Answer: Friday Magic Quiz. [10-36A]
2010年12月2日 FMQ#EDHは今後コマンダーという名前になるそうです。
#通りの良い名前で気に入っていたのですけどねえ。>EDH
それでは、先週の回答。
問1
かたならし◯×
「『望む数のクリーチャーを対象とする。Aはそれらに2点のダメージを好きなように割り振って与える。』
というテキストを持つ呪文Aがある。Aの取れる対象のクリーチャー数は最大で2つである。」
◯か×か?
◯
呪文によって、1つ以上の対象へ効果を分配したり割り振って置いたりするとき、
プレイヤーはどう分配するかを宣言しなくてはならばいが、その各個の対象に、
最低限1つは分配しなければならない。(CR601.2d)
問題の場合、2点を割り振って与えるのだがら、とりうる対象はたかだか2個である。
#なお、コメントの指摘にあったとおり、2つまでの割り振る場合は、「任意の数」ではなく
#「1つまたは2つ~」というテンプレートでオラクル・テキストは書かれている。
問2
プレイヤーAは《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》をコントロールしている。
プレイヤーBは《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》をコントロールしている。
《火山の流弾/Volcanic Fallout》のせいで、早々に戦線が崩壊したAだったが、
なんとか《起源の波/Genesis Wave》をX=5で打つことができた。
A「めくっていい?」
B「どうぞ。」
めくれたのは順番に、
《森/Forest》
《クローン/Clone》
《木化/Lignify》
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《強情なベイロス/Obstinate Baloth》
であった。
2-1)めくれた《木化/Lignify》をつけることができるのは以下のどれか?(複数回答可)
a) 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
b) 《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》
c) (何かのコピーとなった)《クローン/Clone》
d) 《極楽鳥/Birds of Paradise》
e) 《強情なベイロス/Obstinate Baloth》
2-2)《クローン/Clone》は以下のどのクリーチャーのコピーになれるか?(複数回答可)
a) 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
b) 《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》
c) 《極楽鳥/Birds of Paradise》
d) 《強情なベイロス/Obstinate Baloth》
2-1)a, b
2-2)a, b
《起源の波/Genesis Wave》によってめくれて戦場に出すことを選んだカードは、同時に戦場に出る。
従って、オーラはその適切なエンチャント先をあらかじめ選ぶ必要がある。
このため、《木化/Lignify》は同時に出るクリーチャーには付けられない。
また、呪文として唱えられたのではないため、対象は取っていない。
また、《クローン/Clone》はそれと同時に出るクリーチャーとして戦場に出ることはできない。
類題として、《実物提示教育/Show and Tell》でAとBが以下のものを出すとどうなるか?
答えは各自で考えること。なお、他のパーマネントは考慮に入れなくて良い。
A 《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
B 《精神の制御/Mind Control》
A 《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
B 《クローン/Clone》
問3
PとQがレガシーの構築戦でゲームをしている。
PにはQの《太陽と月の輪/Wheel of Sun and Moon》がつけられている。
3-1)
Pのクリンナップ・ステップにPの手札が8枚だったので、Pは《大祖始/Progenitus》を捨てた。
Pのライブラリーは切り直されるか?
3-2)
Pのクリンナップ・ステップにPの手札が8枚だったので、
Pは《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》を捨てた。Pのライブラリーは切り直されるか?
3-3)
Pは《適者生存/Survival of the Fittest》を起動し、《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》を捨てた。
さて、
Pはこの《日を浴びるルートワラ》をマッドネス・コストを支払って唱えることができるだろうか?
3-4)
Pは《燃え立つチャンドラ/Chandra Ablaze》の1番上の能力を起動した。
解決時に、Pは手札の赤いカードを捨てようと考えているが、ダメージは対象へ与えられるだろうか?
《太陽と月の輪》によって、Pの墓地に置かれるカードは、
代わりに「それを公開し、ライブラリーの一番底に置く」に置換される。
このため、Pの墓地にカードが置かれることはない。
3-1)切り直されることも、切り直さないことも両方Pが選べる。
《大祖始/Progenitus》を捨てることにより、それは本来ならば墓地に置かれるが、
・《大祖始》自身の置換効果(これを公開しライブラリーに加えて切り直す)
・《太陽と月の輪》の置換効果
が同時に適用される。影響のあるオブジェクトのオーナーはPなので、Pがいずれの
置換効果を最初に適用するかを決めてから、それを実行する。
3-2)切り直されない。
先程の《大祖始/Progenitus》とは異なり、《引き裂かれし永劫、エムラクール》によって
ライブラリーにそれを加えて切り直すのは、墓地に置かれたことによる誘発型能力である。
《太陽と月の輪》によって、これが墓地に置かれることはないので、この能力は誘発しない。
3-3)できる。
《日を浴びるルートワラ》を捨てようとする場合に、それを捨て、墓地に置く代わりに
追放することを選べば良い。
3-4)与えられる。
《燃え立つチャンドラ》の能力の解決中に、Pは赤いカードを捨てるが、それは墓地に置かれる
のではなく、「公開されて」ライブラリーの一番底に置かれる。
従って、能力は捨てられたカードが赤いかどうかを見ることができるので、公開されたカードが
赤であれば、ダメージを与えることができる。
これと異なる例として、カードが捨てられたが、効果によってオーナーの墓地でなく
「非公開領域に公開されることなく」置かれる場合、そのカードの特性はすべて未定義として扱われる。
このような例としては《レンの書庫/Library of Leng》が挙げられる。
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そんなところで。
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