#失敗を活かして次に繋げることはなかなか難しいものです。
#なぜならば、その失敗に対しての考察をするためには、対となる知識が必要です。
#知識は経験であってもかまいません。何にせよ、考えの下地が無い限りは、
#「自分がどう失敗したか?」という考察過程自体をも疑わなければいけません。
#そして、知識や経験は人によって大きく異なり、失敗に対しての意見も人それぞれです。
#必要なのは、自分がどう失敗と向き合うか、ということにつきます。

色々な意見はあると思います。
では、それらのような意見をこれまでに出そうとしたことはありましたか?
表現するまでもなく、頭の中でだけでも構いません。そういうことを考えましたか?
ポジティブにせよネガティブにせよ、意見として噴出するのは発展の為には必要なことです。

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それでは、先週の回答。


問1
かたならし◯×。

「アンタップ・ステップ中に誘発した能力と、アップキープ・ステップの開始時に誘発した能力は、
 必ずアンタップ・ステップ中に誘発した能力のほうが先に解決される。」

◯か×か?


×

アンタップ・ステップ中に誘発した能力は、次にプレイヤーが優先権を得たときにスタックに積まれる。
たいていの場合、それは次のアップキープ・ステップである。(CR502.3)

そして、アップキープ・ステップの開始時に誘発した能力も、上と同じようにプレイヤーが
優先権を得たときにスタックに積まれるので、この2つ(もしくはそれ以上)の能力は、
同時にスタックに積まれることになる。

積まれる順番はAPNAP順で、かつ同一プレイヤーがコントロールしている能力は、好きな順番で
積むことができるので、必ずしもアンタップ・ステップ中に誘発した能力が先に解決される
ということにはならない。

従って答えは×である。


 
問2
Aは自分のターンの戦闘前メインフェイズに、墓地の《絞り取る悪魔/Extractor Demon》の
蘇生能力を起動し、《絞り取る悪魔》を戦場に出してから、それで攻撃した。

戦闘フェイズ中、Bはその《絞り取る悪魔》を対象に《惑いの迷路/Mystifying Maze》の
能力を起動した。

A「ターン終了時に戻ってくるよね?」
B「いや、蘇生したんだから追放されたままでは?」

さて、《絞り取る悪魔》は戦場に戻ってくるだろうか?


戻ってくる。

蘇生能力の文章は以下の通り。

  "Unearth [cost]" means "[Cost]: Return this card from your graveyard to the
   battlefield. It gains haste. Exile it at the beginning of the next end step.
  If it would leave the battlefield, exile it instead of putting it anywhere else.
  Activate this ability only any time you could cast a sorcery."

つまり、蘇生能力によって戦場に出たクリーチャーが、直接追放領域に移動する場合、
蘇生能力にある置換効果はそのイベントを置換しない。

問題の場合、《惑いの迷路》の効果は通常のクリーチャーを追放した場合と
全く同じ挙動を示すことになる。

従って、ターン終了時に《絞り取る悪魔》はタップ状態で戻ってくる。
さらに、この《絞り取る悪魔》はもはや別のオブジェクトであるため、次のターン終了時に
なっても、追放されることはない。


 
問3

以下はルール適用度が一般の大会で起こったことである。

3-1)
あるプレイヤーPが、もう場に《吠えたける鉱山/Howling Mine》が無いのに、
ドロー・ステップ中に2枚のカードを引いて手札に入れてしまった。
ジャッジを呼ばれ、Pはこう答えた。

P「まだ《吠えたける鉱山》があるものと思い、1枚のところを間違って2枚引きました。」
対戦相手は、どのカードが手札に入ったかはわからない、と言った。

さて、どのようにして状況を正すべきか?

3-2)
あるプレイヤーQが、ゲームの開始準備中に手札を見たところ、間違って8枚の手札があった。
Qはジャッジを呼び、これが1回目のマリガン前であることを話し、対戦相手もそれを認めた。

さて、どのようにして状況を正すべきか?


ルール適用度が一般の大会なので、「一般イベント用問題解決法(FCE)」を使う。

3-1)

このケースは「よくある誤り」の項目での

 ・カードを引く枚数を間違えて、本来より多く引いてしまった

に該当する。従って、対処としては

Pの手札から1枚のカードを無作為に選び、ライブラリーの一番上に置く。


3-2)

このケースは上記と同じ項目に該当するが、初手でのケースなので

Qの手札から1枚のカードを無作為に選び、それをライブラリーに混ぜいれて切り直す。
Qはマリガンをするかどうかを改めて選択する。


マリガンを選ばせてから、ライブラリーをシャッフルさせたほうが手間が省けて良い。
(マリガンを行うのであればどのみちシャッフルするので)


おまけ)競技RELでは?

3-1)IPG 3.4 〔ゲーム上の誤り ― 過剰なカードを引いた〕/【ゲームの敗北】

例のBそのまま。

3-2)IPG 3.5 〔ゲーム上の誤り ― ゲーム開始時の引き間違い〕/【警告】

Qの手札8枚のうち、無作為に2枚を選んで取り除く。
まだゲームは始まっていないので、その2枚をライブラリーに入れて切り直す。
Qは残りの手札(6枚)で、マリガン手順を続けても良い。


つまり、一般RELでは多少の修正で済みますが、競技RELではゲームロスや余計にカードを失います。
こうならないように、一般の大会でも、(できれば草試合でも)、カードを過剰に引くような
ことはできうるかぎり避けるべきです。

もちろん、一般の大会でこのような処理を行う場合、いつか競技RELでプレイすることを考え、
プレイヤーへ注意を促すことが必要です。



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そんなところで。

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