#Modernのデッキタイプ別記事その2です。
#今までの記事はタグの Modern でよろしく。

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vol.2 "Zoo"

*Modern Zoo

1ターン目から出てくる3/3クリーチャーで相手をビートする、そんなデッキがZooです。
レガシーにおいてもZooの強さは光っていましたが、《精神的つまづき/Mental Misstep》という
ビートダウン速度を落とされるカードが存在することや、多色にすればするほど《不毛の大地》が
刺さってくる、といった弱点も見え隠れするデッキでした。

しかし、Modernでは上記2枚のカードは存在せず、かといって生物の質は全く変わっていません。
代わりに土地の問題が出るようになりましたが、ビートダウンデッキの代表であることは
間違いないでしょう。

 
*構成(生物)

たいていはナヤカラー(緑白赤)の低マナ域かつ優秀なクリーチャーが入ります。

 《野生のナカティル/Wild Nacatl》
 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》

あたりは必須で、

 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
 《運命の大立者/Figure of Destiny》
 《壌土のライオン/Loam Lion》
 《密林の猿人/Kird Ape》
 《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
 《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》

なども候補にあがります。


*構成(非生物)

除去兼用の火力を採用することが多いです。とくに《稲妻のらせん/Lightning Helix》は
ビートダウン同型のマッチアップではライフレースを逆転することもできます。
1マナ3点シリーズである《Chain Lightning》は残念ながら使用不可能です。

 《稲妻/Lightning Bolt》
 《稲妻のらせん/Lightning Helix》
 《火葬/Incinerate》
 《罰する火/Punishing Fire》(+《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》とのコンボ用)

万能除去としては白に頼ることになるでしょう。

 《流刑への道/Path to Exile》
 《忘却の輪/Oblivion Ring》

《内にいる獣/Beast Within》も使えますが、《クァーサルの群れ魔道士》で破壊できるものと
相談するようにして下さい。


*構成(土地)

Zooで一番頭が痛いのは土地構成です。最大のマナ・コストでも4を超えることが滅多に無いので、
21~22枚の土地を組み込むことになりますが、うち4割はフェッチランドになります。
引っ張ってこれる二重土地も、ラヴニカのショックランド(《寺院の庭》、《踏み鳴らされる地》など)
なので、1ターン目にいきなり17点からスタートすることはざらにあります。

 構成例:
  4《乾燥台地/Arid Mesa》
  4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
  2《霧深い雨林/Misty Rainforest》
  1《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
  1《湿地の干潟/Marsh Flats》
  2《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》(白赤)
  2《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》(赤緑)
  2《寺院の庭/Temple Garden》(緑白)
  1《平地/Plains》
  1《山/Mountain》
  1《森/Forest》
  21 Lands.

その他、《幽霊街/Ghost Quarter》、《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》(Zenith Zoo)、
《地平線の梢/Horizon Canopy》といった土地も採用されます。


*妨害とサイドボード

Zooのターンクロックは4~5ターンです。高速で展開されるデッキには分が悪いので、
コンボを止めるための妨害(《倦怠の宝珠/Torpor Orb》、《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》)
や、赤単バーンなどでのライフを得る手段(《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》)などが挙げられます。
全体除去に耐えるために《不屈の随員/Dauntless Escort》を積んだり、起動型能力に対抗するために
《真髄の針/Pithing Needle》を採用すレシピも見受けられます。


*Zooの亜種

Zooは多色ビートダウンのイイトコどりなので、その亜種は様々なものがあります。

・Domain Zoo
 5色にして《アラーラの力/Might of Alara》や《部族の炎/Tribal Flames》を入れた形。

・Dark Zoo
 ナヤに黒を足して、《闇の腹心/Dark Confidant》や軽量の手札破壊を積んだ形。

・Zenith Zoo
 ほとんどが緑の生物なので《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》で生物を引っ張る形。
 1ターン目にX=0で唱えて《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》を持ってくるパターンもあり。

・Landfall Zoo
 上陸ボロス(《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》、《板金鎧の土百足/Plated Geopede》)
 に緑を足した形のナヤカラー。一瞬の打撃力が増える。《幽霊街/Ghost Quarter》が普通に入る。

その他にもデッキ調整者によって色々な形があります。


*サンプルデッキ


Main
4《乾燥台地/Arid Mesa》
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
3《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1《湿地の干潟/Marsh Flats》
2《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
2《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
2《寺院の庭/Temple Garden》
1《セジーリのステップ/Sejiri Steppe》
1《平地/Plains》
1《山/Mountain》
1《森/Forest》

4《野生のナカティル/Wild Nacatl》
4《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
4《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
4《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
2《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》

4《稲妻/Lightning Bolt》
4《流刑への道/Path to Exile》
4《稲妻のらせん/Lightning Helix》

Sideboard
3《忘却の輪/Oblivion Ring》
3《真髄の針/Pithing Needle》
3《幽霊街/Ghost Quarter》
3《不屈の随員/Dauntless Escort》
2《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
1《ボジューカの沼/Bojuka Bog》



*ルーリング

《寺院の庭》を始めとするラヴニカの二重土地

 *2ライフを支払うか支払わないかの選択は戦場に出る際に行う。
  なにもしない場合、この土地はタップ状態で戦場に出る。これは置換効果である。

《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》

 *起動型能力のコストで生け贄に捧げる土地は、基本土地の《森/Forest》や《平地/Plains》
  でなくてもよい。それが土地タイプとして森または平地を持っていればよい。
 *+1/+1の修正はカウンターが乗るわけではない。

《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》

 *分割カードの一方が《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》の能力により唱えることができない場合、
  もう一方の側のみを唱えることができる。
  例)《爆裂+破綻/Boom+Bust》の場合、《爆裂/Boom》は唱えることができるが、
    《破綻/Bust》は唱えることができない。


*おまけ

タルモゴイフの呼称:

0/1 《カー砦ゴイフ/Goyf of Kher Keep》
1/2 《従者ゴイフ/Squire Goyf》
2/3 《騎士ゴイフ/Knight Goyf》
3/4 《刃砦ゴイフ/Bladehold Goyf》
4/5 《皮背ゴイフ/Leatherback Goyf》
5/6 《タルモの超越種/Tarmo Superion》
6/7 《ボッシュゴイフ/Boshgoyf》
7/8 《未知ゴイフ/Unknown Goyf》
8/9 《限界ゴイフ/Limited Goyf》

#うむ、これは流行らない。



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次回はProject Melira。

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