つい先日、MTR、IPG、FCEの各文書が更新されました。
発効はいずれも2010年10月1日となります。
変更点をさらっと紹介。
また、既に日本語版がmjmj.infoにあがっていますので、そちらも参照して下さい。
http://www.mjmj.info/data/
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MTR (マジック・イベント規定)
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各フォーマット、新製品情報に「ミラディンの傷跡」が記載されました。
また、ヴィンテージ構築戦での禁止・制限リストから
《噴出/Gush》と《大あわての捜索/Frantic Search》が除かれました。
#他に変更点はありません。
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IPG (マジック違反処置指針)
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・3.2. ゲーム上の誤り ─ 公開忘れ
*《闇の腹心/Dark Confidant》の例が外されました。あたら混乱を招きかねない例示だったからです。
・3.4. ゲーム上の誤り ─ 過剰なカードを引いた
*この違反を適用する前に、行われた行為が、これ以外の〔ゲーム上の誤り〕や、
〔イベント上の誤り ― 意思疎通規定違反〕であるかどうかを検討し、
これら以外であった場合に、「過剰なカードを引いた」となります。
*過剰に引いたカードが、全員がそれと判別できている場合、そのカードを元あった領域に戻し、
懲罰を【警告】に格下げすることになりました。
・3.6. ゲーム上の誤り ─ その他一般のゲームルール抵触行為
*追加措置の項目にあった、「プレイヤーが持っているべきである枚数以上のカードを持った状態
になっていた場合」という例は削除されました。「過剰なカードを引いた」場合と区別がつかない
からです。
・4.9. イベント上の誤り ― デッキ/リストの問題
*ストーリー上の伝説のキャラクターや、プレインズウォーカーについては、
そのフォーマットでそのキャラクターが1種類しか存在しない場合、
その名前から始まる他のカードがあったとしても、名前だけをデッキリストに書いてもよい
ことになりました。
例えば、デッキリストに『エムラクール』とだけ書いてあった場合、それは
《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》とみなされます。
しかしながら、そのプレイヤーが《エムラクールの孵化者/Emrakul’s Hatcher》を使っていた場合、
彼のデッキリストにあるそのカード名を正確に直すようにしなくてはいけません。
また、プレインズウォーカーで複数ある『ジェイス』や『アジャニ』は省略できません。
*この違反には、リミテッドにおけるシールド・プール交換前に他の参加者が行なう登録中の誤り
は含まれないことが明文化されました。
*追加措置の段落が「デッキリストが不正な場合」と、「デッキリストが適正な場合」の措置に
ついてはっきりと分かれるようになりました。(英語版で)
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FCE (一般イベント用問題解決法)
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*プレイヤーが、ゲームで定められている行為をしていなかった(忘れていた)ことに気がついた場合、
忘れられていた処理が選択的でない場合、その処理を即座に解決するようになりました。
プレイヤーはこれらの処理に対して何かを「割り込む」ことはできません。
(以前は通常通りにスタックに積まれたりしていました)
同様に、ある行動が複数回忘れられていた場合、そのターンに忘れていたものだけを解決する
ようになりました。
*重大な問題についての例示が追加されました。
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今回の変更はあまり大きいものではありません。
が、ゲーム中にやるべき行動を忘れたり、カードを引き間違えたりしないよう、
一般の大会においても、自分と相手の行動に関しては注意を払いながらプレイするべきです。
そうしておけば、RELが高い場所でプレイするときでも、普段と同じように実力をだせることでしょう。
テンパってはいけません。まず落ち着いて。
困ったときには手を上げてジャッジを呼びましょう。
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そんなところで。
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