#きちんとイベント申請をしておかないと泣きを見る、の典型。

それでは、先週の回答。

問1
かたならし◯×。

「ある呪文や能力の対象が、オブジェクトAからBに変更された場合、Bの持つ
 『Bが呪文や能力の対象になるたび~』 という誘発型能力は誘発する。」

◯か×か?




Bが対象になっていない状態から、Bが対象になった状態になったので、
「の対象になるたび~」という誘発型能力の誘発条件を満たす。
従って、問題の文は正しい。

同じことが《呪文滑り/Spellskite》+《活線の鞭/Livewire Lash》でも起こる。


 
問2

プレイヤーAは《呪文滑り/Spellskite》、《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》、
《呪詛の寄生虫/Hex Parasite》をコントロールしている。

Bのターン、Bは《業火のタイタン/Inferno Titan》を唱え、それを解決して戦場に出した。

B「《業火のタイタン》の誘発型能力を…うーん、どうするかな。」
A「除去したいのは《ファイレクシアの破棄者》? それとも《呪詛の寄生虫》?」
B「できれば両方。でも、《呪詛の寄生虫》の方を先に除去しときたいね。」
A「まあ、ライフは十分にあるから、《呪文滑り》の能力はきちんと起動するけどね。」

さて、Bはこの《業火のタイタン》が戦場に出たことによる誘発型能力で、
《呪詛の寄生虫》を除去することができるだろうか?


できる。

《呪文滑り/Spellskite》の能力は、対象の呪文や能力にある対象のうち1つを《呪文滑り》に変更する。

呪文や能力の対象を変更する場合、それらの変更が適正であるかどうかは、最終的に決定された
対象の選び方だけを確認する。(CR114.6e)

これらを踏まえると、《業火のタイタン》の誘発型能力の対象のうち1つを《呪文滑り》にして、
他の対象を《呪文滑り》以外にした場合、《呪文滑り》は有効に機能しない。

例を挙げる。

《業火のタイタン》の誘発型能力をスタックに積む際に、対象を2つ取るようにして、
「《呪文滑り》に1点、《呪詛の寄生虫》に2点」 と割り振るようにする。
この誘発型能力に対して《呪文滑り》の能力を使用すると、《呪文滑り》の能力の解決時には

  「《呪文滑り》に1点、↓《呪詛の寄生虫》に2点」
  「《呪文滑り》に1点、《呪文滑り》に2点」・・・(*1)

という対象の変更を行えるように考えられる。しかし、この誘発型能力は対象を2つ取っており、
その2つの対象は同じオブジェクトを指定できない。(CR114.3)
したがって、(*1)というような選択は適正ではないので、このような変更はできない。

従って、《呪文滑り》は期待するような挙動は示さない。


#一番良いと考えられるBの選択は、
#「《呪文滑り》に1点、《呪詛の寄生虫》に1点、《ファイレクシアの破棄者》に1点」
#という割り振りを宣言し、3つの対象を持つ能力にすることである。
#この場合、《呪文滑り》は、《呪詛の寄生虫》や《ファイレクシアの破棄者》に向けられた対象を
#自身に向け直すことができない。

 
問3

PとQがゲームをしている。

既にラウンドの制限時間は切れており、延長ターンに入っている。
ゲームカウントは1対1で、現在は3本目である。

延長3ターン目であるPのターンに、Pは《解放された者、カーン》の3番目の能力を起動し、
ゲームを再び開始した。

さて、このマッチはどのように処理すればよいか?


ゲームを再び開始し、先手側の第1ターンを延長4ターン目とし、マッチを続行する。

ゲームを再び開始することとマッチの制限時間とは何も関係がない。
従って、延長ターンの規則に従い、追加ターンのカウント数のみを足して、マッチを続行させるのが適正である。

#この処理は、やたらに大会進行を遅くすると考えられるので、MTRの変更があるのかもしれない。

##かつてのMTRには「延長ターンに入っているマッチは、新たなゲームを始めない」という
##文言があったかと思われたのだが、そのような文言は見当たらない。
##心当たりのある方はコメントください。

----
そんなところで。




コメント

nophoto
質問です
2011年6月1日21:17

問1に関連して質問です。
活線の鞭を装備した呪文滑りA、何も装備していない呪文滑りBをコントロールしています。
・Aを対象に巨大化をプレイしました
・Bの起動型能力で対象をBに変更しました
・さらにAの起動型能力で対象をAに変更しました
この場合、活線の鞭の能力は2回誘発するということでよろしいでしょうか?

testing
2011年6月1日23:56

完全にそれらをひとつひとつ解決していったのであれば、2回誘発します。
「Aが対象になっていない」状態から、「Aが対象になった」状態になれば、
《活線の鞭》の能力はそのつど誘発します。

nophoto
カズカズ
2011年6月5日1:43

問3に関してですが、4月の日本選手権予選の時に、「延長ターンに入っているマッチは、新たなゲームを始めない」といわれ、その場で引き分けにされた経験があります。

testing
2011年6月6日10:58

4月の時点ではNPHは使用可能になっていないので、おそらくはゲーム開始前の手順
(サイドボード入れ替えやシャッフル、マリガン処理など)をやっている間に
時間切れのアナウンスがあったものと考えられます。

その場合、ラウンドの終了時刻になったことによりマッチが終了し、(MTR2.1)
次のゲームは始まりません。

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