新しいCRが発表されましたので、2011年6月20日CR更新分のざっくり訳をお届けします。
参照する項目のナンバリング振りなおしや細かい文法、言葉、記号の変更などは表記しません。

http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/146a&page=3

今回は『統率者』による変更が主な部分です。

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青文字は既存の変更、赤文字は新規項目です。

103.1a (ゲームの開始)

統率者戦において、ゲームの開始前に統率者を統率領域に置いて、残りをライブラリーとして
使用するということが明記されました。

この文章自体は統率者戦の項目に書かれていたものと同じです。

CR103項には一般的なゲームの始め方が書かれていますが、双頭巨人戦や魔王戦といった
他の変種ルールについても追加項目で書かれているので、統率者戦によるこのルールも
103項に追記されることとなりました。

 
107.4f (ファイレクシア・マナ・シンボル)

{W/P}、{U/P} を始めとするファイレクシア・マナ・シンボルはそれぞれの色を意味していますが、
これが直接的に書かれている項番はありませんでした。そのため、各ファイレクシア・マナ・シンボル
がそれぞれの色であることがこの項番に書き加えられました。

 
121.1a (+X/+Y カウンター)

戦場領域以外のオブジェクトに置かれている+X/+Y カウンターについての挙動は、
これまでそのような事態が存在しなかったため、CRでは説明ができません。

しかし、《歩く墓場、髑髏茨》というカードの出現によって、そのような事態が起こりうる
ようになってしまったため、新たに文章が書き換えられました。

クリーチャー、もしくは戦場領域以外にあるクリーチャー・カード 
の上に置かれている+X/+Y カウンターは、Xをそのオブジェクトのパワーに加え、Yをそのタフネスに加える
ということを意味します。

例)統率領域にあって、+1/+1カウンターが3つ置かれている《歩く墓場、髑髏茨》のP/Tは、4/4です。

#そういえば、+1/+1カウンターと-1/-1カウンターの相殺って、パーマネントのみにだったような。
#「-1/-1カウンターを置き、そのクリーチャーを破壊する」なんて効果があれば、
#『+1/+1カウンターと-1/-1カウンターが同時に乗っているクリーチャー・カード』が作れそうですね。


206.2c (能力語)

同調/Join Forces が追加されました。


601.2b (呪文を唱える手順)

ファイレクシア・マナ・シンボルを色マナで支払うかライフで支払うかの選択は、
混成マナ・シンボルをいずれの側で支払うかの選択と同じ手順で行う、ということが追記されました。

この記述自体はNPHのFAQにありましたが、前回のCRの更新には追いつかず、結果として
ファイレクシア・マナ・シンボルの支払いについていくつかの誤解が生じました。

例を出しましょう。
《外科的摘出/Surgical Extraction》を2ライフのみ支払って唱えることを選んだ場合、
それにマナは支払われていないので《拒否/Nix》で打ち消すことができます。
また、唱える際に《三なる宝球/Trinisphere》がアンタップ状態で戦場にあった場合、
{3}と2ライフを支払わないと唱えることが完了できません。


700.6 (その他のルール)

死亡/Die についての文章が追加されました。
「(これ)が戦場から墓地に置かれる」を意味します。
死亡/Die に関するオラクル・テキストの変更は、7月中旬に行われます。(=Magic2012)

先取りしてCRが変更になっているのは、DofP2012 のためです。

#これはキーワード処理でないことに注意すること。
#「戦場から墓地に置く」という動作を示しているわけではない。(→「破壊する」)
#「戦場から墓地に置かれた」という状態を示している。

 
702.11 (呪禁/Hexproof)

キーワード能力、呪禁/Hexproof が追加されました。
以後のキーワード能力は項番が1つずつずれています。


713.2 (ゲームを再び開始する)

ゲームを再び開始した場合、旧ゲームの開始時にはなかったカードも新しいゲームに存在します。
そのような場合でも、カードのオーナーは変更されないということが追加されました。


810.10c (双頭巨人戦の毒カウンター)

双頭巨人戦において、チームのうちある一人が「毒カウンターを得ない」場合、
そのチーム全体が毒カウンターを得ません。(→《シルヴォクののけ者、メリーラ》)

《白金の帝像》と同じ挙動を示すようになりました。

903.1 (統率者戦の使用カードについて)

http://mtgcommander.net/ へのリンクが張られました。

903.5c (固有色とデッキ構築ルール)

統率者戦のデッキ構築ルールと固有色について、文章がより明確になりました。

(拙訳)
『マナ・コストまたは特性定義能力によって定められる色が、統率者の固有色と重ならないカード、あるいは統率者の固有色の一部でない色の色マナ・シンボルをマナ・コストやルール文章に含むカードは、統率者デッキに入れることができない。』

#本質は変わっていません。

903.13 (裏向きに追放されたカードと統率者)

《法務官の掌握/Praetor’s Grasp》のように、カードを裏向きで追放することがあります。
その表側をあるプレイヤーが見ることができる場合、そのプレイヤーは即座に表側を確認しなくてはいけません。
それがあるプレイヤーの統率者だった場合、そのカードは表向きに統率領域へ置かれます。

この新しく追加されたルールにより、統率者が裏向きに追放されたままで見捨てられることがなくなります。


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そんなところで。

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