Magic 2011 FAQ

2010年7月8日 Ruling
マジック2011のFAQが発表されています。
http://www.wizards.com/Magic/TCG/Article.aspx?x=magic/rules/faqs

いつものように、ざっくり紹介。

以下はFAQ全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合もあります。

なお、日本語版には印刷されているテキストに誤りが見つかっています。
以下のリンクよりご確認下さい。
 リンク先の文書は以後更新される可能性があります。

 http://mjmj.info/data/err_m11_j.html

 
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製品情報
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マジック2011の公式発売日:2010年7月16日
セットレアリティー内訳:コモン101、アンコモン60、レア53、神話レア15、基本土地20 の計249種。

2010年7月16日以降のスタンダードでは、

 ・アラーラブロック (アラーラの断片、コンフラックス、アラーラ再誕)
 ・マジック2010
 ・ゼンディカーブロック (ゼンディカー、ワールドウェイク、エルドラージ覚醒
 ・マジック2011

が使用可能になります。

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一般注釈
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** 再録キーワード処理:占術/Scry **

フィフス・ドーンと未来予知で収録されていたキーワード処理、「占術」がM11に再録されました。
機能自体は以前と変わりありません。

701.17. 占術を行なう/Scry
701.17a 「占術Nを行なう/Scry N」とは、プレイヤーが自分のライブラリーの一番上からN枚のカードを見、それらのうち望む枚数のカードを自分のライブラリーの一番下に望む順番で置き、残りを自分のライブラリーの一番上に望む順番で置くことである。


** 改訂キーワード能力:接死/Deathtouch **

以前よりアナウンスはありましたが、接死能力の機能が変更されました。

(旧)
702.2b 接死を持つクリーチャーからの戦闘ダメージを割り振る場合、プレイヤーはそのダメージを、それをブロックしているクリーチャーまたはそれにブロックされているクリーチャーすべてに望むように割り振ってもよい。これはrule 510.1c、rule510.1dの手順の例外である。

(新)
702.2b. 接死を持つクリーチャーから0点でない戦闘ダメージがいずれかのクリーチャーに割り振られた場合、それはそのクリーチャーのタフネスにかかわらず致死ダメージであるとみなす。 510.1c-d 参照。


改訂された項目は1つだけ(CR702.2b)のみですが、この変更は大きな意味を持ちます。

 1)接死を持つクリーチャーでも、戦闘ダメージ割り振り順が意味を持つようになった。

旧ルールでは、接死を持つクリーチャーが戦闘ダメージを割り振るときには、それをブロックして
いるクリーチャー全てに対して、割り振り順を無視して割り振ってもOKでした。

しかし、新ルールでは、割り振り順のルールに従って戦闘ダメージを割り振らなければいけません。

#とはいえ、接死持ちが1点でもダメージを割り振れば次のクリーチャーへダメージを割り振れます。
#詳しくは後述。

 2)接死を持つクリーチャーが、クリーチャーに0点でない戦闘ダメージを割り振った場合、
それはクリーチャーのタフネスに関係なく、致死ダメージであるとみなされる。


通常、致死ダメージとは「タフネス以上のダメージの量(CR用語集)」をさします。

例えば、既に《稲妻/Lightning Bolt》で3点のダメージを負っている 0/8 のクリーチャーには、
最低5点以上のダメージを割り振らないと、致死ダメージとはみなされません。

しかし、今回の改訂により、接死をもつクリーチャーから0点でない戦闘ダメージが割り振られた場合
それはクリーチャーのタフネスやそれまでに負ったダメージに関係なく、致死ダメージとみなされる
ようになりました。

 
以上の2点の変更を頭に入れつつ、FAQに示されている例を見てみましょう。

例1)
  攻撃側:《酸のスライム》(2/2 接死)
  
  防御側:(数字は割り振り順)

   1:《針刺ワーム》(5/4)
   2:《包囲マストドン》(3/5)
   3:《ルーン爪の熊》(2/2)


