新しいCRが発表されましたので、2010年1月のCR更新分のざっくり訳をお届けします。
ナンバリングや細かい文法、言葉や記号の変更などは表記しません。
原文は以下。
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/75b&page=4
日本語版は念仏でも唱えて待ちましょう。
------------------------
青文字は既存の変更、
赤文字は新規項目です。
・序文
項目細別のアルファベットに、lやoは使用されないことが明記されました。
テキストでの数字の1や0と見分けがつきにくいからです。
例えば、状況起因処理の項目をみると、704.5k の次は704.5l ではなく、704.5m となっています。
・101.2(「できる」「できない」の黄金律)
表現が明確化されました。機能に変更はありません。
・101.4(同時に複数のプレイヤーが行動する)
例示がより詳しくなりました。
・104.2d
皇帝戦において、皇帝が勝利した場合、そのチームが勝利することが書かれました。
807.5aにも同様に書かれています。
・104.3h(多人数戦での「勝利する」=他のプレイヤーの敗北)
多人数戦において、「ゲームに勝利する」という効果は、「他のプレイヤーは敗北する」という効果に置きかわります。これまでは呪文影響範囲のルールを採用していた場合のみ、置き換えていましたが、今回の改訂で、多人数戦全てにこのルールが適用されるようになりました。
例)A,B,Cの3人が多人数戦のゲームをしている。
Aは《深淵の迫害者》をコントロールしている。
Bが《合同勝利》を唱え、解決時にゲームに勝利した場合、
他のプレイヤー(A、C)は敗北することに置き換わる。
しかし、CはAの《深淵の迫害者》によって敗北することはないので、
結果としてAのみが敗北し、Cはゲームに残り続ける。
・105.3、202.2e
有色のオブジェクトが無色になることもある、と明確化されました。
・106.9
(《魔力の篭手》のために、[ある色の]マナを出すためにタップされた~ という文にも
対応するように変更された、とありますが、CR原文が変わっていません。)
・107.1c
"any number/望む数の~" とある場合、0を含めた正の整数を宣言できます。
ただし、"divided / 分割して~" または "distribute / 割り振って~" とある場合には、
0は選ぶことができません。
・107.7(忠誠度シンボル)
上向きでも下向きでもないコスト・シンボルについての表記が追加されました。
(→《精神を刻む者、ジェイス》)
・112.5(忠誠度能力について)
あるパーマネントの忠誠度能力を起動できるかどうかは、そのパーマネントについて、
「このターンにそのパーマネントで忠誠度能力が起動されたかどうか」をチェックする。
旧表記では、チェックされたのはパーマネントではなく、
「このパーマネントが持つ忠誠度能力」が起動されたかどうかを見ていた。
・112.11(特性や性質を定める効果)
"[パーマネント]は[特性値]である" と表記されるように、能力によって追加されたものではない
例示として、"indestructible/破壊されない" に続き、"unblockable/ブロックされない" も
追加されました。 → 《忍び寄るタール抗》
・113.6(対象の変更)
113.6が3つに細分化されました。
113.6a:"change the target / それの対象を変更する" とある場合、
対象を変更するならば、その変更先は適正でなければならない。
また、その時点で不適正であっても、対象を変更しないことも選べる。
例)《跳ね返りの罠》、《誤った指図》
113.6b:"change any targets / それの対象を望む数変える" とある場合、
上記113.6a に従って、望む数の対象を変える。
(全て変更しないことも、全て変更することもできる)
例)《横殴り》
113.6c:"choose new targets / 新しい対象を選ぶ" とある場合、
望む数の対象を選び直さないことができる。(例えその時点で不適正であっても)
一部であれ全部であれ、対象を変える場合、その対象は全て適正でなければならない。
旧113.6aの文章はそのまま113.7へ移動。
旧113.7の文章は空番だった113.8へ移動しました。
・116.3c
マナ能力の起動は、例えコストの支払いを要求されていたとしても、強制ではない、
ということが明確化されました。
例)《アメジストのとげ》が戦場にある際に、待機状態の《祖先の幻視》から、最後の時間
カウンターが外れた。《祖先の幻視》を可能ならば唱えなくてはいけないが、そのためには{1}を
