Answer: Friday Magic Quiz. [11-15A]
2011年7月27日 FMQ コメント (3)#7月30日(土)に大会がないなー、と思ったのでホビステ杯をいれる、の巻。
それでは、先週の回答。
----
×
マジックにおいて目に見えるほとんどのモノはオブジェクトであるが、
呪文でも能力でもパーマネントでもないオブジェクトとなると種類は少ない。
そのようなオブジェクトの一つ、「紋章」にはコントローラーが存在する。(CR113.2)
反例をひとつ出したので問題の回答は×。
投げない。
《ゴブリンの爆発投げ/Goblin Bangchuckers》の能力は対象を1つのみ取っている。
《幻影のドラゴン》を対象にしてこの能力を起動すると、
能力の解決時には適正な対象が取られていないので、この能力は打ち消される。
つまり、解決時に行うコイン投げもおこらない。
3-1)
誠に申し訳ありません。
これは問題が悪く、条件を満たす回答は単に「《無限の日時計》を起動する。」でもかまいません。。
想定回答は
「終了ステップの開始時に蘇生による遅延誘発型能力が誘発したあと、それが解決される前に
《無限の日時計》を起動する。」 です。
蘇生によって作成される遅延誘発型能力--「ターン終了時に、それを追放する。」は、
条件を満たして誘発した場合、再度誘発条件を満たしたとしても、二度目の誘発は行われません。
なので、遅延誘発型能力が誘発しスタックに積まれたあとで、《無限の日時計》を起動して
スタック上のオブジェクトを追放すると、次のターン以降のターン終了ステップになったとしても、
「ターン終了時に、それを追放する。」という誘発型能力は誘発しません。
3-2)追放領域
蘇生能力の一部には
「それが戦場を離れる場合、それを他のあらゆる領域に置く代わりにそれを追放する。」
という効果がある。
従って、問題の場合には、《呪詛術士》は致死ダメージを受けて状況起因効果によって破壊され、
それは戦場を離れるので代わりに追放される。
----
そんなところで。
それでは、先週の回答。
----
問1
かたならし◯×。
「呪文でも能力でもパーマネントでもないオブジェクトには、コントローラーは存在しない。」
◯か×か?
×
マジックにおいて目に見えるほとんどのモノはオブジェクトであるが、
呪文でも能力でもパーマネントでもないオブジェクトとなると種類は少ない。
そのようなオブジェクトの一つ、「紋章」にはコントローラーが存在する。(CR113.2)
反例をひとつ出したので問題の回答は×。
問2
Aは《幻影のドラゴン/Phantasmal Dragon》をコントロールしている。
Bのターン、Bは《ゴブリンの爆発投げ/Goblin Bangchuckers》の能力を
《幻影のドラゴン/Phantasmal Dragon》を対象に起動した。
B「んじゃ、ドラゴンは死んでね。」
A「いや、コイン投げてくださいよ。」
さて、Bはコインを投げることになるか?
投げない。
《ゴブリンの爆発投げ/Goblin Bangchuckers》の能力は対象を1つのみ取っている。
《幻影のドラゴン》を対象にしてこの能力を起動すると、
能力の解決時には適正な対象が取られていないので、この能力は打ち消される。
つまり、解決時に行うコイン投げもおこらない。
問3
PとQが対戦している。
Pは《無限の日時計/Sundial of the Infinite》をコントロールしている。
Pのターン、Pは墓地の《呪詛術士/Anathemancer》の蘇生能力を起動し、それを戦場に出した。
3-1)
Pはこの《呪詛術士/Anathemancer》をブロック・クリーチャーとして
Qのターンまで戦場に残したい。どのようなプレイングをすればよいか?
3-2)
Qのターン、Qは数体のクリーチャーで攻撃し、Pはそのうち1体を先程の《呪詛術士》でブロックした。
戦闘ダメージを割り振ると、《呪詛術士》は致死ダメージを受けたので破壊されることになったが、
この《呪詛術士》はどの領域に置かれるだろうか?
3-1)
誠に申し訳ありません。
これは問題が悪く、条件を満たす回答は単に「《無限の日時計》を起動する。」でもかまいません。。
想定回答は
「終了ステップの開始時に蘇生による遅延誘発型能力が誘発したあと、それが解決される前に
《無限の日時計》を起動する。」 です。
蘇生によって作成される遅延誘発型能力--「ターン終了時に、それを追放する。」は、
条件を満たして誘発した場合、再度誘発条件を満たしたとしても、二度目の誘発は行われません。
なので、遅延誘発型能力が誘発しスタックに積まれたあとで、《無限の日時計》を起動して
スタック上のオブジェクトを追放すると、次のターン以降のターン終了ステップになったとしても、
「ターン終了時に、それを追放する。」という誘発型能力は誘発しません。
3-2)追放領域
蘇生能力の一部には
「それが戦場を離れる場合、それを他のあらゆる領域に置く代わりにそれを追放する。」
という効果がある。
従って、問題の場合には、《呪詛術士》は致死ダメージを受けて状況起因効果によって破壊され、
それは戦場を離れるので代わりに追放される。
----
そんなところで。
コメント
今回の問題で、ひとつ質問させていただいてよろしいでしょうか?
問題3-2なのですが、仮に《太陽と月の輪》をプレイヤーPにエンチャントしてからこの問題の事象が起こった場合、《呪詛術士》をPのライブラリーの一番下に置くことは可能でしょうか?
「破壊される」ことによって、「戦場を離れる」ことの置換による追放(蘇生の遅延誘発型能力)と、「墓地に置かれる」ことの置換によるライブラリー下への移動(《太陽と月の輪》によるもの)のどちらが優先されるか、あるいは選択可能なのかが気になったので質問させていただきました。お答えいただけると幸いです。
もしよろしかったらリンクさせていただいてもよろしいでしょうか?
《呪詛術士》が墓地に置かれるというイベントに対して、
1)蘇生によって、「他のあらゆる領域に置く代わりにそれを追放する」
2)《太陽と月の輪/Wheel of Sun and Moon》によって「墓地に置かれる代わりにライブラリーの底へ置く」
という2つの置換効果が働くので、Pはどちらを先に適用するかを決めることができます。
1)を先に適用すると、《呪詛術士》は追放され墓地に置かれないので、2)の効果は適用されません。
対し、2)を先に適用すると、「《呪詛術士》はライブラリーの底へ行く」となりますが、
このイベントに対しても1)は置換される条件(=戦場を離れる)に合致しているので、
1)の適用を受けて、結局《呪詛術士》は追放されます。
あと、リンクはご自由に。
それでは失礼いたします。
置換される効果が1つだけか2つになるか、というお話ということで、とても勉強になりました。
リンクさせていただきます。またよろしくお願いします。