攻撃側が可能な、戦闘ダメージの割り振りは以下の2通りです。

 1:《針刺ワーム》(5/4)1点 (致死ダメージ扱い)
 2:《包囲マストドン》(3/5)1点 (致死ダメージ扱い)
 3:《ルーン爪の熊》(2/2)

 1:《針刺ワーム》(5/4)2点 (致死ダメージ扱い)
 2:《包囲マストドン》(3/5)
 3:《ルーン爪の熊》(2/2)

「致死ダメージを与えないと次の順番のクリーチャーに戦闘ダメージを割り振れない」(CR510.c)
「接死もちから0点でない戦闘ダメージが割り振られた場合、それはタフネスに関係なく、致死ダメージとみなされる」(新CR702.2b)

ことに注意してください。

例2)
  攻撃側:《ヤヴィマヤのワーム》+《ゴルゴンのフレイル》(7/5 接死、トランプル)
  
  防御側:《包囲マストドン》(3/5)


攻撃側が選ぶであろう、最も良い戦闘ダメージの割り振りは以下の通りです。

 《包囲マストドン》(3/5)1点 (致死ダメージ扱い)
 防御側プレイヤー 6点 (トランプル)

「ブロック・クリーチャーすべてに致死ダメージが割り振られたら、トランプルを持つ攻撃クリーチャー
 のコントローラーは、残りのダメージを、ブロック・クリーチャーと防御プレイヤーまたは
 攻撃しているプレインズウォーカーに選んで割り振る。」(CR702.17)

防御側クリーチャーが複数ある場合も同様です。
ブロック・クリーチャー全てに致死ダメージが割り振られている場合、
トランプルを持つ攻撃クリーチャーの残りのダメージは、全て本体に割り振ることができます。

以下は以前からの接死能力と同様です。

*接死の機能に関するルールは、接死を持つ発生源がどこにあるかを問わない。
 言い換えれば、呪文や能力が、戦場にない接死を持つカードがクリーチャーにダメージを与えることを指定している場合そのクリーチャーは破壊される。 これは、領域が変わった発生源によるダメージ(後述)とは異なる。

* ダメージの発生源が、実際にダメージを与える段階まで領域を変更しなかった場合、
 それが接死を持つかをチェックするのはダメージを与える時点である。
 その時点で、発生源の領域が変わっている場合、それが接死を持つかどうかは、
 その領域に最後に存在していた時点で状態でチェックする。

例)《ゴルゴンのフレイル》を装備した《マグマのフェニックス》が戦場から墓地に置かれた場合。

 
** サイクル:力線/Leyline **

ギルドパクトで収録されていた力線サイクルが、M11に同系として収録されました。

*「ゲーム開始時の手札」とは、マリガンをこれ以上行わずゲームを始めると決定した段階の手札である。

*ゲーム開始時に力線を出すのは、「全てのプレイヤーがマリガンを終えて初期手札を決定した後」。
 力線を出すかどうかは先攻のプレイヤーからターン順に行う。

*手札にある力線すべてを出す必要はない。その一部でもかまわない。

*それらは呪文として唱えられたわけではない。それら力線は単に戦場に置かれる。
 各プレイヤーはこの行動に対して何も対応することはできない。(優先権がないため)


他の一般注釈(プレインズウォーカー、タイタン、タップ土地、ラッキーチャーム)については割愛します。


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カード別注釈
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《秋の帳》
{G}
インスタント
このターン、あなたがコントロールする呪文は青や黒の呪文によって打ち消されず、このターン、あなたがコントロールするクリーチャーは青や黒の呪文の対象にならない。


*この呪文自体は青や黒の呪文で打ち消すことができる。

*この効果は特定のパーマネントの特性を変えるものではなく、ゲームのルールを変更する。
 なので、この呪文を解決した後に出てきたクリーチャーや、唱えた呪文にも効果が及ぼされる。

