Innistrad Machanics: Double-Faced Card
2011年8月31日 Tips#先日行いました生放送のまとめ+αです。
#コミュニティはこちら。 http://com.nicovideo.jp/community/co1190105
#その2の後半からゲスト様といっしょにVorthos的なお話になっております。
公式サイトでイニストラードのプレビューが始まっています。
先行してメカニズムのほうが公開されています。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/innistrad/mechanics
まあ、なんといっても注目は両面カード(Double-Faced Card)です。
今まで物理的にありえなかったカードなので、色々な問題点がありますが、
とりあえず現在公開されている情報から、CR的な点と大会運営的な点から書いてみます。
--------------
CR的なこと
--------------
両面カードは正面(太陽シンボルが書かれている『昼の側』)と、
背面(月シンボルが書かれている『夜の側』)に通常のカードの表面が印刷されています。
通常のカードの裏面にあたる"Deckmaster"デザインは印刷されていません。
*両面カードは通常、正面に印刷されている特性を持つ。
*戦場にあって背面が表になっている状態でのみ、背面に印刷されている特性をもつ。
つまり、戦場以外の領域では常に正面の特性を参照し、背面の特性は参照されない。
*両面カードが見える状態である場合、それが見えるプレイヤーは、その背面を見ることができる。
例えば、戦場にあるパーマネントの両面カードは、全てのプレイヤーがそのもう一つの面を見れる。
*背面にはマナ・コストが印刷されていない。従って、戦場にある背面が表のパーマネントは
点数で見たマナ・コストが0である。(生放送では間違って発言してます。お詫び申し上げます)
*背面にはカードタイプ行に色指標/Color Indicator という丸型の記号がある。
これはそのカードの色を示している。正面の色と背面の色が異なることもある。
*色指標は新しい特性値である。これはコピー可能な値である。
*《常在精神/Evermind》などにみられる、「~は(色)である」という特性定義能力は
全てオラクルの改訂によって色指標に統一される。このため、一部のカードでは機能変更が起こる。
例)《氷河の光線/Glacial Ray》に《常在精神/Evermind》を連繋すると、
この《氷河の光線/Glacial Ray》は「~は青である」という一文が付加されて
全体が青くなったが、色指標になることによって、この《氷河の光線》は赤のままになる。
▲色指標を《臨機応変/Sleight of Mind》などのcolor wordを変える効果で変えられるかは不明。
*変身させることで正面と背面をそれぞれ入れ替えることになる。相互に入れ替えが可能である。
*変身するというのは「裏向きにする」ことではない。
▲正面、背面は位相ではない。
仮に「正面/背面」という新しい位相を持つとなると、このパーマネントは「表向き/裏向き」
という位相も持つはずなので、《イクシドロン/Ixidron》が出るとこのパーマネントは
裏向きの位相になる。しかし、「影響がない」と公式記事に書かれている以上、
「正面/背面」ではなく、「位相として裏が無い」と推測される。
▲仮に「表1/表2」という位相であると考えると、これも公式記事の記述と矛盾が起こる。
《ルーデヴィックの嫌悪者》(背面で13/13のトカゲ・ホラー)が戦場にあるとする。
これが《鏡編み/Mirrorweave》によって《灰色熊/Grizzly Bears》になった時を考える。
そうすると、コピー効果による修正後、位相による変化を加味した値になるので、
「表1」側が《灰色熊/Grizzly Bears》の特性値を持ち、「表2」側には何も起きない。
つまり、やっぱり13/13のままである・・・となる。ところがこれは否定されているので、
前提が間違っていると考えられる。
▲おそらく、位相は「表」のみであり、裏向きの位相が単に存在しないものだと思われる。
裏向きにするような効果は裏がないので何も起きず、両面カードでない通常のカードが
両面カードのコピーになったとしても、位相はコピー可能な値ではないので、
表向き/裏向きの位相が存在し、その裏向きは、コピー元の「もう一つの面」では無い。
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大会運営的なこと
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*両面カードを使用する場合、選択肢は2つある。
1)不透明なスリーブを使う。
・一部の薄手のスリーブは透けてしまうので気をつけること。
2)イニストラードのパックに封入されている「チェックリスト」を使う。
・チェックリストは基本土地と同じところに入っている。
・裏面は通常の"deckmaster"デザインである。
・直接記入して使用する。(油性サインペンやマッキーがベター。水性は×)
・スタック上、戦場、墓地、表向きで追放されている状況では、両面カードと入れ替える。
・チェックリストを使用する場合、デッキ内の全ての両面カードはチェックリストを使用する。
*ドラフト中、両面カードは公開情報となる。
*片面のカードを公開したり、見ることが許可されていないのに見たりすることはできない。
*新たにドラフトしたカードは1つの束にする必要があるが、直前にピックしたカードを
束の中のどの位置に置いても良い。
▲競技性の高いリミテッドでのドラフトにおいての取り決めは不明。MTRの改訂が行われる?
