「統率者2013」のリリースノートが発表されています。

http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/270

いつものように、ざっくり紹介。

以下はリリースノート全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docでダウンロードできます。

既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。

参考にしたのは 2013/10/22 版です。文章は以後アップデートされる可能性があります。


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製品情報
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統率者2013の公式発売日:2013年11月1日 

51枚のカードが新規に印刷されている。これらのカードはレガシー、ヴィンテージでのみ使用可能である。スタンダード、モダンでは使用することができない。


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一般注釈
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統率者戦に関するルールは省略。


** 新能力語:誘引/Tempting Offer **

Tempt with Glory {5}{W}
Sorcery
Tempting offer?Put a +1/+1 counter on each creature you control. Each opponent may put a +1/+1 counter on each creature he or she controls. For each opponent who does, put a +1/+1 counter on each creature you control.


*ターンオーダー順(通常はあなたの左隣にいる対戦相手)から順番に、それぞれがその提案を受け入れるか否かを選択する。各対戦相手は選択を行う際に、それまでの対戦相手が選んだ選択がわかるようになっている。

#誘引は能力語でありそれ単体での意味は無い。


** 「マナ報酬」能力を持つ伝説のクリーチャー **

Prossh, Skyraider of Kher {3}{B}{R}{G}
Legendary Creature?Dragon
5/5
Flying When you cast Prossh, Skyraider of Kher, put X 0/1 red Kobold creature tokens named Kobolds of Kher Keep onto the battlefield, where X is the amount of mana spent to cast Prossh.
Sacrifice another creature: Prossh gets +1/+0 until end of turn.


*クリーチャーを唱えるのに支払うマナの点数は、通常はその点数で見たマナ・コストと同じである。ただし、これに統率者を統率領域から唱える際に課されるコストを含む追加コストを含めなければならない。

#実際に支払ったマナの点数を数える。例えば《太陽の拳/Fist of Suns》の代替コストで唱えた場合、Xは5である。

#他の要因により支払ったマナの点数が増えたとしてもやはりXの値は増える。(→《寒け/Chill》)


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カード別注釈
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《易者の霊》
{4}{U}
クリーチャー ― スピリット
2/4
易者の霊がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたとそのプレイヤーはそれぞれその点数に等しい枚数のカードを引く。


*《易者の霊》がそのコントローラーに(戦闘ダメージが移し替えられたなどの理由で)戦闘ダメージを与えた場合、そのプレイヤーはその点数の倍の枚数のカードを引く。

#つまり、「あなたとあなた」が引く。

《老いざる苦行者、アローロ》
{3}{W}{U}{B}
伝説のクリーチャー ― 巨人・兵士
4/5
あなたのアップキープの開始時に、あなたは2点のライフを得る。
あなたがライフを得るたび、あなたは{1}を支払ってもよい。そうしたなら、カードを1枚引き、各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失う。
あなたのアップキープの開始時に、老いざる苦行者、アローロがあなたの統率領域にある場合、あなたは2点のライフを得る。


*《老いざる苦行者、アローロ》の1つ目の能力は、《老いざる苦行者、アローロ》が戦場にいるときのみ適用される。

#同様に、2番めの能力も戦場にいるときにのみ適用される。

#3番目の能力は《老いざる苦行者、アローロ》があなたの統率者である場合、最初のターンから誘発するが、統率領域にある場合はそれによるライフ回復で2番めの能力は誘発しない。なぜならそれは戦場にないので機能しないからである。

《オパールの宮殿》
土地
{T}:あなたのマナ・プールに{1}を加える。
{1}, {T}:あなたのマナ・プールに、あなたの統率者の固有色のうち1色の色のマナ1点を加える。このマナを支払ってあなたの統率者を唱えた場合、それはあなたがこのゲーム中にそれを統率領域から唱えた回数に等しい数の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。


*「それを統率領域から唱えた回数」には、一番最近の回も含まれる。たとえば、あなたが最初にあなたの統率者を統率領域から唱える際に《オパールの宮殿》の最後の能力で生み出したマナを支払った場合、それは+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。

*あなたの統率者が《真実の解体者、コジレック》のように固有色のないカードであった場合、《オパールの宮殿》の最後の能力はマナを生み出さない。

《静寂なる達人》
{1}{W}
クリーチャー ― 人間・モンク
0/2
静寂なる達人がブロックするたび、これがブロックしているクリーチャー1体を対象とし、戦闘終了時までそれのパワーと静寂なる達人のパワーを交換する。


#「交換する/exchange」とあるが、この効果は継続的効果第7b種(特定の値にする効果)である。7e種はP/Tをswitchする効果であることに注意。

《継承順位》
{3}{U}
ソーサリー
「左」か「右」のいずれかを選ぶ。あなたから始めて、その選ばれた方向の順に、各プレイヤーはその選ばれた方向にいる次のプレイヤーがコントロールするクリーチャーを1体選ぶ。各プレイヤーは自分が選んだクリーチャーのコントロールを得る。


*次のプレイヤーがチームメイトか対戦相手であるかは関係ない。

#つまり、双頭巨人戦の場合はチームメイトのクリーチャーのコントロールを得ることもできる。


《幻術師の計略》
{2}{U}{U}
インスタント
幻術師の計略は対戦相手のターンのブロック・クリーチャー指定ステップにのみ唱えられる。
すべての攻撃クリーチャーを戦闘から取り除き、それらをアンタップする。このフェイズの後に、追加の戦闘フェイズを加える。それらの各クリーチャーは可能ならその戦闘で攻撃する。その戦闘でそれらではあなたやあなたがコントロールするプレインズウォーカーを攻撃できない。