*この効果は能力には影響を及ばさない。たとえば《凄腕の暗殺者》によってあなたのクリーチャーが
 破壊されることを止めることはできない。

《アジャニの群れ仲間》
{1}{W}
クリーチャー ― 猫・兵士
2/2
あなたがライフを得るたび、あなたはアジャニの群れ仲間の上に+1/+1カウンターを1個置いてもよい。 (例えば、ある1つの効果であなたが3点のライフを得た場合、あなたはこのクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置いてもよい。)


*注釈文にもあるが、ライフを何点得たかは関係なく、「ライフを得た」イベント1つに対して
 この能力は1回誘発する。

*2体の絆魂持ちで攻撃し、2体が戦闘ダメージを与えた場合、「ライフを得た」イベントは2つ起こる。
 従って、《アジャニの群れ仲間》の能力は2回誘発する。

*1体の絆魂、トランプル持ちが、防御クリーチャーと防御側プレイヤーに同時に戦闘ダメージを
 与えた場合、「ライフを得た」イベントは1つ起こる。
 従って、《アジャニの群れ仲間》の能力は1回誘発する。

《古えのヘルカイト》
{4}{R}{R}{R}
クリーチャー ― ドラゴン
6/6
飛行
{R}:防御プレイヤーがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。古えのヘルカイトはそれに1点のダメージを与える。 この能力は、古えのヘルカイトが攻撃している場合にのみ起動できる。


*この起動型能力は、《古えのヘルカイト》が攻撃クリーチャーであるかぎり起動できる。

《移し変え》
{U}{U}
インスタント
呪文1つを対象とする。あなたはそれの新しい対象を選んでもよい。


*これまでよくあった対象変更カード(《急転回/Swerve》、《跳ね返りの罠/Ricochet Trap》等)
 と異なり、対象となった呪文がいくつ対象を取っていてもかまわない。
 それら全てまたは一部の対象を(適正に)変更できる。

*対象となった呪文がモードを持つ場合、そのモード自体を変更することはできない。

《壊死の疫病》
{2}{B}{B}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは「あなたのアップキープの開始時に、このクリーチャーを生け贄に捧げる。」を持つ。
エンチャントされているクリーチャーがいずれかの墓地に置かれたとき、それのコントローラーは自分の対戦相手のうちいずれかがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。 壊死の疫病を、オーナーの墓地からそのクリーチャーにつけられた状態で戦場に戻す。


*例えばAのコントロールするクリーチャーに《壊死の疫病》がついた場合、
 Aのターンのアップキープ時にそのクリーチャーが生贄に捧げられて、《壊死の疫病》が誘発し、
 《壊死の疫病》は墓地に置かれる。その後、Aは対戦相手であるBのクリーチャー1体を対象とし、
 解決時に《壊死の疫病》を墓地から、対象となったクリーチャーにつける。

#何もなければ、交互に1体ずつクリーチャーが生贄に捧げられていくことになる。

*この能力は強制である。誘発後、適正な対象があるならば対象を選ばなければいけない。
 また、戻すことができるならば、必ず戻さなければならない。

*誘発型能力をスタックに置く時点に適正な対象が無い場合、この能力はスタックから取り除かれる。
 結果として、《壊死の疫病》はオーナーの墓地に置かれたままになる。

*誘発型能力の解決時に、対象のクリーチャーが不適正になっていた場合、能力はなにもしない。
 結果として、《壊死の疫病》はオーナーの墓地に置かれたままになる。

《原始のタイタン》
{4}{G}{G}
クリーチャー ― 巨人
6/6
トランプル
原始のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、あなたはあなたのライブラリーから土地カードを最大2枚まで探してもよい。そうしたなら、それらを戦場にタップ状態で出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。


*探せるのは土地カードであれば何でも良い。基本土地に限らない。

《業火のタイタン》
{4}{R}{R}
クリーチャー ― 巨人
6/6
{R}:業火のタイタンはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
業火のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、クリーチャーやプレイヤーを、1つまたは望む組み合わせで2つか3つ対象とする。業火のタイタンはそれらに、3点のダメージを好きなように分割して与える。


