新しいCRが発表されましたので、2012年6月1日CR更新分のざっくり訳をお届けします。
参照する項目のナンバリング振りなおしや細かい文法、言葉、記号の変更などは表記しません。

なお、DKA→AVRのupdate差分記事をすっかりさぼっていたために、
一気に2段階(DKA→AVR→PC2)分の記事になります。ご了承ください。

Update Bulletin(原文):
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/192a

CR(英語)
http://www.wizards.com/magic/TCG/Resources.aspx?x=magic/rules

日本語版はしばし待つのじゃ。
http://mjmj.info/data/


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青文字は既存の変更、赤文字は新規項目です。

まずは DKA -> AVR

112 (呪文のコントローラー)

呪文のコントローラーは、通常、それをコントロール下でスタックに置いたプレイヤーである。
というように、トートロジーに陥っている文章になっていたので、修正されました。
単純に、スタックにそれを置いたプレイヤーが、その呪文のコントローラーになります。


118.7, 118.8 (ライフの増減が不可である場合の交換)

ライフを得ることができない場合、プレイヤーのライフがより高い値になるような交換はできません。
また同様に、ライフを失わない場合、プレイヤーのライフがより低い値になるような交換はできません。
旧文章ではライフを交換できるのはプレイヤー同士に限るような書き方になっていましたが、
問題となるのはプレイヤー同士でのライフ交換とは限らないため、単に「高く/低くなる交換」という表現になっています。(→《解放の樹/Tree of Redemption》)

#mjmj.infoの日本語版ではこの部分が更新されていないようなのであとで投げます。


205.3j (プレインズウォーカー・タイプ)

タミヨウとティボルトが新しく仲間になりました。コンゴトモヨロシク。


303.4, 4a, 4c (オーラ)

オーラがつくことのできる先はキーワード能力「エンチャント」に書いてある通りになります。
以前はこれが restricted/制限 という表現を用いていたために、エンチャント能力が無いオーラは、制限がない(=unlimited)ことになってどこにでもつけられるのか? という点があいまいになっていました。

今回、この表現が define/規定 となって、エンチャント能力によって示された先にしかエンチャントできないことになりました。つまり、エンチャント能力をもっていないオーラはどこにもつくことができません。

#このような事態は《魂を捕えるもの/Soul Seizer》+《蛙変化/Turn to Frog》で、できる。
#エンチャント能力が複数ある場合それらの規定を全て満たさないとつけられない。


613.7a (依存)

ある2つの継続的効果が依存している場合、それらはどちらも特性定義能力ではありませんでした。

次の例を考えてみましょう。
《縫合グール/Sutured Ghoul》が《マロー/Maro》を追放して戦場に出ているとします。
この《縫合グール/Sutured Ghoul》のP/Tは、自身の特性定義能力により、《マロー/Maro》のP/Tを見ます。しかし、《マロー/Maro》のP/Tも特性定義能力なので、《縫合グール/Sutured Ghoul》のP/Tを知るためには、結局《マロー/Maro》のP/Tの値を見なくてはいけません。
つまり、《縫合グール/Sutured Ghoul》の特性定義能力は、(手札の数によってP/Tが変わる)《マロー/Maro》の特性定義能力に依存しているのです。
しかも、この2つのオブジェクトは同時に領域を移動するので、タイムスタンプは好きに決めることができます。従って依存を考慮に入れないとすると、全く同じように見えて、タイムスタンプの前後のみで《縫合グール/Sutured Ghoul》のP/Tががらっと変わることになってしまいます。

このようなことがないよう、2つの継続的効果が両方とも特性定義能力によるものならば、それらは依存するようになりました。


701.3b (つける)

効果がオーラでも装備品でも城塞でもないオブジェクトを、他のオブジェクトやプレイヤーにつけようとする場合、その効果はなにもせず、移動させようとしたオブジェクトは元の場所に留まる。
ということが新規に書き加えられました。


702.92 (奇跡)

奇跡/Miracle が追加されました。

702.93 (結魂)

結魂/Soulbond が追加されました。

715.5d (魔王戦でのサブゲーム)

魔王戦におけるサブゲーム終了時の計略デッキの取り扱いについて追加されました。

魔王戦でのサブゲームが終了した場合に、サブゲームの統率領域に存在する表向きの計略カードを裏向きにして計略デッキの一番下に戻します。その後、魔王は自分の計略デッキをサブゲームの統率 領域からメインゲームの統率領域に動かし、切り直す。


#なんたるマッポーめいたフォーマットであろうか!


