Game Loss penalties.

2013年12月18日 Tips
#本日22時過ぎからニコ生を行います。
#お題はGP静岡でと競技イベントについて。
#裏方話も差し障りの無い程度で。


GP静岡は今週末です。
また、年が明けた後はPTQが次々に行われます。

普通の店舗大会と大きく違うのは、ルール適用度が「競技」であることです。
なにかしらの違反をすると、それに応じた懲罰がジャッジより下されます。
その中には、Game Loss、つまり「1ゲームを敗北」という処理をされてしまうものがあります。

今回はどのような違反が、GL(GameLoss)案件になるのかをつらつら書いていきます。
頻度が多いものから挙げていきますので、必ずしもIPGの順番とは限りません。

プレイヤーは、ジャッジの判定が不服と感じた場合、ヘッドジャッジへの「上告」が可能です。ヘッドジャッジが下した判定は大会における最終決定です。

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遅刻(Tardiness)

ラウンドの開始合図から制限時間までに着席していない場合、遅刻になります。

(対策)
アナウンスをよく聞きましょう。

競技イベントでは、次のラウンドの開始時間を掲示している場合もあります。
事前に"3-10"など、ラウンド開始合図からの制限時間が告知されることもあります。
例えばこの場合は、「開始合図から3分以内に着座すればセーフ、3分を過ぎると遅刻、10分を過ぎると欠席(No Show)扱いになってマッチロスの後、大会からの強制ドロップ処理」を行うことを示します。

遅刻が与えられるまでの時間は主催者判断になりますが、欠席扱いになる「10分」は共通しています。

もし不幸にも欠席扱いになって強制ドロップになってしまい、それでも大会に参加し続けたい場合は、ジャッジに相談して復帰処理をしてもらいましょう。


デッキ/リストの問題(D/DL)

提出したデッキリストと、使用しているデッキの内容が異なる場合がこれにあたります。
また、ゲームを『開始してから』サイドボードの戻し忘れがわかった場合もこれにあたります。

(対策)
・提出前にデッキリストを再確認。(印刷したものを準備するのも良い。後で自分で参照もできてベター。)
・マッチ/ゲームの開始前には、メインボードの枚数と、サイドボードを確認する。
・デッキケースにはメインとサイドボード以外のカードを入れない。

最も多い、そして単純な不注意から起こってしまうゲームロスがこれです。
だいたい構築では数%、リミテッドではその倍くらいの確率で出現します。

対策にもある通り、まず自分の提出するリストを確認しましょう。ぎりぎりまで調整を行っている人は、特に注意しましょう。

また、特に第1ゲームでは、サイドボードの戻し忘れがないよう、まず自分のサイドボードが戻っているかを確認しましょう。もしゲーム中に戻し忘れを発見したら、即座にジャッジを呼んで指示に従いましょう。

毎ゲーム、開始時のシャッフルを行う際に、デッキの枚数を確認しましょう。
最近は《夜帷の死霊/Nightveil Specter》などによって、相手がオーナーであるカードを自分の手前側に持ってくるケースが多く、他人のカードが自分のデッキに混ぜられてしまう場合もあります。そのようなことがないように、枚数を確認しましょう。

また、マッチ中、卓上に出すカードはメインボードとサイドボードにあるカードのみです。他のカード(例えば、さっきトレードしたばかりのカードや、他人に貸したカードが戻ってきたなど)が卓上のデッキケースに入っていてはいけません。関係ないカードはバッグの中にしまっちゃいましょう。

 
過剰なカードを引いた(Drawing Extra Cards)

カードを引くべきときでないときに、カードを引いて手札に入れてしまった場合にあたります。

(対策)
何によってカードを引くかを理解し、明言しておく。

カードを引くべき時でないとき--例えば、「占術1を行う」だけなのに、カードを引いてしまったなど--にカードを引いてはいけません。緊張している場面では頭が真っ白になってこのようなミスを犯しがちです。

対策にもある通り、カードを引く場合には「何によって」カードを引くかをきちんと理解しておきましょう。口に出すのも良い方法です。
 「(ドローステップに)ドローします。」
 「《地下世界の人脈/Underworld Connections》(をつけた《沼/Swamp》の能力を起動して)で1枚引きます。」
 「《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》で6枚引きます。」