*3点のダメージの割り振りは誘発型能力をスタックに置く時点で選択する。解決時ではない。
 各対象には最低でも1点のダメージが割り振られている必要がある。

《耕作》
{2}{G}
ソーサリー
あなたのライブラリーから基本土地カードを最大2枚まで探し、それらを公開し、1枚をタップ状態で戦場に出し、もう1枚をあなたの手札に加える。 その後あなたのライブラリーを切り直す。


*基本土地カードを1枚しか探してこなかった場合、それはタップ状態で戦場に出される。
 (もう一枚~のくだりは単純に無視される)

《強情なベイロス》
{2}{G}{G}
クリーチャー ― ビースト
4/4
強情なベイロスが戦場に出たとき、あなたは4点のライフを得る。
いずれかの対戦相手がコントロールする呪文や能力によって、あなたが強情なベイロスを捨てる場合、それをあなたの墓地に置く代わりに戦場に出す。


*あなたが《強情なベイロス》を捨てる段階で、墓地に置く代わりに~という置換効果が他に存在
 する場合、(《虚空の力線》など)あなたがどの置換効果を適用するかを決定する。

《虚空の力線》
{2}{B}{B}
エンチャント
虚空の力線があなたのゲーム開始時の手札にある場合、あなたはそれが戦場に出ている状態でゲームを開始してもよい。
いずれかのカードがあらゆる領域からいずれかの対戦相手の墓地に置かれる場合、代わりにそれを追放する。


*追放されるのはカードである。トークンは通常通り墓地に置かれる。

《蠱惑的な吸血鬼》
{1}{B}{B}
クリーチャー ― 吸血鬼
2/2
あなたがコントロールする他の吸血鬼・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
あなたがコントロールするアンタップ状態の吸血鬼5体をタップする:クリーチャー1体を対象とし、それのコントロールを得る。 それは他のタイプに加えて吸血鬼になる。


*起動型能力の効果に期限は設定されていない。《蠱惑的な吸血鬼》が戦場を離れたとしても継続する。

《サイクロプスの剣闘士》
{1}{R}{R}{R}
クリーチャー ― サイクロプス・戦士
4/4
サイクロプスの剣闘士が攻撃するたび、防御プレイヤーがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。あなたは「サイクロプスの剣闘士はそれに自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。」を選んでもよい。 そうした場合、そのクリーチャーは自身のパワーに等しい点数のダメージをサイクロプスの剣闘士に与える。


*この能力は防御プレイヤーのコントロールするクリーチャー1体を対象とする。

*対象となったクリーチャーが、誘発型能力の解決前に(戦場を離れた、等で)不適正になった場合、
 この能力自体が打ち消されるので、何も起こらない。

*誘発型能力の解決前に、《サイクロプスの剣闘士》が戦場を離れた場合、能力の解決は行われる。
 《サイクロプスの剣闘士》は対象となったクリーチャーに、自身が最後に戦場にいたときの
 パワーに等しい点数のダメージを与える。後半部は不可能なので無視される。

《霜のタイタン》
{4}{U}{U}
クリーチャー ― 巨人
6/6
霜のタイタンがいずれかの対戦相手がコントロールする呪文1つや能力1つの対象になるたび、それのコントローラーが{2}を支払わないかぎり、その呪文や能力を打ち消す。
霜のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、パーマネント1つを対象とし、それをタップする。 それは、それのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。


*《霜のタイタン》の1つ目の能力は、呪文や起動型能力や誘発型能力のうち、対戦相手が
 コントロールしていて《霜のタイタン》を対象しているものに適用される。

*《霜のタイタン》の1つ目の能力は(通常のクリーチャーと同じく)戦場にあるときに機能する。
 スタック上にある間は機能しない。(参照:被覆)

《集団変身》
{5}{U}
ソーサリー
あなたがコントロールするすべてのクリーチャーを追放し、その後、あなたのライブラリーの一番上のカードを、その数に等しい枚数のクリーチャー・カードが公開されるまで公開し続ける。 これにより公開されたすべてのクリーチャー・カードを戦場に出し、その後残りの公開されたカードをあなたのライブラリーに加えて切り直す。


