Commander FAQ

2011年6月15日 Ruling
『統率者』のFAQが発表されております。
http://www.wizards.com/magic/TCG/Resources.aspx?x=magic/rules/faqs

カードイメージギャラリーはこちらへ。
http://www.wizards.com/magic/tcg/productarticle.aspx?x=mtg/tcg/commander/cig

忘れちゃいけない総本山。
http://mtgcommander.net/rules.php

ルールの邦訳版は、みらこーさんのサイトへ。
http://logicwolf.sakura.ne.jp/magic/edh.html

いつものように、ざっくり紹介。

以下はFAQ全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版も.rtfでダウンロードできます。

既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合もあります。

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製品情報
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『統率者』公式発売日:2011年6月17日

発売されるデッキは以下の5種類。
「天界の業火」「鏡の秘術」「切り返し」「策略の傀儡」「力の要求」

全て"Wedge"カラー(友好色+その共通対抗色の3色)の3色デッキである。

『統率者』で初めて印刷されたカードは51種類。
各色レアリティーの違いは以下のとおり。

 ・コモン:上記5種類のデッキそれぞれに1枚ずつ入っている。
 ・アンコモン:上記5種類のデッキのうち3種類に1枚ずつ入っている。
 ・レア:上記5種類のデッキのうちいずれか1つにのみ1枚入っている。
 ・神話レア:レアと同じだが必ずWedgeカラーの伝説のクリーチャー。

なお、『統率者』以前のエキスパンションから再録されたカードは、
再録元のレアリティーと同じになっている。それらのカードの同梱数は上記とは異なる。
例えば、《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》はアンコモンであるが、
5種類全てのデッキに1枚入っている。

『統率者』に収録されている新カードは、レガシー及びヴィンテージ構築戦に使用できる。
スタンダード、エクステンデッドでは使用できない。



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一般注釈
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** 新能力語:同調/Join Forces **

同調は能力語である。これは、全体に対する効果に対しすべてのプレイヤーがマナを支払うことのできる能力の先頭に書かれている。(能力語自体にはルール上の意味は無い。)

*同調能力は、それをもつ呪文や能力の解決時に、プレイヤー全員がマナを支払う。
 唱えたり能力がスタックに乗った時点ではない。

*同調能力をもつ5つのカードのうち、4つは呪文であり、1つは誘発型能力である。

*同調能力をもつ4つの呪文では、全員が同じ恩恵を受ける。


** 新キーワード能力:呪禁/Hexproof **

呪禁は、以前からある能力に新たなキーワードがついたものである。呪禁に関するルールは以下の通り。

702.11.呪禁

702.11a 呪禁は常在型能力である。

702.11b パーマネントが持つ「呪禁」は「このパーマネントは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象になることができない。」を意味する。

702.11c プレイヤーが持つ「呪禁」は「あなたは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象になることができない。」を意味する。

702.11d 1つのパーマネントや1人のプレイヤーに複数の呪禁能力があっても意味はない。


*あなたのチームメイトはあなたの対戦相手ではない。従って、あなたのチームメイトは
 あなたのコントロールする呪禁能力持ちのパーマネントを対象に取れる。

** サイクル "誓約/Vows" **

"誓約"は一連のオーラのサイクルで、あなたのクリーチャーを強化したり、他のクリーチャーを強化しつつあなたを攻撃させないようにする政治的駆け引きに使用したりするものである。

*"誓約"はあなたがコントロールするクリーチャーにエンチャントできる。そのクリーチャーのコントロールを対戦相手が得た場合、"誓約"のコントローラーはあなたなので、そのクリーチャーはあなたやあなたがコントロールするプレインズウォーカーを攻撃できない。

** 大判統率者 **

マジック:ザ・ギャザリング―統率者のパックには、そのパック内のカードに対応する大判プレミアム統率者カードが3枚入っている。これらのうち、あるゲームで使えるのは1枚だけである。