▲主催者判断になるが、ドラフトする全てのカードを不透明スリーブに入れてドラフトするという
手段はある。が、手間が非常にかかるのでおすすめできない。
*Magic Online においてはこれまで通り、両面カードがあったとしても、他の人のカードは見えない。
(両面カードが公開情報ではない)
*両面カードは各ブースターに1枚封入される。両面カードはコモンのスロットに入るが、
全てのレアリティーが存在する。
*つまり1つのブースターから3枚の神話レアが出る場合もある。
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そんなところで。
#コミュニティはこちら。 http://com.nicovideo.jp/community/co1190105
#その2の後半からゲスト様といっしょにVorthos的なお話になっております。
公式サイトでイニストラードのプレビューが始まっています。
先行してメカニズムのほうが公開されています。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/innistrad/mechanics
まあ、なんといっても注目は両面カード(Double-Faced Card)です。
今まで物理的にありえなかったカードなので、色々な問題点がありますが、
とりあえず現在公開されている情報から、CR的な点と大会運営的な点から書いてみます。
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CR的なこと
--------------
両面カードは正面(太陽シンボルが書かれている『昼の側』)と、
背面(月シンボルが書かれている『夜の側』)に通常のカードの表面が印刷されています。
通常のカードの裏面にあたる"Deckmaster"デザインは印刷されていません。
*両面カードは通常、正面に印刷されている特性を持つ。
*戦場にあって背面が表になっている状態でのみ、背面に印刷されている特性をもつ。
つまり、戦場以外の領域では常に正面の特性を参照し、背面の特性は参照されない。
*両面カードが見える状態である場合、それが見えるプレイヤーは、その背面を見ることができる。
例えば、戦場にあるパーマネントの両面カードは、全てのプレイヤーがそのもう一つの面を見れる。
*背面にはマナ・コストが印刷されていない。従って、戦場にある背面が表のパーマネントは
点数で見たマナ・コストが0である。(生放送では間違って発言してます。お詫び申し上げます)
*背面にはカードタイプ行に色指標/Color Indicator という丸型の記号がある。
これはそのカードの色を示している。正面の色と背面の色が異なることもある。
*色指標は新しい特性値である。これはコピー可能な値である。
*《常在精神/Evermind》などにみられる、「~は(色)である」という特性定義能力は
全てオラクルの改訂によって色指標に統一される。このため、一部のカードでは機能変更が起こる。
例)《氷河の光線/Glacial Ray》に《常在精神/Evermind》を連繋すると、
この《氷河の光線/Glacial Ray》は「~は青である」という一文が付加されて
全体が青くなったが、色指標になることによって、この《氷河の光線》は赤のままになる。
▲色指標を《臨機応変/Sleight of Mind》などのcolor wordを変える効果で変えられるかは不明。
*変身させることで正面と背面をそれぞれ入れ替えることになる。相互に入れ替えが可能である。
*変身するというのは「裏向きにする」ことではない。
▲正面、背面は位相ではない。
仮に「正面/背面」という新しい位相を持つとなると、このパーマネントは「表向き/裏向き」
という位相も持つはずなので、《イクシドロン/Ixidron》が出るとこのパーマネントは
裏向きの位相になる。しかし、「影響がない」と公式記事に書かれている以上、
「正面/背面」ではなく、「位相として裏が無い」と推測される。
▲仮に「表1/表2」という位相であると考えると、これも公式記事の記述と矛盾が起こる。
《ルーデヴィックの嫌悪者》(背面で13/13のトカゲ・ホラー)が戦場にあるとする。
これが《鏡編み/Mirrorweave》によって《灰色熊/Grizzly Bears》になった時を考える。
そうすると、コピー効果による修正後、位相による変化を加味した値になるので、
「表1」側が《灰色熊/Grizzly Bears》の特性値を持ち、「表2」側には何も起きない。
つまり、やっぱり13/13のままである・・・となる。ところがこれは否定されているので、
前提が間違っていると考えられる。
▲おそらく、位相は「表」のみであり、裏向きの位相が単に存在しないものだと思われる。
裏向きにするような効果は裏がないので何も起きず、両面カードでない通常のカードが
両面カードのコピーになったとしても、位相はコピー可能な値ではないので、
表向き/裏向きの位相が存在し、その裏向きは、コピー元の「もう一つの面」では無い。
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大会運営的なこと
--------------
*両面カードを使用する場合、選択肢は2つある。
1)不透明なスリーブを使う。
・一部の薄手のスリーブは透けてしまうので気をつけること。
2)イニストラードのパックに封入されている「チェックリスト」を使う。
・チェックリストは基本土地と同じところに入っている。
・裏面は通常の"deckmaster"デザインである。
・直接記入して使用する。(油性サインペンやマッキーがベター。水性は×)
・スタック上、戦場、墓地、表向きで追放されている状況では、両面カードと入れ替える。
・チェックリストを使用する場合、デッキ内の全ての両面カードはチェックリストを使用する。
*ドラフト中、両面カードは公開情報となる。
*片面のカードを公開したり、見ることが許可されていないのに見たりすることはできない。
*新たにドラフトしたカードは1つの束にする必要があるが、直前にピックしたカードを
束の中のどの位置に置いても良い。
▲競技性の高いリミテッドでのドラフトにおいての取り決めは不明。MTRの改訂が行われる?
▲主催者判断になるが、ドラフトする全てのカードを不透明スリーブに入れてドラフトするという
手段はある。が、手間が非常にかかるのでおすすめできない。
*Magic Online においてはこれまで通り、両面カードがあったとしても、他の人のカードは見えない。
(両面カードが公開情報ではない)
*両面カードは各ブースターに1枚封入される。両面カードはコモンのスロットに入るが、
全てのレアリティーが存在する。
*つまり1つのブースターから3枚の神話レアが出る場合もある。
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そんなところで。
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