*これにより追放されたクリーチャーは、追放されたままである。

*これにより戦場に出る全てのクリーチャーは、同時に戦場に出る。公開された順ではない。

《縮退》
{U}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで1/1になる。


*この効果は能力を失わせるわけではない。

*この効果は継続的効果、第7b種 である。

《焼却》
{1}{R}
インスタント
焼却は呪文や能力によって打ち消されない。
白か青のクリーチャー1体を対象とする。焼却はそれに5点のダメージを与える。このダメージは軽減できない。


*「軽減できない」ダメージを軽減しようとした場合、それは単にダメージの軽減に失敗する。

*再生を行うことはできる。


《処罰の力線》
{2}{R}{R}
エンチャント
処罰の力線があなたのゲーム開始時の手札にある場合、あなたはそれが戦場に出ている状態でゲームを開始してもよい。
プレイヤーはライフを得られない。
ダメージは軽減できない。


*ダメージ軽減の常在型能力(プロテクション能力を含む)は軽減を行わない。
 軽減されたダメージの点数によらない他の効果はそのまま機能する。
 そのような効果は、発生源1つにつき1回適用される。

*プレイヤーはライフを得ることができないので、ライフを得るようなイベントは機能しない。
 従って、「ライフを得たとき~」のような能力は誘発しない。

《聖句札の死者》
{B}{B}{B}
クリーチャー ― ゾンビ
5/5
聖句札の死者が戦場に出るに際し、あなたがコントロールするアーティファクト1つの上に聖句カウンターを1個置く。
聖句札の死者は破壊されない。
あなたが聖句カウンターが置かれているパーマネントをコントロールしていないとき、聖句札の死者を生け贄に捧げる。


## 訂正 ##
日本語版のこのカードの1つ目の能力は「聖句札の死者が戦場に出たときに、」と書かれている
が、これは誤りである。この能力はこのカードが戦場に出る際の置換効果であり、「聖句札の死者
が戦場に出るに際し、」と読み替える。


*1つ目の能力はアーティファクトを対象としていない。単に選ぶだけである。

*《聖句札の死者》とアーティファクトがあなたのコントロール下で同時に戦場に出る場合、
 そのアーティファクトに聖句カウンターを置けない。 (戦場に出るに際し~なので)

*《聖句札の死者》の最後の能力は状況誘発型能力である。状況誘発型能力が誘発したら、
 その能力がスタック上にある間は再び誘発しない。この能力が打ち消されて、
 まだ誘発条件が満たされている場合、それはただちに再び誘発する。

*1番目の能力によって置かれた聖句カウンターと、2番目の能力で示されている聖句カウンターとは
 何の関係もない。2番目の能力は、どこ由来のものに関係なく、あなたが「聖句カウンター」と
 いう名前のカウンターが置かれているパーマネントをコントロールしているかどうかをチェックする。
 

《セラの高位僧》
{W}
クリーチャー ― 人間・モンク
1/1
絆魂 (このクリーチャーがダメージを与える場合、さらにあなたはその点数分のライフを得る。)
あなたのライフが30点以上であるかぎり、セラの高位僧は+5/+5の修整を受けるとともに飛行を持つ。


*双頭巨人戦において、あなたのライフの総量をチェックする場合、あなたのチームのライフの
 総量をチェックする。《セラの高位僧》は、チームのライフが30点以上である場合に
 +5/+5の修整を受けるとともに飛行を得る。

#ぶっちゃけると、1ターン目にこれを出すだけで条件を満たして強くなるので、
#双頭巨人戦では要注意です。

《太陽のタイタン》
{4}{W}{W}
クリーチャー ― 巨人
6/6
警戒
太陽のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、あなたの墓地にある点数で見たマナ・コストが3以下のパーマネント・カード1枚を対象とする。あなたはそれを戦場に戻してもよい。


