#いつもの記事とはちょっと趣向を変えて、
#Modernのデッキタイプ別記事をさっくり書こうと思います。
#自分用FAQ(っぽいもの)作成の意味合いもあるのよ。
#なお情報源は海外サイト、Forum、MO-Dailyなどです。

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vol.1 "12 post"

*12post

土地から大量に無色マナを出す、というデッキは古くからあり、《ウルザの塔/Urza’s Tower》、
《ウルザの鉱山/Urza’s Mine》、《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant》を集めるUrzaTronや、
《雲上の座/Cloudpost》と《ヴェズーヴァ/Vesuva》でマナを加速する8-postが存在しました。

ミラディンの傷跡で新しい 神座/Locus (=《微光地/Glimmerpost》)が追加されたことにより、
8-post は12postへと進化しました。
《雲上の座/Cloudpost》、《ヴェズーヴァ/Vesuva》、《微光地/Glimmerpost》という
都合12枚の神座を組み入れたデッキを総称して12postと呼びます。

12postはレガシーでも組むことができましたが、《不毛の大地/Wasteland》という天敵があることから
選択するプレイヤーは少数でした。ところがModernでは《不毛の大地》はありません。
そしてスタンダードで組まれていた緑単エルドラージの要素がうまい具合にミックスされています。

 
*共通パーツ

12postに共通して見られるパーツは以下のカードです。

 4《雲上の座/Cloudpost》
 4《ヴェズーヴァ/Vesuva》
 4《微光地/Glimmerpost》
 1《ウギンの目/Eye of Ugin》
 1《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》

唱えただけでゲームがほぼ終わってしまう《引き裂かれし永劫、エムラクール》に達するまでが
このデッキの基本ターンになります。

 
*構成

構成としてはマナを加速するためのカードが重要となります。よく使用されるのは以下のカードです。

・《古きものの活性/Ancient Stirrings》
必要なカードはpost-land なので、無色です。1マナで5枚掘れるので有効。エルドラージ生物も引っ張れます。

・《探検の地図/Expedition Map》
特殊土地を探さないといけないのでこのカードは非常に有効です。起動するのにマナがかかりますが、序盤はこれ以外に特にやることがありません。

・《探検/Explore》/《原始のタイタン/Primeval Titan》
ヴァラクートデッキで猛威を奮ったこの2枚のペアも良く使用されます。
《探検/Explore》は特に有効で、3ターン目には膨大なマナを出せます。

・各種《印鑑》
2色、特に青緑ならば《シミックの印鑑/Simic Signet》が選択肢として入るでしょう。
特殊土地に頼らないマナ加速として一考できます。

・《刈り取りと種まき/Reap and Sow》
探す方も壊す方も有用です。両方出来れば文句ありません。

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一方、フィニッシャーとしては伝説のエルドラージ生物(《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》、《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》)
や、ビートダウンには強力な《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》が採用されます。
もちろん、《原始のタイタン/Primeval Titan》はフィニッシャーとしても有用です。

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大量に出したマナを使用する先として、5枚目以降の《原始のタイタン/Primeval Titan》である
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》や、《精神隷属器/Mindslaver》が挙げられます。


*妨害とサイドボード

クリーチャーなどをまとめて吹き飛ばすため、《全ては塵/All Is Dust》が使用されます。
天敵である《血染めの月/Blood Moon》も吹き飛ばせます。

また、《血染めの月/Blood Moon》は《自然の要求/Nature’s Claim》や《内にいる獣/Beast Within》
でも壊すことができます。有色マナは基本土地や《シミックの印鑑/Simic Signet》から出しましょう。

サイドボード要員として、序盤がどうしても弱くなるのでゲームスピードの低下を促す
《虚空の杯/Chalice of the Void》や《三なる宝球/Trinisphere》の採用が考えられます。

墓地対策としては土地を引っ張れるので《ボジューカの沼/Bojuka Bog》が第一選択でしょう。


*サンプルデッキ


Modern Daily #2739320 on 08/24/2011 by Ume_Nao (score: 4-0-0)

Main
1《繁殖池/Breeding Pool》
4《雲上の座/Cloudpost》
1《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
1《ウギンの目/Eye of Ugin》
4《森/Forest》
4《微光地/Glimmerpost》
1《島/Island》
4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4《ヴェズーヴァ/Vesuva》

2《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
1《永遠の証人/Eternal Witness》
1《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》
3《原始のタイタン/Primeval Titan》
4《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
1《トリスケリオン/Triskelion》

2《全ては塵/All Is Dust》
3《探検の地図/Expedition Map》
4《探検/Explore》
4《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
1《解放された者、カーン/Karn Liberated》
4《風景の変容/Scapeshift》
3《シミックの印鑑/Simic Signet》
3《知識の渇望/Thirst for Knowledge》

Sideboard
3《自然の要求/Nature’s Claim》
1《強情なベイロス/Obstinate Baloth》
1《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》
1《埋め尽くすツリーフォーク/Tilling Treefolk》
4《三なる宝球/Trinisphere》
4《ヴィダルケンの策謀者/Vedalken Plotter》
1《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》



*ルーリング

《雲上の座/Cloudpost》、《微光地/Glimmerpost》

 *神座/Locus を数える場合、戦場全てのLocusを数える。コントローラーの方のみではない。
  そのため、ミラーマッチでは3ターン目に15マナ出るといったことがおこる。

《三なる宝球/Trinisphere》

 *支払うべきコストの増減を全て加味した上で、{3}未満ならば{3}にする。
  点数で見たマナ・コストは一切関係しない。
  →《四肢切断/Dismember》と《三なる宝球/Trinisphere》

《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》

 *シャッフルは2回行われる。(手順の省略として1回で済ませても良い)
 *《永遠の証人/Eternal Witness》を探して来た場合、使った《緑の太陽の頂点》は回収できない。
  それはライブラリーに混ぜ入れられているからである。

《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》

 *プロテクション(有色の呪文)であることに注意せよ。起動型能力や誘発型能力は呪文ではない。
  それらの場合、プロテクションは機能しない。(→《忘却の輪/Oblivion Ring》)
 *墓地に落ちる場合、一旦墓地に置かれた後、誘発型能力が誘発する。それが解決された後で
  ライブラリーは切り直される。(つまり、《トーモッドの墓所》を起動したり《根絶》を唱えたりできる)
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