#FMQに関してのスタンスをおさらい。
#問1 CR、MTR、IPG、JARを「辞書引き」する訓練。
#問2 大会でよく目にしたり聞かれたりする事柄が中心。
# できれば何も見ずに正解まで辿りついて欲しい。
#問3 私的紙広告裏面。解けなくても泣かない。
それでは、先週の回答。
×
状況起因処理をチェックする際に、該当するものがあれば、それら全ての状況起因処理を同時に、
単一のイベントとして処理する。(CR704.3)
例えば、タフネスが2のクリーチャーが、接死もちのクリーチャーから2ダメージを受けた場合、
「致死ダメージを受けたので破壊される」と、
「接死持ちの発生源からダメージを受けたので破壊される」
という2つの状況起因処理が該当するが、それらは同時に単一のイベントとして「破壊される」ので、
このクリーチャーを戦場に残すには1つの再生の盾があれば十分である。
CRの例にある《死者の鏡/Lich’s Mirror》も参照のこと。
《欠片の双子/Splinter Twin》から得た起動型能力を起動して得られたトークンは、
「次の終了ステップの開始時」に誘発する遅延誘発型能力によって追放される。
従って、Aのターンの終了ステップの間に、Bは《攻撃的な行動/Act of Aggression》で奪った
《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》の能力を起動し、《詐欺師の総督》のトークンを大量に作成すれば良い。
これらのトークンは、「次の終了ステップの開始時」、つまりBのターンの終了ステップに
追放されるので、Bのターンに持ち越してAに攻撃することが可能になる。
なお、オリジナルの《詐欺師の総督》は、Aのターンのクリンナップ・ステップに
Aのコントロールに帰ってしまうので、Bはオリジナルの《詐欺師の総督》をタップ状態にしておいて
トークンの作成を止めないといけない。
#でないと、Bのターンにそれ以上のトークンを作成されてしまい、勝つことができなくなる。
通常通りにオーラ呪文として《アラクナスの蜘蛛の巣》を唱えようとしても、
それは対象を取ってしまうので、《幻影のドラゴン》は生け贄に捧げられてしまい、
問題文のような状態にはならない。
従って、呪文としては唱えず、効果で《アラクナスの蜘蛛の巣》を直接戦場に出すようにすると、
問題文のようなことが可能になる。
想定解は以下の2通り。
1)《太陽のタイタン/Sun Titan》の誘発型能力で墓地にある《アラクナスの蜘蛛の巣》を戦場に戻す。
2)あらかじめ《忘却の輪/Oblivion Ring》で《アラクナスの蜘蛛の巣》を追放しておく。
その後《忘却の輪》を戦場から離れさせる。追放された《アラクナスの蜘蛛の巣》が戻ってくる際に、
つける先として《幻影のドラゴン》を指定する。
#なお、《アラクナスの紡ぎ手》の能力は対象を取るため、問題文のような状況にはできない。
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そんなところで。
#問1 CR、MTR、IPG、JARを「辞書引き」する訓練。
#問2 大会でよく目にしたり聞かれたりする事柄が中心。
# できれば何も見ずに正解まで辿りついて欲しい。
#問3 私的紙広告裏面。解けなくても泣かない。
それでは、先週の回答。
問1
かたならし◯×
「1度の状況起因処理のチェックで、複数の状況起因処理が該当した場合、
それらは全て別々のイベントして処理される。」
◯か×か?
×
状況起因処理をチェックする際に、該当するものがあれば、それら全ての状況起因処理を同時に、
単一のイベントとして処理する。(CR704.3)
例えば、タフネスが2のクリーチャーが、接死もちのクリーチャーから2ダメージを受けた場合、
「致死ダメージを受けたので破壊される」と、
「接死持ちの発生源からダメージを受けたので破壊される」
という2つの状況起因処理が該当するが、それらは同時に単一のイベントとして「破壊される」ので、
このクリーチャーを戦場に残すには1つの再生の盾があれば十分である。
CRの例にある《死者の鏡/Lich’s Mirror》も参照のこと。
問2
Aのターン、Aは《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》を対象に《欠片の双子/Splinter Twin》を唱えた。
Bはそれが解決される前に、《詐欺師の総督》を対象に《攻撃的な行動/Act of Aggression》を唱えた。
A「1ターン遅くなったかな。」
B「いや、次で勝てるんだよ。」
さて、次のBのターンに、Bが勝つためにはどのようにすればよいだろうか?