*パーマネント・カード(アーティファクト・カード、クリーチャー・カード、
 エンチャント・カード、土地カード、プレインズウォーカー・カード)ならば何でも戻せる。

*墓地にある土地カードの点数で見たマナ・コストは(大抵の場合)0である。

《溜め込むドラゴン》
{3}{R}{R}
クリーチャー ― ドラゴン
4/4
飛行
溜め込むドラゴンが戦場に出たとき、あなたはあなたのライブラリーからアーティファクト・カードを1枚探してもよい。そうしたなら、それを追放し、その後あなたのライブラリーを切り直す。
溜め込むドラゴンが戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、あなたはその追放されているカードをオーナーの手札に加えてもよい。


*追放されたアーティファクト・カードは表向きに追放される。
 そのカードは全てのプレイヤーが知ることになる。


《チャンドラの吐火》
{2}{R}
クリーチャー ― エレメンタル
1/3
飛行
いずれかの対戦相手に戦闘ダメージでないダメージが与えられるたび、チャンドラの吐火はターン終了時まで+3/+0の修整を受ける。


*多人数戦において、《地震》等の発生源が複数の対戦相手に同時にダメージを与えた場合、
 この能力はその人数分誘発する。

《テューンの戦僧》
{1}{W}
クリーチャー ― 人間・クレリック
2/2
テューンの戦僧が戦場に出たとき、エンチャント1つを対象とする。あなたはそれを破壊してもよい。

《躁の蛮人》
{2}{R}
クリーチャー ― 人間・戦士
2/2
躁の蛮人が戦場に出たとき、アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。


*《テューンの戦僧》の能力は してもよい/may である。

*《躁の蛮人》の能力は強制である。対象があるならば(自分のでも)選ばなくてはいけない。

《天使の調停者》
{5}{W}{W}
クリーチャー ― 天使
5/6
飛行
このターン、いずれかの呪文を唱えた各対戦相手は、クリーチャーで攻撃できない。
このターン、いずれかのクリーチャーで攻撃した各対戦相手は、呪文を唱えられない。


*あなたのターン中は、《天使の調停者》はゲームに影響を与えない。

*対戦相手のターン中に《天使の調停者》が戦場を離れたら、その能力はゲームに影響を与えなくなる。
 例えば、対戦相手が《破滅の刃》を唱えて《天使の調停者》を破壊した場合、そのプレイヤーは
 クリーチャーで攻撃を行える。


《難題のスフィンクス》
{2}{U}{U}
クリーチャー ― スフィンクス
4/4
飛行
難題のスフィンクスが攻撃するたび、各プレイヤーはカード名を1つ指定する。 その後、各プレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードを公開する。 あるプレイヤーが公開したカードが自分が指定したものである場合、そのプレイヤーはそれを自分の手札に加える。 そうでない場合、そのプレイヤーはそれを自分のライブラリーの一番下に置く。


*現在のターンプレイヤーがまずカード名を1つ指定し、他のプレイヤーも順番にカード名を1つ
 指定する。 その後、各プレイヤーは同時に自分のライブラリーの一番上のカードを公開する。

* あるプレイヤーがこれにより公開したカードが、そのプレイヤー自身が指定したカードである
 場合、そのプレイヤーはそのカードを自分の手札に加えなければならない。 そうでない場合、
 そのプレイヤーはそれを自分のライブラリーの一番下に置く。それが他のプレイヤーが指定した
 カードであっても関係無い。
 どんな場合であっても、公開したカードがライブラリーの一番上に残ることは無い。

#もしあなたが確実に欲しいと願うカードがライブラリーにある場合、そのカード名を宣言
#し続けたほうがよい。そうでないと、外した場合にはそれがライブラリーの底に行ってしまう。

《火の召使い》
{3}{R}{R}
クリーチャー ― エレメンタル
4/3
あなたがコントロールする赤のインスタント呪文か赤のソーサリー呪文がダメージを与える場合、代わりにそれはその2倍のダメージを与える。


