Answer: Friday Magic Quiz. [10-34A]
2010年11月11日 FMQ2週間前の回答になります。
問1
かたならし◯×。
「戦場に存在する全てのオブジェクトはパーマネントである。」
◯か×か?
◯
戦場に存在するオブジェクトはパーマネントである。(CR403.3)
というわけで、そのものズバリなのでした。
問2
プレイヤーAは《金属の駿馬/Chrome Steed》と《剃刀ヶ原の打つもの/Razorfield Thresher》、
それに《絡み線の壁/Wall of Tanglecord》をコントロールしている。
Aのターンの戦闘フェイズに、攻撃クリーチャーを選択する前に、Bがこんなことを言い出した。
B「とりあえず《錆ダニ/Rust Tick》の能力を《剃刀ヶ原の打つもの》を対象にして起動。
で、解決前に《空への跳躍/Vault Skyward》を使って《錆ダニ》をアンタップして、
《錆ダニ》を《金属の駿馬》を対象にして起動するよ。」
A「え? それって両方共次のターンには起きないの?」
B「もちろん、それを見越しているけど。」
さて、Bの言い分は正しいか?
正しくない。
《錆ダニ/Rust Tick》のように、「~し続ける限り/for as long as」という表記を持っていて、
限定される持続時間を持つ効果は、「~し続ける限り」という文章で示される期間が、
最初に適用されるより前に終了していた場合、その効果は何もしない。(CR611.2b)
なので、《剃刀ヶ原の打つもの》を対象にして起動した能力の効果が適用される前には、
すでに「タップ状態である限り」という期間が、《空への跳躍》によるアンタップで終了している。つまり、「アンタップ・ステップにアンタップしない」という効果は何もしない。
問題文の場合、《剃刀ヶ原の打つもの》と《金属の駿馬》は両方共にタップされるが、
「アンタップ・ステップにアンタップしない」のは、《金属の駿馬》のみである。
問3 (意地悪)
PはQがオーナーである《不死の霊薬/Elixir of Immortality》をコントロールしている。
Pがこの《不死の霊薬》を起動し、処理を終えた。
Qのコントロールする《心因検査器/Psychogenic Probe》の能力は
何回誘発するか?
1回。
現在のオラクル・データベース上にある《不死の霊薬》のテキストは以下の通り。
{2}, {T}: You gain 5 life. Shuffle Elixir of Immortality and your graveyard into your library.
実はM11当時からのエラッタが反映されていない。こうあるべきである。
{2}, {T}: You gain 5 life. Shuffle Elixir of Immortality and your graveyard into their owner’s library.
この変更は、問題文のように、《不死の霊薬》のオーナーと、起動時のコントローラーが異なる場合に、
「誰が」「どれを」ライブラリーに混ぜて、「どの」ライブラリーを切り直すかが不明瞭になるからである。
CR的に考えると、問題文のようにQのオーナーである《不死の霊薬》を、Pが起動すると、
《不死の霊薬》はPのライブラリーではなく、Qのライブラリーに入れられる。
つまりオーナーの該当する領域に行く。(CR403.3)
そして、これにより、
「Pが」「Pの墓地をPのライブラリーに、《不死の霊薬》をQのライブラリーに」混ぜて、それらを切り直す。
ということになる。
このため、Pは自分自身のライブラリーを切り直しているので、《心因検査器》の能力はただ1回誘発する。
#実は印刷されたテキストのままでも何も問題はない。ただややこしいだけだ。
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そんなところで。
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