支払う必要がある。マナ・プールにすでに{1}があるならば、支払って唱える必要があるが、
マナ能力を起動して{1}をマナ・プールに入れてまで、それを唱えさせられることはない。
・201(カード名)
項目の内容が増補されました。
201.3:「カード名を宣言する」場合、現在のオラクル・データベースに載っている名前を宣言する。
分割カードを宣言する場合、両方の名前を宣言すること。
反転カードの反転後の名前も宣言できる。
トークン名は、それがカード名で無い限り、宣言できない。
201.4c:いくつかの伝説のクリーチャー・カードには、それ自身の名前が2回目以降、
短縮形で書かれていることがある。それらは常に名前全部が書かれているものとして扱う。
・204.3k(クリーチャー・タイプ)
"Eldrazi/エルドラージ" が追加されました。
・300.2(カード・タイプ)
カード・タイプを複数持つオブジェクトの扱いについて、この項番に集約されました。
今までは各カード・タイプの項番にばらばらに書かれていた内容がここに集められます。
300.2a:土地と土地以外のカード・タイプの両方をもつオブジェクトは、プレイする場合には
常に土地として扱われる。呪文として唱えられることはない。
300.2b:部族カードはつねに他のカード・タイプをもつ。そのオブジェクトは、
常に部族でない他のカード・タイプと同様に唱えられたり、解決されたりする。
・400.4b(コマンド領域にあるべきカードの扱い)
ヴァンガード・カードについても包括するようになりました。
・505.1a(戦闘後メイン・フェイズ)
第1メインフェイズのみが戦闘前メインフェイズであり、それ以降のメインフェイズは
例え戦闘フェイズが飛ばされていたとしても、戦闘後メインフェイズとなることが示されました。
・506.4d(生物化PWが攻撃され、それ自身がブロックした場合)
クリーチャー化しているプレインズウォーカーが攻撃され、そのプレインズウォーカー自身で
攻撃クリーチャーをブロックし、その後にそのパーマネントがクリーチャーかプレインズウォーカーの
どちらか一方だけになった際の処理が明確になりました。
まだクリーチャーであるならば、それはブロック・クリーチャーでありつづけるし、
まだプレインズウォーカーであるならば、それは攻撃されているプレインズウォーカーです。
・506.6(戦闘フェイズのいずれかのみ唱えられるカードについて)
《手練れの戦術/Master Warcraft》のような、戦闘フェイズに関わるある時点で唱えられる
カードについて、その細かな規定が追加されました。
・509.2、509.3(ダメージ割り振り順の宣言)
かつては複数体のクリーチャーがブロックする(もしくは複数体の攻撃クリーチャーをブロックする)
場合にのみ、ダメージ割り振り順を宣言という表現になっていましたが、
この順番は全ての場合で宣言されるようになりました。
一番単純な場合(つまり1体の場合)は、順番は自動的に決まります。
・509.4a, 4b, 4d, 4f(ブロックする/されることで誘発する能力)
誘発しないときの状況が追加で記載されました。
・608.2b(対象が適正であるかどうか)
一部が不適正な対象であった場合、適正な対象に影響を及ぼすことが明確化されました。
例)《忌まわしい笑い/Hideous Laughter》に《氷河の光線/Glacial Ray》を2つ連繋した。
この呪文は2つの対象をとるので、両方共にクリーチャーを指定した。
が、解決前に1つの対象となったクリーチャーが被覆を得て、不適正になった。
この場合、不適正になったクリーチャーにも、-2/-2の修整が入る。
呪文全体の影響が無くなるわけではない。
・608.2d(スタックに置くときに宣言していない選択をする)
内容が拡張され、解決時にダメージやカウンターを割り振る場合にも適用されるようになりました。
→《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》
・608.2g(LKI)
公開領域から非公開領域へ移動したオブジェクトの情報を参照する場合、
最後の情報を使用するようになりました。→《死の報い/Dead Reckoning》
・701.7c(『捨てる』)
カードが捨てられ、そのカードが墓地に置かれる代わりに公開されることなく、
非公開領域に置かれた場合、そのカードの特性は未定義となります。。
このため、《燃え立つチャンドラ/Chandra Ablaze》+《レンの書庫/Library of Leng》の
コンボは不可能になりました。
(捨てられてライブラリーの一番上に置かれたカードが赤ではなく未定義になるため)