*大判の統率者と同じ通常のマジックのカードがデッキに入っている必要がある。

*その統率者が、公開領域(統率領域、戦場等)にある場合、通常のマジックのカードの代わりに大判カードを使ってもよい。

*統率者が非公開領域(ライブラリー、手札等)にある場合は、通常のマジックのカードを使用する。

*大判カードは趣味で使用するだけのものであり、統率者戦に必須というわけではない。



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カード別注釈
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《歩く墓場、髑髏茨》
{B}{G}
伝説のクリーチャー ― ゾンビ・エレメンタル
1/1
速攻
歩く墓場、髑髏茨がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
歩く墓場、髑髏茨の上に置かれているカウンターは、それがいずれかのプレイヤーの手札からライブラリー以外の領域に移動しても残る。


*《歩く墓場、髑髏茨》はすべてのカウンターを保持する。+1/+1カウンターに限らない。

*《歩く墓場、髑髏茨》が領域を変えた時に残されたカウンターは、その上に"置かれる"わけではない。《倍増の季節》や《シルヴォクののけ者、メリーラ》のような効果はこのカウンターに影響しない。

##"place"ではなく"remain"であるため。単に残る。

*《歩く墓場、髑髏茨》のパワーやタフネスを修正するカウンターは、戦場以外の《歩く墓場、髑髏茨》のパワーやタフネスに影響する。例えば、統率領域にある+1/+1カウンターが1個置かれた《歩く墓場、髑髏茨》は2/2である。

*《エイヴンの擬態術士》のように「そのクリーチャーに[ある種類の]カウンターが置かれ続けているかぎり」続く効果は、《歩く墓場、髑髏茨》が戦場を離れたら適用を終える。《歩く墓場、髑髏茨》はそのカウンターを維持するが、それは新たなオブジェクトでアリ、これまでの領域にあったものとは関係が無い。

*《歩く墓場、髑髏茨》の最後の能力は、それが直前にあった領域でその能力を持っている場合にのみ機能する。例えば、《イクスリッドの看守》(「墓地にあるカードはすべての能力を失う。」)が戦場にある場合に、《歩く墓場、髑髏茨》が墓地から戦場に置かれる場合、それはすべてのカウンターを失う。逆に、戦場に《謙虚》(「すべてのクリーチャーは全て能力を失い、1/1である。」)がある場合、墓地から戦場に移動した《歩く墓場、髑髏茨》はカウンターを保持する。《謙虚》がまだ戦場にある状態で《歩く墓場、髑髏茨》が戦場を離れたら、それはカウンターを失う。

*あるカードが《歩く墓場、髑髏茨》のコピーになった場合、そのカードに置かれているカウンターは、それが戦場を離れても(手札やライブラリーに行かないかぎり)そのまま残る。そうなった場合、それは《歩く墓場、髑髏茨》のコピーであることをやめるため、それが次に領域を変更した時点でカウンターは消滅する。

《家路》
土地
{T}:あなたのマナ・プールに{1}を加える。
{T}:各プレイヤーは、自分がオーナーであるすべてのクリーチャーのコントロールを得る。


*トークンのオーナーは、それが戦場に出た時にそれをコントロールしていたプレイヤーである。

《海溝喰らい》
{6}{U}{U}
クリーチャー ― リバイアサン
6/6
トランプル
海溝喰らいが戦場に出たとき、あなたはあなたのライブラリーから望む枚数の土地カードを探してもよい。そうしたなら、それを追放し、その後あなたのライブラリーを切り直す。そうした場合、海溝喰らいのパワーとタフネスは、それぞれこれにより追放されたカードの枚数に等しくなる。


*この能力は「戦場に出たとき~」という誘発型能力である。戦場に出るに際して追放するのではない。《海溝喰らい》の能力がスタックに積まれている間、それは6/6で戦場に存在する。

*探さないことにした場合、《海溝喰らい》は単純に6/6である。


《鎌の死霊》
{4}{B}{B}
クリーチャー ― スペクター
4/4
飛行
鎌の死霊がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、各対戦相手はカードを1枚捨てる。これにより捨てられたカードの中で最も高い点数で見たマナ・コストが最も高いカードを捨てた各プレイヤーは、その点数で見たマナ・コストに等しい点数のライフを失う。


*各対戦相手はターン順に捨てるカードを公開しないまま選択し、選んだカード全てを同時に捨てる。あるプレイヤーがどのカードを捨てるかを選ぶ際に、他のプレイヤーが捨てるカードを知ることはできない。

