能力は土地プレイを1増やす。
《イロアスの英雄》
1W
クリーチャー ― 人間・兵士
2/2
あなたが唱えるオーラ呪文は、それを唱えるためのコストが1 Mana少なくなる。
英雄的 ― あなたがイロアスの英雄を対象とする呪文を1つ唱えるたび、イロアスの英雄の上に+1/+1カウンターを1個置く。
*《イロアスの英雄》の1つ目の能力は、あなたがカードを授与コストで唱えた場合、適用される。
#授与コストで唱えることを選択した時点でオーラ呪文になるため。
《英雄の演壇》
5
伝説のアーティファクト
あなたのコントロールする各伝説のクリーチャーは、あなたがコントロールする他の伝説のクリーチャー1体につきそれぞれ+1/+1の修整を受ける。
X Mana, Tap:あなたのライブラリーの一番上からX枚のカードを見る。あなたはその中から伝説のクリーチャー・カード1枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
*《英雄の演壇》が与えるボーナスは伝説のクリーチャーのみをチェックする。《英雄の演壇》自身は数えない。
《オレスコスの王、ブリマーズ》
1 ManaWhite ManaWhite Mana
伝説のクリーチャー ― 猫・兵士
3/4
警戒
オレスコスの王、ブリマーズが攻撃するたび、警戒を持つ白の1/1の猫・兵士・クリーチャー・トークン1体を攻撃している状態で戦場に出す。
オレスコスの王、ブリマーズがクリーチャーを1体ブロックするたび、警戒を持つ白の1/1の猫・兵士・クリーチャー・トークン1体をそのクリーチャーをブロックしている状態で戦場に出す。
#《オレスコスの王、ブリマーズ》が攻撃した時の能力を解決した時、出てくるトークンは攻撃している状態だが、(これまでの通例と異なり)アンタップ状態である。
《欺瞞の神、フィナックス》
3UB
伝説のクリーチャー・エンチャント ― 神
4/7
破壊不能
あなたの青と黒への信心が7未満であるかぎり、欺瞞の神、フィナックスはクリーチャーではない。
あなたがコントロールするクリーチャーは「Tap:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上からX枚のカードを自分の墓地に置く。Xはこのクリーチャーのタフネスに等しい。」を持つ。
*《欺瞞の神、フィナックス》をタップして自らが与えた能力を起動させたが、その能力の解決時に《欺瞞の神、フィナックス》は戦場にいながらもクリーチャーではなくなっていたとする。その場合、対象のプレイヤーの墓地にカードは置かれない。同様に、能力の解決時に《欺瞞の神、フィナックス》が戦場におらず、戦場を離れたときにクリーチャーでなかった場合も、墓地にカードは置かれない。
#能力の解決時にクリーチャーではない=タフネスがない=落ちるカードは0枚。
#能力の解決時に戦場から離れている=仕方ないのでLKIを見よう=クリーチャーじゃない=タフネスがない=落ちるカードは0枚。
《湿原霧のタイタン》
6B
クリーチャー ― 巨人
4/5
湿原霧のタイタンを唱えるためのコストは{X} 少なくなる。Xはあなたの黒への信心に等しい。
#信心を参照する能力の中でも、解決時に数を見ないものは少ない。しかしこれはその1つである。
《侍祭の報賞》
1W
インスタント
クリーチャー1体を対象とし、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。このターン、次にその前者に与えられるダメージをX点軽減する。Xはあなたの白への信心に等しい。これによりダメージが軽減されるなら、侍祭の報賞はその点数に等しい点数のダメージをその後者に与える。
#恐ろしくFAQの文章が長い。
#この呪文は対象を2つ取る。
1つ目:白への信心の数ぶんだけ、ダメージを軽減させたいクリーチャー
2つ目:軽減したぶんだけ、《侍祭の報賞》でダメージを与えたいクリーチャーorプレイヤー。
#これによるダメージの発生源は《侍祭の報賞》である。従ってこれは白のインスタントによってダメージを与えている。
#これは置換効果である。ダメージの結果はこれによって変わる。
#1つ目が不適正な場合:そもそも軽減されないのでなにもしない。
#2つ目が不適正な場合:軽減はされるが、《侍祭の報賞》がダメージを与えることはない。
《ティマレットの召使い》
2B
クリーチャー ― ゾンビ
1/3
神啓 ― ティマレットの召使いがアンタップ状態になるたび、各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失う。あなたはこれにより失われたライフに等しい点数のライフを得る。
{2}{B}:《ティマレットの召使い》を再生する。
*クリーチャーがタップするのは再生の盾が使われるときであって、再生の盾が生成されるときではない。従って、《ティマレットの召使い》が破壊されるのでないかぎり、神啓能力を誘発させるためにそれの最後の能力を使ってそれをタップすることはできない。
《突然の嵐》
3U
インスタント
クリーチャーを最大2体まで対象とし、それらをタップする。それらのクリーチャーは、それらのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。占術1を行う。
*対象を2体選び、そのうち1体が《突然の嵐》の解決時に不適正な対象となっていた場合、そのクリーチャーはタップ状態にならず、そのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップするのを妨げられない。それはいかなる形でも《突然の嵐》の影響を受けない。
#既に所々で指摘されているが、この部分はこれまでの同様なカード(《霜のブレス/Frost Breath》など)とは挙動が異なる。この部分はCRの更新によって修正される、とのこと。
《トロモクラティス》
5UU
伝説のクリーチャー ― クラーケン
8/8
攻撃やブロックをしていないかぎり、トロモクラティスは呪禁を持つ。
防御プレイヤーがコントロールしているすべてのクリーチャーがこれをブロックしないかぎり、トロモクラティスはブロックされない。
#端的に言うと、「防御側プレイヤーのクリーチャー全部でブロックする」ことを選ばない場合、こいつはブロックされない。
#「ブロック可能なクリーチャーが全てブロックする」ではない。
《迷宮の霊魂》
1W
クリーチャー・エンチャント ― スピリット
3/1
各プレイヤーは、各ターンに2枚以上カードを引くことができない。
*あなたが各プレイヤーのターンに弾けるカードの枚数は、最高で1枚である。それ以降のカードを引く行為は無視される。
*何らかの置換効果があなたが引くことのできないカードを置き換えようとする場合、その効果は適用されない。
《厄介なキマイラ》
4U
クリーチャー・エンチャント ― キマイラ
3/3
対戦相手1人が呪文を1つ唱えるたび、あなたは厄介なキマイラとその呪文とのコントロールを交換してもよい。そうしたなら、あなたはその呪文の新しい対象を選んでもよい。(その呪文がパーマネントとなったなら、あなたがそのパーマネントをコントロールする。)
#あくまで交換であることに留意すること。2つのオブジェクトのいずれかが交換材料として不適正になっていたならば、コントロールの交換は成立しない。
#例えば、《厄介なキマイラ》 が除去される、など。
*珍しいケースだが、《厄介なキマイラ》の誘発型能力の解決時に(その誘発型能力が、元の能力がスタックに置かれている間にもう一度誘発し、解決するなどして)あなたが《厄介なキマイラ》をコントロールしていない場合も考えられる。そのような場合、あなたが《厄介なキマイラ》と能力を誘発させた呪文のどちらもコントロールしていなかったとしても、あなたはそれらのコントロールを交換することができる。そうした場合、その呪文の新しいコントローラーではなく、あなたがその呪文の対象を変更できる。
#誘発型能力のコントローラーである「あなた」がその呪文の対象を変更する、ので。
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そんなところで。
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