2011 Apr 1 MTR, IPG, JAR updates.
2011年4月13日 Ruling コメント (1)先月末、MTR、IPG、JARの各文書が更新されました。
発効はいずれも2011年4月1日となります。
変更点をさらっと紹介。
また、既に日本語版がmjmj.infoにあがっていますので、そちらも参照して下さい。
http://www.mjmj.info/data/
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MTR (マジック・イベント規定)
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各フォーマット、新製品情報に「新たなるファイレクシア("Action")」、「Magic2012」が
追加されました。英語版のMTRでは更新日が3月22日のため、この時点では"Action" が
NPHであることは明らかにされておらず、"Action" のままです。
・2.7 デッキ登録
デッキリストをスタッフが受理した後では、デッキリストを編集することができなくなりました。
以前ではデッキリストの提出が締め切られるまでは認められていましたが、
これからは提出後に編集することが明示的にできなくなりました。
デッキリストは慎重に、かつ時間に余裕を持って書くべきです。
・2.11 電子機器
かつてのこの項目は、小型のオーディオプレイヤーや、携帯電話をゲーム中に使用することを
制限できるというだけでしたが、携帯端末の発展により、内部データの閲覧を制限する必要がでてきました。
今回の更新で、マッチの進行中、意思疎通やネットワーク上の情報を見るために電子機器を使用する
のは認められなくなりました。
また、ゲームの進行中に端末内のデータを閲覧する場合、それは全プレイヤーに公開しなくてはいけません。
例えば自作のオラクル集は自分の端末から見ることができますが、相手にも公開する必要があります。
メール等私的な情報を閲覧したい場合、ジャッジの許可が必要です。
ヘッドジャッジは電子機器の使用について制限ないし禁止をすることができます。
試合中の着信についてはマナーモードにしておくなどのアナウンスをしておくと良いかもしれません。
・3.8 カードの切り直し
リフル、あるいはフェローといったシャッフルの種類を具体的に示していましたが、それはなくなりました。
ディール・シャッフルだけでは無作為化したとはいえない、という文言は残っているので、
以前とほぼ同様と考えて構いません。
・4.1 プレイヤーの意思疎通
共有情報について、以下のものが改訂/追加されました。
・プレイヤーのライフ総量、毒カウンターの数、マッチのゲームポイント
・現在のステップ、フェイズ、またどちらのプレイヤーがアクティブ・プレイヤーであるか。
#恐ろしいことに、今までは「今ってあなたの戦闘開始ステップですよね?」 と聞かれても
#実は明示的な答えを返す必要はなかったのです。(揚げ足取りともいいますが)
・4.2 イベントでの省略手順
「手順の省略によって混乱が生じた場合、それは巻き戻されること」という一文が消失しました。
省略した結果、ゲームに混乱もしくはルール的な誤りが生じた場合、ジャッジを呼んで対処して
もらうべきです。巻き戻しが必要ならばジャッジがそうするでしょう。
代表的な省略においては、双頭巨人戦で戦闘ダメージを与えるプレイヤーを特に指定しなかった場合、
それはチームの第一プレイヤー(チームでより右側に座っている方)に与えると仮定されるようになりました。
また、日本語版の文言が一部変わっていますのでまるまる引用します。
・自分のターンに行なう「ゴー」「エンド」「どうぞ」「ダン」などの宣言は、そのプレイヤーの
終了ステップに優先権を非アクティブ・プレイヤーに渡すまでパスし続ける、ということを意味する。
非アクティブ・プレイヤーは望むならその時点までの任意の時点でパスを中断し、何か行動する
ことができる。
・自分のターンの戦闘前に、「戦闘」「攻撃」などの単語を使った「戦闘入ります」などの宣言を
した場合、非アクティブ・プレイヤーが止めない限り、戦闘開始ステップにアクティブ・プレイヤー
がパスした、ということを意味する。非アクティブ・プレイヤーは望むならその時点までの
任意の時点でパスを中断し、何か行動することができる。
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IPG (マジック違反処置指針)
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特に大きな変更はありません。
・3.2 ゲーム上の誤り - 公開忘れ
「ゲームのルールや効果によって~」といった必要でない限定があったので、それが取り除かれました。
・3.4 ゲーム上の誤り - 過剰なカードを引いた
追加処置を行う際、過剰に引いたカードが本来あるべき正しい領域に戻すことができる場合、
そうすることが示されました。単に「元の領域」だけでは曖昧だった部分が明確になりました。
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JAR (一般イベント用ジャッジ法)
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序文がよりわかりやすく変更されました。
誤りの処置については、大きな変更はありません。
良くない行動(行動に必要以上の時間をかけたり、自分のライブラリーの切り直しが不十分であったり、
ゲーム中やドラフトピック中に戦略的なアドバイスをしたり)を行った場合、そうしないように指導するべきです。
指導しても改善の兆しが見られない場合、ゲームの敗北を与えることになるでしょう。
なお、イベントにおいては攻撃的、暴力的、罵倒的な行為は決して行ってはいけない重大な問題です。
攻撃的な行為としてはいわゆる台パンのような物にあたる行為などがあてはまります。
イベント中は紳士的に振舞うことはもちろん、上記のようなことをするプレイヤーがいた場合、
それを咎め、指導し、そのようなことを行わないように周りから働きかけるべきでしょう。
#もちろん、ジャッジがそのような行為を見かけた場合、積極的に動くべきです。
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そんなところで。
コメント
勝手ながらリンクさせていただきました。今後ともよろしくお願いいたします。