また、コストを支払うためにある特性を持つカードを捨てる必要がある場合に、
上記のようにカードが公開されることなく非公開領域に置かれると、
特性が参照できないのでコストを支払ったことになりません。(全て巻戻ります)
・701.15
キーワード処理『切り直す/Shuffle』が追加されました。
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》や《長期計画/Long-Term Plans》のように、
特定のカードを探したあとに、ライブラリーを切り直して、示された位置に置く、という
行動も規定されました。
#どっかで話した気もしますね。
「[ある特定のオブジェクト]をライブラリーに加えて切り直す」という時に、
加えるオブジェクトが無くなっていた場合、ライブラリーを切り直すことはありません。
例)《狡知/Guile》が墓地に落ち、能力が誘発してから、墓地より《狡知/Guile》が
追放された場合、ライブラリーはシャッフルされない。
「[あるオブジェクトの組]をライブラリーに加えて切り直す」という時に、
加えるオブジェクトが実際に無い場合でも、ライブラリーを切り直すことは実行されます。
例)《土覆いのシャーマン/Loaming Shaman》が戦場に出て、墓地のカードを対象を取らなかった
場合、対象となったプレイヤーはライブラリーを切り直さなくてはいけない。
0枚か1枚のライブラリーを切り直すように指示された場合でも、「ライブラリーを切り直すたび~」
という誘発型能力は誘発します。
・702.12b, 12c(土地渡り)
旧702.12bが2つに別れました。旧702.12cは削除されました。
《Illusionary Presence》のようなカードの場合、土地タイプを宣言します。
・702.26e(タイプ・サイクリング)
サイクリングのコストを上下させる効果(《波動機/Fluctuator》など)は、
タイプ・サイクリングにも影響することが示されました。
・702.47a(歴伝)
歴伝能力は常在型能力ではなく、呪文能力であることが示されました。
・708.2a(分割カード)
分割カードを唱える場合、スタックに置く前に、どちら側を唱えるかを宣言する、
ということが明示されました。
・712.2、712.5(サブゲーム)
次元デッキ、ヴァンガード、EDHにおいて、サブゲームが発生した場合における、
コマンド領域のオブジェクトについての処理が明示されました。
・806.6(双頭巨人戦での変更点)
双頭巨人戦でのマリガン・ルールと、先手チームのドローステップ無しといった
ゲーム開始時での変更点がこの項目に書かれるようになりました。
いくつかの番号がふり直されています。
・806.7b(双頭巨人戦でのAPNAP順)
双頭巨人戦でのAPNAP順をどのようにやればよいかが明確になりました。
個人毎に同時に選択を行う場合、
(アクティブ・チーム内で、好きな順番で選択を行う)
→(非アクティブ・チーム内で、好きな順番で選択を行う)
以下、同様となります。
例)《超起源/Hypergenesis》
・903.8(EDH)
文体が受動態になりました。
プレイヤーが能動的に出すマナのみならず、自動的に生み出されるマナについても
ジェネラルの色制限がかかります。(→《ぶどう園の大魔術師/Magus of the Vineyard》)
-------------------
用語集については割愛します。
そんなところで。
ナンバリングや細かい文法、言葉や記号の変更などは表記しません。
原文は以下。
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/75b&page=4
日本語版は念仏でも唱えて待ちましょう。
------------------------
青文字は既存の変更、
赤文字は新規項目です。
・序文
項目細別のアルファベットに、lやoは使用されないことが明記されました。
テキストでの数字の1や0と見分けがつきにくいからです。
例えば、状況起因処理の項目をみると、704.5k の次は704.5l ではなく、704.5m となっています。
・101.2(「できる」「できない」の黄金律)
表現が明確化されました。機能に変更はありません。
・101.4(同時に複数のプレイヤーが行動する)
例示がより詳しくなりました。
・104.2d
皇帝戦において、皇帝が勝利した場合、そのチームが勝利することが書かれました。
807.5aにも同様に書かれています。
104.2d In an Emperor game, a team wins the game if its emperor wins the game. (See rule 807.5.)