などです。口にだすことによって、相手にもそれを確認させることができます。

 
非公開情報に関わるその他一般のゲームルール抵触行為(Game Rule Violation)

公開されるべき情報が公開されなかった場合(例:「インスタント・カードを1枚探し、それを公開して手札に入れる」という行動を行う際に探したカードを公開せずに手札に入れた)
は、懲罰分類として「その他一般のゲームルール抵触行為(GRV)」にあたりますが、「警告」ではなくHJによって「ゲームロス」に格上げされます。

(対策)
公開するべきものは公開しましょう。

GRVはゲーム中における一般的な誤りに対して下されます。通常は警告です。
ですが、対戦相手が適正かどうか確認できない類の誤りに対しては、警告ではなくゲームロスに格上げされます。

#(古くは『公開忘れ』という分類がなされていました。)

理由としては公開しないことで不正が行えてしまう、というのに尽きます。

 
完全性が崩れるほどの区別できるカード(Marked Cards)

使っているカードやそれを覆うスリーブに傷がついていたり、向きが異なるなどで他のカードと区別がつくようになっている場合、「区別できるカード」として警告が出ます。

通常は警告止まりなのですが、あまりにも簡単に区別がついてしまい、ゲームを完全に行うことができないとHJに判断された場合、「ゲームロス」に格上げされます。

(対策)
スリーブの取り扱いに注意しましょう。

最近は絵柄のみでスリーブの使用可/不可を判断するのはとても少なくなりました。
また、箔押し(Foil)カードだからといって、それが安易に「区別できるカード」とは判断されなくなりました。

それでも、使用すればスリーブに傷がつきますし、他のカード(特にサイドボード)との区別がついてしまうこともあります。

自分の使うデッキなのですから、綺麗に使うことを心がけましょう。

#スリーブのロット違いが気になる人用:
#スリーブにカードを入れる際に、「スリーブを」シャッフルしてから入れるのも良い方法です。

 
重度の非紳士的行為(Unsporting Conduct)

以下のいずれかを行った場合に該当します。

 ・スタッフからの直接の指示に従わなかった。
 ・対戦相手を、その人種、肌の色、宗教、出生国、年齢、性別、障害、性的趣向に基づいて侮辱した。
 ・他の参加者やその財産に対してのものでない、攻撃的・暴力的振る舞いを行なった。

(対策)
ありません。
……というか、紳士的に振る舞うのが通例であるはずです。それさえ守っていればよいのですから、対策なんか要りません。しいて言えば、あなたの友人がそういう立ち振る舞いをしていたのなら、止めるべきです。

3番目ですが、怒りに任せて「物にあたる」行為を暗に指しています。

#(いわゆる「台パン」ですね。)

 
外部情報の参照(Outside Assistance)-- 【マッチの敗北】

プレイヤー、観客、その他イベント関係者が以下の行動を取った場合に該当します。
 
 ・マッチのために座った以降に外部からの助言またはそのマッチに関する非公開情報を求めた。
 ・マッチのために座っているプレイヤーに助言をし、あるいはそのマッチに関する非公開情報を開示した。
 ・ゲームの進行中に、そのマッチの開始を宣言されるよりも前に作られた(オラクル以外の)メモを見た

(対策)
ゲーム中のプレイヤーには話しかけないようにしましょう。

もしあなたが進行中のゲームの誤りを見つけた場合、その卓のプレイヤーにゲームを止めるように言い、速やかにジャッジを呼びましょう。または黙って見届けましょう。

ジャッジの手を借りず、勝手にゲームの誤りを訂正することはできません。

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競技RELのイベントは、一般とは異なる部分が多いです。
ですが、やっているゲームは同じマジックです。自分が何をいつやりたいのかをきちんと伝え、相手を敬った行動を心がけましょう。
「書いてないからやって良い」ではありません。それは書くまでもなくやってはいけないことです。

何が書かれているか、はMTR、IPGを参照しましょう。

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それでは、静岡でお会いしましょう。



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