Welcome to Modern : vol.9 AiR
2011年8月31日 Modern コメント (1)#Modernのデッキタイプ別記事その9です。
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*あーかいつーきーあかいつきー
マナをつぎ込んで高速で展開する、となるとStormになるのですが、これとは別方向の発想があり、
1,2ターン目に《血染めの月/Blood Moon》や《月の大魔術師/Magus of the Moon》を置いて
相手の基本でない土地を縛り、5~6マナ域の生物で早期にゲームを決めてしまうデッキがあります。
手札全てを使い切る動きがベストなので、ポーカーのオールイン(手持ち全部を賭け山に入れる)から、
All-in-Red(AiR)の名称がつきました。
どちらかというと対面を無視したHate系のデッキです。
有利な相手にはとことん有利ですが、不利なデッキにはどうしようもありません。
Legacyでも同様のデッキはありましたが、Modernでは天敵と言える《Force of Will》や
《目くらまし/Daze》がありません。代わりに、《金属モックス/Chrome Mox》が
使用不可になっており、マナ加速呪文のぶっぱ性が増しています。
*構成(マナ加速)
Storm系のマナ加速が使用されます。1~2ターンで3~5マナを出せるのが理想です。
・0マナ:《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》(0→1。呪文ではない)
・1マナ:《炎の儀式/Rite of Flame》(1→2+枚数)
・2マナ:《捨て身の儀式/Desperate Ritual》(秘儀。2→3)
・2マナ:《発熱の儀式/Pyretic Ritual》(2→3)
・3マナ:《煮えたぎる歌/Seething Song》(3→5)
・《槌のコス/Koth of the Hammer》
フィニッシャー兼マナ加速要員。山が3つあれば6マナに届くことを頭に入れておきましょう。
早いターンに出してもいっこうに構いません。
ただし、ビートダウン相手には全く維持できないので、そのあたりは諦めましょう。
*構成(フィニッシャー)
主に5~6マナの生物が選ばれます。
・《災難の大神/Deus of Calamity》
大きい上に5マナ、そして《血染めの月/Blood Moon》に影響しない基本土地を
壊せる可能性のある生物。1ターン目に出して除去されなかったら大幅に有利な展開に。
・《復讐の亜神/Demigod of Revenge》
かつては使用されていましたが、4枚必須のうえ、追放呪文が採用される率が高く、
さらに《四肢切断/Dismember》にも引っかかるP/Tのため、昔ほど魅力がありません。
・《業火のタイタン/Inferno Titan》
6マナかかりますが、盤面の制圧力は凄まじいものがあります。
・《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
もはや6マナの代表格になってしまいました。性能は言うまでもありません。
・《燃え立つチャンドラ/Chandra Ablaze》
赤いカードは全て火力になります。もうマナ加速は要りません。
手札を使い切ったあとで補充も可能です。
・《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
裏の手。集団除去が無い色ならぶっぱなしましょう。
*構成(Hate)
妨害手段を置いて相手のデッキを機能不全に追い込むことが勝ちへの近道です。
・《血染めの月/Blood Moon》
・《月の大魔術師/Magus of the Moon》
基本でない土地は全て山になってしまう。
相手によってはまるで効かないので、1ターン目にぶっぱするかどうかは応相談。
・《三なる宝球/Trinisphere》
全てのコストが{3}以上になるので、1ターン目にぶっぱしても問題ない置物。
置く場合には、《煮えたぎる歌》以外のマナ加速がほとんど役立たずになることに注意。
・《虚空の杯/Chalice of the Void》
1か2で置くことが普通です。0はLegacyほど有効ではありません。
自分のデッキ構成と相談することにしましょう。
*サンプルデッキ
by testing
Main
20《山/Mountain》
4《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
4《月の大魔術師/Magus of the Moon》
4《災難の大神/Deus of Calamity》
2《業火のタイタン/Inferno Titan》
2《燃え立つチャンドラ/Chandra Ablaze》
4《炎の儀式/Rite of Flame》
4《捨て身の儀式/Desperate Ritual》
4《煮えたぎる歌/Seething Song》
4《三なる宝球/Trinisphere》
4《血染めの月/Blood Moon》
4《槌のコス/Koth of the Hammer》
Sideboard
4《金屑の嵐/Slagstorm》
4《破壊放題/Shattering Spree》
4《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
3《四肢切断/Dismember》
*ルーリング
・《血染めの月/Blood Moon》、《月の大魔術師/Magus of the Moon》
*継続的効果第4種である。依存関係をよく見ること。(→《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》)
*《血染めの月/Blood Moon》が戦場にある場合に、《寺院の庭/Temple Garden》などの
ラヴニカブロックの二重土地をプレイする場合、あなたは2ライフを支払っても良い。
支払った場合、それはアンタップ位相で戦場に出るが、それは山である。支払わない場合、
タップ位相で戦場に出て、それは山である。
*《血染めの月/Blood Moon》が戦場にあって、あなたが《ヴェズーヴァ/Vesuva》をプレイした
場合、あなたは出るに際しどの土地のコピーになるかを選ぶことができる。
選んだ土地が基本土地だったならば、それはタップ位相で戦場に出て、選んだ基本土地である。
基本でない土地を選んだならば、それはタップ位相で戦場に出て、それは山である。
その後、《血染めの月/Blood Moon》の効果が無くなった場合、選んだ基本でない土地に戻る。
・《虚空の杯/Chalice of the Void》
*誘発条件は「乗っている蓄積カウンターと同じ値の点数で見たマナ・コストの呪文が唱えられた時」
である。呪文なら何でも誘発するわけではない。
*誘発条件に合う呪文が唱えられ、能力が誘発した後で乗っている蓄積カウンターの数が
上下したとしても、誘発をさせた呪文は打ち消される。
*蓄積カウンターの数をチェックするのは呪文を唱えた時のみである。
*「呪文が唱え」られないと誘発しない。スタックにコピーを置くだけでは《虚空の杯》は
何もしない。
コメント
これだけの物量・・・圧巻です...
リンクさせていただきました!