・104.3h(多人数戦での「勝利する」=他のプレイヤーの敗北)
多人数戦において、「ゲームに勝利する」という効果は、「他のプレイヤーは敗北する」という効果に置きかわります。これまでは呪文影響範囲のルールを採用していた場合のみ、置き換えていましたが、今回の改訂で、多人数戦全てにこのルールが適用されるようになりました。
例)A,B,Cの3人が多人数戦のゲームをしている。
Aは《深淵の迫害者》をコントロールしている。
Bが《合同勝利》を唱え、解決時にゲームに勝利した場合、
他のプレイヤー(A、C)は敗北することに置き換わる。
しかし、CはAの《深淵の迫害者》によって敗北することはないので、
結果としてAのみが敗北し、Cはゲームに残り続ける。
・105.3、202.2e
有色のオブジェクトが無色になることもある、と明確化されました。
・106.9
(《魔力の篭手》のために、[ある色の]マナを出すためにタップされた~ という文にも
対応するように変更された、とありますが、CR原文が変わっていません。)
・107.1c
"any number/望む数の~" とある場合、0を含めた正の整数を宣言できます。
ただし、"divided / 分割して~" または "distribute / 割り振って~" とある場合には、
0は選ぶことができません。
・107.7(忠誠度シンボル)
上向きでも下向きでもないコスト・シンボルについての表記が追加されました。
(→《精神を刻む者、ジェイス》)
・112.5(忠誠度能力について)
あるパーマネントの忠誠度能力を起動できるかどうかは、そのパーマネントについて、
「このターンにそのパーマネントで忠誠度能力が起動されたかどうか」をチェックする。
旧表記では、チェックされたのはパーマネントではなく、
「このパーマネントが持つ忠誠度能力」が起動されたかどうかを見ていた。
・112.11(特性や性質を定める効果)
"[パーマネント]は[特性値]である" と表記されるように、能力によって追加されたものではない
例示として、"indestructible/破壊されない" に続き、"unblockable/ブロックされない" も
追加されました。 → 《忍び寄るタール抗》
・113.6(対象の変更)
113.6が3つに細分化されました。
113.6a:"change the target / それの対象を変更する" とある場合、
対象を変更するならば、その変更先は適正でなければならない。
また、その時点で不適正であっても、対象を変更しないことも選べる。
例)《跳ね返りの罠》、《誤った指図》
113.6b:"change any targets / それの対象を望む数変える" とある場合、
上記113.6a に従って、望む数の対象を変える。
(全て変更しないことも、全て変更することもできる)
例)《横殴り》
113.6c:"choose new targets / 新しい対象を選ぶ" とある場合、
望む数の対象を選び直さないことができる。(例えその時点で不適正であっても)
一部であれ全部であれ、対象を変える場合、その対象は全て適正でなければならない。
旧113.6aの文章はそのまま113.7へ移動。
旧113.7の文章は空番だった113.8へ移動しました。
・116.3c
マナ能力の起動は、例えコストの支払いを要求されていたとしても、強制ではない、
ということが明確化されました。
例)《アメジストのとげ》が戦場にある際に、待機状態の《祖先の幻視》から、最後の時間
カウンターが外れた。《祖先の幻視》を可能ならば唱えなくてはいけないが、そのためには{1}を
支払う必要がある。マナ・プールにすでに{1}があるならば、支払って唱える必要があるが、
マナ能力を起動して{1}をマナ・プールに入れてまで、それを唱えさせられることはない。
・201(カード名)
項目の内容が増補されました。
201.3:「カード名を宣言する」場合、現在のオラクル・データベースに載っている名前を宣言する。
