Answer: Friday Magic Quiz. [10-16A]
2010年5月26日 FMQ コメント (12)#EDHのルールが5月19日付けで更新されていました。
#《燃え立つ願い/Burning Wish》等の願い系でゲームの外部からカードを持ってくる場合は、
#サイドボードからしか持ってくることができません。サイドボードを使用しているので、
#「サイドボードを使用する」というオプション・ルールを採用している場合にしか
#願い系のカードでカードを手札に入れることはできません。そのあたりが明文化されました。
ご報告が遅れましたが、日本語公式サイト、mtg-jp のほうで
おいらが寄稿した記事が掲載されております。
http://mtg-jp.com/reading/wpn/004881/
記事名は異なりますが、やっぱり略称はFMQです。え? 略称のほうが先にあった?
やだなあ兄さん、それは言いっこ無しってことですよ。
DNで過去に出したFMQと同じネタで、リメイクした問題を向こうで出題するかもしれませんが、
その場合は復習と思って頂ければ。過去問そのままの形では出さないようにします。
向こう(mtg-jp) の方では、月1回の出題と回答という形式になっております。
あと、最終問のようなPuzzlingは毎回出していこうかと。
2つめのFMQ、そしてWPN通信、ひいては mtg-jp 公式をよろしくお願いいたします。
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それでは、先週の回答。
問1
かたならし○×。
「アーティファクトでもクリーチャーでもエンチャントでも土地でも
プレインズウォーカーでも無いパーマネントが戦場に存在する場合、
それは状況起因処理で墓地に置かれる。」
○か×か?
×
状況起因処理は様々なものがあるが、問題文のような状況起因処理はない。
また、パーマネントが全てのパーマネント・タイプを失ったとしても、
それはやはりパーマネントであり、戦場に残り続ける。(CR110.4c)
#《ニューロックの変成者/Neurok Transmuter》等で可能。
問2
戦場にはAのコントロールする《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》がある。
Bのターン、Bは墓地にある《よろめく死体/Shambling Remains》を見つつ、
B「《よろめく死体》の蘇生能力を起動したい。」
A「蘇生は起動型能力だから無理じゃない?」
さて、Aの言い分は正しいか?
正しくない。
蘇生は起動型能力である。(CR702.81)
一方、《静寂の守り手、リンヴァーラ》で禁止されるのは、「クリーチャーの起動型能力の起動」である。
ここで指している「クリーチャー」とは、単にカードタイプを用いて表現しているので、
より明確には「戦場にあるクリーチャーというタイプを持つパーマネント」を意味する。(CR109.2)
《よろめく死体》は墓地にあるので、《静寂の守り手、リンヴァーラ》の能力にはひっかからず、
《よろめく死体》の蘇生能力は通常通り起動できる。
問3
A,B,Cの3人で多人数戦を行っている。
Aのターン、Aは《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear》を唱えた。
それに対応して、Bが《標本集め/Gather Specimens》を唱えた。
さらにそれに対応して、Cが《標本集め/Gather Specimens》を唱えた。
これ以外にA,B,Cが何も行動をしなかった場合、Aの唱えた《ルーン爪の熊》は、
誰のコントロール下で戦場に出るか?
《標本集め/Gather Specimens》はクリーチャーが戦場に出る際に、それが対戦相手の
コントロール下で出る場合に、それを代わりに自分のコントロール下で戦場に出すという
置換効果を作り出す。
Aの《ルーン爪の熊》は、BとCの《標本集め》が作り出した2つの置換効果を同時に受ける。
影響をうけるのはAのオブジェクトなので、Aがどちらの置換効果を先に適用するかを宣言する。
例えば、Bの《標本集め》による置換効果を先に適用すると、《ルーン爪の熊》はBのコントロール下
で戦場に出ようとするが、まだCの《標本集め》による効果が適用できるので、
結局Cのコントロール下で戦場に出る。
逆に、Cの《標本集め》による置換効果を先に適用すると、結局Bのコントロール下で戦場に出る。
なので、「BかCのいずれかのコントロールで戦場に出る。
どちらのコントロールで戦場に出るかはAに選択権がある。」となる。
*おまけ問題:
*
*前置きの会話にあった、「先手ダブルマリガンから3ターン目に18点与える」方法を考えよ。
想定解の7枚は
《ゴブリンの先達/Goblin Guide》、《窯の悪鬼/Kiln Fiend》、
《壊滅的な召喚/Devastating Summons》、《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》、
《山/Mountain》x3
でした。
3T目に《壊滅的な召喚》で《山》を3枚生贄にささげ、余ったマナで《ゴブリンの奇襲隊》
をキッカー込みで唱えて全員攻撃して18点です。
なお、おまけ問題にしたのは、記事を作成している最中に、18点どころかもっと多いダメージを
与えることができる組み合わせがあるんじゃないか? と思ったからです。
#単純に土地をフェッチランドにすれば《窯の悪鬼》→《板金鎧の土百足/Plated Geopede》で
#もう1点上がります。
思いのほか楽しんで頂けたようで、つらつら見かけた中で最大のダメージは
《コーの決闘者/Kor Duelist》、《冒険者の装具/Adventuring Gear》、
