Magic 2014 FAQ
2013年7月11日 Ruling「マジック204」のFAQが発表されています。
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/faq/m14
いつものように、ざっくり紹介。
以下はFAQ全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。
参考にしたのは 2013/06/05 版です。FAQ本体は以後アップデートされる可能性があります。
(日時が1ヶ月以上前なのは仕様です)
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製品情報
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マジック2014の公式発売日:2013年7月19日
セットレアリティー内訳:コモン101、アンコモン60、レア53、神話レア15、基本土地20 の計249
種。
2013年7月19日(金)より、構築戦でマジック2014が使用可能になります。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになります。
イニストラード、闇の隆盛、アヴァシンの帰還、マジック2013
ラヴニカへの回帰、ギルド門侵犯、ドラゴンの迷路、マジック2014
なお、エクステンデッドで使用できるセットは以下のようになります。
ゼンディカー、ワールドウェイク、エルドラージ覚醒、マジック2011
ミラディンの傷跡、ミラディン包囲戦、新たなるファイレクシア、マジック2012
イニストラード、闇の隆盛、アヴァシンの帰還、マジック2013
ラヴニカへの回帰、ギルド門侵犯、ドラゴンの迷路、マジック2014
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一般注釈
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** 再録テーマ:スリヴァー **
《風乗りスリヴァー》
{U}
クリーチャー ― スリヴァー
1/1
あなたがコントロールするスリヴァー・クリーチャーは飛行を持つ。
*以前のセットからのスリヴァーとは異なり、本セットのスリヴァーはあなたがコントロールするスリヴァー・クリーチャーにのみ影響する。これらはあなたの対戦相手のスリヴァーにはボーナスを付与しない。
*以前のスリヴァー・カードには変更はない。
** ルール変更:プレインズウォーカーの唯一性ルール、レジェンド・ルール **
704.5j 1人のプレイヤーが同じプレインズウォーカー・タイプを持つプレインズウォーカーを2体以上コントロールしている場合、そのプレイヤーはその中から1体を選び、残りをすべてオーナーの墓地に置く。これは「プレインズウォーカーの唯一性ルール」と呼ばれる。
704.5k 1人のプレイヤーが同じ名前を持つ伝説のパーマネントを2つ以上コントロールしている場合、そのプレイヤーはその中から1つを選び、残りをすべてオーナーの墓地に置く。これは「レジェンド・ルール」と呼ばれる。
#すでにルール変更のアナウンスがあった通り、7月13日をもって、レジェンド・ルールとプレインズウォーカーの唯一性ルールが変更される。これまでは戦場全体を見ていたが、同一コントローラーが同名の伝説(同じプレインズウォーカー・タイプ)のパーマネントを複数コントロールしているかどうかを見るようになった。
#M14ルール変更は他にもあります。手前味噌ですが日本公式の記事もどうぞ。
# http://mtg-jp.com/reading/fmq/023062/
** 新キーワード:破壊不能 **
《ダークスティールの鋳塊》
{3}
アーティファクト
破壊不能(「破壊する」と書かれた効果では、このアーティファクトは破壊されない。)
{T}:あなたのマナ・プールに、好きな色1色のマナ1点を加える。
*破壊不能はすでに存在する能力を新たにキーワード化したものである。ほとんどの場合、機能上の影響はない。
#キーワード能力になった事によって、「飛行を得る」などの継続的効果第6種の影響を受ける。「全ての能力を失う」系統に注意すること。
#キーワード能力になった事によって、「破壊不能を得る」効果は、パーマネントの特性を変化させる効果になった。《踏み荒らし/Overrun》の後に出たクリーチャーが修整を受けないのと同じことが起こることに留意せよ。
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カード別注釈
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《イーヴォ島の管理人》
{2}{U}
クリーチャー ― 鳥・ウィザード
2/2
飛行
あなたが唱える飛行を持つクリーチャー呪文は、それを唱えるためのコストが{1}少なくなる。