《欠片の双子/Splinter Twin》から得た起動型能力を起動して得られたトークンは、
「次の終了ステップの開始時」に誘発する遅延誘発型能力によって追放される。
従って、Aのターンの終了ステップの間に、Bは《攻撃的な行動/Act of Aggression》で奪った
《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》の能力を起動し、《詐欺師の総督》のトークンを大量に作成すれば良い。
これらのトークンは、「次の終了ステップの開始時」、つまりBのターンの終了ステップに
追放されるので、Bのターンに持ち越してAに攻撃することが可能になる。
Aのコントロールに帰ってしまうので、Bはオリジナルの《詐欺師の総督》をタップ状態にしておいて
トークンの作成を止めないといけない。
#でないと、Bのターンにそれ以上のトークンを作成されてしまい、勝つことができなくなる。
問3 (トリビア)
M12のリミテッド戦でのこと。
フロアを巡回していたジャッジのJは、ある試合中のテーブルで、
《幻影のドラゴン/Phantasmal Dragon》に《アラクナスの蜘蛛の巣/Arachnus Web》
がついていることに気がついた。
Jがその状態を咎めようとしたとき、ふとそれが可能であることに気がついた。
さて、どうやったのだろうか? M12限定で考えてもらいたい。
通常通りにオーラ呪文として《アラクナスの蜘蛛の巣》を唱えようとしても、
それは対象を取ってしまうので、《幻影のドラゴン》は生け贄に捧げられてしまい、
問題文のような状態にはならない。
従って、呪文としては唱えず、効果で《アラクナスの蜘蛛の巣》を直接戦場に出すようにすると、
問題文のようなことが可能になる。
想定解は以下の2通り。
1)《太陽のタイタン/Sun Titan》の誘発型能力で墓地にある《アラクナスの蜘蛛の巣》を戦場に戻す。
2)あらかじめ《忘却の輪/Oblivion Ring》で《アラクナスの蜘蛛の巣》を追放しておく。
その後《忘却の輪》を戦場から離れさせる。追放された《アラクナスの蜘蛛の巣》が戻ってくる際に、
つける先として《幻影のドラゴン》を指定する。
#なお、《アラクナスの紡ぎ手》の能力は対象を取るため、問題文のような状況にはできない。
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そんなところで。
コメント
問2の解説で一点気になった部分があるのですが、
>なお、オリジナルの《詐欺師の総督》は、Aのターンのクリンナップ・ステップに
>Aのコントロールに帰ってしまうので、Bはオリジナルの《詐欺師の総督》をタップ状態にしておいて
>トークンの作成を止めないといけない。
オリジナルの詐欺師の総督はBからAにコントロールが移行しており、直後のBのターンには「召喚酔い」状態のため欠片の双子で得た起動型能力を起動できないと思います。
勘違いでしたらすみません。
該当箇所を修正いたします。
ご指摘感謝。
問3
1.《世界混ぜ》を唱える。
2.《アラクナスの紡ぎ手》の能力を《幻影のドラゴン》へ
3.生贄にする能力の解決前に《世界混ぜ》に《余韻》
運良く《幻影のドラゴン》のコントローラーが変わったらどっちも戦場に残り続けます。
参考になる話ばかりで、普段からとても楽しく読んでおりました。
勝手ながらリンクをさせて頂きましたので、事後ながらご報告をさせて頂きます。
また大会で合ったときには、よろしくお願いいたします。