分割カードを宣言する場合、両方の名前を宣言すること。
反転カードの反転後の名前も宣言できる。
トークン名は、それがカード名で無い限り、宣言できない。
201.4c:いくつかの伝説のクリーチャー・カードには、それ自身の名前が2回目以降、
短縮形で書かれていることがある。それらは常に名前全部が書かれているものとして扱う。
・204.3k(クリーチャー・タイプ)
"Eldrazi/エルドラージ" が追加されました。
・300.2(カード・タイプ)
カード・タイプを複数持つオブジェクトの扱いについて、この項番に集約されました。
今までは各カード・タイプの項番にばらばらに書かれていた内容がここに集められます。
300.2a:土地と土地以外のカード・タイプの両方をもつオブジェクトは、プレイする場合には
常に土地として扱われる。呪文として唱えられることはない。
300.2b:部族カードはつねに他のカード・タイプをもつ。そのオブジェクトは、
常に部族でない他のカード・タイプと同様に唱えられたり、解決されたりする。
・400.4b(コマンド領域にあるべきカードの扱い)
ヴァンガード・カードについても包括するようになりました。
・505.1a(戦闘後メイン・フェイズ)
第1メインフェイズのみが戦闘前メインフェイズであり、それ以降のメインフェイズは
例え戦闘フェイズが飛ばされていたとしても、戦闘後メインフェイズとなることが示されました。
・506.4d(生物化PWが攻撃され、それ自身がブロックした場合)
クリーチャー化しているプレインズウォーカーが攻撃され、そのプレインズウォーカー自身で
攻撃クリーチャーをブロックし、その後にそのパーマネントがクリーチャーかプレインズウォーカーの
どちらか一方だけになった際の処理が明確になりました。
まだクリーチャーであるならば、それはブロック・クリーチャーでありつづけるし、
まだプレインズウォーカーであるならば、それは攻撃されているプレインズウォーカーです。
・506.6(戦闘フェイズのいずれかのみ唱えられるカードについて)
《手練れの戦術/Master Warcraft》のような、戦闘フェイズに関わるある時点で唱えられる
カードについて、その細かな規定が追加されました。
・509.2、509.3(ダメージ割り振り順の宣言)
かつては複数体のクリーチャーがブロックする(もしくは複数体の攻撃クリーチャーをブロックする)
場合にのみ、ダメージ割り振り順を宣言という表現になっていましたが、
この順番は全ての場合で宣言されるようになりました。
一番単純な場合(つまり1体の場合)は、順番は自動的に決まります。
・509.4a, 4b, 4d, 4f(ブロックする/されることで誘発する能力)
誘発しないときの状況が追加で記載されました。
・608.2b(対象が適正であるかどうか)
一部が不適正な対象であった場合、適正な対象に影響を及ぼすことが明確化されました。
例)《忌まわしい笑い/Hideous Laughter》に《氷河の光線/Glacial Ray》を2つ連繋した。
この呪文は2つの対象をとるので、両方共にクリーチャーを指定した。
が、解決前に1つの対象となったクリーチャーが被覆を得て、不適正になった。
この場合、不適正になったクリーチャーにも、-2/-2の修整が入る。
呪文全体の影響が無くなるわけではない。
・608.2d(スタックに置くときに宣言していない選択をする)
内容が拡張され、解決時にダメージやカウンターを割り振る場合にも適用されるようになりました。
→《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》
・608.2g(LKI)
公開領域から非公開領域へ移動したオブジェクトの情報を参照する場合、
最後の情報を使用するようになりました。→《死の報い/Dead Reckoning》
・701.7c(『捨てる』)