*複数のカードが最も高い点数で見たマナ・コストを持つ場合、それらのカードを捨てた各プレイヤーは、その点数で見たマナ・コストに等しい点数のライフを失う。

*いずれかの対戦相手が分割カードを捨てた場合、それぞれの側は別々にチェックされる。例えば、1人目の対戦相手が《増進+衰退》を捨て、2人目の対戦相手が《巨大化》を捨て、他のすべての対戦相手が土地を捨てた場合、1人目と2人目の対戦相手はそれぞれ1点のライフを失う。

*《鎌の死霊》が(戦闘ダメージの一部が他のプレイヤーに移し替えられた等で)複数のプレイヤーに同時に戦闘ダメージを与えた場合その能力はそれぞれのプレイヤーにつき1回誘発する。

《擬態の原形質》
{2}{G}{U}{B}
伝説のクリーチャー ― ウーズ
0/0
擬態の原形質が戦場に出るに際し、あなたは墓地にあるクリーチャー・カードを2枚追放してもよい。そうした場合、それはそれらのカードの内の1枚のコピーとして、もう1枚のカードのパワーに等しい数の+1/+1カウンターが追加で置かれた状態で戦場に出る。


*クリーチャー・カードを1枚だけ追放することはできない。

*対象とする2枚のクリーチャー・カードは、同じ墓地にあっても違う墓地にあってもかまわない。

*《擬態の原形質》が、+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出るクリーチャーのコピーとして戦場に出る場合、《擬態の原形質》はその+1/+1カウンターの数に、追放したもう一方のカードのパワーに等しい数の+1/+1カウンターを加えた状態で戦場に出る。


《巨大なるカーリア》
{1}{W}{B}{R}
伝説のクリーチャー ― 人間・クレリック
2/2
飛行
巨大なるカーリアがいずれかの対戦相手に攻撃するたび、あなたはあなたの手札にある天使・クリーチャー・カード1枚かデーモン・クリーチャー・カード1枚かドラゴン・クリーチャー・カード1枚を、タップ状態でその対戦相手を攻撃している状態で戦場に出してもよい。


*《巨大なるカーリア》の能力は、それがプレインズウォーカーに攻撃した場合は誘発しない。

*能力の解決時に《巨大なるカーリア》が攻撃していた対戦相手が存在していなかった場合、あなたは天使・クリーチャー・カード1枚かデーモン・クリーチャー・カード1枚かドラゴン・クリーチャー・カード1枚をタップ状態で戦場に出してもよいが、それは誰も攻撃しておらず、攻撃クリーチャーでもない。

《締め付け》
{3}{R}
エンチャント
あなたの対戦相手はライブラリーを探せない。
いずれかの対戦相手が追加ターンを得る場合、代わりにそのプレイヤーはそのターンを飛ばす。


*対戦相手が《締め付け》をコントロールしていて、ある効果が「あなたは自分のライブラリーから~を探してもよい。そうした場合、あなたのライブラリーを切り直す」である場合、ライブラリーから探すことを選べないので、ライブラリーを切り直さない。

*対戦相手が《締め付け》をコントロールしていて、ある効果が「あなたは自分のライブラリーから~を探す。その後、あなたのライブラリーを切り直す」である場合、探す効果は失敗するが、ライブラリーは切り直さなければいけない。

*対戦相手はライブラリーからカードを探せず、その中のカードを見つけることができない。この効果はすべての対戦相手とすべてのライブラリーに適用される。これにはあなたのライブラリーが含まれる。呪文や能力の効果の一部がカードを探すことや見つけることに依存しない場合、それは通常通り効果を発揮する。

*対戦相手にライブラリーのカードを公開させたり、ライブラリーの一番上から何枚かのカードを見たりさせる効果は通常通り効果を発揮する。「探す」という単語を持つ効果のみが失敗する。

*"追加ターン"は、呪文や能力により作成されたターンを指す。認定トーナメントで、制限時間が終了した後に与えられる追加ターンを指さない。

*《締め付け》が戦場にある状態でいずれかの対戦相手が追加ターンを作成したが、そのターンが始まる前に《締め付け》が戦場を離れた場合、その対戦相手はその追加ターンを通常通りに得る。



《敵対の大天使》
{5}{W}{W}
クリーチャー ― 天使
6/6
飛行
敵対の大天使が戦場に出るに際し、各プレイヤーは「戦争」か「平和」のいずれかを選ぶ。
「戦争」を選んだプレイヤーがコントロールするクリーチャーは+3/+0の修整を受ける。
「平和」を選んだプレイヤーがコントロールするクリーチャーは+0/+3の修整を受ける。