*飛行を持たないクリーチャー呪文は、たとえ戦場に出て飛行を持つことになっても、それを唱えるためのコストは少なくならない。たとえば、あなたが《風乗りスリヴァー》をコントロールしている場合、他のスリヴァー呪文は戦場に出れば飛行を得ることができるが、それらの呪文を唱えるためのコストが{1}少なくなることはない。
《影生まれの悪魔》
{3}{B}{B}
クリーチャー ― デーモン
5/6
飛行
影生まれの悪魔が戦場に出たとき、デーモンでないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
あなたのアップキープの開始時に、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードが6枚未満の場合、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。
#クリーチャーを生贄に捧げるほうの誘発型能力は、"if節のルール"に従う。
《凶暴な召喚》
{G}
インスタント
凶暴な召喚は打ち消されない。
このターン、あなたは次に唱えるクリーチャー・カードを、それが瞬速を持っているかのように唱えてもよい。その呪文は打ち消されない。そのクリーチャーは+1/+1カウンターが追加で1個置かれた状態で戦場に出る。
*《凶暴な召喚》を続けて複数回唱えた場合、それはあなたが次に唱えるクリーチャー・カードに適用される。そのクリーチャーは、その唱えた数だけの+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
《紅蓮術士の篭手》
{5}
アーティファクト
あなたがコントロールする、赤のインスタント呪文1つか赤のソーサリー呪文1つか赤のプレインズウォーカー1体が、パーマネント1つまたはプレイヤー1人にダメージを与える場合、代わりにそれはそのパーマネントやプレイヤーに、その点数に2を足した点数のダメージを与える。
*発生源からのダメージがすべて軽減された場合(《無視》によってなど)、または発生源が0のダメージを与えた場合、発生源はダメージを与えていないため《紅蓮術士の篭手》の効果は適用されない。
《ゴブリンの外交官》
{1}{R}
クリーチャー ― ゴブリン
2/1
{T}:このターン、各クリーチャーは可能なら攻撃する。
*この能力の解決した後に戦場に出たクリーチャー(またはクリーチャーとなった非クリーチャー・パーマネント)も、この能力の影響を受け、可能なら攻撃しなければならない。
《ストリオン共鳴体》
{2}
アーティファクト
{2}, {T}:あなたがコントロールする誘発型能力1つを対象とし、それをコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。(誘発型能力には"~とき"、"~たび"、"~時に"のいずれかが書かれている。)
*その誘発型能力が2つ目の能力と関連している場合、コピーされた誘発型能力も2つ目の能力と関連を持つ。2つ目の能力が「追放されたカード」を参照する場合、それは誘発型能力およびそのコピーによって追放されたすべてのカードを参照する。たとえば、《排他の儀式》の戦場に出たときに誘発する能力がコピーされて2つの土地でないパーマネントが追放された場合、プレイヤーはその追放されたいずれかのカードと同じ名前を持つ呪文を唱えることはできなくなる。
*関連する能力についてのいくつかのケースでは、その能力が「追放されたカード」に関する情報を必要とするものもある。そうした場合、その能力は複数の回答を得ることとなる。これらの回答が可変の数を決定するのに使用される場合、その合計が使用される。たとえば、《精鋭秘儀術師》の戦場に出たときに誘発する能力がコピーされ、2つのカードが追放されたとする。《精鋭秘儀術師》の別の能力の起動コストは、2つのカードの点数で見たマナ・コストの合計である。その能力が解決される際、あなたは両方のカードのコピーを生成し、その中から0か1、または2つのコピーを好きな順番で唱えることができる。
《精鋭秘儀術師》
{3}{U}
クリーチャー ― 人間・ウィザード
1/1
精鋭秘儀術師が戦場に出たとき、あなたはあなたの手札にあるインスタント・カード1枚を追放してもよい。
{X}, {T}:その追放されたカードをコピーする。あなたはそのコピーを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。Xはその追放されたカードの点数で見たマナ・コストに等しい。
*分割カードを追放した場合、{X}は両半分の点数で見たマナ・コストの合計となる。ただし、コピーを唱える際には、そのいずれかの半分を選んで唱えなければならない。コピーを生成するたびに、別の半分を選んでコピーしてもよい。
《精神灼き》
{1}{R}{R}
クリーチャー ― エレメンタル
3/2
先制攻撃(このクリーチャーは先制攻撃を持たないクリーチャーよりも先に戦闘ダメージを与える。)