カードが捨てられ、そのカードが墓地に置かれる代わりに公開されることなく、
非公開領域に置かれた場合、そのカードの特性は未定義となります。。
このため、《燃え立つチャンドラ/Chandra Ablaze》+《レンの書庫/Library of Leng》の
コンボは不可能になりました。
(捨てられてライブラリーの一番上に置かれたカードが赤ではなく未定義になるため)
また、コストを支払うためにある特性を持つカードを捨てる必要がある場合に、
上記のようにカードが公開されることなく非公開領域に置かれると、
特性が参照できないのでコストを支払ったことになりません。(全て巻戻ります)
・701.15
キーワード処理『切り直す/Shuffle』が追加されました。
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》や《長期計画/Long-Term Plans》のように、
特定のカードを探したあとに、ライブラリーを切り直して、示された位置に置く、という
行動も規定されました。
#どっかで話した気もしますね。
「[ある特定のオブジェクト]をライブラリーに加えて切り直す」という時に、
加えるオブジェクトが無くなっていた場合、ライブラリーを切り直すことはありません。
例)《狡知/Guile》が墓地に落ち、能力が誘発してから、墓地より《狡知/Guile》が
追放された場合、ライブラリーはシャッフルされない。
「[あるオブジェクトの組]をライブラリーに加えて切り直す」という時に、
加えるオブジェクトが実際に無い場合でも、ライブラリーを切り直すことは実行されます。
例)《土覆いのシャーマン/Loaming Shaman》が戦場に出て、墓地のカードを対象を取らなかった
場合、対象となったプレイヤーはライブラリーを切り直さなくてはいけない。
0枚か1枚のライブラリーを切り直すように指示された場合でも、「ライブラリーを切り直すたび~」
という誘発型能力は誘発します。
・702.12b, 12c(土地渡り)
旧702.12bが2つに別れました。旧702.12cは削除されました。
《Illusionary Presence》のようなカードの場合、土地タイプを宣言します。
・702.26e(タイプ・サイクリング)
サイクリングのコストを上下させる効果(《波動機/Fluctuator》など)は、
タイプ・サイクリングにも影響することが示されました。
・702.47a(歴伝)
歴伝能力は常在型能力ではなく、呪文能力であることが示されました。
・708.2a(分割カード)
分割カードを唱える場合、スタックに置く前に、どちら側を唱えるかを宣言する、
ということが明示されました。
・712.2、712.5(サブゲーム)
次元デッキ、ヴァンガード、EDHにおいて、サブゲームが発生した場合における、
コマンド領域のオブジェクトについての処理が明示されました。
・806.6(双頭巨人戦での変更点)
双頭巨人戦でのマリガン・ルールと、先手チームのドローステップ無しといった
ゲーム開始時での変更点がこの項目に書かれるようになりました。
いくつかの番号がふり直されています。
・806.7b(双頭巨人戦でのAPNAP順)
双頭巨人戦でのAPNAP順をどのようにやればよいかが明確になりました。
個人毎に同時に選択を行う場合、
(アクティブ・チーム内で、好きな順番で選択を行う)
→(非アクティブ・チーム内で、好きな順番で選択を行う)
以下、同様となります。
例)《超起源/Hypergenesis》
・903.8(EDH)
文体が受動態になりました。
プレイヤーが能動的に出すマナのみならず、自動的に生み出されるマナについても
ジェネラルの色制限がかかります。(→《ぶどう園の大魔術師/Magus of the Vineyard》)
-------------------
用語集については割愛します。
そんなところで。
コメント
ってそれはふつうなのでは……