《巨大化/Giant Growth》、《地うねり/Groundswell》、《平地/Plains》、
《霧深い雨林/Misty Rainforest》、《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
の7枚を使用した3T目28点でした。
2T目にフェッチを起動しないところが良いですね。
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ちょっと募集。
【コンテスト】 『7 cards』
(目標):7枚の手札のみで3T目に最大ダメージをたたき出して下さい。
(ルール):
*あなたは3ターンの間、プレイができます。
*カードを引くことはできません。ドローステップのドローはありません。
呪文や能力の効果によるドローや、手札に入れる/put into your hand もできません。
*同名のカードは、基本土地以外は1枚しか使用できません。
*ライブラリーの順番は無作為化されているものとします。
何が入っているかは適当に決めて良いですが、
『上からA,B,C...の順番で積まれている』ということではありません。
*対戦相手の手札は無作為です。何があるかは不確定です。
対戦相手は何もしません。いわゆるグッピーです。
(レギュレーション)
1)他の領域のサーチを禁止。使えるのは手札の7枚のみ。カードプールはスタンダード環境下。
#フェッチランドや《不屈の自然/Rampant Growth》といったカードが禁止されます。
2)他の領域のサーチを許可。カードプールはスタンダード環境下。
これだ! という組み合わせがありましたら、コメント欄までお願いします。
回答を書いた自分のblogやDNへのリンクでもOK。
カードセットが変わる度に募集してもよさそうですね、これ。
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上のコンテストですが、
3)1)と同様の条件で、カードプールはエクステンデッド環境下。
4)2)と同様の条件で、カードプールはエクステンデッド環境下。
5)……
というように、レガシー環境、ヴィンテージ環境も募集しようと思いましたが、
(適当なマナソース)+《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》と
土地を抜いた巨大なライブラリーを準備すれば、
簡単に大きなダメージが叩きだせるので、かえって面白くありません。残念。
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そんなところで。
コメント
公式でもFNQみたいな楽しい記事が読みたいと思っていたので、まさか本人が書いてくだされるとはとても嬉しいです。
これからも頑張ってください。
まだまだ上はあるのかー!?
序でになりますけどリンク報告をば。
一言、《魔力激突/Mana Clash》とだけ・・・
ところで7cardで少し質問です。
A.3T目に最大X点(ダメージは3ターン目のみ計算)
B.3Tで最大X点(1ターン目、2ターン目、3ターン目の合計)
Aであってます?
間違っていなければいいのですが・・・。
スタン:28点
エクテン:48点
まで思いつきました
使用する手札は、《極楽鳥》、《ラノワールのエルフ》、《回収する斬鬼》、《心の傷跡》、森、森、島の7枚。
デッキの残りは全てアーティファクトで構成され、《回収する斬鬼》と《ダークスティールの巨像》以外の、現行スタンダードで使用可能な全てのアーティファクトが1枚ずつ、計154枚入っている。
1T目:森と《極楽鳥》を場に出す。
2T目:森、《ラノワールのエルフ》、《回収する斬鬼》を場に出す。
3T目:島を場に出し、《心の傷跡》の対象を自分にして唱える。154枚のライブラリーから、77枚のアーティファクト・カードが墓地に置かれ、78/1になった《回収する斬鬼》で攻撃。相手に78点のダメージ。
>通りすがりさん
ご指摘ありがとうございます!これで79点ですね。
もう1つ考えてみましたが、どうでしょう? 手札は、《ジョラーガの樹語り》、《訓練場》、《茨噛み付き》、《変身》、森、島、《エルドラージの寺院》の7枚。ライブラリーのカードは《ウラモグの種父》1枚と、残りは全て基本土地。
1T目:森と《樹語り》を場に出す。
2T目:島と《訓練場》を場に出す。《樹語り》をLvアップさせる(《訓練場》によりコスト軽減)。《樹語り》から《茨噛み付き》を場に出す。
3T目:《樹語り》を対象に《変身》を唱える。《樹語り》が破壊され、《種父》が場に出る。《寺院》を場に出し、《種父》の1つ目の起動型能力を使う(《訓練場》によりコスト軽減)。場に出た落とし子2体をタップし、《茨噛み付き》の能力を使う。落とし子2体を生贄に捧げ、2マナ出す。《種父》の能力を使う。…以上を好きなだけ繰り返し、《茨噛み付き》で攻撃する。
7cards については、もうちょっと条件を厳しめにしたほうが良いようですね。
> アルベルト さん
手順としては正解です。
無作為のはずのライブラリーからうまく《金線の賢者/Filigree Sages》がめくれるという
ネックがありますが、良い手順だと思います。
> 回収する斬鬼 さん
これは素晴らしい。
《訓練場/Training Grounds》+《ウラモグの種父/Spawnsire of Ulamog》は完全に盲点でした。
スタンダードでもきっちり限界の無いダメージ量が与えられるとわかって、面白いです。
次回の環境(M11)では、ライブラリーに入っているカードは「各フォーマットでリーガルな
カード全て1枚ずつ。」とでも縛ったほうがよいかもしれませんね。
もうちょっと練りこんでみます。