対戦相手1人が白か青の、インスタント呪文かソーサリー呪文を1つ唱えるたび、精神灼きはそのプレイヤーに2点のダメージを与える。
*《精神灼き》の能力は、対戦相手が白か青または両方のインスタント呪文かソーサリー呪文を1つ唱えるたびに誘発する。呪文が白であり青である場合、《精神灼き》の能力は1度しか誘発しない。
《壮大な鯨》
{5}{U}{U}
クリーチャー ― 鯨
5/5
島渡り(このクリーチャーは防御プレイヤーが島をコントロールしているかぎりブロックされない。)
壮大な鯨が攻撃するたび、防御プレイヤーがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを、壮大な鯨が戦場を離れるまで追放する。(そのクリーチャーはオーナーのコントロール下で戦場に戻る。)
*《壮大な鯨》の能力は、持続期間を持つ領域変更という、《忘却の輪》といった過去のカードを思い起こさせる新たな種類の能力を発生させる。ただし、《忘却の輪》とは異なり、《壮大な鯨》のようなカードは、能力の解決時にクリーチャーを追放する効果と《壮大な鯨》が戦場を離れた直後に追放されたカードを戦場に戻す効果という2つの単発的効果を引き起こす単一の能力を持つ。
*《壮大な鯨》の誘発した能力が解決される前にそれが戦場を離れた場合、対象となったクリーチャーは追放されない。
*《壮大な鯨》が戦場を離れた直後に、 追放されたクリーチャーは戦場に戻る。この2つのイベントの間は、状況起因処理も含めて何も起こらない。この2体のクリーチャーが同時に戦場に存在することはない。たとえば、戻されるクリーチャーが《クローン》であった場合、それは《壮大な鯨》のコピーとして戦場に戻ることはできない。
#以前の《忘却の輪/Oblivion Ring》といったカードのテキストはこのような挙動をしない。オラクル・テキストもそのままである。
《テューンの大天使》
{3}{W}{W}
クリーチャー ― 天使
3/4
飛行
絆魂(このクリーチャーがダメージを与える場合、さらにあなたはその点数分のライフを得る。)
あなたがライフを得るたび、あなたがコントロールする各クリーチャーの上に+1/+1カウンターをそれぞれ1個置く。
*この能力は、《魂癒し人》によるライフ1点であろうが《不死の霊薬》によるライフ5点であろうが、ライフを得るイベントのたびに1度だけ誘発する。
*絆魂を持つクリーチャー1体が戦闘ダメージを与えることは、単一のライフを得るイベントである。たとえば、絆魂を持つ2体のクリーチャーが同時に戦闘ダメージを与えた場合、《テューンの大天使》の能力は2度誘発する。しかし、絆魂を持つクリーチャー1体が複数のクリーチャーやプレイヤー、プレインズウォーカーに同時にダメージを与えた場合(それがトランプルを持っていた、もしくは2体以上のクリーチャーにブロックされた場合など)、この能力は1度しか誘発しない。
*双頭巨人戦では、チームのライフ総量が増加していても、チームメイトがライフを得たことによってはこの能力は誘発しない。
《放逐する僧侶》
{1}{W}{W}
クリーチャー ― 人間・クレリック
2/2
放逐する僧侶が戦場に出たとき、対戦相手1人がコントロールするクリーチャー1体を対象とし、放逐する僧侶が戦場を離れるまでそれを追放する。(そのクリーチャーはオーナーのコントロール下で戦場に戻る。)
*《放逐する僧侶》の能力は、持続期間を持つ領域変更という、《忘却の輪》といった過去のカードを思い起こさせる新たな種類の能力を発生させる。ただし、《忘却の輪》とは異なり、《放逐する僧侶》のようなカードは、能力の解決時にクリーチャーを追放する効果と《放逐する僧侶》が戦場を離れた直後に追放されたカードを戦場に戻す効果という2つの単発的効果を引き起こす単一の能力を持つ。
*《放逐する僧侶》が戦場を離れた直後に、 追放されたクリーチャーは戦場に戻る。この2つのイベントの間は、状況起因処理も含めて何も起こらない。この2体のクリーチャーが同時に戦場に存在することはない。たとえば、戻されるクリーチャーが《クローン》であった場合、それは《放逐する僧侶》のコピーとして戦場に戻ることはできない。
《勇気の道》
{2}{W}
エンチャント
あなたのライフの総量が、ゲーム開始時のあなたのライフの総量以上であるかぎり、あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
あなたがコントロールする1体以上のクリーチャーが攻撃するたび、あなたは攻撃クリーチャーの総数に等しい点数のライフを得る。
*《勇気の道》の誘発型能力は、攻撃クリーチャーが指定された後で1回だけ誘発する。たとえば、あなたが5体のクリーチャーで攻撃した場合、あなたは単一のライフ獲得イベントとして5点のライフを獲得する。
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そんなところで。
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