*ダメージの発生源が「赤のインスタント呪文」または「赤のソーサリー呪文」である必要がある。
 《魂の火/Soul’s Fire》のように、インスタントではあるが、実際のダメージの発生源が
 別のものである場合、そのダメージは倍にならない。

*この効果は置換効果である。他の軽減効果を始めとする置換効果との適用に注意すること。
 影響を受ける側がどの置換効果を先に適用するかを決めることになる。

《復讐に燃えたアルコン》
{4}{W}{W}{W}
クリーチャー ― 執政官
7/7
飛行
{X}:プレイヤー1人を対象とする。このターン、次にあなたに与えられるダメージをX点軽減する。 これによりダメージが軽減された場合、復讐に燃えたアルコンはその点数に等しい点数のダメージをそのプレイヤーに与える。


*この能力は対象を持つ。対象はプレイヤー1人である。

*《復讐に燃えたアルコン》の能力によりダメージの発生源を選ぶことは無い。
 それはこのターンにあなたに与えられる次のX点のダメージに適用される。
 そのダメージがどこから来たかは問わない。

*《復讐に燃えたアルコン》の能力は移し変えの効果ではない。 それはダメージを軽減した場合、
 (選んだ発生源でなく)《復讐に燃えたアルコン》が対象となったプレイヤーに、
 その軽減効果の一部としてダメージを与える。これによるダメージの発生源は《復讐に燃えたアルコン》
 である。このダメージは戦闘ダメージでなく、発生源があなたの《復讐に燃えたアルコン》であるため、
 対戦相手のコントロールするプレインズウォーカーへ移し替えることができる。

《不死の霊薬》
{1}
アーティファクト
{2}, {T}:あなたは5点のライフを得る。 不死の霊薬とあなたの墓地をあなたのライブラリーに加えて切り直す。


*《不死の霊薬》がライブラリーに加えられるのは能力の解決時である。コストを払える限り、
 解決前にこの能力を複数回起動することができる。

《魔術師の金庫》
{4}
アーティファクト
{2}, {T}:コイン投げをする。 あなたがコイン投げに勝った場合、魔術師の金庫を生け贄に捧げるとともにカードを3枚引く。


*コイン投げに勝った時点であなたが《魔術師の金庫》をコントロールしていない場合、
 それを生け贄に捧げることはできない。 ただし、カードを3枚引くことはできる。

《野生の喚起》
{5}{R}
エンチャント
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは自分の手札からカードを1枚無作為に選んで公開する。 それが土地カードである場合、そのプレイヤーはそれを戦場に出す。 そうでない場合、そのプレイヤーは可能ならそれを、それのマナ・コストを支払うことなく唱える。


*いずれかのプレイヤーが土地で無いカードを公開した場合、そのプレイヤーは可能なかぎり
 そのカードを唱えなければいけない。そのプレイヤーが望まなくても唱える必要がある。
 そのプレイヤーは、《野生の喚起》の能力の解決の一部としてその呪文を唱える。
 カードタイプによるタイミング制限は無視される。
 それ以外のプレイ制限(「[カード名]は戦闘中にのみ唱えられる。」等)はそのままである。

*いずれかのプレイヤーが土地で無いカードを公開したが、適正な対象の不足やプレイ制限により
 それを唱えられない場合、それは単に手札に残る。


《嵐潮のリバイアサン》
{5}{U}{U}{U}
クリーチャー ― リバイアサン
8/8
島渡り (このクリーチャーは防御プレイヤーが島をコントロールしている限りブロックされない。)
すべての土地は、自身の他のタイプに加えて島でもある。
飛行や島渡りを持たないクリーチャーは攻撃できない。


*《嵐潮のリバイアサン》が自身の能力を失った場合でも、戦場のすべての土地は
 (この後に戦場に出たものも含め)、自身の他のタイプに加えて島でもある。
 「島でもある」は継続的効果第4種であり、リバイアサンが能力を失うのは第6種だからである。


----
そんなところで。

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