#もう年が明けてずいぶんと経ちますが、あらためて新年のご挨拶を。
#今年もよろしくお願いいたします。
#昨年と同様、プレイヤーには厳しい内容を書いていくとは思いますが、
#ここに書かれていることが、少しでも皆様のお役に立てればと考えております。
記事に入る前にお知らせ。
東海wikiの内容を更新しました。 http://www19.atwiki.jp/toukaimtg/
おいらのスタッフ初めは 1/9(土)のホビステ杯#3となります。
また、C.B.L.は 1/11(祝)になります。開始時間が1時間早まっているのでご注意ください。
詳しくはまた金曜日に書きます。
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さて、マジック大会規定(MTR)と、違反処置指針(IPG)が更新されています。
2010年1月1日から適用されているので、現在すでに有効であります。
原版:DCI Document Center http://www.wizards.com/default.asp?x=dci/doccenter/home
日本語版:MJMJ.info http://mjmj.info/data/
日本語版には差分表示が追加されましたので、前回との差分の詳細は各自でご覧下さい。
この記事では、差分から注目すべき事項をあげて解説をつけていきます。
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マジック大会規定(MTR) update
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・全般
多人数戦(Multiplayer)という記述は、双頭巨人戦(Two-Headed Giant)という記述に
置き換わりました。これは、DCIが認定する多人数戦の方式が双頭巨人戦しかないためです。
・1.4 参加資格
明確化されました。プレイテスターやレビュアーは担当していたセットのプレリリースに
参加することはできません。また、DCIによって資格停止処分を受けている個人は、大会スタッフ
として参加することはできません。
大会スタッフとプレイヤーが兼任できる大会が明示されました。
・1.8 フロアジャッジ
フロアジャッジの責任について書かれていましたが、IPGへ移動しました。
・2.3 ゲーム開始前の手順
CRの項目参照先が変更されました。
また、サイドボードがあるならば、提示することが明記されました。
#提示する場合は裏向きで構いません。また、メインと交換した枚数を告げる必要もありません。
#サイドボードに、サイドボードでない余計なカードが混ざっていないように注意すべきです。
・2.4 ゲームまたはマッチの投了もしくはID
投了の規定が明確化されました。
マッチの終了とは、結果記入用紙の記入をもって扱います。結果記入用紙を用いていない場合は
テーブルを離れたときに終了したとみなされます。
・2.5 マッチ終了時の手順
シングル・エリミネーション時について、プレイヤーのの勝利ゲーム数が互いに同じで、
最終ゲームの追加ターンでも決着がつかない場合、ライフの総量が最も多いプレイヤーがゲームに
勝利しますが、ライフの総量が同じ場合は、
「いずれかのプレイヤーが最大のライフ総量を持っていない場合、そのプレイヤーはゲームに敗北する」
という新しい状況起因効果が追加されてゲームが続行します。
#いわゆる「サドンデスルール」です。
・3.2 形式とレーティング区分
合成(Composite)レーティングが廃止されました。
・3.14 サイドボード
記述がより詳しくなりました。内容は今まで通りです。
#6.2項、7.2項のサイドボードに関する文章がそのまま移ってます。
・4.3 順序違いの連続行動
正しくない順番で一連の行動を起こすことによって、決定を遅らせ、本来では
得られないような情報を利用する、ということはしてはならないことが明確化されました。
・7.5 シールド・デッキの交換
シールド・デッキの交換を行う場合、リストに登録するカードは、
「フォイルでない基本土地を除いた」カードである、とされました。
フォイルの基本土地は登録する必要があります。
#これは今回のMTRの更新点ではありませんが、MJMJ版では差分更新になっていたので、
#あらためて書きました。つまり、通常のシールド戦では、カードプールの登録の際には、
#ノーマル基本土地を除いた 14x6=84枚 のカードを登録することになります。
##以下私見というかひとりごと。
##基本土地の登録枠のところが「Played / Total」 じゃなくて、「Played / Foil」に
##なっていたらいいのになあ、と思ったり。
・付録E
WWKが発売されたあとの、リミテッド形式において推奨されるブースターパック数が更新されました。
個人戦シールド・デッキ:ZENx3+WWKx3
個人戦ブースター・ドラフトまたはチーム戦ロチェスター・ドラフト:ZENx2+WWKx1(1人あたり)
3人チーム戦シールド・デッキ:ZENx6+WWKx6(チームあたり)
双頭巨人戦シールド・デッキ:ZENx4+WWKx4(チームあたり)
双頭巨人戦ブースター・ドラフト:ZENx3+WWKx3(チームあたり)
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違反処置指針(IPG) update
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・3. ゲーム上の誤り
両プレイヤーはゲームの局面を理解していても、観戦している人が混乱するようであった場合、
ジャッジは両プレイヤーに対しゲームの状況が明らかになるように修正するよう、求めるようになりました。
この場合に懲罰は与えられません。
また、違反の見逃しについて、その違反に気づきうるだけの十分な時間があったにも関わらず、
ゲーム上の誤りに気付かなかった場合、その違反を犯したチームメイトもしくは対戦相手で
有利を得る可能性があった者に 「違反の見逃し」が与えられるようになりました。
この部分は各項に書かれていたが、ゲーム上の誤り全般にいき渡るようになりました。
・3.1 ゲーム上の誤り - 不正確な表現
・3.2 ゲーム上の誤り - 不正なゲームの局面
・3.8 ゲーム上の誤り - カードの捨て忘れ
これらの項目は 3.6 その他一般のゲームルール抵触行為 に統合されました。
項番は適宜修正されています。
・3.6 ゲーム上の誤り - その他一般のゲームルール抵触行為
統合された項目の事例が追加されました。
また、ゲームを正常に戻すために行うべきことが明確化されました。
#状況を正常化するための自問リスト:
#第1の質問:気づくべき時間に気づけたか?
#第2の質問:状況は簡単に戻せるような単純なものか? それとも複雑なものか?
#第3の質問:例外(1)~(3)に該当するか?
・4.8 大会上の誤り - 区別できるカード
かつては「パターンがない場合」「パターンがある場合」に分けられていましたが、
今回の更新によって「区別できるカード」に統合されました。
スリーブの傷などによって故意に優位性を得ようとした場合、「イカサマ」となり、
懲罰は最も重いものになります。スリーブは消耗していくものであり、傷がつくものです。
プレイヤーは常にそのことを意識する必要があります。
・5.3 非紳士的行為 - 結果の捏造
無作為でなく、ゲーム以外の方法(例えば、腕相撲やドミニオンなど)でゲームやマッチの勝者
を決定しようとした場合にも、この懲罰が適用されるようになりました。
・6 イカサマ
理念部分が冒頭にまとめられ、他の項目が修正されました。
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そんなところで。
コメント
リミテッドの場合は与えられたカードのうち、デッキで使用していないカードは全部サイドボード扱いだったと思いますが、そこんところはどうなるんでしょうか?
サイドボードであるカードの束を提示し、「これがサイドボードです」と相手に示すのが一番よいでしょう。