Answer: Friday Magic Quiz. [10-29A]
2010年9月15日 FMQ コメント (2)#SoMのプレビューを見ていて、色々コンボを考えるのが楽しいです。
#この時期が一番楽しいのかもしれません。
#FAQまだー? オラクルDBのアップデートまだー?
#というのも風物詩。
その前に禁止/制限カードリスト更新もあるけどね……
それでは、先週の回答。
×
マッチ中でゲームが終わった場合、そのゲームの敗者が次のゲームの先攻を、
サイドボードの終了時までに決める。(MTR2.2)
つまり、先攻・後攻を決める前にサイドボードの交換をし始めることになる。
したがって×。
切り直されない。
《無限に廻るもの、ウラモグ》がいずれかの領域から墓地に置かれた時に誘発する能力は、
このカードが墓地にある場合に機能する。
問題の場合、墓地にあるのは既に《無限に廻るもの、ウラモグ》のコピーではなく、
額面通りの《クローン》なので、何も誘発しない。
したがって、Bはライブラリーを切り直せない。
1枚で良い。
普通に考えれば、《猪の陰影》を残そうとすると、族霊鎧による破壊と、
元々の《次元の浄化》による破壊を両方なんとかしないといけないので、2枚と答えがちである。
しかし、Pがルールを正しく理解していれば、再生の盾は1つで済む。
どういうことが起こるかを考えよう。
《次元の浄化》によって《ルーン爪の熊》と《猪の陰影》は共に破壊される。
Pはその前に《編み上げ直し》を《猪の陰影》に唱え、再生の盾を作成しておく。
さて、《次元の浄化》の解決時には以下のようなイベントが起こる。
イベント「《ルーン爪の熊》を破壊し、《猪の陰影》を破壊する。」
これに対して以下の2つの置換効果が働く。
R1)《編み上げ直し》による再生
R2)族霊鎧による置換効果
同時に置換効果がかかるので、その適用順番はPが指定できる。
R1を先に適用したとしよう。イベントは以下のようになる。
イベント「《ルーン爪の熊》を破壊し、《猪の陰影》をタップする。」
この時点でまだR2の効果は適用できうるので、適用する。
イベント「《猪の陰影》を破壊し、《猪の陰影》をタップする。」
つまり、この場合、結局《猪の陰影》は破壊されてしまう。
では、R2を先に適用するとどうなるだろうか。イベントは以下のようになる。
イベント「《猪の陰影》を破壊し、《猪の陰影》を破壊する。」
上記の指示は矛盾している。同一のパーマネントを2度、領域移動させることはできない。
この場合は、そのオブジェクトのコントローラーが、どの効果を適用するか、
そしてその効果がどう機能するかを決める。(CR400.6)
この場合、Pはいずれかの効果--2つとも同じではあるが--のうち一方を選ぶ。
そして、このイベントは以下のようになる。
イベント「《猪の陰影》を破壊する。」
これに、まだR1の効果が適用できるので、
イベント「《猪の陰影》をタップする。」
となり、1つの再生の盾で、2枚共に戦場に残すことができる。
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そんなところで。
#この時期が一番楽しいのかもしれません。
#FAQまだー? オラクルDBのアップデートまだー?
#というのも風物詩。
その前に禁止/制限カードリスト更新もあるけどね……
それでは、先週の回答。
問1
かたならし◯×。
「2ゲーム目の先攻・後攻を決めないと、サイドボードの交換は行えない。」
◯か×か?
×
マッチ中でゲームが終わった場合、そのゲームの敗者が次のゲームの先攻を、
サイドボードの終了時までに決める。(MTR2.2)
つまり、先攻・後攻を決める前にサイドボードの交換をし始めることになる。
したがって×。
問2
Aは《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》をコントロールしている。
Bのターン、Bは《クローン/Clone》を唱え、それを戦場に出す際に、
《無限に廻るもの、ウラモグ》のコピーとなることを選択した。
B「とりあえず両方とも伝説だから、いっしょに墓地へ置こうぜ。」
A「まあライブラリーの中に戻るから、また唱えればいいんだけどね。」
B「それはこっちも同じことさ。この《クローン》もライブラリーに戻るからな。」
A「え? それはもう《無限に廻るもの、ウラモグ》じゃないよね?」
さて、Bの墓地はライブラリーに加えられて切り直されるのだろうか?
切り直されない。
《無限に廻るもの、ウラモグ》がいずれかの領域から墓地に置かれた時に誘発する能力は、
このカードが墓地にある場合に機能する。
問題の場合、墓地にあるのは既に《無限に廻るもの、ウラモグ》のコピーではなく、
額面通りの《クローン》なので、何も誘発しない。
したがって、Bはライブラリーを切り直せない。
問3
Pは《猪の陰影/Boar Umbra》がついた《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear》をコントロールしている。
Qのターン、Qは《次元の浄化/Planar Cleansing》を唱えた。
Pの手札には《編み上げ直し/Reknit》が複数枚あって、全て唱えることができるマナもあるのだが、
Pは《猪の陰影》と《ルーン爪の熊》の両方共残したいと思っている。
さて、Pは《編み上げ直し》を何枚唱える必要があるだろうか?
1枚で良い。
普通に考えれば、《猪の陰影》を残そうとすると、族霊鎧による破壊と、
元々の《次元の浄化》による破壊を両方なんとかしないといけないので、2枚と答えがちである。
しかし、Pがルールを正しく理解していれば、再生の盾は1つで済む。
どういうことが起こるかを考えよう。
《次元の浄化》によって《ルーン爪の熊》と《猪の陰影》は共に破壊される。
Pはその前に《編み上げ直し》を《猪の陰影》に唱え、再生の盾を作成しておく。
さて、《次元の浄化》の解決時には以下のようなイベントが起こる。
イベント「《ルーン爪の熊》を破壊し、《猪の陰影》を破壊する。」
これに対して以下の2つの置換効果が働く。
R1)《編み上げ直し》による再生
R2)族霊鎧による置換効果
同時に置換効果がかかるので、その適用順番はPが指定できる。
R1を先に適用したとしよう。イベントは以下のようになる。
イベント「《ルーン爪の熊》を破壊し、《猪の陰影》をタップする。」
この時点でまだR2の効果は適用できうるので、適用する。
イベント「《猪の陰影》を破壊し、《猪の陰影》をタップする。」
つまり、この場合、結局《猪の陰影》は破壊されてしまう。
では、R2を先に適用するとどうなるだろうか。イベントは以下のようになる。
イベント「《猪の陰影》を破壊し、《猪の陰影》を破壊する。」
上記の指示は矛盾している。同一のパーマネントを2度、領域移動させることはできない。
この場合は、そのオブジェクトのコントローラーが、どの効果を適用するか、
そしてその効果がどう機能するかを決める。(CR400.6)
この場合、Pはいずれかの効果--2つとも同じではあるが--のうち一方を選ぶ。
そして、このイベントは以下のようになる。
イベント「《猪の陰影》を破壊する。」
これに、まだR1の効果が適用できるので、
イベント「《猪の陰影》をタップする。」
となり、1つの再生の盾で、2枚共に戦場に残すことができる。
----
そんなところで。
コメント
「破壊」と「再生で場に残る」が矛盾するから戦場に残るほうを選べるものだと思っていました。
二つの並列な破壊イベントを一つにまとめるのは置換効果の適用中でいいのでしょうか?