#明日(というか日付変わる深夜)はイニストラードのプレリリースです。
#新しいカードを扱うのは毎回心躍るのですが、更新すべき事柄も多いので
#色々と時間がなくなってしまうのも事実だったりします。

不透明なスリーブを探していると、皮肉なことにキャラスリーブが一番不透明であることに気づく。


それでは、先週の回答。

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問1
かたならし◯×。

「プレインズウォーカー・ポイントの『競技合計』とは、フライデー・ナイト・マジックと
 ルール適用度が『競技』以上のイベントでのポイントを合計したものである。」

◯か×か?

×

ルール適用度が『競技』以上のイベントだけでなく、カジュアル以外の全ての認定イベントでの
ポイントを足したものが『競技合計』となる。(世界選手権など例外あり)

倍率はそれぞれ異なるので、プレインズウォーカー・ポイントのページを参照のこと。

http://www.wizards.com/Magic/PlaneswalkerPoints/Information#ParticipationPoints


問2
2-1)
墓地にある《祖先の幻視/Ancestral Vision》が《死者の王、ドラルヌ/Dralnu, Lich Lord》の
起動型能力によってフラッシュバックを得ている。
この《祖先の幻視/Ancestral Vision》を墓地から唱えることはできるだろうか?
できるとすれば、支払うコストはいくつか?

2-2)
墓地にある《爆裂+破綻/Boom+Bust》が《死者の王、ドラルヌ/Dralnu, Lich Lord》の
起動型能力によってフラッシュバックを得ている。
この《爆裂+破綻/Boom+Bust》のうち、《破綻/Bust》の方を墓地から唱えることはできるだろうか?
できるとすれば、支払うコストはいくつか?

2-1)できない。

そのフラッシュバック・コストはマナ・コストと同一なので、フラッシュバック・コストは
「マナ・シンボルを含まない」。そのようなコストは支払えない。(CR117.6)
そのため、このカードを「フラッシュバック・コストを支払って墓地から唱えること」はできない。


2-2)可能であり、コストは{5}{R}である。

分割カードはそれが唱えられる場合、まずどちらの半分を唱えるかを選び、それをスタックに置く。(CR708.2a)
効果によりフラッシュバック・コストはそのマナコストと等しいので、《破綻/Bust》を唱えることを
選ぶと、フラッシュバック・コストは{5}{R}となる。


問3

あなたは《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》をコントロールしている。

墓地には《刃の翼タロックス/Tarox Bladewing》のみが置かれている。

あなたの手札には《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》と《刃の翼タロックス/Tarox Bladewing》がある。


3-1)
《壊死のウーズ》が持つ、《刃の翼タロックス》由来の能力を起動したい。
適当なコストとして捨てるカードは何か?

3-2)
起動した場合、解決時にパワーはいくつ上がるか?

3-1)《刃の翼タロックス/Tarox Bladewing》
3-2)4。

それ自身をカード名で参照している能力を、カード名が異なるオブジェクトが得た場合、
得られた能力のカード名は全て置き換わる、とある。(CR201.4b)

これをそのまま《壊死のウーズ》に当てはめると、《壊死のウーズ》が得ている《刃の翼タロックス》
由来の能力は以下のようになる。

 Grandeur - Discard another card named Tarox Bladewing : Necrotic Ooze gets +X/+X until end of turn, where X is its power.

他のカードの名前で「カード名」を示している場合、それ自身をカード名で参照しているわけではないので、この能力で "another card named Tarox Bladewing" のカード名の部分は置き換わらない。

CR201.4bの記述はこの点であいまいであったので、ISDのCR更新で改定される。

#なお、3-2)の問題はどちらを参照してもパワーが4だったので、3-1)の答えがいずれでも
#関係ない。つまり、「良くない問題」である。


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イニストラードの両面カードのドラフトについて一応の追記。

MTRの改訂によって、ドラフトの項目に以下の文章が追加されました。

・プレイヤーは、現在のカードの選択や今手に持っているパックの中にあるカード、あるいは
 ドラフト済のカードを他のドラフトの参加者に見せてはならないし、見られないように注意を
 払わなければならない。プレイヤーは、他のドラフトの参加者に自分が選んだカードや選んで
 欲しいカードについての合図を示してはならない
 (例外:これは両面カードには適用されない。両面カードの場合、どちらの面もドラフト中いつでも公開してよい)。

両面カードはその物理的特性上、他の参加者に見られないようにするのは不可能です。なので例外規定
として公開してもよいとされています。通常のカードの表を公開することは認められません。

 
・時間を計っていないドラフトにおいて、プレイヤー2人がどちらも相手より後でピックしたいと
 思った場合、2人の中で上流にいるプレイヤーが先にピックする。どちらも同じ距離であった場合、
 席番号の若いプレイヤーが先にピックする。

両面カードをピックする/しないという駆け引きのために、「あいつがピックするかどうか決めて
から俺がピックしよう」という、にらみ合いが発生することがあります。その場合、先にピックする
のは上家側と決められました。


また、両面カードの大会上での扱いにはジャッジ間である程度の指針が示されています。
プレリリースの間になにか問題が起きた場合、ジャッジを呼ぶことを推奨します。
ジャッジとこのことについて話すのももちろんいいことです。

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そんなところで。



コメント

Yokoshima
2011年9月26日0:58

いつも勉強になる記事をありがとうございます。

今回当方の記事にて、testingさんの公式サイトの文章とこちらのDNについて日記を書かせて頂きました。

事後ですが報告とさせていただきます。

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