800.4i (あなたの次のターンまで、という効果)

《妖術師の封印/Conjurer’s Ban》のように、「あなたの次のターンまで~」という効果を考えます。

多人数戦において、例えばプレイヤーAが《妖術師の封印/Conjurer’s Ban》を唱え、カード名を《稲妻/Lightning Bolt》としました。その後、次にAにターンが帰ってくるよりも前に、Aが敗北しゲームから離脱しました。もう、「Aの次のターン」は来ません。残ったプレイヤーは《稲妻/Lightning Bolt》を永遠に唱えられないのです。

・・・このようなことが無いように、 プレイヤーがゲームから除外されたとき、そのプレイヤーの次のターン、あるいはそのターン内のいずれかの瞬間まで持続する継続的効果は、そのターンが始まるはずだった瞬間まで残るようになりました。

例の場合、本来Aのターンが始まるはずだった瞬間まで《稲妻/Lightning Bolt》は唱えることができませんが、その瞬間がすぎれば、《稲妻/Lightning Bolt》は唱えられるようになります。

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用語集

*エンチャント、モード が変更されました。
*奇跡、結魂 が追加されました。




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ここからは AVR -> PC2


310 (現象)

プレインチェイス2012で新規に収録されたカード・タイプ、現象/Phenomenon が新たに項目として追加されました。

以下、適宜に現象/Phenomenon が追加された項目は省略します。

(109.4b, 205.3p, 300.1, 400.4b, 613.6c, 613.6e, 701.21b, 701.21c, 701.21d, 715.2a, 715,5a, 801.20, 901ほぼ全部, 用語集「プレインチェイス戦」「プレインズウォーク(する)」



103.2 (ターンの進行順)

規定のターン順とは、開始プレイヤーから始めて時計回りである、と記載されました。

#→現象《時間のひずみ》

103.6 (プレインチェイス戦でのゲーム開始準備)

「最初に公開されたのが現象カードであった場合、それを次元デッキの一番下に入れ、再度一番上を公開する。これを次元カードが公開されるまで続ける。」
という文章が追記されました。

107.2 (カオス・シンボル)

カオス・シンボルによる能力は誘発型能力である、と明記されました。

#次元ダイスを振ってカオス面がでた「とき」なので、ある意味当たり前なのです。


108.3a (次元デッキ)

次元デッキに入るカードが次元カードのみとは限らなくなったので、文言が一般的に変更されました。

115.2f (特別な処理;次元ダイスを振る)

次元ダイスを振ることは特別な処理で、この処理を行うたびに追加のマナがコストとして必要になります。
プレインチェイス2012に収録されたカードの効果が加わったことで、
 「この処理を行った回数」=「次元ダイスを振った回数」
とは単純に言えなくなりました。このことが追記されています。

#→《砕けたパワーストーン》
#《砕けたパワーストーン》の2番目の効果によって次元ダイスを振った回数は、
#追加のマナとしては考慮しない。あくまで「特別な処理で次元ダイスを振った」回数を参照する。


205.3n (次元タイプ)

Azgol, Belenon, Ergamon, Fabacin, Innistrad, Kephalai, Kolbahan, Kyneth, Mongseng, New Phyrexia, Regatha, Vryn, Xerex,
が追加されました。


309.6 (次元)

{PW}シンボル云々の文章が削除されました。

#→901.8へ移動。

704.5x (状況起因処理)

新しい状況起因処理が追加されました。

プレインチェイス戦において、現象カードが表向きに統率領域にあり、それによる「あなたが~に直面したとき」という誘発型能力がスタックに置かれておらず、スタックに置かれるのを待っている状態でもない場合(打ち消されるなどの原因で解決されることなくスタックを離れた場合など)、次元コントローラーはプレインズウォークする。

#現象カードが表向きのままニートになっている状態にはならない、ということです。


801.15b (影響範囲限定)

影響範囲内において軽減効果を考慮する場合について書かれていますが、クリーチャーかプレイヤーのみであって、他のダメージを受けうるもの(=プレインズウォーカー)について考慮されていない書き方になっていました。
今回、「クリーチャー」が「パーマネント」と改められています。


901.5 (プレインチェイス戦のゲーム開始)

プレインチェイス戦においては、
 1)手札決定
 2)手札からゲーム開始時にできる行動(各種《力線》など)を行う
 3)次元デッキの一番上を公開する。現象カードであった場合、それを一番下に入れて次を公開する。次元カードが出るまでこれを繰り返す。

という順番になるように明記されました。

901.8 (プレインズウォーク能力)

旧309.6に書かれていたプレインズウォーク能力に関する文章が独立して1項目になりました。
後の番号はそれぞれ足されています。

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用語集

*直面(する)/Encounter が追加されました。
*現象/Phenomenon が追加されました。



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そんなところで。

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