Answer: Friday Magic Quiz. [11-22A]
2011年10月19日 FMQ コメント (3)#美味い食事というのは軽い欝を吹っ飛ばすくらいの効果がある。
明日への活力とはよく言ったものですな。
それでは、先週の回答。
問1
かたならし○×。
「クリーチャーAとBが格闘を行うという効果を持つ能力が解決される前に、一方のクリーチャーが
戦場から離れてしまった場合、ダメージは与えられない。」
○か×か?
○
格闘を行なうように指示されたクリーチャーがすでに戦場にいなかったり、
クリーチャーでなくなっていた場合、ダメージは与えられない。(CR701.10b)
呪文や能力が対象を取っている場合、全ての対象が不適正になって打ち消されることも考慮すること。
問2
Aは《心なき召喚/Heartless Summoning》を2枚コントロールしている。
Aのターンのメインフェイズに、Aは《クローンの殻/Clone Shell》を唱えた。
A「なにかある?」
B「いや。で、戦場に出たあと、とりあえず4枚見るかい? 意味なさそうだけど。」
A「4枚見て、1枚追放して、そのカードがクリーチャーだったら戦場に出すよ。」
B「ん? それってできるか?」
さて、Aは「ライブラリーの上から4枚見てうち1枚を追放し」た後で、「追放されたカードを表向きにしてそれがクリーチャー・カードである場合、戦場に出す」ことをしたいようだ。
このAの行動は可能だろうか?
可能。
《クローンの殻》が戦場に出たことにより、《クローンの殻》の刻印のほうの誘発型能力が誘発する。
その後、プレイヤーが優先権を得る直前に、状況起因処理のチェックによって《クローンの殻》は
墓地に置かれる。墓地に置かれたことにより、《クローンの殻》の2番目の誘発型能力が誘発する。
その後、(厳密には再び状況起因処理のチェックが行われ、何もチェックされなかったので)
これまでに誘発した誘発型能力が同時にスタックに積まれる。
つまり、Aは「2番目の誘発型能力」→「刻印のほうの誘発型能力」の順番でスタックに積み、
逆順に解決すれば、問題文で発言しているようなことができる。
問3
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》は発売前の予想通りに各所で結果を出しているようですが、同じような効果は《死者の王、ドラルヌ/Dralnu, Lich Lord》や《埋め合わせ/Recoup》で過去にありました。
そこで、おさらいという意味で。
3-1)《瞬唱の魔道士》を戦場に出したときに、墓地にある《白の太陽の頂点/White Sun’s Zenith》を対象にしてそれにフラッシュバックをつけた。この《白の太陽の頂点》を唱える際に、Xの値はどうなるか?
3-2)3-1)で、この《白の太陽の頂点》を唱えた場合、それ自身の解決後に《白の太陽の頂点》はどの領域にあるか?
3-3)《瞬唱の魔道士》を戦場に出したときに、墓地にある《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》を対象にしてそれにフラッシュバックをつけた。この《ギタクシア派の調査》を、「2ライフを支払う」ことで唱えることができるだろうか?
3-4)《瞬唱の魔道士》を戦場に出したときに、墓地にある《Force of Will》を対象にしてそれにフラッシュバックをつけた。この《Force of Will》を、「手札から青のカードを追放して1ライフを支払う」ことで唱えることができるだろうか?
3-1)Xには好きな値を宣言できる。
この《白の太陽の頂点》が持つフラッシュバック・コストはマナ・コストと同じなので、
{X}{W}{W}{W} である。これをフラッシュバックで唱える場合、普通に呪文を唱える時と同様に、
そのXには好きな値を宣言できる。
3-2)追放領域。
フラッシュバックが意味する2つ目の常在型能力に、「フラッシュバック・コストが支払われている場合、
このカードがスタックから離れる場合、他の場所に移動させるかわりに追放する」とある。
この《白の太陽の頂点》の解決中、自身の効果によって《白の太陽の頂点》はスタックからライブラリーに
移動しようとするが、フラッシュバックの常在型能力による置換効果によって、
ライブラリーには行かず、それは追放される。
また、この場合は切り直されるオブジェクトが全て他の領域に移動するため、
ライブラリーの切り直しは行われない。(CR701.16d)
3-3)できる。
この《ギタクシア派の調査》が持つフラッシュバック・コストはマナ・コストと同じなので、
{U/P} である。これをフラッシュバックで唱える場合、普通に呪文を唱える時と同様に、
{U/P}のシンボルに対して2ライフを支払うことができる。
3-4)できない。
この《Force of Will》が持つフラッシュバック・コストはマナ・コストと同じなので、
{3}{U}{U} である。これをフラッシュバックで唱える場合、本来のマナ・コストの代わりに
フラッシュバック・コストを支払うことで墓地から唱えることができる。
これは代替コストなので、単一の呪文には1つしか適用できない。(CR117.9a)
つまり、フラッシュバックで唱えることを選択すると、もう一つの代替コストである
「手札から青のカードを追放して1ライフを支払う」というコストは支払えない。
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そんなところで。
コメント
○ 親和
はい。親和の効果は、代替コストを設定するのでなく、唱えるためのコストを減少させるものです。
代替コストではないので、CR117.9aは関係ありません。
CR117.9d 呪文を唱えるために代替コストを支払う場合、その呪文に影響を及ぼす追加コストやコスト増加、コスト減少はその代替コストに対して適用される(rule 601.2e 参照)。
ので、親和によるコスト減少はフラッシュバックの効果で唱えられる呪文についても適用可能です。