*《敵対の大天使》の2つ目の能力と3つ目の能力は関連している。同様に、2つ目の能力と4つ目の能力は関連している。プレイヤーのクリーチャーが得るボーナスは、《敵対の大天使》が戦場に出た時の選択にのみ影響される。

*手番プレイヤーが最初に「戦争」か「平和」かを選択し、以降、各プレイヤーはターン順に選択を行う。各プレイヤーは、それまでのプレイヤーの選択を知った上で自分の選択を行える。

*《敵対の大天使》のボーナスはただちに適用される。選択に応じ、《敵対の大天使》は9/6か6/9のクリーチャーとして戦場に出る。

* 戦場に2体の《敵対の大天使》がいて、その一方で「戦争」を、もう一方で「平和」を選んだ場合、あなたのクリーチャーは+3/+3の修整を受ける。

《統率の塔》
土地
{T}:あなたのマナ・プールに、あなたの統率者の固有色のいずれかの1色の色のマナ1点を加える。


*統率者の固有色はゲームの開始前に確定し、ゲーム中には変わらない。これは統率者が非公開領域(手札やライブラリー)に置かれた場合や、何らかの効果で統率者の色が変わった場合を含む。

*あなたの統率者が《真実の解体者、コジレック》等で固有色に色が無い場合、《統率の塔》の能力はマナを生み出さない。

*統率者戦以外のフォーマットでは、《統率の塔》はマナを生み出さない。

《フォモーリのルーハン》
{1}{R}{W}{U}
伝説のクリーチャー ― 巨人・戦士
7/7
あなたのターンの戦闘の開始時に、対戦相手1人を無作為に選ぶ。フォモーリのルーハンは可能ならそのプレイヤーを攻撃する。


*《フォモーリのルーハン》は、可能なら選ばれたプレイヤーを攻撃する。そのプレイヤーがコントロールするプレインズウォーカーではない。

*あなたの攻撃クリーチャー指定ステップ中、《フォモーリのルーハン》が、タップ状態である、呪文や能力によりそれが攻撃できない、あなたのターンの開始時から連続してあなたのコントロール下にあったのでない(速攻も持っていない)場合、それは攻撃しない。 《フォモーリのルーハン》が選ばれたプレイヤーを攻撃するに伴ってコストが必要な場合、あなたはコストの支払いを強制されない。したがって、この場合もそのプレイヤーを攻撃しなくてもよい。

*《フォモーリのルーハン》が上記の理由により選ばれたプレイヤーを攻撃できないが、それでも攻撃が可能である場合、あなたは《フォモーリのルーハン》に他のプレイヤーやプレインズウォーカーを攻撃させたり、まったく攻撃させなかったりすることを選べる。


《幽霊の酋長、カラドール》
{5}{B}{G}{W}
伝説のクリーチャー ― ケンタウルス・スピリット
3/4
幽霊の酋長、カラドールを唱えるためのコストは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚につき{o1}少なくなる。
あなたのターン中、あなたはクリーチャー・カードを1枚あなたの墓地にから唱えてもよい。


*《幽霊の酋長、カラドール》が統率者である場合、コストの増加(《幽霊の酋長、カラドール》を統率領域から唱えた回数を基準とする物を含む)を計算し、その後に《幽霊の酋長、カラドール》のコストの減少を計算する。

*何らかの方法で《幽霊の酋長、カラドール》を墓地から唱える場合、そのコスト減少能力は自身を数に入れない。

##まず墓地のこのカードがスタックに積まれてから、コストを決定するため。

*《幽霊の酋長、カラドール》の2つ目の能力は、あなたの各ターンに、あなたの墓地からクリーチャー・カードを唱えることを認めるものであり、そのカードがいつ唱えられるかは変更しない。それが瞬速を持たないかぎり、そのクリーチャーを唱えるのはあなたのメイン・フェイズで、スタックが空でなければならない。

* 《幽霊の酋長、カラドール》の1つ目の能力はスタック上で機能する。《幽霊の酋長、カラドール》の2つ目の能力は戦場でのみ機能する。


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そんなところで。



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