#この呪文は基本的に「今攻撃しているクリーチャーは、この戦闘を仕切りなおして、おいらのとこ以外に攻撃してください」という攻撃強制をかけるものである。

*《幻術師の計略》が解決した戦闘フェイズ中に攻撃しなかったクリーチャーは、追加の戦闘フェイズで攻撃する必要はないが、攻撃することもできる。それらのクリーチャーはあなたやあなたがコントロールするプレインズウォーカーを攻撃できる。


《真の名の宿敵》
{1}{U}{U}
クリーチャー ― マーフォーク・ならず者
3/1
真の名の宿敵が戦場に出るに際し、プレイヤーを1人選ぶ。
真の名の宿敵はプロテクション(選ばれたプレイヤー)を持つ。(このクリーチャーは選ばれたプレイヤーがコントロールするあらゆるものによって、ブロックされず、対象にならず、ダメージを与えられず、エンチャントされない。)


*プロテクション(選ばれたプレイヤー)はプロテクション能力の新たなバリエーションである。その意味は以下の通りである:
《真の名の宿敵》は選ばれたプレイヤーがコントロールする呪文や能力の対象にならない。
《真の名の宿敵》は選ばれたプレイヤーのコントロールするオーラによってエンチャントされず、装備品を装備しない。(《真の名の宿敵》が土地となった場合、選ばれたプレイヤーのコントロールする城砦についても同様である。)
《真の名の宿敵》は選ばれたプレイヤーがコントロールするクリーチャーによってはブロックされない。
選ばれたプレイヤーがコントロールする発生源により《真の名の宿敵》に与えられるすべてのダメージは軽減される。(選ばれたプレイヤーがオーナーであり、コントローラーを持たない発生源についても同様である。)

《神秘の障壁》
{4}{W}
エンチャント
神秘の障壁が戦場に出たとき、またはあなたのアップキープの開始時に、「左」か「右」のいずれかを選ぶ。
各プレイヤーは、最後に選ばれた方向で一番近い席に座っている対戦相手およびそのプレイヤーがコントロールしているプレインズウォーカーにのみ攻撃できる。


*フォーマットによっては、選んだ方向で一番近くに座っている対戦相手とあなたの間に座っているチームメイトを無視する必要がある。皇帝戦のようなフォーマットでは、他のルールによりあなたがそのプレイヤーを攻撃することを禁止する場合もある。

*《神秘の障壁》が2つ戦場に出ていて、それらが互いに違う方向を選んでいる場合、そのプレイヤーまたはそのプレイヤーがコントロールしているプレインズウォーカーが両方の方向であなたに一番近い対戦相手でない限り、あなたはそのプレイヤーまたはプレインズウォーカーを攻撃することはできない。(これは2人でプレイするゲームで一番よく起こる。)

#《神秘の障壁》が2つ以上戦場に出ていて、かつ、「右」「左」が別々に選ばれている場合を考える。あるプレイヤー(A)に対して「(右方向に)最も近い席に座っている対戦相手」(rA)と、「(左方向に)最も近い席に座っている対戦相手」(lA)を考え、rAとlAが同一プレイヤーでないとAのクリーチャーは攻撃できない。2人戦だとrA=lAとなって攻撃できる。

《ダークスティールの突然変異》
{1}{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは破壊不能を持つ0/1の昆虫・アーティファクト・クリーチャーであり、その他のすべての能力、カード・タイプおよびクリーチャー・タイプを失う。


**オラクル変更**

*《ダークスティールの突然変異》はその機能を明確にするため、若干の訂正を受けた。更新されたOracleの日本語訳は上記の通り。

#旧)Enchanted creature is a 0/1 Insect artifact creature with indestructible and loses all other abilities.
#新)Enchanted creature is a 0/1 Insect artifact creature with indestructible and loses all other abilities, card types, and creature types.

#この効果は
# 第4種(昆虫・アーティファクト・クリーチャーになり他全てのカードタイプとクリーチャータイプを失う)
#+第6種(破壊不能を得て他の全ての能力を失う)
#+第7b種(0/1になる)
#である。


《野生の意志、マラス》
{R}{G}{W}
伝説のクリーチャー ― エレメンタル・ビースト
0/0
野生の意志、マラスは、これを唱えるのに支払われたマナの点数に等しい数の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
{X}, 野生の意志、マラスの上から+1/+1カウンターをX個取り除く:以下の3つから1つを選ぶ。「クリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンターをX個置く。」「クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。野生の意志、マラスはそれにX点のダメージを与える。」「緑のX/Xのエレメンタル・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。」Xは0にできない。


**オラクル変更**

*《野生の意志、マラス》は若干の訂正を受けた。手違いによりカードから「Xは0にできない。」という語句が抜け落ちている。正しいOracleの日本語訳は上記の通り。

《予期せぬ不在》
{X}{W}{W}
インスタント
土地でないパーマネント1つを対象とし、それをオーナーのライブラリーの一番上からX枚のカードの直下に置く。


*Xの値として0を選んだ場合、そのパーマネントをそのライブラリーの一番上に置く。



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そんなところで。



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